JP3739285B2 - ワークの加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの加工方法、特に、必要最低限の加工面を持つダイス及びポンチ等によりワークの一部を曲げ加工等することのできる加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
板状のワークに曲げ等を施す場合、プレスによりプレス成形する。例えば図6に示すように、矩形板状のワーク100の幅方向(図6において左右方法)の一部に、長さ方向(図6の紙面と垂直方向)に延びる曲げ部(段部)101を形成する場合を考える。曲げ部101は第1ワーク部分(基部)102aに対して鈍角を成して下方に屈曲した第2ワーク部分(第1曲げ部分)102bと、該第2ワーク部分102bに対して鈍角をなして上方に屈曲した第3ワーク部分(第2曲げ部分)102cとから成る。基部102aと第1曲げ部102bとの間には直線状に延びる第1屈曲部103aが、第1曲げ部102bと第2曲げ部102cとの間には直線状に(第1屈曲部103aと平行に)延びる第2屈曲部103bが形成されている。第1屈曲部103aの屈曲角度と第2屈曲部103bの屈曲角度とはほぼ等しいので、基部102aと第2曲げ部102cとはほぼ平行である。
【0003】
ワーク100の第1曲げ部分102b及び第2曲げ部分102cは図6に示すダイス105及びポンチ108等により形成されたものである。プレスの所定位置に固定されたダイス105は、その上面に平坦で高い第1ダイス面106aと、これと所定角度を成す傾斜した第2ダイス面106bと、これと所定角度を成す平坦な第3ダイス面106cとを有する。一方、プレスの所定位置に上下方向に移動可能に取り付けられたポンチ108は、その下面に平坦で上記第1ダイス面106aと平行な第1ポンチ面109aと、これに対して所定角度で傾斜して上記第2ダイス面106bと平行な第2ポンチ面109bと、これと所定角度を成し平坦で上記第3ダイス面106cと平行な第3ポンチ面109cとを有する。尚、ポンチ108の第1ポンチ面109aの幅はダイス105の第1ダイス面106aの幅に比べて狭くされ、その結果形成された空間にシワ押さえ部材111が配置され、その背後(上方)から圧縮ばね112により下方に付勢されている。
【0004】
ダイス105及びポンチ108等によりワーク100に第1曲げ部分102b及び第2曲げ部分102cを形成する場合、その基部102aをダイス105の第1ダイス面106aとシワ押さえ部材111とにより上下から挟持する。その後ポンチ108を下降させると、下降につれて圧縮ばね112によるしわ押さえ部材111の押圧力が増大するとともに、ダイス105の第1ダイス面106aと第2ダイス面106bとの間の凸条107a等により第1屈曲部103aが形成される。これと同時に、ポンチ108の第2ポンチ面109bと第3ポンチ面109cとの間の凸条110b等により第2屈曲部103bが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ワーク100の第1屈曲部103a及び第1曲げ部分102bと、第2屈曲部103b及び第2曲げ部分102cとは、実質的に、ダイス105の第1ダイス面106a及びポンチ108の第1ポンチ面109aによる挟持と、ダイス105の突条107aと、ポンチ108の凸条110bと、ダイス105の第3ダイス面106c及びポンチ108の第3ポンチ面109cによる挟持とにより形成される。つまり、ダイス105の凹溝107bと、ポンチ108の凹溝110aと、ダイス105の第2ダイス面106b(特にその中間部)及びポンチ108の第2ポンチ面109b(特にその中間部)は、事実上第1曲げ部分102b及び第2曲げ部分102cの形成に貢献していない。
【0006】
このように、従来のダイス105及びポンチ108は事実上ワーク100の曲げ加工に貢献しない加工面を含んでいた。その結果、ダイス105及びポンチ108を製作するのに余計な材料が必要となる。それのみならず、凹溝107b及び第2ダイス面106bや、凹溝110a及び第2ポンチ面109bを加工するための手間が必要で、ダイス105及びポンチ108の製作費用がかさんでいた。これは、ワーク100の加工コストの上昇を招く。それにも関わらず、従来こうした点は注目されず、ダイス105の上面全体及びポンチ108の下面全体に亘って、ワーク100の形状に応じた加工面、凸条及び凹条等の加工部分を形成するのが当たり前とされていた。
