JP2002187498A - 自動車用モールディングおよび固定部材 - Google Patents
自動車用モールディングおよび固定部材Info
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Abstract
車体に固定するためのクリップ等を、取り外し後、再利
用可能にするための技術の開発が求められていた。 【解決手段】 モールディング本体21を車体に固定す
る固定部材23(クリップ)に、モールディング本体2
1に形成された固定部材保持部22の収納空間29に挿
入固定される基板28を備え、この基板28の対向する
両側部に、固定部材保持部22の両側部の係止用係合部
36に係脱可能に係合する突起部34bを備えた弾性片
34を突設し、この弾性片34の操作により前記係合を
解除して、固定部材保持部22からの固定部材23の分
離を可能にした自動車用モールディング20並びに固定
部材23を提供する。
Description
ィングおよびモールディングを車体に取り付ける固定部
材に関するものである。
ル、ルーフモール、バンパーモール等のクリップホルダ
付きの自動車用モールディングにあっては、例えば、特
開平9−226476号に記載のように(図14、図1
5参照)、車体に取り付けられたときに外表面となるモ
ールディング本体1の意匠面に対する反対側の面(車体
側に向けられる面。以下「裏面2」)に突設されて、こ
の裏面2の延在方向に沿った一端に開口する開口部3を
除く3方を取り囲む3つの突壁4と、これら各突壁4の
モールディング本体1からの突出方向先端間を連結する
ようにして形成されたプレート状のクリップ取付座部5
とによって形成されたクリップホルダ6に、車体の取付
孔に係合される係合爪7が先端に突設されたクリップ8
を係合・固定し、このクリップ8先端の前記係合爪7を
車体の取付孔に係合させることで、車体に取り付けられ
るものが提供されている。前記クリップ8は、前記係合
爪7に対向する基端部に設けられた基板9を、クリップ
ホルダ6の3つの突壁4とクリップ取付座部5とによっ
て取り囲まれる内側の収納空間10に前記開口部3から
挿入、収納し、前記基板9の前記収納空間10への挿入
方向後端部の両側部から挿入方向先端部側に向けて突設
された一対の保持爪11を、前記開口部3の両側の突壁
4に形成された係止部12に外側から係合することで、
クリップホルダ6から抜け止めされ、収納状態が安定に
維持される。また、クリップ8の基板9上に突設されそ
の突出先端に前記係合爪7が形成されている幹部13
と、この幹部13の前記基板9からの突出基端部から連
続して基板9上に延在形成された突条部14とが、前記
開口部3から前記クリップ取付座部5に切り込むように
形成された挿入溝15に挿入されることで、クリップ8
は所定の向きで安定にクリップホルダ6に固定される。
なお、モールディング本体1やクリップホルダ6並びに
クリップ8は、いずれも合成樹脂で形成されることが一
般的である。
車部品のリサイクル化の要望が高まっており、これに対
応して、自動車用モールディングについてもリサイクル
することが検討されている。しかしながら、自動車用モ
ールディングは、モールディング本体からクリップを分
離しにくい構造であることが一般的であり、リサイクル
(再利用)が困難になっていた。例えば前述の図14、
図15に例示した自動車用モールディングでは、モール
ディング本体1からクリップ8を分離するには、クリッ
プホルダ6からクリップ8を抜き取ることが容易で無い
ため、クリップホルダ6やクリップ8を切断することに
なり、再利用できなくなってしまう。また、そもそも、
刃物を用いてクリップホルダ6やクリップ8を切断する
作業は、危険が伴う上、手間が掛かり作業性が悪いとい
った問題があった。クリップホルダ6からクリップ8を
効率良く抜き取るには、クリップホルダ6側の係止部1
2に係合している、クリップ8側の一対の保持爪11を
切断することになるが、例えば、クリップホルダ6が複
数設けられたモールディング本体1では、各クリップホ
ルダ6について固定されたクリップ8の2つの保持爪1
1を切断することになり、これでは切断箇所が非常に多
くなり、効率が悪いといった問題があった。さらに、例
えばニッパ等の工具を用いてクリップ8を切断(保持爪
11の切断等)するとなると、切断時に切断片が飛び散
るため、清掃にも手間が掛かるといった問題があった。
ので、モールディングと固定部材とが組み付けられた状
態では両者の係合状態を確実に保つことができる上、切
断等により部品を損傷させることなく、モールディング
本体から固定部材を容易に分離することができ、分離
後、各部の再利用(リサイクル)を可能とする自動車用
モールディングおよび固定部材を提供することを目的と
する。
め、請求項1記載の発明は、車両の車体に取り付けたと
きに外表面となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを
有するモールディング本体と、このモールディング本体
の前記裏面に形成された固定部材保持部と、この固定部
材保持部に固定されて前記モールディング本体を車体に
固定する固定部材とを備えてなる自動車用モールディン
グであって、前記固定部材保持部は、前記モールディン
グ本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開口部
を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング本体
に対して、前記固定部材の基板が挿入される収納空間を
介した位置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部
