JP3042248B2 - ガス供給設備異常監視装置 - Google Patents
ガス供給設備異常監視装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス供給路、ガス供給
圧力調整機器等の異常を検出するガス供給設備異常監視
装置に関するものである。
圧力調整機器等の異常を検出するガス供給設備異常監視
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ガスメータから下流側については、ガス
メータにガス器具の使用時間を監視し、規定値以上の長
時間使用はガス器具の消し忘れと判断し、ガスの供給を
停止するガス遮断装置が組み込まれるようになってい
る。また、ガスメータから上流側については、ガス配管
内のガス圧と、ガスメータからガス器具等へ供給される
ガス流量とにより、ガス使用時のガス圧力を監視し、異
常検出を行うものが提案されている。
メータにガス器具の使用時間を監視し、規定値以上の長
時間使用はガス器具の消し忘れと判断し、ガスの供給を
停止するガス遮断装置が組み込まれるようになってい
る。また、ガスメータから上流側については、ガス配管
内のガス圧と、ガスメータからガス器具等へ供給される
ガス流量とにより、ガス使用時のガス圧力を監視し、異
常検出を行うものが提案されている。
【０００３】この種の従来のガスメータの上流側のガス
供給設備異常を検出する装置について図８を用いて説明
する。
供給設備異常を検出する装置について図８を用いて説明
する。
【０００４】図８において、１はガスボンベ、２はガス
ボンベ１の元栓、３は圧力調整器、４はガスメータ、５
はガス配管、６はガス配管５に接続されたガス圧力を測
定する圧力検出手段としての圧力センサ、７はガス配管
５内のガス流量を測定する流量センサ、８はガス器具で
ある。さらに、９は流量センサ７からの流量信号を入力
するコンパレータ、１０は圧力センサ６からの圧力検出
信号を入力するコンパレータ、１１はゲート回路でコン
パレータ９、１０からの出力信号を入力し、論理積演算
した出力をタイマ回路１２へ出力するように接続され、
タイマ回路１２は、所定時間以上ゲート回路１１から出
力信号が継続すれば次段の出力手段１３へ信号を出力す
るように接続されている。そして、流量センサ７が所定
流量以上検出時に、すなわち、ガス器具８使用時に、圧
力センサ６からの圧力検出信号が所定の上限値（例え
ば、３３０mmＨ2Ｏ）以上か、所定の下限値（例えば、
２３０mmＨ2Ｏ）以下であれば、ゲート回路１１が異常
時の出力信号をタイマ回路１２へ出力し、タイマ回路１
２では、この状態が所定時間継続時に出力手段１３へ異
常である出力信号を出力する。出力手段１３では、所定
のガス供給設備異常を示すＬＥＤを点灯あるいは点滅さ
せたり、ガスの供給を停止させたりする。
ボンベ１の元栓、３は圧力調整器、４はガスメータ、５
はガス配管、６はガス配管５に接続されたガス圧力を測
定する圧力検出手段としての圧力センサ、７はガス配管
５内のガス流量を測定する流量センサ、８はガス器具で
ある。さらに、９は流量センサ７からの流量信号を入力
するコンパレータ、１０は圧力センサ６からの圧力検出
信号を入力するコンパレータ、１１はゲート回路でコン
パレータ９、１０からの出力信号を入力し、論理積演算
した出力をタイマ回路１２へ出力するように接続され、
タイマ回路１２は、所定時間以上ゲート回路１１から出
力信号が継続すれば次段の出力手段１３へ信号を出力す
るように接続されている。そして、流量センサ７が所定
流量以上検出時に、すなわち、ガス器具８使用時に、圧
力センサ６からの圧力検出信号が所定の上限値（例え
ば、３３０mmＨ2Ｏ）以上か、所定の下限値（例えば、
２３０mmＨ2Ｏ）以下であれば、ゲート回路１１が異常
時の出力信号をタイマ回路１２へ出力し、タイマ回路１
２では、この状態が所定時間継続時に出力手段１３へ異
常である出力信号を出力する。出力手段１３では、所定
のガス供給設備異常を示すＬＥＤを点灯あるいは点滅さ
せたり、ガスの供給を停止させたりする。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ガス使用時に、圧力検出手段の設置場所に
おける検出圧力値をもって調整圧力規格値の上下限値を
外れたか否かという供給圧力範囲の異常の有無検出を行
なっているため、圧力検出手段から下流側のガス供給配
管長やガス閉止コック等による圧力損失とは無関係に圧
力異常判定している。従って、各家庭のガス供給設備条
件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等）による圧
力損失分を差し引いた燃焼器の入口圧力について適正な
燃焼可能圧力範囲にあるか否かの判断がなされないとい
う課題があった。
の構成では、ガス使用時に、圧力検出手段の設置場所に
おける検出圧力値をもって調整圧力規格値の上下限値を
外れたか否かという供給圧力範囲の異常の有無検出を行
なっているため、圧力検出手段から下流側のガス供給配
管長やガス閉止コック等による圧力損失とは無関係に圧
力異常判定している。従って、各家庭のガス供給設備条
件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等）による圧
力損失分を差し引いた燃焼器の入口圧力について適正な
燃焼可能圧力範囲にあるか否かの判断がなされないとい
う課題があった。
【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、ガス
供給圧力を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管
曲がり、閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃
焼器の入口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にある
か否かの判断ができることを第１の目的とする。
供給圧力を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管
曲がり、閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃
焼器の入口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にある
か否かの判断ができることを第１の目的とする。
【０００７】さらに本発明は、ガス供給流量とガス供給
時圧力を監視し、地震、災害等によるガス供給設備条件
