JP3737861B2 - ガス遮断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス使用上の安全対策としてのガス遮断装置に関し、特にガス圧力の検出からガス供給圧の低下を検知して遮断弁を動作させるガス遮断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来例に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。図8において、圧力測定指示部21は所定のタイミングで圧力測定を指示する検査開始信号aを圧力測定部22に出力し、圧力測定部22は圧力測定により求めたガス圧力を圧力信号bとして圧力低下判定部23に出力する。圧力低下判定部23は予め記憶している判定値と前記圧力信号bと比較して、圧力信号bが判定値以下となる回数が所定回数以上になったとき、圧力異常信号cを弁駆動部24に出力する。弁駆動部24は前記圧力異常信号cが入力されると、遮断弁25を駆動してガス流路を遮断する。これにより、例えばガス配管工事などによって家庭に供給されているガスの圧力が異常に低下したとき、使用中のガス器具の火が消えて生ガスが流出するような事態が発生することを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成においては、圧力低下を検出するための圧力測定の間隔は、最悪条件を考慮して常時一定の短い間隔で測定する必要があるため、ガス遮断装置の電源である電池の消耗が大きく、ガス遮断装置の交換頻度がおおくなる問題点があった。
【0004】
本発明は、従来構成の問題点を解決すべく創案されたもので、圧力測定の間隔を変更自在に構成し圧力変化に伴う異常を正確に検知するガス遮断装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の第1発明に係るガス遮断装置は、圧力測定の測定間隔指令を測定間隔変更可能に保持する測定間隔保持部と、この測定間隔保持部から出力される測定間隔信号に基づいて圧力測定の開始を指示する圧力測定指示部と、この圧力測定指示部からの指令によりガス通路のガス圧力を測定する圧力測定部と、この圧力測定部からのガス圧力測定値と予め設定された圧力低下判定値とを比較する圧力低下判定部と、圧力異常信号の入力により遮断弁を駆動させてガス通路を閉栓する遮断弁駆動部とを具備し、前記遮断弁が開栓中であれば、前記圧力低下判定部は、前記圧力測定部からのガス圧力測定値が前記圧力低下判定値以下であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を短い間隔に変更し、変更した前記短い測定間隔による前記ガス圧力測定値が所定値以下となる回数が所定回数以上であるとき圧力異常信号を前記遮断弁駆動部に出力することを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、常時は所定の長い間隔で圧力測定と測定値による圧力低下判定とを繰り返し、圧力低下が検出されたとき、測定間隔を短い間隔に変更して圧力低下が所定時間継続しているか否かを判定する。圧力低下が判定されたときには、遮断弁を駆動してガス通路を遮断する。この動作であれば、常時の測定、判定動作の間隔は長いので、電池電源の消耗は少なく、ガス遮断装置の交換頻度を抑えることができる。
【0007】
また、本願の第2発明に係るガス遮断装置は、圧力測定の測定間隔指令を測定間隔変更可能に保持する測定間隔保持部と、この測定間隔保持部から出力される測定間隔信号に基づいて圧力測定の開始を指示する圧力測定指示部と、この圧力測定指示部からの指令によりガス通路のガス圧力を測定する圧力測定部と、この圧力測定部からのガス圧力測定値が予め設定された圧力低下判定値以下であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を短い間隔に変更し、変更した前記短い測定間隔による前記ガス圧力が所定値以下となる回数が所定回数以上であるとき圧力異常信号及び測定間隔変更信号を出力する圧力低下判定部と、前記圧力測定部からのガス圧力測定値が予め設定された前記圧力低下判定値より大きい圧力回復判