JP2557810Y2 - フィニッシャーの取付構造 - Google Patents

フィニッシャーの取付構造

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JP2557810Y2
JP2557810Y2 JP1992001531U JP153192U JP2557810Y2 JP 2557810 Y2 JP2557810 Y2 JP 2557810Y2 JP 1992001531 U JP1992001531 U JP 1992001531U JP 153192 U JP153192 U JP 153192U JP 2557810 Y2 JP2557810 Y2 JP 2557810Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用ドアトリム
等の内装部品に取付けられるカップホルダ等のフィニッ
シャーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示すように、ドアトリム
1のアームレスト部2には、ドリンク類等のカップを保
持するカップホルダ3が装着されており、乗員の便宜を
図る構成になっている。
【0003】そして、このカップホルダ3をドアトリム
1に取付けるには、図5に示すように、ドアトリム1の
アームレスト2上面にカップホルダ3を嵌着するための
開口4が開設され、この開口4周縁に複数の切欠部5が
設けられている。
【0004】一方、カップホルダ3は、容器状のホルダ
本体3aとホルダ本体3aの上部に形成されるフランジ
部3bとからなり、このフランジ部3bの裏面に係止爪
6が設けられており、ホルダ本体3aを開口4内に嵌め
入れた後、係止爪6を切欠部5に係着することにより、
カップホルダ3をドアトリム1に取付けるようにしてい
る。
【0005】なお、カップホルダ3の誤着を防止するた
めに、切欠部5のうち1箇所の切欠部5aが幅広に切欠
かれており、この位置決め用切欠部5aに幅の広い位置
決め用係止爪6aを対応させることにより、カップホル
ダ3をドアトリム1に正確に取付けるようにしているの
が実情である。
【0006】しかしながら、カップホルダ3をドアトリ
ム1の開口4内に嵌め入れる作業は、盲作業となり、位
置決め用係止爪6aが位置決め用切欠部5a内に収容さ
れずに、一般の切欠部5に対してセットされた場合、無
理にカップホルダ3を開口4内に圧入しようとすれば、
位置決め用係止爪6aが破損する不具合が多発してい
る。
【0007】この対策として、図6に示す補強リブ7
や、図7に示すストッパ片8を設定することが提案され
ている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来で
は、カップホルダ等のフィニッシャーの取付構造におい
て、誤着防止用の位置決め用係止爪6aの破損を防止す
るために、補強リブ7やストッパ片8を設定している
が、例えば、図6に示す補強リブ7を位置決め用係止爪
6aに設定した場合、係止爪6本来の撓み量が規制さ
れ、位置決め用切欠部5a内に位置決め用係止爪6aを
スムースに係着することができず、作業性を損うという
問題点があった。
【0009】また、図7に示すストッパ片8を設定した
場合には、表面ヒケ等の問題で単純な形状のものしか設
定できず、また型構造上スペース上の制約を受けるなど
の欠点があった。
【0010】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、カップホル
ダ等のフィニッシャーを内装部品に取付けるフィニッシ
ャーの取付構造において、係止爪の破損が未然に防止で
き、かつ良好な取付作業性を確保したフィニッシャーの
取付構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、車体パネルに装着される内装部品に樹脂
成形体からなるフィニッシャーを取付ける開口が開設さ
れ、この開口周縁に幅広の位置決め用切欠部を含む複数
の切欠部が設けられているとともに、上記フィニッシャ
ーに一体形成される複数の係止爪を上記切欠部内に係着
することにより取付けるフィニッシャーの取付構造にお
いて、前記フィニッシャーには、位置決め用切欠部より
も幅が狭く、一般の切欠部よりも幅の広い略コ字状の補
強リブが設けられ、この補強リブの壁部中央に補強リブ
の基部側をフリー端とした位置決め用係止爪が繰り抜き