とを備え、前記固定部材は、前記基板と、この基板から
立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記基板
の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側部か
ら突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延出方
向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備え、前
記固定部材保持部の前記固定部材取付座部には、前記係
合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝が
前記開口部から連続して形成され、前記開口部に隣接す
る側壁には、前記弾性片に突出された突起部が前記収納
空間の内側から係脱可能に係合される係止用係合部が形
成されていることを特徴とする。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の自動車用モールディングにおいて、
前記側壁のうち、前記開口部と対向する面の側壁は、モ
ールディング本体裏面との間に間隙を介して両側壁間を
橋絡するように形成されていることを特徴とする。請求
項3記載の発明は、請求項1又は2記載の自動車用モー
ルディングにおいて、前記係止用係合部が、前記固定部
材保持部の前記開口部に隣接する側壁に貫通して形成さ
れた係合孔によって形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の自動車用モール
ディングにおいて、前記係合孔が、前記固定部材保持部
の前記開口部に隣接する側壁から、前記固定部材取付座
部に切り込んだ形状になっていることを特徴とする。請
求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載
の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材の前
記基板上に、前記収納空間側から前記固定部材取付座部
に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定部材
取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の対向
する両側に突設されていることを特徴とする。請求項6
記載の発明は、請求項5記載の自動車用モールディング
において、前記基板上の対向する両側に突設されている
前記突起が、前記基板の前記収納空間に対する挿入方向
に沿って延在する突条になっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記
載の自動車用モールディングにおいて、前記固定部材取
付座部の前記挿入溝の両側に、前記固定部材の前記基板
に当接される突起が突設されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記
載の自動車用モールディングにおいて、前記弾性片の自
由端には、固定部材が前記固定部材保持部に挿入された
ときに、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突
出する延長部が形成されていることを特徴とする。請求
項9記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の
自動車用モールディングにおいて、前記弾性片の自由端
には、弾性片同士を接近させるように弾性変形させて各
弾性片の前記突起部の前記係止用係合部に対する係合を
解除操作する解除用工具が係合される係合加工部が形成
されていることを特徴とする。請求項10記載の発明
は、請求項1から9のいずれかに記載の自動車用モール
ディングにおいて、前記収納空間に前記基板を挿入、収
納した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自
身の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に
隣接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるよう
になっていることを特徴とする。請求項11記載の発明
は、請求項1から10のいずれかに記載の自動車用モー
ルディングにおいて、前記係合部は、前記基板から立設
された幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端
に形成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹
部の前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて
前記幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係
合部を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付
けられて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、前記固定部
材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に
挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基
端部と前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込