定値以上であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を長い間隔に変更し、変更した前記長い測定間隔による前記ガス圧力が所定値以上となる回数が所定回数以上であるとき圧力回復信号及び測定間隔変更信号を出力する圧力回復判定部と、一定量のガス通過毎に流量信号を出力する流量パルス測定部と、前記流量信号が単位時間に所定数以上検出されたとき遮断許可信号を出力する流量パルス判定部と、前記圧力異常信号と前記遮断許可信号とが入力されたとき遮断信号を出力する弁駆動判定部と、前記遮断信号の入力により遮断弁を動作させてガス通路を閉栓する遮断弁駆動部とを具備してなることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、常時は所定の長い測定間隔での圧力測定と、その測定値による圧力低下判定とを繰り返し、圧力低下が検出されたとき、測定間隔を短い間隔に変更して圧力低下が所定時間継続しているか否かを判定する。また、流量パルス測定による流量判定により、ユーザがガス使用中か否かを判定し、ガス使用中においてガス供給圧の異常低下によるトラブルを回避するための遮断弁の閉栓を行うようにする一方、ガス非使用時には遮断弁を開栓状態に維持して再開栓のための手間を省略することができるようにし、併せて不必要な遮断弁の駆動を無くして電池の消耗の防止を図ることができる。しかも、単位時間に所定数以上の流量信号があったときのみ遮断許可信号が出力されるように構成することで、ガス供給圧の異常低下に伴う流量パルスをガス使用と誤って判定することがなく、ガス使用か否かの誤判定を防止する。更に、一旦ガス圧力の低下が検出されたが、遮断弁を閉栓するまでもない場合において圧力回復判定により、異常低下圧力とガス正常使用時の圧力との境界にあるガス圧力を精細に測定判定し、圧力が回復状態にあると判定されたときは、遮断弁を閉栓することなく元の状態に復帰させることができるようにしている。
【0009】
上記構成は、通信手段を通じて外部から伝送された情報に基づき圧力判定変更値及び流量パルス判定変更値を出力する外部通信手段と、前記圧力判定変更値に基づき圧力低下判定部の圧力低下判定値及び圧力回復判定部の圧力回復判定値を変更する圧力判定値変更部と、前記流量パルス判定変更値に基づき流量パルス判定部の流量パルス判定値を変更する流量パルス判定値変更部とを備えて構成することができる。
【0010】
この構成によれば、通信手段を通じた指示により、流量パルス判定及び圧力低下判定値、圧力回復判定値をユーザの使用しているガス器具の組み合わせた最適値に変更することができ、ガス遮断装置の動作をより正確に制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
図1は、本実施形態に係るガス遮断装置1の構成を示すブロック図である。ガス遮断装置1は、圧力測定指示部5と、圧力測定部2と、圧力低下判定部3と、遮断弁駆動部4と、測定間隔保持部6とを備えて構成されている。
【0013】
上記構成において、測定間隔保持部6は時間間隔のカウンターとして構成されており、保持する時間間隔でカウントアップされる毎に出力される測定間隔信号Dは圧力測定指示部5に入力される。圧力測定指示部5は測定間隔信号Dが入力される毎に、圧力測定の開始を指示する圧力検査開始信号Aを圧力測定部2に出力する。圧力測定部2は圧力検査開始信号Eが入力される毎にガス圧力を測定して圧力検出信号Bを圧力低下判定部3に出力する。圧力低下判定部3は入力された圧力検出信号Bと予め設定された判定値と比較して、ガス圧力が判定値以下であるとき測定間隔変更信号Cを測定間隔保持部6に出力する。測定間隔保持部6は測定間隔変更信号Cが入力されると、保持している測定間隔時間を変更する。
【0014】
圧力低下判定部3は入力される圧力検出信号Bが判定値以下となる状態が所定回数以上になったとき、圧力異常信号Eを遮断弁駆動部4に出力する。圧力異常信号Eが入力されると、遮断弁駆動部4は遮断弁7を駆動してガス通路を遮断する。
【0015】
上記構成により供給ガス圧力が異常に低下したときのガス通路遮断の処理手順を図2に示すフローチャートを参照して説明する。この処理動作は、インターバルカレンダ等により周期的に実行される。尚、同図に示すS1、S2……は、動作順序を示すステップ番号で、本文に添記する番号と一致する。
