JP2017080747A - プレス成形方法及びプレス成形装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図8(a)及び図8(b)に示すように、FB加工法では、フレーム114により金属板材140の一方の面を押えるとともに、ダイ111の成形孔112の内部に収容された押え部材118により金属板材140の反対側の面を押えた状態で、ダイ111及びパンチ115により金属板材140から打ち抜き片150が打ち抜かれる。
また、上記目的を達成するためのプレス成形装置は、ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形する装置において、第1成形孔を有する第1ダイと、第1パンチと、を備え、前記第1ダイ及び前記第1パンチにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1金型と、前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と、第2ダイと、第2パンチと、を備え、前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2金型と、前記金属板材から前記張出部を分離する第3金型と、を備えている。
以下、図1〜図5を参照して、一実施形態について説明する。
本実施形態のプレス成形装置は、ダイとパンチとを用いて所定の厚さT1の金属板材40をプレスすることにより、図5に示す形状の金属片50を成形するためのものである。この金属片50の厚さT3は、金属板材40の厚さT1よりも大きい(T3>T1)。
図1に示すように、第1金型10は、上下方向に沿って延びる第1成形孔12を有する第1ダイ11、及び第1ダイ11の上方に位置する第1フレーム14を備えている。また、第1金型10は、第1フレーム14の内部に収容され、上下方向に沿って移動可能な第1パンチ15、及び第1成形孔12の内部に収容され、第1パンチ15とは反対側から金属板材40を押える押え部材18を備えている。なお、以降において、第1パンチ15の移動方向(同図の上下方向)に直交する方向(同図の左右方向)を単に直交方向と略称する。
押え部材18の外周形状は、第1成形孔12の内周形状と相似であり、同内周形状よりも僅かに小さくされている。したがって、押え部材18の外周面と第1成形孔12の内周面との間には僅かな隙間が存在している。押え部材18は、図示しない付勢部材により上方に向けて付勢されている。本実施形態の押え部材18の押え面19は、直交方向に沿った平面である。
第2成形孔29の内周形状は、金属片50(図5参照)の外周形状に一致している。
第3パンチ35の外周形状は、金属片50の外周形状に一致している。
まず第1工程において、図1(a)に示すように、第1ダイ11の上面と第1フレーム14の下面との間に金属板材40がセットされる。そして、第1ダイ11の上面、第1フレーム14の下面、及び押え部材18の押え面19により金属板材40を押えた状態で第1パンチ15を第1成形孔12に向けて移動させることにより金属板材40がプレスされる。これにより、図1(b)に示すように、金属板材40の下面には第1成形孔12の内部に張り出すとともに金属片50の厚さT1よりも厚い厚さT2の張出部41が成形される。
続く第2工程において、図2(a)に示すように、第2成形孔29の内部に張出部41が収容されるようにして成形型28上に金属板材40がセットされ、第2ダイ21の突出部22が凹部46の底面に当接するようにして金属板材40の上方に第2ダイ21がセットされる。そして、第2パンチ25を突出部22に向けて移動させることにより、図2(b)に示すように、張出部41が金属片50の厚さT3までプレスされる。これにより、図4(a)及び図4(b)に示すように、張出部41のうち金属片50の厚さよりも余分に張り出している部分の材料が移動することでダレW1が埋められる。
(1)第1工程において、第1成形孔12を有する第1ダイ11と第1パンチ15とを用いて金属板材40をプレスすることにより、第1成形孔12の内部に張り出すとともに金属片50よりも厚い張出部41を成形するようにした。第2工程において、金属片50の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔29を有する成形型28と第2ダイ21と第2パンチ25とを用いて第2成形孔29の内部に収容された状態の張出部41を金属片50の厚さT3までプレスするようにした。第3工程において、金属板材40から張出部41を分離するようにした。
また、図4(b)に示すように、張出部41のうち金属片50の厚さよりも余分に張り出している部分の体積を適宜変更することにより、ダレW1が生じていた部分に移動する材料の体積を調整することができる。
こうした構成によれば、張出部41の張出面42に対して作用する静水圧を高めることができ、張出部41の外周面を平滑な剪断面にすることができる。
(5)直交方向に沿う第1パンチ15の断面積が直交方向に沿う第1成形孔12の断面積よりも大きくされている。
こうした構成によれば、第1パンチ15の加圧面16の縁部が面取りされているため、第1パンチ15のチッピングを抑制することができる。またこの場合、第1パンチ15の外周面が第1成形孔12の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しているため、第1パンチ15の加圧面16の縁部が張出部41や金属片50の形状に影響しない。
こうした構成によれば、押え部材18により金属板材40を押えることにより、張出部41の張出面42に対して作用する静水圧を高めることができ、張出部41の外周面を平滑な剪断面することができる。
以下、図6及び図7を参照して、第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(8)第1工程において、張出部41の張出面42における中央部の周囲の厚さを同中央部の厚さよりも大きくするようにした。
(9)押え部材18の押え面19における中央部と縁部との間には凹部191が形成されている。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
Claims (9)
- ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形するプレス成形方法において、
第1成形孔を有する第1ダイと第1パンチとを用いて前記金属板材をプレスすることにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1工程と、
前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と第2ダイと第2パンチとを用いて前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2工程と、
前記金属板材から前記張出部を分離する第3工程と、を備えている、
プレス成形方法。 - 前記第1パンチの移動方向に直交する方向を直交方向とするとき、
前記直交方向に沿う前記第1パンチの断面積を前記直交方向に沿う前記第1成形孔の断面積よりも大きくすることにより、前記張出部の厚さを前記金属板材の厚さよりも大きくする、
請求項1に記載のプレス成形方法。 - 前記第1工程において、前記第1パンチとは反対側から前記第1成形孔の内部に張り出す前記金属板材を押えつつ前記張出部を成形する、
請求項1または請求項2に記載のプレス成形方法。 - 前記第1工程において、前記張出部の張出面における中央部の周囲の厚さを同中央部の厚さよりも大きくする、
請求項3に記載のプレス成形方法。 - ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形するプレス成形装置において、
第1成形孔を有する第1ダイと、第1パンチと、を備え、前記第1ダイ及び前記第1パンチにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1金型と、
前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と、第2ダイと、第2パンチと、を備え、前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2金型と、
前記金属板材から前記張出部を分離する第3金型と、を備えている、
プレス成形装置。 - 前記第1パンチの移動方向に直交する方向を直交方向とするとき、
前記直交方向に沿う前記第1パンチの断面積が前記直交方向に沿う前記第1成形孔の断面積よりも大きくされている、
請求項5に記載のプレス成形装置。 - 前記第1パンチの外周面が前記第1成形孔の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しており、
前記第1パンチの加圧面の縁部が面取りされている、
請求項6に記載のプレス成形装置。 - 前記第1金型は、前記第1成形孔の内部に収容され、前記第1パンチとは反対側から前記第1成形孔の内部に張り出す前記金属板材を押える押え部材を備えている、
請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載のプレス成形装置。 - 前記押え部材の押え面における中央部と縁部との間には凹部が形成されている、
請求項8に記載のプレス成形装置。
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