JP2017080747A - プレス成形方法及びプレス成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属片の縁部のダレを小さくできるとともに、金属片の残留歪みを低減できる。【解決手段】第1工程において、第1成形孔を有する第1ダイと第1パンチとを用いて金属板材40をプレスすることにより、第1成形孔の内部に張り出すとともに金属片よりも厚い張出部41を成形するようにした。第2工程において、金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔29を有する成形型28と第2ダイ21と第2パンチ25とを用いて第2成形孔29の内部に収容された状態の張出部41を金属片の厚さT3までプレスするようにした。第3工程において、金属板材40から張出部41を分離するようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形するプレス成形方法、及びその方法に用いられるプレス成形装置に関する。
従来、金属板材をプレスすることにより金属片を成形する方法の一つに、ファインブランキング加工法(以下、FB加工法)がある。
図8(a)及び図8(b)に示すように、FB加工法では、フレーム114により金属板材140の一方の面を押えるとともに、ダイ111の成形孔112の内部に収容された押え部材118により金属板材140の反対側の面を押えた状態で、ダイ111及びパンチ115により金属板材140から打ち抜き片150が打ち抜かれる。
こうしたFB加工法においては、図8(b)及び図9に示すように、打ち抜き片150におけるダイ111の成形孔112の内部に突出する面の縁部にダレW2が生じる。これは、図8(b)に示すように、金属板材140における成形孔112の内部に突出する部分のうちで成形孔112の内周面に接触している部分では金属板材140に対して大きな摩擦力(引っ張り応力)が生じるために金属板材140の成形速度が成形孔112の内周面に近接する部位ほど小さくなることによるものである。
これに対して、特許文献1に記載の技術においては、打ち抜きに先立ち、金属板材におけるパンチ115とは反対側の面のうち、打ち抜き片の打ち抜き位置の縁部に盛り上げ部が形成される。そして、打ち抜きに際して、引っ張り応力により盛り上げ部が外周側へ移動することを利用して打ち抜き片の縁部にダレが生じないようにしている。
特開2015−100798号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、打ち抜き片の縁部にダレが生じることについては抑制できる。しかしながら、従来のFB加工法や特許文献1に記載の技術の場合、打ち抜きの際に、打ち抜き片の外周面に近い部位ほど大きな引っ張り応力が生じることから、打ち抜き片の外周面に近い部位には大きな残留応力、すなわち大きな残留歪みが生じるおそれがある。
本発明の目的は、金属片の縁部のダレを小さくすることができるとともに、金属片の残留歪みを低減することのできるプレス成形方法及びプレス成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するためのプレス成形方法は、ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形する方法において、第1成形孔を有する第1ダイと第1パンチとを用いて前記金属板材をプレスすることにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1工程と、前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と第2ダイと第2パンチとを用いて前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2工程と、前記金属板材から前記張出部を分離する第3工程と、を備えている。
同方法によれば、第1工程において、第1ダイと第1パンチとを用いて金属板材がプレスされることにより張出部が成形される。このとき、張出部のうち第1成形孔の内周面に接触する部分には大きな摩擦力が作用することから、張出部の張出面の縁部には他の部分よりも大きな引っ張り応力が生じる。このため、上記縁部では材料が移動することによって断面形状が湾曲面となるダレが生じる。
続く第2工程において、成形型と第2ダイと第2パンチとを用いて張出部が金属片の厚さまでプレスされる。これにより、張出部のうち金属片の厚さよりも余分に張り出している部分の材料が移動することでダレが埋められる。ここで、張出部のうち金属片の厚さよりも余分に張り出している部分の体積を適宜変更することにより、ダレが生じていた部分に移動する材料の体積を調整することができる。