【0016】
圧力測定指示部5においてガス通路が閉栓中か否かを判定して、遮断弁7が閉栓中であれば処理を終了し、開栓状態にあることを確認して、ガス遮断制御の動作が開始される(S1)。
【0017】
測定間隔保持部6の測定間隔カウンターがカウントオーバしたとき(S2)、測定間隔信号Dが出力される(例えば、10秒間隔で出力される)ので、圧力測定指示部5から圧力検査信号Aが出力され、圧力測定部2はガス圧力を測定する(S3)。この測定値は圧力信号Bとして圧力低下判定部3に入力され、圧力低下を判定する所定の判定値(例えば、ガス供給圧力の約1/4の50mmH2O )と比較される(S4)。測定されたガス圧力が判定値以下であったとき、圧力低下判定部3は測定間隔変更信号Cを測定間隔保持部6に出力して、測定間隔を短い間隔(例えば、1秒間隔)に変更する(S5)。一方、圧力低下が成立しないときは、ステップS8に移行して測定間隔時間を長時間(例えば、10秒間隔)に戻して処理を終了する。
【0018】
短い測定間隔でのガス圧力の測定値が判定値以下の場合、圧力低下が所定時間継続したかを判定する(S6)。ここで圧力低下が所定時間(例えば、5秒間)継続した場合、圧力低下判定部3は圧力異常信号Eを遮断弁駆動部4に出力して、遮断弁7によりガス通路を閉栓して、ガス器具使用における安全を確保する(S7)。更に、遮断弁7による閉栓後、測定間隔保持部6の保持する測定間隔時間を長時間(例えば、10秒間隔)に戻して処理を終了する(S8)。
【0019】
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は第2の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図、図4、5はその動作手順を示すフローチャートである。尚、先の構成に共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0020】
図3において、第2の実施形態に係るガス遮断装置1aは、第1の実施形態に係る構成と共通する圧力測定指示部5と、圧力測定部2と、圧力低下判定部3と、測定間隔保持部6と、遮断弁駆動部4とに加えて、圧力回復判定部11と、流量パルス測定部9と、流量パルス判定部10と、弁駆動判定部8とを具備して構成されている。
【0021】
前記圧力回復判定部11は、一旦圧力低下が検出されたが遮断弁を閉栓するまでもないときに、圧力低下判定部3から圧力監視信号Gを受けて、圧力監視モードになっている場合に、圧力測定部2から出力される圧力信号Bから圧力回復判定を行う。即ち、ガス供給圧力とガス正常使用時の圧力値と前記圧力低下判定値の中間に位置する所定値と比較し、そのガス圧力が所定値以上のときは短い間隔で測定を行い、前記所定値以上の状態が所定時間(例えば、5秒間)あるときガス圧力が回復したと判定する。ガス圧力が回復したと判定した場合、圧力監視モードを通常モードに変更すると共に圧力測定間隔を長い間隔に戻すため、測定間隔変更信号Fを測定間隔保持部6に出力する。
【0022】
前記流量パルス測定部9は、一定量のガスの通過毎に流量信号Iを出力する。
【0023】
また、流量パルス判定部10は、前記流量信号Iが入力されると、所定時間(例えば、10分間)内に複数回の流量信号Iの入力を判定して、複数回数以上(例えば、2回以上)あれば遮断許可信号Jを弁駆動判定部8に出力する。
【0024】
前記弁駆動判定部8は、圧力低下判定部3からの圧力異常信号Eと、流量パルス判定部10からの遮断許可信号Jとが入力されたとき、遮断信号Hを遮断弁駆動部4に出力する。
【0025】
上記構成により供給ガス圧力が異常に低下したときのガス通路遮断の処理手順を図4、5のフローチャートを参照して説明する。尚、同図に示すS11、S12……は、動作順序を示すステップ番号で、本文に添記する番号と一致する。
【0026】
図4は、流量測定に基づく遮断許可信号出力の制御処理を示している。
【0027】
