JP3735425B2 - 絶対値比較回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル信号の絶対値比較回路に関し、特にマイクロプロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)などに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
2つのデータの大きさを比較する場合、それらのデータが正負の符号を持っているときには、絶対値をとって比較することがある。例えば、音声データのピーク検出などの際にそうした処理をする必要が生じる。
【0003】
一般に符号付データの表現形式として2の補数表現が採用されている。2の補数表現で表されたデータの絶対値をとるには、データの符号ビットに応じて、まずデータ全体を論理反転し、その後最下位ビット(LSB)に1を加算する必要がある。すなわち、データが負の数であれば自らの2の補数が絶対値となるから、自らのデータ全体を論理反転し、論理反転したデータの最下位ビットに1を加える。データが正の数であればそのデータの値が絶対値となる。よって、絶対値の比較を行うためには、比較を行うための演算回路の他に、加算器を用意しなければならない。
【0004】
よって、2の補数表現で表された値の絶対値の比較を行うために、あらかじめ全てのデータの絶対値を計算し、その後それらの値の比較を行う方法か、各データの絶対値をそれぞれ計算しながら比較する方法が用いられる。
【0005】
図5は、絶対値計算と比較演算とを同時に実行する絶対値比較回路の従来例を示す。以下、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図5において、X、Yはそれぞれ2の補数表現された多ビットのデータを表す。また、データX、Yの符号ビットすなわち最上位ビット(MSB)をそれぞれa,bと表す。
【0006】
データ反転回路2aのデータ入力端子にはデータXが供給され、制御端子には信号aが供給される。データ反転回路2aは、データXが負の数の場合、すなわち信号aがハイレベルのとき、データXを反転してデータX’を出力する。データXが正の場合、すなわち信号aがローレベルのときは、データXをそのままデータX’として出力する。
【0007】
1加算器3aのデータ入力端子にはデータX’が供給され、制御端子には信号aが供給される。1加算器3aは、データXが負の数の場合、すなわち信号aがハイレベルのときは、データX’の最下位ビットに1を加算して、データUとして出力する。データXが正の場合、すなわち信号aがローレベルの時は、データX’をそのままデータUとして出力する。
【0008】
同様に、データYの絶対値Vを求める回路もデータ反転回路2bと1加算器3bから構成される。
データU及びデータVは、符号なし比較回路(マグニチュード・コンパレータ)1の入力端子にそれぞれ供給される。符号なし比較回路1は、データUとデータVとを比較し、その結果をフラグSFとして出力する。フラグSFは、例えば、U≧VのときSF=0であり、U<VのときSF=1である。
【0009】
図6は、図5に示したデータ反転回路2aの回路例を示す。この回路は、データ幅が4ビットである場合のものである。x3〜x0は順にデータXの最上位ビットから最下位ビットまでを表し、x3’〜x0’は順にデータX’の最上位ビットから最下位ビットまでを表す。
【0010】
図6に示すように、エクスクルシブオアゲート4a〜4dの第1の入力端子には最上位ビットデータaが供給され、エクスクルシブオアゲート4a〜4dの第2の入力端子にはそれぞれx3〜x0が供給される。エクスクルシブオアゲート4a〜4dの出力信号は、それぞれx3’〜x0’となる。
【0011】
データ反転回路2bも図8に示した回路と同様の回路である。
図7は、図5に示した1加算器3aの回路例を示す。この回路は、データ幅が4ビットである場合のものである。図7において、5a〜5dはエクスクルシブオアゲートを表し、6a〜6cはアンドゲートを表す。また、u3〜u0は順にデータUの最上位ビットから最下位ビットまでを表す。
【0012】