【0007】
本発明は上記事情を考慮してなされ、必要最低限の加工面を有するダイス及びポンチ等によりワークの一部に曲げ加工等の加工を施すことのできるワーク加工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、ワークに施す曲げ加工等の種類とダイス及びポンチの加工面のうち実際に加工に貢献している部分との関係を検討した結果、本発明を完成した。
【0010】
本願の発明によるワーク加工方法は、互いに接近・離間するダイスとポンチとにより、ワークの第1ワーク部分に対して一方向に屈曲した第2ワーク部分と、該第2ワーク部分に対して他方向に屈曲した第3ワーク部分とを形成するワーク加工方法であって、
前記ダイス及び前記ポンチの一方を前記第1ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称な円筒面に押圧し、該ダイス及び該ポンチの他方を前記第3ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称で該円筒面と同心の円筒面に押圧し、前記第2ワーク部分には前記ダイス及び前記ポンチを押圧しないことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるワークの加工方法の実施の形態は以下の通りである。
<ワーク>
ワークは棒形状、板形状、環(リング)形状又は筒形状等を持つことができる。板形状としては、例えば矩形板形状や円形状が考えられる。環形状としてはたとえば所定厚さで薄肉のリングが考えられ、筒形状としては例えば有底円筒形状が考えられる。何れの場合も、ワークの第2ワーク部分が第1ワーク部分に対して一方向に屈曲され、第3ワーク部分が第2ワーク部分に対して他方向に屈曲される。その結果どのような形状の加工品が形成されるかは、ワークの形状や、第1、第2及び第3ワーク部分の形状、個数等により決まる。
【0012】
ワークの第1ワーク部分、第2ワーク部分及び第3ワーク部分、従って第1表面及び第2表面の形状や個数は、ワークの形状によって決まる。第1表面及び第2表面は線対称又は面対称であっても良いし、線対称又は面対称でなくても良い。線対称等の場合、第1表面は一対の離れた平坦面で第2表面は該第1表面と平行な平坦面とすること(第1タイプ)、第1表面は環状の平坦面で第2表面は該第1表面と平行な円形の平坦面とすること(第2タイプ)、又は第1表面は円筒面で第2表面は該第1表面と同心的な円筒面とすること(第3タイプ)、又は第1表面は一対の離れた円弧面で第2表面は該第1表面と同心の円弧面又は平坦面とすること(第4タイプ)ができる。尚、ワークは第1,第2及び第3ワーク部分、従って線対称又は面対称な第1表面及び第2表面を唯一組有しても良いし、ワークの長手方向又は円周方向に複数組有しても良い。
【0013】
これに対して、線対称等でない場合、第1表面及び第2表面を互いに平行な平坦面で形成することができる。
<ダイス・ポンチ>
ダイスとポンチとは相対的に接近・離間してワークを加工する。即ち、ワークの加工時に、固定されたダイスに向かってポンチが接近することも、固定されたポンチに向かってダイスが接近することもできる。ダイスがダイス面において第1ワーク部分に押圧されるときはポンチがポンチ面において第3ワーク部分に押圧され、ポンチがポンチ面において第1ワーク部分に押圧されるときはダイスがダイス面において第3ワーク部分に押圧される。
【0014】
ダイス面及びポンチ面の形状、位置及び個数は、上記第1ワーク部分の第1表面の形状及び第3ワーク部分の第2表面の形状、位置及び個数に応じて決定する。従って、ダイス面及びポンチ面は線対称又は面対称とすることもできるし、そのようにしないこともできる。また、ダイス面及びポンチ面はその一側部、内側部又は外側部に、直線状又は環状の縁部を有することが望ましい。この縁部は、ダイス面及びポンチ面等と共同して、ワークの第2ワーク部分を第1ワーク部分に対して一方向に屈曲させ、第3ワーク部分を第2ワーク部分に対して他方向に屈曲させる。
