JP3727087B2 - ミシンの布押え上昇装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はミシンの布押え上昇装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ミシンの布押え上昇装置の従来例として、中押えを上昇させる装置を備えたミシンの一例を図17及び図18に示す。これらの図において、ミシンフレーム1へ中押え下メタル2が固定されており、この中押え下メタル2へ中押え棒3が上下動可能に挿入されている。中押え棒3の上端に中押え棒抱き4が固定され、この中押え棒抱き4はミシンフレーム1に形成された上下方向の溝5と嵌合している。従って、中押え棒3は溝5にガイドされて上下方向にのみ移動可能とされている。
【0003】
中押え棒3の上端に設けられた非貫通孔内に案内棒6が嵌挿され、この案内棒の上端へ、ミシンフレーム1へ嵌合された調節ねじ8の先端が当接している。ミシンフレーム1と中押え棒3の間には、圧縮ばね7が案内棒6を挿通して設けられ、この圧縮ばね7により中押え棒3を下方へ加圧している。中押え棒3の下端部には中押え9が取り付けられている。中押え棒3は圧縮ばね7の加圧力により下降し、中押え9の下端部9aが縫製布を押え、一連の縫製動作中に縫製布のずれ等を防ぐ役割を果たす。
【0004】
中押え9が布を押える力は圧縮ばね7により決定されるが布ずれ等の不良を防止するため大きくすることが望ましい。圧縮ばね7による加圧力は、調節ねじ8により若干調整することができる。中押え9が布を押える力を特に大きく変化させる必要がある場合には圧縮ばね7を交換する必要がある。
【0005】
中押え9は、布交換等の作業を行うときには上昇させることが必要で、そのため中押え上昇装置が設けられており、以下、その中押え上昇装置の説明をする。
【0006】
ミシンフレーム1に土台10が固定され、この土台10に中押え上げリンク11が段ねじ12により回転可能に取り付けられている。中押え上げリンク11の一端側には段ねじ13を介してワイヤー14の一端が接続されており、ワイヤー14の他端には駆動源としてのマグネット15が接続されている。このマグネット15の起動スイッチ(図示せず)をオンにするとマグネット15が作動し、ワイヤー14を図面右方向へ引っ張る。従って中押え上げリンク11が段ねじ12を中心として回動し、中押え上げリンク11の他端側が上方へ移動し、中押え棒抱き4を押し上げ、中押え9を上昇させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
中押え9の上昇量は、布交換時の作業性向上のためになるべく大きい方が好ましいのであるが、図17の装置の場合、図18に示すように、中押え9上昇時の圧縮ばね7の加圧力をF、中押え上げリンク11の下端の移動量をx、中押え上げリンク11の回転中心(段ねじ12の軸心)と中押え上げリンク11が中押え棒抱き4と当接する点までの長さをz、中押え上げリンク11とワイヤー14の連結点と中押え上げリンク11の回転中心との間の長さをy、ワイヤー14に加わる力をP、中押え棒3の上昇量をHとすると、P及びHはそれぞれ
【0009】
P=Fz/y・・・(1)
H=xz/y・・・(2)
となる。
【0010】
中押え9の上昇状態を維持するためには、マグネット15がこの力Pに打ち勝つだけの出力を維持可能な電流を流し続けなければならない。電流が大きくなればマグネット15内部の温度が上昇し、出力が低下することがある。このため、圧縮ばね7による加圧力Fを大きく設定できず、マグネット15へ流す電流を抑える必要がある。
【0011】
また、中押え機構は、針棒付近に設置されているため、針棒上昇機構が隣設される。従って、ミシンフレームの前端部のフレーム内部に機構が集中するため中押え機構を収納可能なスペースが限られる。特にこのミシンフレーム前端部での内部空間17はその前後方向の距離が短く、その中で中押え上げリンク11の下端を図17、図18の右方向へ引っ張ることができる距離xは限られる。
【0012】
このように、中押え上げリンク11を引っ張る距離xが短くなると、式(1)から明らかなように中押え9の上昇量(図18のH)が小さくなる。そこでこの上昇量Hを大きくするため、zに対してyを短くすればよいが、この場合にはマグネット15の出力を大きくする必要があり、上記のとおりマグネット15内部の温度が上昇することになる。
【0013】
以上の理由により、図17及び図18の布押え上昇装置の場合、中押え9の上昇量Hを大きくすることができないという問題点がある。
【0014】