の急激な変化（ガス供給配管圧力損失変化）と、ガス圧
力調整器の経時的劣化異常とを識別して、異常の発生内
容、程度、緊急度合いに応じた処置を行うことを第２の
目的とする。
時圧力を監視し、地震、災害等によるガス供給設備条件
の急激な変化（ガス供給配管圧力損失変化）と、ガス圧
力調整器の経時的劣化異常とを識別して、異常の発生内
容、程度、緊急度合いに応じた処置を行うことを第２の
目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第１の目
的を達成するために、ガス流量を計量するガス流量検出
手段と、ガスの圧力を測定する圧力検出手段と、圧力検
出手段から燃焼器までの圧力損失を入力する圧力損失入
力手段と、圧力検出手段からの測定圧力信号を入力し、
測定圧力信号と前記圧力損失入力手段からの圧力損失と
から燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演
算手段と、燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼器入口圧
力と所定のガス圧力異常判定値とを比較する比較判定手
段と、比較判定手段からの比較判定信号に応じて計数す
る計数手段と、計数手段からの計数信号とガス流量検出
手段からのガス流量信号とによって警告信号を出力する
かまたはガス供給を停止するガス供給停止信号を出力す
るガス圧力監視手段とを備えたものである。
的を達成するために、ガス流量を計量するガス流量検出
手段と、ガスの圧力を測定する圧力検出手段と、圧力検
出手段から燃焼器までの圧力損失を入力する圧力損失入
力手段と、圧力検出手段からの測定圧力信号を入力し、
測定圧力信号と前記圧力損失入力手段からの圧力損失と
から燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演
算手段と、燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼器入口圧
力と所定のガス圧力異常判定値とを比較する比較判定手
段と、比較判定手段からの比較判定信号に応じて計数す
る計数手段と、計数手段からの計数信号とガス流量検出
手段からのガス流量信号とによって警告信号を出力する
かまたはガス供給を停止するガス供給停止信号を出力す
るガス圧力監視手段とを備えたものである。
【０００９】また、第１、第２の目的を達成するため
に、ガス流量を計量するガス流量検出手段と、ガスの圧
力を測定する圧力検出手段と、圧力検出手段から燃焼器
までの圧力損失を入力する圧力損失入力手段と、圧力検
出手段からの測定圧力信号を入力し、測定圧力信号と前
記圧力損失入力手段からの圧力損失とから燃焼器の入口
圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演算手段と、所定ガ
ス流量時の燃焼器入口圧力値を記憶する燃焼器入口圧力
記憶手段と、燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼器入口
圧力と所定のガス圧力異常判定値とを比較する比較判定
手段と、比較判定手段からの比較判定信号に応じて計数
する計数手段と、燃焼器入口圧力記憶手段に記憶された
燃焼器入口圧力値と同じ流量時における燃焼器入口圧力
演算手段からの燃焼器入口圧力値との偏差を演算し、こ
の圧力偏差信号と計数手段からの計数信号とガス流量検
出手段からのガス流量信号によって警告信号を出力する
かまたはガス供給を停止するガス供給停止信号を出力す
るガス圧力監視手段とを備えたものである。
に、ガス流量を計量するガス流量検出手段と、ガスの圧
力を測定する圧力検出手段と、圧力検出手段から燃焼器
までの圧力損失を入力する圧力損失入力手段と、圧力検
出手段からの測定圧力信号を入力し、測定圧力信号と前
記圧力損失入力手段からの圧力損失とから燃焼器の入口
圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演算手段と、所定ガ
ス流量時の燃焼器入口圧力値を記憶する燃焼器入口圧力
記憶手段と、燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼器入口
圧力と所定のガス圧力異常判定値とを比較する比較判定
手段と、比較判定手段からの比較判定信号に応じて計数
する計数手段と、燃焼器入口圧力記憶手段に記憶された
燃焼器入口圧力値と同じ流量時における燃焼器入口圧力
演算手段からの燃焼器入口圧力値との偏差を演算し、こ
の圧力偏差信号と計数手段からの計数信号とガス流量検
出手段からのガス流量信号によって警告信号を出力する
かまたはガス供給を停止するガス供給停止信号を出力す
るガス圧力監視手段とを備えたものである。
【００１０】
【作用】本発明は上記構成によって、下記の作用が得ら
れる。
れる。
【００１１】第１の課題解決手段により、ガス供給圧力
を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管曲がり、
閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃焼器の入
口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にあるか否かを
常時監視できる。
を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管曲がり、
閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃焼器の入
口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にあるか否かを
常時監視できる。
【００１２】第２の課題解決手段により、ガス供給圧力
を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管曲がり、
閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃焼器の入
口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にあるか否かを
常時監視でき、かつガス供給流量とガス供給時圧力を監
視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣化、
変化（ガス供給配管圧力損失変化）と、ガス圧力調整器
の経時的劣化異常とを識別して、それぞれの異常の発生