【0015】
ワークの第1ワーク部分の第1表面と反対側の第1裏面には、ダイス又はポンチと対向して例えばしわ押さえ部材等が配置されることが望ましい。また、ワークの第3ワーク部分の第2表面と反対側の第2裏面には、ダイス又はポンチと対向して例えば別のダイス又はポンチが配置されることが望ましい。ダイス及びポンチは、ワークが例えば平板形状やリング形状の場合はワークの第1ワーク部分及び第3ワーク部分の厚さ方向に相対移動することができ、ワークが例えば円筒形状の場合は厚さ方向と直交する方向に相対移動することができる。
【0016】
しかし、上記何れの場合も、ダイス及びポンチはワークの第2ワーク部分には押圧されない。即ち、ダイス面及びポンチ面はワークの第2ワーク部分に押圧される部分を持たず、その結果場合によってはダイスとポンチとの間に空間が形成されることもある。この場合には、ポンチ及びダイスの一回の作動によりワークに所定の加工が施せなかった場合は、これらを一端後退させその作動方向と直交する方向における位置を微調整した後、再度前進させることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を基にして説明する。
<第1実施例>
図1(a)(b)及び(c)に本発明の第1実施例を示す。第1実施例は、矩形板状のワーク10の幅方向の一部にプレスにより長手方向に延びる段部12を形成して加工品13を得るものである。
【0018】
図1(a)にその一部を示すように、ワーク10は幅方向(図1において左右方向)に一定幅で、長さ方向(図1で紙面に垂直方向)に一定長さの矩形板状を有する。
【0019】
図1(a)及び(b)に示すように、プレスは下方に固定されたダイス15と、上方に配置され該ダイス15に対して上下方向に接近・離間可能なポンチ20とを含む。ダイス15はその上面に平坦で矩形状の第1ダイス面16aを持つ第1ダイス部16と、該第1ダイス部16よりも高さが低くその上面に平坦で第1ダイス面16aと平行な矩形状の第2ダイス面17aを持つ第2ダイス部17とから成る。第1ダイス部16及び第2ダイス部17は図1(a)の紙面と垂直な方向においてワーク10の長さと同程度延びている。第2ダイス部17は第1ダイス部16から右方向に離れて配置され、両者の間には空間19aが形成されている。
【0020】
一方、ポンチ20は上記第1ダイス部16の直上方に配置され、その下面に平坦で第1ダイス面16aと平行な矩形状の加工面20aを持つ。ポンチ20は、第1ダイス部16とほぼ同じ幅とされ、図1の紙面と垂直な方向において第1ダイス部16と同程度延びている。図1(a)に示す非加工状態では、ポンチ面20aは第2ダイス部17の第2ダイス面17aとほぼ同じ高さにある。ポンチ20の周囲には空間19bが形成されており、ポンチ20の左右方向における位置は位置調整装置22により微調整することができる。しわ押さえ部材24は第2ダイス部17の直上方に上下方向に移動可能に配置され、その背後(上方)に配置された圧縮ばね25により第2ダイス部17に向かって下方に付勢されている。
【0021】
尚、ワーク10の第3ワーク部分11cのうち、第1ダイス部16及びポンチ20から左方に延びた部分(不図示)は、所定の挟持手段(例えば、第2ダイス部17としわ押さえ部材24と同様のダイス及びしわ押させ部材)により挟持されている。
【0022】
次に、第1実施例において、ダイス15及びポンチ20等によりワーク10から加工品13を加工する工程について説明する。先ず、図1(a)に示すように、ワーク10の幅方向の第1ワーク部分(基部)11aを第2ダイス部17の第2ダイス面17a及びしわ押さえ部材24のしわ押さえ面24aにより上下から挟持する。このときワーク10のクランプされていない第2ワーク部分11b及び第3ワーク部分11c(非挟持部分)はしわ押さえ部材24等から左方にほぼ水平状態に延び、第3ワーク部分11cはポンチ20の下方に位置している。
【0023】
