JP2003267552A - 部品取り出し方法および部品収納装置 - Google Patents

部品取り出し方法および部品収納装置

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JP2003267552A JP2002071829A JP2002071829A JP2003267552A JP 2003267552 A JP2003267552 A JP 2003267552A JP 2002071829 A JP2002071829 A JP 2002071829A JP 2002071829 A JP2002071829 A JP 2002071829A JP 2003267552 A JP2003267552 A JP 2003267552A
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啓且 村松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイの収納容量を増やして部品収納部から
のトレイ取り出し回数を軽減できるようにする一方で、
トレイの出し入れを容易に行えるようにする。 【解決手段】 昇降可能なテーブル16上にトレイTr
を置き、該トレイTrに部品を収納しながら順次トレイ
Trを積み重ねるとともに、その途中にスペーサ5を介
挿する。トレイTrの取り出し時には、スペーサ5によ
り形成されるトレイ間の隙間に支持板163を挿入し、
この状態でテーブル16を下降させることによりテーブ
ル上に積層されたトレイTrのうちスペーサ5より上側
のトレイTrをそれより下側のトレイTrから分離させ
る。そして、支持板163に支持された上側のトレイT
rを所定の出し入れ口から引き出した後、スペーサ5を
取り除き、さらにテーブル16を上昇させて残りのトレ
イTrを前記出し入れ口に対応する高さ位置に配置して
前記出し入れ口から引き出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップ等の電
子部品を試験する部品試験装置に組込まれる部品収納装
置における部品取り出し方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの製造過程においては、
最終的に製造されたICチップ等の電子部品に対して各
種試験を施す必要があり、従来からそのような試験を自
動的に行う部品試験装置が提案されている。
【0003】この種の装置は、試験前後の部品をトレイ
に載置した状態で収納する部品収納部と、部品の試験を
実施するテストヘッドと、これら部品収納部とテストヘ
ッドとの間で部品を搬送する搬送装置とを有しており、
電子部品を収納したトレイから部品を取出しながらこれ
をテストヘッドに搬送して試験に供し、試験後、試験結
果に対応して設けられた各トレイに部品を収納するよう
に構成されている。
【0004】部品収納部には、未試験部品を収納した複
数のトレイが昇降テーブル上に積層状態で載置されてお
り、最上位のトレイから未試験部品が取出されながら、
最上位のトレイが空になると、そのトレイが排除されて
次ぎのトレイから部品が取出されるように構成されてい
る。また、試験済み部品を収納するトレイも同様に昇降
テーブル上に載置されており、トレイに部品が収納され
ながら、このトレイが満載状態となると、新たな空トレ
イがその上に積層されるように構成されている。そし
て、未試験部品を収納した最上位のトレイと、試験済み
部品を収納した最上位のトレイとが同じ高さに位置する
ように各昇降テーブルの高さ位置が駆動制御されること
により、搬送手段による部品の取出しおよび収納が同じ
高さ位置で行われるように構成されている。
【0005】なお、部品収納部に対するトレイの出し入
れは、一般に、昇降テーブルを特定の高さ位置にセット
した状態で装置側面に設けられる扉を開くことにより、
該側面に形成された出し入れ口を介して行うようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の部品試験装置で
は、近年、部品収納部へのトレイの出し入れに伴う作業
の中断回数を軽減し、これにより稼働率を上げることが
要求されており、例えば、部品収納部におけるトレイの
収納容量を増大させることが行われている。
【0007】ところが、このようにトレイの収納容量を
増大させると、積層トレイの増大によりトレイの総重量
が増すとともに、積層高さが大きくなることにより出し
入れ時のバランス確保が難しくなり、トレイの出し入れ
が困難なものとなる。
【0008】そこで、トレイを複数回に分割して出し入
れすることも考えられる。しかし、上下のトレイは凹凸
部分を嵌合させて互いに水平方向に位置決めした状態で
積層するのが一般的であり、またトレイの収納スペース
は通常必要最小限のスペースしか有していないため、例
えば、未試験部品の収納部に対しては、複数段に積まれ
たトレイを順次積み重ねることにより複数回に分けて収
納することもある程度は可能であるが、試験済み部品の
収納部においては、既に満載状態に積み上げられたトレ
イを分割しながら取り出すのは上記の事情により困難で
ある。
【0009】また、トレイの収納容量の増大に伴い収納
扉が大きくなるため、その分、開閉に必要なスペースが
大きくなり、装置の設置場所が制限されるおそれがあ
る。例えば、扉を引き倒して略水平に開放させることに
より、トレイ出し入れ時のガイドとして扉を機能させる
装置もあり、この種の装置では扉の大型化に比例して開
閉スペースが拡大することとなり極めて都合が悪い。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、トレイの収納容量を増やして部
品収納部からのトレイ取り出し回数を軽減できるように
する一方で、トレイの出し入れ作業を容易に行い得るよ
うにすること、より好ましくは、扉開閉スペースの拡大
を抑えることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、部品収納用のケーシング内に配設された
昇降可能なテーブル上にトレイを置き、該トレイに部品
を収納しながら順次トレイを積み重ねることにより前記
ケーシング内に部品を収納する一方、前記テーブル上に
積層されたトレイを前記ケーシングの側面に形成された
取り出し口から取り出すようにされた部品収納装置にお
ける部品取り出し方法であって、前記テーブル上に積層
されたトレイのうち予め定めた特定高さ位置にあるトレ
イを支持し、この状態で前記テーブルを下降させること
により前記テーブル上に積層されたトレイを前記特定高
さ位置のトレイを含む上側部分のトレイとそれ以外の下
側部分のトレイとに分離させ、その後、前記上側部分又
は下側部分のトレイから順に前記取り出し口から取り出
すようにしたものである(請求項1)。
【0012】この方法によると、積層されたトレイをテ
ーブルの移動を利用して上下方向に一旦分離させてから
その上側部分又は下側部分から順に取り出すようにして
いるので、上下のトレイを凹凸部分等により互いに位置
決めしながらテーブル上にトレイを積み上げる収納形式
であっても、収納されたトレイを難なく分割して取り出
すことが可能となる。そのため、トレイの収納容量を増
やして部品収納部からのトレイ取り出し回数を軽減でき
るようにする一方で、トレイの取り出し作業を容易に行
えるようになる。
【0013】この場合、例えば前記上側部分のトレイを
取り出した後、前記テーブルを上昇させ、該テーブル上
の残置トレイを先行して取り出した前記上側部分のトレ
イと同じ高さ位置から取り出すようにすれば(請求項
2)、トレイの最大積載量に対して小さい(高さ方向に