形成され、この位置決め用係止爪を位置決め用切欠部の
縁部に係着することを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成から明らかなように、フィニッシャ
ーの誤着が生じた場合、すなわち一般の切欠部上に補強
リブが位置した場合、強固に圧入しようとしても、補強
リブはコ字状に強固に構成されているため、変形,破損
したりすることがないため、この補強リブの壁部に形成
される位置決め用係止爪も破損することがない。
【0013】さらに、位置決め用係止爪は補強リブの壁
部に補強リブの基部側をフリー端として繰り抜き形成さ
れているため、フィニッシャーの取付時、位置決め用係
止爪は良好な撓み性が期待できる。
【0014】
【実施例】以下、本考案によるフィニッシャーの取付構
造について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本考案によるフィニッシャーの取付
構造をドアトリムに装着されるカップホルダに適用した
実施例を示す全体斜視図、図2は同実施例に使用するカ
ップホルダに設ける補強リブの形状を示す部分斜視図、
図3は同補強リブの変形例を示す部分斜視図である。
【0016】図1において、本考案によるフィニッシャ
ーの取付構造をドアトリムに対するカップホルダの取付
構造に適用して説明する。
【0017】図1において、自動車用ドアトリム10の
アームレスト部11上面に略円形状の開口20が開設さ
れており、カップホルダ30がこの開口20内に嵌め込
み固定される。
【0018】さらに詳しくは、開口20の周縁には4箇
所に切欠部21が設けられており、そのうちの1箇所は
長さをほぼ2倍にした幅広の位置決め用切欠部21aと
して設定されている。
【0019】一方、カップホルダ30は、合成樹脂の射
出成形体からなり、円筒ケース状のホルダ本体31と、
このホルダ本体31の上部に一体化され、開口20縁部
上面を覆うフランジ部32とからなっており、フランジ
部32の裏面には、開口20の切欠部21(位置決め用
切欠部21aを含む)に係着する係止爪33(位置決め
用係止爪33aを含む)が設けられ、位置決め用切欠部
21a内に位置決め用係止爪33aを位置させることに
より、カップホルダ30を適正位置に取付けることが可
能となる。
【0020】ところで、本考案の特徴は、位置決め用係
止爪33aの補強と撓み性を確保した点にある。
【0021】すなわち、位置決め用係止爪33aは、図
2に示すようにフランジ部32の裏面に一体化されたコ
字状の補強リブ34に形成されている。
【0022】さらに詳しくは、この補強リブ34は、表
面壁部35の両側に側面壁部36を一体化した略コ字状
をなしており、強固な強度を維持する構成であるととも
に、位置決め用係止爪33aは、表面壁部35の中央部
に設けられ、位置決め用係止爪33aのフリー端が補強
リブ34の基部側に位置するように、表面壁部35にコ
字状のスリット37を開設することにより形成され、位
置決め用係止爪33aをそのたわみ量を充分確保する構
成になっている。
【0023】なお、開口20の切欠部21とカップホル
ダ30に設けられる係止爪33との関係は、一般の係止
爪33が一般の切欠部21内に係着可能に寸法設定がな
されているとともに、補強リブ34は、位置決め用切欠
部21a内に収容可能であるが、一般の切欠部21内へ
の挿入は不可能とするため、補強リブ34の幅は、位置
決め用切欠部よりも狭く、一般の切欠部21の幅よりも
広くなるように寸法設定がなされ、このことによりカッ
プホルダ30の誤着防止が達成される。
【0024】本考案によるフィニッシャーの取付構造
は、上述実施例でカップホルダ30を例にとり説明した
ように、万一、カップホルダ30が適正位置にセットさ
れていない場合には、補強リブ34の先端部がドアトリ
ム10の開口20縁部に当接しており、この状態でカッ
プホルダ30を下側に強く押圧しても、補強リブ34の
剛性により、カップホルダ30は破損,変形したりする
ことがない。
【0025】さらに、カップホルダ30を適正位置に開
口20内に装着すれば、補強リブ34に形成される位置
決め用係止爪33aは撓み量を充分確保した構成になっ
ているため、円滑に位置決め用切欠部21a内に位置決
め用係止爪33aを係着することができ、カップホルダ
30の取付作業をスムースに行なうことができる。
【0026】尚、一般の係止爪33に上述した構成を適