流量パルス測定部9はガス通路のガス流量を測定して、一定量のガスが通過すれば(例えば、ガス遮断装置の計量体積で0.6リットル)、流量信号Iを流量パルス判定部10に入力する(S11)。流量パルス判定部10は、単位時間当たりの流量信号Iの入力回数を判定して、複数回の流量パルスの入力があれば、流量判定成立として(S12)、流量パルス判定部10は判定用流量あり、即ちユーザがガスを使用していると判定して遮断許可信号Jを出力する(S13)。
【0028】
この遮断許可信号Jは弁駆動判定部8において保持される。この処理手順によりユーザがガス非使用時においても供給ガス圧力低下時に多少ガスが流れるため、1流量パルスがカウントされ、ユーザのガス使用と誤判定される可能性があるが、それを防いでいる。例えば、10分間に2流量パルス異常とすることにより、上記誤判定を排除でき、ユーザがガスを使用しているか否かを正確に判定することができる。
【0029】
次に、図5を参照して、ガス通路遮断動作の処理手順について説明する。
【0030】
圧力測定指示部5においてガス通路が閉栓中か否かを判定して(S21)、開栓状態にあれば、測定間隔保持部6の測定間隔カウンタがカウントオーバしたとき、例えば、10秒経過したとき(S22)、測定間隔信号Dが出力されるので、圧力測定支持部5から圧力検査信号Aが出力され、圧力測定部2はガス圧力を測定する(S23)。この測定値は圧力信号Bとして圧力回復判定部11と圧力低下判定部3とに入力される。
【0031】
圧力回復判定部11において、まず圧力監視モードとなっているか否かが判定され(S24)、そうでない場合はステップS28に移行する。圧力監視モードの場合には、圧力信号Bからの圧力値が正常ガス使用時の圧力値と前記圧力低下判定値の中間に位置する所定値(例えば、ガス供給圧力の約1/2の100mmH2 O)以上であるか否かを判定し(S25)、所定値未満であれば後のステップS28に進め、所定値以上であるときは測定間隔変更信号Fを測定間隔保持部6に出力する。測定間隔保持部6は圧力測定間隔を短間隔(例えば、1秒間隔)に変更し(S26)、測定間隔を短間隔にしたときの圧力が所定値(例えば、5秒間)継続して圧力回復が成立すれば、圧力回復成立とする(S27)。圧力回復成立の場合には、圧力監視モードから通常モードに変更し(S35)、元の状態に復帰させる。圧力回復が成立しない場合はステップS28に移行する。
【0032】
圧力信号Bは圧力低下判定部3にも入力され、判定値と比較される(S28)。ガス圧力が判定値以下であったとき、圧力監視モードとすると共に(S29)、圧力低下判定部3は測定間隔変更信号Cを測定間隔保持部6に出力して、測定間隔を短い間隔(例えば、1秒間隔)に変更する(S30)。測定間隔を短間隔にしたときのガス圧力が所定値以下、即ち圧力低下が所定時間(例えば、5秒間)継続し、圧力低下が成立したとき(S31)、弁駆動判定部8は流量パルス判定部10からの遮断許可信号Jの有無を判定し(S32)、圧力低下判定部3からの圧力異常信号Eと遮断許可信号Jとがあるとき、遮断弁駆動部4により遮断弁7を駆動してガス通路を閉栓する(S33)。
【0033】
遮断弁7による閉栓後、及びステップS27で圧力回復が成立したとき、ステップS32で判定用流量がなかったとき、ステップS28における判定で圧力低下でなくなったときは、測定間隔保持部6の保持する測定間隔時間を長時間(例えば、10秒)に戻して処理を終了する(S34)。
【0034】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は第3の実施形態に係るガス遮断装置1bの構成を示すブロック図、図7、8はガス遮断動作の処理手順を示すフローチャートである。尚、先の構成に共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0035】
図6において、第3の実施形態に係るガス遮断装置1bは、先の第2の実施形態に係るガス遮断装置1aの構成に、外部通信手段12と、圧力判定変更部13と、流量パルス判定値変更部14とを加えて構成されている。
【0036】