内容、程度、緊急度合いに応じた処置を行う。
を、各家庭のガス供給設備条件（配管長、配管曲がり、
閉止コック数、等の圧力損失条件）に応じた燃焼器の入
口圧力について適正な燃焼可能圧力範囲にあるか否かを
常時監視でき、かつガス供給流量とガス供給時圧力を監
視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣化、
変化（ガス供給配管圧力損失変化）と、ガス圧力調整器
の経時的劣化異常とを識別して、それぞれの異常の発生
内容、程度、緊急度合いに応じた処置を行う。
【００１３】
【実施例】以下本発明の実施例を図１から図７を参照し
て説明する。なお上記従来例と同一相当部分には同一符
号を付与して説明する。
て説明する。なお上記従来例と同一相当部分には同一符
号を付与して説明する。
【００１４】（実施例１）図１は実施例１のガス供給設
備異常監視装置の制御ブロック図である。同図におい
て、１４は圧力検出手段（以下、圧力センサとする）６
から燃焼器まで配管等の圧力損失を入力する圧力損失入
力手段である。１５は圧力センサ６からの測定圧力信号
を入力し、圧力損失入力手段１４によって入力された圧
力損失とから燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入
口圧力演算手段である。１６は燃焼器入口圧力演算手段
１５からの燃焼器入口圧力と所定のガス圧力異常判定値
（ＬＰＧでは、燃焼器正常燃焼圧力範囲ＰＷ：２００〜
３３０mmＨ2Ｏの上限値ＰＳU：３３０mmＨ2Ｏ、下限値
ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ）１７とを比較する比較判定手段
であり、１８は比較判定手段１６からの比較判定信号に
応じて燃焼器入口圧力異常回数を計数する計数手段であ
る。１９は計数手段１８からのガス圧力異常判定値を外
れたことを示す計数信号とガス流量検出手段（以下、流
量センサ）７からのガス流量信号とを入力し、警告手段
２０に警告信号を出力するかまたは出力手段２１にガス
供給設備からのガス供給を停止するガス供給停止信号を
出力するガス圧力監視手段である。
備異常監視装置の制御ブロック図である。同図におい
て、１４は圧力検出手段（以下、圧力センサとする）６
から燃焼器まで配管等の圧力損失を入力する圧力損失入
力手段である。１５は圧力センサ６からの測定圧力信号
を入力し、圧力損失入力手段１４によって入力された圧
力損失とから燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入
口圧力演算手段である。１６は燃焼器入口圧力演算手段
１５からの燃焼器入口圧力と所定のガス圧力異常判定値
（ＬＰＧでは、燃焼器正常燃焼圧力範囲ＰＷ：２００〜
３３０mmＨ2Ｏの上限値ＰＳU：３３０mmＨ2Ｏ、下限値
ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ）１７とを比較する比較判定手段
であり、１８は比較判定手段１６からの比較判定信号に
応じて燃焼器入口圧力異常回数を計数する計数手段であ
る。１９は計数手段１８からのガス圧力異常判定値を外
れたことを示す計数信号とガス流量検出手段（以下、流
量センサ）７からのガス流量信号とを入力し、警告手段
２０に警告信号を出力するかまたは出力手段２１にガス
供給設備からのガス供給を停止するガス供給停止信号を
出力するガス圧力監視手段である。
【００１５】さらにガス圧力監視手段１９は、燃焼器入
口圧力異常またはガス供給設備異常検出時に、電話回線
インターフェース２２を介して電話回線により、ガス供
給業者等（図示せず）へ通報するように接続されてい
る。
口圧力異常またはガス供給設備異常検出時に、電話回線
インターフェース２２を介して電話回線により、ガス供
給業者等（図示せず）へ通報するように接続されてい
る。
【００１６】また出力手段２１は、遮断弁２３を介して
ガス供給を停止するように接続されている。
ガス供給を停止するように接続されている。
【００１７】燃焼器入口圧力異常またはガス供給設備異
常の監視は以下のような手順で行う。
常の監視は以下のような手順で行う。
【００１８】まず、ガス供給設備施工時、または定期点
検・補修時において、図２に示すようにガス使用時にお
いて、圧力センサ６の取付位置付近およびガス供給配管
５の下流側の燃焼器８の入口位置付近における圧力を圧
力計測器（マノメータ）等により計測し、この間の圧力
損失ＰLを求める。
検・補修時において、図２に示すようにガス使用時にお
いて、圧力センサ６の取付位置付近およびガス供給配管
５の下流側の燃焼器８の入口位置付近における圧力を圧
力計測器（マノメータ）等により計測し、この間の圧力
損失ＰLを求める。
【００１９】その後、圧力損失入力手段１４としてのデ
ータ入力設定器（図示せず）等によりこの圧力損失ＰL
を入力する。すなわち、各家庭、ガス供給設備の個別の
圧力損失ＰL（図２のガス供給配管５の長さ、配管曲が
り２４，２５，２６の数、閉止コック２７，２８の数な
どによる圧力損失）を入力保持する。
ータ入力設定器（図示せず）等によりこの圧力損失ＰL
を入力する。すなわち、各家庭、ガス供給設備の個別の
圧力損失ＰL（図２のガス供給配管５の長さ、配管曲が
り２４，２５，２６の数、閉止コック２７，２８の数な
どによる圧力損失）を入力保持する。
【００２０】次に、燃焼器入口圧力演算手段１５は、圧
力センサ６から入力された圧力検出値ＰSより上記圧力
損失ＰLを減算し燃焼器入口圧力ＰEを計算し、その結果
（ＰE＝ＰS−ＰL）を比較判定手段１６に出力する。比
較判定手段１６は、燃焼器入口圧力（ＰE＝ＰS−ＰL）
と所定のガス圧力異常判定値１７とを比較し、比較判定
結果を計数手段１８に出力する。さらに計数手段１８は
比較判定手段１６からの比較判定信号に応じて燃焼器入
口圧力異常回数を計数する。ガス圧力監視手段１９は計
数手段１８からの燃焼器入口圧力異常計数信号と流量セ
ンサ７からのガス流量信号とを入力し、次のようなガス
圧力異常判定を行う。
力センサ６から入力された圧力検出値ＰSより上記圧力
損失ＰLを減算し燃焼器入口圧力ＰEを計算し、その結果
（ＰE＝ＰS−ＰL）を比較判定手段１６に出力する。比
較判定手段１６は、燃焼器入口圧力（ＰE＝ＰS−ＰL）
と所定のガス圧力異常判定値１７とを比較し、比較判定
結果を計数手段１８に出力する。さらに計数手段１８は
比較判定手段１６からの比較判定信号に応じて燃焼器入
口圧力異常回数を計数する。ガス圧力監視手段１９は計
数手段１８からの燃焼器入口圧力異常計数信号と流量セ
