JP3740802B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の据付部に配設されたロワーレールと、シートが係止され前記ロワーレールに沿って移動するアッパーレールと、電動モータにより駆動部を介して前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、前記駆動部が配設され、前記ロワーレール内に移動自在に配設されたスクリュー部材の一端が係止されるとともに前記アッパーレールに係止され、該アッパーレールの一端の上面より下部の肩部に当接する当接面が形成されたブラケットを備えているシートスライド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシートスライド装置(実開平5−37553)は、図11に示されるように車体の据付部に配設されたロワーレールLに沿って移動するシートが係止されアッパーレールUを、電動モータにより駆動部を介して駆動することにより、前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、前記駆動部Kが配設され、前記ロワーレールL内に移動自在に配設されたスクリュー部材Sの一端が係止されるブラケットBが前記アッパーレールUの一端の上面Tに複数のボルトBTにより固着されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシートスライド装置は、車両の衝突時の際前記シートには大きな衝撃荷重が作用し、かかる衝撃荷重は、前記駆動部Kを構成する減速機構と前記ブラケットBとスクリュー部材Sで受けなければならない。
【0004】
前記ロワーレールL内に移動自在に配設されたスクリュー部材Sの一端が係止される前記ブラケットBが、前記アッパーレールUの一端の前記上面Tに複数のボルトBTにより固着されるものであるため、図11に示されるように前記アッパーレールUの前記上面Tに作用する荷重Fと、前記スクリュー部材Sに作用する荷重F′との間にはhの距離があるため、相互に片持ち支持構造を構成するので、前記ブラケットBには、F′・hの曲げモーメントが作用することになる。
【0005】
そのため車両の衝突時等、シートから前述のような大きな荷重(具体的にはシートが衝撃により前後方向に動こうとする際の反力)が作用すると、図12に示されるように前記ブラケットBの変形および破損が発生することがあるとともに、かかる前記ブラケットBの変形および破損を回避するためには、前記ブラケットBの板厚を厚くしたり、強度を高める形状に変更する必要があり、大型化およびコスト高を招来するという問題があった。
【0006】
そこで本発明者らは、車両の衝突時のような衝撃が作用する時に、アッパーレールに作用する荷重と、スクリュー部材に作用する荷重との間に介在する距離を小さくして、ブラケットに作用する曲げモーメントを小さくするという着眼点に着目した。
【0007】
本発明者らは、前記アッパーレールの上面より前記スクリュー部材に近い部分をブラケットと前記アッパーレールとが当接するアッパーレールへの荷重作用点とし、スクリュー部材に作用する荷重との間に介在する距離を小さくするという本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を重ねた結果、ブラケットに作用する曲げモーメントを小さくして、前記ブラケットの板厚を厚くしたり、強度を高める形状の変更を不要にして、大型化およびコスト高を防止するという目的を達成する本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のシートスライド装置は、
車体の据付部に配設されたロワーレールと、略逆U字状の横断面形状を有し、シートが係止され前記ロワーレールに沿って移動するアッパーレールとを備え、電動モータにより駆動部を介して前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、
前記駆動部が配設され、前記ロワーレール内に移動自在に配設されたスクリュー部材の一端が係止されるとともに前記アッパーレールに係止され、該アッパーレールの一端の上面より下部の肩部に当接する当接面が形成されたブラケットを備えており、
前記当接面が、前記アッパーレールの一端の上面より下部であって、該アッパーレール内に位置している前記スクリュー部材の上部の肩部に当接するように構成されているとともに、
前記アッパーレールの一端の上面および両側壁に形成された矩形の開口部を構成する一方の肩部と前記ブラケットを構成する上下壁面とが当接するように構成され、
前記開口部が、垂直壁面よりなる垂直肩部が形成された矩形の開口によって構成され、
前記ブラケットが、垂直壁面が形成されたU字断面ブラケットより成る
ものである。
【0009】
本発明(請求項に記載の第発明)のシートスライド装置は、
前記第発明において、
前記U字断面ブラケットの一端が水平に突出延在して前記アッパーレールの前記上面に係止される係止部が形成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項に記載の第発明)のシートスライド装置は、
前記第発明において、
前記U字断面ブラケットの前記垂直壁面および前記係止部と、前記アッパーレールの垂直肩部および上面との間にL字断面の補強部材を介挿した
ものである。