むようになっていることを特徴とする。請求項12記載
の発明は、請求項11記載の自動車用モールディングに
おいて、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部
に、前記固定部材取付座部に当接される突起が突設され
ていることを特徴とする。請求項13記載の発明は、請
求項11または12に記載の自動車用モールディングに
おいて、前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両側に、
前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に当接され
る突起が突設されていることを特徴とする。請求項14
記載の発明は、請求項11から13のいずれかに記載の
自動車用モールディングにおいて、前記固定部材の基板
が、前記モールディング本体の裏面との間にクリアラン
スを介した状態で前記収納空間に収納されるようになっ
ていることを特徴とする。
り付けたときに外表面となる意匠面並びに車体側に面す
る裏面とを有するモールディング本体の前記裏面に突設
された固定部材保持部に固定されて、前記モールディン
グ本体を車体に固定する固定部材であって、前記固定部
材保持部の一端面に形成された開口部から前記固定部材
保持部の内側の収納空間に挿入される基板と、この基板
から立設され車体の取付孔に係合される係合部と、前記
基板の前記収納空間への挿入方向先端部の対向する両側
部から突出されて挿入方向後端側に向けて延出され、延
出方向先端が自由端になっている一対の弾性片とを備
え、前記弾性片には、前記固定部材保持部の前記開口部
に隣接する側壁に形成された係止用係合部に前記収納空
間の内側から係脱可能に係合される突起部が突設されて
いることを特徴とする。請求項16記載の発明は、請求
項15記載の固定部材において、前記固定部材保持部
は、前記モールディング本体の裏面から突設されて、一
端面に確保した開口部を除く3方を取り囲む側壁と、前
記モールディング本体に対して前記収納空間を介した位
置にて前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備
え、前記固定部材取付座部には、前記係合部の前記基板
からの突出基端部が挿入される挿入溝が前記開口部から
連続して形成されてなり、前記基板上には、前記収納空
間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、前
記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当接
される位置で前記基板上の対向する両側に突設されてい
ることを特徴とする。請求項17記載の発明は、請求項
15または16に記載の固定部材において、前記固定部
材保持部に挿入されたときに、前記開口部から前記固定
部材保持部の外側に突出する延長部が前記弾性片の自由
端に形成されていることを特徴とする。請求項18記載
の発明は、請求項15から17のいずれかに記載の固定
部材において、前記係合部は、前記基板から立設された
幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形成
され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の前
記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記幹
部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部を
車体の係合孔に係合させた際に前記車体に押し付けられ
て前記係合孔を覆う覆い部とを備え、前記固定部材は、
前記基板を前記固定部材保持部の前記収納空間に挿入し
た際に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部と
前記基板との間に前記固定部材取付座部を挟み込むよう
になっていることを特徴とする。
側に突設された一対の弾性片から突設された突起部を、
固定部材保持部の開口部に隣接する側壁に形成された係
止用係合部に収納空間内側から係合させることで、固定
部材保持部に固定部材が固定される。弾性片を操作し
て、固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性片の突
起部の係合を解除すると、固定部材保持部からの固定部
材の抜き出しが可能となり、モールディング本体に対し
て固定部材を分離できる。これにより、モールディング
本体と固定部材とを、切断等により破壊することなく分
離できるので、例えば、分離後の固定部材の再利用、リ
サイクルが可能である。ここで、「係止用係合部」と
は、例えば、図6(b)に示すように開口部26に隣接
する側壁27に貫通された係合孔37や、図6(c)に
示すように開口部26に隣接する側壁27の収納空間2
9内面側を窪ませた形状の係合凹所37a等であり、弾
性片に突設された突起部が係合されることで、基板の収
納空間からの抜き出し防止、収納空間内での基板の安定
収納等の機能を果たす。
固定部材を抜き出しにより分離可能とするには、単に、
固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性片の突起部
の係合を解除できることのみならず、この係合解除後の
固定部材の固定部材保持部からの抜き出し作業を円滑に
行えるようにする必要がある。この点では、固定部材保
持部の固定部材取付座部に対する固定部材の当接箇所
を、例えば、基板から突設した突起や、固定部材の係合