次に、ポンチ20を第2ダイス部17に向かって下降させる。すると、圧縮ばね25による付勢力が増加してしわ押さえ部材24が第2ダイス部17と協同してワーク10の基部11aを強くクランプするとともに、ポンチ20が第3ワーク部分11cを強制的に下方に押す。これに伴い、第3ワーク部分11cが第1ワーク部分11aよりも低くなるので、第2ダイス部17の左側角部17bにより第1ワーク部分11aと第2ワーク部分11bとの間の直線部分が次第に下方に屈曲されるとともに、ポンチ20の右側角部20bにより第2ワーク部分11bと第3ワーク部分11cとの間の直線部分が次第に上方に屈曲される。此に伴い、第2ワーク部分11bは引張力を受けてその長さが増加する。
【0024】
図1(b)に示すように、ポンチ20が第1ダイス部16に当接するまで下降し、第3ワーク部分11cが第1ダイス16とポンチ20とにより挟持されると、第2ダイス部17の左側角部17bにより第1屈曲部12aが形成されるとともにポンチ20の右側角部20bにより第2屈曲部12bが形成される。こうして、図1(b)及び(c)に示すように、矩形状の第1部分12cの下面に対して鈍角を成す矩形状の第2部分12dと、該第2部分12dの上面に対して鈍角を成し第1部分12cと平行な矩形状の第3部分12eとから成る段部12が形成された加工品13が得られる。
【0025】
上述した第1実施例によれば以下の効果が得られる。第2ワーク部分11bの下方空間にはダイス15は配置されておらず、また上方空間内にはポンチ20は配置されていない。従って、第2部分12dの下面及び第2屈曲部12bの下側に押圧されるダイス面はないし、第2部分12dの上面及び第1屈曲部12aの上側に押圧されるポンチ面はない。このように、ダイス15及びポンチ20は段部12の形成に必要な部分を有するのみであるので、これらを製造するための材料や、ダイス15及びポンチ20に形成する加工面が従来に比べて半減する。その結果、ダイス15及びポンチ20の製造コストが大幅に低減し、結果的にワーク10から加工品13を加工するのに要する加工コストが低減される。
【0026】
それでいながら、ダイス15及びポンチ20は第1及び第2屈曲部12a及び12bや、第1,第2及び第3部分12c,12d及び12eの形成に最低必要な加工面は有する。従って、図6に示した従来例に比べて形状、寸法的に遜色のない段部12を持つ加工品13を形成することができる。
【0027】
しかも、仮に一回の加工でワーク10に所定形状、寸法の段部12が形成できなかった場合は、再加工が可能である。即ち、そのような場合は一旦ポンチ20を上昇させ、位置調整装置22によりその左右方向位置を微調整する。例えば加工品13の第2部分12dの長さが所定長さよりも長い場合や傾斜角度が所定角度よりも大きい場合は、図1(b)に二点鎖線で示すように上昇させたポンチ20を右方向に微調整した後再度下降させれば良い。
<第2実施例>
図2(a)及び(b)に本発明の第2実施例を示す。第2実施例は、図2(a)に示すような矩形板状のワーク30から、図2(b)に示すように、幅方向の一部に一定幅で長さ方向に延びる溝部32を有する加工品33を得るものである。
【0028】
このワーク30を加工するプレスでは、図2(a)に示すように、ダイス35はワーク30の幅方向中間部の第1ダイス部36と、その左右両側の一対の第2ダイス部37とから成る。第1ダイス部36はその上面に平坦で矩形状の第1ダイス面36aを持ち、各第2ダイス部37はその上面に上記第1ダイス面36aよりも高さが高く平坦で第1ダイス面36aと平行な矩形状の第2ダイス面37aを持つ。一方、ポンチ40は第1ダイス部36の直上方に配置され、第1ダイス面36aと対向する平坦で第1ダイス面36aと平行な矩形状のポンチ面40aを持つ。
【0029】
各第2ダイス部37の上方には一定幅で長手方向に延びる一対のしわ押さえ部材43が配置され、その矩形状のしわ押さえ面43aが第2ダイス面37aと対向している。各しわ押さえ部材43は圧縮ばね44により下方に付勢されている。
【0030】
第2実施例おいてワーク30を加工するには、左右一対の矩形状の第1ワーク部分31aを左右一対の第2ダイス部37としわ押さえ部材44とにより挟持した状態で、ポンチ40を下降させる。すると、各第2ダイス部材37の内側の角部37bにより第1ワーク部分31aと第2ワーク部分31bとの間の直線部分が下方に屈曲されるとともに、ポンチ40の両外側の角部40bにより第2ワーク部分31bと第3ワーク部分31cとの間の直線部分が上方に屈曲される。それに伴い第2ワーク部分31bは引張力を受けて長さが増加する。