またこのとき、第2パンチ、第2ダイ、第2成形孔の内周面によって、張出部の張出面、張出面とは反対側の面、及び外周面がそれぞれプレスされるため、張出部の略全面が均一にプレス(鍛造)される。これにより、金属片の残留応力を低減することができる。
続く第3工程において、金属板材から張出部が分離されることにより、金属片が成形される。
また、上記目的を達成するためのプレス成形装置は、ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形する装置において、第1成形孔を有する第1ダイと、第1パンチと、を備え、前記第1ダイ及び前記第1パンチにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1金型と、前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と、第2ダイと、第2パンチと、を備え、前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2金型と、前記金属板材から前記張出部を分離する第3金型と、を備えている。
同構成によれば、上記作用と同様な作用が奏される。
本発明によれば、金属片の縁部のダレを小さくすることができるとともに、金属片の残留歪みを低減することができる。
プレス成形装置の第1実施形態における第1金型の断面図であって、(a)はプレス直前の状態を示す図、(b)はプレス直後の状態を示す図。 同実施形態における第2金型の断面図であって、(a)はプレス直前の状態を示す図、(b)はプレス直後の状態を示す図。 同実施形態における第3金型の断面図であって、プレス直後の状態を示す図。 (a)は、第1工程により成形された張出部を中心とした金属板材の断面図、(b)は、第2工程によりプレスされた張出部を中心とした金属板材の断面図。 同実施形態における金属片の斜視図。 第2実施形態のプレス成形装置における第1金型の断面図。 第2工程によりプレスされた張出部を中心とした金属板材の断面図。 従来のファインブランキング加工法に用いられる金型の断面図であって、(a)はプレス直前の状態を示す図、(b)はプレス途中の状態を示す図。 打ち抜き途中の金属板材と打ち抜き片とを示す断面図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を参照して、一実施形態について説明する。
本実施形態のプレス成形装置は、ダイとパンチとを用いて所定の厚さT1の金属板材40をプレスすることにより、図5に示す形状の金属片50を成形するためのものである。この金属片50の厚さT3は、金属板材40の厚さT1よりも大きい(T3>T1)。
プレス成形装置は、図1に示す第1金型10、図2に示す第2金型20、及び図3に示す第3金型30を備えている。
図1に示すように、第1金型10は、上下方向に沿って延びる第1成形孔12を有する第1ダイ11、及び第1ダイ11の上方に位置する第1フレーム14を備えている。また、第1金型10は、第1フレーム14の内部に収容され、上下方向に沿って移動可能な第1パンチ15、及び第1成形孔12の内部に収容され、第1パンチ15とは反対側から金属板材40を押える押え部材18を備えている。なお、以降において、第1パンチ15の移動方向(同図の上下方向)に直交する方向(同図の左右方向)を単に直交方向と略称する。
第1成形孔12の内周形状は、金属片50(図5参照)の外周形状に一致している。
押え部材18の外周形状は、第1成形孔12の内周形状と相似であり、同内周形状よりも僅かに小さくされている。したがって、押え部材18の外周面と第1成形孔12の内周面との間には僅かな隙間が存在している。押え部材18は、図示しない付勢部材により上方に向けて付勢されている。本実施形態の押え部材18の押え面19は、直交方向に沿った平面である。
第1パンチ15の外周形状は、第1成形孔12の内周形状と相似であり、同内周形状よりも大きくされている。すなわち、第1パンチ15の外周面は第1成形孔12の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しており、直交方向に沿う第1パンチ15の断面積は直交方向に沿う第1成形孔12の断面積よりも大きくされている。また、本実施形態の第1パンチ15の加圧面16は、直交方向に沿った平面とされている。ただし、この加圧面16の縁部は全周にわたって面取りされている。
図2に示すように、第2金型20は、下面に突出部22を有する第2ダイ21、第2ダイ21の下方に位置するとともに上下方向に沿って延びる第2成形孔29を有する成形型28、及び第2成形孔29の内部に収容され、上下方向に沿って移動可能な第2パンチ25を備えている。
