JP3732438B2 - 電子部品へのテスト用気体充填装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子部品へのテスト用気体充填装置に係り、電子部品の気密状態をテストするために電子部品内へテスト用不活性気体を充填するためのテスト用気体充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品、例えば高周波振動子は、内部に塵や湿気が浸入すると、電極部分や振動体部分が腐食したり全体の動作が不安定となるおそれがあるので、内部に塵や湿気が浸入しないように、気密構成にすることが行われている。
【0003】
そして、高周波振動子の製造過程では、不活性気体を利用して漏れを測定し、漏れのある部品を除去するテストを経ている。
【0004】
従来、高周波振動子などの電子部品の気密状態を検査するには、多数の高周波振動子を大きな容器に無造作に入れて密封し、容器内を脱気してからヘリウムガスなどの不活性気体を圧入して1時間程度、強制的に加圧した後、その高周波振動子を容器から取り出し、例えば作業員が高周波振動子を1個ずつ検査装置に移して検査し、漏れがないものを良品とし、漏れが検出されたものを不良品とする選別を行っていた。
【0005】
なお、不活性気体が強制的に加圧された高周波振動子などは、容器から取り出した後、種類や寸法によって異なるが、数mm角の高周波振動子では例えば5分とか10分以内に検査装置にかけないと、気密性に劣る高周波振動子では内部に侵入した不活性気体が抜けてしまって検査することができなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の手法では、多数の高周波振動子に不活性気体を強制的に加圧できるものの、容器から取り出された高周波振動子を、作業員が1個ずつ手で検査装置へ移して判別作業を行うので、作業性が悪く、5分とか10分以内に多数の高周波振動子を検査装置にかけ終わらない事態が発生し易く、検査の信頼性を確保するうえで難点があった。
【0007】
しかも、5分とか10分以内に検査装置にかけ終わらない多数の高周波振動子は、再度、容器に入れて不活性気体を充填する必要があり、この点からも検査能率を悪化させ、コストを引き上げる要因となっていた。
【0008】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、電子部品へのテスト用気体を充填して検査装置へ移送する過程を自動化し、速やかなテスト用気体の充填と検査装置への移送を確保できるテスト用気体充填装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのような課題を解決するために本発明に係る電子部品へのテスト用気体充填装置は、第1、第2の移送手段、部品供給手段、配列手段、充填装置、出し入れ手段、移載手段及び制御手段を有して構成されている。
【0010】
上記第1の移送手段は、テスト用気体を充填する複数の電子部品が板状の空きパレットに配列される位置を配列配置とし、そのテスト用気体の充填されたその電子部品から当該テスト用気体の漏れを検査する検査装置に対してその電子部品を移載する位置を移載位置とし、それら配列位置と移載位置の間に、その空きパレットの積層位置と、そのテスト用気体を充填するためにパレットを出し入れする出し入れ位置とを直線的に設けたとき、それら配列配置、積層位置及び出し入れ位置に停止可能に変位制御されてそのパレットを移送するものである。
【0011】
上記第2の移送手段は、その第1の移送手段より移載位置側にあってそれら積層位置、出し入れ位置及び移載位置に停止可能に変位制御されてそのパレットを移送し、上記部品供給手段は、複数の電子部品を整列した状態で供給し、上記配列手段は、その第1の移送手段によって配列位置にある空きパレットにその電子部品を上記部品供給手段から配列するものである。
【0012】
上記充填装置は、個々のそのパレットが出し入れ位置側から収納されるとともに蓋によって密閉可能に形成された収納部を上下方向に複数有し、その出し入れ位置近傍にあって上下方向に変位可能に配置され、そのパレットが収納されて密封されたとき当該収納部内にそのテスト用気体を所定期間充填するものである。
【0013】
上記出し入れ手段は、その第1の移送手段によって出し入れ位置に位置するそのパレットを蓋の開けられた当該収納部へ挿入し、そのテスト用気体の充填が終了しその蓋の開けられた収納部からその出し入れ位置に位置するその第2の移送手段へそのパレットを取り出すものである。
【0014】
上記移載手段は、その第2の移送手段によって出し入れ位置から移載位置に位置されたそのパレットからその電子部品をその検査装置側へ移載するものである。
【0015】
上記制御手段は、その空パレットをその積層位置からその配列位置を経てその出し入れ位置へ停止と移送を繰返してその第1の移送手段を変位制御し、そのパレットをその出し入れ位置からその移載位置を経てその積層位置へ停止と移送を繰返してその第2の移送手段を変位制御し、その空きパレットがその配列位置にあるとき当該パレットへその電子部品を配列するようその配列手段を制御し、電子部品の配列されたそのパレットがその出し入れ位置に移送されたとき、その蓋を開いてその収納部をその出し入れ位置に相当する位置に位置させるようその充填装置を変位制御し、その出し入れ手段によってそのパレットをその収納部へ挿入してその蓋を閉じて密封するとともに当該収納部内にそのテスト用気体を充填制御し、所定のその充填期間が経過したとき、その第1の移送手段に代えて第2の移送手段をその出し入れ位置に変位制御し、その蓋を開いて当該収納部をその出し入れ位置に相当する位置に変位制御するとともにその出し入れ手段によって当該収納部内のパレットをその第2の移送手段上に引き出し制御し、その第2の移送手段にてその出し入れ位置からその移載位置へ移送されたそのパレットから電子部品を検査装置へ移載するようその移載手段を制御するものである。
