JP2000310580A - ガス漏洩検出装置及びその圧力計測方法 - Google Patents

ガス漏洩検出装置及びその圧力計測方法

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JP2000310580A JP11120531A JP12053199A JP2000310580A JP 2000310580 A JP2000310580 A JP 2000310580A JP 11120531 A JP11120531 A JP 11120531A JP 12053199 A JP12053199 A JP 12053199A JP 2000310580 A JP2000310580 A JP 2000310580A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整圧を計測する場合に圧力状態の誤判断を
防止し、常に正しい漏洩検出を実行可能にする。 【解決手段】 ガス漏洩検出装置は、調整圧を計測して
漏洩判定を行う際に、ガス供給路における平均流量が所
定値(21L/h)以上であるか否かを確認し(S1
3,S14)、その後圧力計測前に瞬間流量が所定値以
上であるか否かを確認し(S15)、瞬間流量が所定値
以上である場合のみにガス使用中の圧力として調整圧を
計測する(S16)。そして、さらに瞬間流量が所定値
以上である状態が所定期間継続したかどうかを確認し
(S17,S18)、所定値以上である状態が所定期間
継続した場合に、前記計測した調整圧が異常であるか否
かの異常判定を行う(S19)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定流量時のガス
供給路における調整圧等の圧力計測を行うことにより、
ガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装置及びその
圧力計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、LPガス等のガス供給設備に
おけるガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装置が
種々提案され、広く用いられている。この種の装置とし
て、例えば特開平3−41300号公報には、マンショ
ンなどの集合住宅にガスを供給するガス供給設備に適用
された切替型ガス漏洩検出装置が開示されている。
【0003】このようなガス漏洩検出装置では、一般的
にガス供給路中に親子式の圧力調整器を備え、これらの
二つの圧力調整器における差圧(親圧力調整器と子圧力
調整器との調整圧力の差)や、調整圧(ガス使用中の供
給圧力)などを計測することによって、ガス供給路にお
ける漏洩を検出するような構成が採られている。
【0004】従来のガス漏洩検出装置における調整圧の
計測方法の一例を図4を参照して説明する。ここでは、
調整圧を計測する条件を満たす所定流量を判断する際
に、フローセンサなどの流量計を用いて間欠的に流量を
計測して流量判定を行うようにした場合の計測手順を示
す。
【0005】間欠的な流量計測によりガス供給路の流量
判定を行う場合は、例えば、フローセンサの出力信号を
所定時間毎(例えば15秒毎)にサンプリングしてこれ
を瞬間流量として検出し、さらにこの瞬間流量を複数回
分(ここでは4回分)検出してこれらの平均値を算出
し、この値を平均流量とする。そして、前記平均流量が
所定流量(例えば21L/h(リットル/時間))以上
である場合に、このガス供給路における圧力を調整圧と
して計測する。この計測した調整圧を所定の上限値(例
えば330mmH2 O)及び下限値(例えば230mm
2 O)と比較し、調整圧が正常であるか否かを判定す
る。このような手順により、所定流量のガスが流れてい
るガス使用中におけるガス供給路内の圧力を調整圧とし
て計測し、この調整圧の値の判定によってガス使用中の
ガス供給路において漏洩が生じたか正常であるかを検出
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のガス漏洩検出装置における調整圧計測方
法では、1分毎の平均流量(15秒毎の4つの瞬間流量
の平均値)でしか流量判定を行わないため、瞬間流量の
検出途中で流量が急激に変化した場合に調整圧の判定を
誤ってしまうことがある。例えば、ガスの使用が停止さ
れてガス供給路が閉塞し、図4のように瞬間流量の検出
途中で流量が変化して所定流量(21L/h)以下とな
った場合であっても、平均流量が所定流量以上であれ
ば、このときに計測した供給路閉塞時の圧力を閉塞圧で
