JP6686853B2 - プレス成形装置 - Google Patents

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Description

本発明はプレス成形装置に関する。
一般的に、薄板状の板金(以下、ブランクともいう)から所定の形状を有する板金部品を形成する場合は、プレス成形技術が用いられる。特許文献1には、板金の少なくとも2箇所の被加工部位に連続して絞り加工を施す固定型と可動型とからなる金型に関する技術が開示されている。
特許文献1に開示されている技術では、上型の両側に配置されたブランクホルダーと下型本体とで板金を固定し、この状態で上型の可動パンチを下降させて板金に絞り加工を施している。その後、上型に固定されている固定パンチを降下させて板金に絞り加工を施している(特許文献1の図3〜図5参照)。
実開平2−104121号公報
特許文献1に開示されている技術では、板金に絞り深さの深い部位の加工を行った場合、板金を固定している箇所(ブランクホルダーと下型本体とで板金を狭持している箇所)にシワが生じてしまう。このため、板金にシワが生じることを考慮して、板金を固定している箇所に予め余肉部を設ける必要があった。この余肉部にはプレス成形時にシワが生じるが、プレス成形後にこのシワを削ることでシワのない板金部品を得ることができる。
しかしながら、このように予め板金に余肉部を設けた場合は、余分に板金が必要となり、材料コストが増加するという問題があった。
また、板金に絞り深さの異なる部位を形成する場合、絞り深さの異なる部位を分離して形成する開放絞りという成形方法を用いることができる。しかしながら、開放絞りを用いた場合は、板金が拘束されない区間(開放区間)が生じ、絞り深さが浅い部位を加工した際にシワが生じるという問題があった。
上記課題に鑑み本発明の目的は、成形時にシワが形成されることを抑制することが可能なプレス成形装置を提供することである。
本発明にかかるプレス成形装置は、絞り深さの異なる成形品を成形可能なプレス成形装置であって、上型と、前記上型と対向するように配置された下型と、前記上型の下面の一部に形成された開口部に設けられ、前記上型に対して上下方向に変位可能な上型クッションと、前記下型の周囲に設けられ、前記上型クッションと対向するように設けられた第1の下型クッションと、前記下型の周囲において前記第1の下型クッションに対して独立して変位するように、且つ前記上型と対向するように設けられた第2の下型クッションと、を備える。プレス成形する際、前記上型クッションと前記第1の下型クッションとでブランクの一方を狭持し、前記上型と前記第2の下型クッションとで前記ブランクの他方を狭持した状態で、前記上型と前記上型クッションと前記第1及び第2の下型クッションとを下方向に第1の距離変位させて、前記下型を用いて前記ブランクを成形する第1のプレス成形を実施し、前記第1のプレス成形の後、更に、前記上型クッションおよび前記第1の下型クッションの位置を固定した状態で、前記上型と前記第2の下型クッションとを下方向に第2の距離変位させて、前記上型と前記下型とを用いて前記ブランクを成形する第2のプレス成形を実施する。
本発明にかかるプレス成形装置では、上型に対して上下方向に変位可能な上型クッションと、上型クッションと対向するように設けられた第1の下型クッションと、第1の下型クッションに対して独立して変位するように、且つ上型と対向するように設けられた第2の下型クッションと、を設けている。そして、プレス成形する際、上型クッションと第1の下型クッションとでブランクの一方を狭持し、上型と第2の下型クッションとでブランクの他方を狭持した状態で、上型と上型クッションと第1及び第2の下型クッションとを下方向に変位させて第1のプレス成形を実施し、その後、更に、上型クッションおよび第1の下型クッションの位置を固定した状態で、上型と第2の下型クッションとを下方向に変位させて第2のプレス成形を実施している。
このように、本発明にかかるプレス成形装置では、上型クッションを設け、更に下型クッションを第1の下型クッションと第2の下型クッションとに分割しているので、ブランクの各部位の絞り深さに応じて、クッションのストロークの長さを適切に設定することができる。よって、絞り深さの異なる部位を成形する際、ブランクが狭持される箇所に圧縮応力が集中することを抑制することができるので、成形時にシワが形成されることを抑制することができる。
これにより、ブランクに予め余肉部を設ける必要がなくなり、材料コストの増加を抑制することができる。また、絞り深さの異なる部位の成形を一度に行うことができるので、絞り深さの異なる部位を分離して形成する開放絞りを用いる必要がなくなる。よって、板金が拘束されない区間(開放区間)が生じないので、絞り深さが浅い部位を加工した際にシワが生じることを抑制することができる。
本発明により、成形時にシワが形成されることを抑制することが可能なプレス成形装置を提供することができる。