小さい)取り出し口でトレイの取り出しが可能となる。
また、取り出し口を開閉する扉も小さくて済むため、扉
開閉に必要なスペースを縮小化することもできる。
【0014】なお、前記テーブル上の残置トレイをさら
に上下に分離するとともに、前記残置トレイのうち分離
された上側部分のトレイを取り出し、以降、この動作を
繰り返すことにより前記テーブル上に積層されたトレイ
を取り出すようにすれば(請求項3)、テーブル上によ
り多くのトレイを積層した状態で収納する一方で、収納
されたトレイの取り出しを容易に行うことができるよう
になる。
【0015】一方、本発明に係る部品収納装置は、部品
収納用のケーシング内に昇降可能なテーブルが配設さ
れ、このテーブル上に部品収納用のトレイを積み重ねた
状態で載置することにより前記ケーシング内に部品を収
納するように構成されるとともに、前記ケーシングの側
面に前記トレイの出し入れ口を備えた部品収納装置にお
いて、前記テーブルが昇降する空間内であって、かつ前
記テーブルの昇降ストロークの途中部分に挿入される作
動位置と前記空間の外側に待避する待避位置とに変位可
能に設けられ、前記作動位置に配設された状態で前記テ
ーブルが昇降する空間内でトレイを支持する支持手段を
備えているものである(請求項4)。
【0016】この装置によると、請求項1乃至3にかか
る方法を良好に実施することが可能となる。すなわち、
前記テーブル上に順次トレイを載置しながら各トレイに
部品を収納することにより前記テーブル上にトレイを積
み重ねるとともに、最上位のトレイが一定の高さ位置に
配設されるように前記テーブルを下降させるようにし、
例えばテーブル上にトレイが満載状態となった時に、前
記支持手段を待避位置から作動位置に移動させてテーブ
ル上のトレイのうちその途中部分のトレイを支持させ、
この状態で前記テーブルを下降させるようにすれば、テ
ーブル上のトレイを、前記支持手段により支持したトレ
イを含む上側部分とそれ以外の下側部分とに分離させる
ことができる。
【0017】なお、この装置は、上記のように空トレイ
に部品を収納しながら該トレイを積み重ねる場合以外に
も、部品を収納したトレイを予め前記テーブル上に積み
重ねておき、最上位のトレイから順次部品を取り出す場
合にも適している。この場合には、テーブル上に前記ト
レイを積層する作業を分割して行うことができるという
利点がある。すなわち、テーブルを前記支持手段よりも
下側に配置するとともに、前記支持手段を作動位置に移
動させておき、この状態で、適当な数に積み上げたトレ
イを前記支持手段に支持させるとともに、前記テーブル
上に置き、その後、前記テーブルを上昇させて該テーブ
ル上のトレイと支持手段により支持されたトレイとを上
下に合体させることにより、前記テーブル上へのトレイ
の収納を分割して行うことが可能となる。
【0018】前記の部品収納装置において、前記出し入
れ口は、前記支持手段の配設部分の上側又は下側に設け
られているのが好ましい(請求項5)。
【0019】すなわち、この装置では、上記のようにト
レイの出し入れを分割して行えるため、その分、収納可
能なトレイの容量(最大容量)に対して出し入れ口を小
さくすることが可能となる。従って、出し入れ口を上記
のような構成とすることにより、該出し入れ口を開閉す
る扉を小さくすることが可能となり、その結果、扉開閉
に必要なスペースを縮小化することができる。
【0020】なお、上記のように空トレイに部品を収納
しながらトレイをテーブル上に積み重ねる場合であっ
て、かつ支持手段よりも上側に出し入れ口を設ける場合
には、支持手段により支持された上側部分のトレイをま
ず取り出した後、前記テーブルを上昇させて残置トレイ
を出し入れ口に対応する高さ位置に配置することにより
該テーブル上の残置トレイを取り出すことができる。一
方、支持手段よりも下側に出し入れ口を設ける場合に
は、テーブル上のトレイ(下側部分のトレイ)をまず取
り出した後、支持手段により支持されている残置トレイ
を前記テーブルの昇降に伴い受け取ってから出し入れ口
に対応する高さ位置に配置することにより該残置トレイ
を取り出すことが可能となる。
【0021】また、部品を収納したトレイを予め前記テ
ーブル上に積み重ねておき、最上位のトレイから順次部
品を取り出す場合であって、支持手段よりも上側に出し
入れ口を設ける場合には、まず適当な数に積み上げたト
レイを出し入れ口から収納して前記支持手段により支持
させた後、これらのトレイを前記テーブルの昇降動作に
伴いテーブル上に移し、さらに適当な数に積み上げたト
レイを出し入れ口から収納して前記支持手段により支持
させた後、前記テーブルを上昇させて先にテーブル上に
載置されているトレイ上に後から収納したトレイを積み
上げることにより前記テーブル上に必要な数のトレイを
積層した状態で載置することが可能となる。一方、支持
手段よりも下側に出し入れ口を設ける場合には、まず適
当な数に積み上げたトレイを出し入れ口から収納して前
記テーブル上に載置し、テーブルを上昇させて該トレイ
を支持手段により支持させた後、テーブルを下降させ、
さらに適当な数に積み上げたトレイを出し入れ口から前
記テーブル上に載置した後、前記支持手段に支持されて
いるトレイを前記テーブルの上昇に伴い該テーブル上に
載置されたトレイ上に積み上げることにより前記テーブ
ル上に必要な数のトレイを積層した状態で載置すること
が可能となる。
【0022】前記の部品収納装置においては、前記出し
入れ口を開閉する扉が設けられ、この扉は、その下端部
において略水平軸回りに回動可能に設けられるととも
に、開放状態において略水平に支持されてトレイ出し入
れ用のガイドとして機能するように構成されているのが
より好ましい(請求項6)。
【0023】この構成によると、トレイの荷重を扉で支
えながらケーシングに対してトレイの出し入れすること
ができるので、トレイの出し入れ作業をさらに容易に行
うことが可能となる。
【0024】なお、前記テーブル上に空トレイを置き、
該トレイに部品を収納しながら順次トレイを積み重ねる
ことにより前記ケーシング内に部品を収納する場合に
は、前記テーブル上に積層されるトレイの間に介挿され
ることにより上下のトレイの間に隙間を形成するスペー
サと、前記テーブルが昇降する前記空間の外側に設けら
れる待機位置と前記テーブル上に積層されるトレイとの
間で前記スペーサを搬送するスペーサ搬送手段とを備
え、前記テーブル上に特定数のトレイが積層されると、
前記待機位置に置かれたスペーサが前記スペーサ搬送手
段により最上位のトレイ上に搬送されてそれ以降のトレ
イが該スペーサ上に積層され、さらに前記テーブル上に
予め定められた数のトレイが積層されると、前記支持手
段が前記挿入位置に移動して前記スペーサにより形成さ
れたトレイ間の前記隙間に挿入され、さらに前記テーブ
ルが所定量だけ下降することにより前記スペーサより上
側に積層されているトレイが前記支持手段によりその下
側から支持されて該トレイと前記スペーサを含むそれ以
外のトレイとが分離されるように構成されているのが好
ましい(請求項7)。
【0025】このようにスペーサを介挿して上下のトレ
イ間に隙間を形成し、その隙間に前記支持手段を挿入し
てトレイを支持するように構成すれば、トレイ自体に特
別な構造を設けることなく、テーブル上に積層されたト
レイを上下に分離させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。なお、図中には方向性を明確にする
ためにX軸、Y軸を示している。
【0027】図1及び図2は、本発明に係る部品収納装
置が適用される部品試験装置を概略的に示している。こ
れらの図に示すように、部品試験装置1(以下、試験装
