JP2014018969A - 冊子型印刷物、冊子型印刷物の製造方法 - Google Patents

冊子型印刷物、冊子型印刷物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ページ間に他の郵送物等が挟まることなく、剥離糊の塗布領域を減らすことが可能な冊子型印刷物およびこの製造方法を提供する。
【解決手段】 外側用紙3と内側用紙7とは、それぞれ折り曲げ部9a、9bで同一方向に折り曲げられた状態で、折り曲げ部9a、9bが重なるように瀬糊11によって接着される。外側用紙3は、内側用紙7よりも大きい。このため、冊子状に折り曲げた際に、小口側(開封側の側縁部であって図中右側)には、内側用紙7により段差13が形成される。したがって、冊子型印刷部1の側縁部は、ページ部5a、5dのみが接着すればページ部間に隙間が形成されない。すなわち、内側用紙7のページ部5b、5cの側縁部には側縁部剥離糊17を塗布する必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の用紙を積層して折り畳むことで形成される冊子型印刷物および冊子型印刷物の製造方法に関するものである。
従来、ダイレクトメール等の郵便物や広告配布物等において、冊子型印刷物が利用される場合がある。冊子型印刷物は、例えば剥離糊等でページ間が接着されており、これらを剥離してページをめくることで、多くの情報を需要者に伝達することができる。
このような冊子型印刷物としては、例えば、ハガキやクーポン券、チケット等が切り離し可能に設けられ、これらが冊子型印刷物のページに剥離糊等で接着されたものがある(例えば特許文献1)。
特開2011−68029号公報
一方、例えばこのような冊子型印刷物を郵送する場合には、それぞれのページの縁部が剥離糊等で接着されていないと、他の郵送物がページ間に挟まるなどの問題がある。このため、冊子の各ページ同士は剥離糊で接着される。すなわち、冊子における各ページの少なくとも上下端縁部および開封側の小口側縁部には、略コの字状に剥離糊が塗布される。
しかし、剥離糊を塗布すると、塗布部におけるインク等の汚れや白化などの問題がある。また、全てのページの縁部同士を全て接着するためには、剥離糊の使用量が多くなる。したがって、剥離糊を塗布する部位はできるだけ少なくすることが望ましい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ページ間に他の郵送物等が挟まることなく、剥離糊の塗布領域を減らすことが可能な冊子型印刷物およびこの製造方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、複数枚の用紙を重ね合わせて形成される冊子型印刷物であって、少なくとも1枚の内側用紙と、前記内側用紙よりも大きな1枚の外側用紙とを有し、前記外側用紙には、一方のページ部と他方のページ部とを区分する折り曲げ部が設けられ、前記内側用紙は、一方のページ部と他方のページ部の大きさが異なるように幅方向の中央から所定距離ずれた位置に折り曲げ部が設けられ、前記外側用紙と、前記内側用紙とは、それぞれの折り曲げ部で接着され、前記外側用紙の一方のページ部の開封側の側縁部から、前記内側用紙の折り曲げられたそれぞれのページ部の側縁部に段差に形成され、折り曲げられた前記外側用紙の側縁部同士が剥離糊で接着されるとともに、重ね合わされる前記外側用紙と前記内側用紙とのそれぞれのページ部同士は、上下縁部同士が剥離糊で接着されることを特徴とする冊子型印刷物である。
このように、本発明では、外側用紙を折り曲げて各ページ部を構成し、内側用紙を外側用紙に対して段差となるように配置した状態で、各ページ同士の上下縁部は全て剥離糊で接着する。一方、開封側である小口側の側縁部は、外側用紙のページの縁部同士のみを接着することで、内側用紙の側縁部には剥離糊を塗布する必要がない。また、内側用紙を段差に形成することで、冊子のインデックスとして機能させることができる。