図7に示すように、エクスクルシブオアゲート5d及びアンドゲート6cの第1の入力端子に信号aが供給され、第2の入力端子に信号x0’が供給される。エクスクルシブオアゲート5c及びアンドゲート6bの第1の入力端子にはアンドゲート6cの出力端子が接続され、第2の入力端子に信号x1’が供給される。エクスクルシブオアゲート5b及びアンドゲート6aの第1の入力端子はアンドゲート6bの出力端子が接続され、第2の入力端子に信号x2’が供給される。エクスクルシブオアゲート5aの第1の入力端子はアンドゲート6aの出力端子に接続され、第2の入力端子に信号x3’が供給される。また、エクスクルシブオアゲート5a〜5dの出力信号は、それぞれu3〜u0となる。
【0013】
1加算器3bも図7に示した1加算器3aと同様の回路である。
図8は、図5に示した符号なし比較回路1の回路例を示す。この回路は、データ幅が4ビットである場合のものである。
【0014】
図8において、7a〜7dはインバータ、8a〜8cはエクスクルーシブノアゲート、9a〜9dはアンドゲート、10はオアゲートを表す。また、v3〜v0は順にデータVの最上位ビットから最下位ビットまでを表す。
【0015】
以下、図5に示した絶対値比較回路の動作を説明する。
図5に示した従来の絶対値比較回路に、まず、互いに比較対象になる2の補数表現されたデータX、Yを入力する。
【0016】
次に、データX,Yが負の数を表している場合、すなわちデータX,Yの符号ビットa,bがハイレベルであれば、データ反転回路2a,2bは、データX、Yの全ビットを反転して出力する。データX,Yが正の数を表している場合、すなわち符号信号a,bがローレベルであれば、データ反転回路2a,2bは、データの反転をせず、入力データをそのまま出力する。
【0017】
その後、1加算器3によって、データ反転回路2が出力したデータの最下位ビットにそれぞれa,bを加算する。こうして2の補数表現された二進数X、Yの絶対値U、Vが計算される。
【0018】
このようにして計算された絶対値|X|、|Y|は、符号なし比較回路1によってその大小関係が判定される。その結果、
|X|<|Y|のとき、SF=1
|X|≧|Y|のとき、SF=0
が出力される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述のあらかじめ全てのデータの絶対値を計算し、それらの比較を行う方法では、処理に時間がかかる。
例えば、互いに比較対象となるデータをX,Yとすると、X、Y双方に対して絶対値をとる処理を行う必要があるから、符号なしデータを比較する場合に比べて少なくとも3倍以上の処理時間が必要である。
【0020】
また、絶対値をとる前のデータを保存する必要がある場合には、絶対値データ|X|、|Y|を記憶する場所を確保する必要がある。そのため、メモリの記憶容量が符号なしデータを比較する場合と比べて、最大で約2倍必要となる。
【0021】
一方、各データの絶対値をそれぞれ計算しながら比較する方法では、あらかじめ絶対値を計算する方法と異なり、必要な記憶容量が増大することはない。しかし、符号なしデータを比較する場合と比べると、3倍以上の処理時間が必要となる。もし、処理時間を符号なしデータの比較と同程度にまで短縮しようとすると、ハードウェアの量が3倍程度まで増大してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、絶対値を直接比較する回路のハードウェア量を少なくし、処理時間を短縮することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の絶対値比較回路の第1の態様は、入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第1のデータが供給され、制御端子を有する第1のデータ反転手段と、入力端子に前記第1のデータ反転手段の出力データが供給され、制御端子を有する1加算手段と、入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第2のデータが供給され、制御端子を有する第2のデータ反転手段と、桁上げ信号入力端子を有し、前記1加算手段の出力データと前記第2のデータ反転手段の出力データと桁上げ信号入力端子に供給される信号との和を出力する加算手段と、前記第1のデータ反転手段の制御端子と前記1加算手段の制御端子とに前記第1のデータの符号ビットを選択的に供給する第1の選択ゲートと、前記第2のデータ反転手段の制御端子に前記第2のデータの符号ビットの反転信号を選択的に供給する第2の選択ゲートと、前記加算手段の桁上げ信号入力端子に外部桁上げ入力信号と前記第2のデータの符号ビットの反転信号とを切り換えて供給する第3の選択ゲートとを具備している。