置1と略す)は、部品の搬送及び試験中の部品保持(固
定)という機械的な役割を担うハンドラ2と、このハン
ドラ2に組込まれる試験装置本体3とから構成されてい
る。
【0028】試験装置本体3は、上面にテストヘッド4
を備えた箱型の装置で、テストヘッド4に設けられたソ
ケット(図示省略)に部品をセットして該部品の入力端
子にテスト電流を供給しつつ部品の出力端子からの出力
電流を受けることにより部品の品質を判断するように構
成されている。
【0029】試験装置本体3は、前記ハンドラ2に対し
て脱着可能に構成されており、図示を省略するが、例え
ば試験装置本体3を専用の台車に載せた状態でハンドラ
2の下側から所定の挿着位置に挿入し、テストヘッド4
をハンドラ2の基台2aに形成された開口部から後記テ
スト領域Taに臨ませた状態で固定することによりハン
ドラ2に対して組付けられている。なお、テストヘッド
4と試験装置本体3とは必ずしも一体である必要はな
く、テストヘッド4のみをハンドラ2に組付け、その他
の部分をハンドラ2から離間した位置に配置してテスト
ヘッド4に対して電気ケーブル等で電気的に接続するよ
うにしてもよい。
【0030】ハンドラ2は、同図に示すように、上部が
側方に迫出した略箱型の装置で、トレイに収納された部
品を取出して前記テストヘッド4に搬送し、さらに試験
後の部品をその試験結果に応じて仕分けするように構成
されている。以下、その構成について具体的に説明す
る。
【0031】ハンドラ2の基台2a上は、大きく分け
て、トレイTrが収納されるトレイ収納領域Saと、テ
ストヘッド4等が配置されるテスト領域Taの二つの領
域に分けられている。
【0032】トレイ収納領域Saには、X軸方向に複数
のトレイ収納部が並設されており、当実施形態では、図
2の左側から順に第1〜第4の4つのトレイ収納部11
〜14が並設されている。そして、第2トレイ収納部1
2に試験前(未検査)の部品を載せたトレイTrが、第
1トレイ収納部11に空のトレイTrが、第4トレイ収
納部14に試験後の部品のうち合格品(Pass)を載せた
トレイTrが、第3トレイ収納部13に試験後の部品の
うち不合格品(Fail)を載せたトレイTrが夫々収納さ
れている。なお、各トレイTrは何れもY軸方向に細長
の平面視矩形に形成されており、図示を省略するが、例
えばその表面には複数の部品収納凹部が区画形成されて
おり、ICチップ等の部品が各部品収納凹部内に収納さ
れるように構成されている。
【0033】前記トレイ収納部11〜14のうち、第1
トレイ収納部11はトレイTrを基台2a上に積み重ね
た状態で載置するように構成されている。一方、他のト
レイ収納部12〜14は、夫々昇降可能なテーブル上に
複数のトレイTrを積み重ねた状態で基台下のスペース
に収納し、最上位のトレイTrのみを基台上に形成され
た開口部12a〜14aに臨ませるように構成されてい
る。具体的に説明すると、図3及び図4に示すように、
各トレイ収納部12〜14には、上下方向に延びるレー
ル17が設けられ、このレール17にテーブル16が移
動可能に装着されている。また、サーボモータ18によ
り作動する、レール17と平行なボールねじ軸19が設
けられ、このボールねじ軸19がテーブル16のナット
部分16aに螺合装着されている。そして、テーブル1
6上に複数のトレイTrが積み重ねられた状態で載置さ
れ、サーボモータ18によるボールねじ軸19の回転駆
動に伴いテーブル16が昇降することにより、テーブル
16上に積み重ねられたトレイTrの数に応じてその最
上位のものが各開口部12a〜14aに臨むように構成
されている。
【0034】なお、トレイTrには、その表面適所に凸
部が、裏面に該凸部に対応する凹部がそれぞれ形成され
ており、トレイTrが積層されると上下の対応する凹凸
同士が互いに嵌合して各トレイTrが水平方向に位置決
めされ、その結果、トレイTrがバランス良く積層され
得るようになっている。
【0035】ハンドラ2の側壁(ケーシングの側面)に
は、各トレイ収納部12〜14に対応してトレイTrの
出し入れ口12c〜14cが設けられるとともに、各出
し入れ口12c〜14cを開閉する扉12b〜14bが
設けられている。
【0036】各扉12b〜14bは、図4に示すよう
に、下端部がヒンジを介してハンドラ2の側壁に組み付
けられており、同図の一点鎖線に示すように手前(同図
では左側)に引き倒すことにより出し入れ口12c〜1
4cを開放するとともに、この開放状態において扉自体
が略水平に保持されるように構成されている。これによ
り、トレイTrの出し入れ時には、トレイTrを支持し
ながら各トレイ収納部12〜14内に案内するガイドと
して扉12b〜14bを機能させるように構成されてい
る。
【0037】各出し入れ口12c〜13cの高さ方向の
寸法Haは、同図に示すようにトレイ収納部12〜14
における最大収納時の高さHbよりも小さく設定されて
おり、当実施形態では、例えば最大収納時の概ね上側半
分に積層されたトレイTrに対応するようにその位置お
よび高さ方向の寸法Haが設定されている。
【0038】なお、当実施形態では、前記トレイ収納部
11〜14のうち、合格品(Pass)を載せたトレイTr
を収納する第4トレイ収納部14に本願発明の部品収納
装置の構成が適用されており、以下に詳しく説明するよ
うに、スペーサ収納装置15やトレイTrの支持手段が
この第4トレイ収納部14に対して設けられている。
【0039】すなわち、前記基台2aにおける開口部1
4aの側方には、図3及び図5に示すようにスペーサ収
納装置15が設けられており、ここにスペーサ5が収納
保持されている。
【0040】スペーサ5は、前記テーブル16上に積層
されるトレイTrの途中部分に介挿されることにより上
下のトレイTrの間に隙間を形成するための部材であ
る。このスペーサ5は、トレイTrと略同等の外形寸法
を有したY軸方向に細長の平面視略矩形の板状部材で、
その周縁部分には各長辺部分に2カ所ずつ合計4つの切
欠部5a〜5dが形成されており、トレイTrの間に介
挿されることにより上下のトレイTrの周縁部分に前記
切欠部5a〜5dによる隙間を形成するようになってい
る。なお、スペーサ5の表裏面にはトレイTrと同様の
位置決め用の凹凸部が形成されており、トレイTrの間
に介挿された状態で他のトレイTrと同様に水平方向に
位置決めされ得るように構成されている。
【0041】スペーサ収納装置15は、前記スペーサ5
の収納テーブル151を有しており、この収納テーブル
上に前記スペーサ5を載置した支持するとともに、エア
シリンダ154の作動によりこの収納テーブル151を
前記開口部14a外側の待機位置(図5の実線位置)
と、開口部14a上方の供給位置(図5の一点鎖線位
置)とにわたって略水平に移動させるように構成されて
いる。すなわち、収納テーブル151には、X軸方向に
延びる一対のレール部材152が固定されおり、これら
レール部材152が基台2aに固定されたガイド153
にスライド自在に支持されるとともに、基台2aに固定
されたエアシリンダ154のロッド154aが連結され
ている。そして、エアシリンダ154の駆動状態の切り
換えに応じて、収納テーブル151が前記ガイド153
等に案内されながら前記待機位置と供給位置とにわたっ
て変位するように構成されている。
【0042】なお、収納テーブル151の表面には位置
決め用の凸部151aが設けられており、スペーサ載置
時には、この凸部151aがスペーサ裏面に形成される
凹部に嵌合することにより、スペーサ5が収納テーブル
151上に位置決めされた状態で支持されるように構成
されている。
【0043】また、図3,図6及び図7に示すように、
第4トレイ収納部14の内部には、スペーサ5の介挿に