ンサ７からのガス流量信号とを入力し、次のようなガス
圧力異常判定を行う。
【００２１】図３は経過時間：Ｔにおける燃焼器入口圧
力演算手段１５による演算で求められた燃焼器入口圧
力：ＰEである。
力演算手段１５による演算で求められた燃焼器入口圧
力：ＰEである。
【００２２】図３に示すように、Ｔ＝Ｔ０〜Ｔ１のガス
非使用時、Ｔ＝Ｔ１経過後のガス使用時において、ガス
供給設備が正常時には、実線Ａの圧力特性に示すように
ガス使用開始と同時にＰ１からＰ２へガス使用流量に応
じて、ガス供給圧力がわずかに低下する。これは、ガス
使用機器のガス流量が多いほど測定圧力信号は低下する
傾向がある。しかし、ガス使用時圧力：Ｐ２は燃焼器正
常燃焼圧力範囲内（図３のＰＷ：２００〜３３０mmＨ2
Ｏ）である。
非使用時、Ｔ＝Ｔ１経過後のガス使用時において、ガス
供給設備が正常時には、実線Ａの圧力特性に示すように
ガス使用開始と同時にＰ１からＰ２へガス使用流量に応
じて、ガス供給圧力がわずかに低下する。これは、ガス
使用機器のガス流量が多いほど測定圧力信号は低下する
傾向がある。しかし、ガス使用時圧力：Ｐ２は燃焼器正
常燃焼圧力範囲内（図３のＰＷ：２００〜３３０mmＨ2
Ｏ）である。
【００２３】一方、ガス供給設備異常（圧力調整器の経
年変化、劣化）時またはガス供給配管、配管継ぎ手、コ
ック等からのガス漏れ等の異常発生時には、一点鎖線
Ｂ，点線Ｃの圧力特性に示すようにガス使用・非使用時
に、圧力低下傾向を示し、異常の程度が大きければ燃焼
器正常燃焼圧力範囲内から外れる。
年変化、劣化）時またはガス供給配管、配管継ぎ手、コ
ック等からのガス漏れ等の異常発生時には、一点鎖線
Ｂ，点線Ｃの圧力特性に示すようにガス使用・非使用時
に、圧力低下傾向を示し、異常の程度が大きければ燃焼
器正常燃焼圧力範囲内から外れる。
【００２４】そして、所定のガス圧力異常判定値（燃焼
器正常燃焼圧力範囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を
下回ったところで、比較判定手段１６からの比較判定信
号により異常判定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段
１８に伝達する。さらに比較判定手段１８からの比較判
定信号を入力し、ガス圧力異常判定値：ＰＳLを下回っ
たことが所定回数（例えば、一ヶ月等の一定期間に所定
回数以上あったとき）を越えたとき、ガス圧力監視手段
１９に圧力低下異常発生である出力信号を送る。ガス圧
力監視手段１９は、計数手段１８からの計数信号（異常
発生信号）を入力し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の
表示手段）２０にガス供給圧力異常低下である旨の警告
信号を出力する。さらに、ガス圧力監視手段１９は、ガ
ス供給設備の供給圧力異常であると判定し、電話回線イ
ンターフェース２２を介して電話回線により、ガス供給
業者等（図示せず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要
請する。
器正常燃焼圧力範囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を
下回ったところで、比較判定手段１６からの比較判定信
号により異常判定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段
１８に伝達する。さらに比較判定手段１８からの比較判
定信号を入力し、ガス圧力異常判定値：ＰＳLを下回っ
たことが所定回数（例えば、一ヶ月等の一定期間に所定
回数以上あったとき）を越えたとき、ガス圧力監視手段
１９に圧力低下異常発生である出力信号を送る。ガス圧
力監視手段１９は、計数手段１８からの計数信号（異常
発生信号）を入力し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の
表示手段）２０にガス供給圧力異常低下である旨の警告
信号を出力する。さらに、ガス圧力監視手段１９は、ガ
ス供給設備の供給圧力異常であると判定し、電話回線イ
ンターフェース２２を介して電話回線により、ガス供給
業者等（図示せず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要
請する。
【００２５】このように、本発明のガス供給設備異常監
視装置によれば、ガス供給圧力を、各家庭のガス供給設
備条件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力
損失条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃
焼可能圧力範囲にあるか否かを常時監視でき、ガス漏れ
等の異常発生時には、ガスの使用・非使用を問わず、燃
焼器正常燃焼圧力範囲内からガス圧力が低下したこと
を、所定のガス圧力異常判定値を所定頻度下回ったとこ
ろで検出できる。
視装置によれば、ガス供給圧力を、各家庭のガス供給設
備条件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力
損失条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃
焼可能圧力範囲にあるか否かを常時監視でき、ガス漏れ
等の異常発生時には、ガスの使用・非使用を問わず、燃
焼器正常燃焼圧力範囲内からガス圧力が低下したこと
を、所定のガス圧力異常判定値を所定頻度下回ったとこ
ろで検出できる。
【００２６】なお本実施例では、圧力センサ６と流量セ
ンサ７と遮断弁２３はガスメータ４の外部に接続される
ように構成されているが、ガスメータ４に内蔵する構成
でも同様の効果を有することは言うまでもない。
ンサ７と遮断弁２３はガスメータ４の外部に接続される
ように構成されているが、ガスメータ４に内蔵する構成
でも同様の効果を有することは言うまでもない。
【００２７】また、圧力センサ６を圧力調整器３に内蔵
する構成でも同様の効果を有することは言うまでもな
い。
する構成でも同様の効果を有することは言うまでもな
い。
【００２８】圧力損失入力手段１４は、データ入力設定
器等を利用して圧力損失値そのものを入力するように構
成しているが、スイッチ等により、ガス供給設備施工
時、または定期点検・補修時において、ガス使用時に圧
力センサ６の取付位置付近およびガス供給配管５の下流
側の燃焼器８の入口位置付近の圧力をそれぞれ計測する
ようにして、この間の圧力損失は比較判定手段１５で演
算で求める構成でも可能であり、同様の効果を有するこ
