JP3733394B2 - 自動車用モールディングおよび固定部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用モールディングおよびモールディングを車体に取り付ける固定部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に用いられる所謂、サイドモール、ルーフモール、バンパーモール等のクリップホルダ付きの自動車用モールディングにあっては、例えば、特開平9−226476号に記載のように(図14、図15参照)、車体に取り付けられたときに外表面となるモールディング本体1の意匠面に対する反対側の面(車体側に向けられる面。以下「裏面2」)に突設されて、この裏面2の延在方向に沿った一端に開口する開口部3を除く3方を取り囲む3つの突壁4と、これら各突壁4のモールディング本体1からの突出方向先端間を連結するようにして形成されたプレート状のクリップ取付座部5とによって形成されたクリップホルダ6に、車体の取付孔に係合される係合爪7が先端に突設されたクリップ8を係合・固定し、このクリップ8先端の前記係合爪7を車体の取付孔に係合させることで、車体に取り付けられるものが提供されている。前記クリップ8は、前記係合爪7に対向する基端部に設けられた基板9を、クリップホルダ6の3つの突壁4とクリップ取付座部5とによって取り囲まれる内側の収納空間10に前記開口部3から挿入、収納し、前記基板9の前記収納空間10への挿入方向後端部の両側部から挿入方向先端部側に向けて突設された一対の保持爪11を、前記開口部3の両側の突壁4に形成された係止部12に外側から係合することで、クリップホルダ6から抜け止めされ、収納状態が安定に維持される。また、クリップ8の基板9上に突設されその突出先端に前記係合爪7が形成されている幹部13と、この幹部13の前記基板9からの突出基端部から連続して基板9上に延在形成された突条部14とが、前記開口部3から前記クリップ取付座部5に切り込むように形成された挿入溝15に挿入されることで、クリップ8は所定の向きで安定にクリップホルダ6に固定される。なお、モールディング本体1やクリップホルダ6並びにクリップ8は、いずれも合成樹脂で形成されることが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、自動車部品のリサイクル化の要望が高まっており、これに対応して、自動車用モールディングについてもリサイクルすることが検討されている。しかしながら、自動車用モールディングは、モールディング本体からクリップを分離しにくい構造であることが一般的であり、リサイクル(再利用)が困難になっていた。
例えば前述の図14、図15に例示した自動車用モールディングでは、モールディング本体1からクリップ8を分離するには、クリップホルダ6からクリップ8を抜き取ることが容易で無いため、クリップホルダ6やクリップ8を切断することになり、再利用できなくなってしまう。また、そもそも、刃物を用いてクリップホルダ6やクリップ8を切断する作業は、危険が伴う上、手間が掛かり作業性が悪いといった問題があった。クリップホルダ6からクリップ8を効率良く抜き取るには、クリップホルダ6側の係止部12に係合している、クリップ8側の一対の保持爪11を切断することになるが、例えば、クリップホルダ6が複数設けられたモールディング本体1では、各クリップホルダ6について固定されたクリップ8の2つの保持爪11を切断することになり、これでは切断箇所が非常に多くなり、効率が悪いといった問題があった。さらに、例えばニッパ等の工具を用いてクリップ8を切断(保持爪11の切断等)するとなると、切断時に切断片が飛び散るため、清掃にも手間が掛かるといった問題があった。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、モールディングと固定部材とが組み付けられた状態では両者の係合状態を確実に保つことができる上、切断等により部品を損傷させることなく、モールディング本体から固定部材を容易に分離することができ、分離後、各部の再利用(リサイクル)を可能とする自動車用モールディングおよび固定部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車両の車体に取り付けたときに外表面となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモールディング本体と、このモールディング本体の前記裏面に形成された固定部材保持部と、この固定部材保持部に固定されて前記モールディング本体を車体に固定する固定部材とを備えてなる自動車用モールディングであって、前記固定部材保持部は、前記モールディング本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開口部を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング本体に対して、前記固定部材の基板が挿入される収納空間を介した位置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備え、前記固定部材は、前記基板と、この基板から立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記基板の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側部から突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延出方向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備え、前記固定部材保持部の前記固定部材取付座部には、前記係合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝が前記開口部から連続して形成され、前記収納空間に前記基板を挿入、収納した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自身の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるようになっており、前記開口部に隣接する側壁には、前記弾性片に突出された突起部が前記収納空間の内側から係脱可能に係合される係止用係合部が形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動車用モールディングにおいて、前記側壁のうち、前記開口部と対向する面の側壁は、モールディング本体裏面との間に間隙を介して、前記開口部に隣接する両側壁間を橋絡するように形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の自動車用モールディングにおいて、前記係止用係合部が、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁に貫通して形成された係合孔によって形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の自動車用モールディングにおいて、前記係合孔が、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁から、前記固定部材取付座部に切り込んだ形状になっている。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材の前記基板上に、前記収納空間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の対向する両側に突設されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の自動車用モールディングにおいて、
前記基板上の対向する両側に突設されている前記突起が、前記基板の前記収納空間に対する挿入方向に沿って延在する突条になっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両側に、前記固定部材の前記基板に当接される突起が突設されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、前記弾性片の自由端には、固定部材が前記固定部材保持部に挿入されたときに、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突出する延長部が形成されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、
前記弾性片の自由端には、弾性片同士を接近させるように弾性変形させて各弾性片の前記突起部の前記係止用係合部に対する係合を解除操作する解除用工具が係合される係合加工部が形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1から9のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、前記係合部は、前記基板から立設された幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付けられて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込むようになっていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の自動車用モールディングにおいて、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に、前記固定部材取付座部に当接される突起が突設されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10又は11に記載の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両側に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に当接される突起が突設されていることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項10から12のいずれかに記載の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材の基板が、前記モールディング本体の裏面との間にクリアランスを介した状態で前記収納空間に収納されるようになっていることを特徴とする。
【0006】
請求項14記載の発明は、車両の車体に取り付けたときに外表面となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモールディング本体の前記裏面に突設された固定部材保持部に固定されて、前記モールディング本体を車体に固定する固定部材であって、前記固定部材保持部の一端面に形成された開口部から前記固定部材保持部の内側の収納空間に挿入される基板と、この基板から立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記基板の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側部から突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延出方向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備え、前記収納空間に前記基板を挿入、収納した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自身の