よりトレイ間に形成される隙間を利用してテーブル16
上のトレイTrを支持する支持手段が設けられている。
【0044】この支持手段は、テーブル16の昇降する
空間を挟んで配設される合計4つの支持装置161から
構成されている。各支持装置161は、トレイTrをそ
の下側から支持するための平坦な表面(上面)を有する
支持板163と、この支持板163を水平方向に進退駆
動するエアシリンダ162とを有しており、第4トレイ
収納部14の各仕切壁14dにそれぞれ2つずつ、前記
支持板163を仕切壁14dに貫通させた状態でその外
側から組付けられている。そして、各エアシリンダ16
2の作動により、支持板163を、テーブル16が昇降
する空間から外側に待避させた待機位置(図6の実線位
置)と該空間内に突出させた作動位置(図6の一点鎖線
位置)とにわたって進退移動させ得るように構成されて
いる。
【0045】各支持装置161は全て同一の高さ配置に
配設されており、具体的には、前記扉14bが開放され
て略水平に支持されたときの該扉上面(図4に符号Hc
で示す高さ位置)と前記支持板163の上面とが略面一
となるように設定されている。また、各支持装置161
の平面的な配置は、図7に示すようにトレイ上にスペー
サ5が載置された状態でスペーサ5の前記切欠部5a〜
5dに対応する配置とされている。つまり、トレイTr
にスペーサ5が介挿された状態で、図6に示すようにス
ペーサ5に対応する位置で前記支持板163を作動位置
にセットすると、スペーサ5の前記切欠部5a〜5dに
対して支持板163が外側から挿入され(すなわち、ス
ペーサ5により形成される上下のトレイ間の隙間に支持
板163が挿入され)、この状態でテーブル16を下降
させると、スペーサ5よりも上側に積層されたトレイT
rが前記各支持板163に下側から支持され、前記スペ
ーサ5を含むそれより下側に積層されたトレイTr等か
ら分離されるようになっている。
【0046】トレイ収納領域Saには、さらに図1及び
図2に示すようにP&Pロボット(Pick & Place Robo
t)20が設けられている。
【0047】P&Pロボット20は、移動可能なヘッド
23を有しており、このヘッド23によって第2トレイ
収納部12のトレイTrから部品を取り出して後記シャ
トルロボット30A,30Bに受け渡すとともに、試験
後の部品をシャトルロボット30A,30Bから受け取
って第3トレイ収納部13又は第4トレイ収納部14の
トレイTrに移載するもので、さらに、第1トレイ収納
部11とその他のトレイ収納部12〜14との間でトレ
イTrを搬送するトレイ搬送装置として機能するととも
に、後述するようにスペーサの搬送手段としても機能す
るように構成されている。
【0048】すなわち、上記基台2a上にはY軸方向に
延びる一対の固定レール21が設けられ、これら固定レ
ール21にヘッド支持部材22が移動可能に装着されて
いる。また、図示を省略するが、前記固定レール21と
平行に延びてサーボモータにより回転駆動されるボール
ねじ軸が基台2a上に設けられ、このボールねじ軸が前
記支持部材22に設けられたナット部材(図示省略)に
螺合装着されている。さらに、詳しく図示していない
が、前記支持部材22にX軸方向に延びる固定レールが
設けられてこの固定レールにヘッド23が移動可能に装
着されるとともに、前記固定レールと平行に延びてサー
ボモータにより回転駆動されるボールねじ軸が配設さ
れ、このボールねじ軸がヘッド23に設けられたナット
部分に螺合装着されている。そして、上記各サーボモー
タによるボールねじ軸の回転駆動に応じて支持部材22
がY軸方向に、ヘッド23がX軸方向に夫々移動するこ
とにより、ヘッド23が前記トレイ収納部11〜14及
びシャトルロボット30A,30Bの後記部品受渡し位
置P1を含む範囲で平面的に移動(X−Y平面上を移
動)し得るように構成されている。
【0049】ヘッド23には、複数のノズル部材が搭載
されており、当実施の形態では部品吸着用の一対のノズ
ル部材24a,24bと、トレイTrおよび前記スペー
サ5を吸着するためのノズル部材25(便宜上、トレイ
用ノズル部材25という)との合計3つのノズル部材が
搭載されている。
【0050】部品吸着用の各ノズル部材24a,24b
は、ヘッド23に対して昇降及び回転(ノズル軸回りの
回転)が可能となっており、図示を省略するがサーボモ
ータを駆動源とする駆動機構により夫々作動するように
構成されている。そして、第2トレイ収納部12等のト
レイTr上、あるいはシャトルロボット30A,30B
の後記テーブル32の上方にヘッド23が配置された状
態で、各ノズル部材24a,24bの昇降動作に伴いト
レイTrに対する部品の出し入れ等を行うように構成さ
れている。なお、トレイTrへの部品の収納に際して
は、このようなノズル昇降動作に加えて各ノズル部材2
4a,24bが回転することによりトレイTrに対して
予め定められた方向で部品が収納されるように構成され
ている。
【0051】トレイ用ノズル部材25は、ヘッド23に
対して昇降動作のみが可能となっており、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により作動するように構成され
ている。そして、部品の取出しに伴い空になったトレイ
Trを吸着した状態で、ヘッド23の移動に伴い第2ト
レイ収納部12から第1トレイ収納部11にトレイTr
を移送するとともに、必要に応じて第1トレイ収納部1
1に収納されている空のトレイTrを吸着して第3又は
第4のトレイ収納部13,14に移送するように構成さ
れている。また、前記スペーサ収納装置15の収納テー
ブル上に置かれている前記スペーサ5を吸着して第4ト
レイ収納部14のトレイ上に移送するとともに、トレイ
上のスペーサ5を吸着してスペーサ収納装置15の収納
テーブル上に移送するように構成されている。
【0052】なお、トレイ用ノズル部材25には、その
先端部(下端部)に例えば矩形板型の吸着パッドが組付
けられることにより広い吸着面積が設けられており、そ
の結果、トレイTrやスペーサ5を良好に吸着し得るよ
うに構成されている。
【0053】トレイ収納領域Saには、さらに各シャト
ルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P1の間に
CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ34が配設
されている。このカメラ34は、P&Pロボット20の
前記ヘッド23に吸着されている部品を下側から撮像す
るもので、試験終了後の部品をトレイTrへの収納に先
立って撮像するように構成されている。
【0054】一方、テスト領域Taには、前記テストヘ
ッド4、一対のシャトルロボット30A,30B(第1
シャトルロボット30A,第2シャトルロボット30
B)及びテストロボット40が配設されている。
【0055】テストヘッド4は、上述の通り基台2aに
形成された開口部からテスト領域Taの略中央部分に露
出した状態で配設されている。テストヘッド4の表面に
は、部品をセットするための複数のソケット(図示省
略)が配設されており、当試験装置1においては2つの
ソケットがX軸方向に並んだ状態で設けられている。
【0056】各ソケットには、それぞれ部品(ICチッ
プ等)の各リードに対応する接触部(図示せず)が設け
られており、各ソケットに部品を夫々位置決めすると、
部品の各リードとこれに対応する接触部とが接触して該
部品に対して導通試験や、入力電流に対する出力特性試
験等の電気的試験が施されるように構成されている。
【0057】シャトルロボット30A,30Bは、トレ
イ収納領域Saとテスト領域Taとの間で部品を搬送し