本発明の絶対値比較回路の第2の態様は、入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第1のデータが供給され、制御端子を有する第1のデータ反転手段と、入力端子に前記第1のデータ反転手段の出力データが供給され、制御端子を有する1加算手段と、入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第2のデータが供給され、制御端子を有する第2のデータ反転手段と、桁上げ信号入力端子を有し、前記1加算手段の出力データと前記第2のデータ反転手段の出力データと桁上げ信号入力端子に供給される信号との和を出力する加算手段と、前記第1のデータ反転手段の制御端子に前記第1のデータの符号ビットを選択的に供給する第1の選択ゲートと、前記第2のデータ反転手段の制御端子と前記1加算手段の制御端子とに前記第2のデータの符号ビットの反転信号を選択的に供給する第2の選択ゲートと、前記加算手段の桁上げ信号入力端子に外部桁上げ入力信号と前記第2のデータの符号ビットの反転信号とを切り換えて供給する第3の選択ゲートとを具備している。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の前提としての第1の例を示す。
X、Yはそれぞれ2の補数表現された複数ビットの二進数データを表す。また、データX、Yの符号ビットすなわち最上位ビット(MSB)をそれぞれa,bと表す。
【0024】
図1において、データ反転回路2aのデータ入力端子にはデータXが供給され、制御端子には信号aが供給される。データ反転回路2aは、例えば図6に示した従来の回路と同様の回路構成である。データ反転回路2aは、データXが負の数の場合、すなわち信号aがハイレベルのとき、データXを反転してデータX’を出力する。データXが正の場合、すなわち信号aがローレベルのときは、データXをそのままデータX’として出力する。
【0025】
また、1加算器3aのデータ入力端子にはデータX’が供給され、制御端子には信号aが供給される。1加算器3aは、例えば図7に示した従来の1加算器と同様の回路構成を有する。1加算器3aは、データXが負の数の場合、すなわち信号aがハイレベルのときは、データX’の最下位ビットに1を加算して、データUとして出力する。データXが正の場合、すなわち信号aがローレベルの時は、データX’をそのままデータUとして出力する。この出力データUは、データXの絶対値|X|である。
【0026】
また、データ反転回路2bのデータ入力端子にはデータYが供給される。信号bはインバータ11の入力端子に供給され、インバータ11の出力端子はデータ反転回路2bの制御端子に接続される。データ反転回路2bは、例えば図6に示した従来の回路と同様の回路構成をしている。データ反転回路2bは、データXが正の数の場合、すなわち信号bがローレベルのとき、データYを反転したデータ/Y(以下、/は反転信号を表すことにする)をデータY’として出力する。データXが負の場合、すなわち信号bがハイレベルのときは、データYをそのままデータY’として出力する。
【0027】
データU及びデータY’は、加算器12の第1及び第2のデータ入力端子にそれぞれ供給される。また、加算器12の桁上げ入力端子にはインバータ11の出力信号cが供給される。
【0028】
図2は、加算器12の回路例を示す。データX、Y’が4ビットのデータ構造であり、x3〜x0、y3’〜y0’、z3〜z0はそれぞれデータX、Y’、Zの最上位ビットから最下位ビットまでを順に表すものとする。
【0029】
信号x0〜x3はそれぞれエクスクルシブオアゲート14a〜14dの第1の入力端子に供給され、信号y0’〜y3’はそれぞれエクスクルシブオアゲート14a〜14dの第2の入力端子に供給される。