【0016】
また、本発明は、上述した構成において、上記制御手段は、その移載手段がそのパレットからその検査装置へ移載したその電子部品の移載済み位置情報及びその充填の終了からの経過時間をそのパレット毎に記録し、その累積時間が所定の移載期間を越えたときその移載手段の移送動作を停止制御し、その電子部品の残ったそのパレットをその移載位置からその積層位置へ移送するようその第2の移送手段を制御し、その電子部品の残ったそのパレットが第1の移送手段によってその配列位置に位置されたとき、その移載済み位置情報に基づき、その電子部品の移載跡位置に対してその部品供給手段からその電子部品を補充配列するようその配列手段を制御可能に形成されることが好ましい。
【0017】
さらに、本発明は、上述した構成において、複数のそれら電子部品を1列状態に整列して供給する整列部と、それら電子部品が予め配列された補助パレットから電子部品をその整列部へ1列状態になるよう移し換える移換え手段とを有して上記部品供給手段を形成する構成も可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るテスト用気体充填装置の概略を説明する。
【0019】
図1は本発明に係るテスト用気体充填装置を説明する概略正面図である。
図1において、柱状体を横置きした横長の1軸ロボット1は、同図中左端内部に配列されたモータM1と、この回転軸に連結されたプーリ3aと、同図中右端内部に配置されたプーリ5aと、それらプーリ3a、5aに掛け渡されたベルト7aを有している。
【0020】
1軸ロボット1は、それらプーリ3a、5a及びベルト7aの上側にあって、図1中の右端内部に配列されたモータM2と、この回転軸に連結されたプーリ3bと、同図中左端内部に配置されたプーリ5bと、それらプーリ3b、5bにベルト7aと並行に掛け渡されたベルト7bを有している。
【0021】
1軸ロボット1には、この長手方向(図1中の左右方向)側面に設けたガイドレール(図示せず)に第1の移送手段9がスライド自在に支持されるとともに下側のベルト7aに連結され、第2の移送手段11もその図示しないガイドレールにスライド自在に支持されるとともに上側のベルト7bに連結されている。
【0022】
第1の移送手段9は、モータM1の正逆転によって、1軸ロボット1の図中左端側から右側方向において、後述する配列位置P2、積層位置P1及び出し入れ位置P3間を所定の速度やピッチで往復動可能に、かつそれらの位置に停止可能に制御されている。その詳細は後述する。
【0023】
第2の移送手段11は、第1の移送手段9より右側において、モータM2の正逆転によって積層位置P1、出し入れ位置P3及び移載位置P4間を所定の速度やピッチで往復動可能に、かつそれらの位置に停止可能に制御されている。その詳細は後述する。
【0024】
第1の移送手段9は、この本体内に収まるように支持された昇降軸13を有しており、この昇降軸13は、第1の移送手段9内に配置された図示しないシリンダなどによって本体上端から所定長だけ上昇して停止するとともに降下して停止するようになっており、昇降軸13の頂部には後述するパレット15を乗せて位置決め保持する板状のテーブル17が形成されている。
【0025】
第2の移送手段11も、第1の移送手段9とほぼ同様に形成され、昇降軸19の頂部にはパレット15を乗せる板状のテーブル21が形成されている。
【0026】
第1、第2の移送手段9、11は、積層位置P1以外では、通常、テーブル17、21が最下位に位置し、その最下位置はほぼ同一平面に位置するようになっている。
【0027】
第1の移送手段9は、所定の制御の下に、1軸ロボット1の図中左端からパレット15にして数個分右側に停止した状態で、昇降軸13を上昇して停止させ、複数枚積層されたパレット15のうち最下位置のパレット15をテーブル17に乗せてから昇降軸13を降下して停止させ、1軸ロボット1を図中左端側方向に移送制御されるようになっている。
【0028】
複数のパレット15が積層される位置を、便宜上、積層位置P1とする。
第1の移送手段9は、1軸ロボット1の図中左端近傍で停止し、後述する配列手段によってパレット15上に電子部品が配列されたとき、1軸ロボット1を図中右端側方向に移送制御されるようになっている。
【0029】
パレット15上に電子部品の配列される位置を、便宜上、配列位置P2とする。この配列位置P2において、第1の移送手段9は、配列位置P2でステップ状に変位するが、詳細は後述する。
【0030】
第1の移送手段9は、配列位置P2から積層位置P1を越えてパレット15にして数個分右側へ移送された位置で停止し、出し入れ手段23によってパレット15が充填装置25に収納されたとき、1軸ロボット1を積層位置P1方向に移送制御されるようになっている。
【0031】
充填装置25は、個々のパレット15を収納する複数の収納部27を上下方向に積層して形成されているが、詳細は後述する。
【0032】
第2の移送手段11は、充填装置25からパレット15が取り出されてテーブル21上に載置されると、パレット15にして数個分だけ1軸ロボット1を図1中の右端側方向に移送制御されて停止するようになっている。
【0033】
第1、第2の移送手段9、11と充填装置25との間でパレット15の出し入れが行われる位置を、便宜上、出し入れ位置P3とする一方、第2の移送手段11が出し入れ位置P3から右端側方向へ移動して停止する位置を、便宜上、移載位置P4とする。
【0034】
この移載位置P4に位置されたパレット15から、検査装置29(図1では図示省略)側へ電子部品が移載される。この移載位置P4において、第2の移送手段11もステップ状に変位するが、詳細は後述する。
【0035】