部に形成した覆い部の基端部から突設した突起として、
固定部材取付座部に対する接触抵抗の低減したり、さら
に、これら基板や覆い部の基端部の突起を、固定部材保
持部に対する固定部材の挿入方向(詳細には、収納空間
に対する基板の挿入方向)に沿って延在する突条とし
て、固定部材取付座部に対する接触抵抗を低下させるこ
とが有効である。固定部材保持部の収納空間に収納した
基板とモールディング本体との間にクリアランスを確保
する構成によっても、モールディング本体や固定部材保
持部に対する基板の接触部分を確実に減少できることか
ら、固定部材の固定部材保持部からの抜き出し作業を円
滑に行えるようにする効果が得られる。
は、分離前に固定されていた固定部材保持部とは異なる
構成の固定部材保持部に適用することも可能である。固
定部材保持部の構成を、複数種類のモールディング本体
で、固定部材の挿入固定可能なものに共通化しておくこ
とで、同一の固定部材を多種、多様なモールディング本
体に適用可能とすることができ、これによる、低コスト
化も実現できる。
に基板を挿入することで固定された固定部材の弾性片を
操作して、固定部材保持部の係止用係合部に対する弾性
片の突起部の係合を解除することで、固定部材保持部か
らの固定部材の抜き出しが可能となり、モールディング
本体と固定部材とを、切断等の破壊を行うことなく分離
できるので、例えば、分離後のモールディング本体や固
定部材の再利用、リサイクルが可能であり、廃棄物の減
少、部品の再利用による低コスト化を実現できる。
を参照して説明する。図1は、本発明に係る自動車用モ
ールディング20のモールディング本体21に設けられ
た固定部材保持部22(クリップホルダ)並びに該固定
部材保持部22に挿入固定される固定部材23(クリッ
プ)を示す分解斜視図、図2は図1の固定部材保持部2
2に固定部材23を挿入固定した状態を示す斜視図、図
3は自動車用モールディング20をモールディング本体
21の外表面を形成する意匠面21a側から見た全体斜
視図、図4は前記自動車用モールディング20の取付例
を示す斜視図、図5は前記自動車用モールディング20
のモールディング本体21の前記意匠面21aとは逆側
の裏面21b側を示す図である。
モールディング20は、自動車等の車両24の車体25
(図4ではドア)に取り付けたときに外表面となる意匠
面21a並びに車体25側に面する裏面21bとを有す
る細長形状のモールディング本体21と、このモールデ
ィング本体21の前記裏面21bに形成された固定部材
保持部22と、この固定部材保持部22に固定されて前
記モールディング本体21を車体25に固定する固定部
材23とを備えて構成されている。なお、モールディン
グ本体21並びに固定部材保持部22はポリプロピレン
等、固定部材23はポリアセタール等から形成される。
ィング本体21の裏面21bから突設されて、一端面に
確保した開口部26を除く3方を取り囲む側壁27と、
前記モールディング本体21に対して、前記固定部材2
3の基板28が挿入される収納空間29を介した位置に
て前記側壁27間を連結する固定部材取付座部30とを
備えている。ここで、図1〜図5等では、細長形状の前
記モールディング本体21における固定部材保持部22
の開口部26の向きは、具体的には、固定部材保持部2
2の前記モールディング本体21の長手方向に沿った一
端面になっている。前記固定部材23は、前記基板28
と、この基板28から立設され車体の取付孔に係合され
る係合部31と、前記基板28の前記収納空間29への
挿入方向先端部32の対向する両側部から突出されて挿
入方向作用線(図1中符号S)の始点側に向けて延出さ
れ、延出方向先端が自由端33になっている一対の弾性
片34とを備えて構成されている。
付座部30には、前記係合部31の前記基板28からの
突出基端部31aが挿入される挿入溝35が前記開口部
26から連続して形成されている。また、本実施の形態
では、開口部26に隣接する側壁として、前記モールデ
ィング本体21の幅方向両側の側壁27には、前記弾性
片34の前記基板28からの延出基端部34aと前記自
由端33との間に突出された突起部34bが前記収納空
間29の内側から係脱可能に係合される係止用係合部3
6が形成されている。この係止用係合部36は、具体的
には、前記固定部材保持部22の前記モールディング本
体21幅方向両側に位置する一対の側壁27に貫通して
形成された係合孔37によって形成されている。また、
前記係合孔37は、前記固定部材保持部22の前記モー
ルディング本体21幅方向両側に位置する一対の側壁2
7から、前記固定部材取付座部30に切り込んだ形状に
なっており、基本型開き方向(図1参照)で金型を開い
ても、側壁の係合孔37が形成できる等の利点がある。
の係合部31は、前記基板28から立設された幹部38
と、この幹部38の前記基板28からの突出方向先端に
形成され車体25の取付孔25aに係合される係合爪3
9と、前記幹部38の前記基板28からの立設基端部と
前記係合爪39との間にて前記幹部38の周囲に張り出
すようにして突出され、前記係合部31を車体25の取
付孔25aに係合させた際に前記車体25に押し付けら
れて前記取付孔25aを覆う覆い部40とを備えてい
る。係合部31を車体25の取付孔25aに係合させ、
前記取付孔25aを覆い部40によって覆った状態で
は、覆い部40によって取付孔25aが塞がれるため、
車体25内側への浸水を防止できる。前記覆い部40は
傘状に形成されており、取付孔25aの周囲の車体25
に押し付けられることで取付孔25a近傍の防水性を確
保できるようになっている。なお、固定部材23の係合
部31の突出基端部31aは、幹部38の基板28から
の立設基端部により形成されている。