従って本発明の目的は、布押えを上昇させた状態を維持するために駆動源に必要な力を小さくすることができる布押え上昇装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、布押えの上昇量を大きくすることができる布押え上昇装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、以下の説明から明らかとなる。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明によれば、下端に布押えを固定する布押え棒と、布押え棒を下方に付勢する布押えばねと、布押え棒に固定された中押え棒抱きと、上端に中押え棒抱きに当接する駆動伝達端を有し、下端をミシンフレームに設けた支持部としての軌道面に沿って移動することにより、傾斜して布押えを下降させる位置と、ほぼ垂直に立ち上がって布押えを布押えばねの付勢力に抗して上昇させる位置との間を移動可能とした駆動伝達部材と、前記駆動伝達部材の前記下端を傾斜位置と立ち上げ位置とに移動する駆動手段とを備えたことを特徴とするミシンの布押え装置が提供される。
また、上記目的を達成するために本発明によれば、下端に布押えを固定する布押え棒と、布押え棒を下方に付勢する布押えばねと、布押え棒に固定された中押え棒抱きと、上端に中押え棒抱きに当接する駆動伝達端を有し、布押えを下降させる位置と、布押えを布押えばねの付勢力に抗して上昇させる位置とに上下動する駆動伝達部材と、前記駆動伝達部材の当接部とカム面が当接して前記駆動伝達部材を上下動させると共に、この当接部からカムへ伝達される力の向きにカム支持部を配置したカム手段(68,78,88,98)と、前記カム手段に連結され、前記駆動伝達部材を、布押えを下降させる位置と上昇させる位置とに上下動させる駆動手段とを備えたことを特徴とするミシンの布押え装置が提供される。
【0016】
【作用】
駆動手段により駆動伝達部材の駆動伝達端を上昇させることにより、布押え棒を布押えばねの付勢力に抗して上昇させると、駆動伝達部材に作用する布押えばねの付勢力が増大する。駆動手段により駆動伝達部材を運動開始位置から運動終了位置へ移動させた時、布押え棒が上昇すると共に、駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が減少する。
【0017】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は本発明によるミシンの布押え上昇装置を中押え上昇装置に適用した第一実施例の斜視図、図2は図1の一部を拡大した斜視図、図3は図1の一部正面図である。なお、図17と同様な部品あるいは要素には同じ番号を付してあり、その説明を省略する。
【0018】
ミシンフレーム1に固定された土台20に長孔(運動軌跡形成手段)28が形成されている。中押え上げリンク(従動部材)21の一端が段ねじ22により土台20へ回転可能に取り付けられている。この中押え上げリンク21の他端は中押え棒抱き4の下面と当接しており、中央部には段ねじ23により、駆動伝達リンク(駆動伝達部材)24の上端(駆動伝達端)が回転可能に取り付けられている。段ねじ22には戻しばね25(付勢手段)が嵌挿されており、この戻しばね25は駆動伝達リンク24へ、その下端を常に図面左方へ引っ張る方向へ付勢力を与えている。
【0019】
なお、戻しばね25の付勢力は圧縮ばね7による付勢力より、はるかに小さい。ミシンの布押え上昇時、圧縮ばね7の押圧力3〜5Kgfに対して戻りばね25の付勢力は300〜700gfが好ましい。
【0020】
ワイヤー装置14は、ワイヤー部14aと両端のワイヤー取り付け部14b,14cとから構成され、一方のワイヤー取り付け部14bは、駆動伝達リンク24の上端を上下動させるための駆動手段としてのマグネット15に連絡され、他方のワイヤー取り付け部14cは段ねじ26及びナット27を介して駆動伝達リンク24の下端へ連結されている。
【0021】
この段ねじ26は図3に示すように土台20の長孔28の上下巾よりも大きな径を有し、土台20の裏面側(図3の左側)から長孔28へ通されている。従って、段ねじ26の軸部(被支持部あるいは当接部)29は長孔28の下端(支持部)28aを軌道面として移動可能である。また、駆動伝達リンク24は中押え9が下降している状態で中押え棒3の方向に対して傾斜するようにして取り付けられている。
【0022】
図示した装置は中押え9が下降している状態を示しており、この状態からマグネット15の起動スイッチ(図示せず)をオンにすると、マグネット15によりワイヤー14が図2の矢印A方向へ引っ張られ、駆動伝達リンク24の下端が段ねじ26と共に長孔28の下端(軌道面)28aに沿って矢印A方向へ移動する。当初上端が中押え棒3の方向に傾斜していた駆動伝達リンク24は、この移動の間、徐々に立上ってゆくため、その上端が上昇してゆく。
【0023】
