JP3730372B2 - 光学的記憶装置 - Google Patents

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    • G11B7/0953Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following specially adapted for discs, e.g. for compensation of eccentricity or wobble to compensate for eccentricity of the disc or disc tracks

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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやMOカートリッジ等の掛け替え可能な媒体を用いた光学的記憶装置に関し、特に、CD再生時に線速度一定(CLV)のために媒体回転数を可変制御し同時に偏心メモリを用いて偏心補正を行う光学的記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは、近年急速に発展するマルチメディアの中核となる記憶媒体として注目されており、例えば3.5インチのMOカートリッジでは、旧来の128MBや230MBに加え、近年にあっては、540MBや640MB、更にダイレクトオーバライト型といった高密度記録の媒体も提供されつつある。このため、光ディスクドライブとしては、現在入手できる180MB、230MB、540MB及び640MB、更にダイレクトオーバライト型といった多様な媒体を使用できることが望まれる。
【0003】
また近年、急速に普及しているパーソナルコンピュータにあっては、再生専用として知られたコンパクトディスク(CD)の再生機能が不可欠であり、CD用の光ディスクドライブに加え、掛け替え可能な光ディスク装置であるMOカートリッジの光ディスクドライブを実装することは、スペース的及びコスト的に無理がある。
【0004】
このため近年にあっては、MOカートリッジとCDの両方を使用できる光ディスクドライブも開発されている。このCD/MO共用型の光ディスクドライブは、光学系、機構構造及びコントローラ回路部につき、可能な限りCD用とMOカートリッジ用の共用化を図っている。
さらに近年にあっては、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)の普及も始まっており、CDと同様に、可能な限りDVD用とMOカートリッジ用の共用化を図っている。
【0005】
このようにMO、CD、DVD等の掛け替え可能な媒体を使用する光ディスクドライブにあっては、ローディングした媒体のトラック偏心量は媒体毎に異なっており、ローディング後の初期化処理の段階で媒体の偏心量を測定し、この測定した偏心量を相殺するように媒体回転に同期してVCMに偏心オフセット電流を流すようにしている。
【0006】
この媒体偏心は、トラックを直線と見做した場合、sin カーブを描くことから、所定の分解能の回転角をアドレスとした正弦値を予め格納したRAM等の所謂偏心メモリを準備し、偏心情報として測定した振幅と回転基準位置に対する位相から、実際の媒体回転位置に同期して偏心メモリから対応する余弦値を読み出して偏心量を求め、この偏心量を相殺するようにオフセット電流を流している。
【0007】
この場合、MOカートリッジにあっては、面速度一定(CAV)により媒体回転数は常に一定であるため、回転位置をアドレスとして各位置での正弦値を格納した偏心メモリは1種類準備すればよい。
しかし、CDやDVD等の媒体にあっては、線速度一定(CLV)を採用しており、媒体半径方向のアクセストラックの位置に応じ線速度を一定に保つために媒体回転数を変化させなければならない。このように媒体半径方向で回転数が異なると、媒体1回転に要する時間(回転周期)も回転数によって変化し、偏心メモリの1アドレスの幅は1回転に要する時間をアドレス数で割った値をもち、1アドレスの幅は媒体回転数によって変化する。
【0008】
このため媒体回転数の変化に応じて偏心メモリを複数種類準備しなければならず、偏心メモリの容量が膨大となり、装置の低価格化を妨げる要因となっている。また、媒体回転数が変化するたびに異なる偏心メモリをアクセスしなければならず、メモリのアクセス回数も増加して処理の高速化の弊害となっている。
本発明は、線速度一定(CLV)のために媒体回転数を変化させても、1種類の偏心メモリのアクセスで偏心補正が効率良くできるようにした光学的記憶装置を提供することを目的とする。
【0009】
図1は本発明の原理説明図である。まず本発明の光学的記憶装置(以下「光ディスクドライブ」という)は、MPU等に設けたアクセス制御部210により、光ビームを媒体に照射するレンズを媒体トラックの横切る方向に移動させるVCM64を用いたポジショナの駆動制御により、光学ユニットからの光ビームを目標トラックに移動させてオントラックさせ、更に、光ビームの照射位置での円周方向の線速度を一定値とするように、媒体半径位置に応じてスピンドルモータ40による媒体の回転数を可変制御する線速度制御部212を少なくとも備える。
【0010】
このような光学的記憶装置につき本発明にあっては、媒体1回転の偏心振幅Aと1回転の開始位置に対する偏心位相φを測定する偏心測定部214、媒体の1回転の開始位置から終了位置までを所定回転角毎に複数の領域に分割してアドレスを順次割り当て、各アドレスに所定回転角ずつ増加した各回転角の正弦値を格納した偏心メモリ200、現在光ビームが照射されている媒体位置の回転周期を検出し、媒体の1回転の開始位置を基準に回転周期に応じて偏心メモリの200のアドレスを生成して、偏心メモリ200から対応する正弦値sinθaを読み出す読出制御部220、及び読出制御部220で読み出した正弦値と偏心測定部214で測定した測定値に基づいて偏心量Lを求め、この偏心量Lを相殺するようにポジショナを制御する偏心補正部222を設けたことを特徴とする。
【0011】
この結果、偏心メモリは1種類で済み、線速度一定(CLV)のために媒体半径方向の再生位置によって媒体回転数が異なっても、一種類の偏心メモリのアクセスで現在光ビームが照射されている媒体の現在回転位置に対応した偏心メモリの正弦値を読み出すことができ、偏心メモリのメモリ容量を大幅に低減して装置コストを下げることができる。
【0012】
読出制御部220は、現在光ビームが照射されている媒体の半径方向の位置に応じた媒体回転周期(媒体回転数)を検出する回転周期検出部、回転周期を偏心メモリのアドレス数で除して1アドレス分の媒体回転時間を示す1アドレス回転時間を検出する1アドレス回転時間検出部、媒体の1回転の開始位置を基準に現在光ビームが照射されている媒体の回転位置を示す媒体現在位置を検出する媒体現在位置検出部、1アドレス回転時間で表現された偏心メモリ200の現在の読アドレスのアドレス上限値と現在光ビームが照射されてる媒体現在位置とを比較し、アドレス上限値未満の場合は同じアドレスaを指定して偏心メモリ200から正弦値を読み出し、アドレス上限値に達した場合は、現在アドレスに1を加算したアドレスに更新して偏心メモリ200から正弦値を読み出すメモリ読出部を備える。
【0013】
より具体的には、回転周期検出部は、媒体1回転に亘る所定周波数のサンプルクロックパルスのカウントにより現在光ビームが照射されている媒体の半径方向の位置に応じた媒体回転周期を示す回転周期パルス数Xを検出し、1アドレス回転時間検出部は、回転周期パルス数Xを前記偏心メモリのアドレス数Cで除して1アドレス分の媒体回転時間を示す1アドレス回転パルス数ΔXを検出する。また媒体現在位置検出部は、1回転の開始位置を基準にサンプルクロックパルスのカウントを繰り返し、現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す媒体現在位置パルス数cntを検出する。
【0014】
更に、メモリ読出部は、1アドレス回転パルス数ΔXで表現された偏心メモリ200の現在の読出アドレスaのアドレス上限値ΔX(a+1)と現在光ビームが照射されてる媒体現在位置パルス数cntとを比較し、
▲1▼アドレス上限値未満の場合、即ち{cnt<ΔX(a+1)}の場合は、同じアドレスaを指定して偏心メモリ200から正弦値を読み出し、
▲2▼アドレス上限値に達した場合、即ちcnt=ΔX(a+1)の場合は、現在アドレスaに1を加算したアドレスa=a+1にに更新して偏心メモリ200から正弦値を読み出す。
【0015】
媒体現在位置検出部は、現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す媒体現在位置パルス数cntを検出した際に、偏心測定部214で求めた偏心位相φに基づいて媒体現在位置パルス数cntを偏心位相φのない値に補正する。
具体的に媒体現在位置検出部は、偏心測定部214で測定した偏心位相φをサンプルクロックパルスのカウント数で表現される偏心位相パルス数Xφに変換し、媒体現在位置パルス数cntが0以上で偏心位相パルス数Xφ未満の場合(0≦cnt<Xφ)は、
cnt=(X−Xφ)+cnt (1)
として補正する。また媒体現在位置パルス数cntが偏心位相パルス数Xφ以上で回転周期パルス数X未満の場合(Xφ≦cnt<X)の場合は、
cnt=cnt−Xφ (2)
として補正する。この位相補正は媒体現在位置パルスcntの値を、偏心位相をもたない偏心メモリ200のアドレスaに対応した値に補正することを意味する。
【0016】
読出制御部220は、更に、現在光ビームが照射されている媒体現在位置が、偏心メモリ200のアドレスaに対応した所定回転角の間に位置する場合、偏心メモリ200から読み出した正弦値の直線補間により媒体現在位置の正弦値を検出する直線補間部を有する。
直線補間部は、例えば現在光ビームが照射されている媒体現在位置が属するアドレスaを指定して偏心メモリ200から正弦値sinθaを読み出し、1アドレス分の回転角をΔθ、1アドレス内の位置を示す1アドレス内パルス数をbとした場合、
sinθa=sinθa+sinΔθ・(b/ΔX) (3)
により直線補間した正弦値を求める。
【0017】
偏心補正部222は、読出制御部220で読み出した正弦値をsinθa、偏心測定部214で測定した偏心振幅をAとした場合、偏心量Lを
L=A・sinθa (4A)
により算出する。
また偏心補正部222は、媒体半径方向の基準位置での回転周期をクロックパルスのカウントで表現した基準回転周期パルス数Xrとし、現在光ビームが位置する媒体半径方向の位置での回転周期を示す回転周期パルス数をXとした場合、偏心振幅Aを
A=A/(X/Xr) 2 (4B)
に補正して偏心補正量Lを算出する。即ち、基準回転数からの変化量の二乗に反比例するように、偏心振幅Aを補正する。例えば基準回転数に対し現在の回転数が2倍に増加した場合には、偏心振幅Aを1/4に補正する。
【0018】
これは偏心補正にVCM64を使用し、VCMの加速性能をG、媒体回転の角周波数をω、偏心補正用の加速電流の振幅をIaとした場合、偏心量Lは、加速度(G・Ia・sinωt)の積分2回分であるから
L=(G・Ia/ω2 )sinωt (5)
但し、偏心振幅A=G・La/ω2
となり、偏心量Lは回転数の二乗に反比例している。従って、任意の時刻tにおけるωt=θaの偏心量Lは一定であるため、基準の回転数からの変化量の二乗に反比例する補正係数{1/(X/Xr)2 }を(5)式の右辺に乗ずることで、任意の回転数に対し最適な偏心補正が可能となる。
