JP3731783B2 - 端子の圧着方法および圧着装置 - Google Patents
端子の圧着方法および圧着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3731783B2 JP3731783B2 JP24083097A JP24083097A JP3731783B2 JP 3731783 B2 JP3731783 B2 JP 3731783B2 JP 24083097 A JP24083097 A JP 24083097A JP 24083097 A JP24083097 A JP 24083097A JP 3731783 B2 JP3731783 B2 JP 3731783B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- barrel
- electric wire
- crimping
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000002788 crimping Methods 0.000 title claims description 69
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 11
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 40
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 7
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000036544 posture Effects 0.000 description 4
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 3
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R43/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
- H01R43/04—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for forming connections by deformation, e.g. crimping tool
- H01R43/048—Crimping apparatus or processes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/53—Means to assemble or disassemble
- Y10T29/5313—Means to assemble electrical device
- Y10T29/532—Conductor
- Y10T29/53209—Terminal or connector
- Y10T29/53213—Assembled to wire-type conductor
- Y10T29/53235—Means to fasten by deformation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線と端子とを圧着する端子の圧着方法および装置に関し、とくに一つの端子に2本の電線を同時圧着する際に太い電線でも所定の形態に確実に圧着すると共に、端子の圧着巾のバラツキを小さくしてコネクタの端子収容室に確実に挿入できるように改良を施したものである。
【0002】
【従来の技術】
図8はコネクタの一般的な構成を示す。即ち、コネクタハウジング1に並設された複数の端子収容室2には、それぞれ1本の電線3の端末に圧着された端子4が収容され、該室内の図示しない可撓係止腕により係止される。しかし、分岐接続等の必要に応じて2本の電線3,3′が同時圧着(以下、ダブル圧着という)された端子4′を挿着する場合もある。
端子4において、4Aは相手方端子(図示せず)に対する電気接触部、4Bは電線圧着部であり、電線圧着部4Bは電線3の芯線3aに対する一対のワイヤバレル5,5と絶縁被覆3bに対する一対のインシュバレル6,6を備えている。
【0003】
ダブル圧着用の端子4′も端子4とほぼ同じ構成であるが、電線圧着部4B′における一対のワイヤバレル5′,5′と一対のインシュバレル6′,6′は、それぞれ1本の電線3を接続する端子4のバレル5,6よりも若干長く形成されている。
そして、一対のインシュバレル6′,6′間に2本の電線3,3′を押し込み位置決めする際の重ね姿勢は、図9(A)〜(D)の4種に大別され、(A)は縦重ね、(B)は左傾重ね、(C)は右傾重ね、(D)は横重ねである。
【0004】
図10は従来のダブル圧着装置の要部を示す。7はクリンパ、8は端子4′を載置するアンビル、9は電線押さえである。電線押さえ9が電線圧着部4B′のすぐ背後(すなわち、軸方向にずれた位置)で下降することにより下端の水平な押さえ面9aで2本の電線3,3′を一対のインシュバレル6′,6′間に押し込んで位置決めした後、クリンパ7が下降して両電線3,3′をインシュバレル6′,6′で包み込むように加締める。
なお、クリンパ7の下端部には、図11に示すように、ラッパ状に開いた導入溝7aに続いてセンターから一方に(図中、左側に)浅底の加締溝7bが、他方に(右側に)深底の加締溝7cが非対称形に形成されており、両溝は斜面7dを介して一体につながっている。
【0005】
そこで、実際にダブル圧着を行う場合に、2本の電線3,3′が図9(A)の縦重ねの姿勢にあると、電線押さえ9は垂直に下降するからこの姿勢のまま一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に着座する。とくに電線径が太い場合には、図11に示すように、電線3,3′の重ね高さが浅底の加締溝7b側のインシュバレル61 ′の先端6a′よりも高くなることがある。
【0006】
このような状態でクリンパ7が下降すると、バレル先端6a′が他方のインシュバレル62 ′の下側に入ることができず、また、インシュバレル62 ′の先端6b′は一方のインシュバレル61 ′と加締溝7bとの間に入ることができず、その先端6a′,6b′が衝突する。その結果、図12に示すように、全体が偏平状で右側のインシュバレル62 ′が座屈した圧着形状となり、端子の圧着巾(C/W)が大きくなるから、図8の端子収容室2に端子4′を挿入できなくなる、という問題が生じていた。