その結果、中押え上げリンク21が段ねじ22を中心として矢印B方向へ回動し、該中押え上げリンク21の先端が上昇する。このように中押え上げリンク21の先端が上昇するため、中押え棒抱き4、中押え棒3及び中押え9も上昇する。なおこの間、駆動伝達リンク24は中押え上げリンク21を介して圧縮ばね7の加圧力を受けているので、段ねじ26の軸部29が長孔28の下端28aへ当接した状態でスライドする。なお、段ねじ26の軸部29にコロを取り付けると、そのコロが転がりながら移動するのでよりスムースな移動となる。
【0024】
図4は図1の中押え上げリンク21の中間部に溝21aを形成し、その溝21a内に段ねじ23を挿通し、段ねじ23の先端部へ図示しないナットを設け、該ナットと段ねじ23により中押え上げリンク21と駆動伝達リンク24を連結した例を示す。その他の部品あるいは要素は図1に示した装置と同様である。図4(b)は(a)H−H断面図である。このように中押えリンク21に段ねじ23が移動可能な溝21aを設け、中押え上げリンク21と駆動伝達リンク24の連結位置を調節可能としたので、布押え上昇位置を容易に調節可能である。
【0025】
軌道面28aは種々の形状とすることができる。図5は該軌道面28aを水平とした例を示し、(a)はその斜視図、(b)はこの軌道面28aを用いたときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リンク24の変位を示す機構図である。戻しばね25は土台20と駆動伝達リンク24の下端に接続され、該駆動伝達リンク24をその下端を左方へ引戻す方向(マグネット15による引っ張り方向に対して反対の方向)へ付勢している。
【0026】
図5(b)において、xはワイヤー14により右方へ引っ張られる当接部材(被支持部)29の移動量、zは中押え上げリンク21の長さ、yは駆動伝達リンク24の上端と中押え上げリンク21の回転端間の距離、Lは駆動伝達リンク24の長さ、Hは中押え上げリンク21の先端の上昇量である。また、Sは中押え上げリンク21の先端が下降している状態(図1に示した状態で、中押え9も下降している)での当接部29の位置、Eは中押え上げリンク21の先端が上昇している状態(中押え9も上昇している状態)での当接部29の位置である。なお、このSの位置を以下、当接部29の始点あるいは移動開始位置、Eの位置を当接部29の終点あるいは移動終了位置と称して説明をする。
【0027】
当接部29が移動開始位置Sにある状態では駆動伝達リンク24は軌道面28aに対して図面上で反時計方向へ角度αだけ傾斜している。当接部29がその移動終了位置へ向かうに従って、上述のように駆動伝達リンク24の傾斜角αが大きくなるために該駆動伝達リンク24の上端が上昇してゆく。そして、当接部29が移動終了位置Eにある状態では駆動伝達リンク24が軌道面28aに対してほぼ垂直(αが約90度)となるようにされている。
【0028】
駆動伝達リンク24の上端の上昇量はL×(1−sinα)であるから、中押え上げリンク21の先端の上昇量Hは次のとおりとなる。
H=L×z/y×(1−sinα)・・・(3)
【0029】
図6はこのように軌道面28aを水平とした場合に当接部29へ加わる力を示している。圧縮ばね7による加圧力をF、軌道面28aに対する駆動伝達リンク24の図面上反時計方向への傾斜角度をαとし、戻しばね25による力は考えないものとすると、駆動伝達リンク24を軌道面28aに沿って左方へ引戻そうとする力P:X方向分力(駆動伝達リンク24を運動開始位置に戻そうとする力。P=Fsinα×cosα)は、αが90度に近付くにつれ小さくなり、α=90度の時に0となる。
【0030】
従って、このように中押え9を上昇させたときに上記αが90度となる状態で駆動伝達リンク24を停止させるようにすると、中押え上げリンク21の先端を上昇させた状態を維持するためには、戻しばね25の引張力に打ち勝つだけの力のみをマグネット15によって加えれば充分であることになる。戻しばね25の引張力は圧縮ばね7の付勢力に比べて僅かであるので中押え上げリンク21の先端の上昇を維持するためにマグネット15へ流す必要のある電流はほんの僅かですむ。
【0031】
このため、式(3)のz/yあるいはLを大きくして中押え上げリンク21の先端の上昇量Hを大きくすることができる。x=L×cosαであるから、z/yのみを大きくするか、あるいはLを大きくしてもcosαを小さくすることにより、xを小さく且つHを大きくすることができる。従って、ミシンフレーム1の前端部の狭い空間17(図17参照)内に設置可能な布押え上げ装置とすることができる。
【0032】
また、再び中押え上げリンク21の先端を下降させるためには、マグネット15をオフにしさえすれば、戻しばね25の引張力により当接部29が引っ張られて駆動伝達リンク24に図6に示した傾斜角αが生じ、その結果、圧縮ばね7の力Fにより図6に示した力Pが生じるので、確実に元の状態へ復帰する。
【0033】