【0011】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のシートスライド装置は、車体の据付部に配設されたロワーレールと、略逆U字状の横断面形状を有し、シートが係止され前記ロワーレールに沿って移動するアッパーレールとを備え、電動モータにより駆動部を介して前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、前記ロワーレール内に移動自在に配設されたスクリュー部材の一端が係止されるとともに前記アッパーレールに係止され、前記駆動部が配設された前記ブラケットに形成された前記当接面が、前記アッパーレールの一端の上面より下部の肩部に当接して前記アッパーレールに荷重が作用するので、前記スクリュー部材に作用する荷重との間に介在する距離を小さくすることにより、前記ブラケットに作用する曲げモーメントを小さくして、前記ブラケットの板厚を厚くしたり、強度を高める形状の変更を不要にして、前記ブラケットの大型化およびコスト高を防止を可能にするという効果を奏する。
【0012】
上記構成より成る第発明のシートスライド装置は、前記当接面が、前記アッパーレールの一端の上面より下部であって、該アッパーレール内に位置している前記スクリュー部材の上部の肩部に当接するように構成されているので、従来装置に比べて前記アッパーレールに作用する荷重と前記スクリュー部材に作用する荷重との間に介在する距離を小さくすることにより、前記ブラケットに作用する曲げモーメントを小さくするという効果を奏する。
【0013】
上記構成より成る第発明のシートスライド装置は、前記アッパーレールの一端の上面および両側壁に形成された矩形の開口部を構成する一方の肩部と前記ブラケットを構成する上下壁面とが当接するように構成されているので、前記アッパーレールに作用する荷重の作用方向に直角に近い角度の前記ブラケットの前記上下壁面と前記アッパーレールの前記一方の肩部とが当接するため、確実に荷重を伝達することが出来るという効果を奏する。
【0014】
上記構成より成る第発明のシートスライド装置は、前記開口部が、垂直壁面よりなる垂直肩部が形成された矩形の開口によって構成され、前記ブラケットが、垂直壁面が形成されたU字断面ブラケットより成るので、前記アッパーレールに作用する荷重の作用方向に直交する前記U字断面ブラケットの前記垂直壁面が前記アッパーレールの前記一方の垂直肩部とが当接するため、一層確実に荷重を伝達することが出来るという効果を奏する。
【0015】
上記構成より成る第発明のシートスライド装置は、前記第発明において、前記U字断面ブラケットの一端が水平に突出延在して形成された前記係止部が、前記アッパーレールの前記上面に係止されているので、前記U字断面ブラケットの前記アッパーレールへの係止を確実にするという効果を奏する。
【0016】
上記構成より成る第発明のシートスライド装置は、前記第発明において、前記U字断面ブラケットの前記垂直壁面および前記係止部と、前記アッパーレールの垂直肩部および上面との間にL字断面の補強部材を介挿したので、前記U字断面ブラケットの強度を高めるという効果を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0018】
(第1実施形態)
本第1実施形態のシートスライド装置は、図1ないし図5に示されるように車体の据付部に配設されたロワーレール6と、シートクッション1が係止され前記ロワーレール6に沿って移動するアッパーレール7と、電動モータにより駆動部を介して前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、前記駆動部が配設され、前記ロワーレール6内に移動自在に配設されたスクリュー部材15の一端が後述するギヤボックスによって構成される減速機構9を介して係止されるとともに前記アッパーレール7に係止され、該アッパーレール7の一端の上面より下部の肩部74に当接する当接面81が形成されたブラケット8を備えているものである。
【0019】
図2に示されるように前記シートクッション1の後部には、シートバック2が配置され、該シートバック2は、シートリクライニング機構3により傾動自在に構成されている。
【0020】
前記シートクッション1は、シートバーチカル機構4により上下動自在に構成されており、前記シートクッション1および前記シートバック2は、シートスライド機構5により前後動自在に構成されている。
【0021】
前記シートスライド機構5は、図1ないし図4に示されるように車体の据付部に固定された幅広の略U字状の横断面形状を有する前記ロワーレール6には、ナット部材13がボルト14により固定されている。
【0022】
前記スクリュー部材15は、前記ナット部材13に回転および軸方向移動自在に挿入係合され、該スクリュー部材15が回転すると前記ナット部材13によりスクリュー部材15が軸方向前後に徐々に移動するように構成されている。
【0023】
前記アッパーレール7は、略逆U字状の横断面形状を有し、前記ロワーレール6に摺動自在に被装され、前記シートクッション1が係止され前記ロワーレール6に沿って移動するように構成されている。
【0024】
前記アッパーレール7の一端の上面71および両側壁72に形成された開口部73を構成する一方の肩部74と前記ブラケット8を構成する前記当接面としての上下壁面81とが当接するように構成され、前記開口部73が、前記一方の肩部74としての垂直壁面よりなる垂直肩部が形成された矩形の開口によって構成されている。