また、たとえ端子を挿入できても端子の上記座屈部に亀裂が入るために圧着強度も弱く、電線が引っ張られた場合にその張力が直接ワイヤバレル5′,5′にかかり、振動により断線を起こすなどのおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、太い電線があっても所定の形態に確実にダブル圧着ができると共に、端子の圧着巾のバラツキを小さくしてコネクタの端子収容室に確実に挿入できる、電線のダブル圧着に好適な端子の圧着方法および圧着装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明の請求項1記載の端子の圧着方法は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着方法において、前記クリンパによる前記一対のバレルの加締開始前に、電線押さえ斜面が設けられた前記電線押さえにより前記一対のバレル間における電線位置を規制して、前記電線を前記一方のバレルの高さよりも低い状態とさせ、次いで、該クリンパの下降により、該一方のバレルの先端が前記他方のバレルの下側に進入する進入許容空間を確保させ、該一方のバレルの先端を該他方のバレルの先端の下側に入り込ませることを特徴とする。
【0009】
上記方法を実施するために、請求項2記載の端子の圧着装置は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する電線押さえ斜面が設けられ、且つ、該電線押さえ斜面は、前記浅底の加締溝に対応する側のバレルに面したことを特徴とする。
【0010】
請求項1,2の発明によれば、ダブル圧着する際に2本の電線の高さがインシュバレルの先端よりも低く位置決めされ、一方のバレルの先端が他方のバレルの下側に進入する進入許容空間が確保される。従って、クリンパ下降の際に一方のバレルの先端が他方のバレルの下側に入り込み、バレル先端が相互に衝突することがなく、一方のバレルの上に他方のバレルが重なる状態で加締められるから、正常な加締形態が得られ、偏平で座屈のある不良圧着(図12参照)を防止することができ、コネクタの端子収容室への挿入不能といった不具合も解消される。また、圧着強度の低下による断線などのおそれもなくなる。
【0011】
請求項3記載の端子の圧着装置は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、クリンパにより一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する長い電線押さえ斜面と、該電線押さえ斜面と反対側に降下する短い電線規制斜面とからなる逆V字形で非対称形の電線押さえ溝が形成され、該電線押さえ溝の溝底が、該電線押さえのセンターラインより片側にずらされた点に位置することで、前記電線のバレル間における位置規制が達成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、電線押さえの長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる逆V字形の電線押さえ溝により、電線のバレル間における位置規制が一層確実に達成されると共に、圧着後における電線の曲がりを電線規制斜面のストッパ作用により防止することができる。
【0012】
請求項4記載の端子の圧着装置は、請求項3記載の端子の圧着装置において、前記長い電線押さえ斜面と前記短い電線規制斜面とからなる前記電線押さえ溝の前記溝底は、電線径に合わせられた丸みをもつ電線保持部として形成されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、電線押さえで電線を押し下げる際に電線被覆に食い込み、電線が損傷するのを防止することができる。
請求項5記載の端子の圧着装置は、請求項2〜4の何れか1項に記載の端子の圧着装置において、2本の電線が用いられたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明するが、従来と同様の構成部材には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図1は本発明によるダブル圧着装置Aの部分正面図、図2は図1の要部の拡大正面図である。これらの図において、10は圧着装置Aの本体であり、基板11とその一側に立設したフレーム12とから成る。フレーム12にはラムガイドブロック13が固定され、その縦ガイド溝14にはラム15が上下摺動可能に装着され、図示しないアクチュエータに連結されて昇降するようになっている。ラム15の前面には前記クリンパ7および細巾の電線押さえ16の支持板部17が取付板18を介してボルト19により固定されている。なお、電線押さえ16の支持板17の基端部には図示しないクッションばねが介装されて、電線に過荷重がかからないようにしてある。また、基板11にはアンビル取付台20が固定されており、前記アンビル8がクリンパ7と相対向して着脱可能に装着されている。
【0014】
以上は従来の圧着装置と同様の構成であるが、本発明においては、細巾の電線押さえ16の下端に電線押さえ斜面16aを設けてある。電線押さえ斜面16aは前記浅底の加締溝7bに対応する側のインシュバレルに面し、すなわち図2においては左側のインシュバレル61 ′から右側のインシュバレル62 ′に向けて降下する斜面として形成されている。
【0015】
図3(A)〜(C)は、それぞれ電線押さえ16による電線押さえ斜面16aの作用を示す。
即ち、(A)の上図は2本の電線3′,3が図9(A)の縦重ね状態にある。下部の電線3は既に左側のインシュバレル61 ′の斜壁面に到達してこれに接触支持されている。この状態で電線押さえ16が降下すると、上部の電線3′には電線押さえ斜面16aによりインシュバレル61 ′側に向けて力Fが働くから、斜め下方に押し下げられ、下部の電線3も下方に移行する。
これにより、(A)の下図の如く、2本の電線3′と3は、インシュバレル61 ′,62 ′間に位置し、かつ上部の電線3′は、電線押さえ斜面16aと対面するインシュバレル61 ′の先端6a′の高さよりも低くなる。
【0016】
(B)の上図は電線3′,3が図9(C)の右傾重ね状態(なお、図9(B)の左傾重ね状態は省略した)にある。この場合にも、(A)と同様の作用により下図(B1 )または(B2 )のように、上部の電線3′又は3がインシュバレル61 ′の先端6a′の高さよりも低くなる。
【0017】
(C)の上図は電線3′,3が図9(D)の横重ね状態である。この場合には図面右側の電線3′に同様に前記力Fが作用して斜め下方に押し下げられるから、最終的には下図の如くに左側の電線3が上部に位置する状態となり、インシュバレル61 ′の先端6a′よりも低い図3(B)の下図(B2 )と同じ状態となる。
【0018】
以上のように、本発明によるダブル圧着装置Aは電線押さえ16の下端に電線規制斜面16aを設けてある。
従って、クリンパ7による端子4′のダブル圧着の開始直前には、図4(A)のように、電線押さえ16の降下により2本の電線3,3′が必ず一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に位置が規制され、これにより高い方の電線3′又は3が一方のインシュバレル61 ′の高さよりも低い状態になる。
