JP2007283559A - 送付用情報記録冊子 - Google Patents

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学 下畠
Tomoo Yamazaki
智男 山崎
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Abstract

【課題】
開封辺のゴミを出さずに開封することができる送付用情報記録冊子であって、仕上裁断等が容易でありながら、容易に開封することができるものを提供することを課題とする。
【解決手段】
本発明の送付用情報記録冊子は、外面から視認可能な宛名情報表示領域1を有し且つ各種情報が掲載された複数葉の用紙2が積層され綴じ辺3によって冊子状に一体化されたものであり、各葉における少なくとも前記綴じ辺3と対向する対向辺5には、各葉相互間で剥離可能に接着・封止される封止領域6が設けられ、前記封止領域6の端部には、各葉間の接着剤を省いて、指がかりを補助する未接着部からなる非接着領域7が形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、各種カードの利用明細・請求書などの通信事務印刷物の送付や、広告宣伝用のカタログ・パンフレットなどのダイレクトメール(DM)配信などに利用できる送付用情報記録冊子に関する。
従来より、各種カードの利用明細・請求書などの通信事務印刷物の送付や、広告宣伝用のカタログ・パンフレットなどのダイレクトメール(DM)は封筒に封入して送り先に郵送していた。そして受け取った人は、前記封筒の一辺を指でちぎり取るかハサミで切り取るかなどして開封する。この際に封筒の開封片がゴミとして出ることとなる。
また図17に示すように、封着辺51に沿って切取りミシン目からなる切取り部52を配した封書53が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この封書53は宛名情報記載部54を有すると共に、封着辺51に沿って切取りミシン目からなる切取り部52が形成されてなり、この切取り部52から前記封着辺51が分離可能に設けられている。そして、上記封書53を開封するに際しては切取り部52から分離する。
特開2003−251966号公報
しかしながら、上記従来の封書53においては、開封片がゴミとして出てしまうという問題点があった。これに基づき、ゴミが出るとゴミ箱まで捨てに行く必要が生じる等の理由により、例えばダイレクトメールなどが入った封筒が上記形態の封書として届いた場合に、そのまま開封せずに放ったらかしにされるという傾向があった。
上記問題点に対応するものとして、複数葉の用紙が積層され、綴じ辺によって冊子状に一体化され、各葉における綴じ辺の対向辺を、積層する各用紙間で剥離可能に接着・封止する形態が考えられる。この形態として例えば、積層する複数の用紙の開放辺の隅部に、各枚ごとに大きさの異なる切欠きを設けて、積層用紙による段差を形成した冊子を挙げることができる。これは、積層する複数の用紙の開放端の一部をカットすることで、用紙間の剥離開始位置の明示性を高めることができ、容易に剥離しうるようにするものである。
しかしながら、積層する各葉用紙のカット後の形状が相違すると、ひとつの冊子で異なる大きさのカッティングを施さなければならず、加工が複雑化してしまうため安価に製作できず、或いは製作に手間を要するものであった。
そこで本発明では、開封辺のゴミを出さずに開封することができる送付用情報記録冊子であって、仕上裁断等が容易でありながら、容易に開封することができるものを提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明では下記(1)ないし(4)の手段を採用する。
(1)本発明の送付用情報記録冊子は、外面から視認可能な宛名情報表示領域1を有し且つ各種情報が掲載された複数葉の用紙2が積層され綴じ辺3によって冊子状に一体化され、各葉における少なくとも前記綴じ辺3に対向する対向辺5には、各葉相互間で剥離可能に接着・封止される封止領域6が設けられる。そして、前記送付用情報記録冊子において、封止領域6の端部のうち少なくともいずれか(一端または両端)には、各葉間の接着剤を省いて、指がかりを補助する未接着部からなる非接着領域7が形成されたことを特徴とする。
このようなものであれば、積層する各用紙2の幅を含む形状が同一であるため、仕上裁断等が容易であると共に、非接着領域7が、各葉の剥離の際の指がかりを補助するものとなり、複数葉の用紙2が同形であっても容易に開封することができる。