つつ前記P&Pロボット20およびテストロボット40
に対して部品の受渡しを行う装置で、図2に示すように
夫々Y軸方向に延びる固定レール31と、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により駆動されて前記固定レー
ル31に沿って移動するテーブル32とを有している。
そして、第1トレイ収納部11及び第4トレイ収納部1
4の近傍に設定されたP&Pロボット20に対する部品
受渡し位置P1と、テストヘッド4側方に設定されたテ
ストロボット40に対する部品受渡し位置P2との間で
前記テーブル32を固定レール31に沿って往復移動さ
せながら該テーブル32により部品を搬送するように構
成されている。
【0058】テーブル32には、試験前の部品を載置す
るためのエリアと、試験後の部品を載置するエリアとが
設けられており、各エリアにそれぞれ2個の部品を載置
することができるように構成されている。図示を省略す
るが、各エリアにはそれぞれ負圧パッドが設けらてお
り、移動中には、テーブル上の部品を下から吸着するこ
とにより該テーブル32からの部品の脱落を防止するよ
うになっている。
【0059】テストロボット40は、上述のように各シ
ャトルロボット30A,30Bによりトレイ収納領域S
aからテスト領域Taに供給される部品をテストヘッド
4に搬送(供給)して該試験の間テストヘッド4に対し
て部品を押圧した状態で保持(固定)し、試験後は、部
品をそのままシャトルロボット30A,30Bに受け渡
す(排出する)装置である。
【0060】このテストロボット40は、シャトルロボ
ット30A,30Bを跨ぐように基台2a上に設けられ
た高架2bに沿って移動する一対の搬送用ヘッド42
A,42B(第1搬送用ヘッド42A,第2搬送用ヘッ
ド42B)を有しており、これら搬送用ヘッド42A,
42Bに夫々搭載された一対のヘッド本体43a,43
bによりテストヘッド4に対して部品の供給及び排出を
行うように構成されている。
【0061】各ヘッド本体43a,43bは、それぞれ
搬送用ヘッド42A,42Bに対してX軸方向及びY軸
方向の移動が可能に構成され、サーボモータを駆動源と
する図外の駆動機構により駆動するように構成されてい
る。
【0062】各ヘッド本体43a,43bには、それぞ
れ部品吸着用のノズル部材(図示省略)が搭載されてい
る。各ノズル部材は、ヘッド本体43a,43bのフレ
ームに対して昇降及び回転(ノズル軸回りの回転)が可
能となっており、サーボモータを駆動源とする図外の駆
動機構により駆動するように構成されている。また、各
ヘッド本体43a又は43bの一方には、テストヘッド
4への部品供給の際にソケットに付された基準マークを
撮像するためのCCDエリアセンサからなるソケット認
識カメラ62が搭載されている。
【0063】テスト領域Taには、さらに前記シャトル
ロボット30A,30Bの部品受渡し位置P2とテスト
ヘッド4との間に、夫々CCDエリアセンサからなる部
品認識カメラ64A,64Bが上向きに配設されてい
る。これらのカメラ64A,64Bは、各搬送用ヘッド
42A,42Bによる部品の吸着状態をテストヘッド4
への搬入に先立って撮像するもので、シャトルロボット
30A(又は30B)からの搬送用ヘッド42A(又は
42B)による部品の取り上げ後、該搬送用ヘッド42
A(又は42B)が部品認識カメラ64A(又は64
B)上方に移動することにより各ヘッド本体43a,4
3bのノズル部材に吸着されている部品を撮像するよう
に構成されている。なお、部品受渡し位置P2、部品認
識カメラ64A,64B及びテストヘッド4は、X軸と
平行な同一軸線上に配置されており、これにより搬送用
ヘッド42A,42Bを夫々部品受渡し位置P2からテ
ストヘッド4に亘って最短距離で移動させながその途中
で試験前の部品を撮像し得るように構成されている。
【0064】なお、ハンドラ2の上部には、図1に示す
ように防塵用のカバー2cが装着されており、テスト領
域Ta及びトレイ収納領域Saを含む基台2a上の空間
がこのカバー2cによって覆われている。
【0065】前記試験装置1には、図示を省略するが、
論理演算を実行する周知のCPUと、そのCPUを制御
する種々のプログラムなどを予め記憶するROMと、装
置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAMとを
備えた制御装置(制御手段)が搭載されており、前記試
験装置本体3、部品認識カメラ34,64A,64B及
びソケット認識カメラ62や、前記スペーサ収納装置1
5、P&Pロボット20、テストロボット40、シャト
ルロボット30A,30B及び支持装置161等の各コ
ントローラ等がこの制御装置に電気的に接続されてい
る。そして、この制御装置により前記P&Pロボット2
0等の駆動が統括的に制御されることにより順次部品の
試験が行われるようになっている。以下、この部品試験
動作について説明する。
【0066】まず、第1シャトルロボット30Aのテー
ブル32が部品受渡し位置P1にセットされ、前記P&
Pロボット20により第2トレイ収納部12のトレイT
rから未試験の部品が取り出されて前記テーブル32上
に載置される。この際、2つの部品が同時にトレイTr
から取り出されてテーブル32上に載置される。
【0067】次いで、該テーブル32が部品受渡し位置
P1から部品受渡し位置P2に移動することによりトレ
イ収納領域Saからテスト領域Taに部品が搬送され、
テーブル32が部品受渡し位置P2に到達すると、第1
搬送用ヘッド41Aの各ヘッド本体43a,43bによ
りテーブル32上の部品が吸着されることによりテーブ
ル32からピックアップされる。なお、当該アップ動作
の後、テーブル32は、再度部品受渡し位置P1に移動
し、P&Pロボット20から次の部品を受け取った後、
再び部品受渡し位置P2に移動して待機する。
【0068】そして、テーブル32から部品がピックア
ップされると、第1搬送用ヘッド42Aの移動に伴い該
部品が部品認識カメラ64Aの上方に搬送され、ここで
部品の吸着状態が画像認識され、さらにテストヘッド4
の上方に搬送された後、各部品がテストヘッド4の各ソ
ケットに夫々同時に押し付けられた状態で位置決めされ
る。これにより部品の試験が開始される。この際、前記
ソケット認識カメラ62によるソケット上のマークの画
像認識結果と、部品認識カメラ64Aによる部品の吸着
状態の画像認識結果とに応じて第1搬送用ヘッド42A
が駆動制御されることにより、ソケットと各部品との位
置関係にずれがある場合にはそのずれが補正され、これ
により各部品がソケット内に正確に位置決めされること
となる。
【0069】部品の試験が終了すると、各部品がテスト
ヘッド4のソケットから取り外され、第1搬送用ヘッド
42Aの移動に伴い第1シャトルロボット30Aとの部
品受渡し位置P2に搬送されてテーブル32上に載置さ
れる。この際、テーブル32上には、上述のように次ぎ
の部品(未試験の部品)が既に載置されており、従っ
て、試験後の部品がテーブル32上に移載されると、第
1搬送用ヘッド42Aにより直ちにテーブル32上の次
の部品がピックアップされてテストヘッド4に搬送され
ることとなる。
【0070】一方、試験後の部品は、テーブル32が部
品受渡し位置P2から部品受渡し位置P1に移動するこ
とによりテスト領域Taからトレイ収納領域Saに戻さ
れる。
【0071】トレイ収納領域Saに戻された部品は、P
&Pロボット20のヘッド23によりテーブル32から
ピックアップされた後、部品認識カメラ34の上方に搬
送され、ここで部品の吸着状態が画像認識された後、試
験結果に応じて第3トレイ収納部13又は第4トレイ収