また、前記外側用紙の一方のページ部の側縁部には余長部が設けられ、前記余長部は折り曲げられ、前記外側用紙の他方のページ部は、前記内側用紙の一方のページ部および他方のページ部よりも小さく、前記外側用紙の他方のページ部の側縁部近傍の外面側に、前記余長部の側縁部の内面が剥離糊で接着されることで、前記外側用紙の側縁部同士が接着されてもよい。
このような余長部は、フラップとして機能させることができる。フラップを形成することで、冊子内部の側縁部には、剥離糊を塗布する必要がない。なお、フラップには、内部のインデックスを印刷することもできる。このようにすることで、開封前に、内部のインデックスを視認することができる。
前記外側用紙の一方のページ部と他方のページ部は略同じ大きさであり、前記外側用紙の一方のページ部と他方のページ部は、前記内側用紙の一方のページ部および他方のページ部よりも大きく、折り曲げられた前記外側用紙の側縁部の内面同士が剥離糊で接着されてもよい。このようにすることで、開封側である小口側の側縁部について、外側用紙のページの縁部同士のみを接着することでき、内側用紙の側縁部には剥離糊を塗布する必要がない。
また、前記内側用紙の所定範囲の一部が切り取られ、切り取られた部位が、重ね合わさる他のページ部に剥離糊で接着されてもよい。
このようにすることで、ハガキ、チケット、クーポン券などを冊子に添付することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる冊子型印刷物の製造方法であって、少なくとも外側用紙と内側用紙とを地取り可能な印刷原紙を所定幅にスリットする工程aと、少なくとも、スリットされた前記外側用紙の上下縁部近傍と、前記内側用紙の一方のページ部に対応する上下縁部近傍と、前記外側用紙の少なくとも一方の側縁部近傍に剥離糊を塗布するとともに、折り曲げ部に対応する位置に背糊を塗布して、前記外側用紙と前記内側用紙とを重ね合わせて接着する工程bと、前記外側用紙と前記内側用紙とを折り曲げ部で折り曲げて、前記外側用紙の側縁部同士を接着する工程cと、所定長さで冊子型印刷物をカットする工程dと、を具備することを特徴とする冊子型印刷物の製造方法である。
このように、内側用紙の側縁部に剥離糊を塗布しないため、剥離糊の塗布量を削減することができる。したがって、内側用紙の対応する各ページの側縁部近傍の印刷を剥離糊によって汚すことがない。
また、前記外側用紙の一方のページ部の側縁部に余長部を設け、前記工程bにおいて、前記余長部の側縁部に剥離糊を塗布し、前記工程cにおいて、前記外側用紙の他方のページ部の側縁部近傍の外面側と、前記余長部の側縁部の内面とを剥離糊で接着してもよい。
このように、余長部をフラップとして機能させることができる。したがって、外側用紙の内面の側縁部近傍の印刷を剥離糊によって汚すことがない。
また、前記工程bにおいて、さらに外側用紙または前記内側用紙の一部の所定範囲に剥離糊を塗布し、前記工程cの後、前記外側用紙のみの前記所定範囲をハーフカットする工程eをさらに具備してもよい。この場合、前記工程aにおいて、前記印刷原紙から、さらに帯状部をスリットし、前記工程bの前に、前記内側用紙の前記帯状部の貼り付け位置に接着剤を塗布して、前記帯状部を前記内側用紙に張り付ける工程fをさらに具備し、前記工程bにおいて、前記所定範囲は、前記帯状部の一部であり、前記工程eにおいて、前記帯状部の張り付け部の前記所定範囲をハーフカットしてもよい。
このようにすることで、ハガキ、チケット、クーポン券等を添付することができる。また、ハガキ等をカットする部位に予め帯状部を貼り付けて2重にすることで、得られるハガキ等の紙厚を厚くすることができる。
本発明によれば、ページ間に他の郵送物等が挟まることなく、剥離糊の塗布領域を減らすことが可能な冊子型印刷物およびこの製造方法を提供することができる。