(2)また、前記送付用情報記録冊子において、封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lが、用紙2の綴じ辺3の対向辺5に対して傾斜してなり、前記対向辺5の中央部方向から角部方向へ向うに従って、前記対向辺5から徐々に離れていく境界線(直線、曲線、又は直線と曲線の組み合わせからなる境界線)によって形成されるものであることが好ましい。
このようなものであれば、領域境界7L辺の境界線は、前記対向辺5との傾斜角をみたとき、用紙2の(中央側ではなく)角部側の傾斜角が少なくとも90度を越えないものとなる。そして、非接着領域7は角部に対して末広がりに開放するように形成される。これにより、指がかりのきっかけとなる用紙2間の開放辺(非接着領域7のうち、用紙2の辺にそった部分であり、非接着領域7の開放辺部分において用紙2間が接着されずに開放される。)を効率的に長く確保することができ、指がかりを触感などでより容易に認識しうるものとなる。特に、前記領域境界7Lが斜めに形成されるものであれば、剥離の際に、用紙2に対してねじり方向の剥離応力がかかるため、用紙2の辺に沿う非接着領域7の長さ方向に対して、領域境界7Lが常に傾斜したものとなり、剥離がより容易なものとなる。
(3)また、前記送付用情報記録冊子において、非接着領域7が、各葉の角部と共通の2辺を有する略三角形の形状からなることが好ましい。これはつまり、前記封止領域6を構成する封止用接着剤の塗布面形状が、用紙2の(前記綴じ辺3の対向辺5の)角部において概略3角形となるように各葉間の接着剤を省いてなる。
このようなものであれば、領域境界7Lが直線で形成されるため、封止領域6を容易に形成することができ、冊子の形成後にも不要な剥離ミスを生じにくいものとなる。非接着領域7が簡易な形状からなるため、封止ミス等の乱丁が生じにくい。
(4)また、前記送付用情報記録冊子において、冊子状の複数葉の用紙2のうち少なくとも1枚目と最終葉は概略同形であり、その間の用紙2の少なくとも1葉が、綴じ辺3を前記1枚目及び最終葉と同位置に揃え、対向辺5を前記1枚目及び最終葉の対向辺5よりも綴じ辺3側に寄った位置に形成してなるものとしても良い。
このようなものであれば、1枚目及び最終葉の封止領域6を剥離させることで、封止した送付用の状態から容易に冊子の状態にすることができる。
上記構成を採用することで、開封片のゴミを出さずに開封することができる送付用情報記録冊子であって、仕上裁断等が容易でありながら、容易に開封することができるものとなる。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1ないし図7に、本発明の実施例1の送付用情報記録冊子の形態(図1ないし図5)とその製造の過程(図6)を示す。図7ないし図10に本発明の実施例2の送付用情報記録冊子の形態を示す。また、図11及び図12に本発明の実施例3の送付用情報記録冊子の形態を、図13及び図14に本発明の実施例4の送付用情報記録冊子の形態を、それぞれ示す。そして、図15及び図16に本発明の実施例4の送付用情報記録冊子の形態及びその製造過程をそれぞれ示す。なお図17には、従来の切り取り式の封書の形態例を示す。
<本発明の送付用情報記録冊子の全体構成(図1ないし図3)>
本発明の送付用情報記録冊子は、複数葉の概略同形の用紙2が積層され綴じ辺3によって冊子状に一体化されてなる。いずれの実施例においても、各葉の用紙2における少なくとも前記綴じ辺3の対向辺5に沿って、各葉相互間で剥離可能に接着・封止される封止領域6が設けられる。そして、いずれの実施例においても、封止領域6の端部のうち少なくともいずれか(一端または両端)には、各葉間の接着剤を省いて、指がかりを補助する未接着部からなる非接着領域7が形成される。
(用紙2)
各葉の用紙2には、外面から視認可能な宛名情報表示領域1を有し且つ各種情報が掲載され、各葉同一位置の一辺を綴じ辺3として、綴じ辺3に沿って、強接着剤31が塗布される。そして、各葉の綴じ辺3を揃えた状態で複数枚の用紙2を積層する。これにより、前記綴じ辺3の対向辺5が開放されるようにして冊子状に一体化され、送付用情報記録冊子が形成される。
綴じ辺3は、図6に示すように、冊子状の各葉の2倍幅の連続用紙2を二つ折りすることで形成される山折辺である。綴じ辺3の近傍に綴じ辺3に沿って、強接着剤31が図6に示すような塗布工機によって塗布され、この強接着剤31によって各葉が綴り固定される。
(強接着剤31)
強接着剤31は、通常の使用では剥離不能な程度、或いは剥離し難い程度の接着強度をもって接着したものである。この強接着剤31は、封止領域6に塗布される弱接着剤60が剥離可能であるのに対して、この弱接着剤60の接着強度よりも大きい、例えば2倍以上の剥離強度を有するものを使用することができる。