固定部材保持部22の前記収納空間29に挿入した際
に、前記覆い部40の前記幹部38からの張り出し基端
部41と前記基板28との間に前記固定部材取付座部3
0を挟み込んで、がたつくこと無く、安定に固定される
ようになっている。前記張り出し基端部41は、幹部3
8の全周にフランジ状に突出されており、基板28との
間に固定部材取付座部30を挟み込んで、固定部材23
を安定させることができる。また、前記固定部材23の
基板28は、前記モールディング本体21の裏面21b
との間にクリアランス45を介した状態で前記収納空間
29に収納されるようになっているため、モールディン
グ本体21の裏面21bに充分な形成精度を確保しなく
ても、基板28の接触による固定部材23のがたつき、
傾き等の不都合を生じる心配が無い。モールディング本
体21の裏面21bとの接触による、収納空間29に対
する基板28の挿入、抜き出しの際の引っ掛かり抵抗の
発生の懸念も無く、この挿入、抜き出し作業を円滑に行
える。モールディング本体21の裏面21bに形成精度
を要求しないことで、モールディング本体21を低コス
ト化できる利点がある。
3つの側壁27の前記モールディング本体21から突出
成形された成形基端部27aは、当該側壁27の他の部
分に比べて薄肉(例えば厚さ寸法tが他の部分に比べて
3分の1程度)に形成されており、モールディング本体
21側の成形樹脂の硬化時に伴うヒケが意匠面21aに
現れるのを防止している。また、側壁27や固定部材取
付座部30の形成精度に悪影響を与えることを防止し
て、側壁27や固定部材取付座部30に優れた形成精度
を確保できるようになっている。このため、基板28の
収納空間29内での収納状態の安定による固定部材23
のがたつき防止、収納空間29に対する基板28の円滑
な挿入、抜き出しを実現できるといった利点がある。な
お、収納空間29を介して開口部26と対向する位置す
る側壁27(説明の便宜上、符号27bを付す)は、モ
ールディング本体21の幅方向両側の側壁27間の連
結、補強、必要に応じて固定部材保持部22に対する固
定部材23の挿入限界を設定するストッパとしての機能
(基板28の突き当てによるストッパ機能。挿入溝35
の長さで、固定部材23の挿入限界を設定する場合もあ
る)等を果たすものであり、必ずしも、モールディング
本体21の裏面21bから立ち上げるようにして突設し
たものでなくても良く、例えばモールディング本体21
の幅方向両側の側壁27から突出されて、図12、図1
3に示すようにモールディング本体21の裏面21bと
の間に間隙27cを介して両側壁27d間を橋絡するよ
うに形成されているものであっても良い。つまり、側壁
27は、実質的に開口部26を除く3方を取り囲む形状
に形成されていれば良い。また、本実施の形態では、固
定部材23を挿入するための開口部26をモールディン
グ本体21の長手方向に沿った一端面に形成した例を示
したが、モールディングが幅方向に大きく形成されたも
のである場合には、前記開口部26は、固定部材保持部
におけるモールディング本体21幅方向に沿った一端面
に形成することも可能である。
い部40の前記幹部38からの張り出し基端部41のい
ずれか一方または両方に、固定部材取付座部30に当接
される突起を突設することで、固定部材23のがたつき
防止、収納空間29に対する基板28の円滑な挿入、抜
き出しを一層確実に実現できる。固定部材取付座部30
側に突起があっても、基板28の円滑な挿入、抜き出し
を確実に実現できる。
基板28上に、前記収納空間29側から前記固定部材取
付座部30に当接される突起42が、前記挿入溝35の
両側の前記固定部材取付座部30の収納空間29側の座
面30a(以下「下座面30a」)にそれぞれ当接され
る位置で前記基板28上の対向する両側に突設されてい
る。また、前記突起42は、前記基板28の前記収納空
間29に対する挿入方向に沿って延在する突条になって
いるため、下座面30aの若干の凹凸等によらず、基板
28の安定収納を実現できるとともに、収納空間29に
対する基板28の収納、抜き出しを、途中で引っ掛かり
等を生じること無く、円滑に行うことができる。
覆い部40の前記幹部38からの張り出し基端部41に
も、挿入溝35の両側の固定部材取付座部30(詳細に
は固定部材取付座部30外面(以下「上座面30
b」))に当接される突起43を突設した例、図8は、
覆い部40の張り出し基端部41の、挿入溝35の両側
の上座面30bに当接される前記突起43のみを設け、
基板28側の突起42を省略した例を示す。図6
(a)、図7、図8に例示した突起42、43はいずれ
も、基板28の収納空間29に対する挿入方向に沿って
延在する突条に形成することで、収納空間29に対する
基板28の挿入、抜き出しを円滑にする。また、一対の
突起42、42間、突起43、43間は、できるだけ離
間距離を大きく確保することが、固定部材23の安定固
定に有利である。
に、前記基板28に当接される突起48と、前記覆い部
40の張り出し基端部41に当接される突起49とを、
挿入溝35の両側となる位置で突設した例を示す。図1
1(b)は、固定部材取付座部30に、前記覆い部40
の張り出し基端部41に当接される突起49を、挿入溝
35の両側となる位置で突設し、前記基板28に当接さ
れる突起48を省略した例、図11(c)は、固定部材
取付座部30に、前記基板28に当接される突起48
を、挿入溝35の両側となる位置で突設し、前記覆い部
40の張り出し基端部41に当接される突起49を省略
した例を示す。
前記係合部31(詳細には幹部38の基板28からの立
設基端部)とともに前記挿入溝35に挿入されること
で、固定部材28の回り止めの機能を果たす。