【0019】
次いで、クリンパ7の降下により、図4(B)のように、浅底の加締溝7bと深底の加締溝7cの溝壁によりインシュバレル61 ′,62 ′の先端6a′,6b′が丸め込まれ、該電線3′又は3と他方のインシュバレル62 ′との間に一方のインシュバレル61 ′の先端6a′が進入する進入許容空間Sが確保される。このように、クリンパ7の下降により、一方の先端6a′が必ず他方の先端6b′の下側に入り込む状態となるから、正常な加締が行われる。
【0020】
図5(A)は、図4(B)の状態から更にクリンパ7が下降して、一方のインシュバレル61 ′の上に他方のインシュバレル62 ′が重なり、2本の電線3、3′を包み込み、押し潰して圧着した状態である。
【0021】
この圧着状態において、電線押さえ16の電線押さえ斜面16aは依然として電線3′を押し、上記力Fより若干弱い力が電線3′に作用している。また、電線押さえ16と一対のインシュバレル61 ′,62 ′との間には前述のように軸方向のずれがあり、電線3,3′を支持拘束するものがない。従って、図5(B)のように、ダブル圧着された一方の電線3′が曲がるおそれもある。
そして、電線が曲がると、前記コネクタハウジング1の端子収容室2(図8参照)に端子4′を挿着した後、他の端子の挿入の妨げとなるから、かかる曲がりが生じないようにするのが望ましい。
【0022】
図6に示す電線押さえ16′は、圧着後における電線の曲がりを防止するように改良を施したものである。
即ち、この電線押さえ16′は下端に長い電線押さえ斜面16a′と短い電線規制斜面16b′とから成る逆V字状で非対称形の電線押さえ溝Qを形成したものであり、その溝底(又は交叉点)はセンターラインPより片側に(図示の例では左側に)ずれた点に位置し、電線3,3′の一方の外径に合わせた丸みのある電線保持部16c′として形成されている。
【0023】
図7(A),(B)はそれぞれ電線押さえ16′の作用状態を示す説明図である。
すなわち、電線押さえ16′は前記電線押さえ16と同様に長い電線押さえ斜面16a′を備えているので、図9(A)〜(D)の4種の電線の重ね姿勢に対しては、図3(A)〜(C)と同様に2本の電線3′,3を一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に位置規制する作用がある。
さらに、電線押さえ16′の電線押さえ斜面16a′は電線規制斜面16b′と共に前記電線押さえ溝Qを構成するから、電線の位置規制が一層確実に達成されると共に、図7(A)に示すように、その溝底である電線保持部16c′により電線3′,3がインシュバレル61 ′,62 ′間に押し込まれ、図4(A)と同様の状態となる。
【0024】
次いで、クリンパ7がさらに降下して、図7(B)のように、インシュバレル61 ′,62 ′の先端6a′,6b′が丸められた状態から明らかなように、電線規制斜面16b′が電線3′に対するストッパとなるから、電線押さえ斜面16a′により前記のような力Fが作用しても、電線3′の曲がりを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法および装置によれば、電線をダブル圧着する際に2本の電線の高さがインシュバレルの先端よりも低く位置決めされる。従って、クリンパ下降の際に、一方のインシュバレルの先端が他方のバレルの下側に入り込み、バレル先端が相互に衝突することがなく、一方のバレルの上に他方のバレルが重なる状態で加締られるから、正常な加締形態が得られ、偏平で座屈のある不良圧着を防止することができ、コネクタの端子収容室への挿着不能といった不具合も解消される。また、圧着強度の低下による断線などのおそれもなくなる(請求項1,2)。
【0026】
請求項3の発明によれば、電線押さえの長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる逆V字形の電線押さえ溝により、電線のバレル間における位置規制が一層確実に達成されると共に、圧着後における電線の曲がりを電線規制斜面のストッパ作用により防止することができる。
また、請求項4の発明は、前記長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる電線押さえ溝の溝底が電線径に合わせた丸みをもつ電線保持部として形成されているものであるから、電線押さえで電線を押し下げる際に電線被覆に食い込み、電線が損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブル圧着装置の実施の形態の1例を示す部分正面図である。
【図2】図1の要部の拡大正面図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ図1の電線押さえの作用説明図である。
【図4】図1の装置による圧着過程を示す説明図であり、(A)は圧着開始、(B)は圧着途中の状態である。
【図5】(A)は図4(B)の後の圧着状態の説明図、(B)は(A)の電線の接続状態を示す平面図である。
【図6】本発明の他の形態を示す電線押さえ16′の正面図である。
【図7】(A),(B)はそれぞれ電線押さえ16′の作用状態を示す説明図である。
【図8】従来のコネクタの一般的構成の説明図である。
【図9】(A)〜(D)はそれぞれ端子のインシュバレルに対する電線の押し込み姿勢の説明図である。
【図10】従来のダブル圧着装置の説明図である。
【図11】図10の装置によるダブル圧着状態の説明図である。
【図12】同じく座屈したダブル圧着状態の説明図である。
【符号の説明】
3,3′ 電線
4,4′ 端子
5,5′ ワイヤバレル
6,6′ インシュバレル
6 1 ′ 一方のインシュバレル(インシュバレル)
6 2 ′ 他方のインシュバレル(インシュバレル)
6a′ 一方の先端(先端)
6b′ 他方の先端(先端)
7 クリンパ
7b 浅底の加締溝(加締溝)
7c 深底の加締溝(加締溝)
16,16′ 電線押さえ
16a 電線規制斜面(電線押さえ斜面)
16a′ 長い電線押さえ斜面(電線押さえ斜面)
16b′ 短い電線規制斜面(電線規制斜面)
16c′ 電線保持部
Q 電線押さえ溝
S 進入許容空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線と端子とを圧着する端子の圧着方法および装置に関し、とくに一つの端子に2本の電線を同時圧着する際に太い電線でも所定の形態に確実に圧着すると共に、端子の圧着巾のバラツキを小さくしてコネクタの端子収容室に確実に挿入できるように改良を施したものである。
【0002】
【従来の技術】
図8はコネクタの一般的な構成を示す。即ち、コネクタハウジング1に並設された複数の端子収容室2には、それぞれ1本の電線3の端末に圧着された端子4が収容され、該室内の図示しない可撓係止腕により係止される。しかし、分岐接続等の必要に応じて2本の電線3,3′が同時圧着(以下、ダブル圧着という)された端子4′を挿着する場合もある。