なお本発明においては、冊子状態における各葉の用紙2の、綴り側の辺を綴じ辺3といい、この綴り側の辺と対向する開放された辺を対向辺5といい、前記綴り側の辺と隣接する上下それぞれの辺を上隣接辺及び下隣接辺という。
(封止領域6(弱接着剤60))
各葉の封止領域6に塗布された弱接着剤60によって、各葉が剥離可能に封止・接着される。封止領域6は開放される3辺たる、対向辺5、及び上下の隣接辺に沿って所定の封止長さで形成される。弱接着剤60は、用紙2を大きくは損傷させず剥離することができると共に、人手によって簡単に剥離できるが意図的に剥離動作をしなければ接着を維持できるように設定している。
ここで、剥離可能な封止領域6は、実施例1では綴じ辺3の対向辺5の一辺のみに沿ったものとしているが、開放する(つまり、綴じ辺3以外の)3辺のうち少なくとも対向辺5を含む一辺以上の辺に沿ったものであれば良い。実施例2ないし4のように、対向辺5及び上下隣接辺の3辺に沿った、略コ字状に形成したものとしてもよい。特に実施例2ないし4のように、綴じ辺3を含む周囲4辺を封止したものは、郵便封筒として取り扱うことができるため便宜性に優れる。また他の形態として、対向辺5と、上下隣接辺のいずれかとの2辺としたもの、或いは、用紙2の全面を接着しても良い(いずれも図示せず)。
封止領域6内の接着剤の塗布は、実施例1ないし3のように全面にベタ塗りしたものでもよいが、実施例4のように、スポット接着によって接着剤を所定の大きさのドット状に散点させてもよい。
弱接着剤60としては、例えば感圧接着剤を使用することができる。具体的には、用紙2を剥離して開封した後には粘着性が喪失し、用紙2の封止領域6であった部分の面がべたつかないものが好ましい。例えば、水性エマルジョンタイプの天然ゴム主成分のラテックス系接着剤を用いることができる。なお、開封時に用紙2表面の紙ムケを抑制するために、開封部となる封止領域6の接着剤と用紙2との間に、透明インクによって薄膜を形成したものとすることができる。ここで使用する透明インクは、離型作用を有するシリコン等を主成分として配合したものが好ましい。
(掲載情報)
各葉には情報が掲載される。この情報として、通信事務データの内容(利用明細・請求書など)と前記送付先に対応した宣伝広告データの内容(カタログ、パンフレット等)とがコンピュータにより複合・一体化されたものを含む。前記情報は例えばプリントオンデマンドによりプリントしうる。冊子状としたときの用紙2の表面には、図1に示すように宛名情報表示領域1が設けられ、裏面となる最終頁には、図2に示すように、例えば切り取りミシン線で切り出せるように区画された返信用はがき4を含むようにしたものとすることができる。
図1及び図2は、本発明の実施例1の送付用情報記録冊子を、それぞれ表側及び裏側からみた斜視図である。図3は、実施例1の送付用情報記録冊子の最上葉の封止領域6を剥離して最上葉のみをめくった状態を、表側からみた斜視図である。図4及び図5はそれぞれ、実施例1の送付用情報記録冊子の平面図及びそのA−A断面図である。そして図6は、実施例1の送付用情報記録冊子を連続的に製造する方法例のフロー説明図である。
本発明の実施例1の送付用情報記録冊子は、対向辺5のみに封止領域6が形成され、この封止領域6の下端であって各用紙2に共通する下角部に、対向辺5及び下方隣接辺をそれぞれ垂直2辺とする直角三角形の非接着領域7を形成してなる。封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lは、対向辺5に対して45度で、用紙2の下角側に向って非接着領域7の距離が長くなるように広がって形成される傾斜した直線からなる。各葉の非接着領域7は同一形状である。
(用紙2)
実施例1の積層される複数葉の用紙2は4枚構成であり、いずれも同幅、同長さの概略同形である。各葉用紙2の形状が同一であるため、加工が複雑化することなく、仕上裁断等が比較的容易となる。
すなわち、各葉とも例えばA4版等の同形状、同サイズのものとすることで、プリントオンデマンドでプリントする場合に、A4版等の定型サイズのプリンタの用紙2カセットにセットするだけでよいため、複数種の用紙2カセットを用意する必要がなく、セッティングが容易である。
(領域境界7L)
ここで、領域境界7Lは、封止領域6の縁辺のうち、用紙2の角部付近における端辺の境界線によって形成される。この境界線は、用紙2の前記対向辺5の中央部側ではなく角部側へ傾斜する。領域境界7Lの境界線と前記対向辺5との傾斜角をみたとき、領域境界7Lの、用紙2の角部側の傾斜角が少なくとも90度を越えないものとなる。この角部側の傾斜角は、5度ないし85度の範囲にあることが好ましく、さらにいえば15度ないし75度の範囲にあることが好ましい。