実施の形態にかかるプレス成形装置を示す断面図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置が備える上型40、上型クッション50、下型10、及び下型クッション20、30の位置関係を示す分解斜視図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置を用いて成形される成型品を示す断面図である。 図3に示す成型品を成形するステップを説明するための断面図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置の成形工程を示す断面図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置の成形工程を示す断面図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置の成形工程を示す断面図である。 下型クッション20、30の位置関係を説明するための断面図である。 実施の形態にかかるプレス成形装置が備える上型40、上型クッション50、下型10、及び下型クッション20、30の位置関係を説明するための上面図である。 図7の切断線A−Aにおける断面図である。 図7の切断線B−Bにおける断面図である。 図7の切断線C−Cにおける断面図である。 図7の切断線D−Dにおける断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかるプレス成形装置を示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるプレス成形装置1は、下型10、下型クッション20、30、上型40、及び上型クッション50を備える。
下型10は、上型40と対向するように配置されており、下型10の上面には成形品60(図3参照)の下面に対応した形状を有する型15が形成されている。下型10は下型ホルダー110に固定されている。
上型40は、下型10と対向するように配置されており、上型40の下面には成形品60(図3参照)の上面に対応した形状を有する型45が形成されている。つまり、本実施の形態にかかるプレス成形装置1では、下型10の上面に形成された型15と上型40の下面に形成された型45とでブランク70を挟んでプレスすることで、下型10および上型40に対応した形状を備える成形品60を形成することができる(図5C参照)。
図1に示す上型40は上型ホルダー100に固定されている。また、上型40の下面の一部には開口部43が形成されている。開口部43には、上型クッション50が上型40に対して上下方向に変位可能に配置されている。具体的には、上型40の開口部43の下面にはシリンダ51が取り付けられており、シリンダ51には軸52が上下方向に変位可能に取り付けられている。軸52の下端には上型クッション50が取り付けられている。換言すると、上型クッション50は、シリンダ51及び軸52を用いて、上型40に吊り下げられている。また、上型40にはガイド部55が設けられており、上型クッション50に設けられた係合部56とガイド部55とが係合することで、上型クッション50が上型40に対して上下方向に安定的に変位する。
下型クッション20(第2の下型クッション)は、上型40の側部47と対向するように配置されている。つまり、下型クッション20の上面は上型40の側部47の下面と対向しており、プレス成形時に下型クッション20の上面と上型40の側部47の下面とでブランク70を狭持することで、ブランク70を固定することができる(図5A参照)。
下型クッション20の下部には、下型クッション20を支持するクッションピン11が取り付けられている。クッションピン11は、下型ホルダー110の孔部111に挿通されており、クッションピン11の下端はクッション装置(不図示)と連結されている。クッションピン11は、下型クッション20が下方向の力を受けた際に、下型クッション20を元の位置に復元する上向きの力を下型クッション20に伝える。下型クッション20は上型40の変位に応じて上下方向に変位するように構成されている。
下型クッション30(第1の下型クッション)は、上型クッション50と対向するように配置されている。つまり、下型クッション30の上面は上型クッション50と対向しており、プレス成形時に下型クッション30の上面と上型クッション50の下面とでブランク70を狭持することで、ブランク70を固定することができる(図5A参照)。
下型クッション30の下部には、下型クッション30を支持するクッションピン12が取り付けられている。クッションピン12は、下型ホルダー110の孔部112に挿通されており、クッションピン12の下端はクッション装置(不図示)と連結されている。クッションピン12は、下型クッション30が下方向に移動した際に、下型クッション30を元の位置に復元する上向きの力を下型クッション30に伝える。
ここで、下型クッション30は、クッションピン11と同じ動作をするクッションピン12で保持されている。上型40で下型クッション20が押し下げられると、クッションピン11も押し下げられる。このとき、クッションピン11と同じ動作をするクッションピン12も押し下げられるため、下型クッション30も下方向に移動する。上型クッション50にはシリンダ51から下方向の力が働いており、上型クッション50はブランク70を上から押さえている(図5A参照)。