突出部22の外周形状は、金属片50の外周形状と相似であり、同外周形状よりも僅かに大きくされている。
第2成形孔29の内周形状は、金属片50(図5参照)の外周形状に一致している。
また、第2パンチ25の外周形状は、第2成形孔29の内周形状と相似であり、同内周形状よりも僅かに小さくされている。第2パンチ25の加圧面26は、直交方向に沿った平面とされている。ただし、この加圧面26の縁部は面取りされていない。
図3に示すように、第3金型30は、上下方向に沿って延びる第3成形孔32を有する第3ダイ31、第3ダイ31の上方に位置する第3フレーム34、及び第3フレーム34の内部に収容され、上下方向に沿って移動可能な第3パンチ35を備えている。
第3成形孔32の内周形状は、金属片50の外周形状と相似であり、同外周形状よりも僅かに大きくされている。
第3パンチ35の外周形状は、金属片50の外周形状に一致している。
次に、このように構成されたプレス成形装置を用いて、金属板材40をプレスすることにより金属片50を成形するプレス成形方法について説明する。
まず第1工程において、図1(a)に示すように、第1ダイ11の上面と第1フレーム14の下面との間に金属板材40がセットされる。そして、第1ダイ11の上面、第1フレーム14の下面、及び押え部材18の押え面19により金属板材40を押えた状態で第1パンチ15を第1成形孔12に向けて移動させることにより金属板材40がプレスされる。これにより、図1(b)に示すように、金属板材40の下面には第1成形孔12の内部に張り出すとともに金属片50の厚さT1よりも厚い厚さT2の張出部41が成形される。
このとき、張出部41のうち第1成形孔12の内周面に接触する部分には大きな摩擦力が作用することから、張出部41の張出面42の縁部には他の部分よりも大きな引っ張り応力が生じる。このため、上記縁部では材料が大きく移動することによってダレW1が生じる。
また、金属板材40における張出部41の裏面には、第1パンチ15の形状に対応した凹部46が形成される。
続く第2工程において、図2(a)に示すように、第2成形孔29の内部に張出部41が収容されるようにして成形型28上に金属板材40がセットされ、第2ダイ21の突出部22が凹部46の底面に当接するようにして金属板材40の上方に第2ダイ21がセットされる。そして、第2パンチ25を突出部22に向けて移動させることにより、図2(b)に示すように、張出部41が金属片50の厚さT3までプレスされる。これにより、図4(a)及び図4(b)に示すように、張出部41のうち金属片50の厚さよりも余分に張り出している部分の材料が移動することでダレW1が埋められる。
またこのとき、図2(b)に示すように、第2パンチ25、突出部22、及び第2成形孔29の内周面によって、張出部41の張出面42、張出面42とは反対側の面43、及び外周面がそれぞれプレスされるため、張出部41の略全面が均一にプレス(鍛造)される。これにより、金属片50の残留応力を低減することができる。
続く第3工程において、図3に示すように、第3成形孔32の内部に張出部41が収容されるようにして第3ダイ31上に金属板材40がセットされ、金属板材40の上面に第3フレーム34がセットされる。そして、第3パンチ35が第3成形孔32に向けて移動されることにより、同図に二点鎖線にて示すように、金属板材40から張出部41が分離され、厚さT3の金属片50が成形される。
以上説明した本実施形態に係るプレス成形方法及びプレス成形装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)第1工程において、第1成形孔12を有する第1ダイ11と第1パンチ15とを用いて金属板材40をプレスすることにより、第1成形孔12の内部に張り出すとともに金属片50よりも厚い張出部41を成形するようにした。第2工程において、金属片50の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔29を有する成形型28と第2ダイ21と第2パンチ25とを用いて第2成形孔29の内部に収容された状態の張出部41を金属片50の厚さT3までプレスするようにした。第3工程において、金属板材40から張出部41を分離するようにした。
こうした構成によれば、上述した作用を奏することにより、金属片50の縁部のダレを小さくすることができるとともに、金属片50の残留歪みを低減することができる。
また、図4(b)に示すように、張出部41のうち金属片50の厚さよりも余分に張り出している部分の体積を適宜変更することにより、ダレW1が生じていた部分に移動する材料の体積を調整することができる。