納部14に搬送されてトレイTr内に収納される。この
際、部品認識カメラ34による部品の吸着状態の認識結
果に応じてP&Pロボット20が駆動制御されることに
より、各部品がトレイTr内の所定の部品収納凹部に正
確に位置決めされることとなる。
【0072】以上の説明では、第1シャトルロボット3
0Aおよび第1搬送用ヘッド42Aにより部品を搬送し
ながら試験を行う場合について説明しているが、この試
験装置1では、上記のような第1シャトルロボット30
A等による部品の搬送動作に時間差をもたせた状態で第
2シャトルロボット30Bおよび第2搬送用ヘッド42
Bによる部品の搬送動作が行われるように構成されてい
る。つまり、第1シャトルロボット30A等による部品
の搬送と、第2シャトルロボット30B等による部品の
搬送とが移相をずらして行われることにより、テストヘ
ッド4に対してほぼ連続的に部品が搬入、搬出され、そ
の結果、部品の試験が効率的に行われるように構成され
ている。なお、第2シャトルロボット30Bおよび第2
搬送用ヘッド42Bによる部品の搬送動作は第1シャト
ルロボット30A等による動作と基本的に同一でありそ
の説明は省略する。
【0073】ところで、上記のような試験操作中、トレ
イ収納領域Saの各トレイ収納部11〜14は以下のよ
うに作動する。
【0074】すなわち、第2トレイ収納部12には、未
試験部品を収納したトレイTrが前記テーブル16上に
積層された状態で収納され、かつ最上位のトレイTrが
所定の部品取り出し高さ位置に配置される。そして、部
品(試験前の部品)の取り出しに伴い第2トレイ収納部
12のトレイTr(最上位のトレイ)が空になると、P
&Pロボット20のヘッド23(トレイ用ノズル部材2
5)により該空トレイTrが吸着されて第2トレイ収納
部12等から第1トレイ収納部11に移送されるととも
に、トレイ1枚分だけテーブル16が上昇する。これに
より最上位のトレイTrが前記取り出し高さ位置に配置
され、第2トレイ収納部12において次ぎのトレイTr
からの部品の取り出しが行われることとなる。
【0075】一方、第3トレイ収納部13および第4ト
レイ収納部14には、試験済みの部品を収納したトレイ
Trが前記テーブル16上に積層された状態で収納さ
れ、かつ最上位のトレイTrが所定の部品収納高さ位置
に配置される。そして、部品(試験済み部品)の収納に
伴いトレイTr(最上位のトレイ)が満載状態になる
と、P&Pロボット20のヘッド23により第1トレイ
収納部11に置かれた空トレイTrが吸着されて第3ト
レイ収納部13等に移送されて最上位のトレイ上に積み
重ねられるとともに、トレイ1枚分だけテーブル16が
下降する。これにより空トレイTrが前記部品収納高さ
位置に配置され、第3トレイ収納部13等に対して次ぎ
の部品の収納が行われることとなる。
【0076】なお、部品の収納に伴い所定数のトレイT
rが積層されて第4トレイ収納部14が満載状態となる
と、前記扉14bが開放されて出し入れ口14cからト
レイTrが取り出されが、第4トレイ収納部14におい
ては、トレイTrを積み重ね過程で前記スペーサ5がト
レイ間に介挿され、さらにトレイ取り出しの際には、前
記支持装置161等が作動することにより、第4トレイ
収納部14内に収納されているトレイTrの取り出しが
分割して行われることとなる。以下、図8,図9を用い
てこの動作について、オペレータの作業も含めて説明す
ることとする。
【0077】まず、部品の収納に伴い所定数のトレイT
r、具体的には前記出し入れ口14cから同時に取り出
し可能な所定数のトレイTrがテーブル上に積み上げら
れると、前記スペーサ収納装置15等が作動してスペー
サ5が最上位のトレイ上に積み重ねられる。具体的に
は、エアシリンダ154の作動によりスペーサ5が収納
テーブル151と共に待機位置から開口部14a上方の
供給位置に移動するとともに、P&Pロボット20のヘ
ッド23がこのスペーサ5の上方に移動し、トレイ用ノ
ズル部材25によりスペーサ5がその上側から吸着され
ることにより収納テーブル151からスペーサ5がピッ
クアップされる(図8(a))。次いで、エアシリンダ
154がロッド引き込み駆動状態に切り換えられること
により収納テーブル151が待機位置にリセットされた
後、前記トレイ用ノズル部材25が下降することにより
スペーサ5が最上位のトレイ上に積み重ねられ(図8
(b))。そして、以後、このスペーサ5上にトレイT
rが積み重ねられる(図8(c))。
【0078】こうしてスペーサ5の下側に積層されたト
レイTrの数と同数のトレイTrがスペーサ上に積み上
げられると、スペーサ5が各支持装置161に対応する
ように、具体的にはスペーサ5の上面と支持装置161
の前記支持板163の上面とが略面一となるようにテー
ブル16が高さ方向に移動する(図8(d))。次い
で、エアシリンダ162の作動により各支持装置161
の支持板163が待機位置から作動位置に移動し、さら
に前記テーブル16が所定高さだけ下降することによ
り、スペーサ5よりも上側に積層されたトレイTrが前
記各支持板163に支持された状態で前記スペーサ5を
含むそれより下側のトレイTr等から分離される(図9
(a))。
【0079】そして、この状態で前記扉14bが開放さ
れ、支持装置161により支持されているトレイTrが
オペレータによって引き出されることにより、第4トレ
イ収納部14内のトレイTrのうち、まず上側半分のト
レイTrが同時に出し入れ口14cから取り出される。
この際、上述したように扉14bが開放状態で略水平に
保持され、かつ支持板163の上面が開放された前記扉
14bの上面と略面一になるように各支持装置161が
設けられている結果、トレイTrを扉14bの上に引き
出して容易に運び出すことができ、トレイTrの取り出
しが容易に行われることとなる。
【0080】第4トレイ収納部14内の上側半分のトレ
イTrが取り出されると、テーブル上面が前記扉14b
の上面と略面一になるようにテーブル16が高さ方向に
移動し(図9(b))、さらにスペーサ収納装置15等
が作動してスペーサ5が取り除かれる。具体的には、P
&Pロボット20のヘッド23が開口部14aの上方に
配置され、トレイ用ノズル部材25によりスペーサ5が
吸着されることによりトレイ上からピックアップされた
後、収納テーブル151が待機位置から供給位置に移動
する(図9(c))。そして、スペーサ5が収納テーブ
ル151上に移載された後、収納テーブル151が待機
位置にリセットされることにより、スペーサ5が待機位
置に戻される(図9(d))。
【0081】このようにしてスペーサ5が取り除かれた
後、オペレータによってテーブル上に支持されているト
レイTrが引き出されることにより、第4トレイ収納部
14内の残りのトレイTrが同時に出し入れ口14cか
ら取り出される。このときも、上述したようにテーブル
上面が扉14bの上面と略面一になるように配置されて
いることにより、トレイTrを扉14bの上に引き出す
ことができ、トレイTrの取り出しが容易に行われるこ
ととなる。
【0082】なお、そのほかのトレイ収納部について
は、例えば以下のようにしてトレイTrの出し入れが行
われる。
【0083】まず、第2トレイ収納部12へのトレイT
r(未試験部品を収納したトレイTr)の収納は、扉1
2bを開放された状態で、前記出し入れ口12cから同
時に挿入可能な数のトレイTrがこの扉上に積み上げら
れる。そして、テーブル上面が扉14bの上面と略面一
になるようにテーブル16が配置された、扉上に積層さ
れたトレイTrが出し入れ口12cから第2トレイ収納
部12内に押し込まれてテーブル16上に移載される。
その後、テーブル16が下降し、適当な数に積層された