以下、本発明に係るテスト用気体充填装置を図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図2は本発明に係るテスト用気体充填装置の概略平面図である。
【0036】
図2において、横置きされた1軸ロボット1の図中左端からパレット15にして数個分右に寄った積層位置P1には、パレット15を積層可能に保持するとともに解放する保持手段としてのガイド部31が配置されている。
【0037】
パレット15は、図3に示すように、耐食性の良好な硬い材料、例えばステンレス製の長方形板からなり、不活性気体を充填する電子部品(図中では単に部品と略称する。)33のはまる細長い凹溝35を所定の間隔で長手方向に平行に複数有している。
【0038】
凹溝35は、電子部品33をはめて長手方向に連続した配列状態で位置決めするものであり、図3A中の下端から電子部品33の幅形状より僅かに幅広と、電子部品33の上表面が露出する深さ寸法で、同図中上端近傍まで形成されている。図3中の符号35aは後述するように電子部品33の押し出し時に使用される細い押出溝である。
【0039】
凹溝35は、電子部品33の厚みと同等又はそれより深い深さ寸法を有する場合、図3Dに示すように、ひさし35bによって凹溝35を部分的に塞いで電子部品33の飛び出しを防止することが可能である。
【0040】
パレット15の長手方向の両端部(図3中上下端部)において、両短辺部の裏面(凹溝35とは反対面側)には、段部が形成されて係止部37となっており、図中下側の短辺部近傍には係合部39が貫通形成されている。係止部37はパレット15の長辺部近傍に形成することも可能である。
【0041】
図2中のガイド部31は一対のコ字状又は箱型を有し、図4に示すように、内側にパレット15が複数枚積層されるようになっており、1軸ロボット1上にて図示しない基台に配置されている。
【0042】
ガイド部31の底面側には、パレット15の係止部37に係合する薄い爪41が、対向位置から互いに進退動可能に配置されている。
【0043】
爪41は、ガイド部31の底面側に対向するように配置された一対の開閉シリンダ43に支持されるとともに、シリンダ43の前進動作によって最下位パレット15の係止部37に係止してそれらを支持し、後退動作によって係止部37との係止を解除して下方からパレット15の取り出しを確保している。なお、図4では、同図A以外においてシリンダ43の図示は省略した。
【0044】
ガイド部31では、図4Aに示すように、通常、積層されたパレット15の最下位置のパレット15の係止部37に爪41が係止しており、第2の移送手段11のテーブル21のパレット15が載置された状態から、同図Bのように例えば第2の移送手段11のテーブル21を上昇させ、テーブル21上のパレット15が最下位置のパレット15に当接されると、図4Cのように爪41がシリンダ43の後退動作によって係止部37との係止が解除される。
【0045】
次いで、図4Dに示すように、テーブル21がパレット1枚分上昇して最下位置のパレット15を押し上げ、テーブル21の動きが停止され、同図Eのように、爪41がシリンダ43の前進動作によって突出し、テーブル21上のパレット15の係止部37と係止され、同図Fのようにテーブル21が降下し、ガイド部31へ空のパレット15の供給がなされる。図4Gについては後述する。
【0046】
ガイド部31内のパレット15は、手動でガイド部31へ上から供給することも可能である。
【0047】
第1の移送手段9のテーブル17に対し、ガイド部31からパレット15を受けて降下するには、図4A〜Fの手順の逆、すなわち手順F〜Aを経れば良い。
【0048】
このような第1、第2の移送手段9、11の動作、それら昇降軸13、19の動作によるテーブル17、21の上下動、シリンダ43の動作は、後述する制御手段45(図2参照)の制御機能によってなされる。
【0049】
図2において、ガイド部31からパレット15にして数枚分左側には、パレット15に部品33を配列する配列手段47が、パレット15上にこれを渡すように図示しない基台に配置されている。
【0050】
配列手段47は、図5Aに示すように、1軸ロボット1上にあってパレット15の凹溝35に沿って配列位置P1に配列された操作腕49と、この操作腕49の下面から突出する吸着ノズル51を有して形成されている。
【0051】
操作腕49の先端には、図2に示すように、電子部品33を1個ずつ同方向に整列した状態にして送り出す公知の振動型ボウルフィーダ53が配置されており、配列された電子部品33の先頭をリニヤに配列する公知の振動型リニヤフィーダ55がそれに連結され、操作腕49の下方をパレット15の近傍まで延びている。
【0052】
パレット15、ボウルフィーダ53や、リニヤフィーダ55において電子部品33は図示されていない。
【0053】
配列手段47の吸着ノズル51は、図5Cに示すように、リニヤフィーダ55の配列路55aに配列された先頭の電子部品33に当接してこれを吸着し、上昇してからパレット15の凹溝35上に移動して降下し、凹溝35に電子部品33を収納して吸着を解放して上昇し、リニヤフィーダ55の配列路55aに戻る往復動をするもので、制御手段45にて変位制御されている。図5C中の符号55bは先頭の電子部品33を止めるストッパである。
【0054】
そのため、吸着ノズル51の往復動によって、リニヤフィーダ55から順次電子部品33がパレット15に1列状態で連続配列されるようになっている。なお、配列手段47の構成はそれに限定されない。
【0055】
第1の移送手段9は、パレット15の端の凹溝35とリニヤフィーダ55の配列路55aが揃うように停止するとともに、凹溝35に電子部品33が所定数配列される都度、凹溝35の形成ピッチで順次ステップ状に変位制御され、隣りの凹溝35と配列路55aが揃うようになっている。
【0056】
1軸ロボット1に沿って配列位置P2から積層位置P1を越えた出し入れ位置P3にあって、1軸ロボット1の近傍には充填装置25が配置されている。
