JP3740861B2 - 光伝送体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光伝送体、特に可撓性、座屈強度及び耐熱性に優れた合成樹脂光伝送体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光伝送体としては石英系光ファイバ、合成樹脂光伝送体等がある。
【0003】
石英系光ファイバは優れた光伝送性を有していることから長距離光伝送体、光デバイス用光伝送部材等として広く実用されている。しかし、石英系光ファイバは可撓性、取扱性、コスト等に難点がある。
【0004】
合成樹脂光伝送体は光伝送損失が大きく且つ光伝送帯域が狭いという難点があるが、優れた可撓性と取扱性とを有し、しかも石英系光ファイバに比較してかなり安価であるという長所を有している。このため合成樹脂光伝送体は短距離光通信、装飾、照明等の分野に利用されるようになってきている。
【0005】
このような合成樹脂光伝送体としては透明性、光伝送性、製造作業性等が優れたポリメチルメタアクリレート樹脂から成る合成樹脂製コアの上層に、ポリ四ふっ化エチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン二元共重合体、エチレン/四ふっ化エチレン二元共重合体、パーフルオロアルキルビニルエーテル二元共重合体等のふっ素樹脂系樹脂から成るクラッドを薄く被覆して成る合成樹脂光伝送体が多用されている。
【0006】
このメチルメタアクリレート樹脂から成る合成樹脂製コアの上層にふっ素樹脂から成るクラッドを薄く被覆して成る合成樹脂光伝送体は3mm以下の細サイズであれば石英系光ファイバに比べると優れた可撓性を有しているが、用いているメチルメタアクリレート樹脂及びポリ四ふっ化エチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン二元共重合体、エチレン/四ふっ化エチレン二元共重合体、パーフルオロアルキルビニルエーテル二元共重合体等のふっ素樹脂は本質的には硬質プラスチックスであり、従ってゴムのような柔軟性がない。特に、照明や装飾等の用途に使われる合成樹脂製コア外径が3mm以上の太サイズの合成樹脂光伝送体は剛直性が大きく、その結果可撓性がかなり悪くなり、取扱い性に劣るという難点があると共に曲げにより伝送損失が増大するなどの難点もある。
【0007】
これらに対してコアにゴム材料を用いた合成樹脂光伝送体は、最も優れた可撓性と曲げ性とを有している。特に、シリコーンゴムは可撓性と曲げ性とに加えて耐熱性も優れている。
【0008】
なお、この外の光伝送体として液体封入光伝送体があるが、このものは液体封入作業が厄介であり、しかもコアに剛性がないため曲げときに光伝送体が座屈しやすいという難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる点に立って為されたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、可撓性、座屈強度及び耐熱性に優れた光伝送体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、コアと該コア外周に設けられたクラッドとから成る光伝送体において、前記コアは、直径が3 mm 以上30 mm 以下で、ASTM−D790曲げ弾性率が0.2MPa以上5MPa以下のシリコーンゴムから成り、前記クラッドは、ASTM−D790曲げ弾性率が20MPa以上200MPa以下であり、且つ四ふっ化エチレン10〜70重量%、六ふっ化プロピレン10〜70重量%、ふっ化ビニリデン10〜70重量%の範囲から選ばれた組成を有し、且つ電子線照射により三次元架橋された四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体から成ることを特徴とする光伝送体にある。
【0011】
前記コアは、その直径が3mm以上30mm以下であることが好ましい。コアの直径が3mm以上となったときに、従来のメチルメタアクリレート樹脂から成る合成樹脂製コアの上層にふっ素樹脂から成るクラッドを薄く被覆して成る合成樹脂光伝送体の可撓性との差が顕著になるためである。しかし、コアの外径が30mm以上では肉厚も厚くなって曲げ特性が急激に悪化する。
【0012】
また、本発明においてコアとなるシリコーンゴムとしてはJIS−A硬度10〜60のものが好ましい。JIS−A硬度が10以下のものでは余りに軟質で、そのために曲げたときに座屈し易く、逆に、60以上のものではコア自身が剛直となって曲げにくくなる。
【0013】
また、本発明においてクラッドとなる四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体としては可撓性及び成形性の点から、次のモノマー範囲の組成を有するものが望ましい。
【0014】
四ふっ化エチレン 10〜70重量%
六ふっ化プロピレン 10〜70重量%
ふっ化ビニリデン 10〜70重量%
また、本発明においてクラッドは三次元架橋されたものであることが好ましい。クラッドを三次元架橋させるのは可撓性に加えて耐熱性を向上するためである。
【0015】
クラッドの架橋方法として、加熱架橋方法は四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体に他の架橋性モノマー、架橋剤、架橋促進剤等を添加してから加熱して架橋する。このため加熱架橋方法は他の架橋性モノマー、架橋剤、架橋促進剤等の添加に伴う四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体の光学的特性の悪化の懸念がある。
【0016】
これに対して電子線架橋方法は他の架橋性モノマー、架橋剤、架橋促進剤等を添加しないか、添加したとしても極めて微量であるから四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体の光学的特性の悪化の懸念がない。従って架橋方法としては電子線照射架橋が好ましい。
【0017】
また、本発明は、直径が3mmから30mmのコアと該コア外周に設けられたクラッドとから成る光伝送体において、前記コアがASTM−D790曲げ弾性率が0.2MPa以上5MPa以下のシリコーンゴムから成り且つ前記クラッドがASTM−D790曲げ弾性率が20MPa以上200MPa以下の四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体から成ることを特徴とする光伝送体である。
【0018】
ここで、シリコーンゴムコアのASTM−D790という規格の曲げ弾性率(以下、単に「曲げ弾性率」という)が0.2MPa未満では、光伝送体を曲げたときに座屈しやすく、また、5MPaを超えるとコア自身が剛直となり光伝送体の可撓性が低下する。好ましい曲げ弾性率の範囲は0.5MPa〜2.5MPaである。
【0019】
また、四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッドの曲げ弾性率が20MPa未満では、柔軟性が高すぎて光伝送体が小さな力で変形して光透過量が変動したり、わずかな曲げで伝送損失が増大する等光伝送特性が不安定となる。また、200MPaを超えるとクラッド自身が剛直となり光伝送体の可撓性が低下する。好ましい曲げ弾性率の範囲は50MPa〜180MPaである。
【0020】