【0019】
この場合、偏心補正部222は、基準回転周期パルス数Xrに対する現在光ビームが位置する媒体半径方向の位置での回転周期パルス数Xの変化が大きい場合に、振幅ゲインGを補正する。
読出制御部220は、スパイラル状に形成された媒体トラックに光ビームをオントラック制御することで1回転毎に連続的に回転周期が変化する場合は、最初の媒体トラックについて偏心メモリ200の読出しに必要なパラメータを求め、その後は1トラック分の回転周期の変化に基づいて各パラメータを比例的に変化させて偏心メモリ200の読出制御を行う。
【0020】
例えば読出制御部220は、スパイラル状に形成された媒体トラックに光ビームをオントラック制御することで1回転毎に連続的に回転周期が変化する場合は、最初の媒体トラックについてサンプルクロックパルスのカウントによる回転周期パルス数Xを検出し、その後は1トラック分の回転周期の変化パルス数ずつ回転周期パルス数Xを変化させて偏心メモリ200の読出制御を行う。
【0021】
このため媒体回転数が連続的に変化する場合は、2回転目以降は実際に回転周期を検出する必要がなく、回転周期の実測には最大で媒体一周分待つ必要があるため、処理時間を短縮できる。
アクセス制御部210による光ビームを目標トラックにシークする場合、線速度制御部212によってシーク開始前に目標トラックでの線速度を一定とする回転数に変化させ、この状態で偏心測定部214による測定処理を行った後に目標トラックにシークさせる。
【0022】
またシーク時の偏心補正の別の形態として、アクセス制御部210により光ビームを目標トラックにシークする場合、線速度制御部212は目標トラックにシークした後に目標トラックでの線速度を一定とする回転数に変化させ、この状態で偏心測定部214による測定処理を行う。この目標トラックにシークした際の線速度を一定とする媒体回転数は上位装置から与える。
【0023】
偏心測定部214は、媒体を装置にロードしてレディ状態になる前に、媒体の特定ゾーン又は任意ゾーンで偏心情報を測定する。このとき偏心測定部214は、ポジショナの駆動を停止した状態で、光学ユニットで得られた媒体戻り光の受光出力に基づいて作成された光ビームのトラックを横切る方向の位置に応じたトラッキングエラー信号のゼロクロス検出に基づいて、偏心振幅Aと偏心位相φを測定する。
【0024】
偏心測定部214は、媒体の1回転を表わす回転検出信号(インデックス信号)に同期して求めた媒体1回転のトラッキングエラー信号のゼロクロス数Nの半分にトラックピッチを乗じて偏心振幅Aを求め、回転検出信号の1回転の開始位置からトラッキングエラー信号の最大ゼロクロス間隔時間の中点までの時間を偏心位相φとして求める。
【0025】
偏心測定部214は、測定された偏心情報に基づいた偏心補正部222による偏心補正状態で、1回転のゼロクロス数を測定し、偏心補正によるゼロクロス数が測定時のゼロクロス数を越えていた場合、測定処理で求めた偏心位相φを逆位相に修正する。
この場合、偏心測定部214は、逆位相として測定位相φに1/2回転角を加えた偏心逆位相(φ+180°)に修正する。
【0026】
更に、偏心測定部214は、偏心情報の測定と測定後の偏心補正を2回行って各々の偏心補正後の1回転のゼロクロス数を比較し、その差が所定の閾値を越えていた場合は、該閾値以下となるまで偏心の測定と補正を繰り返す。
【0027】
【発明の実施の形態】
<目 次>
1.装置構成
2.偏心量の測定と補正
(1)基本機能
(2)偏心測定
(3)偏心補正
1.装置構成
図2は本発明の光学的記憶装置である光ディスクドライブの回路ブロック図である。本発明の光ディスクドライブは、コントローラ10とエンクロージャ12で構成される。コントローラ10には光ディスクドライブの全体的な制御を行うMPU14、上位装置との間でコマンド及びデータのやり取りを行うインタフェースコントローラ16、光ディスク媒体に対するデータのリード、ライトに必要な処理を行うフォーマッタ18、MPU14,インタフェースコントローラ16及びフォーマッタ18で共用されるバッファメモリ20を備える。
【0028】
フォーマッタ18に対してはライト系統としてエンコーダ22とレーザダイオード制御回路24が設けられ、レーザダイオード制御回路24の制御出力はエンクロージャ12側の光学ユニットに設けたレーザダイオード30に与えられている。
レーザダイオード30を使用して記録再生を行う光ディスク、即ち掛け替え可能なMOカートリッジ媒体として、この実施形態にあっては128MB、230MB、540MB、640MBのMOカートリッジ媒体、更に540MB、640MBオーバーライトサポートMOのカートリッジ媒体のいずれかを使用することができる。このうち128MB及び230MBのMOカートリッジ媒体については、媒体上のマークの有無に対応してデータを記録するピットポジション記録(PPM記録)を採用している。
【0029】
一方、高密度記録となる540MB及び640MBのMOカートリッジ媒体については、マークのエッジ即ち前縁と後縁をデータに対応させるパルス幅記録 (PWM記録)を採用している。ここで、640MBと540MBの記憶容量の差はセクタ容量の違いによるもので、セクタ容量が2KBのとき640MBとなり、一方、セクタ容量が512Bのときは540MBとなる。
【0030】
このように本発明の光ディスクドライブは、128MB、230MB、540MBまたは640MBの各記憶容量のMOカートリッジ、更に540MB,640MBオーバーライトサポートMOカートリッジに対応可能である。したがって光ディスクドライブにMOカートリッジをローディングした際には、まず媒体のID部の間隔をピットの存在を示す信号から測定し、そのID間隔からMPU14において媒体の種別を認識し、種別結果をフォーマッタ18に通知することで、128MBまたは230MB媒体であればPPM記録に対応したフォーマッタ処理を行い、540MBまたは640MB媒体であればPWM記録に従ったフォーマッタ処理を行うことになる。
【0031】
フォーマッタ18に対するリード系統としては、デコーダ26、リードLSI回路28が設けられる。リードLSI回路28に対しては、エンクロージャ12に設けたディテクタ32によるレーザダイオード30からのビームの戻り光の受光信号が、ヘッドアンプ34を介してID信号及びMO信号として入力されている。
【0032】
リードLSI回路28にはAGC回路、フィルタ、セクタマーク検出回路、シンセサイザ及びPLL等の回路機能が設けられ、入力したID信号及びMO信号よりリードクロックとリードデータを作成し、デコーダ26に出力している。またスピンドルモータ40による媒体の記録方式としてゾーンCAVを採用していることから、リードLSI回路28に対してはMPU14より、内蔵したシンセサイザに対しゾーン対応のクロック周波数の切替制御が行われている。
【0033】
ここでエンコーダ22の変調方式及びデコーダ26の復調方式は、フォーマッタ18による媒体種別に応じ、128MB及び230MBについてはPPM記録の変調及び復調方式に切り替えられる。一方、540及び640MBの媒体については、PWM記録の変調及び復調方式に切り替えられる。
MPU14に対しては、エンクロージャ12側に設けた温度センサ36の検出信号が与えられている。MPU14は、温度センサ36で検出した装置内部の環境温度に基づき、レーザダイオード制御回路24におけるリード、ライト、イレーズの各発光パワーを最適値に制御する。MPU14は、ドライバ38によりヘッド部12側に設けたスピンドルモータ40を制御する。
【0034】
MOカートリッジの記録再生はゾーンCAVであることから、スピンドルモータ40を例えば3600rpmの一定速度で回転させる。またMPU14は、ドライバ42を介してヘッド部12側に設けた電磁石44を制御する。電磁石44は装置内にローディングされたMOカートリッジのビーム照射側と反対側に配置されており、記録時及び消去時に媒体に外部磁界を供給する。
【0035】
DSP15は、媒体に対しレーザダイオード30からのビームの位置決めを行うためのサーボ機能を実現する。このため、エンクロージャ12側の光学ユニットに媒体からのビームモードの光を受光する2分割ディテクタ46を設け、FES検出回路(フォーカスエラー信号検出回路)48が、2分割ディテクタ46の受光出力からフォーカスエラー信号E1を作成してDSP15に入力している。
【0036】
またTES検出回路(トラッキングエラー信号検出回路)50が2分割ディテクタ46の受光出力からトラッキングエラー信号E2を作成し、DSP15に入力している。トラッキングエラー信号E2はTZC回路(トラックゼロクロス検出回路)45に入力され、トラックゼロクロスパルスE3を作成してDSP15に入力している。
【0037】
更にエンクロージャ12側には、媒体に対しレーザビームを照射する対物レンズのレンズ位置を検出するレンズ位置センサ52が設けられ、そのレンズ位置検出信号(LPOS)E4をDSP15に入力している。DSP15は、ビーム位置決めのため、ドライバ54,58,62を介してフォーカスアクチュエータ56、レンズアクチュエータ60及びVCM64を制御駆動している。
【0038】
ここで光ディスクドライブにおけるエンクロージャの概略は図3のようになる。図3において、ハウジング66内にはスピンドルモータ40が設けられ、スピンドルモータ40の回転軸のハブに対しインレットドア68側よりMOカートリッジ70を挿入することで、内部のMO媒体72がスピンドルモータ40の回転軸のハブに装着されるローディングが行われる。
【0039】
ローディングされたMOカートリッジ70のMO媒体72の下側には、VCM64により媒体トラックを横切る方向に移動自在なキャリッジ76が設けられている。キャリッジ76上には対物レンズ80が搭載され、固定光学系78に設けている半導体レーザからのビームをプリズム81を介して入射し、MO媒体72の媒体面にビームスポットを結像している。
【0040】
対物レンズ80は図2のエンクロージャ12に示したフォーカスアクチュエータ56により光軸方向に移動制御され、またレンズアクチュエータ60により媒体トラックを横切る半径方向に例えば数十トラックの範囲内で移動することができる。 このキャリッジ76に搭載している対物レンズ80の位置が、図2のレンズ位置センサ52により検出される。レンズ位置センサ52は対物レンズ80の光軸が直上に向かう中立位置でレンズ位置検出信号を0とし、アウタ側への移動とインナ側への移動に対しそれぞれ異なった極性の移動量に応じたレンズ位置検出信号E4を出力する。
【0041】
本発明の光ディスクドライブは、光ディスク媒体としてMOカートリッジ以外に再生専用のCDを使用することもできる。図4は、図3のMOカートリッジ70の代わりにCDをローディングした状態である。CDを使用する場合には、この実施形態にあっては、予め準備されたトレイ84にCD媒体82を搭載してインレットドア68よりハウジング66内にローディングする。
【0042】
トレイ84は、予めスピンドルモータ40にCD媒体82を装着するためのターンテーブル86を備えている。このためターンテーブル86にCD媒体82の中心部の穴を嵌め入れた状態でトレイ84に搭載し、光ディスクドライブにローディングする。