【0057】
この充填装置25は、図6に示すように、個々のパレット15の収納される空所57を有する収納部27が上下方向に積層、一体化されて直方体を縦置きした形状となっており、この側面に沿って縦置きされた保持板59に上下動可能に保持されている。
【0058】
すなわち、充填装置25は、図2及び図6に示すように、保持板59の長手方向に設けられた1対のレール61を把持して上下方向に滑動自在に支持されるとともに、保持板59の下方にあってレール61間に配置されたステッピングモータM3から保持板59に沿ってレール61間を延びる送りねじ63に側面部がねじ込まれ、制御手段45の制御機能を介したモータM3の動作により、収納部27の1個分又は複数個分の距離だけ上下方向に変位制御されるようになっている。
【0059】
充填装置25の各収納部27は、この正面(図6中左側)の開口部が蓋65で開閉可能になっており、背面側にはパイプ67が内部と連結され、この途中にバルブ69が挿入されている。
【0060】
各収納部27の蓋65は、出し入れ手段23から収納部27数にして1個又は数個分だけ上側に配置されたシリンダ71とこれから突出する開閉操作部73を有して形成された開閉手段75によって開閉される。
【0061】
すなわち、シリンダ71の前進動作によって開閉操作部73が蓋65に当接され、開閉操作部73の適当な開操作によって蓋65を保持しながら収納部27の開口部から引き離し、シリンダ71の後退動作によって開閉操作部73が蓋65を保持したまま後退して開口部が開動作される。
【0062】
シリンダ71の前進動作によって開閉操作部73で保持した蓋65を収納部27の開口部に当て、開閉操作部73の適当な閉操作によって蓋65を収納部27の開口部に密着させて収納部27内を密封させる。
【0063】
出し入れ位置P3に位置する第1、第2の移送手段9、11のテーブル17、21を挟んで充填装置25とは反対側には、上述した出し入れ手段23が配置されている。
【0064】
出し入れ手段23は、シリンダ77と、これからテーブル17、21上へ突出する先端がL字状に曲がった出し入れ軸79とを有して形成されている。
【0065】
出し入れ軸79は、シリンダ77の前進動作によってその先端がパレット15の係合部39まで押し出されるとともに係合部39との係合制御された後、更に、押し出し制御されてパレット15を充填装置25のうち開口された収納部27の空所57内に押し込み制御され、出し入れ軸79の先端とパレット15の係合部39との係合が解除されて元の位置に後退するよう動作制御される。
【0066】
出し入れ軸79は、予め開閉手段75で蓋65が開かれ、かつ第2の移送手段11のテーブル21の位置まで変位した収納部27に対し、シリンダ77の前進動作によって出し入れ軸79が収納部27内まで突出され、その先端がパレット15の係合部39と係合された後、第2の移送手段11のテーブル21まで引き出され、パレット15の係合部39との係合が解除され、更に、元の位置に後退するよう動作制御されている。
【0067】
これら出し入れ手段17のシリンダ77、出し入れ軸79、開閉手段75のシリンダ71や開閉操作部73の動作、更に、出し入れ手段23のシリンダ77や出し入れ軸79の動作は、制御手段45の制御機能の下で行われる。
【0068】
パレット15の収納される収納部27は、上述したように開閉手段75によって蓋65が開かれた位置のものであり、パレット15の収納された収納部27は開閉手段75によって蓋65が閉じられ、その後に不活性気体が収納部27内に充填される。
【0069】
充填装置25の各収納部27は、パレット15が収納されるとともに、蓋65が閉じられて内部が密封されたとき、バルブ69が開動作されて空所57内が脱気されてから、ヘリウムガスなどの不活性気体が所定の高い圧力で、例えば1時間程度加圧される。
【0070】
バルブ69の開閉制御や不活性気体の充填時間制御も、制御手段45の制御機能の下で行われる。
【0071】
不活性気体の圧入期間が経過すると、開閉手段75で蓋65が開かれ、出し入れ手段17でパレット15が出される。
【0072】
図2において、出し入れ位置P3からパレット15にして数個分右側には、パレット15から電子部品33を移載する移載手段81が、1軸ロボット1上及びこの近傍に図示しない基台に配置されている。
【0073】
移載手段81は、図7に示すように、1軸ロボット1を横切るように移載位置P4に位置するパレット15上に凹溝35に沿って配列された操作腕83と、この操作腕83の下面から突出する細い操作片85と、操作腕83の先端下方に配置された整列部87と、この整列部87に整列された電子部品33を検査装置29へ移載する移載腕89とを有して形成されている。
【0074】
操作腕83の操作片85は、パレット15の凹溝35端の押出溝35aから差込まれて凹溝35内をその長手方向にスライドし、整列部87の整列路87aまで電子部品33を押し出しスライドして停止するとともに、整列路87aから引上げた状態で、パレット15の押出溝35a又は凹溝35に戻って差込まれるよう、制御手段45で変位制御されている。
【0075】
そのため、操作片85の往復動により、パレット15の凹溝35から1個又は複数個ずつ電子部品33を整列部87へスライド整列可能となっている。
【0076】
なお、第2の移送手段11は、パレット15の右端の凹溝35と整列部87の整列路87aが揃うように停止するとともに、凹溝35の全ての電子部品33が整列路87aの側へ移される都度、凹溝35の形成ピッチでステップ状に変位制御され、左隣りの凹溝35と整列路87aが揃うようになっている。
【0077】
移載腕89は、制御手段45の制御の下、その整列部87に整列された1個又は複数個ずつの電子部品33を、そのヘッド91で検査装置29の回転テーブル93の所定位置上へ揃えて移送し、再びヘッド91を整列部87へ戻すよう往復動するものである。