実施例1(及び実施例3)では、封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lが、用紙2の綴じ辺3の対向辺5に対して傾斜してなり、前記対向辺5の中央部方向から角部方向へ向うに従って、前記対向辺5から徐々に離れていく境界線によって形成される。なおこの境界線は、直線、曲線、又は直線と曲線の組み合わせからなる境界線であってもよい。
このようなものであれば、領域境界7Lの境界線は、前記対向辺5との傾斜角をみたとき、用紙2の(中央側ではなく)角部側の傾斜角が少なくとも90度を越えないものとなる。そして、非接着領域7は角部に対して末広がりに開放するように形成される。これにより、指がかりのきっかけとなる用紙2間の開放辺(非接着領域7のうち、用紙2の辺にそった部分であり、非接着領域7の開放辺部分において用紙2間が接着されずに開放される。)を効率的に長く確保することができ、指がかりを触感などでより容易に認識しうるものとなる。特に、前記領域境界7Lが斜めに形成されるものであれば、剥離の際に、用紙2に対してねじり方向の剥離応力がかかるため、用紙2の辺に沿う非接着領域7の長さ方向に対して、領域境界7Lが常に傾斜したものとなり、剥離がより容易なものとなる。
(非接着領域7)
実施例1の送付用情報記録冊子において、非接着領域7が、各葉間で同一位置の角部に形成され、各葉間で同一形状である。
このようなものであれば、各用紙2の封止領域6を連続形成するときに、非接着領域7の位置を変える必要が無く、誤接着や誤積層がおこりにくく乱丁の少ない冊子を効率的に形成することができる。また、用紙2を1枚ずつつかんで剥離させるため、特に3枚以上の用紙2からなる冊子において、剥離を意図する用紙2を確実に剥離させることができ、意図しない用紙2の剥離を防止することができる。
実施例1の送付用情報記録冊子において、非接着領域7が、各葉の角部と共通の2辺を有する略三角形の形状からなる。これはつまり、前記封止領域6を構成する封止用接着剤の塗布面形状が、用紙2の(前記綴じ辺3の対向辺5の)角部において概略3角形となるように各葉間の接着剤を省いてなる。
(非接着領域7の位置及び形状)
前記送付用情報記録冊子において、非接着領域7が、各葉間で同一位置の角部に形成され、各葉間で同一または相似形状であることが好ましい。
このようなものであれば、各用紙2の封止領域6を連続形成するときに、非接着領域7の位置を変える必要が無く、誤接着や誤積層がおこりにくく乱丁の少ない冊子を効率的に形成することができる。また、用紙2を1枚ずつつかんで剥離させるため、特に3枚以上の用紙2からなる冊子において、剥離を意図する用紙2を確実に剥離させることができ、意図しない用紙2の剥離を防止することができる。
(製造方法例)
実施例1の送付用情報記録冊子は、例えば図6に示す以下の製造方法フローによって連続的に中綴じ方法で製造される。
先ず、図6の左端側の上下各図に示すように、塗工工程として、情報が表裏に予め記録された、第一の連続用紙X2と第二の連続用紙Yとを連続供給し、必要箇所に強接着剤31及び弱接着剤60を連続塗工する。このうち下方の第二の連続用紙Yが冊子の最表及び最裏葉を構成するものであり、図示の裏面側の上部及び下部それぞれに、宛名情報表示領域1と返信用はがき4が印刷によって形成される。これら第一及び第二の連続用紙X、Yは例えば幅方向A3版相当幅であり、長手方向に沿って、連続的に同一模様が繰り返し記録されると共に、連続巻取り式で供給及び回収され、両端をスリットSに押さえられながら、塗工工程において、塗工機8上にコンベヤ移動される。前記スリットSは、塗工機8によって塗工される弱接着剤60たる感圧接着剤をマスキングするものである。スリットSには非接触領域形成用の拡大領域部S1が形成され、この拡大領域部S1で連続用紙2をマスキングすることで、図6に示すように、塗工後に非接着元領域が形成される。ここで、この拡大領域部S1は長手方向に沿う上下に対称な直角二等辺三角形であり、2つの非接着領域7を上下対称に合わせた形状からなる。拡大領域部S1を上下対称とし、印字による入力情報を、拡大領域部S1を境とした上下対称方向にレイアウトすることで、封止領域6の一端のみに非接着領域7を有する用紙2が、効率的に連続形成される。
塗工工程において塗布される接着剤は、第一及び第二の連続用紙X、Y共に、幅方向両端の各列にて剥離可能な弱接着たる感圧接着剤であり、幅方向中央の近傍2列にて剥離困難な強接着剤31である。
次に、前記塗工工程を経た第一の連続用紙X2を、第一の折り曲げ工程として、各用紙2の幅方向中央の綴じ辺3で折り曲げる。これにより例えば幅方向A3版相当幅のものはA4版相当幅となる。折り曲げたとき、折り曲げ前の両端の辺は対向辺5として同位置に重なり、重なった対向辺5に沿って弱接着剤60で封止される。