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるようになっており、前記弾性片には、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁に形成された係止用係合部に前記収納空間の内側から係脱可能に係合される突起部が突設されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項14記載の固定部材において、前記固定部材保持部は、前記モールディング本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開口部を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング本体に対して前記収納空間を介した位置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備え、前記固定部材取付座部には、前記係合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝が前記開口部から連続して形成されてなり、前記基板上には、前記収納空間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の対向する両側に突設されていることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項14又は15に記載の固定部材において、前記固定部材保持部に挿入されたときに、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突出する延長部が前記弾性片の自由端に形成されていることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項14から16のいずれかに記載の固定部材において、前記係合部は、前記基板から立設された幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付けられて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込むようになっていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、固定部材の基板の対向する両側に突設された一対の弾性片から突設された突起部を、固定部材保持部の開口部に隣接する側壁に形成された係止用係合部に収納空間内側から係合させることで、固定部材保持部に固定部材が固定される。弾性片を操作して、固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性片の突起部の係合を解除すると、固定部材保持部からの固定部材の抜き出しが可能となり、モールディング本体に対して固定部材を分離できる。これにより、モールディング本体と固定部材とを、切断等により破壊することなく分離できるので、例えば、分離後の固定部材の再利用、リサイクルが可能である。
ここで、「係止用係合部」とは、例えば、図6(b)に示すように開口部26に隣接する側壁27に貫通された係合孔37や、図6(c)に示すように開口部26に隣接する側壁27の収納空間29内面側を窪ませた形状の係合凹所37a等であり、弾性片に突設された突起部が係合されることで、基板の収納空間からの抜き出し防止、収納空間内での基板の安定収納等の機能を果たす。
【0008】
ところで、モールディング本体に固定した固定部材を抜き出しにより分離可能とするには、単に、固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性片の突起部の係合を解除できることのみならず、この係合解除後の固定部材の固定部材保持部からの抜き出し作業を円滑に行えるようにする必要がある。この点では、固定部材保持部の固定部材取付座部に対する固定部材の当接箇所を、例えば、基板から突設した突起や、固定部材の係合部に形成した覆い部の基端部から突設した突起として、固定部材取付座部に対する接触抵抗の低減したり、さらに、これら基板や覆い部の基端部の突起を、固定部材保持部に対する固定部材の挿入方向(詳細には、収納空間に対する基板の挿入方向)に沿って延在する突条として、固定部材取付座部に対する接触抵抗を低下させることが有効である。固定部材保持部の収納空間に収納した基板とモールディング本体との間にクリアランスを確保する構成によっても、モールディング本体や固定部材保持部に対する基板の接触部分を確実に減少できることから、固定部材の固定部材保持部からの抜き出し作業を円滑に行えるようにする効果が得られる。
【0009】
モールディング本体から分離した固定部材は、分離前に固定されていた固定部材保持部とは異なる構成の固定部材保持部に適用することも可能である。固定部材保持部の構成を、複数種類のモールディング本体で、固定部材の挿入固定可能なものに共通化しておくことで、同一の固定部材を多種、多様なモールディング本体に適用可能とすることができ、これによる、低コスト化も実現できる。
【0010】
【発明の効果】
本発明では、固定部材保持部の収納空間に基板を挿入することで固定された固定部材の弾性片を操作して、固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性片の突起部の係合を解除することで、固定部材保持部からの固定部材の抜き出しが可能となり、モールディング本体と固定部材とを、切断等の破壊を行うことなく分離できるので、例えば、分離後のモールディング本体や固定部材の再利用、リサイクルが可能であり、廃棄物の減少、部品の再利用による低コスト化を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る自動車用モールディング20のモールディング本体21に設けられた固定部材保持部22(クリップホルダ)並びに該固定部材保持部22に挿入固定される固定部材23(クリップ)を示す分解斜視図、図2は図1の固定部材保持部22に固定部材23を挿入固定した状態を示す斜視図、図3は自動車用モールディング20をモールディング本体21の外表面を形成する意匠面21a側から見た全体斜視図、図4は前記自動車用モールディング20の取付例を示す斜視図、図5は前記自動車用モールディング20のモールディング本体21の前記意匠面21aとは逆側の裏面21b側を示す図である。