前記外部通信手段12は、電話回線等の通信手段を通じて伝送されてきた情報をもとに圧力判定値信号K及び流量パルス判定値信号Pを出力する。前記圧力判定値変更部13は、前記圧力判定値信号Kに基づき、圧力低下判定部3が圧力低下を判定する判定値を変更する判定値変更信号Lと、圧力回復判定部11の圧力回復判定値を変更する圧力回復判定値変更信号Mとを出力し、前記圧力判定値と圧力回復判定値とをユーザが使用しているガス器具の組み合わせに適合させる最適値に変更する。
【0037】
また、前記流量パルス判定値変更部14は、前記流量パルス変更信号Pに基づき流量パルス判定部10が判定する判定値を変更する流量パルス判定値変更信号Nを出力し、ユーザが使用しているガス器具に適合させる最適値に変更する。
【0038】
上記構成によりガス圧力が低下したときのガス通路遮断の処理手順は図7及び図6に示すフローチャートの通りで、図7に示すS41〜S47以外の供給ガス圧力が異常に低下したときのガス通路遮断動作の処理手順は、第2の実施形態に示した図4、5のフローと同様なので説明は省略する。
【0039】
図7において、外部通信手段12から出力される流量パルス判定値信号Pが流量パルス判定値変更部14に入力されたとき(S41)、流量パルス判定値変更部14は流量パルス判定値変更信号Nを流量パルス判定部10に出力するので、流量パルス判定値が変更される(S42)。
【0040】
次に、外部通信手段12から圧力判定値信号Kが入力されてきていれば、(S43)、圧力判定値変更部13は、圧力低下判定部3の圧力判定値を、例えばガス供給圧力の約1/6の30mmH2 Oに変更して圧力低下判定値変更信号Lを圧力低下判定部3に入力し、圧力回復判定部11の圧力回復判定値を例えばガス供給圧力の約1/3の60mmH2 Oに変更して圧力回復判定値変更信号Mを圧力回復判定部11に入力する(S44)。この処理動作により、ガスセントラルヒーティング等の大型ガス器具の運転時の大幅なガス圧力低下(機種により約80mmH2 Oが低下する)の影響を回避することができる。
【0041】
以下の供給ガス圧力が異常に低下したときのガス通路遮断動作の処理手順は、図6に示すフローのステップS24における圧力回復検出の所定値を前記圧力回復判定値変更信号Mに基づいて変更し、ステップS27における圧力低下検出の所定値を前記圧力低下判定値変更信号Lに基づいて変更して、第2の実施形態において説明した処理手順と同様になされる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明の通り本願の第1発明によれば、常時は所定の長い間隔で圧力測定と測定値による圧力低下判定とを繰り返し、圧力低下が検出されたとき、測定間隔を短い間隔に変更して圧力低下が所定時間継続しているか否かを判定し、圧力低下が判定されたときには、遮断弁を駆動してガス通路を遮断する。この動作であれば、常時の測定、判定動作の間隔は長いので、電池電源の消耗は少なく、ガス遮断装置の交換頻度を抑えることができる。
【0043】
また、本願の第2発明によれば、常時は所定の長い間隔で圧力測定と測定値による圧力低下判定とを繰り返し、圧力低下が検出されたとき、測定間隔を短い間隔に変更して圧力低下が所定時間継続しているか否かを判定する。また、流量パルス測定による流量判定により、ユーザがガス使用中か否かを判定し、ガス使用中においてガス供給圧の異常低下によるトラブルを回避するための遮断弁の閉栓を行うようにする一方、ガス非使用時には遮断弁を開栓状態に維持して再開栓のための手間を省略することができるようにし、併せて不必要な遮断弁の駆動を無くして電池の消耗の防止を図ることができる。しかも、単位時間に所定数以上の流量信号があったときのみ遮断許可信号が出力されるように構成することで、ガス供給圧の異常低下に伴う流量パルスをガス使用と誤って判定することがなく、ガス使用か否かの誤判定を防止する。更に、一旦ガス圧力の低下が検出されたが、遮断弁を閉栓するまでもない場合において圧力回復判定により、異常低下圧力とガス正常使用時の圧力との境界にあるガス圧力を精細に測定判定し、圧力が回復状態にあると判定されたときは、遮断弁を閉栓することなく元の状態に復帰させることができるようにしている。
【0044】
