JP3731869B2 - プリンタ用単片封筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタで印字するプリンタ用単片封筒に関し、特に、病院,薬局等で使用され、処方箋に記載された薬を収容するための薬袋として好適なプリンタ用単片封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタで印字するプリンタ用単片封筒として、病院,薬局等で使用され、処方箋に記載された薬を収容するための薬袋、業務用封筒等が知られている。
【0003】
図6は従来のプリンタ用単片封筒を薬袋に適用した例を示す外観平面図、図7はその構成を示す展開図および断面図である。
【0004】
図7に示すように、この薬袋5は、1枚の長方形状の紙材シート1を使用し、紙材シート1の長辺1a,1bをそれぞれ2等分する位置に幅方向に沿って折返しラインAが設定され、紙材シート1の長辺1a,1bの縁部にその長手方向に沿って折返しラインAの位置まで接着剤2が塗布され、折返しラインAを基準に紙材シート1を谷折りした後、押圧して、紙材シート1の重なり合う長辺1a,1bの縁部同士がそれぞれ糊付け固定されている。
【0005】
そして、紙材シート1の対向する短辺1c,1dを封筒の開口部3とし、紙材シート1の折り返しラインAを封筒の底部4とした単片封筒を作製し、図6に示すように、この単片封筒の表面にレーザープリンタ等で用法等の必要事項を印字して薬袋5として使用している。
【0006】
ところが、上記のような1枚の紙材シート1を折り返して作製された薬袋5では、例えば、図8に示すようなチューブ型軟膏6の尻部6aを下方に向けて薬袋5の開口部3から薬袋5内部に挿入すると、薬袋5の底部4は紙材シート1枚分の厚みtおよび深さdしかないためその強度が充分でなく、チューブ型軟膏6の重量および尻部6a先端の鋭利に耐えきれずに薬袋5の底部4が破れてしまい、薬袋5としての収容機能を発揮できないという問題があった。
【0007】
そこで、図9に示すように、2枚の長方形状の紙材シート1,1を使用し、いずれか一方の紙材シート1の長辺1a,1bの縁部、および短辺1c,1dのいずれか一方の縁部に沿ってそれぞれ接着剤2を塗布し、2枚の紙材シート1,1を重ね合わせて押圧し、重なり合う紙材シート1,1の長辺1a,1aおよび短辺1b,1b同士をそれぞれ糊付け固定することにより、接着剤2が塗布されていない対向する短辺1c,1cを封筒の開口部3とし、接着剤2が塗布された対向する短辺1d,1dを封筒の底部4とした薬袋5’を作製すれば、薬袋5’の底部4は接着剤2の塗布分の厚みt’および深さd’を有することになるため、チューブ型軟膏6の重み、および尻部6a先端の鋭利に耐えることができる構造となり、図8に示すような薬袋5の底部4が破れてしまうという問題は解決される。
【0008】
しかしながら、図10に示すような一般的に使用される給紙装置7においては、用紙を複数枚積層し、用紙の角をハクリ爪7a,7bに引っ掛けてセットし、用紙を送り出す際にハクリ爪7a,7bからはじき出される形で給紙される機構を採用しているため、上記のように、2枚の紙材シートを重ね合わせて作製された単片封筒を上記給紙装置7にセットすると、封筒の未接着部分である開口部3と封筒の接着部分である底部4との剛度が異なり、開口部3のハクリ爪7aに対する抵抗は、底部4のハクリ爪7bに対する抵抗よりも弱いため、抵抗の弱い開口部3の方が先に搬送され、単片封筒がプリンタに対して斜めにフィードされてしまうフィードトラブルが発生するという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、封筒底部の底抜けを防止でき、かつ、プリンタへの円滑な供給が可能となるプリンタ用単片封筒を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るプリンタ用単片封筒は、長方形状に形成された第1の紙材シートと、上記第1の紙材シートと同大、同形状に形成された第2の紙材シートとを重ね合わせ上記第1の紙材シートまたは上記第2の紙材シートのうち、少なくとも一方の紙材シートの長辺の両側縁部および短辺のいずれか一方側縁部に沿って接着剤を塗布して両紙材シートの周縁3辺を圧着することにより、接着剤を塗布した短辺が封筒底部となるプリンタ用単片封筒であって、上記封筒底部の少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の接着幅が、上記封筒底部の残りの縁部に塗布した接着剤の接着幅よりも短く設定されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係るプリンタ用単片封筒は、上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の接着幅が1.0mm以上3.0mm未満、かつ、残りの縁部に塗布した接着剤の接着幅が3.0mm以上に設定されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係るプリンタ用単片封筒は、上記第1の紙材シートおよび上記第2の紙材シートがB5またはA4サイズに形成され、上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の塗布長が10.0mm以上60.0mm未満に設定されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係るプリンタ用単片封筒は、上記第1の紙材シートおよび上記第2の紙材シートがA5サイズに形成され、上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の塗布長が10.0mm以上40.0mm未満に設定されていることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明に係るプリンタ用単片封筒は、上記接着剤が天然ゴム系の天然糊であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタ用単片封筒の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明に係るプリンタ用単片封筒の第1の実施形態の構成を示す展開平面図、図2(a)は図1に示すA−A線断面図、同図(b)は図1に示すB−B線断面図、図3は本発明に係るプリンタ用単片封筒の第2の実施形態の構成を示す展開平面図、図4は本発明に係るプリンタ用単片封筒をプリンタ用給紙装置にセットした状態を示す平面図、図5は本発明に係るプリンタ用単片封筒を薬袋に適用した例を示す外観平面図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態におけるプリンタ用単片封筒は、その素材として、長方形状に形成された第1の紙材シート11と、第1の紙材シート11と同大、同形状に形成された第2の紙材シート21の2枚の紙材シートを使用し、第2の紙材シート21における短辺21c,21dのうち後述する封筒開口部となる短辺21d上に半円形状に切り取られた指抜き部22が形成されている。
【0018】
また、第1の紙材シート11の長辺11aとその対向辺11bの両側縁部に沿って接着剤12が均一に塗布されており、さらに、本発明に係るプリンタ用単片封筒においては、後述する封筒底部となる短辺の接着剤の接着幅に特徴がある。
【0019】
すなわち、第1の紙材シート11の短辺11c,11dのうちのいずれか一方側の縁部に沿って、接着剤12を接着幅bに設定して均一に塗布された接着剤層12bが形成され、かつ、接着剤12が塗布された短辺11cの端部には、接着幅bに設定された接着剤層12bよりも短い接着幅aに設定された接着剤層12aが形成されている。
【0020】
なお、第1の紙材シート11の短辺11cに塗布された接着剤層12bの接着幅bは封筒底部に当たり、その強度を向上させるためになるべく大きく設定されることが望ましいが、本発明においては、3.0mm以上に設定されていればよい。
【0021】
また、第1の紙材シート11の短辺11cに塗布された接着剤層12aの接着幅aは後述するプリンタへの円滑な供給を可能とするためになるべく小さく設定されることが望ましいが、本発明においては、1.0mm以上3.0mm未満に設定されていればよい。
【0022】
さらに、接着幅aに設定された接着剤層12aの長さxは、封筒の底部の強度を左右するためになるべく小さく設定されることが望ましいが、本発明者の実験によれば、例えば、紙材シート11,21の大きさがB5またはA4サイズに形成されている場合には、接着幅aに設定された接着剤層12aの長さxは10.0mm以上60.0mm未満に設定され、紙材シート11,21の大きさがA5サイズに形成されている場合には、接着幅aに設定された接着剤層12aの長さxは10.0mm以上40.0mm未満に設定されていればよい。
【0023】
なお、上記接着剤12としては、天然ゴム系の天然糊、合成糊、あるいは天然糊と合成糊を混ぜ合わせた圧着糊、アクリル系の糊を使用することができる。
【0024】
そして、第1の紙材シート11と第2の紙材シート21との輪郭を揃えて重ね合わせ、図示しない押圧ローラにより圧力を加えることにより、重なり合う第1の紙材シート11と第2の紙材シート21の長辺11aと21a、11bと21b、および短辺11cと21cの糊付け加工を完了し、図2に示すように、接着剤12が塗布されていない対向する短辺11d,21dを封筒開口部31とし、接着剤12が塗布されている対向する短辺11c,21cを封筒底部32とするプリンタ用単片封筒30を作製することができる。
【0025】
次に、本発明に係るプリンタ用単片封筒の第2の実施形態について図3に基づき説明する。なお、上述した第1の実施形態におけるプリンタ用単片封筒と同一の機能を有するものには同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0026】
同図に示すように、本実施形態においては、接着剤12が塗布された短辺11cの両端部に、接着幅bに設定された接着剤層12bよりも短い接着幅aに設定された接着剤層12aが形成されている。
【0027】
すなわち、接着幅aに設定された接着剤層12aは、接着剤12が塗布された短辺11cの両側端部に形成されていてもよく、短辺11cの少なくとも一方側端部に形成されていればよい。
【0028】
また、長辺11aとその対向辺11bの両側縁部に沿って塗布される接着剤12,12,…間、および短辺11cの接着剤層12bと接着剤層12a間に、それぞれ接着剤12を塗布しない隙間gが設けられているが、これは、第1の紙材シート11と第2の紙材シート21とを重ね合わせて糊付け加工する際に、押圧ローラの加圧による紙材シート同士の接着面における波うち現象を防止する目的で設けられているものであり、隙間gの幅は、2.0mm以下に設定されている。