【0025】
前記垂直肩部74は、図1および図4に示されるように前記スクリュー部材15に近い下方部分に形成されるように、前記アッパーレール7の前記上面から一定距離の間は、徐々に突出するとともに、該一定距離より下方は一定突出量の垂直壁として、略逆J字状に形成されている。
【0026】
前記ブラケット8が、対向する垂直壁面が形成されたU字断面ブラケット80より成り、前記当接面81が、前記アッパーレール7の一端の上面71より下部であって前記スクリュー部材15の上部に位置する前記肩部74に当接するように幅方向に突出延在して幅広に構成されている。
【0027】
前記U字断面ブラケット80の一端が水平に突出延在して前記アッパーレール7の前記上面71にボルト17によって係止される係止部82が形成されている。
【0028】
前記U字断面ブラケット80内には、前記駆動部を構成する電動モータ(図示せず)に回転連絡したギヤボックスによって構成される減速機構9が配設され、ボルト10によって対向する前記垂直壁面の上端に形成された係合孔に挾着される。
【0029】
前記減速機構9は、前記ロワーレール6内に移動自在に配設された前記スクリュー部材15の一端に形成された歯部151と噛合するとともに、前記スクリュー部材15の先端152が、ナット16によって前記減速機構9のギヤボックスの他方の垂直壁面に締着される。尚、前記ブラケット80の一方および他方の垂直壁面には、スクリュー部材15およびナット16が介挿される同軸の貫通穴が形成されている。
【0030】
上記構成より成る第1実施形態のシートスライド装置は、車体の据付部に配設されたロワーレール6に沿って前記シート1、2が係止された前記アッパーレール7が移動するものである。
【0031】
前記電動モータが回転すると、前記駆動部によりその回転が減速され、前記スクリュー部材15が減速回転する。前記スクリュー部材15が回転すると、該スクリュー部材15が、回転および軸方向移動自在に挿入係合された前記ナット部材13により軸方向前後に徐々に移動するので、前記シートの位置を前後に調整するものである。
【0032】
本第1実施形態のシートスライド装置においては、前記ロワーレール6内に移動自在に配設されたスクリュー部材15の一端が係止されるとともに前記アッパーレール7に係止され、前記駆動部としての前記減速機構9が配設された前記ブラケット8に形成された前記当接面81が、前記アッパーレール7の一端の上面71より下部の肩部74に当接する構成であるので、衝突時等の衝撃で大きな荷重が作用した時には前記ブラケット8に形成された前記当接面81が、前記アッパーレール7の一端の上面71より下部の肩部74に当接して、該肩部74を介して前記アッパーレール7に荷重が作用する。
【0033】
上記作用を奏する第1実施形態のシートスライド装置は、衝突時等の衝撃で大きな荷重が作用した時には前記ブラケット8に形成された前記当接面81が、前記アッパーレール7の一端の上面71より下部の肩部74に当接して前記アッパーレール7に荷重が作用するので、前記スクリュー部材15に作用する荷重との間に介在する距離を上記従来装置に比べて小さくすることにより、前記ブラケットに作用する曲げモーメントを小さくして、前記ブラケットの板厚を厚くしたり、強度高める形状の変更を不要にして、前記ブラケットの大型化およびコスト高を防止を可能にするという効果を奏する。
【0034】
また第1実施形態のシートスライド装置は、前記アッパーレール7の一端の上面71および両側壁72に形成された矩形の開口部73を構成する一方の肩部74と前記ブラケット8を構成する上下壁面81とが当接するように構成されているので、前記アッパーレール7に作用する荷重の作用方向に対して直角に近い角度の前記ブラケット8の前記上下壁面81と前記アッパーレール7の前記一方の肩部74とが当接するため、確実に荷重を伝達することが出来るという効果を奏する。
【0035】
さらに第1実施形態のシートスライド装置は、前記垂直肩部は、図1に示されるように前記アッパーレール7の前記上面から一定距離の間は、徐々に突出して、該一定距離より下方は一定突出量の垂直壁として略逆J字状に構成されているので、前記スクリュー部材15に近い下方部分の前記垂直壁によって前記ブラケット8に当接して、前記アッパーレール7に作用する荷重を前記スクリュー部材15に作用する荷重に近付けて、前記ブラケットに作用する曲げモーメントを確実に小さくするという効果を奏する。
【0036】
また第1実施形態のシートスライド装置は、前記開口部73が垂直壁面よりなる垂直肩部74が形成された矩形の開口によって構成され、前記ブラケット8が垂直壁面81が形成された前記U字断面ブラケット80によって構成されるので、前記アッパーレール7に作用する荷重の作用方向に直交する前記U字断面ブラケット80の前記垂直壁面81が前記アッパーレール7の前記一方の垂直肩部74に当接するため、一層確実に荷重を伝達することが出来るという効果を奏する。
【0037】
さらに第1実施形態のシートスライド装置は、前記U字断面ブラケット80の一端が水平に突出延在して形成された前記係止部82が、前記アッパーレール7の前記上面71に係止されているので、前記U字断面ブラケット80の前記アッパーレール7への係止を確実にするという効果を奏する。
【0038】
(第2実施形態)