【0012】
図1から図5に示すように、前記自動車用モールディング20は、自動車等の車両24の車体25(図4ではドア)に取り付けたときに外表面となる意匠面21a並びに車体25側に面する裏面21bとを有する細長形状のモールディング本体21と、このモールディング本体21の前記裏面21bに形成された固定部材保持部22と、この固定部材保持部22に固定されて前記モールディング本体21を車体25に固定する固定部材23とを備えて構成されている。
なお、モールディング本体21並びに固定部材保持部22はポリプロピレン等、固定部材23はポリアセタール等から形成される。
【0013】
前記固定部材保持部22は、前記モールディング本体21の裏面21bから突設されて、一端面に確保した開口部26を除く3方を取り囲む側壁27と、前記モールディング本体21に対して、前記固定部材23の基板28が挿入される収納空間29を介した位置にて前記側壁27間を連結する固定部材取付座部30とを備えている。ここで、図1〜図5等では、細長形状の前記モールディング本体21における固定部材保持部22の開口部26の向きは、具体的には、固定部材保持部22の前記モールディング本体21の長手方向に沿った一端面になっている。
前記固定部材23は、前記基板28と、この基板28から立設され車体の取付孔に係合される係合部31と、前記基板28の前記収納空間29への挿入方向先端部32の対向する両側部から突出されて挿入方向作用線(図1中符号S)の始点側に向けて延出され、延出方向先端が自由端33になっている一対の弾性片34とを備えて構成されている。
【0014】
前記固定部材保持部22の前記固定部材取付座部30には、前記係合部31の前記基板28からの突出基端部31aが挿入される挿入溝35が前記開口部26から連続して形成されている。また、本実施の形態では、開口部26に隣接する側壁として、前記モールディング本体21の幅方向両側の側壁27には、前記弾性片34の前記基板28からの延出基端部34aと前記自由端33との間に突出された突起部34bが前記収納空間29の内側から係脱可能に係合される係止用係合部36が形成されている。この係止用係合部36は、具体的には、前記固定部材保持部22の前記モールディング本体21幅方向両側に位置する一対の側壁27に貫通して形成された係合孔37によって形成されている。また、前記係合孔37は、前記固定部材保持部22の前記モールディング本体21幅方向両側に位置する一対の側壁27から、前記固定部材取付座部30に切り込んだ形状になっており、基本型開き方向(図1参照)で金型を開いても、側壁の係合孔37が形成できる等の利点がある。
【0015】
図6(a)等に示すように、固定部材23の係合部31は、前記基板28から立設された幹部38と、この幹部38の前記基板28からの突出方向先端に形成され車体25の取付孔25aに係合される係合爪39と、前記幹部38の前記基板28からの立設基端部と前記係合爪39との間にて前記幹部38の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部31を車体25の取付孔25aに係合させた際に前記車体25に押し付けられて前記取付孔25aを覆う覆い部40とを備えている。係合部31を車体25の取付孔25aに係合させ、前記取付孔25aを覆い部40によって覆った状態では、覆い部40によって取付孔25aが塞がれるため、車体25内側への浸水を防止できる。前記覆い部40は傘状に形成されており、取付孔25aの周囲の車体25に押し付けられることで取付孔25a近傍の防水性を確保できるようになっている。
なお、固定部材23の係合部31の突出基端部31aは、幹部38の基板28からの立設基端部により形成されている。
【0016】
前記固定部材23は、前記基板28を前記固定部材保持部22の前記収納空間29に挿入した際に、前記覆い部40の前記幹部38からの張り出し基端部41と前記基板28との間に前記固定部材取付座部30を挟み込んで、がたつくこと無く、安定に固定されるようになっている。前記張り出し基端部41は、幹部38の全周にフランジ状に突出されており、基板28との間に固定部材取付座部30を挟み込んで、固定部材23を安定させることができる。
また、前記固定部材23の基板28は、前記モールディング本体21の裏面21bとの間にクリアランス45を介した状態で前記収納空間29に収納されるようになっているため、モールディング本体21の裏面21bに充分な形成精度を確保しなくても、基板28の接触による固定部材23のがたつき、傾き等の不都合を生じる心配が無い。モールディング本体21の裏面21bとの接触による、収納空間29に対する基板28の挿入、抜き出しの際の引っ掛かり抵抗の発生の懸念も無く、この挿入、抜き出し作業を円滑に行える。モールディング本体21の裏面21bに形成精度を要求しないことで、モールディング本体21を低コスト化できる利点がある。
【0017】
ところで、固定部材保持部22を構成する3つの側壁27の前記モールディング本体21から突出成形された成形基端部27aは、当該側壁27の他の部分に比べて薄肉(例えば厚さ寸法tが他の部分に比べて3分の1程度)に形成されており、モールディング本体21側の成形樹脂の硬化時に伴うヒケが意匠面21aに現れるのを防止している。また、側壁27や固定部材取付座部30の形成精度に悪影響を与えることを防止して、側壁27や固定部材取付座部30に優れた形成精度を確保できるようになっている。このため、基板28の収納空間29内での収納状態の安定による固定部材23のがたつき防止、収納空間29に対する基板28の円滑な挿入、抜き出しを実現できるといった利点がある。