【0078】
ヘッド91は、電子部品33を1個ずつ収納する収納部91aを検査装置29における部品配列と同じ間隔で複数有しており、各収納部91aを整列部87の配列路87aに揃えて電子部品33を1個ずつ収納し、回転テーブル93まで移送するもので、電子部品33は図示しない手段にてヘッド91から回転テーブル93に移載される。移載腕89の構成もこれに限定されない。
【0079】
移載位置P4において、制御手段45はパレット15の電子部品33の移載進頻情報を保持している。
【0080】
制御手段45は、移載手段81による電子部品33の移載数をカウントするとともに移載した移載済み位置情報や移載されない電子部品33の位置情報、各パレット15毎に不活性気体の充填終了からの経過時間(移載累積時間)を記録する機能を有しており、電子部品33が残されたパレット15が配列位置P2に戻されたとき、新たな電子部品33の配列開始位置を配列手段47に指示する制御機能も有している。
【0081】
すなわち、制御手段45は、累積時間が所定の移載期間、例えば5分とか10分を越えたとき、移載手段81の動作を停止制御し、電子部品33の残ったパレット15を積層位置P1まで移送するよう第2の移送手段11を制御し、第1の移送手段9がそれを受けて配列位置P2に位置したとき、移載済み位置情報に基づき、移載跡位置に対して電子部品33を補充配列するよう配列手段47を制御する機能を有している。
【0082】
なお、その充填終了は、厳密には、充填装置25の収納部27への不活性気体の圧入が終了してその脱気を開始する時点や、収納部27の蓋65を開いた時点であるが、各パレット15毎にこれが収納部27から出されて開放された時点とすることが可能である。
【0083】
検査装置29は、例えば時計方向に90°ずつ回転する回転テーブル93と、電子部品33が所定位置に例えば3個ずつ配列されたとき、180°回転した位置で電子部品33からの不活性気体の漏れを1個ずつ検出する公知の検査部95を有している。
【0084】
図2の制御手段45は、電子回路及びこれによって上述した構成要素を動作させる機構部を有して形成されており、上述した制御機能の他の機能は以下の動作説明によって明確化される。
【0085】
次に、上述した本発明のテスト用気体充填装置の動作を説明する。
当初、図2のガイド部31では、図4のシリンダ43の動作によって爪41が前進して最下位のパレット15の係止部37と係止されており、複数枚のパレット15が積層されている。
【0086】
この状態で、制御手段45の制御下、第1の移送手段9が1軸ロボット1をガイド部31の下方まで移動されると、第1の移送手段9のテーブル17が図4F及びEのように上昇して最下位置のパレット15に当接し、図4Cのようにシリンダ43の動作によって爪41が後退してパレット15の係止部37との係止が解除される。
【0087】
次いで、図4Dに示すように、テーブル17にパレット15が乗った状態で1枚分下降してから、同図C〜Aのように、爪41が前進して係止部37と係止されてパレット15が保持される一方、1枚のパレット15を乗せたテーブル17が降下して停止する。
【0088】
次に、第1の移送手段9は、1軸ロボット1を図2中左側へ移動し、配列位置P2にて右端の凹溝35とリニヤフィーダ55が揃う位置で停止する。
【0089】
パレット15に対しては、配列手段47の操作腕49から突出する吸着ノズル51の吸着、移動、解放の繰り返し動作により、リニヤフィーダ55から1個又は数個ずつ電子部品33がパレット15の凹溝35に収納配列され、所定回数だけ繰り返される。
【0090】
右端の凹溝35への電子部品33の収納が終了すると、パレット15が凹溝351個分だけ図中右側にスライド制御され、隣の凹溝35とリニヤフィーダ55の先端を一致制御される。
【0091】
以降、複数の凹溝35に対し、順次、所定数の電子部品33が収納制御されるとともに、配列された電子部品33の数量が制御手段45によってカウントされ、所定数又は配列数が一杯になるまで繰り返される。
【0092】
パレット15上に収納配列された電子部品33の数量が所定値又は一杯になると、パレット15が1軸ロボット1によって右側へ移動され、積層位置P1を越えて出し入れ位置P3で停止される。
【0093】
充填装置25は、図6に示すように、制御手段45の制御を介したモータM3の動作によって上下方向に変位制御され、空きの収納部27であってこれからパレット15の収納される収納部27を開閉手段75の開閉操作部73と同じ位置に変位させる。
【0094】
全ての収納部27にパレット15が収納されていないとき、最上段又は最下段の収納部27から順次下方又は上方の収納部27が開閉手段75の開閉操作部73と同じ位置に変位される。その後は、制御手段45の管理下で任意の収納部27が変位させる。
【0095】
充填装置25は、開閉操作部73を蓋65に当接させて開操作して蓋65を保持して収納部27の開口部を開けた後、モータM3の動作によってその収納部27を下方向に変位制御させ、第1の移送手段9のテーブル17と同じ位置に変位される。
【0096】
パレット15と開けられた収納部27が同じ位置に変位されると、出し入れ手段23のシリンダ77が動作して出し入れ軸79がパレット15の係合部39と係合され、更に、出し入れ軸79が押し出されてパレット15が収納部27内に収納され、出し入れ軸79の先端とパレット15の係合部39との係合が解除されると、出し入れ軸79が元の位置に後退する。
【0097】
パレット15の収納される収納部27は、モータM3の動作によって上方向に変位制御され、開閉操作部73によって蓋65が収納部27の開口部に当接されるとともに密封動作される。
【0098】
すると、パレット15の収納された収納部27は、バルブ69の開動作を介して脱気された後、不活性気体がその収納部27内に圧入される。不活性気体の圧入は約1時間程度、所定の圧力で持続される。