とは言うまでもない。
器等を利用して圧力損失値そのものを入力するように構
成しているが、スイッチ等により、ガス供給設備施工
時、または定期点検・補修時において、ガス使用時に圧
力センサ６の取付位置付近およびガス供給配管５の下流
側の燃焼器８の入口位置付近の圧力をそれぞれ計測する
ようにして、この間の圧力損失は比較判定手段１５で演
算で求める構成でも可能であり、同様の効果を有するこ
とは言うまでもない。
【００２９】さらに、ガス圧力監視手段１９は、マイク
ロコンピュータによるソフトウェアロジックにより実現
してもよいし、デジタル回路によって実現しても同様の
効果を有することは言うまでもない。
ロコンピュータによるソフトウェアロジックにより実現
してもよいし、デジタル回路によって実現しても同様の
効果を有することは言うまでもない。
【００３０】（実施例２）図４は実施例２のガス供給設
備異常監視装置の制御ブロック図である。
備異常監視装置の制御ブロック図である。
【００３１】なお上記実施例１と同一相当部分には同一
符号を付与して説明する。同図において、２４は、所定
ガス流量時の燃焼器入口圧力値ＰEを記憶する燃焼器入
口圧力記憶手段である。２５は燃焼器入口圧力記憶手段
２４に記憶された燃焼器入口圧力値ＰMと同じ流量時に
おける燃焼器入口圧力演算手段１５からの燃焼器入口圧
力値ＰEとの偏差（ΔＰ＝ＰM−ＰE）を演算し、この圧
力偏差信号（ΔＰ）と計数手段１８からの計数信号とガ
ス流量検出手段（以下、流量センサとする）７からのガ
ス流量信号によって警告信号を出力するかまたはガス供
給を停止するガス供給停止信号を出力するガス圧力監視
手段である。
符号を付与して説明する。同図において、２４は、所定
ガス流量時の燃焼器入口圧力値ＰEを記憶する燃焼器入
口圧力記憶手段である。２５は燃焼器入口圧力記憶手段
２４に記憶された燃焼器入口圧力値ＰMと同じ流量時に
おける燃焼器入口圧力演算手段１５からの燃焼器入口圧
力値ＰEとの偏差（ΔＰ＝ＰM−ＰE）を演算し、この圧
力偏差信号（ΔＰ）と計数手段１８からの計数信号とガ
ス流量検出手段（以下、流量センサとする）７からのガ
ス流量信号によって警告信号を出力するかまたはガス供
給を停止するガス供給停止信号を出力するガス圧力監視
手段である。
【００３２】さらガス圧力監視手段２５は、実施例１と
同様にガス供給圧力異常またはガス供給設備異常検出時
に、電話回線インターフェース２２を介して電話回線に
より、ガス供給業者等（図示せず）へ通報するように接
続されている。
同様にガス供給圧力異常またはガス供給設備異常検出時
に、電話回線インターフェース２２を介して電話回線に
より、ガス供給業者等（図示せず）へ通報するように接
続されている。
【００３３】また出力手段２１は、遮断弁２３を介して
ガス供給を停止するように接続されている。
ガス供給を停止するように接続されている。
【００３４】燃焼器入口圧力異常またはガス供給設備異
常の監視は以下のような手順で行う。
常の監視は以下のような手順で行う。
【００３５】まず、ガス供給設備施工時、または定期点
検・補修時において、実施例１と同様に図２に示すよう
にガス使用時において、圧力センサ６の取付位置付近お
よびガス供給配管５の下流側の燃焼器８の入口位置付近
における圧力を圧力計測器（マノメータ）等により計測
し、この間の圧力損失ＰLを求める。
検・補修時において、実施例１と同様に図２に示すよう
にガス使用時において、圧力センサ６の取付位置付近お
よびガス供給配管５の下流側の燃焼器８の入口位置付近
における圧力を圧力計測器（マノメータ）等により計測
し、この間の圧力損失ＰLを求める。
【００３６】その後、圧力損失入力手段１４としてのデ
ータ入力設定器（図示せず）等によりこの圧力損失ＰL
を入力する。すなわち、各家庭、ガス供給設備の個別の
圧力損失ＰL（図２のガス供給配管５の長さ、配管曲が
り２４，２５，２６の数、閉止コック２７，２８の数な
どによる圧力損失）を入力保持する。
ータ入力設定器（図示せず）等によりこの圧力損失ＰL
を入力する。すなわち、各家庭、ガス供給設備の個別の
圧力損失ＰL（図２のガス供給配管５の長さ、配管曲が
り２４，２５，２６の数、閉止コック２７，２８の数な
どによる圧力損失）を入力保持する。
【００３７】次に、燃焼器入口圧力演算手段１５は、圧
力センサ６から入力された圧力検出値ＰSより上記圧力
損失ＰLを減算し燃焼器入口圧力ＰEを計算し、その結果
（ＰE＝ＰS−ＰL）を比較判定手段１６に出力する。比
較判定手段１６は、燃焼器入口圧力（ＰE＝ＰS−ＰL）
と所定のガス圧力異常判定値１７とを比較し、比較判定
結果を計数手段１８に出力する。さらに計数手段１８は
比較判定手段１６からの比較判定信号に応じて燃焼器入
口圧力異常回数を計数する。ガス圧力監視手段２５は燃
焼器入口圧力記憶手段２４に記憶された燃焼器入口圧力
値ＰMと同じ流量時における燃焼器入口圧力演算手段１
５からの燃焼器入口圧力値ＰEとの偏差（ΔＰ＝ＰM−Ｐ
E）を演算し、この圧力偏差信号（ΔＰ）と計数手段１
８からの燃焼器入口圧力異常計数信号と流量センサ７か
らのガス流量信号とを入力し、次のようなガス圧力異常
判定を行う。
力センサ６から入力された圧力検出値ＰSより上記圧力
損失ＰLを減算し燃焼器入口圧力ＰEを計算し、その結果
（ＰE＝ＰS−ＰL）を比較判定手段１６に出力する。比
較判定手段１６は、燃焼器入口圧力（ＰE＝ＰS−ＰL）
と所定のガス圧力異常判定値１７とを比較し、比較判定
結果を計数手段１８に出力する。さらに計数手段１８は
比較判定手段１６からの比較判定信号に応じて燃焼器入
口圧力異常回数を計数する。ガス圧力監視手段２５は燃
焼器入口圧力記憶手段２４に記憶された燃焼器入口圧力
値ＰMと同じ流量時における燃焼器入口圧力演算手段１
５からの燃焼器入口圧力値ＰEとの偏差（ΔＰ＝ＰM−Ｐ
E）を演算し、この圧力偏差信号（ΔＰ）と計数手段１
８からの燃焼器入口圧力異常計数信号と流量センサ７か
らのガス流量信号とを入力し、次のようなガス圧力異常
判定を行う。
【００３８】図５は経過時間：Ｔにおける燃焼器入口圧
力演算手段１５による演算で求められた燃焼器入口圧
力：ＰEである。また、図６は経過時間：Ｔにおける流
量センサ７による検出されたガス流量：ＦLである。
力演算手段１５による演算で求められた燃焼器入口圧
力：ＰEである。また、図６は経過時間：Ｔにおける流
量センサ７による検出されたガス流量：ＦLである。
【００３９】図５、６に示すように、Ｔ＝Ｔ２〜Ｔ３の
ガス非使用時、Ｔ＝Ｔ３経過後のガス使用時において、
ガス供給設備が正常時には、実線Ｄの圧力特性に示すよ