なお、収納空間29を介して開口部26と対向する位置する側壁27(説明の便宜上、符号27bを付す)は、モールディング本体21の幅方向両側の側壁27間の連結、補強、必要に応じて固定部材保持部22に対する固定部材23の挿入限界を設定するストッパとしての機能(基板28の突き当てによるストッパ機能。挿入溝35の長さで、固定部材23の挿入限界を設定する場合もある)等を果たすものであり、必ずしも、モールディング本体21の裏面21bから立ち上げるようにして突設したものでなくても良く、例えばモールディング本体21の幅方向両側の側壁27から突出されて、図12、図13に示すようにモールディング本体21の裏面21bとの間に間隙27cを介して両側壁27d間を橋絡するように形成されているものであっても良い。つまり、側壁27は、実質的に開口部26を除く3方を取り囲む形状に形成されていれば良い。
また、本実施の形態では、固定部材23を挿入するための開口部26をモールディング本体21の長手方向に沿った一端面に形成した例を示したが、モールディングが幅方向に大きく形成されたものである場合には、前記開口部26は、固定部材保持部におけるモールディング本体21幅方向に沿った一端面に形成することも可能である。
【0018】
さらに、固定部材23は、基板28や、覆い部40の前記幹部38からの張り出し基端部41のいずれか一方または両方に、固定部材取付座部30に当接される突起を突設することで、固定部材23のがたつき防止、収納空間29に対する基板28の円滑な挿入、抜き出しを一層確実に実現できる。
固定部材取付座部30側に突起があっても、基板28の円滑な挿入、抜き出しを確実に実現できる。
【0019】
図6(a)では、前記固定部材23の前記基板28上に、前記収納空間29側から前記固定部材取付座部30に当接される突起42が、前記挿入溝35の両側の前記固定部材取付座部30の収納空間29側の座面30a(以下「下座面30a」)にそれぞれ当接される位置で前記基板28上の対向する両側に突設されている。また、前記突起42は、前記基板28の前記収納空間29に対する挿入方向に沿って延在する突条になっているため、下座面30aの若干の凹凸等によらず、基板28の安定収納を実現できるとともに、収納空間29に対する基板28の収納、抜き出しを、途中で引っ掛かり等を生じること無く、円滑に行うことができる。
【0020】
図7は、基板28上の突起42に加えて、覆い部40の前記幹部38からの張り出し基端部41にも、挿入溝35の両側の固定部材取付座部30(詳細には固定部材取付座部30外面(以下「上座面30b」))に当接される突起43を突設した例、図8は、覆い部40の張り出し基端部41の、挿入溝35の両側の上座面30bに当接される前記突起43のみを設け、基板28側の突起42を省略した例を示す。図6(a)、図7、図8に例示した突起42、43はいずれも、基板28の収納空間29に対する挿入方向に沿って延在する突条に形成することで、収納空間29に対する基板28の挿入、抜き出しを円滑にする。また、一対の突起42、42間、突起43、43間は、できるだけ離間距離を大きく確保することが、固定部材23の安定固定に有利である。
【0021】
図11(a)は、固定部材取付座部30に、前記基板28に当接される突起48と、前記覆い部40の張り出し基端部41に当接される突起49とを、挿入溝35の両側となる位置で突設した例を示す。図11(b)は、固定部材取付座部30に、前記覆い部40の張り出し基端部41に当接される突起49を、挿入溝35の両側となる位置で突設し、前記基板28に当接される突起48を省略した例、図11(c)は、固定部材取付座部30に、前記基板28に当接される突起48を、挿入溝35の両側となる位置で突設し、前記覆い部40の張り出し基端部41に当接される突起49を省略した例を示す。
【0022】
前記基板28上に突設されたキー44は、前記係合部31(詳細には幹部38の基板28からの立設基端部)とともに前記挿入溝35に挿入されることで、固定部材28の回り止めの機能を果たす。
【0023】
図6(b)、図2、図9等に示すように、前記収納空間29に前記基板28を挿入、収納した際には、前記基板28の対向する両側の前記弾性片34も収納空間29内に収納され、これら弾性片34が自身の弾性によって、前記固定部材保持部22の前記モールディング本体21幅方向両側に位置する両側壁27に前記収納空間29内側から付勢されるようになっているから、各弾性片34の突起部34bの係止用係合部36に対する係合状態は安定に維持される。また、両弾性片34が、係止用係合部36が形成された一対の側壁27を押圧する付勢力によって、基板28が収納空間29内の所定位置に安定に支持される。一対の弾性片34の付勢力は、収納空間29内に少なくとも基板28の挿入方向先端部32が挿入され、両弾性片34の少なくとも一部が収納された状態で、収納空間29内での基板28の安定支持に働くから、例えば、収納空間29への基板28の挿入初期において、基板28を収納空間29内の正しい収納位置に導く案内等の機能をも果たす。
係止用係合部36としては、図6(b)に例示した係合孔37により形成されたものに限定されず、図6(c)に示すように、固定部材保持部22の開口部26に隣接する両側壁27の収納空間29に臨む内面側を窪ませた形状の係合凹所37a等も採用可能である。係合凹所37aからなる係止用係合部36でも、係合孔37からなる係止用係合部36の場合と同様に、各弾性片34の突起部34bの係止用係合部36に対する係合状態の安定や、基板28を収納空間29内の正しい収納位置に導く案内等の機能を果たす。
【0024】