はなく調整圧として誤認識してしまうおそれがある。こ
の場合、実際には閉塞圧であるものを調整圧として上限
値及び下限値と比較することになるため、誤って圧力異
常(圧力低下)と判断してしまう問題点が生じる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、間欠的な流量計測によりガス供給路の流量判定を行
ってガス使用中の調整圧を計測する場合であっても、圧
力状態の誤判断を防止することができ、常に正しい漏洩
検出を行うことが可能なガス漏洩検出装置及びその圧力
計測方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるガス漏洩検
出装置は、ガス供給路における圧力計測を行うことによ
り当該ガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装置で
あって、前記圧力計測を行う際に前記ガス供給路におけ
る瞬間流量を確認し、前記瞬間流量が所定値以上である
場合のみにガス使用中の圧力として調整圧を計測し、こ
の調整圧に基づいてガス供給路の漏洩状態を判定する計
測制御手段を備えている。
【0009】また好ましくは、前記計測制御手段は、前
記ガス供給路における瞬間流量が所定値以上である状態
が所定期間継続した場合に、前記計測した調整圧が異常
であるか否かの異常判定を行うこととする。
【0010】本発明によるガス漏洩検出装置の圧力計測
方法は、ガス供給路における圧力計測を行うことにより
当該ガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装置の圧
力計測方法であって、前記圧力計測を行う際に前記ガス
供給路における瞬間流量が所定値以上であるか否かを確
認する瞬間流量確認ステップと、前記瞬間流量が所定値
以上である場合のみにガス使用中の圧力として調整圧を
計測する調整圧計測ステップと、前記計測した調整圧に
基づいてガス供給路の漏洩状態を判定する漏洩判定ステ
ップと、を有するものである。
【0011】また好ましくは、前記漏洩判定ステップに
おいて、前記ガス供給路における瞬間流量が所定値以上
である状態が所定期間継続した場合に、前記計測した調
整圧が異常であるか否かの異常判定を行うこととする。
【0012】本発明のガス漏洩検出装置及びその圧力計
測方法では、圧力計測を行う際にガス供給路における瞬
間流量が所定値以上であるか否かを確認し、瞬間流量が
所定値以上である場合のみにガス使用中の圧力として調
整圧を計測するようにして、この計測した調整圧に基づ
いてガス供給路の漏洩状態を判定することにより、例え
ば流量が急激に変化して調整圧の測定条件から外れた場
合は圧力計測を実行しないため、圧力の誤計測及び誤判
定がなくなる。また、ガス供給路における瞬間流量が所
定値以上である状態が所定期間継続した場合に、前記計
測した調整圧が異常であるか否かの異常判定を行うこと
により、圧力の誤判定がより確実に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
ガス漏洩検出装置の構成を示すブロック図である。本実
施形態のガス漏洩検出装置は、ガス供給路1中に親子式
の圧力調整器を備え、ガス供給路1における調整圧(ガ
ス使用中の供給圧力)を計測することによって漏洩を検
出するような構成となっている。
【0014】ガス供給路1には、供給路下流側の圧力調
整を行う親調整器2が設けられ、その下流には対震遮断
器3が設けられている。対震遮断器3は、感震器と遮断
器とを有してなり、地震を感知すると下流側のガス機器
等へのガス供給を遮断するようになっている。また、ガ
ス供給路1は、親調整器2をバイパスするように分岐し
た支流路が設けられ、この支流路の圧力調整を行う子調
整器4と、ガス供給路1の微小なガス漏洩を検知するた
めの微小漏洩検知部5とが設けられている。
【0015】子調整器4の下流には、支流路を開閉する
内蔵遮断弁6と、ガス供給路1における瞬間流量を検出
するフローセンサ7と、ガス供給路1における圧力を検
出する圧力センサ8とが設けられている。これらの内蔵
遮断弁6,フローセンサ7,圧力センサ8は、各種処理
を行うCPU9を内蔵した計測制御手段に該当する制御
ユニット10と接続されている。また、制御ユニット1
0には、外部機器との通信(例えば5ビット通信)を行
う通信ユニット11、警報器12、感震器13、液面計
14が接続されている。さらに、制御ユニット10に
は、動作状態等の表示を行うLED15と、装置のリセ
ット指示を行うリセットスイッチ16と、ガス供給路1