【0029】
そして、上記第1の実施形態と同様に、第1の紙材シート11と第2の紙材シート21との輪郭を揃えて重ね合わせ、図示しない押圧ローラにより加圧し、重なり合う第1の紙材シート11と第2の紙材シート21の長辺11aと21a、11bと21b、および短辺11cと21cの糊付け加工を行ない、接着剤12が塗布されていない対向する短辺11d,21dを封筒開口部とし、接着剤12が塗布されている対向する短辺11c,21cを封筒底部とするプリンタ用単片封筒を作製することができる。
【0030】
以上のようにして作製されたプリンタ用単片封筒30は、その用途に応じて図4に示すようなプリンタ用給紙装置50にセットされ、図示しないプリンタにより印字が行なわれるが、本発明に係るプリンタ用単片封筒30は、プリンタ用給紙装置50にセットする際、用紙送り方向に注意する必要がある。
【0031】
すなわち、例えば、図4に示すようなハクリ爪51a,51bを有し、同図中矢印F1方向に用紙送り方向が設定されているプリンタ用給紙装置50にプリンタ用単片封筒30をセットする場合には、封筒底部32における接着幅aの接着剤層12aと接着幅bの接着剤層12bの位置を確認し、短い接着幅である接着剤層12a側端部をハクリ爪51aにセットし、接着剤12の未接着部分である封筒開口部31側端部をハクリ爪51bにセットし、矢印F1方向に給紙して印字を行なわなければならない。
【0032】
また、上記方法により印字されたプリンタ用単片封筒30の裏面に印字を行なう場合には、同図(b)に示すように、用紙送り方向F1に対して垂直方向にプリンタ用単片封筒30を裏返して、封筒底部32における接着幅aの接着剤層12aと接着幅bの接着剤層12bの位置を確認し、短い接着幅である接着剤層12a側端部をハクリ爪51bにセットし、接着剤12の未接着部分である封筒開口部31側端部をハクリ爪51aにセットし、矢印F1方向に給紙して印字を行なわなければならない。
【0033】
このように、封筒底部32の接着剤の接着幅が短く設定された端部と封筒開口部31の端部とをそれぞれプリンタ用給紙装置50のハクリ爪51a,51bにセットすれば、封筒底部32の接着剤層12aと封筒開口部31との剛度の差が少なくなり、封筒底部32のハクリ爪51aに対する抵抗は、封筒開口部31のハクリ爪51bに対する抵抗と差がなくなるため、抵抗の弱い方が先に搬送され、封筒がプリンタに対して斜めにフィードされてしまうというフィードトラブルの発生を防止でき、プリンタ用単片封筒30をプリンタに対して真っ直ぐに搬送することができる。
【0034】
また、図示はしないが、プリンタ用単片封筒30の給紙方向を封筒の表面または裏面に印字して、プリンタの給紙方向の間違いを防ぐような構成としてもよい。
【0035】
なお、上記第2の実施形態におけるプリンタ用単片封筒をプリンタ用給紙装置にセットする場合には、上述したような給紙方向の選択幅が多くなる。
【0036】
すなわち、図3に示した実施形態におけるプリンタ用単片封筒は、接着幅bに設定された接着剤層12bよりも短い接着幅aに設定された接着剤層12aが、短辺11cの両側端部に設けられており、その両側端部は開口部側端部と剛度の差が少なくなるため、封筒の長辺である11a(21a)側、または11b(21b)側のどちら側であってもハクリ爪51a,51bにセットして給紙を行なうことが可能となり、プリンタ用給紙装置にセットする際の給紙方向の選択幅が広がり、プリンタ用単片封筒の利便性が向上するという利点がある。
【0037】
また、上記構成によるプリンタ用単片封筒30に用法等の必要事項を印字し、図5に示すような薬袋40として使用すれば、従来技術の欄で指摘したチューブ型軟膏6の尻部6aを下方に向けて、薬袋40の開口部41から薬袋40内部に挿入したとしても、薬袋40の底部42は接着幅の大きい接着剤層12bの厚みおよび深さを有しており、チューブ型軟膏6の重み、および尻部6a先端の鋭利に耐え得るだけの充分な強度は保たれているため、薬袋40の底部42が破けるといった底抜けを防ぐことができる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明に係るプリンタ用単片封筒の具体的な実施例について詳細に説明する。
【0039】
<実施例1>
B5サイズ(縦257mm×横182mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って接着剤12を接着幅2.5mmで均一に塗布し、さらに、第1の紙材シートの短辺に塗布する接着剤層12aの接着幅aを2.5mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを4.0mm、接着剤層12aの塗布長xを45.0mmに設定し、B5サイズ(縦257mm×横182mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30aを作製した。
【0040】
上記プリンタ用単片封筒30aを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、プリンタ用単片封筒30aは1部ずつ正確に搬送され、鮮明に印字された。
【0041】
また、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率を測定した結果、エラー発生率は0.20%以下であり、ほとんど問題なく給紙および印字が行なえることが判明した。
【0042】
<実施例2>
A5サイズ(縦210mm×横148mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って接着剤12を接着幅2.5mmで均一に塗布し、さらに、第1の紙材シートの短辺に塗布する接着剤層12aの接着幅aを2.5mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを7.0mm、接着剤層12aの塗布長xを30.0mmに設定し、A5サイズ(縦210mm×横148mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30bを作製した。
【0043】
上記プリンタ用単片封筒30bを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、プリンタ用単片封筒30bは1部ずつ正確に搬送され、鮮明に印字された。
【0044】
また、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率を測定した結果、エラー発生率は0.20%であり、ほとんど問題なく給紙および印字が行なえることが判明した。
【0045】
<実施例3>
A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って第1の紙材シートの短辺に塗布する接着剤層12aの接着幅aを3.0mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを7.0mm、接着剤層12aの塗布長xを45.0mmに設定し、A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30cを作製した。
【0046】
上記プリンタ用単片封筒30cを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率は0.53%であり、給紙および印字がスムーズに行なえないことが判明した。
【0047】
<実施例4>
A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って接着剤12を接着幅2.5mmで均一に塗布し、さらに、第1の紙材シートの短辺に塗布する接着剤層12aの接着幅aを2.3mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを3.0mm、接着剤層12aの塗布長xを45.0mmに設定し、A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30dを作製した。
【0048】
上記プリンタ用単片封筒30dを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、プリンタ用単片封筒30dは1部ずつ正確に搬送され、鮮明に印字された。
【0049】
また、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率を測定した結果、エラー発生率は0.10%であり、ほとんど問題なく給紙および印字が行なえることが判明した。
【0050】
<実施例5>
B5サイズ(縦257mm×横182mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って接着剤12を接着幅2.5mmで均一に塗布し、さらに、第1の紙材シートの短辺の両側端部に塗布する接着剤層12aの接着幅aを2.0mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを4.0mm、接着剤層12aの塗布長xを45.0mmに設定し、B5サイズ(縦257mm×横182mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30eを作製した。
【0051】
上記プリンタ用単片封筒30eを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、プリンタ用単片封筒30eは1部ずつ正確に搬送され、鮮明に印字された。
【0052】
また、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率を測定した結果、エラー発生率は0.10%であり、ほとんど問題なく給紙および印字が行なえることが判明した。
【0053】
<実施例6>
A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第1の紙材シートを使用し、接着剤12として天然ゴム系の天然糊を使用して、第1の紙材シートの長辺とその対向辺のそれぞれの縁部に沿って接着剤12を接着幅2.5mmで均一に塗布し、さらに、第1の紙材シートの短辺の両側端部に塗布する接着剤層12aの接着幅aを2.0mm、短辺に塗布する接着剤層12bの接着幅bを3.0mm、接着剤層12aの塗布長xを45.0mmに設定し、A4サイズ(縦297mm×横210mm)に形成された上質55Kの第2の紙材シートを重ね合わせて押圧し、プリンタ用単片封筒30fを作製した。
【0054】
上記プリンタ用単片封筒30fを100枚×10回×3環境の下、プリンタ用給紙装置50としてCASIO(カシオ)N4−612にセットして、給紙および印字テストを行なったところ、プリンタ用単片封筒30fは1部ずつ正確に搬送され、鮮明に印字された。
【0055】
また、斜行や紙詰まり等の走行不良によるエラー発生率を測定した結果、エラー発生率は0.10%であり、ほとんど問題なく給紙および印字が行なえることが判明した。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係るプリンタ用単片封筒によれば、以下のような効果を奏する。
【0057】
(1)封筒底部の接着剤の接着幅が短く設定された端部と封筒開口部の端部とをそれぞれプリンタ用給紙装置のハクリ爪にセットすれば、封筒底部の接着剤層と封筒開口部との剛度がほぼ同一となり、封筒底部のハクリ爪に対する抵抗は、封筒開口部のハクリ爪に対する抵抗と差がなくなるため、抵抗の弱い方が先に搬送され、封筒がプリンタに対して斜めにフィードされてしまうというフィードトラブルの発生を防止でき、プリンタ用単片封筒をプリンタに対して真っ直ぐに搬送することができる。
【0058】
(2)プリンタ用単片封筒に用法等を印字し、薬袋として使用して、チューブ型軟膏の尻部を下方に向けて、薬袋の開口部から薬袋内部に挿入したとしても、封筒底部は接着幅の大きい接着剤層の厚みおよび深さを有しており、チューブ型軟膏の重み、および尻部先端の鋭利に耐え得るだけの充分な強度は保たれているため、封筒底部が破けるといった底抜けを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ用単片封筒の構成を示す展開平面図である。
【図2】本発明に係るプリンタ用単片封筒の構成を示す断面図であり、(a)は図1に示すA−A線断面図、(b)は図1に示すB−B線断面図である。
【図3】本発明に係るプリンタ用単片封筒の他の実施形態の構成を示す展開平面図である。
【図4】本発明に係るプリンタ用単片封筒をプリンタ用給紙装置にセットした状態を示す平面図であり、(a)は同単片封筒の表面側に印字する場合、(b)は同単片封筒の裏面側に印字する場合の状態を示す図である。
【図5】本発明に係るプリンタ用単片封筒を薬袋に適用した例を示す外観平面図である。
【図6】従来のプリンタ用単片封筒を薬袋に適用した例を示す外観平面図である。
【図7】(a)は従来のプリンタ用単片封筒の構成を示す展開図、(b)は同プリンタ用単片封筒の構成を示す断面図である。
【図8】図7に示すプリンタ用単片封筒における不具合を説明する平面図である。
【図9】(a)は従来のプリンタ用単片封筒の他の構成例を示す展開図、(b)は同プリンタ用単片封筒の構成を示す断面図である。
【図10】図9に示すプリンタ用単片封筒における不具合を説明する外観斜視図である。
【符号の説明】
11 第1の紙材シート
11a,11b 長辺
11c,11d 短辺
12 接着剤
12a,12b 接着剤層
21 第2の紙材シート
21a,21b 長辺
21c,21d 短辺
22 指抜き部
30 プリンタ用単片封筒
31 封筒開口部
32 封筒底部
40 薬袋
41 開口部
42 底部
50 プリンタ用給紙装置
51a,51b ハクリ爪
F1 給紙方向

Claims (5)

  1. 長方形状に形成された第1の紙材シートと、上記第1の紙材シートと同大、同形状に形成された第2の紙材シートとを重ね合わせ上記第1の紙材シートまたは上記第2の紙材シートのうち、少なくとも一方の紙材シートの長辺の両側縁部および短辺のいずれか一方側縁部に沿って接着剤を塗布して両紙材シートの周縁3辺を圧着することにより、接着剤を塗布した短辺が封筒底部となるプリンタ用単片封筒であって、
    上記封筒底部の少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の接着幅が、上記封筒底部の残りの縁部に塗布した接着剤の接着幅よりも短く設定されている
    ことを特徴とするプリンタ用単片封筒。
  2. 上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の接着幅が1.0mm以上3.0mm未満、かつ、残りの縁部に塗布した接着剤の接着幅が3.0mm以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ用単片封筒。
  3. 上記第1の紙材シートおよび上記第2の紙材シートがB5またはA4サイズに形成され、上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の塗布長が10.0mm以上60.0mm未満に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ用単片封筒。
  4. 上記第1の紙材シートおよび上記第2の紙材シートがA5サイズに形成され、上記封筒底部において、少なくとも一方側端部に塗布した接着剤の塗布長が10.0mm以上40.0mm未満に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ用単片封筒。
  5. 上記接着剤が天然ゴム系の天然糊であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプリンタ用単片封筒。
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