前記収納空間29に前記基板28を挿入、収納した際に
は、前記基板28の対向する両側の前記弾性片34も収
納空間29内に収納され、これら弾性片34が自身の弾
性によって、前記固定部材保持部22の前記モールディ
ング本体21幅方向両側に位置する両側壁27に前記収
納空間29内側から付勢されるようになっているから、
各弾性片34の突起部34bの係止用係合部36に対す
る係合状態は安定に維持される。また、両弾性片34
が、係止用係合部36が形成された一対の側壁27を押
圧する付勢力によって、基板28が収納空間29内の所
定位置に安定に支持される。一対の弾性片34の付勢力
は、収納空間29内に少なくとも基板28の挿入方向先
端部32が挿入され、両弾性片34の少なくとも一部が
収納された状態で、収納空間29内での基板28の安定
支持に働くから、例えば、収納空間29への基板28の
挿入初期において、基板28を収納空間29内の正しい
収納位置に導く案内等の機能をも果たす。係止用係合部
36としては、図6(b)に例示した係合孔37により
形成されたものに限定されず、図6(c)に示すよう
に、固定部材保持部22の開口部26に隣接する両側壁
27の収納空間29に臨む内面側を窪ませた形状の係合
凹所37a等も採用可能である。係合凹所37aからな
る係止用係合部36でも、係合孔37からなる係止用係
合部36の場合と同様に、各弾性片34の突起部34b
の係止用係合部36に対する係合状態の安定や、基板2
8を収納空間29内の正しい収納位置に導く案内等の機
能を果たす。
由端33には、固定部材23が前記固定部材保持部22
に挿入されたときに、前記開口部26から前記固定部材
保持部22の外側に突出する延長部33aが形成されて
いる。また、この延長部33aには、各弾性片34の前
記突起部34bの前記係合孔37に対する係合を解除操
作する解除用工具46(図9参照)が係合される係合加
工部33bが形成されている。各弾性片34と基板28
との間に確保された隙間47を利用して、各弾性片34
の延長部33同士を接近させるように弾性変形させる
と、各弾性片34の前記突起部34bの前記係合孔37
に対する係合を解除することができ、収納空間29から
の基板29の抜き出しが可能になり、固定部材保持部2
2から固定部材23を分離させることができる。延長部
33の操作で弾性片34を変形させることによる、前記
突起部34bの前記係合孔37に対する係合解除は、解
除用工具46を用いたものに限定されず、例えば、作業
員の手指による手動操作であっても構わない。但し、解
除用工具46を用いた係合解除作業であれば、延長部3
3の長さが短くても良く、また、各弾性片34が開口部
26を介して固定部材保持部22の外側に突出しない長
さであっても、解除用工具46を収納空間29に差し込
むようにすることで係合解除操作可能であることから、
固定部材23や固定部材保持部22の小型化が可能であ
るといった利点がある。
形させる操作は、図9に示すような延長部33の操作に
限定されず、例えば、図10に示すように、固定部材取
付座部30に対向する両側から切り込んだ形状の係合孔
37を利用して、各弾性片34の突起部34bを収納空
間29内に押し込み操作して、係止用係合部36(係合
孔37)との係合を解除することによっても可能であ
る。そして、係合解除状態において、固定部材23を抜
き出し操作することで、モールディング本体21から固
定部材23を分離させることができる。この場合、狭隘
な係合孔37を介しての操作になることから、解除用工
具46を利用することが作業性の確保の上で好ましい。
ば、各弾性片34の弾性変形により、前記突起部34b
の前記係合孔37に対する係合を解除することで、切断
等の部品の破壊を何等行うこと無く、モールディング本
体21から固定部材23を分離できる。したがって、分
離後のモールディング本体21並びに固定部材23は、
リサイクル可能である。特に、固定部材23は、強度等
に問題が無ければ、汚れ等に関係なく再使用できるか
ら、より効果的にリサイクルできる。しかも、この固定
部材23を挿入固定可能な固定部材保持部を備えるモー
ルディング本体であれば、前述した固定部材保持部22
以外の形状の別の構成の固定部材保持部を備えるモール
ディング本体にも適用することができ、優れた汎用性が
得られる。固定部材23の汎用性は、リサイクル時のみ
に留まらず、この固定部材23の最初の使用時において
も、複数種類のモールディング本体に対して適用可能と
することが容易であることは言うまでも無い。
は、長手方向複数箇所(図5では4箇所)に固定部材保
持部22を連設した構成であり、長手方向中央部から一
端部側の固定部材保持部22、並びに、長手方向中央部
から他端部側の固定部材保持部22は、いずれも、開口
部26を、この自動車用モールディング20(詳細には
モールディング本体21)の長手方向中央部を向けて形
成されている。このように、同一の自動車用モールディ
ング20において、複数の固定部材保持部22の開口部
26の向きが同一方向では無く、1部が逆向きになって
いる構成であれば、この自動車用モールディング20の
長手方向のいずれの向きの外力に対しても、車体25か
らの不用意な離脱が生じ難い。また、自動車用モールデ
ィング20の長手方向両端に位置する固定部材保持部2
2は、いずれも、固定部材23の挿入、抜き出しの作業
スペースをモールディング本体21の長手方向中央部側
に確保しているため、設置位置をモールディング本体2
1の長手方向端部にできるだけ寄せた位置とすることが
できる。
れず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。例
えば、固定部材保持部や、固定部材の具体的形状は、適