固定部材23の一対の前記弾性片34の自由端33には、固定部材23が前記固定部材保持部22に挿入されたときに、前記開口部26から前記固定部材保持部22の外側に突出する延長部33aが形成されている。また、この延長部33aには、各弾性片34の前記突起部34bの前記係合孔37に対する係合を解除操作する解除用工具46(図9参照)が係合される係合加工部33bが形成されている。
各弾性片34と基板28との間に確保された隙間47を利用して、各弾性片34の延長部33同士を接近させるように弾性変形させると、各弾性片34の前記突起部34bの前記係合孔37に対する係合を解除することができ、収納空間29からの基板29の抜き出しが可能になり、固定部材保持部22から固定部材23を分離させることができる。延長部33の操作で弾性片34を変形させることによる、前記突起部34bの前記係合孔37に対する係合解除は、解除用工具46を用いたものに限定されず、例えば、作業員の手指による手動操作であっても構わない。但し、解除用工具46を用いた係合解除作業であれば、延長部33の長さが短くても良く、また、各弾性片34が開口部26を介して固定部材保持部22の外側に突出しない長さであっても、解除用工具46を収納空間29に差し込むようにすることで係合解除操作可能であることから、固定部材23や固定部材保持部22の小型化が可能であるといった利点がある。
【0025】
弾性片34同士を接近させるように弾性変形させる操作は、図9に示すような延長部33の操作に限定されず、例えば、図10に示すように、固定部材取付座部30に対向する両側から切り込んだ形状の係合孔37を利用して、各弾性片34の突起部34bを収納空間29内に押し込み操作して、係止用係合部36(係合孔37)との係合を解除することによっても可能である。そして、係合解除状態において、固定部材23を抜き出し操作することで、モールディング本体21から固定部材23を分離させることができる。
この場合、狭隘な係合孔37を介しての操作になることから、解除用工具46を利用することが作業性の確保の上で好ましい。
【0026】
この自動車用モールディング20によれば、各弾性片34の弾性変形により、前記突起部34bの前記係合孔37に対する係合を解除することで、切断等の部品の破壊を何等行うこと無く、モールディング本体21から固定部材23を分離できる。したがって、分離後のモールディング本体21並びに固定部材23は、リサイクル可能である。特に、固定部材23は、強度等に問題が無ければ、汚れ等に関係なく再使用できるから、より効果的にリサイクルできる。しかも、この固定部材23を挿入固定可能な固定部材保持部を備えるモールディング本体であれば、前述した固定部材保持部22以外の形状の別の構成の固定部材保持部を備えるモールディング本体にも適用することができ、優れた汎用性が得られる。固定部材23の汎用性は、リサイクル時のみに留まらず、この固定部材23の最初の使用時においても、複数種類のモールディング本体に対して適用可能とすることが容易であることは言うまでも無い。
【0027】
図5に示す自動車用モールディング20は、長手方向複数箇所(図5では4箇所)に固定部材保持部22を連設した構成であり、長手方向中央部から一端部側の固定部材保持部22、並びに、長手方向中央部から他端部側の固定部材保持部22は、いずれも、開口部26を、この自動車用モールディング20(詳細にはモールディング本体21)の長手方向中央部を向けて形成されている。このように、同一の自動車用モールディング20において、複数の固定部材保持部22の開口部26の向きが同一方向では無く、1部が逆向きになっている構成であれば、この自動車用モールディング20の長手方向のいずれの向きの外力に対しても、車体25からの不用意な離脱が生じ難い。また、自動車用モールディング20の長手方向両端に位置する固定部材保持部22は、いずれも、固定部材23の挿入、抜き出しの作業スペースをモールディング本体21の長手方向中央部側に確保しているため、設置位置をモールディング本体21の長手方向端部にできるだけ寄せた位置とすることができる。
【0028】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。
例えば、固定部材保持部や、固定部材の具体的形状は、適宜設計変更可能であり、各種構成が採用可能である。
また、この自動車用モールディングの適用対象は、自動車外面側のみならず、車体内側、内装用としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態の自動車用モールディングのモールディング本体に設けられた固定部材保持部並びに該固定部材保持部に挿入固定される固定部材を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の固定部材保持部に固定部材を挿入固定した状態を示す斜視図である。
【図3】 実施の形態の自動車用モールディングを、モールディング本体の外表面を形成する意匠面側から見た全体斜視図である。
【図4】 実施の形態の自動車用モールディングの取付例を示す斜視図である。
【図5】 実施の形態の自動車用モールディングのモールディング本体の前記意匠面とは逆側の裏面側を示す図である。
【図6】 (a)は図2のA−A線断面矢視図、(b)は図2のB−B線断面矢視図、(c)は係合凹所からなる係止用係合部の形成例を示す断面図である。
【図7】 固定部材の係合部に突出形成した覆い部の張り出し基端部と、固定部材保持部内の収納空間に収納される基板とに、固定部材保持部の固定部材取付座部に当接される突起を突設した構成を示す断面図である。
【図8】 固定部材の係合部に突出形成した覆い部の張り出し基端部に固定部材保持部の固定部材取付座部に当接される突起を突設し、固定部材保持部内の収納空間に収納される基板には突起の形成を省略した構成を示す断面図である。
【図9】 固定部材保持部に挿入固定された固定部材の一対の弾性片の自由端に解除用工具を係合させた状態を示す平面図である。