【0099】
パレット15が収納部27に収納された後、第1の移送手段9は、1軸ロボット1を左側へ移動して積層位置P1で停止し、以降、積層位置P1、配列位置P2及び出し入れ位置P3での動作を繰り返す。
【0100】
不活性気体の圧入時間が経過してパレット15を受け取る場合、充填装置25にあって圧入時間の経過した収納部27がモータM3の動作によって開閉操作部73と同じ位置に変位し、開閉操作部73で蓋65が開けられた後、開けられた収納部27が、出し入れ位置P3における第1、第2の移送手段9、11のテーブル17、21の位置に変位される。
【0101】
制御手段45の制御の下で、第2の移送手段11のテーブル21を収納部27と同じ位置に位置させておき、出し入れ手段23のシリンダ77を動作させて出し入れ軸79を収納部27内へ前進させてパレット15の係合部39と係合させ、出し入れ軸79を後退させてパレット15をテーブル21上に移動させた後、パレット15との係合を解除し、更に出し入れ軸79を後退させる。
【0102】
次に、第2の移送手段11を右側へ移載位置P4まで移動し、移載手段81の操作腕83の下に右端の凹溝35が位置する位置で停止される。
【0103】
次いで、操作腕83の下面から突出する操作片85によって1個又は複数個ずつ電子部品33を整列部87の整列路87aへスライドさせて整列させ、その後、操作片85の繰り返し動作によって所定数の電子部品33が整列部87に整列される。
【0104】
なお、整列路87aがパレット15の凹溝35と等長であれば、操作片85の1回のスライド動作で、1列分の電子部品33を一度に整列路87aへ押し出すことが可能である。
【0105】
整列部87に整列された電子部品33は、例えば3個ずつ移載腕89のヘッド91の収納部91aに収納され、検査装置29の回転テーブル93へ運ばれるとともに、回転テーブル93の所定位置に移載され、再びヘッド91が整列部87へ戻る。
【0106】
右端の凹溝35への電子部品33を整列部87へ移し終ると、パレット15が凹溝35にして1個分だけ図中右側にスライド制御され、隣の凹溝35と移載手段81の操作腕83が一致するようステップ状に変位制御される。
【0107】
以降、複数の凹溝35に対し、順次、電子部品33を整列部87へ移し終ると、ステップ状に変位制御されるとともに、配列された電子部品33の数量が制御手段45によってカウントされ、所定数又は配列数が一杯になるまで繰り返される。
【0108】
他方、第2の移送手段11は、所定の移載期間が終了すると、積層位置P1に戻り、図4に示す動作によってパレット15をガイド部31の最下段に積層する。
【0109】
なお、第1及び第2の移送手段9、11は互いに当たらないように、第2の移送手段11を第1の移送手段9より左側、すなわち移載位置P4又は検査装置29側に位置されるとともに制御手段45によって制御されている。
【0110】
検査装置29は、所定位置に例えば3個の電子部品33が配列されると、時計方向に90°ずつ回転し、所定位置に新たに3個の電子部品33を配列する。
【0111】
検査装置29では、移載位置から180°回転した先の検査部95によって電子部品33を包み、公知の手法により充填気体の有無を測定する。充填気体の有無は検査部95による測定可能・不可能に対応する。
【0112】
充填気体が検出された電子部品33は気密性に問題があるとし、検査部95から例えば90°回転した位置(図示せず。)で、3個の電子部品33を回転テーブル93から移す際に、不良品として分類される。
【0113】
他方、充填気体が検出されなかった電子部品33は、回転テーブル93から移す際に、良品として分類される。
【0114】
配列位置P2にてパレット15上に電子部品33を配列する時間、充填装置25の収納部27内へ不活性気体を充填する時間、更に、積層位置P4にてパレット15上から電子部品33を検査装置29に移載する時間は、積層位置P1、配列位置P2、出し入れ位置P3及び移載位置P4の相互間で第1、第2の移送手段9、11が移動する時間より長い。特に、不活性気体の充填時間は長い。
【0115】
そのため、パレット15上への電子部品33の配列時間中、不活性気体の充填時間中、パレット15上から電子部品33の検査装置29への載置時間中に、積層位置P1、配列位置P2、出し入れ位置P3及び移載位置P4の相互間で第1、第2の移送手段9、11を移動させたり、パレット15の別の移動動作が制御手段45の制御の下で平行してなされる。
【0116】
そして、何らかの不測の原因によって、移載位置P4のパレット15上の全ての電子部品33が、所定の移載時間(期間)内に移載されずに残った場合、上述したように制御手段45のカウント記録機能により、移載手段81の動作を終了して第2の移送手段11を積層位置P1まで移動させて、ガイド部31に保持させ、その後、第1の移送手段9によって配列位置P2で電子部品33を補充配列する。
【0117】
この場合、制御手段45のカウント記録機能により、電子部品33が移載された跡の移載跡位置に対して配列手段47で電子部品33が補充配列される。
【0118】
本発明において、第1の移送手段9及び第2の移送手段11はパレット15を積層したり取り出すためにテーブル17の昇降手段が必要である。
【0119】
そして、その昇降手段は、上述した構成に限らず、例えば図4Gに示すように、上下動しないテーブル17の複数隅から昇降ロッド99を昇降自在に貫通配置し、上述した制御手段45でパレット15の上げ下げ制御をさせる構成も可能である。
【0120】
また、上述した開閉手段75は、出し入れ手段23の上方に配置する構成に限らない。例えば、収納部27に蓋65がヒンジ構成にて形成されている場合、出し入れ手段23に開閉手段75を具備させたり、出し入れ手段23とほぼ同一平面上に開閉手段75を配置することも可能である。
【0121】