上記構成は、通信手段を通じて外部から伝送された情報に基づき圧力低下判定値及び圧力回復判定値を変更することができるので、圧力低下判定値及び圧力回復判定値をユーザの使用しているガス器具の組み合わせた最適値に変更することができ、ガス遮断装置の動作をより正確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記構成による処理動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記構成による処理動作の流量パルス判定の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】上記構成による処理動作の圧力低下及び圧力回復の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図7】上記構成による動作処理の流量パルス判定値変更、流量判定及び圧力判定値変更の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】従来技術に係るガス遮断装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1a、1b ガス遮断装置
2 圧力測定部
3 圧力低下判定部
4 遮断弁駆動部
5 圧力測定指示部
6 測定間隔保持部
7 遮断弁
8 弁駆動判定部
9 流量パルス測定部
10 流量パルス判定部
11 圧力回復判定部
12 外部通信手段
13 圧力判定値変更部
Claims (3)
- 圧力測定の測定間隔指令を測定間隔変更可能に保持する測定間隔保持部と、この測定間隔保持部から出力される測定間隔信号に基づいて圧力測定の開始を指示する圧力測定指示部と、この圧力測定指示部からの指令によりガス通路のガス圧力を測定する圧力測定部と、この圧力測定部からのガス圧力測定値と予め設定された圧力低下判定値とを比較する圧力低下判定部と、圧力異常信号の入力により遮断弁を駆動させてガス通路を閉栓する遮断弁駆動部とを具備し、前記遮断弁が開栓中であれば、前記圧力低下判定部は、前記圧力測定部からのガス圧力測定値が前記圧力低下判定値以下であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を短い間隔に変更し、変更した前記短い測定間隔による前記ガス圧力測定値が所定値以下となる回数が所定回数以上であるとき圧力異常信号を前記遮断弁駆動部に出力することを特徴とするガス遮断装置。
- 圧力測定の測定間隔指令を測定間隔変更可能に保持する測定間隔保持部と、この測定間隔保持部から出力される測定間隔信号に基づいて圧力測定の開始を指示する圧力測定指示部と、この圧力測定指示部からの指令によりガス通路のガス圧力を測定する圧力測定部と、この圧力測定部からのガス圧力測定値が予め設定された圧力低下判定値以下であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を短い間隔に変更し、変更した前記短い測定間隔による前記ガス圧力が所定値以下となる回数が所定回数以上であるとき圧力異常信号及び測定間隔変更信号を出力する圧力低下判定部と、前記圧力測定部からのガス圧力測定値が予め設定された前記圧力低下判定値より大きい圧力回復判定値以上であるとき前記測定間隔保持部の測定間隔を長い間隔に変更し、変更した前記長い測定間隔による前記ガス圧力が所定値以上となる回数が所定回数以上であるとき圧力回復信号及び測定間隔変更信号を出力する圧力回復判定部と、一定量のガス通過毎に流量信号を出力する流量パルス測定部と、前記流量信号が単位時間に所定数以上検出されたとき遮断許可信号を出力する流量パルス判定部と、前記圧力異常信号と前記遮断許可信号とが入力されたとき遮断信号を出力する弁駆動判定部と、前記遮断信号の入力により遮断弁を動作させてガス通路を閉栓する遮断弁駆動部とを具備してなることを特徴とするガス遮断装置。
- 通信手段を通じて外部から伝送された情報に基づき圧力判定値及び流量パルス判定値を出力する外部通信手段と、前記圧力判定値に基づき圧力低下判定部の圧力低下判定値及び圧力回復判定部の圧力回復判定値を変更する圧力判定値変更部と、前記流量パルス判定値に基づき流量パルス判定部の流量パルス判定値を変更する流量パルス判定値変更部とを備えた請求項2記載のガス遮断装置。
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