【0031】
ポンチ40が第1ダイス部36に当接するまで下降すると、図2(b)に示すように、一対の平坦で矩形状の第1部分32c、一対の直線状の第1屈曲部32a、一対の傾斜して矩形状の第2部分32d、一対の直線状の第2屈曲部32b及び平坦な矩形状の第3部分32eから成る等脚台形状の溝32が形成された加工品33が得られる。
【0032】
なお、各第1部分32c、各第2部分32d及び第3部分32eは、それぞれ上記第1実施例の第1部分12c、第2部分12d及び第3部分12eと同様の構造を有する。従って、第2実施例の溝部32は第1実施例の段部12を線対称に配置したものと見ることもできる。
【0033】
第2実施例によれば以下の効果が得られる。第1屈曲部32aの上方、第2部分32bの上方及び下方、及び第2屈曲部32bの下方には、いかなるダイスもポンチも配置されておらず、ダイス35及びポンチ40は必要な加工面を持つのみである。従って、上記ポンチ35及びダイス40を製作する上で、更にこのダイス35及びポンチ40によりワーク30から加工品33を加工する上で、第1実施例と同様の効果が得られる。加えて、第2実施例では、ワーク30の左右両側の第1ワーク部分31aを第2ダイス部37及びしわ押さえ部材43により挟持するので、所定形状の溝部32を容易かつ簡単に形成することができる。
【0034】
尚、第2実施例においても、ポンチ40の左右には空間が形成されている。従って、ポンチ40の一回の下降でワーク30に所定形状の溝部33が形成されなかった場合は、ポンチ40を一旦上昇させ、その左右方向位置を微調整した後、再度下降させることができる。
<第3実施例>
図3(a)(b)及び(c)に本発明の第3実施例を示す。第3実施例は、図(a)に示す円板状のワーク45から、3(c)に示す中心部にくぼみ部47を持つ容器状の加工品48を形成するものである。
【0035】
ワーク45は図3(a)に示すように、一定厚さで所定直径を持つ円板状を呈する。このワーク45から加工品48を形成するプレスでは、図3(a)に示すように、ダイス50はワーク45の中心部に配置された円柱状の第1ダイス部51と、その周囲に配置された円筒状の第2ダイス部52とから成る。第1ダイス部51はその上面に平坦で円形の第1ダイス面51aを持ち、第2ダイス部52はその上面に第1ダイス面51aよりも高さが高く平坦で第1ダイス面51aと平行な環状の第2ダイス面52aを持つ。
【0036】
一方、ポンチ55は第1ダイス部51の直上方に配置され、第1ダイス面51aと対向する平坦で円形のポンチ面55aを持つ。第2ダイス部52の上方には環状のしわ押さえ部材58が複数の圧縮ばね59により下方に付勢されて配置され、その環状のしわ押さえ面58aが第2ダイス面52aと対向している。
【0037】
第3実施例おいて円板状のワーク45から容器状の加工品48を形成するには、図3(a)に示すように、外周部の環状の第1ワーク部分46aを第2ダイス部52としわ押さえ部材58とにより挟持した状態で、ポンチ55を下降させる。すると、図3(b)に示すように、第2ダイス部52の内周縁部52bにより環状の第1ワーク部分46aと環状の第2ワーク部分46bとの間の環状部分が下方に屈曲されるとともに、ポンチ55の外周縁部55bにより第2ワーク部分46bと円形状の第3ワーク部分46cとの間の環状部分が上方に屈曲される。これに伴い、第2ワーク部分46bは引張力を受け、その長さが増加する。
【0038】
ポンチ55が第1ダイス部51に当接するまで下降すると、環状の第1部分47cに対して環状の第1屈曲部47aを介して所定の鈍角をなす傾斜した環状の第2部分44dと、該第2部分47dに対して環状の第2屈曲部47bを介して所定の鈍角をなす円板状の第3部分47eとが形成された容器状の加工品48が得られる。そして、第2部分47d及び第3部分47eにより円錐形状のくぼみ部47が形成される。
【0039】
第3実施例によれば以下の効果が得られる。第1屈曲部47aの上方、第2部分47dの上方及び下方、第2屈曲部47bの下方にはいかなるダイスもポンチも配置されておらず、ダイス50及びポンチ55は必要部分を持つのみである。従って、上記ダイス50及びポンチ55を製作する上で、更にこのダイス50及びポンチ55によりワーク45から加工品48を加工する上で、第2実施例と同様の効果が得られる。つまり、第3実施例では、ワーク45の環状の第1ワーク部分46aを環状の第2ダイス部52及びしわ押さえ部材58により挟持するので、所定形状のくぼみ部47を容易かつ簡単に形成することができる。