冊子型印刷物1を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は分解斜視図。 冊子型印刷物1を示す図で、(a)は図1(a)のA−A線断面図、(b)はページ部5aを開いた状態を示す斜視図。 冊子型印刷物1を示す図で、(a)はページ部5bを開いた状態を示す斜視図、(b)はページ部5cを開いた状態を示す斜視図。 冊子型印刷物1aを示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は分解斜視図。 冊子型印刷物1aを示す図で、(a)は図4(a)のE−E線断面図、(b)は余長部19およびページ部5aを開いた状態を示す斜視図。 冊子型印刷物1bを示す図で、(a)は全体斜視図、(b)はページ部5aを開いた状態を示す斜視図。 冊子型印刷物1の製造工程を示す図で、印刷原紙をスリットする工程を示す図。 剥離糊等を塗布する部位を示す図。 外側用紙3と内側用紙7とを重ねて折り曲げる工程状態を示す図。 長尺の印刷物を冊子型印刷物1の大きさにカットする工程を示す図。 余長部19を有する場合の剥離糊の塗布位置等を示す図。 帯状部35を形成する場合の、印刷原紙をスリットする工程を示す図。 剥離糊等を塗布する部位を示す図。 外側用紙3と内側用紙7とを重ねて折り曲げて、ハーフカットする工程状態を示す図。
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、冊子型印刷物1を示す図であり、図1(a)は全体斜視図、図1(b)は分解斜視図である。冊子型印刷物1は、主に外側用紙3および内側用紙7が折り曲げられて構成される。外側用紙3は、幅方向の略中央の折り曲げ部9aで二つ折りされる。外側用紙3の折り曲げ部9aで区分されるそれぞれの領域をページ部5a、5dとする。すなわち、ページ部5a、5dは、略同一の大きさとなる。
内側用紙7は、外側用紙3よりも幅が狭く、折り曲げ部9bで二つ折りされる。折り曲げ部9bは、内側用紙7の幅方向の中央からわずかにずれた位置に形成される。内側用紙7の折り曲げ部9bで区分されるそれぞれの領域をページ部5b、5cとする。すなわち、ページ部5b、5cの大きさは異なる。
外側用紙3と内側用紙7とは、それぞれ折り曲げ部9a、9bで同一方向に折り曲げられた状態で、折り曲げ部9a、9bが重なるように背糊11によって接着される。すなわち、外側用紙3と内側用紙7とが冊子状に形成される。例えば、図示した冊子型印刷物1の例では、外側用紙3のページ部5aの表面が表紙となり、ページ部5aの裏面が見開き第1ページとなる。また、内側用紙7のページ部5bの表面が見開き第2ページ、ページ部5bの裏面が見開き第3ページとなる。同様に、内側用紙7のページ部5cの裏面が見開き第4ページ、ページ部5cの表面が見開き第5ページ、外側用紙3のページ部5dの裏面が見開き第6ページ、ページ部5dの表面が裏表紙となる。
図2(a)は、図1(a)のA−A線断面図である。前述したように、外側用紙3は、内側用紙7よりも大きい。また、ページ部5a、5dは、ページ部5b、5cよりも大きい。このため、冊子状に折り曲げた際に、小口側(開封側の側縁部であって図中右側)には、内側用紙7により段差13が形成される。なお、内側用紙7により形成される段差13の幅は、一定であることが望ましい。例えば、外側用紙3のページ部5dの幅に対する内側用紙7のページ部5cの幅の差と、内側用紙7のページ部5cの幅に対するページ部5bの幅の差を略同一にすることが望ましい。このようにすることで、各ページ部の段差幅を一定にすることができる。このため、段差13を各ページのインデックスとする場合に、その視認性が優れる。
なお、以下の説明では、1枚の外側用紙3と1枚の内側用紙7により冊子型印刷物1を構成する例について説明するが、本発明はこれに限られない。例えば、内側用紙7を複数枚重ねてもよい。この場合にも、各ページの側縁部が略一定の幅で段差となるように、各ページ部の幅を設定すればよい。