うにガス使用開始と同時にＰ３からＰ４へガス使用流量
に応じて、ガス供給圧力がわずかに低下する。これは、
ガス使用機器のガス流量が多いほど測定圧力信号は低下
する傾向がある。しかし、ガス使用時圧力：Ｐ４は燃焼
器正常燃焼圧力範囲内（図５のＰＷ：２００〜３３０mm
Ｈ2Ｏ）である。
ガス非使用時、Ｔ＝Ｔ３経過後のガス使用時において、
ガス供給設備が正常時には、実線Ｄの圧力特性に示すよ
うにガス使用開始と同時にＰ３からＰ４へガス使用流量
に応じて、ガス供給圧力がわずかに低下する。これは、
ガス使用機器のガス流量が多いほど測定圧力信号は低下
する傾向がある。しかし、ガス使用時圧力：Ｐ４は燃焼
器正常燃焼圧力範囲内（図５のＰＷ：２００〜３３０mm
Ｈ2Ｏ）である。
【００４０】また、図７に、一般的なガス圧力調整器３
の構成を示す。５Ａはボンベ１からの１次圧側のガス配
管、５Ｂはガス圧力調整器３の出力側（２次圧側）のガ
ス配管、２６は、ガス流量値に対してほぼ一定の２次ガ
ス圧力を調整する調圧手段（調整ばね）、２７は、２次
ガス圧力の異常圧力上昇時（５６０〜８４０ｍｍＨ2Ｏ
以上）にガスを大気側へ逃がすための逃がし弁である。
の構成を示す。５Ａはボンベ１からの１次圧側のガス配
管、５Ｂはガス圧力調整器３の出力側（２次圧側）のガ
ス配管、２６は、ガス流量値に対してほぼ一定の２次ガ
ス圧力を調整する調圧手段（調整ばね）、２７は、２次
ガス圧力の異常圧力上昇時（５６０〜８４０ｍｍＨ2Ｏ
以上）にガスを大気側へ逃がすための逃がし弁である。
【００４１】一方、ガス供給設備異常（圧力調整器の経
年変化、劣化）時またはガス供給配管、配管継ぎ手、コ
ック等からのガス漏れ等の異常発生時には、二点鎖線Ｅ
の圧力特性に示すようにガス使用・非使用時に、圧力低
下傾向を示し、異常の程度が大きければ燃焼器正常燃焼
圧力範囲内から外れる。つまり、図７の調整手段２６が
次第に劣化し、調整バランスを失ってくると、圧力調整
器３の下流側は圧力低下傾向を示すようになる。そし
て、所定のガス圧力異常判定値（燃焼器正常燃焼圧力範
囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を下回ったところ
で、比較判定手段１６からの比較判定信号により異常判
定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段１８に伝達す
る。さらに比較判定手段１８からの比較判定信号を入力
し、ガス圧力異常判定値：ＰＳLを下回ったことが所定
回数（例えば、一ヶ月等の一定期間に所定回数以上あっ
たとき）を越えたとき、ガス圧力監視手段２５に圧力低
下異常発生である出力信号を送る。ガス圧力監視手段２
５は、計数手段１８からの計数信号（異常発生信号）を
入力し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の表示手段）２
０にガス供給圧力異常低下である旨の警告信号を出力す
る。さらに、ガス圧力監視手段２５は、ガス供給設備の
供給圧力異常であると判定し、電話回線インターフェー
ス２２を介して電話回線により、ガス供給業者等（図示
せず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要請する。
年変化、劣化）時またはガス供給配管、配管継ぎ手、コ
ック等からのガス漏れ等の異常発生時には、二点鎖線Ｅ
の圧力特性に示すようにガス使用・非使用時に、圧力低
下傾向を示し、異常の程度が大きければ燃焼器正常燃焼
圧力範囲内から外れる。つまり、図７の調整手段２６が
次第に劣化し、調整バランスを失ってくると、圧力調整
器３の下流側は圧力低下傾向を示すようになる。そし
て、所定のガス圧力異常判定値（燃焼器正常燃焼圧力範
囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を下回ったところ
で、比較判定手段１６からの比較判定信号により異常判
定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段１８に伝達す
る。さらに比較判定手段１８からの比較判定信号を入力
し、ガス圧力異常判定値：ＰＳLを下回ったことが所定
回数（例えば、一ヶ月等の一定期間に所定回数以上あっ
たとき）を越えたとき、ガス圧力監視手段２５に圧力低
下異常発生である出力信号を送る。ガス圧力監視手段２
５は、計数手段１８からの計数信号（異常発生信号）を
入力し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の表示手段）２
０にガス供給圧力異常低下である旨の警告信号を出力す
る。さらに、ガス圧力監視手段２５は、ガス供給設備の
供給圧力異常であると判定し、電話回線インターフェー
ス２２を介して電話回線により、ガス供給業者等（図示
せず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要請する。
【００４２】また、地震、災害等によるガス供給設備条
件の急激な変化（ガス供給配管圧力損失の変化：ガス配
管、ホースの歪み、ねじれ、屈曲やガスメータ、コック
内部の故障に伴う圧力損失増加）発生時には、点線Ｆの
圧力特性に示すようにガス非使用時（Ｐ３）よりガス使
用時（Ｐ５）に、圧力低下傾向を示し、異常の程度が大
きければ燃焼器正常燃焼圧力範囲内から外れる。そし
て、所定のガス圧力異常判定値（燃焼器正常燃焼圧力範
囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を下回ったところ
で、比較判定手段１６からの比較判定信号により異常判
定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段１８に伝達す
る。しかも、この圧力低下傾向は短期的に発生し、上記
ガス供給設備異常（圧力調整器の経年変化、劣化）時ま
たはガス供給配管、配管継ぎ手、コック等からのガス漏
れ等の異常発生時のガス使用、非使用時共に、圧力低下
傾向を示すことと傾向が異なり、ガス使用時にのみ圧力
低下傾向を示す。また、正常時の所定ガス流量（図６の
Ｆ１）使用時の燃焼器入口圧力（Ｐ４）をあらかじめ記
憶してあった燃焼器入口圧力記憶手段２４により、同流
量（図６のＦ１）時の燃焼器入口圧力が極端に変化した
場合（偏差：ΔＰ＝Ｐ５−Ｐ４が所定圧力異常判定値を
越えた場合）は、計数手段１８による異常圧力発生の計
数信号が短期的異常のため少ない値であるので、ガス圧
力監視手段２５はガス圧力損失異常発生であると判定
し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の表示手段）２０に