【0030】
また、信号x0〜x2は、それぞれアンドゲート16a〜16cの第1の入力端子に供給され、信号y0’〜y2’はそれぞれアンドゲート16a〜16cの第2の入力端子に供給される。
【0031】
エクスクルシブオアゲート14a〜14cの出力端子は、それぞれエクスクルシブオアゲート13a〜13cの第1の入力端子とアンドゲート15a〜15cの第1の入力端子に接続される。エクスクルシブオアゲート14dの出力端子は、エクスクルシブオアゲート13dの第1の入力端子に接続される。
【0032】
アンドゲート15a〜15cの出力端子はそれぞれオアゲート17a〜17cの第1の入力端子に接続され、アンドゲート16a〜16cの出力端子はオアゲート17a〜17cの第2の入力端子に接続される。
【0033】
また、エクスクルシブオアゲート13aの第2の入力端子には信号cが供給され、エクスクルシブオアゲート13b〜13dの第2の入力端子はそれぞれオアゲート17a〜17cの出力端子に接続される。
【0034】
エクスクルシブオアゲート13a〜13dの出力信号は、それぞれ信号z0〜z3となる。
次に、図1に示した第1の例の動作を説明する。
【0035】
まず、第1の例における絶対値比較方法を説明する。
2の補数表現された複数ビットの二進数データX、Yの絶対値を|X|、|Y|として、次の演算を行うとする。
Z=|X|−|Y| …式(1)
演算の結果が、
Z<0 ならば |X|<|Y|
Z=0 ならば |X|=|Y|
Z>0 ならば |X|>|Y| …式(2)
である。よって、Zの符号ビットは、従来例における信号SFと等しく、Zの符号ビットにより絶対値の比較結果を表すことができる。すなわち、
|X|<|Y|のとき、SF=1
|X|≧|Y|のとき、SF=0
である。
ここで、式(1)は
Z=|X|+(−|Y|) …式(3)
のように書き直すことができる。したがって、データXの絶対値と、データYの絶対値に負の符号を付したものとを加算すると、絶対値の比較をすることができる。
【0036】
本第1の例は、入力データX、Yに上述の式(3)の演算を施してデータZを出力するものである。
すなわち、入力データXの符号ビットaが1である場合は、データXをデータ反転回路2aで反転し、その結果に1加算器3aで1だけ加算し、その結果をデータUとして出力する。符号ビットaが0である場合は、データXをそのままデータUとして出力する。
【0037】
また、入力データYの符号ビットbが0である場合は、データYをデータ反転回路2bで反転し、データ/YをデータY’として出力する。符号ビットbが1である場合は、データYをそのままデータY’として出力する。
【0038】
加算器12は、1加算器3aの出力データUと反転回路2bの出力データY’と入力データYの符号ビットbの反転信号とを加算して、データZを出力する。データYが正の数を表すとき、符号ビットbの反転信号は1であるから、加算器12の出力データZは、
Z=|X|+/Y+1
となる。2の補数表現では、
−Y=/Y+1
となるから、
Z=|X|−Y=|X|−|Y|
が得られる。
データYが負の数を表すときは、符号ビットbの反転信号は0であるから、加算器12は、
Z=|X|+Y
=|X|−|Y|
の演算を行う。
【0039】
このように、Yの正負にかかわらず、Z=|X|−|Y|であり、式(1)の関係が成り立つ。よって、Zの最上位ビットである符号ビットにより式(2)に示したようにXの絶対値とYの絶対値を比較した結果を知ることができる。
【0040】
本第1の例では、例えば4ビットのデータの絶対値の比較を行う回路である場合、従来例では34ゲートで構成されていたものを33ゲートで構成することができる。また、本第1の例は、従来のあらかじめ絶対値を計算しその後比較を行う方法に比べて、演算時間を約1/3に減らすことができる。さらに、加算器12はCPU、DSPのALUなどに設けられているので、わずかなゲートを付加し加算器を共用することでCPU、DSPなどに絶対値比較回路を組み込むことができる。
【0041】
図3は、本発明の絶対値比較回路の前提としての第2の例を示す。
図3において、データ反転回路2aのデータ入力端子にはデータXが供給され、制御端子には信号aが供給される。