(2)直交方向に沿う第1パンチ15の断面積を直交方向に沿う第1成形孔12の断面積よりも大きくすることにより、張出部41の厚さT2を金属板材40の厚さT1よりも大きくするようにした(T2>T1)。
こうした構成によれば、金属板材40の厚さT1よりも大きな厚さT2の張出部41を成形することができる。このため、金属板材40の厚さT1よりも大きな厚さT3の金属片50を成形することが可能となる。したがって、材料コストを低減することができる。
(3)第1工程において、第1パンチ15とは反対側から第1成形孔12の内部に張り出す金属板材40を押えつつ張出部41を成形するようにした。
こうした構成によれば、張出部41の張出面42に対して作用する静水圧を高めることができ、張出部41の外周面を平滑な剪断面にすることができる。
(4)プレス成形装置は、第1成形孔12を有する第1ダイ11と、第1パンチ15とを備え、第1ダイ11及び第1パンチ15により、第1成形孔12の内部に張り出すとともに金属片50よりも厚い張出部41を成形する第1金型10を備えている。また、プレス成形装置は、金属片50の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔29を有する成形型28と、第2ダイ21と、第2パンチ25とを備え、第2成形孔29の内部に収容された状態の張出部41を金属片50の厚さT3までプレスする第2金型20を備えている。また、プレス成形装置は、金属板材40から張出部41を分離する第3金型30を備えている。
こうした構成によれば、上記効果(1)と同様な効果を奏することができる。
(5)直交方向に沿う第1パンチ15の断面積が直交方向に沿う第1成形孔12の断面積よりも大きくされている。
こうした構成によれば、上記効果(2)と同様な効果を奏することができる。また、上記構成によれば、打ち抜き成形の場合、すなわち第1パンチの断面積が第1成形孔の断面積よりも僅かに小さく設定される場合に比べて、第1パンチ15の断面積を大きくすることができ、第1パンチ15の剛性を容易に高めることができる。
(6)第1パンチ15の外周面が第1成形孔12の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しており、第1パンチ15の加圧面16の縁部が面取りされている。
こうした構成によれば、第1パンチ15の加圧面16の縁部が面取りされているため、第1パンチ15のチッピングを抑制することができる。またこの場合、第1パンチ15の外周面が第1成形孔12の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しているため、第1パンチ15の加圧面16の縁部が張出部41や金属片50の形状に影響しない。
(7)第1金型10は、第1成形孔12の内部に収容され、第1パンチ15とは反対側から第1成形孔12の内部に張り出す金属板材40を押える押え部材18を備えている。
こうした構成によれば、押え部材18により金属板材40を押えることにより、張出部41の張出面42に対して作用する静水圧を高めることができ、張出部41の外周面を平滑な剪断面することができる。
<第2実施形態>
以下、図6及び図7を参照して、第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、第1金型10を構成する押え部材18の押え面19の形状が第1実施形態とは異なっている。すなわち、図6に示すように、押え面19における中央部と縁部との間には、凹部191が形成されている。
この場合、第1工程において、張出部41の張出面42における縁部に近い部位の厚さを中央部の厚さに比べて厚くすることができる。このため、図7に示すように、第2工程において、張出部41の縁部に対して金属板材40を移動させることが容易にできる。
以上説明した本実施形態に係るプレス成形方法及びプレス成形装置によれば、第1実施形態の効果(1)〜(7)に加えて、新たに以下に示す効果が得られるようになる。
(8)第1工程において、張出部41の張出面42における中央部の周囲の厚さを同中央部の厚さよりも大きくするようにした。
こうした構成によれば、第2工程において、張出部41の張出面42の縁部に対して金属板材40の材料を移動させることが容易にできる。
(9)押え部材18の押え面19における中央部と縁部との間には凹部191が形成されている。