トレイ84に使用しているターンテーブル86としては、CD媒体82側はCD媒体82の中心の穴に対応した通常のCDディスクドライブと同じCD装着構造をもち、ターンテーブル86のスピンドルモータ40側は図3のMOカートリッジ70に使用しているハブ構造と同じものを使用している。このようなターンテーブル86を使用することで、全く別の形状寸法をもつ露出媒体であるCD媒体82であっても、トレイ84を使用してMOカートリッジ70と同様にスピンドルモータ40にローディングすることができる。
【0043】
CD媒体82のローディングに対応するため、図2のコントローラ10にあっては、MPU14でローディングされた媒体がCD媒体82であることを認識した場合には、フォーマッタ18、リードLSI回路28及びデコーダ26をCD対応の回路機能に切り替える。
またCD媒体専用のリード系統の回路を設け、MOカートリッジのリード系統からCD媒体のリード系統に切り替えるようにしてもよい。同時にMPU14は、CD媒体82にあっては、スピンドルモータ40による媒体回転制御が線速度一定(CLV)となることから、CDのリード系統から得られたリードクロックが基準の一定線速度となるように、ドライバ38を介してスピンドルモータ40をトラック位置に応じて回転数を変える線速度一定制御(CLV制御)を実行する。
【0044】
図5は図2のコントローラ10に設けたDSP15により実現されるフォーカスサーボ、レンズサーボ、VCMサーボの機能ブロック図である。まずフォーカスサーボ系はフォーカスエラー信号E1をADコンバータ88でディジタルデータに変換して取り込み、加算点90でレジスタ92にセットしたFESオフセットによる補正を施し、位相補償器94で所定の高域帯域についてゲインアップを行う位相補償を施し、PID演算器96で比例積分微分演算をフォーカスエラー信号に対し行う。
【0045】
更に位相補償器100で位相補償を施した後、加算点104でレジスタ102のフォーカスオフセットを補償し、リミッタ106を介してDAコンバータ108でアナログ信号に変換し、フォーカスアクチュエータ56に電流指示値を出している。PID演算器96と位相補償器100の間にはサーボスイッチ98が設けられ、フォーカスサーボのオンオフを制御できるようにしている。
【0046】
次にレンズアクチュエータ60に対するレンズサーボ系を説明する。レンズサーボ系は速度制御系、トラックサーボ系及びレンズ位置サーボ系の3つに分けられる。まず速度制御系はトラックゼロクロス信号E3をカウンタ110に入力し、トラックゼロクロス間隔の時間をクロックカウントにより求め、速度計算器112でビーム速度を求める。
【0047】
速度計算器112の出力は加算点114でレジスタ116からの目標速度との偏差が取られ、サーボスイッチ118を介して位相補償器120で速度偏差についての位相補償が施された後、加算器122に与えられている。
レンズサーボのトラックサーボ系は、トラッキングエラー信号E2をADコンバータ124でディジタルデータに変換して取り込み、加算点128でレジスタ126によりセットされたTESオフセットの補正を施し、位相補償器130で位相補償を施した後、PID演算器140で比例積分、微分演算を行った後、サーボスイッチ142を介して加算器122に入力している。
【0048】
更にレンズ位置サーボ系としてレンズ位置検出信号E4をADコンバータ144でディジタルデータとして取り込み、加算器146でレジスタ148によるLPOSオフセットの補正を施し、位相補償器150を位相補償を施した後、PID演算器152で比例積分微分演算を行い、サーボスイッチ156を介して加算器122に入力している。なおサーボスイッチ156の入力側にはレジスタ154によりTESオフセットキャンセルを加えることができる。
【0049】
このような速度サーボ系の速度偏差信号、トラッキングサーボ系のトラッキングエラー信号、更にレンズ位置サーボ系のレンズ位置偏差信号は、加算器122で加算され、位相補償器158で位相補償が施された後、加算点160でレジスタ162によるトラックオフセットの補正を受けた後、DAコンバータ166でアナログ信号に変換され、レンズアクチュエータ60に対する電流指示値としてドライバ側に出力する。
【0050】
次にVCM64のサーボ系を説明する。VCM64のサーボ系は、シーク時の目標トラック位置と現在トラック位置との偏差に基づいたフィードフォワード制御のサーボ系を構成している。まずトラックゼロクロス信号E3に基づいてカウンタ110で検出されたビームのレジスタ168による現在位置は、加算器170でレジスタ172の目標トラック位置と比較され、目標トラック位置に対する残りトラック数に応じた位置偏差信号が生成される。
【0051】
この加算器170の出力は、位相補償器174で位相補償が施された後、PID演算器176で比例、積分、微分演算を受け、サーボスイッチ178を介して位相補償器180で更に位相補償を受け、加算器182を介してIIR188に与えられ、更に位相補償器190で位相補償を施した後、加算器192でレジスタ194によるVCMオフセットによる補正を受け、リミット196を介して加算器198に与えられる。
【0052】
加算器198では偏心メモリ200からの読み出しによる媒体の偏心補正を行う。この偏心メモリ200を用いた偏心補正は後の説明で明らかにされる。加算器198による偏心補正を受けたVCMサーボの位置偏差信号に対しては、レジスタ202によりインナ方向のシークとアウタ方向のシークに応じた異なった極性がセットされ、更に絶対値化回路204で絶対値化が施され、DAコンバータ206でアナログ信号に変換され、VCM64でVCM電流指示値に変換されてドライバ側に出力される。
【0053】
更にVCMサーボ系の加算器182に対しては、レンズサーボ系に設けているレンズ位置サーボ系の位相補償器150の出力が分岐され、PID演算器184及びサーボスイッチ186を介して入力されている。サーボスイッチ186のオン状態でレンズアクチュエータ60により対物レンズを駆動してレンズシークを行うと、このときのレンズ位置検出信号に基づいて加算器146で生成されるレンズ位置偏差信号がPID演算器184及びサーボスイッチ186を介してVCM位置サーボ系の加算器182に位置偏差信号として加わる。
【0054】
このためVCM64は、レンズアクチュエータ60の駆動によりレンズ位置オフセットを0とするようにキャリッジを位置制御することになる。このようなレンズアクチュエータによるレンズ位置検出信号の偏差信号に基づくサーボ制御がVCM64のサーボ系に加わることから、これを二重サーボと呼んでいる。
図6は図5のサーボ系における制御モードとサーボスイッチ98,118,142,156,178及び186のオンオフ状態を示す。サーボ系の制御モードはフォーカスオフモード、トラックオフモード、トラックオンモード、ファインシークモード、位置シークモードの5つに分けられる。
【0055】
各モードの制御内容は図7に示すようになる。まずフォーカスオフモードはビームのトラックアクセスを停止している状態であり、サーボスイッチ98のオフによりフォーカスサーボをオフし、サーボスイッチ156のみをオンすることでレンズアクチュエータ60によりキャリッジ上の対物レンズを0位置に制御している。
【0056】
トラックオフモードは、サーボスイッチ98のオンによりフォーカスサーボを有効とし、且つサーボスイッチ156をオンしてレンズアクチュエータ60による対物レンズの0位置への制御を行っている。このためトラックオフモードにあっては、ビームを停止した状態でビームの媒体に対するフォーカシングのみが可能となる。
【0057】
トラックオンモードは、サーボスイッチ98をオンしてフォーカスサーボを有効とし、サーボスイッチ142をオンとすることでトラッキングエラー信号によるレンズアクチュエータ60の駆動によるオントラック制御を行う。更にサーボスイッチ186をオンとすることでVCMサーボ系にレンズ位置検出信号による位置サーボを掛けて、VCMオフセットや偏心オフセットを補償できるようにしている。
【0058】
ファインシークモードは、上位装置から目標シリンダへのアクセスが指示された場合に、レンズアクチュエータ60の速度制御とVCM64のフィードフォワード制御によりビームを目標位置に移動させる制御である。即ち、サーボスイッチ98のオンによりフォーカスサーボを有効とした状態で、サーボスイッチ118のオンによりレンズアクチュエータ60の速度制御を行う。
【0059】
更にサーボスイッチ178のオンにより目標トラックに対する現在トラック位置の偏差に応じたフィードフォワード制御を行う。更にサーボスイッチ186をオンすることにより、レンズ位置信号E4の位置偏差に基づいてVCM64の駆動でレンズ0位置に制御する二重サーボを掛ける。
位置シークモードはレンズアクチュエータ60によるレンズ位置制御であり、レンズを0位置に保持した状態で、VCM64を目標トラック位置に対する現在トラック位置のトラック数に応じた位置偏差信号によりビームが目標トラックに移動するように位置制御する。
【0060】
即ち、サーボスイッチ98のオンによりフォーカスサーボを有効とした状態でサーボスイッチ156をオンしてレンズアクチュエータ60によりレンズを0位置に保持するレンズロックを行う。この状態でサーボスイッチ178のオンにより目標トラック位置に対する偏差を0とするようにVCM64によりキャリッジを移動し、ビームを目標トラックに位置制御する。
2.偏心量の測定と補正
(1)基本機能
図8は図2の光ディスクドライブに媒体をローディングした後の初期化処理において、媒体の偏心を測定し、測定結果に基づいて偏心補正を行う機能ブロックであり、図4のように再生専用のCD媒体をローディングした場合の機能ブロックである。
【0061】
図8において、まずMPU10側には、アクセス制御部210、線速度制御部212、偏心測定部214が設けられる。またDSP15側には、偏心メモリ200、図5の機能をもつサーボ部216、スピンドル制御部218、読出制御部220、及び偏心量補正部222が設けられる。
アクセス制御部210は、光ビームをCDに照射する対物レンズをトラックを横切る方向に移動させるVCM64を用いたポジショナの駆動制御により、光学ユニットからの光ビームを目標トラックにシーク移動させてオントラックさせる。線速度制御部212は、CDの光ビームの照射位置での円周方向の線速度を一定値とするように、CD半径位置に応じてスピンドルモータ40の回転数を可変制御する。
【0062】
偏心測定部214は、キャリッジ及び対物レンズの駆動を停止した状態でトラッキングエラー信号のゼロクロスの検出に基づいて1回転の偏心振幅(最大偏心量)Aと1回転の開始位置に対する偏心位相φを偏心情報として測定する。偏心メモリ200は、CDの1回転の開始位置から終了位置までを、アドレス分割数C、例えばC=16分割で決まる所定の回転角Δθ=360°/16=22.5°毎の複数領域に分割し、アドレスaをa=00〜15として順次割り当て、各アドレスa=00〜15に所定回転角Δθ毎の正弦値sinθa(但し、θa=0,Δθ,2Δθ,・・・・15Δθ)を格納している。
【0063】
読出制御部220は、CDの1回転の開始位置を基準に、現在光ビームが照射されているCDの回転位置に対応した偏心メモリ200のアドレスaを生成し、このアドレスaの指定により偏心メモリ200から対応する正弦値sinθaを読み出す。
心量補正部222は、読出制御部220で読み出した正弦値sinθaと偏心測定部214で測定した測定値である偏心振幅Aと偏心位相φに基づき偏心量Lを求め、この偏心量Lを相殺するようにポジショナ、例えばVCMを制御する。具体的には、図5のVCM64のサーボ系におけるリミット196の出力段の加算器198に入力するVCM64に対する電流指示値に対し、偏心量Lを相殺するような偏心オフセットが加えられる。
