JP3730207B2 - コンタクト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の部材に対してはんだ付けされるとともに、第2の部材と接触することにより、第1,第2の部材を電気的に接続可能な導電性部であるコンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、第1の部材に対してはんだ付けされるとともに、第2の部材と接触することにより、第1,第2の部材を電気的に接続可能なコンタクトとしては、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されたものが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この種のコンタクトは、例えば、プリント配線板に表面実装され、別のプリント配線板やケースとの間で導通をとる際に利用される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−184503号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のコンタクトは、全体が金属材料で形成されているため、上記第2の部材との接触部分が比較的硬質なものとなることから、第2の部材に対する密着性を高めることは容易ではなかった。
【0006】
これに対し、コンタクトを金属部および導電性エラストマー部からなる構造にして、金属部を第1の部材に対してはんだ付けするとともに、導電性エラストマー部を第2の部材に接触させれば、第2の部材に対する密着性を高めることができるものと考えられる。すなわち、このような構造のコンタクトの場合、導電性エラストマー部が金属部よりも軟質で、第2の部材側に密着する形状に簡単に変形するので、第2の部材に対する密着性が高くなるのである。
【0007】
しかしながら、コンタクトを金属部および導電性エラストマー部からなる構造にした場合、以下に述べるような問題があった。
導電性エラストマー部をより柔軟に変形させるには、導電性エラストマー部を中空構造にするとよいが、その内部空間が完全に密閉された状態になっている場合、はんだ付けする際の加熱や導電性エラストマー部の変形に伴って内部空間の圧力が上昇すると、導電性エラストマー部の壁面に存在する微細な穴から内部空間の気体(通常は主に空気、エラストマー部の成形時に存在したガス成分を含む場合もある。)が漏出してしまい、その後、加熱を終えたり変形の原因となった外力を取り去っても、上記微細な穴からは再び内部空間に気体(通常は主に空気、はんだ付けする環境に含まれるガス成分を含む場合もある。)が吸入されず、導電性エラストマー部が凹んだり萎縮したりして、導電性エラストマー部の柔軟性が損なわれてしまうことがあった。
【0008】
また、このような導電性エラストマー部の凹みや萎縮を防ぐ方法としては、導電性エラストマー部の壁面に大きめの貫通孔を形成し、この貫通孔を介して導電性エラストマー部の内部空間と外部とを連通させることにより、導電性エラストマー部が変形する際に、貫通孔を介して気体の吸入/排出がなされる構造とすることが考えられる。
【0009】
しかし、導電性エラストマー部の壁面に大きな穴を開けると、穴のある部分と穴のない部分とで剛性が変わって両部分のバランスが崩れてしまい、導電性エラストマー部に外力が作用したときに、導電性エラストマー部が予期しない不正な形状に変形する恐れがあった。また、導電性フィラーを加えてある導電性エラストマーは、基材となっているエラストマー材料よりもどうしても脆性が高くなっているため、導電性エラストマー部の壁面に大きな穴を開けると、その穴を始点にして割れや裂けが発生しやすくなるという問題もあった。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、中空構造の導電性エラストマー部が加熱や変形に伴って凹んだり萎縮したりせず、しかも、導電性エラストマー部が不正な形状に変形しにくく、導電性エラストマー部の割れや裂けも発生しにくいコンタクトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
以下、本発明の構成について詳述する。
まず、請求項1に記載のコンタクトは、
金属部および導電性エラストマー部を備えてなる導電性部品であり、前記金属部を第1の部材に対してはんだ付けするとともに、前記導電性エラストマー部と第2の部材とを接触させることにより、前記第1,第2の部材を電気的に接続可能なコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、中空構造にされ、
前記金属部には、貫通孔が形成され、
前記金属部の貫通孔または該金属部の貫通孔内に導入された前記導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、前記導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する構造とされ、