へのガス充填完了時に起動指示を行う充填完了スイッチ
17とが設けられている。
【0016】通信ユニット11は、外部の通信回線であ
る電話網19と接続され、電話網19を介してガス設備
の集中管理などを行うセンター設備20と接続されてい
る。センター設備20には、電話網19と接続され通信
データの送受を行う送受信部21、各種設定や測定デー
タの表示等を行う管理用のコンピュータ22、測定デー
タ等の印字を行うプリンタ23が設けられている。
【0017】次に、上記のように構成されたガス漏洩検
出装置の主要な動作を説明する。微小漏洩検知部5は、
微小漏洩監視機能、圧力監視機能などを有しており、ガ
ス供給路1における圧力異常や漏洩状態を検出して警報
を発したり、異常時に対震遮断器4や他の外部の遮断弁
を動作させてガス供給路1を遮断する。また、微小漏洩
検知部5は、測定した調整圧、閉塞圧、差圧などの測定
データをセンター設備20へ転送する。一方、センター
設備20では、微小漏洩検知部5の動作設定を行った
り、微小漏洩検知部5から送られてきた測定データを受
信してデータベースに蓄積したり表示又は印字するな
ど、微小漏洩検知部5の集中管理及び遠隔制御を実行で
きるようになっている。
【0018】図2は図1のガス漏洩検出装置に追加構成
を付加した変形例を示したものである。この変形例は、
微小漏洩検知部5aにおいて制御ユニット10に拡張ユ
ニット31を付設し、図1の構成を機能拡張したもので
ある。図1と同様の部分については説明を省略する。
【0019】拡張ユニット31は、CPU9と共働して
各種処理を行う第2のCPU32と、通信データ等を記
憶するメモリ33と、通信ユニット11の機能を拡張し
て多ビットの通信(例えば8ビット通信)を行う拡張用
の通信ユニット35と、外部の携帯情報端末40との間
で光通信によりデータ伝送を行う光通信部34とが設け
られている。携帯情報端末40は、任意に携帯して移動
することができ、他の場所に設置されたコンピュータ4
2に送受信部41を介して接続されるようになってい
る。
【0020】この変形例では、主に通信機能が拡張され
ており、センター設備20との多ビット通信、携帯情報
端末40との光通信、及び携帯情報端末40による他の
場所のコンピュータ42へのデータ伝送を行い、微小漏
洩検知部5aで得られた測定データを外部装置へ転送す
ることが可能である。
【0021】次に、本実施形態のガス漏洩検出装置にお
ける微小漏洩検知部の主要機能を説明する。ここでは、
機能拡張した微小漏洩検知部5aにおける機能を示す。
微小漏洩検知部5aは以下に示す各種機能を有してい
る。
【0022】(1)微小漏洩監視機能 1分毎の平均流量が所定値(例えば3L/h(リットル
/時間))以上の状態が所定期間(例えば30日間)継
続した場合に、微小漏洩ありと判定してLED15によ
り表示を行い、使用者に告知するとともに、センター設
備20へ発呼して微小漏洩状態を伝える。
【0023】(2)圧力監視機能 圧力異常状態(A:圧力低下、B:調整圧上限下限異
常、C:閉塞圧異常、D:差圧異常)を監視する。圧力
異常と判定した場合は、LED15により表示を行い、
使用者に告知するとともに、センター設備20へ発呼し
て圧力異常状態を伝える。
【0024】(3)センター遮断機能 センター設備20から遮断要求を受け、対震遮断器3へ
遮断器閉出力としてオン信号を出力して遮断器を遮断す
る。 (4)遮断異常監視機能 遮断器閉出力を出力した後、対震遮断器3からのアンサ
入力(応答入力)がない場合に所定時間経過後(例えば
10秒後)に再度遮断器閉出力を行う。これを所定回数
(例えば3回)繰り返してもアンサ入力がない場合は、
異常と判定してセンター設備20へ発呼する。
【0025】(5)単独データ測定機能 閉塞圧、調整圧(最大値、最小値)、現在の圧力値、現
在の流量値等を測定する。 (6)連続データ測定機能 設定された測定間隔(例えば5分毎に1日間(最大30
0点))で、圧力と流量を測定してメモリ33に記憶す
る。
【0026】(7)センター通信機能 センター設備20との通信を行う。単独測定条件及び連
続測定条件などの各種設定、端末発呼、セキュリティデ
ータ及び単独測定データ、連続測定データの伝送など、
センター設備20との間でデータ通信を行う。 (8)光通信機能 携帯情報端末40との通信を行う。各種設定データ、セ
キュリティデータ、単独測定データ、連続測定データ等
の伝送を光通信により行う。
【0027】ここで、前記圧力監視機能についてより詳
しく説明する。 (A)圧力低下 ガスの漏洩がないかどうかをガス使用中の圧力(後述の
調整圧)により判定する。 (B)調整圧 ガス使用中の圧力が異常か否かを判定する。すなわち、