端子4において、4Aは相手方端子(図示せず)に対する電気接触部、4Bは電線圧着部であり、電線圧着部4Bは電線3の芯線3aに対する一対のワイヤバレル5,5と絶縁被覆3bに対する一対のインシュバレル6,6を備えている。
【0003】
ダブル圧着用の端子4′も端子4とほぼ同じ構成であるが、電線圧着部4B′における一対のワイヤバレル5′,5′と一対のインシュバレル6′,6′は、それぞれ1本の電線3を接続する端子4のバレル5,6よりも若干長く形成されている。
そして、一対のインシュバレル6′,6′間に2本の電線3,3′を押し込み位置決めする際の重ね姿勢は、図9(A)〜(D)の4種に大別され、(A)は縦重ね、(B)は左傾重ね、(C)は右傾重ね、(D)は横重ねである。
【0004】
図10は従来のダブル圧着装置の要部を示す。7はクリンパ、8は端子4′を載置するアンビル、9は電線押さえである。電線押さえ9が電線圧着部4B′のすぐ背後(すなわち、軸方向にずれた位置)で下降することにより下端の水平な押さえ面9aで2本の電線3,3′を一対のインシュバレル6′,6′間に押し込んで位置決めした後、クリンパ7が下降して両電線3,3′をインシュバレル6′,6′で包み込むように加締める。
なお、クリンパ7の下端部には、図11に示すように、ラッパ状に開いた導入溝7aに続いてセンターから一方に(図中、左側に)浅底の加締溝7bが、他方に(右側に)深底の加締溝7cが非対称形に形成されており、両溝は斜面7dを介して一体につながっている。
【0005】
そこで、実際にダブル圧着を行う場合に、2本の電線3,3′が図9(A)の縦重ねの姿勢にあると、電線押さえ9は垂直に下降するからこの姿勢のまま一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に着座する。とくに電線径が太い場合には、図11に示すように、電線3,3′の重ね高さが浅底の加締溝7b側のインシュバレル61 ′の先端6a′よりも高くなることがある。
【0006】
このような状態でクリンパ7が下降すると、バレル先端6a′が他方のインシュバレル62 ′の下側に入ることができず、また、インシュバレル62 ′の先端6b′は一方のインシュバレル61 ′と加締溝7bとの間に入ることができず、その先端6a′,6b′が衝突する。その結果、図12に示すように、全体が偏平状で右側のインシュバレル62 ′が座屈した圧着形状となり、端子の圧着巾(C/W)が大きくなるから、図8の端子収容室2に端子4′を挿入できなくなる、という問題が生じていた。
また、たとえ端子を挿入できても端子の上記座屈部に亀裂が入るために圧着強度も弱く、電線が引っ張られた場合にその張力が直接ワイヤバレル5′,5′にかかり、振動により断線を起こすなどのおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、太い電線があっても所定の形態に確実にダブル圧着ができると共に、端子の圧着巾のバラツキを小さくしてコネクタの端子収容室に確実に挿入できる、電線のダブル圧着に好適な端子の圧着方法および圧着装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明の請求項1記載の端子の圧着方法は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着方法において、前記クリンパによる前記一対のバレルの加締開始前に、電線押さえ斜面が設けられた前記電線押さえにより前記一対のバレル間における電線位置を規制して、前記電線を前記一方のバレルの高さよりも低い状態とさせ、次いで、該クリンパの下降により、該一方のバレルの先端が前記他方のバレルの下側に進入する進入許容空間を確保させ、該一方のバレルの先端を該他方のバレルの先端の下側に入り込ませることを特徴とする。
【0009】
上記方法を実施するために、請求項2記載の端子の圧着装置は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する電線押さえ斜面が設けられ、且つ、該電線押さえ斜面は、前記浅底の加締溝に対応する側のバレルに面したことを特徴とする。
【0010】
請求項1,2の発明によれば、ダブル圧着する際に2本の電線の高さがインシュバレルの先端よりも低く位置決めされ、一方のバレルの先端が他方のバレルの下側に進入する進入許容空間が確保される。従って、クリンパ下降の際に一方のバレルの先端が他方のバレルの下側に入り込み、バレル先端が相互に衝突することがなく、一方のバレルの上に他方のバレルが重なる状態で加締められるから、正常な加締形態が得られ、偏平で座屈のある不良圧着(図12参照)を防止することができ、コネクタの端子収容室への挿入不能といった不具合も解消される。また、圧着強度の低下による断線などのおそれもなくなる。
【0011】
請求項3記載の端子の圧着装置は、電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、クリンパにより一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する長い電線押さえ斜面と、該電線押さえ斜面と反対側に降下する短い電線規制斜面とからなる逆V字形で非対称形の電線押さえ溝が形成され、該電線押さえ溝の溝底が、該電線押さえのセンターラインより片側にずらされた点に位置することで、前記電線のバレル間における位置規制が達成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、電線押さえの長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる逆V字形の電線押さえ溝により、電線のバレル間における位置規制が一層確実に達成されると共に、圧着後における電線の曲がりを電線規制斜面のストッパ作用により防止することができる。
【0012】
請求項4記載の端子の圧着装置は、請求項3記載の端子の圧着装置において、前記長い電線押さえ斜面と前記短い電線規制斜面とからなる前記電線押さえ溝の前記溝底は、電線径に合わせられた丸みをもつ電線保持部として形成されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、電線押さえで電線を押し下げる際に電線被覆に食い込み、電線が損傷するのを防止することができる。