ガス圧力損失異常発生である旨の警告信号を出力する。
さらに、ガス圧力監視手段２５は、ガス供給設備の圧力
損失異常であると判定し、電話回線インターフェース２
２を介して電話回線により、ガス供給業者等（図示せ
ず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要請する。
件の急激な変化（ガス供給配管圧力損失の変化：ガス配
管、ホースの歪み、ねじれ、屈曲やガスメータ、コック
内部の故障に伴う圧力損失増加）発生時には、点線Ｆの
圧力特性に示すようにガス非使用時（Ｐ３）よりガス使
用時（Ｐ５）に、圧力低下傾向を示し、異常の程度が大
きければ燃焼器正常燃焼圧力範囲内から外れる。そし
て、所定のガス圧力異常判定値（燃焼器正常燃焼圧力範
囲下限値ＰＳL：２００mmＨ2Ｏ） を下回ったところ
で、比較判定手段１６からの比較判定信号により異常判
定値（ＰＳ）を下回ったことを計数手段１８に伝達す
る。しかも、この圧力低下傾向は短期的に発生し、上記
ガス供給設備異常（圧力調整器の経年変化、劣化）時ま
たはガス供給配管、配管継ぎ手、コック等からのガス漏
れ等の異常発生時のガス使用、非使用時共に、圧力低下
傾向を示すことと傾向が異なり、ガス使用時にのみ圧力
低下傾向を示す。また、正常時の所定ガス流量（図６の
Ｆ１）使用時の燃焼器入口圧力（Ｐ４）をあらかじめ記
憶してあった燃焼器入口圧力記憶手段２４により、同流
量（図６のＦ１）時の燃焼器入口圧力が極端に変化した
場合（偏差：ΔＰ＝Ｐ５−Ｐ４が所定圧力異常判定値を
越えた場合）は、計数手段１８による異常圧力発生の計
数信号が短期的異常のため少ない値であるので、ガス圧
力監視手段２５はガス圧力損失異常発生であると判定
し、警告手段（たとえば、ＬＥＤ等の表示手段）２０に
ガス圧力損失異常発生である旨の警告信号を出力する。
さらに、ガス圧力監視手段２５は、ガス供給設備の圧力
損失異常であると判定し、電話回線インターフェース２
２を介して電話回線により、ガス供給業者等（図示せ
ず）へ通報し、ガス供給設備の点検を要請する。
【００４３】このように、本発明のガス供給設備異常監
視装置によれば、ガス供給圧力を、各家庭のガス供給設
備条件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力
損失条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃
焼可能圧力範囲にあるか否かを常時監視でき、ガス漏れ
等の異常発生時には、ガスの使用・非使用を問わず、燃
焼器正常燃焼圧力範囲内からガス圧力が低下したこと
を、所定のガス圧力異常判定値を所定頻度下回ったとこ
ろで検出できる。また、ガス供給流量とガス供給時圧力
を監視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣
化、変化（ガス供給配管、ホース等圧力損失変化）と、
ガス圧力調整器の経時的劣化異常とを識別して、それぞ
れの異常の発生内容、程度、緊急度合いに応じた処置が
できる。
視装置によれば、ガス供給圧力を、各家庭のガス供給設
備条件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力
損失条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃
焼可能圧力範囲にあるか否かを常時監視でき、ガス漏れ
等の異常発生時には、ガスの使用・非使用を問わず、燃
焼器正常燃焼圧力範囲内からガス圧力が低下したこと
を、所定のガス圧力異常判定値を所定頻度下回ったとこ
ろで検出できる。また、ガス供給流量とガス供給時圧力
を監視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣
化、変化（ガス供給配管、ホース等圧力損失変化）と、
ガス圧力調整器の経時的劣化異常とを識別して、それぞ
れの異常の発生内容、程度、緊急度合いに応じた処置が
できる。
【００４４】なお本実施例では、圧力センサ６と流量セ
ンサ７と遮断弁２３はガスメータ４の外部に接続される
ように構成されているが、ガスメータ４に内蔵する構成
でも同様の効果を有することは言うまでもない。
ンサ７と遮断弁２３はガスメータ４の外部に接続される
ように構成されているが、ガスメータ４に内蔵する構成
でも同様の効果を有することは言うまでもない。
【００４５】また、圧力センサ６を圧力調整器３に内蔵
する構成でも同様の効果を有することは言うまでもな
い。
する構成でも同様の効果を有することは言うまでもな
い。
【００４６】圧力損失入力手段１４は、データ入力設定
器等を利用して圧力損失値そのものを入力するように構
成しているが、スイッチ等により、ガス供給設備施工
時、または定期点検・補修時において、ガス使用時に圧
力センサ６取付位置付近およびガス供給配管５の下流側
の燃焼器８入口位置付近の圧力をそれぞれ計測するよう
にして、この間の圧力損失は比較判定手段１５で演算で
求める構成でも可能であり、同様の効果を有することは
言うまでもない。
器等を利用して圧力損失値そのものを入力するように構
成しているが、スイッチ等により、ガス供給設備施工
時、または定期点検・補修時において、ガス使用時に圧
力センサ６取付位置付近およびガス供給配管５の下流側
の燃焼器８入口位置付近の圧力をそれぞれ計測するよう
にして、この間の圧力損失は比較判定手段１５で演算で
求める構成でも可能であり、同様の効果を有することは
言うまでもない。
【００４７】さらに、ガス圧力監視手段２５は、マイク
ロコンピュータによるソフトウェアロジックにより実現
してもよいし、デジタル回路によって実現しても同様の
効果を有することは言うまでもない。
ロコンピュータによるソフトウェアロジックにより実現
してもよいし、デジタル回路によって実現しても同様の
効果を有することは言うまでもない。
【００４８】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガス供給設
備異常監視装置によれば、以下に示す効果がある。
備異常監視装置によれば、以下に示す効果がある。
【００４９】ガス供給圧力を、各家庭のガス供給設備条
件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力損失
条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃焼可
能圧力範囲にあるか否かを常時監視できる。
件（配管長、配管曲がり、閉止コック数、等の圧力損失