前記金属部が、筒状部分を有する形状で、該筒状部分の一端に前記導電性エラストマー部が設けられるとともに、該筒状部分の他端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる部分とされており、前記筒状部分の一端にある開口を介して前記導電性エラストマー部の内部空間と前記筒状部分の内側とが連通する構造とされ、さらに、該筒状部分には、該筒状部分の内側と外側とを連通する通気用の穴または切欠が形成されており、
前記筒状部分が、前記一端側よりも前記他端側において径が大きくなる形状である
ことを特徴とする。
また、請求項5に記載のコンタクトは、
金属部および導電性エラストマー部を備えてなる導電性部品であり、前記金属部を第1の部材に対してはんだ付けするとともに、前記導電性エラストマー部と第2の部材とを接触させることにより、前記第1,第2の部材を電気的に接続可能なコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、中空構造にされ、
前記金属部には、貫通孔が形成され、
前記金属部の貫通孔または該金属部の貫通孔内に導入された前記導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、前記導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する構造とされ、
前記金属部が、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されており、前記導電性エラストマー部が設けられる台座部と、該台座部から延出された脚部とを有し、前記台座部に前記貫通孔が形成されていて、前記脚部の先端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる
ことを特徴とする。
なお、以下の説明においては、請求項1に記載のコンタクトと請求項5に記載のコンタクトに共通する構成を先に説明し、その後で、請求項1に記載のコンタクトと請求項5に記載のコンタクトとで相違する構成をそれぞれ説明し、さらにその後で、請求項1に記載のコンタクトおよび請求項5に記載のコンタクトで採用すると望ましい構成(請求項2〜請求項4および請求項6〜請求項8に記載の構成)について説明する。
【0012】
まず、請求項1に記載のコンタクトと請求項5に記載のコンタクトに共通する構成について説明する。
このコンタクトにおいて、金属部は、はんだ付け可能な良導体となる金属によって形成される。この金属部を形成する金属は、合金であってもよいし、また、何らかの表面処理が施されていてもよい。具体的には、例えば、銅系材料(例えば、リン青銅、ベリリウム銅、黄銅)に錫メッキや、はんだメッキを施したもの、鉄(SPCC)、リン青銅、カーボンスチール等を利用し得る。
【0013】
導電性エラストマー部は、エラストマー材料に導電性フィラーを分散させることにより、エラストマーとしての特性と導電体としての特性とを持たせた複合組成物によって形成される。エラストマー材料としては、シリコーンゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーなど、ゴム弾性を示すような材料であれば、任意に利用することができる。導電性フィラーとしては、各種金属粉末、カーボン粉末などを利用でき、それらの粉末の粒子形状も、球状、破砕状、塊状、針状、放射状、その他異形のものなど、粒子形状を問わず任意に利用できる。
【0014】
金属部と導電性エラストマー部との接合部分は、両者が電気的に接続される形態(導通が確保される形態)であれば、どのような接合形態であっても構わないが、例えば、あらかじめ所定の形状に成形された金属部を金型内に配置しておいて、その金属部に対してアウトサート成形で導電性エラストマー部を一体成形すると好ましい。あるいは、金属部の表面にプライマー処理を施して導電性エラストマー部を接着してもよい。但し、この場合、プライマー処理剤や接着剤が金属部と導電性エラストマー部との電気的接続を妨げる要因となる恐れもあるので、プライマー処理剤や接着剤の塗工状態をコントロールすることで、部分的に金属部と導電性エラストマー部が直接接触する面を確保できるようにするのが望ましい。また、導電性エラストマー部は、弾性変形するものなので、金属部に圧入して両者を嵌合させてもよい。
【0015】
さらに、このコンタクトにおいて特徴的な点は、金属部の貫通孔または該金属部の貫通孔内に導入された導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する構造とされている点にある。ここで、「金属部の貫通孔を介して、導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する状態」とは、換言すれば、「金属部の貫通孔と導電性エラストマー部の内部空間とが、直列に配置されている状態」であるとも言える。また、「金属部の貫通孔内に導入された導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する状態」とは、換言すれば、「導電性エラストマー部の一部分が、内部に貫通孔を有する筒状部分となっていて、その筒状部分が金属部の貫通孔内に導入されている状態」であるとも言える。
【0016】