図2(b)は、冊子型印刷物1のページ部5aを開いた状態(図中矢印B方向)を示す図である。ページ部5aの上下縁部は、それぞれ上下縁部剥離糊15によって、対向する面(ページ部5bおよび段差13によって露出するページ部5c、5dの一部)と剥離可能に接着される。また、ページ部5aの側縁部は、側縁部剥離糊17によって、対向する面(ページ部5dの側縁部)と剥離可能に接着される。すなわち、ページ部5aを開く前の状態では、ページ部5aと対向する面の各縁部は接着されており、隙間等がない。したがって、冊子型印刷物1を例えば郵送物として使用した場合にも、ページ部5aと他のページ部との隙間に、他の郵送物などが挟まることがない。
図3(a)は、さらにページ部5bを開いた状態(図中矢印C方向)を示す図である。ページ部5bの上下縁部は、それぞれ上下縁部剥離糊15によって、対向する面(ページ部5cおよび段差13によって露出するページ部5dの一部)と剥離可能に接着される。すなわち、ページ部5bを開く前の状態では、ページ部5bと対向する面の上下縁部は接着されており、ページ部5bと他のページ部との間の上下縁部の隙間に、他の郵送物などが挟まることがない。
図3(b)は、さらにページ部5cを開いた状態(図中矢印D方向)を示す図である。ページ部5cの上下縁部は、ページ部5bと同様に、それぞれ上下縁部剥離糊15によって、対向する面(ページ5d)と剥離可能に接着される。すなわち、ページ部5cを開く前の状態では、ページ部5cと対向する面の上下縁部は接着されており、ページ部5cと他のページ部との間の上下縁部の隙間に、他の郵送物などが挟まることがない。
このように、冊子型印刷物1は、内側用紙7によるページ部5b、5cが、外側用紙3によるページ部5a、5dに対して幅が狭く、段差13が形成される。したがって、冊子型印刷物1の側縁部は、ページ部5a、5dのみが接着すればページ部間に隙間が形成されない。すなわち、内側用紙7のページ部5b、5cの側縁部には側縁部剥離糊17を塗布する必要がない。このため、剥離糊の塗布領域を減らすことができる。したがって、ページ部5b、5cの側縁部には、剥離糊の塗布による印刷汚れなどが生じることがない。また、段差13は、各ページのインデックスとして利用することができる。
(実施形態2)
次に、他の実施形態について説明する。図4は、冊子型印刷物1aを示す図であり、図4(a)は全体斜視図、図4(b)は分解斜視図である。なお、以下の実施形態において、冊子型印刷物1と同様の機能を奏する構成については、図1〜図3と同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
冊子型印刷物1aは、冊子型印刷物1と略同様であるが、余長部19が設けられる点で異なる。余長部19は、外側用紙3の側縁部に形成される。余長部19は、例えばページ部5dの側縁部にミシン目31を介して接合される。余長部19はフラップとして機能する。
図5(a)は、図4(a)のE−E線断面図である。図5(a)に示すように、余長部19は、一方のページ部5dの端縁部で折り曲げられて、他方のページ部5aの外面側で、側縁部剥離糊17で接着される。したがって、図5(b)に示すように、ページ部5aを開く際には(図中矢印F方向)、余長部19を開き(またはミシン目31で破き)、その後に、ページ部5aを開く。なお、冊子型印刷物1aでは、側縁部剥離糊17は、ページ部5a、5dの側縁部同士を接着するのではなく、余長部19の内面とページ部5aの外面の側縁部近傍とを接着する。したがって、ページ部5a、5dの側縁部同士の間に隙間が形成されることはない。
なお、本実施形態では、図5(a)に示すように、ページ部5dからページ部5c、5b、5aの順に、ページ幅が狭くなるように段差13が形成される。この場合、外側用紙3のページ部5dの幅に対する内側用紙7のページ部5cの幅の差と、内側用紙7のページ部5cの幅に対するページ部5bの幅の差と、内側用紙7のページ部5bの幅に対する外側用紙3のページ部5aの幅の差を略同一にすることが望ましい。このようにすることで、各ページ部の段差幅を一定にすることができる。この場合でも、外側用紙3には余長部19が形成されるため、内側用紙5よりも外側用紙3の方が大きい。また、この場合でも、外側用紙3の両側縁部(ページ部5aの側縁部と余長部19の側縁部)が接着される。
このような冊子型印刷物1aによれば、冊子型印刷物1と同様の効果を得ることができる。また、フラップを設けることで、ページ部5a、5dの見開き面にも、側縁部剥離糊17を塗布する必要がない。このため、見開き面に剥離糊の塗布による印刷汚れ等が生じることを防止することができる。
(実施形態3)
次に、さらに他の実施形態について説明する。図6は、冊子型印刷物1bを示す図であり、図6(a)は全体斜視図、図6(b)はページ部5aを開いた状態を示す斜視図である。
冊子型印刷物1bは、冊子型印刷物1と略同様であるが、切り抜き部21が設けられる点で異なる。切り抜き部21は、例えばページ部5aに形成されたハーフカット部23で切り取られた部位である。ハーフカット部23は、ページ部5aのみに形成される。すなわち、切り抜き部21は、ページ部5aのみに形成され、ページ部5bには形成されない。
図6(b)に示すように、冊子型印刷物1bのページ部5aを開くと(図中矢印G方向)、ハーフカット部23で切り取られた切り抜き部21は、ページ部5bの表面に剥離可能に接着される。切り抜き部21は、例えば、ハガキ、チケット、クーポン券などである。したがって、冊子型印刷物1bを手にした利用者は、切り抜き部21を剥離して使用することができる。
このような冊子型印刷物1bによれば、冊子型印刷物1と同様の効果を得ることができる。また、ハガキなどに利用可能な切抜き部を添付することができる。なお、冊子型印刷物1bに対しても、冊子型印刷物1aのように、余長部19を設けても良い。また、切り抜き部21は、いずれのページ部に形成しても良い。
(冊子型印刷物1の製造方法)
次に、冊子型印刷物1の製造方法について説明する。まず、図7に示すように、事前に印刷が施された所定幅の印刷原紙25を、スリッターによってスリット部27でスリット加工する。スリット部27でスリットされたそれぞれの用紙が、外側用紙3と内側用紙7に分離される。なお、外側用紙3と内側用紙7とは、アングルバーによって上下に重なるように配置される。
次に、それぞれの用紙の所定の位置に、コーターによって剥離糊等を塗布する。例えば、図8(a)に示すように、内側用紙7の一方のページ部5b(内面側)に対応する位置の上下縁部に上下縁部剥離糊15を塗布する。なお、折り曲げ部9bおよびカット部29は、後の工程によって加工される部位である。また、上下縁部剥離糊15は、ページ部5c側に塗布しても良く、ページ部5b、5cの両方に塗布しても良い。
同様に、図8(b)に示すように、外側用紙3にも剥離糊等を塗布する。外側用紙3は、ページ部5a、5dのそれぞれの内面側の上下縁部に上下縁部剥離糊15を塗布するとともに、ページ部5dの端部(側縁部)に側縁部剥離糊17を塗布する。また、外側用紙3の幅方向の略中央である折り曲げ部9aに対応する部位の近傍には、ライングルーによって背糊11が塗布される。なお、折り曲げ部9aおよびカット部29は、後の工程によって加工される部位である。また、側縁部剥離糊17は、ページ部5a側の側縁部に塗布しても良く、ページ部5a、5dの両方に塗布しても良い。
次に、図9(a)に示すように、外側用紙3と内側用紙7のそれぞれの折り曲げ部9a、9bに対応する部位を重ねて、互いを接着する。すなわち、外側用紙3と内側用紙7は、背糊11で接着され、さらに、それぞれの剥離糊塗布部が剥離可能に接着される。次いで、接着された外側用紙3と内側用紙7を、側縁部剥離糊17の塗布面を内側にして、プラウによって折り曲げ部9a、9bで二つ折りにする(図中矢印H方向)。この際、図8(b)に示すように、外面は、外側用紙3で覆われ、内部において、内側用紙7の側縁部に段差13が形成される。