本発明の実施において、1軸ロボット1、第1、第2の移送手段9、11、出し入れ手段23、充填装置25、収納部27、検査装置29、ガイド部31、配列手段47、開閉手段75、移載手段81、検査部95の構成は任意であり、上述した構成に限定されない。
【0122】
例えば、上述した構成では、電子部品33を吸着してパレット15の凹溝35へ1列状態で収納する例であり、端子ピンなどの突出物がないか小さいブロック状の電子部品33に好適する。
【0123】
端子ピンなどの突出物を有する電子部品33に対しては、スライドさせながらパレット15に収納する構成が困難な場合も想定される。
【0124】
このような場合、図8に示すように、例えばステンレス製の長方形板に、電子部品33のはまる小さな凹部97を所定の間隔でマトリックス状に多数形成したパレット15を用いる構成も可能である。
【0125】
このような構成では、図示はしないが、凹部97を有するパレット15に対して、配列位置P2にて1軸ロボットでリニヤフィーダ55から個々の電子部品33を吸着させて順次収納させ、移載位置P4にてXYロボットで個々の電子部品33を吸着して検査装置29のテーブル93へ移載するようにすれば良い。
【0126】
もっとも、上述した溝型のパレット15に電子部品33を1列状態で収納する構成は、電子部品33の収納密度が向上してパレット15の小型化が可能であるうえ、収納部27を小さくして充填装置25も小型化できるし、それに伴って脱気が早まったり不活性ガスの消費が少なくなる利点がある。
【0127】
ところで、上述した実施の形態では、部品供給手段としてのボウルフィーダ53やリニヤフィーダ55から電子部品33を供給する構成としたが、本発明の部品供給手段はこれに限定されない。
【0128】
例えば、図9に示すように、配列位置P2に位置する第1の移送手段9に保持されたパレット15に対し、リニヤフィーダ55や整列部87と同様に、複数の電子部品33を1列状態に整列して供給する整列部101と、この整列部101の近傍に配置されそれら電子部品33が予め配列された図8に類似する補助パレット103と、この補助パレット103から電子部品33を整列部101へ1列状態になるよう移し換える移換え手段105とを備えた部品供給手段を用いる構成も可能である。
【0129】
補助パレット103及び整列部101は、パレット15と同じ位置に揃うように、図示いない保持手段で保持される。
【0130】
移換え手段105は、整列部101と補助パレット103に沿って配置された長尺状の1軸ロボット107にそれら整列部101と補助パレット103間を移動可能にシリンダ109を支持し、このシリンダ109の昇降軸先端に配置した吸着ヘッド111を有して形成され、上述した制御手段45によって制御されている。
【0131】
そして、移換え手段105は、制御手段45による制御の下、シリンダ109を補助パレット103上に位置させて吸着ヘッド111を降下させ、吸着ヘッド111で電子部品33を吸着して上昇してからシリンダ109を整列部101上に移動させ、吸着ヘッド111を降下させて電子部品33の吸着を解除して上昇し、この繰り返しによって電子部品33を補助パレット103から整列部101へ移換える。
【0132】
なお、本発明において、積層位置P1と出し入れ位置P3の順序を入れ替えても良く、これに合わせて制御手段45による制御を変更すれば良い。
【0133】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係るテスト用気体充填装置は、1軸ロボットに第1及び第2の移送手段を設け、第1の移送手段によって積層位置から空きパレットを受けて配列位置に移送し、この配列位置で部品供給手段から空きパレット上に電子部品を配列し、電子部品の配列されたパレットを第1の移送手段で出し入れ位置に移送し、そのパレットを出し入れ手段で充填装置に挿入して電子部品にテスト用気体を充填するとともに、第1の移送手段を積層位置に戻す一方、テスト用気体の充填された電子部品の配列されたパレットを出し入れ手段で第2の移送手段に引き出して移載位置に移送し、移載位置にて移載手段で電子部品を検査装置へ移載し、第2の移送手段で空きパレットを積層位置へ戻す構成とした。
そのため、検査する電子部品を検査装置へ移送する過程が自動化され、テスト用気体充填後の時間管理や省力化が可能になり、検査の信頼性が向上するうえ、電子部品の製造コストを低下させることが可能となる。
そして、電子部品の検査装置への移載に要した累積時間が所定の移載期間を越えたとき移載手段の移送動作を停止制御し、電子部品の残ったパレットを積層位置へ戻し制御し、そのパレット上の移載済み位置情報に基づき、配列位置にて
電子部品の移載跡位置に対して電子部品を補充配列するよう制御する構成では、移載されずに残った電子部品を、テスト用気体の充填工程に確実かつ自動的に戻して再充填可能となり、特に、テスト用気体の充填後の時間管理効率や省力化が大幅に向上し、より検査の信頼性が向上する。
さらに、複数のそれら電子部品を1列状態に整列して供給する整列部と、それら電子部品が予め配列された補助パレットから電子部品をその整列部へ1列状態になるよう移し換える移換え手段とを有して上記部品供給手段を形成する構成では、補助パレットなどに予め電子部品を配列させた状態で供給でき、種々の部品供給形態に対応可能となり、使用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品へのテスト用気体充填装置の実施の形態を説明する概略正面図である。
【図2】図1の電子部品へのテスト用気体充填装置を説明する概略平面図である。
【図3】本発明のテスト用気体充填装置で用いるパレットを示す図である。
【図4】本発明のテスト用気体充填装置で用いるガイド部を示す図である。
【図5】本発明のテスト用気体充填装置で用いる配列手段を示す図である。