金属部の貫通孔を介して、導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通している場合、導電性エラストマー部が変形しても金属部は変形しないので、金属部の貫通孔も潰れることはなく、導電性エラストマー部の内部空間と外部との間で気体の吸入/排出が適切になされる。また、金属部の貫通孔内に導入された導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通している場合、導電性エラストマー部が変形しても金属部は変形せず、しかも、導電性エラストマー部の変形は、主に第2の部材と金属部との間に挟まれた範囲で発生し、金属部の貫通孔内に導入された導電性エラストマー部の一部分についてはほとんど変形しないので、この一部分に形成された貫通孔も潰れることはなく、導電性エラストマー部の内部空間と外部との間で気体の吸入/排出が適切になされる。
【0017】
したがって、このコンタクトによれば、はんだ付けする際の加熱や導電性エラストマー部の変形に伴って内部空間の圧力が上昇した場合、導電性エラストマー部の内部空間から外部へ気体が排出されることになるが、その後、加熱を終えたり変形の原因となった外力を取り去れば、再び外部から内部空間に気体が吸入されるので、導電性エラストマー部が凹んだり萎縮したりせず、導電性エラストマー部の柔軟性が損なわれてしまうことがない。
【0018】
また、導電性エラストマー部は、気体の出入口となる開口部分が金属部の貫通孔周縁に接合されるか金属部の貫通孔内に導入されているので、その開口部分付近については導電性エラストマー部の変形時にもほとんど変形しない。そのため、開口部分付近の剛性が低下することが原因で導電性エラストマー部が不正な形状に変形することはなく、開口部分の変形に伴って開口部分を始点にする割れや裂けが発生しやすくなるという問題もない。
次に、請求項1に記載のコンタクトが備えていて、請求項5に記載のコンタクトが備えていない構成について説明する。
請求項1に記載のコンタクトは、前記金属部が、筒状部分を有する形状で、該筒状部分の一端に前記導電性エラストマー部が設けられるとともに、該筒状部分の他端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる部分とされており、前記筒状部分の一端にある開口を介して前記導電性エラストマー部の内部空間と前記筒状部分の内側とが連通する構造とされ、さらに、該筒状部分には、該筒状部分の内側と外側とを連通する通気用の穴または切欠が形成されている点にも特徴がある。
このような構成を採用すると、筒状部分の他端が第1の部材に対してはんだ付けされる部分とされているため、はんだ付けに伴って筒状部分の他端が閉塞される可能性があるが、通気用の穴または切欠を介して筒状部分の内側と外側との間で気体の吸入/排出がなされるので、導電性エラストマー部の内部空間と筒状部分の内側との間でも気体の吸入/排出が適切になされることになり、導電性エラストマー部の柔軟性が損なわれることがない。
なお、金属部が、筒状部分を有する形状で、該筒状部分の一端に前記導電性エラストマー部が設けられるとともに、該筒状部分の他端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる部分とされている場合でも、上記のような通気用の穴または切欠は必須のものではない。例えば、第1の部材に通気用の穴または切欠が形成されていれば、この通気用の穴または切欠を上記筒状部分の他端が囲むような位置に、筒状部分の他端をはんだ付けすることにより、通気用の穴または切欠を介して筒状部分の内側と外側との間で気体の吸入/排出がなされるものとなる。但し、この場合は、第1の部材に通気用の穴または切欠を形成する必要があるので、第1の部材に通気用の穴または切欠を形成できない事情がある場合には、上記請求項5に記載の如く構成すると効果的である。
また、請求項1に記載のコンタクトは、前記筒状部分が、前記一端側よりも前記他端側において径が大きくなる形状である点にも特徴がある。
このような構成を採用すると、はんだ付けされる他端側の径が大きいので、はんだ付けの対象となる箇所を水平にして当該箇所にコンタクトを載置した際の安定度が高くなり、溶融したはんだが硬化する前にコンタクトが横倒しになるようなことがない。したがって、例えば、水平なプリント配線板の表面にコンタクトを表面実装するような場合には、プリント配線板上への設置作業が容易になり、表面実装作業の作業効率が改善される。
【0019】
次に、請求項5に記載のコンタクトが備えていて、請求項1に記載のコンタクトが備えていない構成について説明する。
請求項5に記載のコンタクトは、前記金属部が、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されており、前記導電性エラストマー部が設けられる台座部と、該台座部から延出された脚部とを有し、前記台座部に前記貫通孔が形成されていて、前記脚部の先端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる点にも特徴がある。
ことを特徴とする。
このような構成を採用すると、金属部が、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されているので、鋳造品や鍛造品等に比べ、金属部の製造コストを抑制することができる。また、脚部の先端が第1の部材に対してはんだ付けされるので、脚部を放熱しやすい形状にしておくことで、台座部へ熱が伝わりにくい構造にすることができる。