なお、本発明の光伝送体においては、光伝送体の外周に更に他の可撓性被覆材料、例えば黒色塩化ビニル樹脂混和物等を被覆することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の光伝送体の実施例を比較例と共に説明する。
【0022】
(実施例1)
まず、四ふっ化エチレン40重量%、六ふっ化プロピレン20重量%、ふっ化ビニリデン40%から成る四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体を押出機に入れ、加熱溶融しながらチューブを押し出し成形し、内径7mm、外径8.5mmの四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッドチューブを得た。
【0023】
ここで得られたクラッドチューブは、屈折率が25℃で1.364、曲げ弾性率が56MPaであった。
【0024】
次に、得られたクラッドチューブを電子線照射架橋装置内を通過させて三次元架橋させた。
【0025】
電子線架橋を施すことにより、クラッドチューブは180℃においても加熱溶融しないという優れた耐熱性を発揮した。
【0026】
次に、電子線架橋されたクラッドチューブの一方側端末からコアとなるフェニル変性ジメチルシロキサン系シリコーンゴム前駆体を注入した。
【0027】
次に、クラッドチューブの他方側端末を封止し、一方側端末からコア前駆体を加圧した状態で120℃の油槽に1時間入れて一次硬化させた。
【0028】
次に、150℃の空気恒温槽に7時間入れてコア前駆体を加熱重合により二次硬化させてシリコーンゴムコアを形成した。このシリコーンゴムは屈折率が25℃で1.511、JIS−A硬度が26、曲げ弾性率が0.8MPaであった。
【0029】
図1はかくして得られた実施例1の光伝送体の断面図を示したものである。
【0030】
図1において1はシリコーンゴムからなるコア、2は電子線架橋四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体からなるクラッドである。
【0031】
光伝送体の特性は次の通りである。
【0032】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.5dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.3dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………15g
座屈しない最小巻き付け径………………………………30mm
上記の通り実施例1の光伝送体は、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0033】
(実施例2)
四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体の組成比を四ふっ化エチレン60重量%、六ふっ化プロピレン20重量%、ふっ化ビニリデン20%とした電子線架橋クラッドチューブを使用した以外は、実施例1と同じ条件で光伝送体を製造した。
【0034】
ここでクラッドチューブは、屈折率が25℃で1.359、曲げ弾性率が176MPaであった。また、180℃においても溶融せず、優れた耐熱性を発揮した。
【0035】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0036】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.4dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.2dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………150g
座屈しない最小巻き付け径………………………………30mm
上記の通り実施例2の光伝送体においても、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0037】
(実施例3)
クラッドの寸法を内径9mm、外径10.5mmとした以外は、実施例1と同じ条件で光伝送体を製造した。
【0038】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0039】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.5dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.3dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………25g
座屈しない最小巻き付け径………………………………40mm
上記の通り実施例3の光伝送体においても、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0040】
(実施例4)
コア前駆体を2段階硬化させるのではなく、クラッドチューブの一方側端末からコアとなるフェニル変性ジメチルシロキサン系シリコーンゴム前駆体を注入したのち、他方側端末を封止し、一方側端末から加圧した状態で110℃の油槽に50時間入れてコア前駆体を加熱重合硬化させるようにした以外は、実施例1と同じ条件で光伝送体を製造した。
【0041】
但し、使用したシリコーンゴムは屈折率が25℃で1.511、JIS−A硬度が50、曲げ弾性率が2.1MPaである。
【0042】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0043】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.5dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.2dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………25g
座屈しない最小巻き付け径………………………………25mm
上記の通り実施例4の光伝送体においても、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0044】
(実施例5)
クラッドの寸法を内径11mm、外径13mmとした以外は実施例1と同じ電子線架橋四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッドチューブを得た。
【0045】
次に、実施例4と同じ方法で、クラッドチューブの中にフェニル変性ジメチルシロキサン系シリコーンゴム前駆体を加熱重合硬化したシリコーンゴムからなるコアを形成した。
【0046】
但し、使用したシリコーンゴムは屈折率が25℃で1.511、JIS−A硬度が55、曲げ弾性率が2.2MPaである。
【0047】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0048】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.6dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.2dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………120g
座屈しない最小巻き付け径………………………………50mm