【0040】
尚、第3実施例においても、ポンチ55の左右には空間が形成されている。従って、ポンチ55の一回の下降でワーク45に所定形状のくぼみ部47が形成されなかった場合は、ポンチ55を一旦上昇させ、その左右方向位置を微調整した後、再度下降させることができる。
<第4実施例>
図4(a)及び(b)に本発明の第4実施例を示す。第4実施例は、図4(a)に示す有底円筒状のワーク60から、図4(b)に示す傾斜部(段部)63e及び小径部63dを持つ加工品64を形成するものである。
【0041】
ワーク60は、円筒状の第1ワーク部分(円筒部)61aと、円板状の第3ワーク部分(底部)61cと、両者をつなぐ断面L字形状で環状の第2ワーク部分(角部)61bとから成って、有底円筒形状を呈する。底部61cは所定の直径を持ち、円筒部61aは所定の内径、外径及び長さを持つ。
【0042】
このワーク60の加工に使用するダイス65は全体として有底円筒形状で円形の底部66と、その外周から立ち上がった円筒部67とを有する。底部66は所定の高さを持ち、その中心部には円形断面の貫通孔66aが形成されている。その結果、貫通孔66aの内周縁に角部66bが形成されている。円筒部67は所定の内径、外径及び高さを有する。
【0043】
ポンチ70は全体として円柱形状で、基端(上端)の大径部71と先端(下端)の小径部72とを有する。大径部71の外径は円筒部67の内径よりも僅かに小さく選定され、小径部72の外径は底部66の貫通孔66aの内径よりも僅かに小さく選定されている。その結果、大径部71の外周縁に角部71aが形成されている。
【0044】
第4実施例においてワーク60から完成品64を加工するには、図4(a)に示すように、有底円筒形状のワーク60をダイス65の中空部に挿入し、その底部61cを底部66の底面に、円筒部61aを円筒部67の内周面に、角部61bを底部66と円筒部67とが形成する隅部にそれぞれ接触させる。この状態で、ワーク60の中空部にポンチ70を挿入すると、小径部72の先端面72aが底部61cに当接し、大径部71の先端寄りの部分が円筒部61aの開口部近傍に嵌合する。この時点で、ポンチ70の大径部71の環状の端面71bは、ダイス65の底部66の環状の端面66cから所定距離(ワーク60の円筒部61aの長さよりも少し短い程度)離れている。
【0045】
更にポンチ70が下降すると、ワーク60の底部61cのうち小径部72の端面72aに当接している円形部分に隣接する環状部分及び角部61bが直角に即ち円筒状に折り曲げられ、図4(b)に示すように、当初のワーク60よりも直径の小さい底部63c及び内径の小さい円筒部63dを形成する。
【0046】
このとき、ワーク60の円筒部61aの開口側端部はダイス65の円筒部67とポンチ70とにより挟持されたままポンチ70とともに進む。その結果、ワーク60の円筒部61aのうち、角部61b寄りの部分がダイス65の貫通孔66aの内周縁の角部66bにより外向きに屈曲され、開口部寄りの部分がポンチ70の大径部71の外周縁の角部71aにより内向きに屈曲される。このように、円筒部61a及び角部61b等はこれらと平行に移動するポンチの大径部71に屈曲される。
【0047】
こうして、大径円筒部(第1部分)63f、環状の第1屈曲部63a、外径が漸減するテーパ部(第2部分)63e、環状の第2屈曲部63b、大径円筒部63fの同心の小径円筒部(第3部分)63d及び該小径円筒部63dと直角で円形の底部63cから成る加工品64が形成される。
【0048】
第4実施例によれば以下の効果が得られる。第2部分63eの内方及び外方にはいかなるダイスもポンチも配置されておらず、ダイス65及びポンチ70は必要部分を持つのみである。従って、上記ダイス65及びポンチ70を製作する上で、更にこのダイス65及びポンチ70によりワーク60から加工品64を加工する上で、第2及び第3実施例と同様の効果が得られる。つまり、第4実施例では、円筒部61a即ち大径円筒部63fを大径部71と円筒部67とで挟持し、底部61c及び角部61bが変形してなる小径円筒部63dを小径部72と貫通孔66aとで挟持するので、所定形状のテーパ部63e、小径円筒部63d及び底部63cを容易かつ簡単に形成することができる。