【図10】 固定部材保持部に挿入固定された固定部材の一対の弾性片の突起部に、固定部材保持部に形成された係合孔を介して解除用工具を当接した状態を示す斜視図である。
【図11】 固定部材取付座部側に覆い部の張り出し基端部や基板に当接される突起を突設した構成を示す図であって、(a)は張り出し基板部に当接される突起と基板に当接される突起とを突設した例、(b)は張り出し基端部に当接される突起を突接した例、(c)は基板に当接される突起を突設した例を示す。
【図12】 開口部に側壁の収納空間を介して開口部と対向する位置する側壁が、モールディング本体の裏面から立ち上げるようにして突設したものでなく、モールディング本体の裏面との間に間隙を介して両側壁間を橋絡するように形成されている例を示す斜視図である。
【図13】 図12の例を示すC−C断面矢視図である。
【図14】 従来例の自動車用モールディングを示す図であって、クリップホルダと、該クリップホルダに挿入固定されるクリップとを示す分解斜視図である。
【図15】 図14の自動車用モールディングのクリップホルダにクリップを挿入固定した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
20…自動車用モールディング、21…モールディング本体、21a…意匠面、21b…裏面、22…固定部材保持部(クリップホルダ)、23…固定部材(クリップ)、24…車両、25…車体、25a…取付孔、26…開口部、27,27b…側壁、27a…側壁の成形基端部、29…収納空間、30…固定部材取付座部、28…基板、31…係合部、31a…係合部の突出基端部(幹部の立設基端部)、32…挿入方向先端部、33…自由端、33a…延長部、33b…係合加工部、34…弾性片、34a…弾性片の延出基端部、34b…突起部、35…挿入溝、36…係止用係合部、37…係合孔、37a…係止用係合部(係合凹所)、38…幹部、39…係合爪、40…覆い部、41…覆い部の張り出し基端部、42,43…突起(突条)、44…キー、45…クリアランス、46…解除用工具、48,49…突起(固定部材取付座部に突設された突起)。

Claims (17)

  1. 車両の車体に取り付けたときに外表面となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモールディング本体と、このモールディング本体の前記裏面に形成された固定部材保持部と、この固定部材保持部に固定されて前記モールディング本体を車体に固定する固定部材とを備えてなる自動車用モールディングであって、
    前記固定部材保持部は、前記モールディング本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開口部を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング本体に対して、前記固定部材の基板が挿入される収納空間を介した位置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備え、
    前記固定部材は、前記基板と、この基板から立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記基板の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側部から突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延出方向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備え、
    前記固定部材保持部の前記固定部材取付座部には、前記係合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝が前記開口部から連続して形成され、
    前記収納空間に前記基板を挿入、収納した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自身の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるようになっており、
    前記開口部に隣接する側壁には、前記弾性片に突出された突起部が前記収納空間の内側から係脱可能に係合される係止用係合部が形成されていることを特徴とする自動車用モールディング。
  2. 前記側壁のうち、前記開口部と対向する面の側壁は、モールディング本体裏面との間に間隙を介して、前記開口部に隣接する両側壁間を橋絡するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用モールディング。
  3. 前記係止用係合部が、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁に貫通して形成された係合孔によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用モールディング。
  4. 前記係合孔が、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁から、前記固定部材取付座部に切り込んだ形状になっていることを特徴とする請求項3記載の自動車用モールディング。
  5. 前記固定部材の前記基板上に、前記収納空間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の対向する両側に突設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  6. 前記基板上の対向する両側に突設されている前記突起が、前記基板の前記収納空間に対する挿入方向に沿って延在する突条になっていることを特徴とする請求項5記載の自動車用モールディング。