【0042】
データ反転回路2bのデータ入力端子にはデータYが供給される。信号bはインバータ11の入力端子に供給され、インバータ11の出力端子はデータ反転回路2bの制御端子に接続される。
【0043】
1加算器3bのデータ入力端子にはデータ反転回路2bの出力データY’が供給され、制御端子はインバータ11の出力端子に接続される。1加算器3bは、例えば図7に示したような回路である。
【0044】
加算器12の第1のデータ入力端子にはデータ反転回路2aの出力データX’が供給され、第2のデータ入力端子には1加算器3bの出力データV’が供給され、桁上げ入力端子には信号aが供給される。加算器12は、演算結果をデータZとして出力する。
【0045】
図3に示した回路は、Z=|X|−|Y|の演算を行う。よって、図1に示した実施例と同様に、データZの符号フラグSFにより、データX、Yの絶対値の比較結果を知ることができる。
【0046】
入力データXが正の場合は、a=0であり、X’=Xである。データXが負の場合は、a=1であり、X’=/Xである。
また、入力データYが正の場合は、b=0である。よって、データYはデータ反転回路2bで反転され、1加算器3bで最下位ビットに1が加算される。従って、V’=/Y+1=−Yである。一方、データYが負の場合は、V’=Yとなる。よって、データYの正負を問わず、V’=−|Y|となる。
【0047】
以上より、データXが正の場合は、加算器12の桁上げ入力信号は0であるから、Z=X−|Y|となる。データXが負の場合は、加算器12の桁上げ入力信号は1であるから、Z=/X+1−|Y|=−X−|Y|となる。
【0048】
したがって、データXの正負に関わらず、Z=|X|−|Y|となる。
本第2の例では、図1に示した第1の例と同様の効果を得ることができる。また、加算器はCPU、DSPのALUなどに必ず設けられているので、わずかなゲートを付加し加算器を共用することでCPU、DSPなどに絶対値比較回路を組み込むことができる。
【0049】
さらに、上述の第2の例において、引き算をすることができるALUがCPUなどに組み込まれている場合は、データ反転回路もCPUに設けられている。よって、加算器とデータ反転回路をALUと共有することで、より少ないゲート数よりなる回路を組み込むだけで、絶対値比較回路を実現することができる。
【0050】
図4は、キャリー付加算が可能なALUと加算器を共有する場合の本発明の実施例を示す。
図4に示した回路は、図1に示した回路に、アンドゲート18、19及びマルチプレクサ20を付加したものである。アンドゲート18の第1の入力端子はインバータ11の出力端子が接続され、第2の入力端子には切り換え信号が供給され、出力端子はデータ反転回路2bの制御端子に接続される。マルチプレクサ20の第1の入力端子はアンドゲート18の出力端子に接続され、第2の入力端子には例えばキャリー信号が供給され、制御端子には切り換え信号が供給され、出力端子は加算器12の桁上げ信号入力端子に接続される。また、アンドゲート19の第1の入力端子には信号aが供給され、第2の入力端子には切り換え信号が供給され、出力端子はデータ反転回路2aの制御端子と1加算器3aの制御端子に接続される。
【0051】
本実施例において、切り換え信号がローレベルのときは、データ反転回路2a、2bの制御端子及び1加算器3aの制御端子にローレベルの信号が供給される。マルチプレクサ20は外部入力信号である例えばキャリー信号を出力する。よって、データU、Y’はそれぞれデータX、Yであり、加算器12の桁上げ信号としてキャリー信号が供給される。したがって、演算結果は、Z=X+Y+(キャリー信号)となる。
【0052】
一方、切り換え信号がハイレベルのときは、データ反転回路2aの制御端子及び1加算器3aの制御端子に信号aが供給され、データ反転回路2bの制御端子に信号/bが供給され、マルチプレクサ20は信号/bを出力する。よって、この回路は、図1に示した第1の例と同様の動作をし、演算結果は、Z=|X|−|Y|となる。
【0053】
このように、本実施例では、データ反転回路2a、1加算器3a、インバータ11、アンドゲート18、19及びマルチプレクサ20をキャリー付加算が可能なALUに付加するだけで、絶対値比較回路を構成することができる。