上記の通り実施例5の光伝送体においても、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0049】
(実施例6)
寸法を内径5mm、外径6mmとした以外は実施例1と同じ電子線架橋四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッドチューブを得た。
【0050】
次に、実施例4と同じ方法で、クラッドチューブの中にフェニル変性ジメチルシロキサン系シリコーンゴム前駆体を加熱重合硬化したシリコーンゴムからなるコアを形成した。
【0051】
但し、使用したシリコーンゴムは実施例5と同じ屈折率が25℃で1.511、JIS−A硬度が55、曲げ弾性率が2.2MPaである。
【0052】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0053】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.4dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.3dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………10g
座屈しない最小巻き付け径………………………………20mm
上記の通り実施例6の光伝送体においても、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0054】
(比較例1)
まず、四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン二元共重合体を押出機に入れ、加熱溶融しながらチューブを押し出し成形し、内径7mm、外径8.5mmのクラッドとなる四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン二元共重合体クラッドチューブ(非架橋)を得た。
【0055】
ここで得られたクラッドチューブは、屈折率が25℃で1.338、曲げ弾性率が550MPaであった。
【0056】
次に、ここで得られたクラッドチューブの中に、実施例1と同じ条件で実施例1と同じシリコーンゴムからなるコアを形成した。
【0057】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0058】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.4dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.5dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………500g
座屈しない最小巻き付け径………………………………50mm
上記の通り比較例1の光伝送体は伝送損失が少ないものの、120℃、1000時間加熱後の損失増加が大きい。また、長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重が500gと大きく、可撓性が悪く剛直であった。
【0059】
(実施例7)
コアのシリコーンゴムのJIS−A硬度が8の低硬度であり、曲げ弾性率が0.15MPaである以外は実施例1と同じ光伝送体を得た。
【0060】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0061】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.4dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.3dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………10g
座屈しない最小巻き付け径………………………………150mm
上記の通り実施例7の光伝送体は伝送特性及び耐熱性が良好である。また、座屈しない巻付径はφ150mmと大きかったものの十分な可撓性を有している。
【0062】
(実施例8)
コアのシリコーンゴムのJIS−A硬度が75の高硬度であり、曲げ弾性率が4.0MPaである以外は実施例1と同じ光伝送体を得た。
【0063】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0064】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.5dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.3dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………300g
座屈しない最小巻き付け径………………………………30mm
上記の通り実施例8の光伝送体は、若干可撓性が悪いものの、比較例1に比較して伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度の全ての面で良好な結果が得られた。
【0065】
(実施例9)
クラッドの寸法を内径35mm、外径37mmとした以外は、実施例1と同じ条件で光伝送体を製造した。
【0066】
得られた光伝送体の特性は次の通りである。
【0067】
波長660nmの光の伝送損失……………………………0.3dB/m
120℃、1000時間加熱後の増加損失……………0.2dB/m
長さ100mmに対する10mm撓み変形荷重……………200g
座屈しない最小巻き付け径………………………………300mm
上記の通り実施例9の光伝送体は、伝送特性及び耐熱性が良好である。また、コア直径が30mm以上であるにもかかわらず、可撓性は良好である。
【0068】
なお、上記実施例1〜9は、四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッドチューブとして電子線架橋のものを使用したが、特に耐熱性が要求されない場合には、架橋を施さない方がコスト的に有利となる。実際に実施例1〜9において、非架橋のクラッドチューブを使用したところ、180℃において溶融変形が見られたが、その他の特性は良好であった。
【0069】
【発明の効果】
本発明の光伝送によれば、伝送特性、耐熱性、可撓性及び座屈強度に優れており、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光伝送体の断面図を示したものである。
【符号の説明】
1 シリコーンゴムコア
2 四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体クラッド
Claims (1)
- コアと該コア外周に設けられたクラッドとから成る光伝送体において、
前記コアは、直径が3 mm 以上30 mm 以下で、ASTM−D790曲げ弾性率が0.2MPa以上5MPa以下のシリコーンゴムから成り、
前記クラッドは、ASTM−D790曲げ弾性率が20MPa以上200MPa以下であり、且つ四ふっ化エチレン10〜70重量%、六ふっ化プロピレン10〜70重量%、ふっ化ビニリデン10〜70重量%の範囲から選ばれた組成を有し、且つ電子線照射により三次元架橋された四ふっ化エチレン/六ふっ化プロピレン/ふっ化ビニリデン三元共重合体から成ることを特徴とする光伝送体。
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