また、下型10には当接部14が設けられており、下型クッション30が下方向に変位した際に下型クッション30の底面32が下型10の当接部14と当接することで、下型クッション30の下方向の変位が停止する。このような構成により、下型クッション30の変位量d1(図5A参照)が決定される。
図2は、本実施の形態にかかるプレス成形装置が備える上型40、上型クッション50、下型10、及び下型クッション20、30の位置関係を示す分解斜視図である。なお、図1に示したプレス成形装置1の断面図は、図2の切断線I−Iにおける断面に対応している。
図2に示すように、下型10および上型40は、上下方向において互いに対向するように配置されている。また、下型クッション20および上型40の側部47は、上下方向において互いに対向するように配置されている。また、下型クッション30および上型クッション50は、上下方向において互いに対向するように配置されている。
下型10の周囲には、下型10を取り囲むように下型クッション20、30が配置されている。ここで、下型クッション20および下型クッション30は、互いに独立して変位するように設けられている。よって、下型クッション20と下型クッション30の上下方向における変位量(ストローク)はそれぞれ独立に設定することができる。
図3は、本実施の形態にかかるプレス成形装置を用いて成形される成型品を示す断面図である。なお、図3に示す成形品60の断面は、図1に示したプレス成形装置1の断面と対応している。
図3に示すように、本実施の形態にかかるプレス成形装置1は、絞り深さの異なる成形品60を成形することができる。つまり、成形品60は、絞り深さが浅い部位61と絞り深さが深い部位62とを備える。具体的には、絞り深さが浅い部位61の絞り深さは深さd1であり、絞り深さが深い部位62の絞り深さは深さd3である。ここで、深さd3は、成形品60の全体的な絞り深さを示しており、深さd1と深さd2とを加算した値である。
図4は、図3に示した成型品60を成形するステップを説明するための断面図である。図4に示すように、成型品60を成形する際は、まず絞り深さが浅い部位61(絞り深さd1)を形成する(ステップ1)。その後、絞り深さが深い部位62を形成する(ステップ2)。絞り深さが深い部位62を形成する際は、ステップ1の後、更に絞り深さd2のプレス成形を実施する。これにより、絞り深さが深い部位62、つまり、絞り深さd1と絞り深さd2とを加算した絞り深さd3の部位を形成することができる。
次に、図5A〜図5Cを用いて、本実施の形態にかかるプレス成形装置1を用いて成形品60を成形する工程について説明する。
まず、クッション装置(不図示)を用いてクッションピン11、12を上昇させて、下型クッション20、30をブランク70のセット位置まで上昇させる。そして、図5Aに示すように、上型クッション50と下型クッション30とでブランク70の一方の端部を狭持し、上型40の側部47と下型クッション20とでブランク70の他方の端部を狭持する。
このとき、上型40と上型40に吊り下げられている上型クッション50は、上型ホルダー100の上昇によって上昇している。上型クッション50は、シリンダ51と軸52のストロークd2の分だけ上型40の開口部43内で下降している状態でブランク70をブランクホールドしている。
そして、この状態を保持した状態で、上型40と上型クッション50と下型クッション20、30とを下方向に変位させる。これにより、ブランク70が下型10に当接してプレス成形される。その後、下型クッション30の底面32が下型10の当接部14と当接すると、図5Bに示すように下型クッション30の下降が停止する。このときの下型クッション30の変位量は図5Aに示すストロークd1に対応しており、このストロークd1は図3に示した成形品60の絞り深さd1に対応している。
その後、更に上型40を下降させると、上型クッション50および下型クッション30の位置が固定された状態(つまり、下方向に変位しない状態)で、上型40と下型クッション20とが下方向に変位する(図5C参照)。このとき、軸52がシリンダ51内へと移動して、上型40の開口部43の内部に上型クッション50が入り込む。このときの上型40に対する上型クッション50の相対的な変位量、換言すると軸52がシリンダ51内へと入り込んだ量は図5Aに示したストロークd2に対応しており、このストロークd2は図3に示した成形品60の絞り深さd2に対応している。このような動作により、上型40と下型10とを用いてブランク70を成形することができる。
以上で説明したように、本実施の形態にかかるプレス成形装置1では、上型40に対して上下方向に変位可能な上型クッション50と、上型クッション50と対向するように設けられた下型クッション30と、下型クッション30に対して独立して変位するように、且つ上型40の側部47と対向するように設けられた下型クッション20と、を設けている。