次に、請求項1に記載のコンタクトおよび請求項5に記載のコンタクトで採用すると望ましい構成(請求項2〜請求項4および請求項6〜請求項8に記載の構成)について説明する。
まず、請求項2に記載のコンタクトは、請求項1に記載のコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、回転対称な形状とされていて、その対称軸と同軸となる位置に前記貫通孔が形成されている
ことを特徴とする。
また、請求項6に記載のコンタクトは、請求項5に記載のコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、回転対称な形状とされていて、その対称軸と同軸となる位置に前記貫通孔が形成されている
ことを特徴とする。
【0020】
このコンタクトにおいて、回転対称な形状とは、対称軸を中心に一定角度回転させると、一回転させなくても同一形状になるような形状のことであり、具体的には、180度回転させたら同一形状になるもの、120度回転させたら同一形状になるもの、90度回転させたら同一形状になるもの、さらに小さな角度回転させるだけで同一形状になるもの、さらには、回転角によらず常に同一形状のままとなる回転体をも含むものである。
【0021】
このように構成されたコンタクトによれば、上記請求項1に記載のコンタクトもしくは上記請求項5に記載のコンタクトと同様の作用、効果を奏する他、導電性エラストマー部が回転対称な形状とされているので、回転対称な形状とされていない場合に比べ、偏った変形が発生しにくくなり、導電性エラストマー部にかかるストレスが分散するので、導電性エラストマー部の耐用寿命を長くすることができる。また、回転対称な形状とされていれば、導電性エラストマー部の向きに過大な注意を払うことなく、第1の部材に対するはんだ付けを実施できるようになるので、このコンタクトを利用する製品の生産性向上にも寄与する。
【0022】
次に、請求項3に記載のコンタクトは、請求項1または請求項2に記載のコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部は、前記第2の部材に接触する先端部と、該先端部と前記金属部との間に位置する基部とを備えていて、該基部が前記先端部よりも薄肉に成形されている
ことを特徴とする。
また、請求項7に記載のコンタクトは、請求項5または請求項6に記載のコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部は、前記第2の部材に接触する先端部と、該先端部と前記金属部との間に位置する基部とを備えていて、該基部が前記先端部よりも薄肉に成形されている
ことを特徴とする。
【0023】
このコンタクトによれば、上記請求項1または請求項2に記載のコンタクトもしくは上記請求項5または請求項6に記載のコンタクトと同様の作用、効果を奏する他、導電性エラストマー部が変形する際には、先端部よりも薄肉に成形されている基部が変形しやすい。そのため、先端部の形状を過剰に変形させることなく、基部を変形させることで、第2の部材とコンタクトとの相対的な位置関係の誤差を吸収しつつ、基部の弾性力で先端部を第2の部材に圧接させることができる。
【0024】
したがって、全体を変形しやすいものとした場合とは異なり、導電性エラストマー部の先端部の形状を第2の部材に接触させるのに最適な形状としてあるにもかかわらず、先端部の形状を過剰に変形させてしまい、先端部の第2の部材に対する密着性を損ねてしまうことがない。また、全体を変形しにくいものとした場合とも異なり、第2の部材とコンタクトとの相対的な位置関係の誤差を吸収できずに、先端部の第2の部材に対する密着性を損ねてしまうこともない。
【0025】
次に、請求項4に記載のコンタクトは、請求項3に記載のコンタクトにおいて、
前記先端部には自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面が形成されている
ことを特徴とする。
また、請求項8に記載のコンタクトは、請求項7に記載のコンタクトにおいて、
前記先端部には自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面が形成されている
ことを特徴とする。
【0026】
このコンタクトによれば、上記請求項3記載のコンタクトもしくは上記請求項7記載のコンタクトと同様の作用、効果を奏する他、先端部に自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面が形成されているので、自動実装装置を利用して表面実装を行うのに好適なものとなる。特に、先端部よりも薄肉に成形されている基部が変形しやすい構造になっているので、先端部を吸引ノズルで吸引した際に、その吸引力で先端部が変形しない程度まで先端部の硬度を高めても、基部によって導電性エラストマー部の柔軟性は担保されるので、先端部の第2の部材に対する密着性を損ねてしまうことがない。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、いくつかの例を挙げて説明する。
[第1実施形態]