【0049】
リング状のワーク80は薄肉で所定の厚さ(紙面と垂直方向)を持ち、一対の第1ワーク部分81a、一対の第2ワーク部分81b及び第3ワーク部分81cから成る組が、円周方向に複数組形成されている。このワーク80の加工に使用するダイス85は、円板形状の基部(その一部のみ図示)86と、その外周面に等間隔で形成された多数の凹部87とから成る。基部86は所定厚さ及び所定直径を持つ。各凹部87は基部86の全厚さにわたって形成され、円周方向において一定の幅を持ち、その底面は平坦面87aとされている。その結果、各凹部87間には凹部87の深さと等しい高さで凹部87と同程度の円周方向の幅を持つ突起88がそれぞれ形成され、その外周面は円弧面88aとされている。
【0050】
ポンチ90は、円周方向に所定長さを持つ基部(その一部のみ図示)91と、その内周面に等間隔で隔設された複数個(3個から5個程度)の突部92とから成る。基部91は上記基部86と同程度の厚さとされ、円弧状の内周面91aを持ち、その内径は上記突起88の外周面88aの外径よりも大きくされている。基部91の全厚さにわたって形成された各突起92の円周方向の幅は上記凹部87の幅よりも小さくされ、その高さ(突出量)は凹部87の深さよりも小さくされ、その先端面は平坦面92aとされている。その結果、各突起92間には突起92の高さと同じ高さで突起92よりも大きな円周方向の幅を持つ凹部93がそれぞれ形成されている。凹部93の円周方向の幅は突起87の幅よりも大きくされている。
【0051】
第5実施例においてリング状のワーク80から複数の歯部83を持つリング状の加工品84を形成するには、ダイス85の突起88の外周面88aにワーク80を嵌合する。ワーク80の一対の第1ワーク部分81aの内周面が突起88の外周面に嵌合され、第1ワーク部分81a間の一対の第2ワーク分81b及び双方の第2ワーク部分81b間の第3ワーク部分81cは、凹部87上に渡される。次に、ポンチ90をワーク80及びダイス85に対して半径方向内向き(図5(b)において左方向)に前進させ、突起92の先端面92aが第3ワーク部分81cを半径方向内向きに変形させる。
【0052】
更にポンチ90が前進すると、図5(c)に示すように、突起88の外周面88aと基部91の内周面91aとで挟持された第1ワーク部分81aに対して第2ワーク部分81bが突起88の角部88bにより内側に屈曲されるとともに、第2ワーク部分81bに対して第3部分81cが突起92の両側の角部92bにより外向きに屈曲される。こうして、各組がそれぞれ一対の大径部(第1部分)83c、一対の第1屈曲部83a、一対の傾斜部(第2部分)83d、一対の第2屈曲部83b、及び小径部(第3部分)83eから成る複数(図5(b)及び(c)はその一つのみ図示)の歯部83が形成される。この後、ダイス又はポンチを円周方向に所定角度回動させ、同様にして複数の歯部83を形成し、これを数回繰り返すことにより、全ての歯部83が形成される。
【0053】
第5実施例によれば以下の効果が得られる。第2ワーク部分81bの内方及び外方にはいかなるダイスもポンチも配置されておらず、ダイス85及びポンチ90は必要部分を持つのみである。従って、上記ダイス85及びポンチ90を製作する上で、更にこのダイス85及びポンチ90によりワーク80から加工品84を加工する上で、第2、第3及び第4実施例と同様の効果が得られる。つまり、第5実施例では、第1ワーク部分81aを突起88の円弧面88aと基部91の内周面91aとで挟持し、第3ワーク部分81cを凹部87の平坦面87aと突起92の先端面92aとで挟持するので、所定形状の歯部83を容易かつ簡単に形成することができる。
【0054】