用すれば、カップホルダ30の装着をより円滑に行なう
ことができる。
【0027】次いで、図3は本考案の別実施例を示すも
ので、本実施例においては、補強リブ34の表面壁部3
5と側面壁部36の双方に位置決め用係止爪33aを形
成した実施例であり、この実施例によれば、ドアトリム
10に開設される開口20の形状の制約により、位置決
め用切欠部21aがコーナー部等に設定された場合で
も、表面壁部35の位置決め用係止爪33aと、その両
側に位置する側面壁部36に形成される位置決め用係止
爪33aにより、カップホルダ30の確実な取付が得ら
れるという付随的な効果がある。
【0028】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によるフィニ
ッシャーの取付構造によれば、以下に記載する格別の作
用効果を有する。
【0029】(1)本考案によれば、位置決め用切欠部
内に収容でき、通常の切欠部内に収容不能な補強リブの
壁部中央に位置決め用係止爪を繰り抜き形成するという
ものであるから、内装部品にフィニッシャーの誤着が生
じた場合でも、補強リブの剛性により位置決め用係止爪
の破損,変形が防止できるという効果を有する。
【0030】(2)本考案によれば、位置決め用係止爪
は、補強リブの壁部に、フリー端部が補強リブの基部側
となるように設定されているため、位置決め用係止爪の
撓み性が充分確保されるため、フィニッシャーを内装部
品に取付ける際、わずかな押圧力で装着でき、フィニッ
シャーの取付作業性が著しく向上するという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるフィニッシャーの取付構造をカッ
プホルダに適用した実施例を示す全体斜視図。
【図2】図1に示すカップホルダに設けた係止爪を示す
部分斜視図。
【図3】カップホルダに設ける係止爪の別実施例を示す
部分斜視図。
【図4】カップホルダを設置した自動車用ドアトリムを
示す正面図。
【図5】従来のカップホルダの取付構造を示す全体斜視
図。
【図6】カップホルダに設置される係止爪の従来例を示
す斜視図。
【図7】カップホルダに設置される係止爪の従来例を示
す斜視図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 アームレスト 20 開口 21 切欠部 21a 位置決め用切欠部 30 カップホルダ 31 ホルダ本体 32 フランジ部 33 係止爪 33a 位置決め用係止爪 34 補強リブ 35 表面壁部 36 側面壁部 37 スリット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに装着される内装部品(1
    0)に樹脂成形体からなるフィニッシャー(30)を取
    付ける開口(20)が開設され、この開口(20)周縁
    幅広の位置決め用切欠部(21a)を含む複数の切欠
    部(21)が設けられているとともに、上記フィニッシ
    ャー(30)に一体形成される複数の係止爪(33)を
    上記切欠部(21)内に係着することにより取付けるフ
    ィニッシャーの取付構造において、 前記フィニッシャー(30)には、位置決め用切欠部
    (21a)よりも幅が狭く、一般の切欠部(21)より
    も幅の広い略コ字状の補強リブ(34)が設けられ、こ
    の補強リブ(34)の壁部(35)中央に補強リブ(3
    4)の基部側をフリー端とした位置決め用係止爪(33
    a)が繰り抜き形成され、この位置決め用係止爪(33
    a)を位置決め用切欠部(21a)の縁部に係着するこ
    とを特徴とするフィニッシャーの取付構造。
  2. 【請求項2】 一般の係止爪(33)が略コ字状の補強
    リブ(34)の壁部(35)中央に繰り抜き形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のフィニッシャー類
    の取付構造。
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JP5562061B2 (ja) * 2010-02-08 2014-07-30 ダイハツ工業株式会社 車両のスイッチベース取付け構造
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