コンタクト1は、図1(a)および同図(b)に示すように、金属部11および導電性エラストマー部12を備えてなる導電性部品である。
【0035】
金属部11は、円板状部分11aと、その円板状部分11aの周縁から徐々に径が拡大しつつ延びるように形成された筒状部分11bと、筒状部分11bの端に設けられたフランジ状部分11cとを有し、全体が回転対称な形状となっている。そして、円板状部分11aの中央には円形の貫通孔11dが形成され、筒状部分11bおよびフランジ状部分11cには通気用の切欠11eが形成されている。
【0036】
導電性エラストマー部12は、円形の先端面を有する先端部12aと、先端部12aの周縁から延びるように形成された筒状の基部12bと、上記貫通孔11dの内側に入り込んだ薄肉筒状部12cとを有し、これも全体が回転対称な形状となっている。この導電性エラストマー部12は、中空構造とされていて、基部12bの肉厚は、先端部12aの肉厚よりも薄くされている。
【0037】
なお、金属部11は、銅製の部品からなり、フランジ状部分11cの下端面には、金メッキが施されている。また、この導電性エラストマー部12は、導電性フィラーをシリコーンゴムに分散させて構成された導電性エラストマー材料によって形成されている。金属部11と導電性エラストマー部12とは、アウトサート成形によって一体化されている。
【0038】
このように構成されたコンタクト1は、金属部11のフランジ状部分11cが、第1の部材(例えばプリント配線板)にはんだ付けされるとともに、第2の部材(例えば電子機器の筐体)との間に挟み込まれるように配設されて、導電性エラストマー部12の先端部12aが、第2の部材に接触し、これにより、第1の部材と第2の部材とを電気的に接続する。
【0039】
その際、導電性エラストマー部12は、第2の部材との接触に伴って弾性変形するが、導電性エラストマー部12が中空構造になっているので、きわめて柔軟に変形し、第2の部材に対する優れた密着性を発揮する。
また、導電性エラストマー部12は、金属部11の貫通孔11d内に導入された導電性エラストマー部12の一部分である薄肉筒状部12cのなす貫通孔を介して、導電性エラストマー部12の内部空間と金属部11の内側とが連通し、さらに、通気用の切欠11eを介して金属部11の内側と外側とが連通する構造になっている。そのため、導電性エラストマー部12が変形しても、薄肉筒状部12cはほとんど変形せず、変形時には、導電性エラストマー部12の内部空間と外部との間で気体の吸入/排出が適切になされる。
【0040】
したがって、このコンタクト1によれば、はんだ付けする際の加熱や導電性エラストマー部12の変形に伴って内部空間の圧力が上昇した場合、導電性エラストマー部12の内部空間から外部へ気体(通常は主に空気、コンタクト1の置かれた環境に存在するガス成分(例えば、加熱されたはんだから揮発するガス成分など。)を含む場合もある。)が排出されることになるが、その後、加熱を終えたり変形の原因となった外力を取り去れば、再び導電性エラストマー部12の外部から内部空間に、その環境にある周りの気体が吸入されるので、導電性エラストマー部12が凹んだり萎縮したりせず、導電性エラストマー部12の柔軟性が損なわれてしまうことがない。
【0041】
また、導電性エラストマー部12は、気体の出入口となる開口部分が金属部11の貫通孔11d内に導入されているので、その開口部分については導電性エラストマー部12の変形時にもほとんど変形しない。そのため、導電性エラストマー部12の金属部11から離れた壁面に開口を設けたものとは異なり、開口部分付近の剛性が低下することが原因で導電性エラストマー部12が不正な形状に変形することはなく、開口部分付近の変形に伴って開口部分を始点にする割れや裂けが発生しやすくなるという問題もない。
【0042】
また、導電性エラストマー部12が回転対称な形状とされているので、第2の部材と接触した際に偏った変形が発生しにくくなり、導電性エラストマー部12にかかるストレスが分散するので、導電性エラストマー部12の耐用寿命を長くすることができる。また、金属部11も含めてコンタクト1全体が回転対称な形状とされているので、導電性エラストマー部12の向きはもちろん、コンタクト1の向きに過大な注意を払うことなく、第1の部材に対するはんだ付けを実施できるので、方向性がある形状のコンタクトを利用する場合に比べ、このコンタクト1を利用する製品の生産性向上にも寄与する。
【0043】
また、導電性エラストマー部12は、先端部12aよりも基部12bが薄肉に成形されているので、基部12bの方が変形しやすい。そのため、先端部12aの先端面の平面度を維持したまま、導電性エラストマー部12を変形させることができる。したがって、先端部12aを第2の部材の平面状部分に接触させる場合に、第2の部材との接触に伴って先端部12aの先端面が湾曲してしまうようなことがない。また、導電性エラストマー部12全体を変形しにくいものとした訳ではないので、先端部12aの第2の部材に対する密着性を損ねてしまうこともない。さらに、先端部12aの先端面は、自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面になっているので、自動実装装置を利用して表面実装を行うこともできる。この場合も、先端部12aよりも薄肉に成形されている基部12bが変形しやすい構造になっていることは効果的であり、先端部12aを吸引ノズルで吸引した際に、その吸引力で先端部12aが変形しない程度まで先端部12aの硬度を高めても(=肉厚を確保しても)、基部12bによって導電性エラストマー部12の柔軟性は担保されるので、先端部12aの第2の部材に対する密着性を損ねてしまうことがない。
【0044】
[第2実施形態]
コンタクト2は、図2に示すように、金属部21および導電性エラストマー部22を備えてなる導電性部品である。
このコンタクト2は、上記第1実施形態のコンタクト1において、金属部11に通気用の切欠11eが形成されていたのに代えて、通気用の穴21eを形成したものであり、その他の点は、上記コンタクト1と同様に構成されている。
【0045】
このようなコンタクト1でも、上記第1実施形態のコンタクト1と全く同様の作用、効果を奏する。また、通気用の穴21eの高さ位置が、通気用の切欠11eよりも導電性エラストマー部22寄りの位置にあるので、金属部21をはんだ付けした際に、はんだによって穴21eが埋められる危険性が、切欠11eの場合よりも低くなる点で有利である。
【0046】
[第3実施形態]
コンタクト3は、図3(a)および同図(b)に示すように、金属部31および導電性エラストマー部32を備えてなる導電性部品である。
金属部31は、上記第1,第2実施形態とは異なり、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されており、導電性エラストマー部32が設けられる台座部31aと、台座部31aから延出された脚部31bとを有し、台座部31aに貫通孔31cが形成されていて、脚部31bの先端が第1の部材に対してはんだ付けされるようになっている。なお、この金属部31は、一方の面が金メッキされた銅板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されたものであり、第1の部材に対してはんだ付けされる面が、金メッキされた面となっている。
【0047】
導電性エラストマー部32は、上記第1,第2実施形態で示したものと類似した形状であるが、薄肉筒状部32cの先端に薄肉フランジ部32dがさらに形成されており、これにより、金属部31に対する接合強度が改善されている。なお、このような貫通孔31cの裏側に回り込むような形状の薄肉筒状部32cおよび薄肉フランジ部32dは、金属部31に対して導電性エラストマー部32をアウトサート成形することにより、簡単に形成することができる。
【0048】
このようなコンタクト3でも、上記第1実施形態のコンタクト1と全く同様の作用、効果を奏する。また、金属部31が、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されているので、鋳造品や鍛造品等に比べ、金属部31の製造コストを抑制することができる。また、脚部31bは、並列に配置された2枚の薄板状のものであり、筒状に形成されていた上記第1,第2実施形態の場合よりも放熱しやすい形状なので、台座部31aへ熱が伝わりにくい。
【0049】
[第4実施形態]
コンタクト4は、図4に示すように、金属部41および導電性エラストマー部42を備えてなる導電性部品である。
このコンタクト4は、上記第3実施形態のコンタクト3において、金属部31に対して導電性エラストマー部32をアウトサート成形して一体化していたのに代えて、金属部41および導電性エラストマー部42をそれぞれ個別に成形し、金属部41に対して導電性エラストマー部42を圧入して一体化したものである。
【0050】
このように圧入して一体化するため、導電性エラストマー部42には、上述の薄肉筒状部32cおよび薄肉フランジ部32dよりも剛性の高い厚肉筒状部42cおよび抜止フランジ部42dが形成され、これらを金属部41の貫通孔41cに圧入してある。
【0051】
このようなコンタクト4でも、上記第1,第3実施形態のコンタクト1,3と全く同様の作用、効果を奏する。
[第5実施形態]
コンタクト5は、図5(a)および同図(b)に示すように、金属部51および導電性エラストマー部52を備えてなる導電性部品である。
【0052】
このコンタクト5は、上記第1〜第4実施形態のものに比べ、薄型(=高さが径よりも小さい形状)に構成されているものであるが、金属部51を第1の部材にはんだ付けするとともに、導電性エラストマー部52を第2の部材に接触させることにより、第1,第2の部材を電気的に接続するものである点は、全く同様である。但し、導電性エラストマー部52は、全体がほぼ同一の肉厚で形成されているので、部分的に変形しやすい構造にはなっていない。
【0053】
このようなコンタクト5でも、導電性エラストマー部52が加熱や変形に伴って凹んだり萎縮したりせず、しかも、導電性エラストマー部52が不正な形状に変形しにくく、導電性エラストマー部52の割れや裂けも発生しにくい点は、上記第1実施形態のコンタクト1と同様である。
【0054】
さらに、上記第1〜第4実施形態のものに比べ、薄型に構成されているので、狭い空間に配置する際には好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的ないくつかの実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態として説明したコンタクトを示し、(a)はその斜視図、(b)は縦断状態の斜視図である。
【図2】 本発明の第2実施形態として説明したコンタクトの斜視図である。
【図3】 本発明の第3実施形態として説明したコンタクトを示し、(a)はその斜視図、(b)は縦断状態の斜視図である。
【図4】 本発明の第4実施形態として説明したコンタクトを示す縦断状態の斜視図である。
【図5】 本発明の第5実施形態として説明したコンタクトを示し、(a)はその斜視図、(b)は縦断状態の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5・・・コンタクト、11,21,31,41,51・・・金属部、11a・・・円板状部分、11b・・・筒状部分、11c・・・フランジ状部分、11d,31c,41c・・・貫通孔、11e・・・切欠、12,22,32,42,52・・・導電性エラストマー部、12a・・・先端部、12b・・・基部、12c,32c・・・薄肉筒状部、21e・・・穴、31a・・・台座部、31b・・・脚部、32d・・・薄肉フランジ部、42c・・・厚肉筒状部、42d・・・抜止フランジ部。
Claims (8)
- 金属部および導電性エラストマー部を備えてなる導電性部品であり、前記金属部を第1の部材に対してはんだ付けするとともに、前記導電性エラストマー部と第2の部材とを接触させることにより、前記第1,第2の部材を電気的に接続可能なコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、中空構造にされ、
前記金属部には、貫通孔が形成され、
前記金属部の貫通孔または該金属部の貫通孔内に導入された前記導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、前記導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する構造とされ、
前記金属部が、筒状部分を有する形状で、該筒状部分の一端に前記導電性エラストマー部が設けられるとともに、該筒状部分の他端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる部分とされており、前記筒状部分の一端にある開口を介して前記導電性エラストマー部の内部空間と前記筒状部分の内側とが連通する構造とされ、さらに、該筒状部分には、該筒状部分の内側と外側とを連通する通気用の穴または切欠が形成されており、
前記筒状部分が、前記一端側よりも前記他端側において径が大きくなる形状である
ことを特徴とするコンタクト。 - 前記導電性エラストマー部が、回転対称な形状とされていて、その対称軸と同軸となる位置に前記貫通孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクト。 - 前記導電性エラストマー部は、前記第2の部材に接触する先端部と、該先端部と前記金属部との間に位置する基部とを備えていて、該基部が前記先端部よりも薄肉に成形されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンタクト。 - 前記先端部には自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面が形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載のコンタクト。 - 金属部および導電性エラストマー部を備えてなる導電性部品であり、前記金属部を第1の部材に対してはんだ付けするとともに、前記導電性エラストマー部と第2の部材とを接触させることにより、前記第1,第2の部材を電気的に接続可能なコンタクトにおいて、
前記導電性エラストマー部が、中空構造にされ、
前記金属部には、貫通孔が形成され、
前記金属部の貫通孔または該金属部の貫通孔内に導入された前記導電性エラストマー部の一部分に形成された貫通孔を介して、前記導電性エラストマー部の内部空間と外部とが連通する構造とされ、
前記金属部が、金属の薄板から打ち抜かれた部品を折り曲げて形成されており、前記導電性エラストマー部が設けられる台座部と、該台座部から延出された脚部とを有し、前記台座部に前記貫通孔が形成されていて、前記脚部の先端が前記第1の部材に対してはんだ付けされる
ことを特徴とするコンタクト。 - 前記導電性エラストマー部が、回転対称な形状とされていて、その対称軸と同軸となる位置に前記貫通孔が形成されている
ことを特徴とする請求項5に記載のコンタクト。 - 前記導電性エラストマー部は、前記第2の部材に接触する先端部と、該先端部と前記金属部との間に位置する基部とを備えていて、該基部が前記先端部よりも薄肉に成形されて いる
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のコンタクト。 - 前記先端部には自動実装装置の吸引ノズルで吸引可能な吸着面が形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載のコンタクト。
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