次に、合流工程として、前記第一の折り曲げ工程及び塗工工程を経た第一の連続用紙Xを第二の連続用紙Yのラインへ合流させ、塗工工程を経た第二の連続用紙Yの上に重ねる。続いて、第二の折り曲げ工程として、合流工程を経て重ねられた第一及び第二の連続用紙X、Yを、幅方向中央の綴じ辺3で折り曲げる。さらに続いて、中綴じ工程として、第二の折り曲げ工程を経た第一及び第二の連続用紙X、Yを、加圧して接着剤6で接着し、中綴じを行う(図6)。
前記中綴じ工程の後、図示しない長手方向のカッティング工程によって、第一の連続用紙X2及び第二の連続用紙Yが、所定の縦長さの冊子状として連続的に形成される。
前記一連の工程では、情報の印刷位置や感圧接着剤パターンの位置、折り位置、カッティング位置が整合するように位置合わせしており、情報が予め記録された第一及び第二の連続用紙X、Yを連続供給しながら、所定大の冊子へと連続的に製本・製造することができる。
(使用方法)
このようにして形成された送付用情報記録冊子は、各葉における綴じ辺3の、対向辺5を含む1辺ないし3辺が、相互間で封止領域6にて剥離可能に接着・封止される。このようにして、綴じ辺3及び対向辺5を含む2辺ないし4辺が封止された状態で、郵便物として送付しうる形態となる。また、開封の際には、指がかりの機能を果たす非接着領域7に指をかけて用紙2を剥離させてめくっていく。これにより、冊子状に開いて内容を視認することができ、開封片のゴミを出さずに開封することができる。と共に、各葉間の非接着領域7によって、用紙2の大きさやカッティング加工による用紙2の形状を異ならしめることなく、積層された各葉間の指がかりを補助するスペースが形成される。
また、この冊子には、図1、図2に示すように、各種カードの利用明細・請求書などの通信事務や広告宣伝用のカタログ・パンフレットなどの内容を掲載し、これらの送付に利用することができる。
図7は、実施例2の送付用情報記録冊子の各葉の封止領域6を剥離して開いた状態を示す概観説明図である。図8が、前記剥離して開いた各葉の、下の角部の接着領域及び非接着領域を比較して示す部分拡大図である。そして図9及び図10がそれぞれ、実施例2の送付用情報記録冊子の平面図及びそのB−B断面図である。
実施例2の送付用情報記録冊子においては、非接着領域7が、各葉間で同一位置の角部に形成され、各葉間で縦長さのみが相違する、縦横比率を変更した形状である(図7、図8)。
本発明の実施例2の送付用情報記録冊子は、対向辺5及び上下隣接辺の合計3辺に沿って、略コ字状となるように封止領域6が形成される。そして、実施例2の非接着領域7は、各用紙2に共通する下角部であって、対向辺5に沿う封止領域61の下端、かつ隣接辺に沿う封止領域6の開放側側端に、対向辺5及び下方隣接辺をそれぞれ垂直2辺とした矩形のものが、各葉間で同一位置にひとつずつ形成される。封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lは、対向辺5に対して90度である。
実施例2では、図8に示すように、各用紙2間で、隣接辺に沿う封止領域6の封止長さを変更してなり、複数たる3つの非接着領域7の大きさ及び形状が異なるものとしている。
具体的には、隣接辺に沿う封止領域6の封止長さ(第一、第二、第三の封止長さ62La、62Lb、62Lc)について、図7に示すように、1枚目の用紙2aと2枚目の用紙2bの間に形成される第一の封止長さ62Laが、2枚目の用紙2bと3枚目の用紙2cの間に形成される第二の封止長さ62Lbよりも長く、この第二の封止長さ62Lbが、3枚目の用紙2cと4枚目の用紙2dの間に形成される第三の封止長さ62Lcよりも長い。長さの差は、1枚目−2枚目間、2枚目−3枚目間、3枚目−4枚目間で共通する。
これにより、非接着領域7の大きさと形状は次のようになる。すなわち、1枚目の用紙2と2枚目の用紙2の間に形成される第一の非接着領域7aは、図8に二点鎖線で示すように、縦横長さの共通する正方形である。第一の非接着領域7aは、2枚目の用紙2と3枚目の用紙2の間に形成される第二の非接着領域7bよりも面積及び横辺長が小さい(図8、図10)。
前記第二の非接着領域7bは横長矩形であり、第一の非接着領域7aよりも面積及び横辺長が大きく、かつ3枚目の用紙2と4枚目の用紙2の間に形成される第三の非接着領域7cよりも面積及び横辺長が小さい(図8、図10)。
そして、前記第三の非接着領域7cが、第二の非接着領域7bよりも更に横に長い横長扁平の横長扁平矩形であり、第二の非接着領域7bよりも面積及び横辺長が長い(図8、図10)。横辺長さの差は、1枚目−2枚目間の第一の非接着領域7a、2枚目−3枚目間の第二の非接着領域7b、並びに3枚目−4枚目間の第二の非接着領域7cで共通する。また、三つの非接着領域の縦辺長さは共通する。