そして、プレス成形する際、上型クッション50と下型クッション30とでブランク70の一方を狭持し、上型40の側部47と下型クッション20とでブランク70の他方を狭持した状態で、上型40と上型クッション50と下型クッション20、30とを下方向に変位させて第1のプレス成形(図5B参照)を実施している。その後、更に、上型クッション50および下型クッション30の位置を固定した状態で、上型40と下型クッション20とを下方向に変位させて第2のプレス成形(図5C参照)を実施している。
このように、本実施の形態にかかるプレス成形装置では、上型クッション50を設け、更に下型クッションを下型クッション20と下型クッション30とに分割しているので、ブランク70の各部位の絞り深さに応じて、クッションのストロークの長さを適切に設定することができる。よって、絞り深さの異なる部位を成形する際、ブランクが狭持される箇所に圧縮応力が集中することを抑制することができるので、成形時にシワが形成されることを抑制することができる。
図6は、下型クッション20、30の位置関係を説明するための断面図である。図6に示すように、本実施の形態にかかるプレス成形装置では、下型クッションを下型クッション20(破線で示す)と下型クッション30(実線で示す)とに分割している。図6の上図は、プレス成形前の状態(図5A参照)を示しており、この状態では下型クッション20と下型クッション30とが上昇しており、水平方向において同一面となっている。
図6の下図は、プレス成形後の状態(図5C参照)を示しており、この状態では下型クッション20と下型クッション30とが、水平方向において異なる位置となっている。つまり、本実施の形態にかかるプレス成形装置では、ブランク70の各部位の絞り深さに応じて、下型クッション20、30のストロークの長さを適切に設定することができる。具体的には、下型クッション20のストロークの長さを距離d3とし、下型クッション30のストロークの長さを距離d1としている。よって、絞り深さの異なる部位を成形する際、ブランクが狭持される箇所に圧縮応力が集中することを抑制することができるので、成形時にシワが形成されることを抑制することができる。
また、このようにシワの発生を抑制することができるので、ブランクに予め余肉部を設ける必要がなくなり、材料コストの増加を抑制することができる。また、絞り深さの異なる部位の成形を一度に行うことができるので、絞り深さの異なる部位を分離して形成する開放絞りを用いる必要がなくなる。よって、板金が拘束されない区間(開放区間)が生じないので、絞り深さが浅い部位を加工した際にシワが生じることを抑制することができる。
図7は、本実施の形態にかかるプレス成形装置1が備える上型40、上型クッション50、下型10、及び下型クッション20、30の位置関係を説明するための上面図である。なお、図7において上型40および上型クッション50は破線で示している。また、図7は、図2に示した分解斜視図の符号200付近を上方向から見た図に対応している。
図7に示すように、下型10の周囲には下型クッション20、30が設けられている。また、下型クッション20と下型クッション30は互いに独立して変位可能に構成されている。よって、下型クッション20と下型クッション30の上下方向の変位量(ストローク)は、それぞれ独立に設定することができる。また、上型40(上型40の側部47)は、鉛直方向において下型クッション20と対向するように設けられている。上型クッション50は、鉛直方向において下型クッション30と対向するように設けられている。
図7に示すように、下型10、下型クッション30、及び上型クッション50が配置されている領域は絞り深さが浅い領域であり、下型クッション20、及び上型40の側部47が配置されている領域は絞り深さが深い領域である。
図8は、図7の切断線A−Aにおける断面図であり、プレス成形が終了した時点の状態(図5C参照)を示している。図8に示すように、本実施の形態では、下型クッション20と下型クッション30との隙間W1を最小にしている。また、上型40と上型クッション50との隙間W2を最小にしている。そして、平面視した際に(つまり、図8を紙面上側からみた際に)、下型クッション20と上型クッション50とが一部で重畳するようにしている。このときの上型40と下型クッション30との隙間はW3であり、ブランク70は隙間W3において無拘束状態となっている。
つまり、下型クッション20と上型40とで狭持されているブランク70は、上型40のR面に沿って伸び、点81において上型40から離れている。また、下型クッション30と上型クッション50とで狭持されているブランク70は、下型クッション30のR面に沿って伸び、点82において下型クッション30から離れている。ブランク70は、上型40の点81と下型クッション30の点82との間において無拘束状態となっている。
このときの上型40と下型クッション30との隙間W3は、ブランク70の傾斜や絞り深さd2に基づいて決定される。つまり、本実施の形態では、ブランク70の傾斜を利用することで、下型クッション20と上型クッション50とが一部で重畳するように配置することができる。