【0054】
なお、図4に示した実施例において、アンドゲート19の出力端子をデータ反転回路2aの制御端子とマルチプレクサ20の第1の入力端子に接続し、アンドゲート18の出力端子をデータ反転回路2bの制御端子と1加算器3aの制御端子に接続しても、図4に示した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、絶対値の計算と比較とを同時に行うため、あらかじめ絶対値を計算しその後比較を行う方法に比べて演算時間を減らすことができる。また、本発明によれば、CPUやDSPなどに組み込み、それらの加算器を共用するため、ハードウェアの量を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提としての第1の例を示す図。
【図2】 加算器を示す回路図。
【図3】 本発明の前提としての第2の例を示す図。
【図4】 本発明の実施例を示す図。
【図5】 従来例を示す図。
【図6】 反転回路を示す回路図。
【図7】 1加算器を示す回路図。
【図8】 符号なし比較回路を示す回路図。
【符号の説明】
2a、2b…データ反転回路、
3a、3b…1加算器、
11…インバータ、
12…加算器
18、19…アンドゲート、
20…マルチプレクサ、
X、Y…入力データ、
a、b…符号ビット、
Z…出力データ、
SF…フラグ。
Claims (4)
- 入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第1のデータが供給され、制御端子を有する第1のデータ反転手段と、
入力端子に前記第1のデータ反転手段の出力データが供給され、制御端子を有する1加算手段と、
入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第2のデータが供給され、制御端子を有する第2のデータ反転手段と、
桁上げ信号入力端子を有し、前記1加算手段の出力データと前記第2のデータ反転手段の出力データと桁上げ信号入力端子に供給される信号との和を出力する加算手段と、
前記第1のデータ反転手段の制御端子と前記1加算手段の制御端子とに前記第1のデータの符号ビットを選択的に供給する第1の選択ゲートと、
前記第2のデータ反転手段の制御端子に前記第2のデータの符号ビットの反転信号を選択的に供給する第2の選択ゲートと、
前記加算手段の桁上げ信号入力端子に外部桁上げ入力信号と前記第2のデータの符号ビットの反転信号とを切り換えて供給する第3の選択ゲートと
を具備することを特徴とする絶対値比較回路。 - 入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第1のデータが供給され、制御端子を有する第1のデータ反転手段と、
入力端子に前記第1のデータ反転手段の出力データが供給され、制御端子を有する1加算手段と、
入力端子に2の補数表現された複数ビットの二進数である第2のデータが供給され、制御端子を有する第2のデータ反転手段と、
桁上げ信号入力端子を有し、前記1加算手段の出力データと前記第2のデータ反転手段の出力データと桁上げ信号入力端子に供給される信号との和を出力する加算手段と、
前記第1のデータ反転手段の制御端子に前記第1のデータの符号ビットを選択的に供給する第1の選択ゲートと、
前記第2のデータ反転手段の制御端子と前記1加算手段の制御端子とに前記第2のデータの符号ビットの反転信号を選択的に供給する第2の選択ゲートと、
前記加算手段の桁上げ信号入力端子に外部桁上げ入力信号と前記第2のデータの符号ビットの反転信号とを切り換えて供給する第3の選択ゲートと
を具備することを特徴とする絶対値比較回路。 - 前記加算手段は、少なくとも桁上げ入力信号付きの加算機能を有するALUであることを特徴とする請求項1又は2記載の絶対値比較回路。
- 前記第1及び第2の選択ゲートは、論理和ゲートで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の絶対値比較回路。
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