各用紙2間の非接着領域7の大きさは、上葉からの剥離の容易性のため、積層する下葉から上葉に向って次第に小さくなるものとしているが、この逆としても良い。非接着領域7の大きさを順次変えたものとすることで、各葉間が区別され、例えば「いずれの枚数目の用紙2を剥離するか」といった、剥離をする操作者の意図に沿う剥離を容易に行いうる。
なお、対向辺5に沿う封止領域61は、1枚目と2枚目間、並びに2枚目と3枚目間の二つの領域で同一形状であり、同一位置に設けてなる。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
図11及び図12は、実施例3の送付用情報記録冊子の平面図及びそのC−C断面図である。
本発明の実施例3の送付用情報記録冊子は、対向辺5及び上下両方の隣接辺の合計3辺に沿って、コ字状となるように封止領域6が形成される。そして、実施例3の非接着領域7は、各用紙2に共通する上下角部の両方に形成される。具体的には、対向辺5に沿う封止領域61の下端、かつ隣接辺に沿う封止領域62の開放側側端に、変曲した三角形の非接着領域7を下角に形成してなる。この変曲した三角形の非接着領域7は、下方対向辺5及び下方隣接辺の垂直2辺と、両端で曲率の変化する曲線の領域境界7Lとを周縁とする。また、この下角の非接着領域7に対する上下対称位置に、上下対称形状の変曲した三角形の非接着領域7を上角に形成してなる。
上下二つの非接触領域を形成することで、それぞれで大きな非接着領域7を形成する必要が無く、上下の各角部においてコンパクトな非接着領域7となる。また、上下いずれからも剥離開封できるため、開封が比較的容易となる。
実施例3の封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lは、用紙2の綴じ辺3の対向辺5に対して傾斜してなり、前記対向辺5の中央部方向から角部方向へ向うに従って、前記対向辺5から徐々に離れていく境界線によって形成される。なおこの境界線は、直線、曲線、又は直線と曲線の組み合わせからなる境界線であってもよい。
すなわち、実施例3の領域境界7Lは対向辺5及び隣接辺付近で、角部側に10度程度で傾くが、更に角部に向うにしたがって曲率が徐々に大きくなり、角部を二分した用紙2内45度の位相において、傾斜角度が45度程度となる。さらに、この角部を二分した用紙2内45度の位相位置を対称として、対向辺5側から隣接辺へ向うに従って、対向辺5に対する傾斜角度は徐々に小さくなり、隣接辺に10度程度で接する。複数たる3つの非接着領域7の大きさ及び形状は共通する。
また、実施例3の封止領域6は、各辺に沿う封止長さ方向が一定周期の短区間を開けて波線状に設けられ、全体の剥離強度を小さく調節することで、開封を容易なものとしている。これは特に、実施例3のように封止領域6長を比較的長く設けたとき、容易な剥離を可能とするために有効である。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
図13及び図14は、実施例4の送付用情報記録冊子の平面図及びそのD−D断面図である。
本発明の実施例4の送付用情報記録冊子は、各葉間で、対向辺5及び上下隣接辺の合計3辺に沿って、封止領域6がコ字状に形成される。そして、実施例4の非接着領域7は、各用紙2に共通する下角部に形成される。具体的には、対向辺5に沿う封止領域61の下端、かつ隣接辺に沿う封止領域62の開放側側端に、対向辺5下方及び下方隣接辺の垂直2辺と、複数箇所で階段状に屈曲した折れ直線の領域境界7Lとで周縁が形成された、太L字型の非接着領域7を、下角に沿うように形成してなる。非接着領域7のL字型の太さは封止領域6の幅の半分ないし半分以下である。
また、実施例4の封止領域6は、対向辺5に沿う封止領域61の下端と隣接辺に沿う封止領域62の開放側側端とが重なって接触形成されて、用紙2全体として用紙2の2辺に沿う太L字型の領域である。
封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lは、対向辺5及び隣接辺に対して垂直に接し、左右順に90度ずつ3回折曲して階段状の境界線を形成する。
また、実施例4の封止領域6は、等間隔のドット状に設けられ、全体の剥離強度を小さく調節することで、開封を容易なものとしている。特に、実施例4のように封止領域6の幅を比較的長く設けて領域の面積を多くとったとき、容易な剥離を可能とするために有効である。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