本実施の形態では、このようにブランク70が無拘束状態となっている領域(隙間W3)を最小にすることができるので、従来の開放絞りで問題となっていたような成形時のシワの発生を抑制することができる。
図9〜図11はそれぞれ、図7の切断線B−B、切断線C−C、及び切断線D−Dにおける断面図である。図9〜図11はそれぞれ、第1のプレス成形が終了した時点の状態(図5B参照)を示している。
図7の符号59に示す領域では、上型クッション50の端部が鋭角となっている。このような領域では、ブランク70に急な捻れが生じ、成形時にシワが発生するおそれがある。そこで本実施の形態にかかるプレス成形装置1では、図9の断面図に示すように、第1のプレス成形が終了した時点の状態(図5B参照)において、上型クッション50の下端が下型クッション20から離間するように、逃げ56を形成している。また、図10、図11の断面図に示すように、上型クッション50の下端に逃げ57、58を形成している。
上型クッション50の下端に形成されている逃げ56、57、58の部分は、上型クッション50の端部(図7の符号59に示す)から離れるにつれて、徐々に下型クッション20側に近づくようにしている(図9〜図11参照)。つまり、図9に示すように、上型クッション50の端部(図7の切断線B−Bの位置)では逃げ56が最も大きく(下型クッション20から最も離れている)、図11に示すように、上型クッション50の端部から離れた位置(図7の切断線D−Dの位置)では逃げ58が小さくなっている(下型クッション20に近づいている)。
このように、本実施の形態にかかるプレス成形装置1では、上型クッション50の下端に逃げ56、57、58を形成している。よって、成形時にブランク70が図7の符号59に示す領域において滑らかに変化するようにすることができるので、ブランク70が捻れることを抑制することができる。よって、成形時にシワが発生することを抑制することができる。
更に、本実施の形態にかかるプレス成形装置1では、図7に示すように、平面視した際に上型クッション50の先端(符号59に示す)が下型クッション20と重畳するように構成している。換言すると、上型クッション50の先端が、絞り深さが深い領域で終わるように配置している。このような構成によっても、成形時にシワが発生することを抑制することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 プレス成形装置
10 下型
11、12 クッションピン
14 当接部
20、30 下型クッション
32 底面
40 上型
43 開口部
47 側部
50 上型クッション
51 シリンダ
52 軸
55 ガイド部
56 係合部
100 上型ホルダー
110 下型ホルダー
111、112 孔部

Claims (2)

  1. 絞り深さの異なる成形品を成形可能なプレス成形装置であって、
    上型と、
    前記上型と対向するように配置された下型と、
    前記上型の下面の一部に形成された開口部に設けられ、前記上型に対して上下方向に変位可能な上型クッションと、
    前記下型の周囲に設けられ、前記上型クッションと対向するように設けられた第1の下型クッションと、
    前記下型の周囲において前記第1の下型クッションに対して独立して変位するように、且つ前記上型と対向するように設けられた第2の下型クッションと、を備え、
    プレス成形する際、
    前記上型クッションと前記第1の下型クッションとでブランクの一方を狭持し、前記上型と前記第2の下型クッションとで前記ブランクの他方を狭持した状態で、前記上型と前記上型クッションと前記第1及び第2の下型クッションとを下方向に第1の距離変位させて、前記下型を用いて前記ブランクを成形する第1のプレス成形を実施し、
    前記第1のプレス成形の後、更に、前記上型クッションおよび前記第1の下型クッションの位置を固定した状態で、前記上型と前記第2の下型クッションとを下方向に第2の距離変位させて、前記上型と前記下型とを用いて前記ブランクを成形する第2のプレス成形を実施
    前記第2のプレス成形が終了した時点の状態で、絞り深さが浅い領域と深い領域の境界において、平面視した際に前記上型クッションと前記第2の下型クッションとが重畳している、
    プレス成形装置。
  2. 前記第1のプレス成形が終了した時点の状態において、
    平面視において前記上型クッションの端部が鋭角となった領域で、前記上型クッションの下端が前記第2の下型クッションから離間するように、前記上型クッションの下端に逃げを形成し、
    前記逃げは、前記上型クッションの前記端部と前記第2の下型クッションとの間が最も大きく形成され、前記上型クッションの前記端部から離れた位置では小さくなるように形成される、
    請求項1に記載のプレス成形装置。
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