ガス使用中の供給圧力が所定の範囲内(例えば220〜
340mmH2 O(2.2〜3.3kPa))にあるか
を監視する。この範囲より低い圧力が計測された場合は
調整圧下限異常、高い圧力が計測された場合は調整圧上
限異常とする。これらの上限又は下限異常が所定期間
(例えば15日間)発生した場合に異常表示、警報、セ
ンター報知等を行う。
【0028】(C)閉塞圧 ガス使用停止時の圧力が異常か否かを判定する。すなわ
ち、ガス使用中から未使用になったときの圧力が所定値
(例えば360mmH2 O(3.5kPa))よりも大
きい場合に閉塞圧異常とする。この異常が所定期間(例
えば15日間)発生した場合に異常表示、警報、センタ
ー報知等を行う。 (D)差圧 親調整器2と子調整器4との圧力差が異常か否かを判定
する。親子式の圧力調整器では、親側の流路と子側の流
路との間に圧力差をつけることにより、流量が少ないと
きは子側だけにガスが流れ、流量が多いときは親子両側
にガスが流れるようにしている。この親側の流路におけ
る圧力と子側の流路における圧力との差が所定値(例え
ば9mmH2 O(0.1kPa))よりも小さい場合に
差圧異常とする。この差圧の確認は、子調整器4側の流
路だけにガスが流れる流量である2〜70L/hのとき
に行う。
【0029】次に、図3を参照して本実施形態のガス漏
洩検出装置における調整圧の測定手順を説明する。微小
漏洩検知部5,5aの制御ユニット10は、CPU9の
動作に従って各部に対する制御処理を行い、圧力測定を
実行する。このとき、子調整器4側の支流路においてフ
ローセンサ7の出力より瞬間流量及び平均流量を検出
し、所定流量となって測定条件を満たしたときに圧力セ
ンサ8の出力を取り込んで前記支流路における圧力を計
測する。各流量は、フローセンサ7の出力信号を所定時
間毎(例えば15秒毎)にサンプリングしてこれを瞬間
流量として検出し、さらにこの瞬間流量を複数回分(こ
こでは4回分)検出してこれらの平均値を算出し、この
値を平均流量とする。
【0030】調整圧を測定して異常か否かの判定を行う
際には、まず平均流量が所定流量(例えば21L/h、
以降も全て同様)以上かどうかを判断し(ステップS1
1)、平均流量が21L/h以上の場合に、初めは5分
間の圧力計測を開始する(ステップS12)。この場
合、ステップS13及びS14において、平均流量が2
1L/h以上か否か、5分経過したかどうかの判断を繰
り返すことによって、平均流量21L/h以上が5分間
継続したことを確認した後、さらにステップS15にお
いて、この時点での瞬間流量が21L/h以上か否かを
確認してから、瞬間流量が21L/h以上である場合の
みに調整圧の計測を行う(ステップS16)。
【0031】この5分間の圧力計測の後、さらにステッ
プS17及びS18において、瞬間流量が21L/h以
上か否かの確認と、この瞬間流量の計測が4回完了した
かどうかの判断を例えば15秒間隔で行い、4回連続し
て瞬間流量が21L/h以上である場合、すなわち15
秒×4の1分間連続して瞬間流量が21L/h以上であ
る場合に、調整圧が異常であるかどうかの判定を行う
(ステップS19)。この調整圧の異常判定によって、
ガス使用中の漏洩状態を判定する。
【0032】その後、同様にして10分間の圧力計測を
行う。すなわち、ステップS20及びS21において、
平均流量が21L/h以上か否か、10分経過したかど
うかの判断を繰り返すことによって、平均流量21L/
h以上が10分間継続したことを確認した後、さらにス
テップS22において、この時点での瞬間流量が21L
/h以上か否かを確認してから、瞬間流量が21L/h
以上である場合のみに調整圧の計測を行う(ステップS
23)。
【0033】この10分間の圧力計測の後、さらにステ
ップS24及びS25において、瞬間流量が21L/h
以上か否かの確認と、この瞬間流量の計測が4回完了し
たかどうかの判断を例えば15秒間隔で行い、4回連続
して瞬間流量が21L/h以上である場合、すなわち1
5秒×4の1分間連続して瞬間流量が21L/h以上で
ある場合に、調整圧が異常であるかどうかの判定を行う
(ステップS26)。この調整圧の異常判定によって、
ガス使用中の漏洩状態を判定する。以降はステップS2
0〜S26を繰り返し、10分毎の圧力計測を実行す
る。
【0034】上記のように、本実施形態では、フローセ
ンサを用いてガス供給路の流量を検出し、所定流量にお
いて圧力計測を行う場合に、圧力計測前に瞬間流量が所
定流量以上であることを確認し、所定流量以上であった
場合にのみ調整圧の計測を実行する。そしてさらに、圧
力計測後も瞬間流量を確認し、所定期間連続して瞬間流
量が所定流量以上であった場合にのみ調整圧の異常判定
を行うようにしている。このように、圧力計測前と、圧
力計測後の異常判定の前とに瞬間流量の確認を行うこと
により、流量が急激に変化して調整圧の測定条件から外
れた場合は圧力計測及び異常判定を実行しないようにす
ることができ、圧力の誤計測及び誤判定を防止できる。
例えば、調整圧の計測の際に途中でガスの使用が停止さ
れて流量が低下し、調整圧の測定条件から閉塞圧の測定
条件へと変化した場合は、閉塞圧を誤って調整圧として
計測したり異常判定することを防ぐことが可能である。
【0035】従って、本実施形態によれば、調整圧を測
定しているときにガス流量が変化して測定条件を外れた
場合は圧力計測及び異常判定を中断でき、実際には閉塞
圧を測定したものを調整圧として認識してしまうなどの
誤りを防止できるため、正常な圧力であるのに圧力異常
と誤判定することがなくすことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
力計測を行う際にガス供給路における瞬間流量が所定値
以上であるか否かを確認し、瞬間流量が所定値以上であ
る場合のみにガス使用中の圧力として調整圧を計測する
ようにして、この計測した調整圧に基づいてガス供給路
の漏洩状態を判定することにより、間欠的な流量計測に
よりガス供給路の流量判定を行ってガス使用中の調整圧
を計測する場合であっても、圧力状態の誤判断を防止す
ることができ、常に正しい漏洩検出を行うことが可能と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガス漏洩検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1のガス漏洩検出装置に追加構成を付加した
変形例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のガス漏洩検出装置における調整圧
の測定手順を示すフローチャートである。
【図4】従来のガス漏洩検出装置における調整圧測定方
法を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
1 ガス供給路 2 ガス供給路 3 対震遮断器 4 子調整器 5 微小漏洩検知部 6 内蔵遮断弁 7 フローセンサ 8 圧力センサ 9 CPU 10 制御ユニット 11 通信ユニット 12 警報器 13 感震器 14 液面計 15 LED 19 電話網 20 センター設備 31 拡張ユニット 40 携帯情報端末

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給路における圧力計測を行うこと
    により当該ガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装
    置であって、 前記圧力計測を行う際に前記ガス供給路における瞬間流
    量を確認し、前記瞬間流量が所定値以上である場合のみ
    にガス使用中の圧力として調整圧を計測し、この調整圧
    に基づいてガス供給路の漏洩状態を判定する計測制御手
    段を備えたことを特徴とするガス漏洩検出装置。
  2. 【請求項2】 前記計測制御手段は、前記ガス供給路に
    おける瞬間流量が所定値以上である状態が所定期間継続
    した場合に、前記計測した調整圧が異常であるか否かの
    異常判定を行うことを特徴とする請求項1に記載のガス
    漏洩検出装置。
  3. 【請求項3】 ガス供給路における圧力計測を行うこと
    により当該ガス供給路の漏洩を検出するガス漏洩検出装
    置の圧力計測方法であって、 前記圧力計測を行う際に前記ガス供給路における瞬間流
    量が所定値以上であるか否かを確認する瞬間流量確認ス
    テップと、 前記瞬間流量が所定値以上である場合のみにガス使用中
    の圧力として調整圧を計測する調整圧計測ステップと、 前記計測した調整圧に基づいてガス供給路の漏洩状態を
    判定する漏洩判定ステップと、 を有することを特徴とするガス漏洩検出装置の圧力計測
    方法。
  4. 【請求項4】 前記漏洩判定ステップにおいて、前記ガ
    ス供給路における瞬間流量が所定値以上である状態が所
    定期間継続した場合に、前記計測した調整圧が異常であ
    るか否かの異常判定を行うことを特徴とする請求項3に
    記載のガス漏洩検出装置の圧力計測方法。
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