本第2実施形態のシートスライド装置は、図6ないし図8に示されるように前記U字断面ブラケット80の前記垂直壁面81および前記係止部82と、前記アッパーレール7の垂直肩部74および前記上面71との間にL字断面の補強部材171を付加介挿した点が前記第1実施形態との相違点であり、相違点のみ説明する。
【0039】
上記構成より成る第2実施形態のシートスライド装置は、前記U字断面ブラケット80の前記垂直壁面81および前記係止部82と、前記アッパーレール7の前記垂直肩部74および前記上面71との間にL字断面の前記補強部材171を介挿したので、前記U字断面ブラケット80を補強する。
【0040】
上記作用を奏する第2実施形態のシートスライド装置は、前記U字断面ブラケット80と、前記アッパーレール7との間にL字断面の前記補強部材171を介挿したので、前記U字断面ブラケット80を補強して、前記U字断面ブラケット80の強度を高めるという効果を奏する。
【0041】
(第3実施形態)
本第3実施形態のシートスライド装置は、図9および図10に示されるように前記ブラケット8の当接面81および83が、前記アッパーレール7の一端の前記上面71より下部であって前記スクリュー部材15の上下の肩部74、75に当接するように構成されている点が前記第1実施形態との相違点であり、以下相違点のみ説明する。
【0042】
上記構成より成る第3実施形態のシートスライド装置は、前記ブラケット8の当接面である垂直壁面81が、前記アッパーレール7の一端の前記上面71より下部であって前記スクリュー部材15の上下の肩部74、75に当接して前記スクリュー部材15のほぼ軸上において荷重を作用させる。
【0043】
上記作用を奏する第3実施形態のシートスライド装置は、前記当接面81が、前記アッパーレール7の一端の上面より下部であって前記スクリュー部材15の上下の肩部74、75に当接するように構成されているので、前記アッパーレール7に作用する荷重と前記スクリュー部材15に作用する荷重との間に介在する距離をほぼ0にするため、前記ブラケット8に作用する曲げモーメントをほぼ0にするという効果を奏する。
【0044】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシートスライド装置の要部のブラケットまわりを示す展開斜視図である。
【図2】 本第1実施形態のシートスライド装置が適用されるパワーシート全体を示す斜視図である。
【図3】 本第1実施形態装置のブラケットまわりを示す部分断面図である。
【図4】 本第1実施形態装置のブラケットまわりを示す側面図である。
【図5】 本第1実施形態装置のブラケットまわりを示す正面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態装置のブラケットまわりを示す部分断面図である。
【図7】 本第2実施形態装置のブラケットまわりを示す正面図である。
【図8】 本第2実施形態装置のブラケットまわりを示す側面図である。
【図9】 本発明の第3実施形態装置のブラケットを示す正面図である。
【図10】 本第3実施形態装置のブラケットまわりを示す部分断面図である。
【図11】 従来のシートスライド装置におけるブラケットまわりを示す部分断面図である。
【図12】 従来装置におけるブラケットの変形状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 シートクッション
6 ロワーレッル
7 アッパーレール
8 ブラケット
15 スクリュー部材
74 肩部
81 当接面

Claims (3)

  1. 車体の据付部に配設されたロワーレールと、略逆U字状の横断面形状を有し、シートが係止され前記ロワーレールに沿って移動するアッパーレールとを備え、電動モータにより駆動部を介して前記シートの位置を調整するシートスライド装置において、
    前記駆動部が配設され、前記ロワーレール内に移動自在に配設されたスクリュー部材の一端が係止されるとともに前記アッパーレールに係止され、該アッパーレールの一端の上面より下部の肩部に当接する当接面が形成されたブラケットを備えており、
    前記当接面が、前記アッパーレールの一端の上面より下部であって、該アッパーレール内に位置している前記スクリュー部材の上部の肩部に当接するように構成されているとともに、
    前記アッパーレールの一端の上面および両側壁に形成された矩形の開口部を構成する一方の肩部と前記ブラケットを構成する上下壁面とが当接するように構成され、
    前記開口部が、垂直壁面よりなる垂直肩部が形成された矩形の開口によって構成され、
    前記ブラケットが、垂直壁面が形成されたU字断面ブラケットより成る
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 請求項において、
    前記U字断面ブラケットの一端が水平に突出延在して前記アッパーレールの前記上面に係止される係止部が形成されている
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  3. 請求項において、
    前記U字断面ブラケットの前記垂直壁面および前記係止部と、前記アッパーレールの垂直肩部および上面との間にL字断面の補強部材を介挿した
    ことを特徴とするシートスライド装置。
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