宜設計変更可能であり、各種構成が採用可能である。ま
た、この自動車用モールディングの適用対象は、自動車
外面側のみならず、車体内側、内装用としても良い。
ィングのモールディング本体に設けられた固定部材保持
部並びに該固定部材保持部に挿入固定される固定部材を
示す分解斜視図である。
した状態を示す斜視図である。
ールディング本体の外表面を形成する意匠面側から見た
全体斜視図である。
例を示す斜視図である。
ルディング本体の前記意匠面とは逆側の裏面側を示す図
である。
は図2のB−B線断面矢視図、(c)は係合凹所からな
る係止用係合部の形成例を示す断面図である。
り出し基端部と、固定部材保持部内の収納空間に収納さ
れる基板とに、固定部材保持部の固定部材取付座部に当
接される突起を突設した構成を示す断面図である。
り出し基端部に固定部材保持部の固定部材取付座部に当
接される突起を突設し、固定部材保持部内の収納空間に
収納される基板には突起の形成を省略した構成を示す断
面図である。
一対の弾性片の自由端に解除用工具を係合させた状態を
示す平面図である。
の一対の弾性片の突起部に、固定部材保持部に形成され
た係合孔を介して解除用工具を当接した状態を示す斜視
図である。
端部や基板に当接される突起を突設した構成を示す図で
あって、(a)は張り出し基板部に当接される突起と基
板に当接される突起とを突設した例、(b)は張り出し
基端部に当接される突起を突接した例、(c)は基板に
当接される突起を突設した例を示す。
対向する位置する側壁が、モールディング本体の裏面か
ら立ち上げるようにして突設したものでなく、モールデ
ィング本体の裏面との間に間隙を介して両側壁間を橋絡
するように形成されている例を示す斜視図である。
る。
であって、クリップホルダと、該クリップホルダに挿入
固定されるクリップとを示す分解斜視図である。
プホルダにクリップを挿入固定した状態を示す斜視図で
ある。
本体、21a…意匠面、21b…裏面、22…固定部材
保持部(クリップホルダ)、23…固定部材(クリッ
プ)、24…車両、25…車体、25a…取付孔、26
…開口部、27,27b…側壁、27a…側壁の成形基
端部、29…収納空間、30…固定部材取付座部、28
…基板、31…係合部、31a…係合部の突出基端部
(幹部の立設基端部)、32…挿入方向先端部、33…
自由端、33a…延長部、33b…係合加工部、34…
弾性片、34a…弾性片の延出基端部、34b…突起
部、35…挿入溝、36…係止用係合部、37…係合
孔、37a…係止用係合部(係合凹所)、38…幹部、
39…係合爪、40…覆い部、41…覆い部の張り出し
基端部、42,43…突起(突条)、44…キー、45
…クリアランス、46…解除用工具、48,49…突起
(固定部材取付座部に突設された突起)。
Claims (18)
- 【請求項1】 車両の車体に取り付けたときに外表面と
なる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモール
ディング本体と、このモールディング本体の前記裏面に
形成された固定部材保持部と、この固定部材保持部に固
定されて前記モールディング本体を車体に固定する固定
部材とを備えてなる自動車用モールディングであって、 前記固定部材保持部は、前記モールディング本体の裏面
から突設されて、一端面に確保した開口部を除く3方を
取り囲む側壁と、前記モールディング本体に対して、前
記固定部材の基板が挿入される収納空間を介した位置に
て前記側壁間を連結する固定部材取付座部とを備え、 前記固定部材は、前記基板と、この基板から立設され車
体の取付孔に係合される係合部と、前記基板の前記収納
空間への挿入方向先端部の対向する両側部から突出され
て挿入方向後端側に向けて延出され、延出方向先端が自
由端になっている一対の弾性片とを備え、 前記固定部材保持部の前記固定部材取付座部には、前記
係合部の前記基板からの突出基端部が挿入される挿入溝
が前記開口部から連続して形成され、前記開口部に隣接
する側壁には、前記弾性片に突出された突起部が前記収
納空間の内側から係脱可能に係合される係止用係合部が
形成されていることを特徴とする自動車用モールディン
グ。 - 【請求項2】 前記側壁のうち、前記開口部と対向する
面の側壁は、モールディング本体裏面との間に間隙を介
して両側壁間を橋絡するように形成されていることを特
徴とする請求項1記載の自動車用モールディング。 - 【請求項3】 前記係止用係合部が、前記固定部材保持
部の前記開口部に隣接する側壁に貫通して形成された係
合孔によって形成されていることを特徴とする請求項1
又は2記載の自動車用モールディング。 - 【請求項4】 前記係合孔が、前記固定部材保持部の前
記開口部に隣接する側壁から、前記固定部材取付座部に
切り込んだ形状になっていることを特徴とする請求項3
記載の自動車用モールディング。 - 【請求項5】 前記固定部材の前記基板上に、前記収納
空間側から前記固定部材取付座部に当接される突起が、
前記挿入溝の両側の前記固定部材取付座部にそれぞれ当
接される位置で前記基板上の対向する両側に突設されて
いることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
の自動車用モールディング。 - 【請求項6】 前記基板上の対向する両側に突設されて
いる前記突起が、前記基板の前記収納空間に対する挿入
方向に沿って延在する突条になっていることを特徴とす
る請求項5記載の自動車用モールディング。 - 【請求項7】 前記固定部材取付座部の前記挿入溝の両
側に、前記固定部材の前記基板に当接される突起が突設
されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか
に記載の自動車用モールディング。 - 【請求項8】 前記弾性片の自由端には、固定部材が前
記固定部材保持部に挿入されたときに、前記開口部から
前記固定部材保持部の外側に突出する延長部が形成され
ていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記
載の自動車用モールディング。 - 【請求項9】 前記弾性片の自由端には、弾性片同士を
接近させるように弾性変形させて各弾性片の前記突起部
の前記係止用係合部に対する係合を解除操作する解除用
工具が係合される係合加工部が形成されていることを特
徴とする請求項1から8のいずれかに記載の自動車用モ
ールディング。 - 【請求項10】 前記収納空間に前記基板を挿入、収納
した際に、前記基板の対向する両側の前記弾性片が自身
の弾性によって、前記固定部材保持部の前記開口部に隣
接する両側壁に前記収納空間内側から付勢されるように
なっていることを特徴とする請求項1から9のいずれか
に記載の自動車用モールディング。 - 【請求項11】 前記係合部は、前記基板から立設され
た幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形
成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の
前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記
幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部
を車体の取付孔に係合させた際に前記車体に押し付けら
れて前記取付孔を覆う覆い部とを備え、 前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記
収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの
張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座
部を挟み込むようになっていることを特徴とする請求項
1から10のいずれかに記載の自動車用モールディン
グ。 - 【請求項12】 前記覆い部の前記幹部からの張り出し
基端部に、前記固定部材取付座部に当接される突起が突
設されていることを特徴とする請求項11記載の自動車
用モールディング。 - 【請求項13】 前記固定部材取付座部の前記挿入溝の
両側に、前記覆い部の前記幹部からの張り出し基端部に
当接される突起が突設されていることを特徴とする請求
項11または12に記載の自動車用モールディング。 - 【請求項14】 前記固定部材の基板が、前記モールデ
ィング本体の裏面との間にクリアランスを介した状態で
前記収納空間に収納されるようになっていることを特徴
とする請求項11から13のいずれかに記載の自動車用
モールディング。 - 【請求項15】 車両の車体に取り付けたときに外表面
となる意匠面並びに車体側に面する裏面とを有するモー
ルディング本体の前記裏面に突設された固定部材保持部
に固定されて、前記モールディング本体を車体に固定す
る固定部材であって、 前記固定部材保持部の一端面に形成された開口部から前
記固定部材保持部の内側の収納空間に挿入される基板
と、この基板から立設され車体の取付孔に係合される係
合部と、前記基板の前記収納空間への挿入方向先端部の
対向する両側部から突出されて挿入方向後端側に向けて
延出され、延出方向先端が自由端になっている一対の弾
性片とを備え、 前記弾性片には、前記固定部材保持部の前記開口部に隣
接する側壁に形成された係止用係合部に前記収納空間の
内側から係脱可能に係合される突起部が突設されている
ことを特徴とする固定部材。 - 【請求項16】 前記固定部材保持部は、前記モールデ
ィング本体の裏面から突設されて、一端面に確保した開
口部を除く3方を取り囲む側壁と、前記モールディング
本体に対して前記収納空間を介した位置にて前記側壁間
を連結する固定部材取付座部とを備え、前記固定部材取
付座部には、前記係合部の前記基板からの突出基端部が
挿入される挿入溝が前記開口部から連続して形成されて
なり、 前記基板上には、前記収納空間側から前記固定部材取付
座部に当接される突起が、前記挿入溝の両側の前記固定
部材取付座部にそれぞれ当接される位置で前記基板上の
対向する両側に突設されていることを特徴とする請求項
15記載の固定部材。 - 【請求項17】 前記固定部材保持部に挿入されたとき
に、前記開口部から前記固定部材保持部の外側に突出す
る延長部が前記弾性片の自由端に形成されていることを
特徴とする請求項15または16に記載の固定部材。 - 【請求項18】 前記係合部は、前記基板から立設され
た幹部と、この幹部の前記基板からの突出方向先端に形
成され車体の取付孔に係合される係合爪と、前記幹部の
前記基板からの立設基端部と前記係合爪との間にて前記
幹部の周囲に張り出すようにして突出され、前記係合部
を車体の係合孔に係合させた際に前記車体に押し付けら
れて前記係合孔を覆う覆い部とを備え、 前記固定部材は、前記基板を前記固定部材保持部の前記
収納空間に挿入した際に、前記覆い部の前記幹部からの
張り出し基端部と前記基板との間に前記固定部材取付座
部を挟み込むようになっていることを特徴とする請求項
15から17のいずれかに記載の固定部材。
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-
2001
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