【図6】本発明のテスト用気体充填装置で用いる出し入れ手段、充填装置及び開閉手段を示す図である。
【図7】本発明のテスト用気体充填装置で用いる移載手段を示す図である。
【図8】本発明のテスト用気体充填装置で用いる他のパレットを示す図である。
【図9】本発明のテスト用気体充填装置の他の例を示す部分概略図である。
【符号の説明】
1、107 1軸ロボット
3a、3b、5a、5b プーリ
7a、7b ベルト
9 第1の移送手段
11 第2の移送手段
13、19 昇降軸
15 パレット
17、21 テーブル
23 出し入れ手段
25 充填装置
27 収納部
29 検査装置
31 ガイド部(保持手段)
33 電子部品(部品)
35 凹溝
35a 押出溝
35b ひさし
37 係止部
39 係合部
41 爪
43、71、77 シリンダ
45 制御手段
47 配列手段
49、83 操作腕
51 吸着ノズル
53 ボウルフィーダ(部品供給手段)
55 リニヤフィーダ(部品供給手段)
55a 配列路
55b ストッパ
57 空所
59 保持板
61 レール
63 送りねじ
65 蓋
67 パイプ
69 バルブ
73 開閉操作部
75 開閉手段
79 出し入れ軸
81 移載手段
85 操作片
87 整列部
87a 整列路
89 移載腕
91 ヘッド
91a 収納部
93 回転テーブル
95 検査部
97 凹部
99 ロッド
101 整列部(部品供給手段)
103 補助パレット
105 移換え手段(部品供給手段)
109 シリンダ
111 吸着ヘッド
M1、M2、M3 モータ
P1 積層位置
P2 配列位置
P3 出し入れ位置
P4 移載位置

Claims (3)

  1. テスト用気体を充填する複数の電子部品が板状の空きパレットに配列される位置を配列配置とし、前記テスト用気体の充填された前記電子部品から当該テスト用気体の漏れを検査する検査装置に対して前記電子部品を移載する位置を移載位置とし、それら配列位置と移載位置の間に、前記空きパレットの積層位置と、前記テスト用気体を充填するために前記パレットを出し入れする出し入れ位置とを直線的に設けたとき、前記配列配置、積層位置及び出し入れ位置に停止可能に変位制御されて前記パレットを移送する第1の移送手段と、
    この第1の移送手段より前記移載位置側にあって前記積層位置、出し入れ位置及び移載位置に停止可能に変位制御されて前記パレットを移送する第2の移送手段と、
    複数の前記電子部品を整列した状態で供給する部品供給手段と、
    前記第1の移送手段によって前記配列位置にある前記空きパレットに前記電子部品を前記部品供給手段から配列する配列手段と、
    個々の前記パレットが前記出し入れ位置側から収納されるとともに蓋によって密閉可能に形成された収納部を上下方向に複数有する充填装置であって、前記出し入れ位置近傍にあってその上下方向に変位可能に配置され、前記パレットが収納されて密封されたとき当該収納部内に前記テスト用気体を所定期間充填する充填装置と、
    前記第1の移送手段によって前記出し入れ位置に位置する前記パレットを前記蓋の開けられた当該収納部へ挿入し、前記テスト用気体の充填が終了し前記蓋の開けられた前記収納部から、前記出し入れ位置に位置する前記第2の移送手段へ前記パレットを取り出す出し入れ手段と、
    前記第2の移送手段によって前記出し入れ位置から前記移載位置に位置された前記パレットから前記電子部品を前記検査装置側へ移載する移載手段と、
    前記空きパレットを前記積層位置から前記配列位置を経て前記出し入れ位置へ停止と移送を繰返して前記第1の移送手段を変位制御し、前記パレットを前記出し入れ位置から前記移載位置を経て前記積層位置へ停止と移送を繰返して前記第2の移送手段を変位制御し、前記空きパレットが前記配列位置にあるとき当該パレットへ前記電子部品を配列するよう前記配列手段を制御し、前記電子部品の配列された前記パレットが前記出し入れ位置に移送されたとき、前記蓋を開いて前記収納部を前記出し入れ位置に相当する位置に位置させるよう前記充填装置を変位制御し、前記出し入れ手段によって前記パレットを前記収納部へ挿入して前記蓋を閉じて密封するとともに当該収納部内に前記テスト用気体を充填制御し、所定の前記充填期間が経過したとき、前記第1の移送手段に代えて前記第2の移送手段を前記出し入れ位置に変位制御し、前記蓋を開いて当該収納部を前記出し入れ位置に相当する位置に変位制御するとともに前記出し入れ手段によって当該収納部内のパレットを前記第2の移送手段上に引き出し制御し、前記第2の移送手段にて前記出し入れ位置から前記移載位置へ移送された前記パレットから前記電子部品を前記検査装置へ移載するよう前記移載手段を制御する制御手段と、
    とを具備することを特徴とする電子部品へのテスト用気体充填装置。
  2. 前記制御手段は、前記移載手段が前記パレットから前記検査装置へ移載した前記電子部品の移載済み位置情報及び前記充填の終了からの経過時間を前記パレット毎に記録し、前記累積時間が所定の移載期間を越えたとき前記移載手段の移送動作を停止制御し、前記電子部品の残った前記パレットを前記移載位置から前記積層位置へ移送するよう前記第2の移送手段を制御し、前記電子部品の残った前記パレットが前記第1の移送手段によって前記配列位置に位置されたとき、前記移載済み位置情報に基づき、前記電子部品の移載跡位置に対して前記部品供給手段から前記電子部品を補充配列するよう前記配列手段を制御可能に形成されてなる請求項1記載の電子部品へのテスト用気体充填装置。
  3. 前記部品供給手段は、複数の前記電子部品を1列状態に整列して供給する整列部と、前記電子部品が予め配列された補助パレットから前記電子部品を前記整列部へ1列状態になるよう移し換える移換え手段とを有してなる請求項1又は2記載の電子部品へのテスト用気体充填装置。
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