トレイTrをその上下から支えながらオペレータが出し
入れ口12cから第2トレイ収納部12内に運びこみ、
テーブル上に積層されたトレイTrの最上位に積み重ね
ることにより行われるようになっている。
【0084】一方、第3トレイ収納部13からのトレイ
Trの取り出しは、テーブル上面が開放された前記扉1
3bの上面と略面一になるようにテーブル16が配置さ
れ、この状態でテーブル上に積層されているトレイTr
が扉13bの上に引き出されることにより行われる。す
なわち、この種の試験では、合格品(Pass)に比べて不
良部品(Fail)は極めて少なく、第4トレイ収納部14
のようにトレイTrを分割して取り出すことが要求され
る程、第3トレイ収納部13にトレイTrが収納される
ことはない。従って、第3トレイ収納部13には、スペ
ーサ収納装置15や支持装置161等が設けられていな
い。
【0085】以上説明したように、上記のような第4ト
レイ収納部14を有する試験装置1によると、試験終了
後の部品をトレイTrに収納しながら該トレイTrを積
み重ねるようにしながらも、トレイTrを取り出す際に
は、上述したようにトレイTrを分割して取り出すこと
ができるため、トレイTrの取り出し作業を容易に行う
ことができる。特に、この試験装置1では扉14bがガ
イドを兼ねており、該扉上にトレイTrを引き出すこと
により、トレイTrを難なく第4トレイ収納部14から
取り出すことができるため、その作業は極めて楽なもの
となる。
【0086】従って、試験終了後の部品をトレイTrに
収納しながらより多くのトレイTrをハンドラ2内に積
み重ねた状態で収納しておくことができる一方で、該ト
レイTrの取り出しの際には、その作業を容易に行うこ
とができるようになる。
【0087】しかも、トレイTrを分割して取り出せる
ようにしている結果、扉14b(出し入れ口14c)に
ついても図4に示すように最大収納容量に対して小さく
もので対応することができる。特に、この第4トレイ収
納部14では、扉14bを引き倒して水平に保持するこ
とによりトレイ取り出し用のガイドとして兼用するが、
上記のように扉14bを最大収納容量に対して小さく設
けることができる結果、同じ収納容量を有する従来のこ
の種の装置に比べると扉開閉に要するスペースが小さく
て済む。従って、試験装置1の使用に際して要求される
スペースを縮小化することもできる。
【0088】ところで、以上説明した試験装置1は、本
発明に係る部品収納装置を適用した部品試験装置の一例
であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような
構成を採用することもできる。
【0089】 トレイTrの底面に凹部を形成し、ト
レイTrを積層すると前記凹部によって上下のトレイ間
に各支持装置161の支持板163を挿入可能な隙間が
形成されるようにしてもよい。これによれば、スペーサ
5を用いることなく積層されたトレイTrを上下に分割
することが可能となるため、スペーサ収納装置15が不
要となり構成を簡略化することが可能となる。また、ス
ペーサ5の供給、排出に要する時間を削減できるため、
トレイTrの取り出しをより速やかに行えるようになる
というメリットがある。
【0090】 より多くのトレイTrを収納する場合
には、トレイTrの積層過程で複数箇所にスペーサ5を
介挿し、テーブル上に積層されるトレイTrを3つ以上
に分割して取り出すようにしてもよい。
【0091】 トレイTrの最大収納時の下側半分に
積層されるトレイTrに対応するように扉14b(出し
入れ口14c)の位置を設定し、積層されたトレイTr
のうち下側半分のトレイTrから順に取り出すようにし
てもよい。この場合には、図9(a)に示す如くテーブ
ル上のトレイTrを分割して下側半分のトレイTrをま
ず取り出した後、支持装置161により支持されている
上側半分のトレイTrを前記テーブル16の昇降に伴い
受け取ってから該トレイTrを出し入れ口14cに対応
する高さ位置に配置するようにすればよい。この場合、
スペーサ5はトレイTrと共に取り出し、オペレータが
回収するようにすればよい。但し、上記の構成を採用
すれば、このようなスペーサ5の回収は不要となる。
【0092】 試験前の部品を収納する第2トレイ収
納部12に、第4トレイ収納部14と同様の配置で支持
装置161を設けるようにしてもよい。これによれば、
トレイTrの収納作業をより簡単に行うことが可能とな
る。
【0093】すなわち、支持装置161を設けた場合に
は、次のようにしてトレイTrを収納することができ
る。まず、扉12bを開放し、出し入れ口12cから同
時に挿入可能な所定数のトレイTrを扉上に積み上げる
とともに、開放された前記扉12bの上面とテーブル上
面とが略面一になるようにテーブル16を配置し、扉1
2b上に積層した前記トレイTrを出し入れ口12cか
ら第2トレイ収納部12内に押し込みテーブル16上に
移載する。次いで、次に収納するトレイTrをさらに扉
上に積層する一方で、最上位のトレイTrが出し入れ口
12cの下端より下側に位置するようにテーブル16を
下降させ、支持装置161の各支持板163を作動位置
にセットする。そして、扉12b上に積層したトレイT
rを出し入れ口12cから第2トレイ収納部12内に押
し込み支持装置161により支持し、その後、テーブル
16を上昇させて先に収納したトレイTrに対して後か
ら収納したトレイTrを積み上げ、各支持板163を待
機位置に移動させる。
【0094】このようにすれば、第2トレイ収納部12
に多くのトレイTrを収納する場合でもその作業を難な
く行うことが可能となり、トレイ収納時の作業性を向上
させることが可能になるというメリットがある。
【0095】なお、このように支持装置161を設ける
代わりにスペーサ5を使って同様の作業を行うことも可
能である。すなわち、開放された扉12bの上面とテー
ブル上面とが略面一になるようにテーブル16を配置
し、まず扉12b上に積層したトレイTrを出し入れ口
12cから第2トレイ収納部12内に押し込みテーブル
16上に移載する。次いで、スペーサ5をその最上位の
トレイ上に積み重ね、開放された扉12bの上面と該ス
ペーサ5の上面とが面一となるようにテーブル16を下
降させる一方で、次に収納するトレイTrをさらに扉上
に積層する。そして、扉12b上に積層したトレイTr
を前記スペーサ上をスライドさせながら出し入れ口12
cから第2トレイ収納部12内に押し込み、スペーサ5
上に積み重ねるようにする。
【0096】このようにしてもトレイ収納時の作業性を
向上させることができる。但し、この場合には、上記の
ようにスペーサ5に対してトレイTrが前後方向(出し
入れ方向)にスライドし得るように両者を構成しておく
必要がある。また、部品の取り出しに伴い、スペーサ5
が最上位にきたときに該スペーサ5をP&Pロボット2
0により吸着して搬出する必要もある。
【0097】 実施形態では、P&Pロボット20の
テーブル32およびスペーサ収納装置15にスペーサ5
の搬送を行っている。つまり、P&Pロボット20およ
びスペーサ収納装置15により本発明のスペーサ搬送手
段が構成されているが、勿論、スペーサ搬送手段は、単
一の装置でスペーサ5を搬送するように構成してもよ
い。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ケーシ
ング内に配設された昇降可能なテーブル上に部品収納用
のトレイを置き、該トレイに部品を収納しながら順次ト
レイを積み重ねながら収納する一方で、該トレイの取り
出し時には、テーブル上に積層されたトレイのうち予め
定めた高さ位置にある特定のトレイを支持し、この状態