次に、図10に示すように、ロータリーカッターによって、カット部29で切断することで、冊子型印刷物1が形成される。製造された冊子型印刷物1は、上下縁部は、各ページ部同士が接着されるとともに、側縁部は、外側用紙3のページ部5a、5d同士が接着する。したがって、外周縁部に隙間が生じることがない。なお、上下縁部剥離糊15および背糊11は、接着される接着部の少なくとも一方に塗布されればよい。例えば、背糊11は、内側用紙7の折り曲げ部9bに対応する部位の外面に塗布しても良く、外側用紙3の上下縁部に上下縁部剥離糊15を塗布せずに、内側用紙7の上下縁部の外面に上下縁部剥離糊15を塗布しても良い。
(冊子型印刷物1aの製造方法)
次に、冊子型印刷物1aの製造方法について説明する。なお、以下の説明において、冊子型印刷物1と同様の工程については、重複する説明を省略する。図11(a)に示すように、冊子型印刷物1aでは、スリット工程において、外側用紙3の一方のページ部(図ではページ部5d)の側縁部に余長部19を形成する。なお、余長部19とページ部5dの境界には、必要に応じてミシン目31を形成する。
冊子型印刷物1aでは、側縁部剥離糊17は、ページ部5dの側縁部ではなく、余長部19の側縁部近傍に塗布される。すなわち、外側用紙3の側縁部近傍に、側縁部剥離糊17が塗布される。
この状態から、前述したと同様の工程で、外側用紙3と内側用紙7とを接着し、折り曲げ部9a、9bで二つ折りする。さらに、図11(b)に示すように、余長部19をページ部5aの外面側に折り曲げて接着する(図中矢印I方向)。その後、前述と同様に、カット部29をカットすることで、冊子型印刷物1aを形成することができる。
(冊子型印刷物1bの製造方法)
次に、冊子型印刷物1bの製造方法について説明する。まず、図12(a)に示すように、冊子型印刷物1bでは、スリット工程において、外側用紙3、内側用紙7に加え、帯状部35をスリット加工する。帯状部35の裏面の全面または外側用紙3の内面側の接着部33には、接着剤が塗布される。帯状部35は外側用紙3の内面側に貼り付けられる。すなわち、外側用紙3の、帯状部35の貼り付け位置においては、印刷原紙25が2枚重ねられて構成される。したがって、帯状部35の貼り付け位置の厚みを厚くすることができる。
次に、図13(a)に示すように、内側用紙7の所定位置に上下縁部剥離糊15を塗布するとともに、図13(b)に示すように、外側用紙3の所定位置に上下縁部剥離糊15および側縁部剥離糊17と、背糊11を塗布する。さらに、帯状部35が貼り付けられた部位の所定範囲に、剥離糊37が塗布される。
この状態で、図14(a)に示すように、外側用紙3と内側用紙7とを貼り合わせて折り曲げ部9a、9bで二つ折りする(図中矢印J方向)。さらに、図14(b)に示すように、剥離糊37を塗布した範囲を囲むように、ハーフカット部23でハーフカットする。ここで、ハーフカットとはダイカッターによって、外側用紙3の厚み分だけ切り込みを入れるものである。したがって、ハーフカット部23は、外側用紙3(帯状部35含む)のみをカットし、内側用紙7はカットされることがない。
ハーフカット部23でハーフカットすることで、切り抜き部21を形成することができる。すなわち、切り抜き部21は、外側用紙3と分離され、内側用紙7のページ部5bに剥離糊37によって剥離可能に接着される。その後、前述と同様に、カット部29をカットすることで、冊子型印刷物1bを形成することができる。
以上のように、本発明では、内側用紙7には側縁部剥離糊17を塗布する必要がない。したがって、剥離糊の塗布量を減らすことができる。また、少なくとも内側用紙7の各ページ部の側縁部において、剥離糊による印刷汚れ等が生じることがない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b………冊子型印刷物
3………外側用紙
5a、5b、5c、5d………ページ部
7………内側用紙
9a、9b………折り曲げ部
11………背糊
13………段差
15………上下縁部剥離糊
17………側縁部剥離糊
19………余長部
21………切り抜き部
23………ハーフカット部
25………印刷原紙
27………スリット部
29………カット部
31………ミシン目
33………接着部
35………帯状部
37………剥離糊

Claims (8)

  1. 複数枚の用紙を重ね合わせて形成される冊子型印刷物であって、
    少なくとも1枚の内側用紙と、前記内側用紙よりも大きな1枚の外側用紙とを有し、
    前記外側用紙には、一方のページ部と他方のページ部とを区分する折り曲げ部が設けられ、
    前記内側用紙は、一方のページ部と他方のページ部の大きさが異なるように幅方向の中央から所定距離ずれた位置に折り曲げ部が設けられ、
    前記外側用紙と、前記内側用紙とは、それぞれの折り曲げ部で接着され、
    前記外側用紙の一方のページ部の開封側の側縁部から、前記内側用紙の折り曲げられたそれぞれのページ部の側縁部に段差に形成され、
    折り曲げられた前記外側用紙の側縁部同士が剥離糊で接着されるとともに、重ね合わされる前記外側用紙と前記内側用紙とのそれぞれのページ部同士は、上下縁部同士が剥離糊で接着されることを特徴とする冊子型印刷物。
  2. 前記外側用紙の一方のページ部の側縁部には余長部が設けられ、前記余長部は折り曲げられ、
    前記外側用紙の他方のページ部は、前記内側用紙の一方のページ部および他方のページ部よりも小さく、
    前記外側用紙の他方のページ部の側縁部近傍の外面側に、前記余長部の側縁部の内面が剥離糊で接着されることで、前記外側用紙の側縁部同士が接着されることを特徴とする請求項1記載の冊子型印刷物。
  3. 前記外側用紙の一方のページ部と他方のページ部は略同じ大きさであり、前記外側用紙の一方のページ部と他方のページ部は、前記内側用紙の一方のページ部および他方のページ部よりも大きく、
    折り曲げられた前記外側用紙の側縁部の内面同士が剥離糊で接着されることを特徴とする請求項1記載の冊子型印刷物。
  4. 前記外側用紙の所定範囲の一部が切り取られ、切り取られた部位が、重ね合わさる他のページ部に剥離糊で接着されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の冊子型印刷物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の冊子型印刷物の製造方法であって、
    少なくとも外側用紙と内側用紙とを地取り可能な印刷原紙を所定幅にスリットする工程aと、
    少なくとも、スリットされた前記外側用紙の上下縁部近傍と、前記内側用紙の一方のページ部に対応する上下縁部近傍と、前記外側用紙の少なくとも一方の側縁部近傍に剥離糊を塗布するとともに、折り曲げ部に対応する位置に背糊を塗布して、前記外側用紙と前記内側用紙とを重ね合わせて接着する工程bと、
    前記外側用紙と前記内側用紙とを折り曲げ部で折り曲げて、前記外側用紙の側縁部同士を接着する工程cと、
    所定長さで冊子型印刷物をカットする工程dと、
    を具備することを特徴とする冊子型印刷物の製造方法。
  6. 前記外側用紙の一方のページ部の側縁部に余長部を設け、
    前記工程bにおいて、前記余長部の側縁部に剥離糊を塗布し、
    前記工程cにおいて、前記外側用紙の他方のページ部の側縁部近傍の外面側と、前記余長部の側縁部の内面とを剥離糊で接着することを特徴とする請求項5記載の冊子型印刷物の製造方法。
  7. 前記工程bにおいて、さらに前記外側用紙または前記内側用紙の一部の所定範囲に剥離糊を塗布し、
    前記工程cの後、前記外側用紙のみの前記所定範囲をハーフカットする工程eをさらに具備することを特徴とする請求項5または請求項6記載の冊子型印刷物の製造方法。
  8. 前記工程aにおいて、前記印刷原紙から、さらに帯状部をスリットし、
    前記工程bの前に、前記外側用紙に前記帯状部を貼り付ける工程fをさらに具備し、
    前記工程bにおいて、前記所定範囲は、前記帯状部の一部であり、前記工程eにおいて、前記帯状部の貼り付け部の前記所定範囲をハーフカットすることを特徴とする請求項7記載の冊子型印刷物の製造方法。
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