  7. 前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両側に、前記固定部材の前記基板に当接される突起が突設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  8. 前記弾性片の自由端には、固定部材が前記固定部材保持部に挿入されたときに、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突出する延長部が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  9. 前記弾性片の自由端には、弾性片同士を接近させるように弾性変形させて各弾性片の前記突起部の前記係止用係合部に対する係合を解除操作する解除用工具が係合される係合加工部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  10. 前記係合部は、前記基板から立設された幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付けられて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、
    前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込むようになっていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  11. 前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に、前記固定部材取付座部に当接される突起が突設されていることを特徴とする請求項10記載の自動車用モールディング。
  12. 前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両側に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に当接される突起が突設されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の自動車用モールディング。
  13. 前記固定部材の基板が、前記モールディング本体の裏面との間にクリアランスを介した状態で前記収納空間に収納されるようになっていることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の自動車用モールディング。
  14. 車両の車体に取り付けたときに外表面となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモールディング本体の前記裏面に突設された固定部材保持部に固定されて、前記モールディング本体を車体に固定する固定部材であって、
    前記固定部材保持部の一端面に形成された開口部から前記固定部材保持部の内側の収納空間に挿入される基板と、この基板から立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記基板の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側部から突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延出方向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備え、
    前記収納空間に前記基板を挿入、収納した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自身の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるようになっており、
    前記弾性片には、前記固定部材保持部の前記開口部に隣接する側壁に形成された係止用係合部に前記収納空間の内側から係脱可能に係合される突起部が突設されていることを特徴とする固定部材。
  15. 前記固定部材保持部は、前記モールディング本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開口部を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング本体に対して前記収納空間を介した位置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備え、前記固定部材取付座部には、前記係合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝が前記開口部から連続して形成されてなり、前記基板上には、前記収納空間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の対向する両側に突設されていることを特徴とする請求項14記載の固定部材。
  16. 前記固定部材保持部に挿入されたときに、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突出する延長部が前記弾性片の自由端に形成されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の固定部材。
  17. 前記係合部は、前記基板から立設された幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付けられて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込むようになっていることを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の固定部材。
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