で前記テーブルを下降させることにより前記テーブル上
のトレイを前記特定のトレイを含む上側部分とそれ以外
の下側部分とに分離させ、その後、前記上側部分又は下
側部分のトレイをケーシング側面の取り出し口から取り
出すようにしたので、上下のトレイを凹凸部分等により
互いに位置決めしながトレイをテーブル上に積み上げる
収納形式であっても、トレイを分割しながらケーシング
側面の取り出し口から容易に取り出すことができる。そ
のため、トレイの収納容量を増やして部品収納部からの
トレイ取り出し回数を軽減できるようにしながらも、ト
レイの取り出し作業を容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品収納装置が組込まれた部品試
験装置を示す斜視概略図である。
【図2】部品試験装置を示す平面図である。
【図3】トレイ収納領域の各トレイ収納部の構成を示す
断面図である。
【図4】トレイ収納部の構成を示す図3のA−A断面図
である。
【図5】スペーサ収納装置の構成を示す平面略図であ
る。
【図6】第4トレイ収納部(特に支持手段)の構成を示
す要部断面図である。
【図7】第4トレイ収納部(特に支持手段)の構成を示
す図6のB−B断面図である。
【図8】(a)〜(d)は、第4トレイ収納部における
トレイ取り出し時の動作を時系列的に示した模式図であ
る。
【図9】(a)〜(d)は、第4トレイ収納部における
トレイ取り出し時の動作を時系列的に示した模式図であ
る。
【符号の説明】
1 部品試験装置 2 ハンドラ 3 試験装置本体 4 テストヘッド 5 スペーサ 11 第1トレイ収納部 12 第2トレイ収納部 13 第3トレイ収納部 14 第4トレイ収納部 15 スペーサ収納装置 151 収納テーブル 30A 第1シャトルロボット 30B 第2シャトルロボット 40 テストロボット 42A 第1搬送用ヘッド 42B 第2搬送用ヘッド 43a,43b ヘッド本体 161 支持装置(支持手段) 163 支持板 Sa トレイ収納領域 Ta テスト領域 Tr トレイ
フロントページの続き (72)発明者 村松 啓且 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 岸田 晃 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AF06 AG01 AG10 AG11 AG14 AG16 AH00 AH04 3F022 AA08 EE02 FF26 HH11 KK10 KK20 MM17 NN12 3F029 AA04 BA09 CA05 CA10 CA82 DA01 EA01 EA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品収納用のケーシング内に配設された
    昇降可能なテーブル上にトレイを置き、該トレイに部品
    を収納しながら順次トレイを積み重ねることにより前記
    ケーシング内に部品を収納する一方、前記テーブル上に
    積層されたトレイを前記ケーシングの側面に形成された
    取り出し口から取り出すようにされた部品収納装置にお
    ける部品取り出し方法であって、 前記テーブル上に積層されたトレイのうち予め定めた特
    定高さ位置にあるトレイを支持し、この状態で前記テー
    ブルを下降させることにより前記テーブル上に積層され
    たトレイを前記特定高さ位置のトレイを含む上側部分の
    トレイとそれ以外の下側部分のトレイとに分離させ、そ
    の後、前記上側部分又は下側部分のトレイから順に前記
    取り出し口から取り出すことを特徴とする部品取り出し
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品取り出し方法におい
    て、 前記上側部分のトレイを取り出した後、前記テーブルを
    上昇させ、該テーブル上の残置トレイを先行して取り出
    した前記上側部分のトレイと同じ高さ位置から取り出す
    ことを特徴とする部品取り出し方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の部品取り出し方法におい
    て、 前記テーブル上の残置トレイをさらに上下に分離すると
    ともに、前記残置トレイのうち分離された上側部分のト
    レイを取り出し、以降、この動作を繰り返すことにより
    前記テーブル上に積層されたトレイを取り出すことを特
    徴とする部品取り出し方法。
  4. 【請求項4】 部品収納用のケーシング内に昇降可能な
    テーブルが配設され、このテーブル上に部品収納用のト
    レイを積み重ねた状態で載置することにより前記ケーシ
    ング内に部品を収納するように構成されるとともに、前
    記ケーシングの側面に前記トレイの出し入れ口を備えた
    部品収納装置において、 前記テーブルが昇降する空間内であって、かつ前記テー
    ブルの昇降ストロークの途中部分に挿入される作動位置
    と前記空間の外側に待避する待避位置とに変位可能に設
    けられ、前記作動位置に配設された状態で前記テーブル
    が昇降する空間内においてトレイを支持する支持手段を
    備えていることを特徴とする部品収納装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の部品収納装置において、 前記取り出し口は、前記支持手段の配設部分の上側又は
    下側に設けられていることを特徴とする部品収納装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の部品収納装置に
    おいて、 前記出し入れ口を開閉する扉が設けられ、この扉は、そ
    の下端部において略水平軸回りに回動可能に設けられる
    とともに、開放状態において略水平に支持されてトレイ
    出し入れ用のガイドとして機能するように構成されてい
    ることを特徴とする部品収納装置。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6の何れかに記載の部品収
    納装置において、 前記テーブル上にトレイを置き、該トレイに部品を収納
    しながら順次トレイを積み重ねるとともに、最上位のト
    レイが一定の高さ位置に配設されるように前記テーブル
    を下降させるように構成されるものであって、前記テー
    ブル上に積層されるトレイの間に介挿されることにより
    上下のトレイの間に隙間を形成するスペーサと、前記テ
    ーブルが昇降する前記空間の外側に設けられる待機位置
    と前記テーブル上に積層されるトレイとの間で前記スペ
    ーサを搬送するスペーサ搬送手段とを備え、前記テーブ
    ル上に特定数のトレイが積層されると、前記待機位置に
    置かれたスペーサが前記スペーサ搬送手段により最上位
    のトレイ上に搬送されてそれ以降のトレイが該スペーサ
    上に積層され、さらに前記テーブル上に予め定められた
    数のトレイが積層されると、前記支持手段が前記挿入位
    置に移動して前記スペーサにより形成されたトレイ間の
    前記隙間に挿入され、さらに前記テーブルが所定量だけ
    下降することにより前記スペーサより上側に積層されて
    いるトレイが前記支持手段により下側から支持されて該
    トレイと前記スペーサを含むそれ以外のトレイとが分離
    されるように構成されていることを特徴とする部品収納
    装置。
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