請求項5記載の端子の圧着装置は、請求項2〜4の何れか1項に記載の端子の圧着装置において、2本の電線が用いられたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明するが、従来と同様の構成部材には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図1は本発明によるダブル圧着装置Aの部分正面図、図2は図1の要部の拡大正面図である。これらの図において、10は圧着装置Aの本体であり、基板11とその一側に立設したフレーム12とから成る。フレーム12にはラムガイドブロック13が固定され、その縦ガイド溝14にはラム15が上下摺動可能に装着され、図示しないアクチュエータに連結されて昇降するようになっている。ラム15の前面には前記クリンパ7および細巾の電線押さえ16の支持板部17が取付板18を介してボルト19により固定されている。なお、電線押さえ16の支持板17の基端部には図示しないクッションばねが介装されて、電線に過荷重がかからないようにしてある。また、基板11にはアンビル取付台20が固定されており、前記アンビル8がクリンパ7と相対向して着脱可能に装着されている。
【0014】
以上は従来の圧着装置と同様の構成であるが、本発明においては、細巾の電線押さえ16の下端に電線押さえ斜面16aを設けてある。電線押さえ斜面16aは前記浅底の加締溝7bに対応する側のインシュバレルに面し、すなわち図2においては左側のインシュバレル61 ′から右側のインシュバレル62 ′に向けて降下する斜面として形成されている。
【0015】
図3(A)〜(C)は、それぞれ電線押さえ16による電線押さえ斜面16aの作用を示す。
即ち、(A)の上図は2本の電線3′,3が図9(A)の縦重ね状態にある。下部の電線3は既に左側のインシュバレル61 ′の斜壁面に到達してこれに接触支持されている。この状態で電線押さえ16が降下すると、上部の電線3′には電線押さえ斜面16aによりインシュバレル61 ′側に向けて力Fが働くから、斜め下方に押し下げられ、下部の電線3も下方に移行する。
これにより、(A)の下図の如く、2本の電線3′と3は、インシュバレル61 ′,62 ′間に位置し、かつ上部の電線3′は、電線押さえ斜面16aと対面するインシュバレル61 ′の先端6a′の高さよりも低くなる。
【0016】
(B)の上図は電線3′,3が図9(C)の右傾重ね状態(なお、図9(B)の左傾重ね状態は省略した)にある。この場合にも、(A)と同様の作用により下図(B1 )または(B2 )のように、上部の電線3′又は3がインシュバレル61 ′の先端6a′の高さよりも低くなる。
【0017】
(C)の上図は電線3′,3が図9(D)の横重ね状態である。この場合には図面右側の電線3′に同様に前記力Fが作用して斜め下方に押し下げられるから、最終的には下図の如くに左側の電線3が上部に位置する状態となり、インシュバレル61 ′の先端6a′よりも低い図3(B)の下図(B2 )と同じ状態となる。
【0018】
以上のように、本発明によるダブル圧着装置Aは電線押さえ16の下端に電線規制斜面16aを設けてある。
従って、クリンパ7による端子4′のダブル圧着の開始直前には、図4(A)のように、電線押さえ16の降下により2本の電線3,3′が必ず一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に位置が規制され、これにより高い方の電線3′又は3が一方のインシュバレル61 ′の高さよりも低い状態になる。
【0019】
次いで、クリンパ7の降下により、図4(B)のように、浅底の加締溝7bと深底の加締溝7cの溝壁によりインシュバレル61 ′,62 ′の先端6a′,6b′が丸め込まれ、該電線3′又は3と他方のインシュバレル62 ′との間に一方のインシュバレル61 ′の先端6a′が進入する進入許容空間Sが確保される。このように、クリンパ7の下降により、一方の先端6a′が必ず他方の先端6b′の下側に入り込む状態となるから、正常な加締が行われる。
【0020】
図5(A)は、図4(B)の状態から更にクリンパ7が下降して、一方のインシュバレル61 ′の上に他方のインシュバレル62 ′が重なり、2本の電線3、3′を包み込み、押し潰して圧着した状態である。
【0021】
この圧着状態において、電線押さえ16の電線押さえ斜面16aは依然として電線3′を押し、上記力Fより若干弱い力が電線3′に作用している。また、電線押さえ16と一対のインシュバレル61 ′,62 ′との間には前述のように軸方向のずれがあり、電線3,3′を支持拘束するものがない。従って、図5(B)のように、ダブル圧着された一方の電線3′が曲がるおそれもある。
そして、電線が曲がると、前記コネクタハウジング1の端子収容室2(図8参照)に端子4′を挿着した後、他の端子の挿入の妨げとなるから、かかる曲がりが生じないようにするのが望ましい。
【0022】
図6に示す電線押さえ16′は、圧着後における電線の曲がりを防止するように改良を施したものである。
即ち、この電線押さえ16′は下端に長い電線押さえ斜面16a′と短い電線規制斜面16b′とから成る逆V字状で非対称形の電線押さえ溝Qを形成したものであり、その溝底(又は交叉点)はセンターラインPより片側に(図示の例では左側に)ずれた点に位置し、電線3,3′の一方の外径に合わせた丸みのある電線保持部16c′として形成されている。
【0023】
図7(A),(B)はそれぞれ電線押さえ16′の作用状態を示す説明図である。
すなわち、電線押さえ16′は前記電線押さえ16と同様に長い電線押さえ斜面16a′を備えているので、図9(A)〜(D)の4種の電線の重ね姿勢に対しては、図3(A)〜(C)と同様に2本の電線3′,3を一対のインシュバレル61 ′,62 ′間に位置規制する作用がある。
さらに、電線押さえ16′の電線押さえ斜面16a′は電線規制斜面16b′と共に前記電線押さえ溝Qを構成するから、電線の位置規制が一層確実に達成されると共に、図7(A)に示すように、その溝底である電線保持部16c′により電線3′,3がインシュバレル61 ′,62 ′間に押し込まれ、図4(A)と同様の状態となる。
【0024】
次いで、クリンパ7がさらに降下して、図7(B)のように、インシュバレル61 ′,62 ′の先端6a′,6b′が丸められた状態から明らかなように、電線規制斜面16b′が電線3′に対するストッパとなるから、電線押さえ斜面16a′により前記のような力Fが作用しても、電線3′の曲がりを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法および装置によれば、電線をダブル圧着する際に2本の電線の高さがインシュバレルの先端よりも低く位置決めされる。従って、クリンパ下降の際に、一方のインシュバレルの先端が他方のバレルの下側に入り込み、バレル先端が相互に衝突することがなく、一方のバレルの上に他方のバレルが重なる状態で加締られるから、正常な加締形態が得られ、偏平で座屈のある不良圧着を防止することができ、コネクタの端子収容室への挿着不能といった不具合も解消される。また、圧着強度の低下による断線などのおそれもなくなる(請求項1,2)。
【0026】