また、たとえば下記実施例5、6に挙げるように、前記送付用情報記録冊子において、冊子状の複数葉の用紙2のうち少なくとも1枚目と最終葉は概略同形であり、その間の用紙2の少なくとも1葉が、綴じ辺3を前記1枚目及び最終葉と同位置に揃え、対向辺5を前記1枚目及び最終葉と異なる位置にずらしてなるものであってもよい。この異なる位置とは、平面視にて綴じ辺3に寄った位置であり、これにより、その間の用紙2の少なくとも1葉が、前記1枚目及び最終葉よりも小幅となる。
このようなものであれば、1枚目及び最終葉の封止領域6を剥離させることで、封止した送付用の状態から容易に冊子の状態にすることができる。
図15は、実施例5の送付用情報記録冊子の断面図であり、図6は、実施例5の送付用情報記録冊子を連続的に製造する方法例のフロー説明図である。
本発明の実施例5の送付用情報記録冊子は、実施例1と同様、対向辺5のみに封止領域6が形成され、この封止領域6の下端であって各用紙2に共通する下角部に、対向辺5及び下方隣接辺をそれぞれ垂直2辺とする直角三角形の非接着領域7を形成してなる。封止領域6と非接着領域7との領域境界7Lは、対向辺5に対して45度で、用紙2の下角側に向って非接着領域7の距離が長くなるように広がって形成される傾斜した直線からなる。各葉の非接着領域7は同一形状である。
(用紙2)
実施例5の積層される複数葉の用紙2は4枚構成である。そして、1枚目及び最終葉の間の用紙の少なくとも1葉たる2枚目及び3枚目の用紙が、綴じ辺を前記1枚目及び最終葉と同位置に揃えてなると共に、対向辺を前記1枚目及び最終葉の対向辺よりも綴じ辺側の位置に形成してなる。
具体的には、実施例5において、冊子状の複数葉の用紙2の1枚目と最終葉(4枚目)は、幅及び高さが共通した概略同形である。また、その間の用紙2の全葉たる2枚目及び3枚目は、前記1枚目及び最終葉と異なる形状にして、1枚目及び最終葉よりも幅のみが小さい小幅のものとなっている。そして、2枚目及び3枚目の用紙が、綴じ辺3を1枚目及び最終葉と同位置に揃え、対向辺5を前記1枚目及び最終葉と異なる、綴じ辺3側へ寄った位置に平行にずらしてなる。つまり、図15に示すように、1枚目及び最終葉のみが残りの用紙2よりも対向辺5側へ突出したものとなっている。
前記1枚目及び最終葉にのみ封止領域6が設けられることで、封止領域6の弱接着剤60によって、1枚目と最終葉とが、残りの2枚目及び3枚目の用紙2を包むようにして開封可能に接着される。なお用紙2の高さは全葉で共通している。
実施例5の各葉はいずれも縦方向に共通する長さの矩形形状であり、1枚目及び最終葉、2枚目及び3枚目の用紙が、それぞれ同一形状である。1枚目及び最終葉の用紙幅と、2枚目及び3枚目の用紙幅の差は、封止領域6の幅より大きいものとなっている。このため、1枚目及び最終葉の間の弱接着剤60のみで効率的に送付用の形態とすることができ、開封時には1枚目及び最終葉の間の弱接着剤60を剥離させるだけで、全葉が開放された冊子状の形態へと容易に移行させることができる。
各葉の用紙2の形状はいずれも矩形であり、縦方向の対向辺5は全て平行に形成されるため、例えば切込みを入れる場合のように加工が複雑化することなく、仕上裁断等が比較的容易となる。また、送付用情報記録冊子に記載される情報量を容易に増やすことができる。
(製造方法例)
実施例5の送付用情報記録冊子は、例えば図16に示す以下の製造方法によって連続的に中綴じ方法で製造される。
この1枚目及び最終葉の用紙幅よりも小幅の用紙2は、図16に示すように、予め第一の連続用紙Xを第二の連続用紙Yよりも小幅としておくことで連続給紙される。このとき、第一の連続用紙Xには、第二の連続用紙Yに施されるような、「スリットSの押さえ」及び「塗工機8による弱接着剤60の塗工」が施されない。特記しないその他の構成および製造工程は、実施例1と同様である。
実施例6の送付用情報記録冊子は、前記実施例5において、小幅の用紙2は冊子状の複数の用紙2のうち一枚目及び最終葉の間の一枚のみであり、その大きさは、一枚目および最終葉の用紙幅の半分の長さである(図示せず)。具体的には例えば、実施例6の送付用情報記録冊子では、冊子状の全4葉のうち1枚目、2枚目、及び最終葉たる4枚目がA4用紙大であり、3枚目のみ、縦をA4と共通する長さ(297mm)、横幅を他の用紙の1/2の長さにしてなる。この3枚目の用紙について、綴じ辺3側は4葉が同位置に重なって綴じられ、小口となる対向辺5側は3葉の封止領域6で互いに開封可能に接着される。
この1枚目及び最終葉よりも小幅の用紙2は、例えば実施例5の製造工程を示す図16において、予め第一の連続用紙Xを第二の連続用紙Yよりも僅かに小幅としておき、この第一の連続用紙Xへの強接着剤の塗工位置及び谷折り位置を、幅方向中央から左右いずれかに偏移させることで形成される。つまり、塗工機によって第一の連続用紙Xに接着剤(強接着剤31及び弱接着剤60)を塗布する塗工工程において、実施例6では第一の連続用紙Xの幅方向中央よりも左右いずれかにわずかにずらした位置へ塗工される。このとき、少なくとも第一の連続用紙Xの折りたたんだ小幅の側の一葉となる片側には、「スリットSの押さえ」及び「塗工機8による弱接着剤60の塗工」が施されない。