尚、第5実施例においても、ポンチ90の突起92の両側には空間が形成されている。従って、ポンチ90の一回の下降でワーク80に所定形状の歯部83が形成されなかった場合は、ポンチ90を一旦後退させ、その円周方向位置を微調整した後、再度前進させることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本願の第1発明によれば、ダイスとポンチとにより、ワークの第1ワーク部分に対して第2ワーク部分と第3ワーク部分とを形成するにあたり、ダイス及びポンチの一方を第1ワーク部分の屈曲側の平坦な第1表面に押圧し、他方を第3ワーク部分の屈曲側の平坦で第1表面と平行な第2表面に押圧するのみである。即ち、第2ワーク部分にはダイス及びポンチを押圧しない。従って、ダイス及びポンチの製作を製作するための材料が少なくてすみ、製作コストが低減でき、それによってワークから加工品への加工コストが低減できる。
【0056】
一方、本願の第2発明によれば、ダイスとポンチとにより、ワークの第1ワーク部分に対して第2ワーク部分と第3ワーク部分とを形成するにあたり、ダイス及びポンチの一方を第1ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称な第1表面に押圧し、他方を第3ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称な第2表面に押圧するのみである。即ち、第2ワーク部分にはダイス及びポンチを押圧しない。従って、ダイス及びポンチの製作を製作するための材料が少なくてすみ、製作コストが低減でき、それによってワークから加工品への加工コストが低減できる。また、加工時にワークを強固に挟持できるので、ワークに所定の加工を確実に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(a)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(b)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(c)は加工品の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示し、(a)はワーク加工後の状態を示す作動説明図、(b)は加工品の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示し、(a)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(b)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(c)は加工品の斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例を示し、(a)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(b)はワーク加工前の状態を示す作動説明図である。
【図5】本発明の第5実施例を示し、(a)はワーク加工前の状態(左半分)及び加工後の状態(右半分)を示す説明図、(b)はワーク加工前の状態を示す作動説明図、(c)は加工品の斜視図である。
【図6】従来例の一つを示す作動説明図である。
【符号の説明】
10;30;45;70;80:ワーク
11a;31a;46a;61a;81a:第1ワーク部分
11b;31b;46b;61b;81b:第2ワーク部分
11c;31c;46c;61c;81c:第3ワーク部分
13;33;48;64;84:加工品
15;35;50;65;85:ダイス
20;40;55;70;90:ポンチ
Claims (2)
- 互いに接近・離間するダイスとポンチとにより、ワークの第1ワーク部分に対して一方向に屈曲した第2ワーク部分と、該第2ワーク部分に対して他方向に屈曲した第3ワーク部分とを形成するワーク加工方法であって、
前記ダイス及び前記ポンチの一方を前記第1ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称な円筒面に押圧し、該ダイス及び該ポンチの他方を前記第3ワーク部分の屈曲側の線対称又は面対称で該円筒面と同心の円筒面に押圧し、前記第2ワーク部分には前記ダイス及び前記ポンチを押圧しないことを特徴とするワークの加工方法。 - 前記ダイスと前記ポンチとは、前記第1ワーク部分及び前記第3ワーク部分と平行な方向に接近・離間する請求項1に記載のワーク加工方法。
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