請求項3の発明によれば、電線押さえの長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる逆V字形の電線押さえ溝により、電線のバレル間における位置規制が一層確実に達成されると共に、圧着後における電線の曲がりを電線規制斜面のストッパ作用により防止することができる。
また、請求項4の発明は、前記長い電線押さえ斜面と短い電線規制斜面とからなる電線押さえ溝の溝底が電線径に合わせた丸みをもつ電線保持部として形成されているものであるから、電線押さえで電線を押し下げる際に電線被覆に食い込み、電線が損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブル圧着装置の実施の形態の1例を示す部分正面図である。
【図2】図1の要部の拡大正面図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ図1の電線押さえの作用説明図である。
【図4】図1の装置による圧着過程を示す説明図であり、(A)は圧着開始、(B)は圧着途中の状態である。
【図5】(A)は図4(B)の後の圧着状態の説明図、(B)は(A)の電線の接続状態を示す平面図である。
【図6】本発明の他の形態を示す電線押さえ16′の正面図である。
【図7】(A),(B)はそれぞれ電線押さえ16′の作用状態を示す説明図である。
【図8】従来のコネクタの一般的構成の説明図である。
【図9】(A)〜(D)はそれぞれ端子のインシュバレルに対する電線の押し込み姿勢の説明図である。
【図10】従来のダブル圧着装置の説明図である。
【図11】図10の装置によるダブル圧着状態の説明図である。
【図12】同じく座屈したダブル圧着状態の説明図である。
【符号の説明】
3,3′ 電線
4,4′ 端子
5,5′ ワイヤバレル
6,6′ インシュバレル
6 1 ′ 一方のインシュバレル(インシュバレル)
6 2 ′ 他方のインシュバレル(インシュバレル)
6a′ 一方の先端(先端)
6b′ 他方の先端(先端)
7 クリンパ
7b 浅底の加締溝(加締溝)
7c 深底の加締溝(加締溝)
16,16′ 電線押さえ
16a 電線規制斜面(電線押さえ斜面)
16a′ 長い電線押さえ斜面(電線押さえ斜面)
16b′ 短い電線規制斜面(電線規制斜面)
16c′ 電線保持部
Q 電線押さえ溝
S 進入許容空間
Claims (5)
- 電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着方法において、
前記クリンパによる前記一対のバレルの加締開始前に、電線押さえ斜面が設けられた前記電線押さえにより前記一対のバレル間における電線位置を規制して、前記電線を前記一方のバレルの高さよりも低い状態とさせ、次いで、該クリンパの下降により、該一方のバレルの先端が前記他方のバレルの下側に進入する進入許容空間を確保させ、該一方のバレルの先端を該他方のバレルの先端の下側に入り込ませることを特徴とする端子の圧着方法。 - 電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、浅底の加締溝と、深底の加締溝とが形成されたクリンパにより、一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、
前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する電線押さえ斜面が設けられ、且つ、該電線押さえ斜面は、前記浅底の加締溝に対応する側のバレルに面したことを特徴とする端子の圧着装置。 - 電線押さえにより電線を一対のバレルの間に押し込み、クリンパにより一方のバレルに他方のバレルを重ねる状態で電線を包み込むように加締めることにより端子と電線とを圧着させる端子の圧着装置において、
前記電線押さえの下端に、前記一方のバレル側から前記他方のバレル側に向けて降下する長い電線押さえ斜面と、該電線押さえ斜面と反対側に降下する短い電線規制斜面とからなる逆V字形で非対称形の電線押さえ溝が形成され、該電線押さえ溝の溝底が、該電線押さえのセンターラインより片側にずらされた点に位置することで、前記電線のバレル間における位置規制が達成されることを特徴とする端子の圧着装置。 - 前記長い電線押さえ斜面と前記短い電線規制斜面とからなる前記電線押さえ溝の前記溝底は、電線径に合わせられた丸みをもつ電線保持部として形成されたことを特徴とする請求項3記載の端子の圧着装置。
- 2本の電線が用いられたことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の端子の圧着装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24083097A JP3731783B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 端子の圧着方法および圧着装置 |
US09/146,141 US6193138B1 (en) | 1997-09-05 | 1998-09-03 | Pressure welding device and method for terminals |
DE19840214A DE19840214C2 (de) | 1997-09-05 | 1998-09-03 | Verfahren und Vorrichtung zum Preßschweißen eines Anschlußstücks |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24083097A JP3731783B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 端子の圧着方法および圧着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187009A JPH1187009A (ja) | 1999-03-30 |
JP3731783B2 true JP3731783B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=17065336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24083097A Expired - Fee Related JP3731783B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 端子の圧着方法および圧着装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6193138B1 (ja) |
JP (1) | JP3731783B2 (ja) |
DE (1) | DE19840214C2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001230043A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Yazaki Corp | 端子圧着装置 |