次に、第一の折り曲げ工程において、第一の連続用紙Xを、前記幅方向左右いずれかにずらした強接着剤の塗工幅の中央から谷折りする。その後、実施例1と同様の合流工程により、強接着剤31及び弱接着剤60を塗工した第二の連続用紙Yの上に重ねられ、さらに実施例1と同様の第二の折り曲げ工程、中綴じ工程を経て、長手方向のカッティング工程によって、所定の縦長さの送付用情報記録冊子が連続的に形成される。
また、前記1枚目及び最終葉の用紙幅よりも小幅の用紙2は、例えば返信用はがき4のはがき面や振込用紙面の必要事項を印刷すれば、大きい幅の用紙で綴られた冊子に、小幅のはがきや振込用紙を綴じ込んだ形となる。特記しないその他の構成および製造工程は、実施例1と同様である。
また、上記とは異なる他の形態として、前記用紙幅の差は、封止領域の幅よりも小さく、一枚目及び最終葉の封止領域に、2枚目および3枚目の残りの用紙の対向辺が一部重なるものとしてもよい(図示せず)。これも1枚目及び最終葉の間の用紙の少なくとも1葉の対向辺を前記1枚目及び最終葉と異なる位置にずらした形態のひとつである。
実施例5、6のように、冊子状の複数の用紙のうち少なくとも1枚目及び最終葉を概略同形とすると共に、1枚目及び最終葉の間の用紙の少なくとも1葉たる2枚目及び3枚目の用紙に関し、綴じ辺を前記1枚目及び最終葉と同位置に揃え、対向辺を前記1枚目及び最終葉と異なる位置にずらしてなるものとすれば、前記1枚目及び最終葉の封止領域を剥離するだけで容易に冊子状の形態とすることができる。
その他各部の具体的な構成は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施例1の送付用情報記録冊子を表側からみた斜視図である。 実施例1の送付用情報記録冊子を裏側からみた斜視図である。 実施例1の送付用情報記録冊子の最上葉の封止領域を剥離して表側からみた斜視図である。 実施例1の送付用情報記録冊子の平面図である。 図4に示す実施例1の送付用情報記録冊子のA−A断面図である。 実施例1の送付用情報記録冊子を連続的に製造する方法例のフロー説明図である。 実施例2の送付用情報記録冊子の各葉の封止領域を剥離して開いた状態を示す概観説明図である。 実施例2の送付用情報記録冊子を剥離して開いた各葉の角部を示す部分拡大説明図である。 実施例2の送付用情報記録冊子の平面図である。 図9に示す実施例2の送付用情報記録冊子のB−B断面図である。 実施例3の送付用情報記録冊子の平面図である。 図11に示す実施例3の送付用情報記録冊子のC−C断面図である。 実施例4の送付用情報記録冊子の平面図である。 図13に示す実施例4の送付用情報記録冊子のD−D断面図である。 実施例5の送付用情報記録冊子のA−A断面図である。 実施例5の送付用情報記録冊子を連続的に製造する方法例のフロー説明図である。 従来の封書の構造例を示す説明図である。
符号の説明
1 宛名情報表示領域
2 用紙
3 綴じ辺
31 強接着剤
4 返信用はがき
5 対向辺
6 封止領域
60 弱接着剤
61 対向辺に沿う封止領域
62 隣接辺に沿う封止領域
7 非接着領域
7a 第一の非接着領域
7b 第二の非接着領域
7c 第三の非接着領域
8 塗工機
X 第一の連続用紙
Y 第二の連続用紙
S スリット
S1 領域拡張部

Claims (4)

  1. 外面から視認可能な宛名情報表示領域を有し且つ各種情報が掲載された複数葉の用紙が積層され綴じ辺によって冊子状に一体化され、各葉における少なくとも前記綴じ辺に対向する対向辺に、相互間で剥離可能に接着されて封止される封止領域が設けられ、前記封止領域の端部のうち少なくともいずれかに、積層された各葉間の接着剤を除いた非接着領域が形成されたことを特徴とする送付用情報記録冊子。
  2. 封止領域と非接着領域との領域境界が、用紙の対向辺に対して傾斜してなり、前記対向辺の中央部方向から角部方向へ向うに従って、前記対向辺から徐々に離れていく境界線によって形成される請求項1記載の送付用情報記録冊子。
  3. 非接着領域が、各葉の角部と共通の2辺を有する略三角形の形状からなる請求項1又は2記載の送付用情報記録冊子。
  4. 冊子状の複数葉の用紙のうち少なくとも1枚目と最終葉は概略同形であり、その間の用紙の少なくとも1葉が、綴じ辺を前記1枚目及び最終葉と同位置に揃え、対向辺を前記1枚目及び最終葉の対向辺よりも綴じ辺側の位置に形成してなる請求項1、2、又は3記載の送付用情報記録冊子。
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