条件）に応じた燃焼器の入口圧力について適正な燃焼可
能圧力範囲にあるか否かを常時監視できる。
【００５０】また、ガス供給流量とガス供給時圧力を監
視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣化、
変化（ガス供給、ホース等配管圧力損失変化）と、ガス
圧力調整器の経時的劣化異常とを識別して、それぞれの
異常の発生内容、程度、緊急度合いに応じた処置を行う
ことができ、信頼性の高いガス供給設備異常監視が可能
となる。
視し、地震、災害等によるガス供給設備の急激な劣化、
変化（ガス供給、ホース等配管圧力損失変化）と、ガス
圧力調整器の経時的劣化異常とを識別して、それぞれの
異常の発生内容、程度、緊急度合いに応じた処置を行う
ことができ、信頼性の高いガス供給設備異常監視が可能
となる。
【図１】本発明の実施例１におけるガス供給設備異常監
視装置の制御ブロック図
視装置の制御ブロック図
【図２】同装置におけるガス供給設備配管接続図
【図３】同装置におけるガス圧力変化特性図
【図４】本発明の実施例２におけるガス供給設備異常監
視装置の制御ブロック図
視装置の制御ブロック図
【図５】同装置におけるガス圧力変化特性図
【図６】同装置におけるガス流量変化特性図
【図７】同実施例１、２のガス圧力調整器の断面構成図
【図８】従来のガス供給設備異常監視装置の制御ブロッ
ク図
ク図
６ 圧力検出手段 ７ ガス流量検出手段 １４ 圧力損失入力手段 １５ 燃焼器入口圧力演算手段 １６ 比較判定手段 １８ 計数手段 １９ ガス圧力監視手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−76312（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−76309（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01F 3/22
Claims (2)
- 【請求項１】ガス流量を計量するガス流量検出手段と、
ガスの圧力を測定する圧力検出手段と、前記圧力検出手
段から燃焼器までの圧力損失を入力する圧力損失入力手
段と、前記圧力検出手段からの測定圧力信号を入力し、
測定圧力信号と前記圧力損失入力手段からの圧力損失と
から燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演
算手段と、前記燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼器入
口圧力と所定のガス圧力異常判定値とを比較する比較判
定手段と、前記比較判定手段からの比較判定信号に応じ
て計数する計数手段と、前記計数手段からの計数信号と
前記ガス流量検出手段からのガス流量信号とによって警
告信号を出力するかまたはガス供給を停止するガス供給
停止信号を出力するガス圧力監視手段とで構成されたガ
ス供給設備異常監視装置。 - 【請求項２】ガス流量を計量するガス流量検出手段と、
ガスの圧力を測定する圧力検出手段と、前記圧力検出手
段から燃焼器までの圧力損失を入力する圧力損失入力手
段と、前記圧力検出手段からの測定圧力信号を入力し、
測定圧力信号と前記圧力損失入力手段からの圧力損失と
から燃焼器の入口圧力を演算で求める燃焼器入口圧力演
算手段と、所定ガス流量時の燃焼器入口圧力値を記憶す
る燃焼器入口圧力記憶手段と、前記燃焼器入口圧力演算
手段からの燃焼器入口圧力と所定のガス圧力異常判定値
とを比較する比較判定手段と、前記比較判定手段からの
比較判定信号に応じて計数する計数手段と、前記燃焼器
入口圧力記憶手段に記憶された燃焼器入口圧力値と同じ
流量時における前記燃焼器入口圧力演算手段からの燃焼
器入口圧力値との偏差を演算し、この圧力偏差信号と前
記計数手段からの計数信号とガス流量検出手段からのガ
ス流量信号によって警告信号を出力するかまたはガス供
給を停止するガス供給停止信号を出力するガス圧力監視
手段とで構成されたガス供給設備異常監視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5088407A JP3042248B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ガス供給設備異常監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5088407A JP3042248B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ガス供給設備異常監視装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06300604A JPH06300604A (ja) | 1994-10-28 |
| JP3042248B2 true JP3042248B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=13941950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5088407A Expired - Fee Related JP3042248B2 (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | ガス供給設備異常監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3042248B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4801726B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2011-10-26 | シーケーディ株式会社 | ガス流量検定ユニット付ガス供給ユニット |
| JP6751609B2 (ja) * | 2016-07-05 | 2020-09-09 | サーパス工業株式会社 | 流量調整装置 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP5088407A patent/JP3042248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06300604A (ja) | 1994-10-28 |
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