FR2829625B1 (fr) * | 2001-09-10 | 2004-07-09 | Sylea | Dispositif de liaison electrique entre un conducteur plat d'une nappe et un organe electrique |
FR2829624A1 (fr) * | 2001-09-10 | 2003-03-14 | Sylea | Ensemble de liaison electrique d'un conducteur plat d'une nappe de conducteurs a un organe electrique |
US7409847B2 (en) * | 2006-12-14 | 2008-08-12 | Intelligent Design Group, Inc. | Method and apparatus for securing connecting ferrules |
JP4918467B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2012-04-18 | 矢崎総業株式会社 | 端子圧着装置 |
JP2010135120A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Yazaki Corp | ケーブル芯線用端子圧着刃型と端子圧着機 |
EP2230732B1 (de) * | 2009-03-16 | 2014-04-23 | Delphi Technologies, Inc. | Vorrichtung zum Anschlagen einer Leitung an ein Verbindungselement |
FR2953444B1 (fr) * | 2009-12-09 | 2012-01-13 | Michelin Soc Tech | Procede de fabrication d'une tringle destinee a la realisation d'un pneumatique |
DE102010035424A1 (de) | 2010-08-26 | 2012-03-01 | Audi Ag | Verfahren zum Verbinden eines elektrischen Leiters mit einem elektrischen Kontaktteil |
JP5717395B2 (ja) * | 2010-10-14 | 2015-05-13 | 矢崎総業株式会社 | 防水型圧着端子の圧着方法 |
DE102013010981B3 (de) * | 2013-07-01 | 2014-08-28 | Audi Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Verbinden eines elektrischen Leiters mit einem elektrischen Kontaktteil |
JP6421737B2 (ja) * | 2015-10-21 | 2018-11-14 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子付き電線の製造方法、圧着冶具、および端子付き電線 |
JP6367785B2 (ja) | 2015-12-16 | 2018-08-01 | 矢崎総業株式会社 | 端子付き電線及び端子圧着装置 |
CN106299953B (zh) * | 2016-08-14 | 2018-05-18 | 贵州天义电器有限责任公司 | 一种电缆组件的压接器 |
JP6434950B2 (ja) * | 2016-10-13 | 2018-12-05 | 矢崎総業株式会社 | 端子圧着装置 |
CN109877441A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-06-14 | 西安建筑科技大学 | 一种搅拌摩擦搭接焊方法及焊接接头 |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2878854A (en) * | 1956-05-16 | 1959-03-24 | Kent Mfg Corp | Wire gripping crimping dies with rib receiving grooves |
US3336655A (en) * | 1964-03-27 | 1967-08-22 | Kelsey Hayes Co | Die structure |
US3969806A (en) * | 1973-02-20 | 1976-07-20 | Bunker Ramo Corporation | Apparatus and method for crimping terminals |
US4048839A (en) * | 1976-10-14 | 1977-09-20 | Thomas & Betts Corporation | Die means having workpiece releasing means |
US4480385A (en) * | 1979-10-11 | 1984-11-06 | Allied Corporation | Tool and method for terminating electrical conductors in contact members |
US4991289A (en) * | 1989-06-23 | 1991-02-12 | Amp Incorporated | Crimping die and crimped electrical connection therefrom |
DE4002828A1 (de) * | 1990-01-31 | 1991-08-01 | Weidmueller C A Gmbh Co | Verfahren zum herstellen von mit einem isolierten anschlussteil versehenen kontaktorganen, sowie nach dem verfahren hergestellte kontaktorgane |
JPH0645047A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-18 | Yazaki Corp | 端子用加締め装置 |
JP2768161B2 (ja) * | 1992-09-01 | 1998-06-25 | 住友電装株式会社 | コネクタの取付装置及び取付方法 |
JPH0629006U (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-15 | 矢崎総業株式会社 | 圧接コネクタ |