こうした構成によれば、張出部41の張出面42の縁部に近い部位の厚さを中央部の厚さに比べて厚くすることができ、上記効果(9)を容易に奏することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1工程において張出部41に生じるダレ量は、その外周形状によって異なるとともに、その位置によっても異なる。例えば、図5に示す金属片50の場合、同図に二点鎖線にて示す円で囲まれた曲率の大きい部分では金属板材40の材料の移動量が多くなって、ダレ量が多くなる。反対に、曲率の小さい部分では金属板材40の材料の移動量が少なくなって、ダレ量が少なくなる。そこで、第2実施形態において、張出部41の縁部のうちダレ量の多くなる部位ほど同縁部に隣接する部位の厚さを厚くするようにすれば、張出部41の張出面42の縁部に対して金属板材40の材料を容易且つ適切に移動させることができる。
・例えば、第1パンチ15の外周形状を第1成形孔12の内周形状と一致させることもできる。すなわち、直交方向に沿う第1パンチ15の断面積を、直交方向に沿う第1成形孔12の断面積と同一にすることもできる。この場合、第1パンチ15の加圧面16の縁部を面取りしないようにすればよい。
10…第1金型、11…第1ダイ、12…第1成形孔、14…第1フレーム、15…第1パンチ、16…加圧面、18…押え部材、19…押え面、191…凹部、20…第2金型、21…第2ダイ、22…突出部、25…第2パンチ、26…加圧面、28…成形型、29…第2成形孔、30…第3金型、31…第3ダイ、32…第3成形孔、34…第3フレーム、35…第3パンチ、40…金属板材41…張出部、42…張出面、43…反対側の面、46…凹部、50…金属片。

Claims (9)

  1. ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形するプレス成形方法において、
    第1成形孔を有する第1ダイと第1パンチとを用いて前記金属板材をプレスすることにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1工程と、
    前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と第2ダイと第2パンチとを用いて前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2工程と、
    前記金属板材から前記張出部を分離する第3工程と、を備えている、
    プレス成形方法。
  2. 前記第1パンチの移動方向に直交する方向を直交方向とするとき、
    前記直交方向に沿う前記第1パンチの断面積を前記直交方向に沿う前記第1成形孔の断面積よりも大きくすることにより、前記張出部の厚さを前記金属板材の厚さよりも大きくする、
    請求項1に記載のプレス成形方法。
  3. 前記第1工程において、前記第1パンチとは反対側から前記第1成形孔の内部に張り出す前記金属板材を押えつつ前記張出部を成形する、
    請求項1または請求項2に記載のプレス成形方法。
  4. 前記第1工程において、前記張出部の張出面における中央部の周囲の厚さを同中央部の厚さよりも大きくする、
    請求項3に記載のプレス成形方法。
  5. ダイとパンチとを用いて金属板材をプレスすることにより金属片を成形するプレス成形装置において、
    第1成形孔を有する第1ダイと、第1パンチと、を備え、前記第1ダイ及び前記第1パンチにより、前記第1成形孔の内部に張り出すとともに前記金属片よりも厚い張出部を成形する第1金型と、
    前記金属片の外周形状に一致した内周形状の第2成形孔を有する成形型と、第2ダイと、第2パンチと、を備え、前記第2成形孔の内部に収容された状態の前記張出部を前記金属片の厚さまでプレスする第2金型と、
    前記金属板材から前記張出部を分離する第3金型と、を備えている、
    プレス成形装置。
  6. 前記第1パンチの移動方向に直交する方向を直交方向とするとき、
    前記直交方向に沿う前記第1パンチの断面積が前記直交方向に沿う前記第1成形孔の断面積よりも大きくされている、
    請求項5に記載のプレス成形装置。
  7. 前記第1パンチの外周面が前記第1成形孔の内周面よりも全周にわたって外周側に位置しており、
    前記第1パンチの加圧面の縁部が面取りされている、
    請求項6に記載のプレス成形装置。
  8. 前記第1金型は、前記第1成形孔の内部に収容され、前記第1パンチとは反対側から前記第1成形孔の内部に張り出す前記金属板材を押える押え部材を備えている、
    請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載のプレス成形装置。
  9. 前記押え部材の押え面における中央部と縁部との間には凹部が形成されている、
    請求項8に記載のプレス成形装置。
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