【0064】
図9は、図8のスピンドル制御部218であり、MOカートリッジの記録再生に使用する角速度一定制御(CAV制御)とCDの再生時に使用する線速度一定制御(CLV制御)を選択切替えによりに実行する。
図9において、まずCAV制御を行うため、クロック発生器240、プログラマブル分周器241、プログラマブル分周器241の分周比を設定するレジスタ242、CAV誤差検出回路244が設けられる。クロック発生器240は、所定の基準周波数のクロックパルスを出力する。
【0065】
プログラマブル分周器241は、レジスタ242による分周比の設定を受けて、クロック周波数を分周比に従って分周した周波数の目標回転速度を与える目標クロックパルスをCAV誤差検出回路244に出力する。プログラマブル分周器241による目標速度を与える目標周波数クロックは、媒体の記録密度で決まるCAV制御のスピンドル回転数に応じて、MPU14の指示で分周比が設定変更される。
【0066】
CAV誤差検出回路244に対しては、スピンドルモータ40に設けたパルスジェネレータ248からの回転検出パルスが入力している。パルスジェネレータ248の代わりにホール素子や、モータ逆起電力から回転数を検出してもよい。CAV誤差検出回路244は、プログラマブル分周器241からの目標周波数クロック(基準速度クロック)とパルスジェネレータ248からの回転検出パルスとの位相差を誤差として検出し、マルチプレクサ228を介してフィルタ回路230に出力し、ゲイン制御回路232で所定のゲイン制御を受けた後、ドライバ234より誤差に応じた電流をスピンドルモータ40に流し、CAV制御を行う。
【0067】
一方、CLV制御のため、CD用スピンドル制御回路224、倍速指定を行うレジスタ226が設けられる。CD用スピンドル制御回路244は、光学ユニット236及びCD用信号処理回路(CDデコーダ)238にて復調されたCDのフレーム同期信号を、レジスタ226の倍速指定に従って基本クロックを分周して得た基準フレーム同期信号と比較して位相差を検出し、マルチプレクサ228、フィルタ回路230、ゲイン制御回路232、ドライバ234により誤差に応じた電流をスピンドルモータ40に流し、線速度一定制御(CLV制御)を行う。
【0068】
標準速指定の場合、CDから復調されるフレーム同期信号の周波数は7.35KHzとなる。またCD用スピンドル制御回路224にあっては、CDの半径方向のトラック位置に応じて一定の線速度を保つようにスピンドルモータ40の回転数を可変制御する。CLV制御におけるトラック位置に対するスピンドルモータ40の回転数は、トラック位置の如何に拘らず媒体上の線速度を一定とするため、インナ側で最高速度VH 、アウタ側で最低速度VL となる直線特性を設定し、トラック位置に応じ、この直線特性に従った回転速度となるようにスピンドルモータを制御する。
【0069】
例えば標準速指定の場合、最インナトラックで500rpm、最アウタトラックで200rpmというように直線的に変化させる。このためレジスタ226による2倍速指定では、最インナトラックで1000rpm、最アウタトラックで400rpmとなり、4倍速指定では、最インナトラックで2000rpm、最アウタトラックで800rpmとなり、更に6倍速指定では、最インナトラックで3000rpm、最アウタトラックで1200rpmとなる。
【0070】
レジスタ246に対しては、そのときローディングされている媒体に対応したCAV制御かCLV制御かの切替情報がセットされている。したがってマルチプレクサ228は、レジスタ246のCAVまたはCLVの選択情報に従ってCAV誤差検出回路244またはCD用スピンドル制御回路224のいずれかを選択して、選択した速度制御系の制御ループを確立する。
【0071】
更に、フィルタ回路230、ゲイン制御回路232は、外部よりフィルタ定数及びゲインの設定を行うことができ、同様にレジスタ246に対するMPUの最適フィルタ定数と最適ゲインの設定を受けて制御される。
(3)偏心測定
図10は、図8の偏心測定補正処理の概略フローチャートである。ステップS1で媒体ロードを認識すると、ステップS2に進み、偏心測定処理と偏心補正処理を上位装置に対しレディ信号を発行する前に行う。この媒体ロードに対する偏心測定処理と偏心補正処理は、MOカートリッジであってもCDであっても実行され、MOカートリッジのスピンドル制御がCAVであり、CDのスピンドル制御がCLVとなる点が相違する。
【0072】
またステップS3でオントラック状態が判別された場合には、ステップS4のオントラック偏心補正処理を実行する。この場合、媒体ロード時の偏心測定処理は行われず、ステップS2の測定結果を使用した偏心補正が行われる。またオントラック中にあっては、CD及びMOカートリッジのスパイラル状のトラックをインナからアウタに向けて連続的にトレースしている。
【0073】
この場合、トラック変化に対し媒体回転数を変化させるCDについては、最初の1トラック目は1回転周期(回転数)を実測するが、2トラック以降は最初の実測値を比例的に変化させ、実測を不要にして処理時間を短縮させる。
更に、ステップS5で光ビームを任意のトラックにジャンプさせるシークを判別した場合には、ステップS6でシーク偏心補正処理を実行する。このシーク偏心補正処理は、シーク前に目標トラックの回転数に変化させてからシークする方法と、目標トラックにシークした後に目標トラックの回転数に制御する方法との2つがある。このような偏心補正処理はステップS7で媒体がアンロードされるまで行われる。
【0074】
次に図8のMPU14に設けた偏心測定部214の偏心測定処理を説明する。図11は、本発明の光ディスクドライブにローディングされるCD媒体82を取り出している。CD媒体82は、媒体中心にスピンドルモータ回転軸に装着する装着穴88を備えており、装着穴85の回転中心274に対し媒体面に形成しているトラック中心276は、通常数十ミクロン程度の偏心を持っている。
【0075】
このためCD媒体82がローディングされてスピンドルモータの回転中心274に装着されたとき、トラック中心276との間の偏心量に応じた1回転で1サイクルとなる偏心がトラック上で発生する。
図12は、キャリッジ及びレンズアクチュエータを停止した状態で任意のトラック位置にビームスポット278を固定したときのCD媒体の1回転に対するビーム軌跡280を表わしている。ここで説明を簡単にするため、実際には偏心するCD媒体面側を固定して相対的にビームスポット278の動きをビーム軌跡280として表わしている。
【0076】
図11のように、CD媒体82にあっては、機械的な回転中心274とトラック中心276との間に数十ミクロン近い偏心があることから、ビームスポット278を固定して媒体を回転したときのビーム軌跡280は、オフセットの2倍の振幅により1回転で1サイクルとなる位置の変化を起こす。
このような光ディスク媒体における偏心量を測定するため、図8の偏心測定部214にあっては、VCM64及びレンズアクチュエータ60を停止した状態でフォーカスサーボのみをオンし、図13(A)のようにトラッキングエラー信号E2のゼロクロス数Nを1回転について計数する。このとき図13(B)のように、CD媒体上のインデックスを基準位置、即ち1回転の開始位置290として変化するインデックス信号(回転検出信号)E4を使用する。
【0077】
即ち、時刻t1でインデックス信号E4が立ち上がって1回転の開始位置を認識した状態からトラッキングエラー信号E2のゼロクロスの回数Nを計数し、時刻t6で再度インデックス信号E4が立ち上がるまでのゼロクロス数Nを求める。このように1回転周期Tに亘るゼロクロス数Nが計数できれば、トラックピッチをTPとした場合、偏心振幅Aは
A=(N/2)TP
として算出することができる。
【0078】
一方、図12のように1回転で1サイクルの正弦波としてのプロフィールを持つ偏心量の1回転開始位置290に対する位相φは、インデックス信号E4の1回転の開始位置290を基準としてトラッキングエラー信号E2のゼロクロス間隔の最大時間Tmax を求め、その中点までの時間Tφを偏心位相φとする。即ち、図13(A)にあっては、時刻t3からt5のゼロクロス時間間隔が最大時間Tmax となることから、その中間の時刻t4までを偏心位相φと決定する。
【0079】
図13のようにトラッキングエラー信号E2のゼロクロスに基づいて偏心振幅A及び位相φが測定できたならば、この測定結果を図8のDSP15の読出制御部220にセットし、CD媒体の回転に同期して各回転位置に対応した正弦値を偏心メモリ200から読み出して、偏心量補正部222で偏心振幅Aを掛け合わせることで偏心量Lを求め、サーボ部216で偏心量Lによるオフセット補正を行いながら再度トラッキングエラー信号E2の1回転当たりのゼロクロス数Nを測定する。
【0080】
図14は、図13の測定で得られた偏心位相φが実際の偏心位相に一致していた場合の偏心補正時のトラッキングエラー信号E2を回転検出信号E4及びVCM64に流す偏心補正用のオフセット電流Ivと共に表わしている。このように測定された偏心位相φが正しければ、VCM64に偏心補正の電流Ivを流すことによってビームのトラックに対する偏心が補正される。
【0081】
このとき1回転周期Tに得られるトラッキングエラー信号E2のゼロクロス数Nは、例えば6回というように大幅に減少し、ゼロクロス数Nは偏心補正後の残留している偏心振幅であることから、適切な偏心測定結果に基づく補正が行われることが確認できる。
これに対し図13で測定した偏心位相φが実際の偏心位相に対し180度ずれていた場合には、測定結果に基づいた偏心補正を行っても逆に偏心量を増やしてしまう結果となる。このような場合には図15(A)のように、回転検出信号E4の1回転周期で得られるトラッキングエラー信号E2のゼロクロス数Nが極端に増加する。
【0082】
このように測定値に対しゼロクロス数が増加した場合には、測定偏心位相φが180度ずれていることから、測定偏心位相φに回転周期Tの半分の(T/2)を加えた位相(φ+T/2)に修正する。このように正しい位相に修正できれば、修正した位相による偏心補正で図14(A)のように回転周期Tのゼロクロス数を最初の測定時に比べ大幅に低減した最適な偏心補正状態とすることができる。
【0083】
図16は図8のMPU14に設けた偏心測定部214による偏心測定処理の概略フローチャートである。本発明の光ディスク装置にあっては、MOカートリッジまたはCDをローディングした初期化処理の際に、ステップS1に示す1回目の測定処理に続いて、ステップS2で2回目の測定処理を行う。
ステップS1,ステップS2におけるそれぞれの測定処理の内容は、図13に示したように、トラッキングエラー信号のゼロクロスから偏心振幅Aと偏心位相φを測定し、続いて測定結果を用いて偏心補正を行い、ゼロクロス数Nが増えれば逆位相に修正する処理であり、更に各測定処理ごとに偏心補正を行った際の1回転当たりのゼロクロス数Nを保持しておく。
【0084】
ステップS2で2回目の測定処理が終了したならば、ステップS3に進み、1回目と2回目、即ち前回と今回の測定処理における測定結果に基づいた偏心補正の1回転当たりのゼロクロス数の差の絶対値を求める。この差の絶対値が予め定めた閾値TH、例えば許容される偏心補正量の範囲内、具体的にはTH=10以下であれば測定結果は正しいものとし、例えば1回目と2回目のうち補正後のゼロクロス数が少ない方の測定結果を偏心補正に使用する。
【0085】
これに対し前回と今回の差の絶対値が所定の閾値THを超えていた場合には、再びステップS2に戻り、再度測定処理を行う。この場合には3回目の測定処理となる。そしてステップS3で前回と今回即ち2回目と3回目の差の絶対値が閾値TH以下かどうかチェックする。
この場合、もし1回目の測定処理で振動などにより異常な偏心測定が行われていた場合には、3回目の測定時における前回と今回の差の絶対値の比較で閾値TH以下に収まり、正しい測定結果を偏心補正に使用することができる。このため光ディスク媒体をローディングした後の初期化処理における偏心測定の段階で振動やノイズなどが加わって誤った測定処理が行われても、前回と今回の差の絶対値が所定の閾値に収まるまで測定処理を繰り返すことで、誤った偏心量の測定結果の使用を自動的に排除することができる。
【0086】
図17は図16のステップS1またはステップS2のそれぞれで行われる偏心測定処理のフローチャートである。まずステップS1で、インデックス信号が立ち上がる1回転検出、即ち回転開始位置の有無を検出している。1回転が検出されるとステップS2に進み、トラッキングエラー信号のゼロクロスを判別し、ゼロクロスが得られれば、ステップS3でカウンタNを1つカウントアップする。
【0087】
続いてステップS4で、ゼロクロス時間間隔がそれまでの最大値MAXより大きいか否かチェックする。それまでの最大値MAXより大きければ、ステップS5で、新たに得られたTZC時間間隔を最大値MAXとする。そして、この最大値MAXとしたTZC時間間隔について、ステップS6で1回転検出からの時間を位相Tφに入れる。以上の処理をステップS7で次の1回転検出が行われるまで繰り返す。
【0088】
ステップS7で1回転検出により1回転分のカウンタN及びその中でのTZC時間間隔の最大値から位相Tφが得られたならば、ステップS8で偏心振幅Aを算出する。そしてステップS9で偏心位相φを求める。続いてステップS10で、測定された振幅Aと偏心位相φにより偏心補正動作を行う。そしてステップS11で、偏心補正動作を行いながら1回転の偏心量によるゼロクロスの数をカウンタNで測定する。
【0089】
ステップS12では、測定前と測定後のカウンタNの値、即ちゼロクロスの値と比較し、補正後が減っていれば正しい測定結果として処理を終了する。もし補正後増えていれば、ステップS13で偏心位相φを180度ずらした*φに修正して偏心補正動作を行う。
(3)偏心補正
図18は図8のDSP15側に設けた読出制御部220及び偏心量補正部222の機能ブロックであり、偏心メモリ200及びサーボ部216と共に示している。
【0090】
読出制御部220には、媒体現在位置検出部250、回転周期検出部252、1アドレス回転時間検出部254、偏心位相変換部256、媒体現在位置補正部258、メモリ読出部260及び偏心メモリ200が設けられている。メモリ読出部260はアドレス生成部262、アドレスレジスタ264、メモリリード部266及び直線補間部268を備える。
【0091】
また偏心補正部222は、偏心補正量演算部270と振幅ゲイン補正部272で構成される。更にサーボ部216にあっては、図5に示したVCM64に対するサーボループのうちの偏心メモリ200から求めた偏心補正量をオフセットとして加える加算器198を、前後のリミット196及び絶対値化部204と共に示している。
【0092】
読出制御部220に設けた偏心メモリ200は、図19に示す記憶内容を備える。図19(A)は偏心メモリ200に格納される媒体1回転分の正弦値sinθaであり、所定の回転角Δθごとに離散的な正弦値を格納している。図19 (B)は偏心メモリ200であり、この実施形態にあっては媒体1回転をアドレス数C=16に従って16アドレスに分割しており、各アドレスは図19(C)のようにアドレスaとしてa=00〜15の16アドレスが割り当てられている。もちろん、アドレスaは図示のa=00〜15の絶対アドレスに限られず、実際には任意のメモリのオフセットを加えた相対アドレスとなる。
【0093】
このように偏心メモリ200を16アドレスに分けた場合には、1アドレス当たりの回転角Δθは、
Δθ=360°/C=360°/16=22.5°
となる。したがって偏心メモリ200のアドレスa=00〜15のそれぞれには、回転角0°〜360°を1アドレス回転角Δθ=22.5ずつ増加させた回転角0°,22.5°,45°,・・・359.5°の正弦値sin0°,sin22.5°,・・・sin359.5°が2進データとして格納されている。なお回転角360°はアドレス00の回転角0°と同じになる。
【0094】
このため偏心メモリ200のリードアクセスは、図19(A)の回転角0°の1回転の開始位置を基準に現時点の回転角θaを求め、現時点の回転角θaを1アドレス当たりの単位回転角Δθで割った商に1を加えることで図19(C)のアドレスaを求め、このアドレスaによる偏心メモリ200の読出しで、対応する正弦値sinθaを読み出すことができる。
【0095】
図18に示した本発明の実施形態にあっては、回転角θ=0°の回転開始位置を基準とした現在の回転角の検出に図2のMPU14及びDSP15の動作サイクルを決めているサンプルクロックのカウントによるパルス数を使用する。
図19(C)は、基準となるサンプルクロックのサンプルパルス数cntを媒体1回転について示しており、回転角0°でサンプルパルス数cntのカウントを開始して回転角360°、即ち1回転に達したときの1回転サンプル数をXとしている。この1回転サンプルパルス数Xは、例えば媒体回転数を3600rpmとすると1回転周期は16msとなり、このときサンプルクロックの周波数として17MHzを使用していたとすると、1回転のサンプルパルス数X=272000パルスとなる。
【0096】
この1回転サンプルパルス数Xに対し、16アドレスa=00〜15をもつ偏心メモリ200の1アドレス分のサンプルパルス数ΔXは
ΔX=X/
なる。例えばX=272000パルスの場合には、ΔX=17000パルスとなる。
【0097】
また偏心メモリ200のアドレス数は、分解能を高めるために更に大きくしてもよく、例えばC=32アドレスとした場合には、1アドレス分のサンプルパルス数ΔCはΔC=8500パルスとなる。偏心メモリ200のアドレス数は、あまり大きくするとメモリ容量が増加することから、例えば最大でも64アドレス程度に抑える必要がある。以下の説明にあっては、説明を簡単にするため、C=16アドレスを例にとる。
【0098】
このように媒体1回転がサンプルクロックのカウントによるサンプルパルス数Xとして検出される場合、サンプルパルスを計数するカウンタを回転角0°でリセットスタートしてサンプルパルス数cntのカウントを開始し、現時点のサンプルパルス数cntを1アドレス分のサンプルパルス数ΔXで割り、その商に1を加えたアドレスaを求め、このアドレスaにより偏心メモリ200をリードすればよい。
【0099】
しかしながら、偏心メモリ200を1回転16アドレスとした正弦値の読出しでは、正弦値の分解能が極めて低いことから、図18の実施形態にあっては、現在の回転位置を示すサンプルパルス数cntが偏心メモリ200の16アドレスを与える回転角の間にある場合には、このときのアドレスaで読み出している偏心メモリ200の正弦値sinθaと1アドレス当たりの正弦値変化量sinΔθを用いた直線補間により、偏心メモリ200に格納した正弦値の間の現時点のサンプルパルス数cntに対する正弦値を求める。
【0100】
この図19に示した構成をもつ偏心メモリ200を使用した図18の読出制御部220の機能を詳細に説明すると、次のようになる。まず媒体現在位置検出部250は、例えば17MHzのサンプルクロックSCLKと媒体1回転ごとに得られるインデックス信号を入力し、インデックス信号が得られたときに内蔵したカウンタをリセットスタートしてサンプルクロックのカウントを行い、このカウント結果を現在光ビームが照射されているインデックスが得られた回転開始位置を基準とした媒体現在位置パルス数cntとして出力する。
【0101】
したがって、媒体現在位置検出部250からのサンプルパルス数cntを見ることで、インデックスを基準とした1回転の開始位置に対し現在光ビームが照射されている媒体回転位置を認識することができる。
回転周期検出部252は、媒体現在位置パルス数cntをインデックス信号が得られたタイミングでラッチし、媒体1回転の回転周期を示す回転周期パルス数Xを検出する。この回転周期検出部252による回転周期パルス数Xの検出は、任意のタイミングで読出制御部220が起動したとすると、最大で媒体1回転分の回転待ちを必要とする。
【0102】
1アドレス回転時間検出部254は、回転周期検出部252で回転周期パルス数Xが検出されると、予め設定した図19に示す偏心メモリ200のアドレス数Cにより回転周期パルス数Xを割り、即ち
ΔX=X/C (6)
として1アドレス回転パルス数ΔXを検出する。
【0103】
偏心位相変換部256は、図8のMPU14側に設けている偏心測定部214による測定処理で求められた偏心位相φを入力し、これをサンプルクロック数のカウントによるパルス数で表現される偏心位相パルス数Xφに変換する。即ち、
Xφ=X(φ/360°)
としてサンプルクロックのパルス数で表現された偏心位相Xφに変換する。なお、図13,図14及び図15の偏心位相の測定において、サンプルクロックのパルス数で表現された偏心位相Xφを用いて表わしている場合には、偏心位相変換部256は不要である。
【0104】
偏心位相変換部256でサンプルクロックのパルス数に変換された偏心位相Xφは媒体現在位置補正部258に与えられ、媒体現在位置検出部250から得られた媒体現在位置パルス数cntの偏心位相によるずれを補正する。
図20は図18の媒体現在位置補正部258における偏心位相Xφを用いた媒体現在位置パルス数cntの補正処理であり、図20(A)が媒体1回転を示すインデックス信号、図20(B)が媒体の1回転の偏心、図20(C)が媒体現在位置カウント数cntの補正の内容である。
【0105】
まず図20(A)のインデックス信号が立ち上がる媒体1回転の開始位置に対し、図20(B)の偏心量が0となる偏心開始点265が位相φ分ずれていたとする。このように媒体の偏心軌跡に位相φのずれがあった場合には、インデックス信号がHレベルに立ち上がる1回転の開始位置から図18の媒体現在位置検出部250でサンプルクロックのカウントによる媒体現在位置パルス数cntを求めてアドレス変換しても、実際の偏心量に対応する図19の偏心メモリ200の正弦値を読み出すことができない。
【0106】
そこで媒体の現在位置パルス数cntを、この偏心位相φをもたない状態、即ちφ=0となるように補正した後にアドレスaを求めて、図19の偏心メモリ200を実際の偏心に対応して正確にリードできるようにする。
この補正は、媒体の現在位置パルス数cntと偏心位相Xφを比較し、現在位置パルス数cntが0〜Xφにある場合とXφ〜Xにある場合とに分けて求める。まず現在位置パルス数cntが図20(C)のように
0≦cnt<Xφ
にある場合をcnt▲1▼とすると、この場合には次式により現在位置パルス数cntを補正する。
【0107】
cnt=(X−Xφ)+cnt (7)
一方、現在位置パルス数cntが
Xφ≦cnt<X
の範囲にある場合には、図20(C)のcnt▲2▼のように、次式により現在位置パルス数cntを補正する。
【0108】
cnt=cnt−Xφ (8)
このような(7)式、(8)式の補正により、図20のような偏心位相φをもつ場合についても現在位置パルス数cntは、図19のように、インデックス信号で検出される媒体1回転の回転開始位置でcnt=0となる偏心位相φ=0となる値に補正される。
【0109】
再び図18を参照するに、メモリ読出部260にあっては、アドレス生成部262で図19に示した偏心メモリ200をリードするためのアドレスaを生成する。例えば、アドレス生成部262は、媒体現在位置補正部258で補正された偏心位相φ=0に相当する媒体現在位置パルス数cnt、回転周期検出部252で検出された現在の媒体回転数に対応した回転周期パルス数X、及び1アドレス回転時間検出部254で検出された1アドレス回転パルス数ΔXからアドレスを生成する。
【0110】
具体的には、インデックス信号による媒体1回転の開始位置から偏心メモリ200のアドレスを生成するため、インデックス信号が得られたタイミングでアドレスaはa=00となっている。この最初のアドレスa=00の状態でアドレス生成部262は、現在のアドレスa=00のアドレス上限値を求め、現在位置パルス数cntと比較している。
【0111】
現在アドレスaのサンプルパルス数のカウント表現によるアドレス上限値は、
アドレス上限値=ΔX(a+1) (9)
となる。そしてアドレス生成部262にあっては、このアドレス上限値と現在位置パルス数cntを比較し、
cnt<ΔX(a+1)
となっている間、即ち現在位置パルス数cntがアドレス上限値に達していない場合は、現在アドレスaを維持する。これに対し
cnt≧ΔX(a+1)
となると、即ち現在位置パルス数cntがアドレス上限値に達すると、アドレスaを1つ更新して、a=a+1とする。
【0112】
このようにしてアドレス生成部262で生成されたアドレスaはアドレスレジスタ264に保持され、メモリリード部266による偏心メモリ200のリードでアドレスaに対応する正弦値sinθaを読み出し、直線補間部268に出力する。
直線補間部268は、アドレス生成部262で生成されたアドレスレジスタ264のアドレスaによ現在位置パルス数cntが(10)式で与えられるアドレス上限値に達したか否か判別している。アドレス上限値に達していない場合には、そのとき偏心メモリ200より得られているアドレスaの正弦値sinθaと現在アドレスの1アドレス範囲内でのパルス数b、更に1アドレス分の正弦値変化分sinΔθに基づいた直線補間により、現在位置パルス数cntに対応した正弦値sinθaを演算する。
【0113】
図21は図18の直線補間部268の演算処理を説明する。図21において、今、偏心メモリ200の生成アドレスがアドレスaであり、sinθaが読み出されていたとする。この状態でアドレスaを起点に1アドレス範囲内のパルス数bを求め、パルス数bで決まる現在位置Pの回転角の正弦値を直線補間により求める。
【0114】
このとき1つ先のアドレスa+1の正弦値は、1アドレス分の回転角Δθの正弦値sinΔθだけ増加したsinθa+1となっている。したがって、アドレスaの正弦値sinθa、1アドレス内でのパルス数b、及び1アドレス分の正弦値の変化sinΔθが求まれば、次式によりパルス数bの現在位置Pにおける正弦値sinθaを直線補間で算出できる。
【0115】
sinθa=sinθa+sinΔθ・(b/ΔX) (10)
再び図18を参照するに、直線補間部268で補間処理により求められた現在位置パルス数cntに対応した正弦値sinθaは、偏心量補正部222に設けている偏心補正量演算部270に与えられる。偏心補正量演算部270にあっては、図8のMPU14側に設けた偏心測定部214で測定した偏心振幅Aと読出制御部220により偏心メモリ200から得られた正弦値sinθaに基づき、次式により偏心補正量Lを演算する。
【0116】
L=A・sinθa (11)
更に偏心補正部222にあっては、偏心補正量演算部270から得られた偏心補正量に対し、媒体回転数の変化に応じて振幅Aのゲインを補正するための補正係数を振幅ゲイン補正部272で算出して乗じている。
この振幅Aのゲイン補正は次のようになる。この実施形態にあっては、VCMのサーボループにより偏心補正を行っており、この正弦波状の偏心に追従させるためのVCMの加速度αは次式で与えられる。
【0117】
α=G・Ia・sinωt (12)
但し、G :VCMの加速性能 [G/アンペア]
Ia:加速電流の振幅 [アンペア]
ω :媒体回転の角周波数[rad/sec]
このようなVCMの正弦波状の偏心に追従する加速度αに対し、偏心量Lは加速度αの積分2回分であることから、次式で与えられる。
【0118】
Figure 0003730372
【0119】
即ち、偏心量Lは媒体の回転数の二乗に反比例していることが分かる。したがって媒体の回転数が変化しても偏心量Lは一定であることから、光ビームも例えば最インナの最高回転数の位置にセットした状態を基準回転数、即ち基準回転周期パルス数Xrとして、そのときのゲインを1とすると、基準回転数からの変化量、即ち現在回転数の回転周期Xを基準回転数の回転周期Xrで割った値(X/Xr)の二乗に反比例するゲイン補正係数
{1/(X/Xr)2
を(13)式の右辺に乗ずれば、基準回転数に対する任意の回転数への変化に対し、VCMの駆動による偏心補正のための追従制御ができる。
【0120】
この結果、偏心補正量演算部270にあっては、
L=A・{1/(X/Xr)2 }・sinθa (14)
として偏心量Lを求め、これをサーボ部216の加算部198にオフセットとして加えて、媒体の偏心と逆の動きをVCM与えて偏心を補正する。
なお(14)式における振幅Aのゲイン補正は、基準回転数の回転周期Xrに対する現在時点の回転数の検出周期Xの変化量が予め定めた閾値以上となったときに補正することが望ましい。
【0121】
図22,図23及び図24は、図18の読出制御部220及び偏心量補正部222による偏心補正処理のフローチャートである。偏心補正処理が起動すると、まずステップS1で、偏心メモリ200のアドレス数C、基準回転数の1回転サンプルパルス数Xr、偏心測定で得られた振幅A、及び位相φを読み込む。続いてステップS2で媒体1回転ごとに得られるインデックス信号をチェックしており、インデックス信号が得られるとステップS3に進み、媒体現在位置を示す現在位置パルス数cntを0にリセットする。
【0122】
続いてステップS4でサンプルクロックパルスをチェックし、サンプルクロックパルスがあると、ステップS5で現在位置パルス数cntを1つカウントアップする。この現在位置パルス数cntのカウントアップをステップS6で再度インデックスが得られるまで続け、ステップS6でインデックスが得られたときの現在位置パルス数cntをラッチすることで、1回転サンプルパルス数Xを検出することができる。
【0123】
1回転サンプルパルス数Xが検出できたならば、ステップS8で1アドレス当たりのサンプル数ΔXを算出する。またステップS9で測定位相φをパルス数Xφに換算する。このステップS9までの処理により、偏心メモリ200のアドレス生成のためのパラメータの算出が完了する。続いて図23のステップS10に進み、インデックスが得られたタイミングでステップS11に進み、現在位置パルス数cnt、アドレスa及びアドレス内のパルス数bをそれぞれ0にリセットする。
【0124】
続いてステップS12でサンプルクロックパルスを検出し、サンプルクロックパルスが得られるごとにステップS13に進んで、現在位置パルス数cntのカウントアップを行う。次にステップS14で、現在位置パルス数cntが0以上で偏心位相Xφ未満の範囲にあるか否かチェックする。この範囲にあればステップS15に進み、現在位置パルス数cntを(7)式、即ち図20(C)におけるcnt▲1▼の条件に従って補正する。
【0125】
ステップS14で現在位置パルス数cntが偏心位相Xφ以上で1回転パルス数X未満の場合には、ステップS16に進み、図20(C)のcnt▲2▼の条件に従った(8)式により現在位置パルス数cntの偏心位相による補正を行う。次にステップS17で現在のアドレスaの上限アドレスΔX(a+1)を算出し、ステップS18で現在位置パルス数cntとの大小関係を比較する。
【0126】
現在位置パルス数がアドレス上限値に達していない場合にはステップS19に進み、アドレスaの正弦値sinθaを偏心メモリ200から読み出し、ステップS20で(10)式に従った直線補間により現在位置パルス数cntに対応する正弦値sinθaを演算する。続いてステップS21で1アドレス内のパルス数bが1アドレス分のパルス数ΔXに達したか否かチェックし、ΔX未満であれば、ステップS22でパルス数bを1つカウントアップし、ΔXに達したら、ステップS23でパルス数bを0にリセットする。
【0127】
一方、ステップS18で現在位置パルス数cntがアドレス上限値に達した場合には、ステップS24に進み、アドレスaを1つカウントアップして更新し、アドレス内パルス数bをb=0にリセットする。そしてステップS25で、更新後のアドレスaの正弦値sinθaを偏心メモリ200から読み出す。
次に図24のステップS26に進み、偏心測定で得られている振幅Aを基準回転数の基準回転周期Xrと現在の媒体回転数の回転周期Xとの比の二乗に反比例する係数を乗じてゲイン補正する。そしてステップS27で、ゲイン補正の済んだ振幅Aと偏心メモリ200から得られた正弦値sinθaにより偏心補正量Lを算出し、サーボ部216の加算部198にオフセットとして与えてVCMに偏心量と逆の動きを与えることで媒体偏心の補正を行う。
【0128】
このような図23のステップS10から図24のステップS27までの補正処理は、ステップ29で偏心補正のオフが判別されるまで、サンプルクロックが得られるごとに繰り返し行われる。
図25は図10のステップS4のオントラック偏心補正処理の具体的なフローチャートである。CD媒体の再生動作となるオントラック状態では、CD媒体のスパイラル状のトラックに光ビームを追従させることでCD媒体の1回転ごとに媒体回転数が連続的に変化する。
【0129】
即ちCD媒体にあっては、インナからアウタに向けてスパイラル状のトラックに光ビームを追従させており、その結果、オントラック状態での最初の媒体1回転にあっては、図22〜図24のフローチャートに示したように、媒体1回転の回転周期パルス数Xを実測してそのときの媒体回転数を求めた偏心補正を必要とするが、2回転目以降については、最初の1回転で実測した媒体回転数を表わす回転周期パルス数Xが次のトラックでは固定的に決まった速度変化即ち周期変化となるパルス数Xt増加することが予め分かっている。
【0130】
したがってオントラック偏心補正にあっては、ステップS1で最初の1回転目の偏心補正処理については図22〜図24に示したと同じ処理を行うが、ステップS2でインデックスが検出されて次のトラックに移動した場合には、ステップS3で、ステップS1で実測された回転周期パルス数Xに固定的に決められた1トラック分アウタ側に移動したときの速度変化に対応する変化パルス数Xtを加算し、現時点の媒体回転数を示す回転検出周期XとしてステップS1に戻り、図22〜図24に示した偏心補正処理を実行する。
【0131】
もちろん、ステップS4でオントラックがオフされれば、一連の処理は終了して、メインルーチンにリターンする。このステップS3で使用する1トラック分変化したときの媒体回転数の変化に対応するパルス数Xtは、次式で一義的に求められる。
Xt=(Xmax −Xmin )/TA (15)
但し、Xmax :最アウター回転周期(最アウター最低回転数)
Xmin :最インナー回転周期(最インナー最高回転数)
TA :媒体トラック総数
このようにオントラック偏心補正処理にあっては、スパイラル状に光ビームを追従させることから、1回転目については媒体回転速度に対応した回転周期パルス数Xの実測を必要とするが、2回転目以降については固定値Xtを1回目の実測値Xに加算するだけで直ちに現在の媒体回転数に対応した回転周期Xが求まり、回転周期Xを実測する場合には最大で1回転分の待ち時間を必要とするが、この回転待ち時間が不要となり、その分、偏心補正に要する時間を短縮することができる。
【0132】
図26は図10のステップS6におけるシーク偏心補正処理の具体的なフローチャートであり、このシーク偏心補正処理にあっては、上位装置からシークコマンドが発行された際に、シーク制御を開始する前にシーク先のディスク回転数に制御して偏心測定を行い、その後にシークを行ってシーク引込み完了で偏心補正を行うようにしたことを特徴とする。
【0133】
即ちステップS1でシーク制御が行われると、上位装置から与えられたシーク先のトラック番号に対応したディスク回転数に制御し、この状態でステップS2で偏心測定処理を実行する。偏心測定処理は、図16及び図17のフローチャートと同じである。偏心測定処理が終了すると、ステップS3でシーク制御を起動して目標となるシーク済みのトラックにジャンプし、ステップS4でシーク引込み完了を判別すると、ステップS5で偏心補正処理を実行する。この偏心補正処理は図22〜図24に示したとおりである。
【0134】
図26はシーク偏心補正処理の他の実施形態であり、この実施形態にあっては、シーク制御の場合には元の媒体回転数のまま目標トラックにジャンプし、シーク引込み完了後に目標トラックの回転数にディスク回転数を変化させて、偏心測定とその補正処理を行うようにしたことを特徴とする。
即ち、ステップS1でシーク命令に基づき目標トラックに光ビームをジャンプするシーク制御を行い、ステップS2で目標トラックに対する光ビームのシーク引込み完了を判別すると、ステップS3でシーク先のディスク回転数に制御した後、ステップS4で偏心測定及び補正処理を行う。
【0135】
尚、上記の実施形態にあっては、線速度一定制御(CLV制御)をとるCD媒体でビーム位置が半径方向で変化したときの媒体回転数の可変制御に伴う偏心測定と偏心補正を例にとっているが、角速度一定制御(CAV制御)をとるMOカートリッジ媒体にあっては、装置にMOカートリッジをローディングした後のレディ信号を上位装置に立ち上げるまでの初期化状態で固定的に決まっている一定の媒体回転速度において1回偏心測定を行い、それ以降については媒体回転速度は変化しないことから、最初に測定した偏心情報に基づいた偏心補正処理を一義的に行えばよい。
【0136】
このMOカートリッジ媒体の偏心補正については、CD媒体用に使用している偏心メモリ200を共用してもよいし、MOカートリッジ偏心補正用の例えばアドレス数がより大きな偏心メモリを別途使用してもよい。
また上記の実施形態は、MOカートリッジ媒体とCD媒体の両方を使用可能な光ディスクドライブを例にとるものであったが、CD媒体再生専用の光ディスクドライブについてもそのまま適用できる。またMOカートリッジ以外にDVD媒体とCD媒体の両方を使用可能な光ディスクドライブについてもそのまま適用できる。
【0137】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、線速度一定(CLV)のために媒体半径方向の位置によって媒体回転数が異なっても、1種類の偏心メモリを準備するだけで現在光ビームが照射されている媒体の回転位置に対応した偏心補正のための正弦値を偏心メモリから読み出すことができ、線速度一定制御(CLV制御)のための媒体回転数の変化に応じた種類の多数の偏心メモリが不要となり、その結果、偏心メモリのメモリ容量を大幅に低減して装置コストを下げることができる。
【0138】
また、媒体を装置にローディングした際に偏心量を測定して偏心補正を行っているため、偏心が大きい媒体に対しても、トラック追従性やシーク引込み時の性能を向上し、アクセス性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明による光ディスクドライブのブロック図
【図3】MOカートリッジを使用した本発明の装置構造の概略説明図
【図4】CDを使用した本発明の装置構造の概略説明図
【図5】図2のDSPで実現されるサーボ部の機能ブロック図
【図6】図5のアナログスイッチのサーボ制御のオン・オフの説明図
【図7】図6のサーボ制御モードの説明図
【図8】図2のMPU及びDSPで実現される本発明の偏心測定補正機能のブロック図
【図9】図6のスピンドル制御部の機能ブロック図
【図10】図6の偏心測定補正処理の概略フローチャート
【図11】CD媒体の偏心説明図
【図12】媒体偏心に応じてトラックを横切るビーム軌跡の説明図
【図13】偏心測定時のトラッキングエラー信号、インデックス信号及びVCM電流のタイムチャート
【図14】偏心測定結果を用いた偏心補正時のトラッキングエラー信号、インデックス信号及びVCM電流のタイムチャート
【図15】偏心位相が反転していた場合の偏心補正によるトラッキングエラー信号、インデックス信号及びVCM電流のタイムチャート
【図16】図6の偏心測定部による測定処理の概略フローチャート
【図17】図16の偏心測定処理の詳細フローチャート
【図18】図6の読取制御部及び偏心量補正部の機能ブロック図
【図19】図8の偏心メモリの説明図
【図20】偏心位相とメモリアドレス補正の説明図
【図21】直線補間処理の説明図
【図22】本発明の偏心補正処理のフローチャート
【図23】本発明の偏心補正処理のフローチャート(続き)
【図24】本発明の偏心補正処理のフローチャート(続き)
【図25】図10のオントラック偏心補正処理のフローチャート
【図26】図10のシーク偏心補正処理のフローチャート
【図27】図10のシーク偏心補正処理の他の実施形態のフローチャート
【符号の説明】
10:コントローラ
12:エンクロージャ
14:MPU
15:DSP
16:インタフェースコントローラ
18:フォーマッタ
20:バッファメモリ
22:エンコーダ
24:レーザダイオード制御回路
26:デコーダ
28:リードLSI回路
30:レーザダイオード
32:ディテクタ
34:ヘッドアンプ
36:温度センサ
38,42,54,58,62:ドライバ
40:スピンドルモータ
44:電磁石
46:2分割ディテクタ
48:FES検出回路
50:TES検出回路
52:レンズ位置センサ
56:フォーカスアクチュエータ
60:レンズアクチェータ
64:VCM(キャリッジアクチュエータ)
66:ハウジング
68:インレットドア
70:MOカートリッジ
72:MO媒体
76:キャリッジ
78:固定光学系
80:対物レンズ
81:プリズム
82:CD媒体
84:トレイ
86:ターンテーブル
88,124,144:A/Dコンバータ
94,100,130,158,150,174,180,190:位相補償器
96,140,152,176,184:PID演算器
98,118,142,156,178,186:サーボスイッチ
108,166,206:D/Aコンバータ
200:偏心メモリ
210:アクセス制御部
212:線速度制御部
214:偏心測定部
216:サーボ部
218:スピンドル制御部
220:読出制御部
222:偏心補正部
224:CD用スピンドル制御回路
226:レジスタ
228:マルチプレクサ
230:フィルタ回路
232:ゲイン制御回路
234:ドライバ
236:光学ユニット
238:CD用信号処理回路
240:クロック発生器
242:プログラマブル分周器
244:CAV誤差検出回路
246:レジスタ
248:パルスジェネレータ
250:媒体現在位置検出部
252:回転周期検出部
254:1アドレス回転時間検出部
256:偏心位相変換部
258:媒体現在位置補正部
260:メモリ読出部
262:アドレス生成部
264:アドレスレジスタ
266:メモリリード部
268:直線補間部
270:偏心補正量演算部
272:振幅ゲイン補正部
274:回転中心
276:偏心回転中心
278:ビームスポット
280:ビーム軌跡

Claims (21)

  1. 光ビームを媒体に照射する対物レンズを媒体トラックの横切る方向に移動させるポジショナと、
    前記ポジショナの駆動制御により、光学ユニットからの光ビームを目標トラックに移動させてオントラックさせるアクセス制御部と、
    前記光ビームの照射位置での円周方向の線速度を一定値とするように、媒体半径位置に応じて前記媒体の回転数を可変制御する線速度制御部と、
    を少なくとも備えた光学的記憶装置に於いて、
    前記媒体1回転の偏心振幅と1回転の開始位置に対する偏心位相を測定する偏心測定部と、
    前記媒体の1回転の開始位置から終了位置までを、所定回転角毎に複数の領域に分割してアドレスを順次割り当て、前記各アドレスに前記所定回転角ずつ増加する各回転角の正弦値を格納した偏心メモリと、
    現在光ビームが照射されている媒体位置の回転周期(X)を検出し、前記回転周期(X)を前記偏心メモリのアドレス数で除して1アドレス分の媒体回転時間を検出し、更に前記偏心測定部で測定した偏心位相を、1回転の開始位置を基準に現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す偏心位相(Xφ)に変換し、前記媒体の1回転の開始位置を基準に前記回転周期(X)、1アドレス分の媒体回転時間及び偏心位相(Xφ)に応じて前記偏心メモリのアドレスを生成して、前記偏心メモリから対応する正弦値を読み出す読出制御部と、
    前記読出制御部で読み出した正弦値と前記偏心測定部で測定した測定値に基づいて偏心量を求め、該偏心量を相殺するように前記ポジショナを制御する偏心補正部と、
    を設けたことを特徴とする光学的記憶装置。
  2. 光ビームを媒体に照射する対物レンズを媒体トラックの横切る方向に移動させるポジショナと、
    前記ポジショナの駆動制御により、光学ユニットからの光ビームを目標トラックに移動させてオントラックさせるアクセス制御部と、
    前記光ビームの照射位置での円周方向の線速度を一定値とするように、媒体半径位置に応じて前記媒体の回転数を可変制御する線速度制御部と、
    を備えた光学的記憶装置に於いて、
    前記媒体1回転の偏心振幅と1回転の開始位置に対する偏心位相を測定する偏心測定部と、
    前記媒体の1回転の開始位置から終了位置までを、所定回転角毎に複数の領域に分割してアドレスを順次割り当て、前記各アドレスに前記所定回転角ずつ増加する各回転角の正弦値を格納した偏心メモリと、
    前記媒体の1回転の開始位置を基準に、現在光ビームが照射されている媒体の回転位置に対応した前記偏心メモリのアドレスを生成し、該アドレスの指定により前記偏心メモリから対応する正弦値を読み出す読出制御部と、
    前記読出制御部で読み出した正弦値と前記偏心測定部で測定した測定値に基づいて偏心量を求め、該偏心量を相殺するように前記ポジショナを制御する偏心補正部と、
    を設け、
    更に前記読出制御部は、
    現在光ビームが照射されている媒体の半径方向の位置に応じた媒体回転周期(X)を検出する回転周期検出部と、
    前記回転周期を前記偏心メモリのアドレス数で除して1アドレス分の媒体回転時間を示す1アドレス回転時間を検出する1アドレス回転時間検出部と、
    前記偏心測定部で測定した偏心位相を、1回転の開始位置を基準に現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す偏心位相(Xφ)に変換する偏心位相変換部と、
    前記媒体の1回転の開始位置を基準に、現在光ビームが照射されている媒体の回転位置を示す媒体現在位置を検出すると共に前記偏心位相変換部により変換した偏心位相(Xφ)により補正する媒体現在位置検出部と、
    前記1アドレス回転時間を使用して表現された現在読み出している前記偏心メモリのアドレス上限値と現在光ビームが照射されている前記媒体現在位置とを比較し、前記アドレス上限値未満の場合は同じアドレスを指定して前記偏心メモリから正弦値を読み出し、前記アドレス上限値に達した場合は、現在のアドレスに1を加算したアドレスに更新して前記偏心メモリから正弦値を読み出すメモリ読出部と、
    を備えたことを特徴とする光学的記憶装置。
  3. 請求項2記載の光学的記憶装置に於いて、
    前記回転周期検出部は、媒体1回転に亘る所定周波数のクロックパルスのカウントにより現在光ビームが照射されている媒体の半径方向の位置に応じた媒体回転周期を示す回転周期パルス数Xを検出し、
    前記1アドレス回転時間検出部は、前記回転周期パルス数Xを前記偏心メモリのアドレス数Cで除して1アドレス分の媒体回転時間を示す1アドレス回転パルス数ΔXを検出し、
    前記媒体現在位置検出部は、1回転の開始位置を基準に前記サンプルクロックパルスのカウントを繰り返し、現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す媒体現在位置パルス数cntを検出し、
    前記メモリ読出部は、前記1アドレス回転パルス数ΔXを用いて表現された現在読み出している前記偏心メモリのアドレス上限値ΔX(a+1)と現在光ビームが照射されている前記媒体現在位置パルス数cntとを比較し、前記アドレス上限値未満の場合は同じアドレスaを指定して前記偏心メモリから正弦値を読み出し、前記アドレス上限値に達した場合は、現在アドレスに1を加算したアドレスに更新して前記偏心メモリから正弦値を読み出すことを特徴とする光学的記憶装置。
  4. 請求項3記載の光学的記憶装置に於いて、前記媒体現在位置検出部は、現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す媒体現在位置パルス数cntを検出した際に、前記偏心測定部で求めた偏心位相φに基づいて前記媒体現在位置パルス数を偏心位相φのない値に補正することを特徴とする光学的記憶装置。
  5. 請求項4記載の光学的記憶装置に於いて、前記媒体現在位置検出部は、前記偏心測定部で測定した偏心位相を前記基準クロックパルスのカウント数で表現される偏心位相パルス数Xφに変換し、前記媒体現在位置パルス数cntが0以上で前記偏心位相パルス数Xφ未満の場合、
    cnt=(X−Xφ)+cnt
    として補正し、前記媒体現在位置パルス数cntが前記偏心位相パルス数Xφ以上で1回転周期パルス数X未満の場合は、
    cnt=cnt−Xφ
    として補正することを特徴とする光学的記憶装置。
  6. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記読出制御部は、更に、現在光ビームが照射されている媒体現在位置が、前記偏心メモリのアドレスに対応した所定回転角の間に位置する場合、偏心メモリから読み出した正弦値の直線補間により媒体現在位置の正弦値を検出する直線補間部を設けたことを特徴とする光学的記憶装置。
  7. 請求項6記載の光学的記憶装置に於いて、前記直線補間部は、現在光ビームが照射されている媒体現在位置が属するアドレスaを指定して前記偏心メモリから正弦値sinθaを読み出し、1アドレス分の回転角をΔθ、1アドレス回転パルス数ΔX内の媒体現在位置を示す1アドレス内パルス数をbとした場合、
    sinθa+sinΔθ・(b/ΔX)
    により直線補間した正弦値を求めることを特徴とする光学的記憶装置。
  8. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心補正部は、前記読出制御部で読み出した正弦値をsinθa、前記偏心測定部で測定した偏心振幅A、光ビームが位置する媒体半径方向の基準位置での1回転基準周期Trついて定めたゲインをGとした場合、前記偏心補正量Lを
    L=A・sinθa
    により算出することを特徴とする光学的記憶装置。
  9. 請求項8記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心補正部は、前記ゲインGを決めた媒体半径方向の基準位置での回転周期を基準クロックパルスのカウント値で表現した基準回転周期パルス数Xrとし、現在光ビームが位置する媒体半径方向の位置での回転周期を示す回転周期パルス数をXとした場合、前記偏心振幅Aを
    A=A/(X/Xr)
    に補正して前記偏心補正量Lを算出することを特徴とする光学的記憶装置。
  10. 請求項9記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心補正部は、基準回転周期パルス数Xrに対する現在光ビームが位置する媒体半径方向の位置での回転周期パルス数Xの変化が大きい場合に、前記ゲインを補正することを特徴とする光学的記憶装置。
  11. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記読出制御部は、スパイラル状に形成された媒体トラックに光ビームをオントラック制御することで1回転毎に連続的に回転周期が変化する場合は、最初の媒体トラックについて偏心メモリの読出しに必要なパラメータを求め、その後は1トラック分の回転周期の変化に基づいて前記各パラメータを比例的に変化させて偏心メモリの読出制御を行うことを特徴とする光学的記憶装置。
  12. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記読出制御部は、スパイラル状に形成された媒体トラックに光ビームをオントラック制御することで1回転毎に連続的に回転周期が変化する場合は、最初の媒体トラックについて基準クロックパルスのカウントによる回転周期パルス数Xを検出し、その後は1トラック分の回転周期の変化パルス数ずつ前記回転周期パルス数Xを変化させて偏心メモリの読出制御を行うことを特徴とする光学的記憶装置。
  13. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記アクセス制御部による光ビームを目標トラックにシークする場合、前記線速度制御部はシーク開始前に目標トラックでの線速度を一定とする回転数に変化させ、この状態で前記偏心測定部による測定処理を行った後に目標トラックにシークさせることを特徴とする光学的記憶装置。
  14. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記アクセス制御部による光ビームを目標トラックにシークする場合、前記線速度制御部は目標トラックにシークした後に目標トラックでの線速度を一定とする回転数に変化させ、この状態で前記偏心測定部による測定処理を行うことを特徴とする光学的記憶装置。
  15. 請求項13又は14記載の光学的記憶装置に於いて、目標トラックにシークした際の線速度を一定とする媒体回転数は上位装置から与えること特徴とする光学的記憶装置。
  16. 請求項1記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心測定部は、前記媒体を装置にロードしてレディ状態になる前に、前記媒体の特定ゾーン又は任意ゾーンで偏心情報を測定することを特徴とする光学的記憶装置。
  17. 光ビームを媒体に照射する対物レンズを媒体トラックの横切る方向に移動させるポジショナと、
    前記ポジショナの駆動制御により、光学ユニットからの光ビームを目標トラックに移動させてオントラックさせるアクセス制御部と、
    前記光ビームの照射位置での円周方向の線速度を一定値とするように、媒体半径位置に応じて前記媒体の回転数を可変制御する線速度制御部と、
    を少なくとも備えた光学的記憶装置に於いて、
    前記媒体1回転の偏心振幅と1回転の開始位置に対する偏心位相を測定する偏心測定部と、
    前記媒体の1回転の開始位置から終了位置までを、所定回転角毎に複数の領域に分割してアドレスを順次割り当て、前記各アドレスに前記所定回転角ずつ増加する各回転角の正弦値を格納した偏心メモリと、
    現在光ビームが照射されている媒体位置の回転周期(X)を検出し、前記回転周期(X)を前記偏心メモリのアドレス数で除して1アドレス分の媒体回転時間を検出し、更に前記偏心測定部で測定した偏心位相を、1回転の開始位置を基準に現在光ビームが位置する媒体回転位置を示す偏心位相(Xφ)に変換し、前記媒体の1回転の開始位置を基準に前記回転周期(X)、1アドレス分の媒体回転時間及び偏心位相(Xφ)に応じて前記偏心メモリのアドレスを生成して、前記偏心メモリから対応する正弦値を読み出す読出制御部と、
    前記読出制御部で読み出した正弦値と前記偏心測定部で測定した測定値に基づいて偏心量を求め、該偏心量を相殺するように前記ポジショナを制御する偏心補正部とを設け、
    前記偏心測定部は、前記ポジショナの駆動を停止した状態で、前記光学ユニットで得られた媒体戻り光の受光出力に基づいて作成された前記光ビームのトラックを横切る方向の位置に応じたトラッキングエラー信号のゼロクロス検出に基づいて前記偏心振幅と偏心位相を測定することを特徴とする光学的記憶装置。
  18. 請求項17記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心測定部は、前記媒体の1回転を表す回転検出信号に同期して求めた媒体1回転の前記トラッキングエラー信号のゼロクロス数の半分にトラックピッチを乗じて前記偏心振幅Aを求め、前記回転検出信号の1回転の開始位置から前記トラッキングエラー信号の最大ゼロクロス間隔時間の中点までの時間を前記偏心位相φとして求めることを特徴とする光学的記憶装置。
  19. 請求項18記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心測定部は、測定された偏心情報に基づいた前記偏心補正部による偏心補正状態で、1回転のゼロクロス数を測定し、偏心補正によるゼロクロス数が測定時のゼロクロス数を越えていた場合、測定処理で求めた偏心位相φを逆位相に修正することを特徴とする光学的記憶装置。
  20. 請求項19記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心測定部は、逆位相として測定位相φに1/2回転角を加えた偏心逆位相(φ+180°)に修正することを特徴とする光学的記憶装置。
  21. 請求項17記載の光学的記憶装置に於いて、前記偏心測定部は、偏心情報の測定と測定後の偏心補正を2回行って各々の偏心補正後の1回転のゼロクロス数を比較し、その差が所定の閾値を越えていた場合は、該閾値以下となるまで偏心の測定と補正を繰り返すことを特徴とする光学的記憶装置。
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