US5414926A (en) * | 1992-10-09 | 1995-05-16 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Terminal crimping apparatus |
JP2812128B2 (ja) * | 1993-03-08 | 1998-10-22 | 住友電装株式会社 | 端子圧着装置 |
JPH0714658A (ja) | 1993-06-22 | 1995-01-17 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 端子圧着装置及び端子圧着方法 |
JP3060794B2 (ja) * | 1993-08-04 | 2000-07-10 | 住友電装株式会社 | 端子圧着装置 |
JPH0750190A (ja) * | 1993-08-04 | 1995-02-21 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 端子圧着装置 |
JP2799450B2 (ja) * | 1994-02-25 | 1998-09-17 | 矢崎総業株式会社 | 圧接端子の電線圧接装置 |
JP3008796B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2000-02-14 | 住友電装株式会社 | 皮剥端子圧着機の電線処理部検査装置における照明方法および照明装置 |
US5669257A (en) * | 1994-12-28 | 1997-09-23 | Yazaki Corporation | Method of crimping terminal and apparatus for the same |
JPH09129348A (ja) * | 1995-11-07 | 1997-05-16 | Yazaki Corp | 端子挿入方法及び端子挿入装置 |
US5774977A (en) * | 1996-08-13 | 1998-07-07 | The Whitaker Corporation | Applicator for terminating electrical wires |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP24083097A patent/JP3731783B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-09-03 US US09/146,141 patent/US6193138B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-09-03 DE DE19840214A patent/DE19840214C2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19840214A1 (de) | 1999-03-25 |
JPH1187009A (ja) | 1999-03-30 |
DE19840214C2 (de) | 2001-08-16 |
US6193138B1 (en) | 2001-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3731783B2 (ja) | 端子の圧着方法および圧着装置 | |
US7775842B2 (en) | Crimping structure and crimping method | |
US6749457B2 (en) | Crimp terminal | |
KR100574844B1 (ko) | 판형 가요성 케이블커넥터를 사용하기 위한 방법 및 장치 | |
US7722416B2 (en) | Electrical connection system for use on aluminum wires | |
US5484961A (en) | Terminal crimping method and crimp terminal used therefor | |
JPH05242923A (ja) | 電気端子 | |
JPH078970U (ja) | ゴム栓付き端子圧着電線 | |
JPS5933937B2 (ja) | 電気コネクタ | |
EP4311036A2 (en) | An electrical male terminal, and methods for connecting thereof | |
US6813826B2 (en) | Terminal crimping dies | |
JPH0645047A (ja) | 端子用加締め装置 | |
NZ240579A (en) | Wire end contact: insulation displacement and strain relief | |
JP3483990B2 (ja) | 圧接結線用コネクタ | |
JP2799450B2 (ja) | 圧接端子の電線圧接装置 | |
JP4259992B2 (ja) | 圧接構造および圧接治具 | |
JP2768161B2 (ja) | コネクタの取付装置及び取付方法 | |
JPH0412616Y2 (ja) | ||
JP3833944B2 (ja) | フラットケーブルと接続端子の接続方法及び接続装置 | |
EP1184941A1 (en) | A female terminal fitting | |
US20030150106A1 (en) | Insulation displacement connection apparatus for wires | |
US20060246767A1 (en) | Wire-terminal element | |
JP2622339B2 (ja) | 圧接コネクタ | |
JPS60182671A (ja) | 多重ワイヤコネクタアッセンブリ | |
WO2003103093A1 (en) | Insulation displacement connector |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050913 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20051006 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20051006 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051006 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |