JP3729989B2 - 商品処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計数秤、電子料金秤または包装装置のような商品処理装置の特に、表示画面に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、計数秤にはラベルプリンタが設けられており、該ラベルプリンタは、図5のようなラベルLに現品票を印字して発行する。(たとえば、特開平6−166410号公報参照)。かかるラベルLには、一般に商品の属性を示す「部品名」(「商品名」)、「個数」などの他に、会社名などの他の情報を印字している。一方、前記計数秤は計数動作中に前記「部品名」または「商品名」などを表示して、計数動作に伴う操作(オペレーション)を容易ないしは可能にしている。
【0003】
ここで、通常のオペレーションにおいて必要のない会社名等を表示器に表示させると、かかる情報がオペレーションのノイズとなるので、画面が見にくくなって操作性が低下する。また、通常、計数秤等の表示器は画面が小さい。これらの理由から、計数秤等の表示器においては、商品の属性のうち必要なもののみを表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通常のオペレーション中においても、表示器に表示されていない情報であって現品票に印字される情報のような商品マスターの一部を見たい場合がある。かかる場合、従来は実際に印字されたラベルを見るか、あるいは、モード変更を行なった後に登録画面における当該設定項目を個別に見なければならず、そのため、操作性が悪いという欠点があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は操作中の表示を工夫することで、商品処理装置の操作性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、操作画面を表示する表示手段を備えた商品処理装置であって、前記操作画面には、操作に必要な情報とともに、商品の詳細情報を呼び出す呼出キーを表示し、該呼出キーが操作されると処理中の当該商品の登録情報が呼び出されて前記表示手段に表示されるようになっていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、通常のオペレーション中に、商品の詳細情報を知りたい場合には、呼出キーを操作して、処理中(計数中など)の当該商品の登録情報を表示手段に表示させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1(a)において、計数秤は、ロードセルの出力を重量に変換して出力する計量手段10、ラベルプリンタ11、タッチスクリーン12およびストロークキー部13が、図示しないインターフェイスを介して、マイコン(マイクロコンピュータ)1に接続されてなる。前記計量手段10は、図1(b)の計量皿14上に載せられた商品や風袋の重量をデジタル信号に変換して出力するものである。前記図1(a)のマイコン1のCPU15は、多数個の商品の重量つまり計量手段10からの重量情報と、RAM16およびROM17に記憶された商品の単体重量(単重)および所定の演算式などに基づいて、ネジなどの商品の数量を計数するものである。前記ラベルプリンタ11は計数した商品の数量や品名などを印字して図1(b)のラベルLを発行する。前記タッチスクリーン12は、操作画面を表示する表示手段で、たとえば液晶表示装置のようなディスプレイ画面に種々の情報およびメニューを表示すると共に、該表示の一部を指で触れることによって入力を行なう装置である。なお、ストロークキー部13は、テンキー、呼出キー、風袋キーなどを備えている。
【0009】
図2〜図4はタッチスクリーン12の画面を示す。
図2(a)はメニュー画面2aを示しており、「通常モード」のボタン20に触れることで通常モードが選択され、CPU15(図1(a))は商品の計数を行なう通常モードに設定されると共に、図3(a)のような通常モード画面3aを表示させる。
【0010】
図2(b)は登録メニュー画面2bを示しており、該登録メニュー画面2bは図2(a)の「登録モード」のボタン21を触れることで表示される。図1のストロークキー部13から所定の暗証番号を入力すると共に、前記図2(b)の登録メニュー画面2bの「商品登録」のボタン22に触れることで商品登録モードが選択されると、CPU15(図1(a))は当該モードに設定されると共に、図4(a)の商品登録画面4を表示させる。
【0011】
図3(a)の通常モード画面3aには、計量皿14(図1)に載せられている商品の重量や単重の他に、計数した値(個数)や「安定」などの計量手段10の状態表示(状態表示部33に表示される)などの計数操作に必要な情報が表示されている。また、該通常モード画面3aには、CPU15やラベルプリンタ11(図1)に所定の計数やラベルの印字を命令するためのファンクションキーF1〜F5が表示されて設けられている。さらに、該通常モード画面3aには、商品の詳細な登録情報を呼び出すための詳細情報呼出キー30が左上部に設けられている。該詳細情報呼出キー30に触れることで、商品の登録情報が呼び出され、タッチスクリーン12には図3(b)の詳細情報表示画面3bの第1頁目が表示される。
【0012】
該詳細情報表示画面3bは1つの商品について全部で3頁あり、ページ送りキー31に触れることで、2/3頁、3/3頁および1/3頁というように次頁の内容が表示される。図3(b)の第1頁目の詳細情報表示画面3bには、たとえば、商品の呼び出しNo. 、品番、サブコード、安全計数、目標個数およびロケーションが表示されている。すなわち、該詳細情報表示画面3bは、計数動作中つまり処理中の商品の登録情報の一部または全部を表示するもので、かつ、該詳細情報表示画面3bを操作することによっては当該登録情報を登録または設定変更できないようになっている。なお、詳細情報表示画面3bの右上の「戻る」のボタン34に触れることで、タッチスクリーン12は図3(a)の通常モード画面3aを表示する。
【0013】
図4において、商品登録画面4は、1つの商品について全部で4頁あり、ページ送りキー40に触れることで、2/4頁、3/4頁、4/4頁および1/4頁というように次頁の内容が表示される。第1頁目の商品登録画面4には、たとえば、 商品の「呼出コード」、「品名」、「品番」および「目標数」のボタン41〜44および呼出コードNo. などが表示されている。なお、図4の「メニュー」のボタン45および図3(a)の「メニュー」のボタン35に触れることで、図2(a)のメニュー画面2aに戻ることができる。
【0014】
つぎに、オペレーションについて説明する。
まず、商品の名称および当該商品の属性(その商品に付随するデータ)を登録する場合には、メニュー画面2aの「登録モード」のボタン21にタッチし、図2(b)の登録メニュー画面2bを表示させ、つづいて、「商品登録」のボタン22にタッチする。これにより、図4の商品登録画面4が表示される。つぎに、ストロークキー部13(図1)を操作して、呼出コードを入力した後、「品名」のボタン42にタッチすると図示しない英字等が表示された画面が表われ、該画面によって品名等を入力する。こうして、順に品番、目標数などを入力して商品についてのデータを登録する。
【0015】
つぎに、通常の計数動作の一例として、風袋重量の設定について説明する。
図2(a)のメニュー画面2aの「通常モード」のボタン20にタッチした後、ストロークキー部13(図1)を操作して商品の呼出No. を入力する。これにより、たとえば図3(a)の通常モード画面3aが表示される。つぎに、風袋の重量をテンキー13(図1)のストロークキー部13から入力した後、「風設」のファンクションキーF3にタッチする。これにより、「重量」の表示部分32に風袋重量がマイナス値で表示される。こうした通常モードにおいて、商品についての詳細な情報を見たい場合には、通常モード画面3aの詳細情報呼出キー30にタッチすると、図3(b)の詳細情報表示画面3bが表示され、商品についての詳細な登録情報を見ることができる。
【0016】
ここで、本計数秤は、計数や風袋設定などの通常の計量・計数操作を行なう場合においては、図3(a)のように、個数、重量やファンクションキーF1〜F5のような計数操作に必要なデータやキーのみを表示しており、ロケーションなどの必要のないデータを表示していない。したがって、計数動作などが行ない易い。
【0017】
一方、本計数秤では、前記通常モード画面3aから図3(b)の詳細情報表示画面3bに表示を切り替えて、計数動作を行なっている商品についての詳細な登録情報を一覧表で表示する。したがって、各商品についての詳細な登録情報を、通常モードにおいて、かつ、一目で見ることができるので、操作性が向上する。
【0018】
しかも、前記詳細情報表示画面3bは、図4の商品登録画面4とは異なり登録した情報を変更することができない表示専用の画面であるから、パートタイマーなどの不慣れなオペレータが誤って登録情報を変更してしまうおそれもない。したがって、操作ミスの生じるおそれがなく、管理し易い。
【0019】
なお、本発明において、表示手段としては、液晶表示画面の他に、ブラウン管式の表示画面を用いてもよい。また、本発明は、前記計数秤の他に、商品の重量に基づいて商品の価格を表示する電子料金秤や、商品をラップ包装する包装装置に適用することができる。さらに、本発明は、前記計数秤、電子料金秤または包装装置のうちの2以上の結合を含む装置であってもよい。また、本発明では、必ずしもラベルプリンタ11やストロークキー部13を備えている必要はない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作画面の呼出キーを操作することで、商品の詳細情報を呼び出して見ることができるから、通常の処理操作においてはノイズとなる不必要な情報が当該操作画面に表示されておらず、一方、当該操作画面を若干操作して商品の詳細な登録情報を見ることができるので、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる計数秤の概略構成図および斜視図である。
【図2】メニュー画面および登録メニュー画面を示す平面図である。
【図3】通常モード画面および詳細情報表示画面を示す平面図である。
【図4】商品登録画面を示す平面図である。
【図5】現品票の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
12:タッチスクリーン(表示手段)
30:呼出キー
Claims (3)
- 計数秤、電子料金秤、包装装置の何れかまたはそれらの結合である商品処理装置であって、
商品の重量を計量して出力する計量手段と、
操作画面を表示するタッチスクリーンとを備え、
商品に付随するデータである属性を登録情報として登録するための商品登録画面と、
商品の処理中に、当該商品の前記登録情報を表示し、かつ、当該登録情報を変更することができない表示専用の詳細情報表示画面と、
商品を指定することにより当該商品ごとに表示され、前記計量手段により計量された当該商品の重量、ならびに、当該商品の処理操作に必要な情報が表示されると共に、前記詳細情報表示画面を呼び出す呼出キーを表示する通常モード画面と、
前記商品登録画面または前記通常モード画面を表示させるためのボタンを表示するメニュー画面とが、
前記タッチスクリーンの画面として設けられ、
前記通常モード画面には表示されていない登録情報が前記詳細情報表示画面に表示され、
前記通常モード画面において、前記呼出キーが操作されると、処理中の当該商品についての前記詳細情報表示画面が表示されるように構成されている商品処理装置。 - 請求項1において、前記通常モード画面に、商品の処理をするために必要な情報を命令するためのファンクションキーを備えた商品処理装置。
- 請求項1もしくは2において、商品処理した商品についての情報をラベルに印字するラベルプリンタを更に備え、
前記通常モード画面に表示されていない情報であって前記ラベルに印字される登録情報が前記詳細情報表示画面に表示されるように構成されている商品処理装置。
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