図7は軌道面28aの他の例を示し、(a)はその斜視図、(b)はこのような軌道面28aを用いたときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リンク24の変位を示す機構図である。この例では軌道面28aには当接部29の移動方向へ上昇するような傾斜を設けられている。
【0034】
この例の場合も図5の例の場合のように当接部29がその移動終了位置へ向かうに従って、駆動伝達リンク24の傾斜角α1が大きくなるために該駆動伝達リンク24の上端が上昇してゆく。この例では更に軌道面28aを傾斜(傾斜角α2)させたことにより、図7(b)から明らかなように、駆動伝達リンク24の下端の当接部29がその移動終了位置へ向かうに従って上昇してゆくため、その上昇に伴い上端も上昇する。従って、当接部29の移動量xに対する中押え上げリンク21の先端の上昇量Hが図5の例の場合よりも大きくなる。
【0035】
すなわち、移動量Xに対する中押え上げリンク21の先端の上昇量が大きくなると共に移動終了位置において中押え上げリンク2121の状態を維持するためには戻しばね25の引っ張り力に打ち勝つだけの力のみをマグネット(駆動手段)15に加えれば良い。
【0036】
図8は軌道面28aの更に他の例を示し、(a)はその斜視図、(b)はこのような軌道面28aを用いたときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リンク24の変位を示す機構図である。この例は軌道面28aに図7の例と同様に当接部29の移動終了位置への移動方向へ上昇するような傾斜を設けているが、当接部29の終点近くで水平とした例を示している。従ってこの例では、図5及び図6の例で述べた効果と図7の例で述べた効果の双方が得られる。
【0037】
図9は軌道面28aの形状を曲線状とした場合に、マグネット15が当接部29を終点へ移動させるまでの間必要な力に、該軌道面28aの形状が与える影響を説明するための図で、(a)は図1の実施例の軌道面28aと同様であり下端28aの傾斜が徐々に減少してゆき終点でほぼ水平となる例を示し、(b)は終点の手前までの間は徐々に増加してゆき、その後減少して終点でほぼ水平となる例を示し、(c)及び(d)はそれぞれ(a)及び(b)の軌道面28aを用いた場合の当接部29を軌道面28aの傾斜に沿って終点まで移動させる間に必要な力Pを示す。ただし、当接部29には常に一定の力F’が加わるものとし、さらに図1の戻しばね25による力は無視するものとしている。
【0038】
これらの図に示すように、F’の値が一定とすると、軌道面28aの形状に応じ、当接部材29が移動開始位置から移動終了位置まで移動する間の力Pが種々変化する。当接部29へ加わる力は実際には圧縮ばね7の変形に伴い変化し、更に駆動伝達リンク24の傾きによっても変化する。従って、圧縮ばね7による荷重の変化及び駆動伝達リンク24の傾斜の変化との関係に応じて、軌道面28aの形状を選択することにより、Pの最大値を低く押えることができ、また、Pの値ををほぼ一定にすることも可能である。
【0039】
そして、上記のようにマグネット15は少なくとも3段階の出力状態を有する。すなわち、Pの最大値を考慮した出力と、移動終了位置において布押えを上昇位置に維持するための付勢手段25に抗する出力と、移動終了位置から移動開始位置に戻すための出力=0と、の3段階出力である。
【0040】
図10は本発明によるミシンの布押え上昇装置の第2の実施例の主要部の機構図を示す。この実施例では図1の長孔28は設けず、駆動伝達リンク24の下端(被支持部)39をもう一つのリンク38の上端38a(支持部)で回転可能に支持し、このリンク38の下端38bをミシンフレーム1等の静止部材へ回転可能に取り付けている。その他の点は図1〜図3に示した実施例と同様である。
【0041】
ワイヤー14で被支持部39を矢印A方向へ引っ張ると、被支持部39は下端38bを中心とした円弧状の運動軌跡38cを描きながら移動する。その運動軌跡38cは図示のようにほぼ直線状で被支持部39の移動終了位置へ向かって上昇するような傾斜となっているので、図7の例で述べたと同様に中押え上げリンク21の先端の上昇量Hが大きくなる効果を奏する。
【0042】
本実施例においては、被支持部39の移動終了位置で駆動伝達リンク24とリンク38とがほぼ一直線となるようにすることにより、該終点では、中押え上げリンク21を介して駆動伝達リンク24へ伝えられる圧縮ばね7の加圧力は殆ど全てリンク38へ伝達され、マグネット15に加わる力はほぼ戻しばね25の引張力のみとなる。なお、この場合、駆動伝達リンク24が中押え上げリンク21を介して受けている圧縮ばね7の付勢力の作用方向は、被支持部39の移動終了位置において、運動軌跡38cと直交する。そして、被支持部39に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0043】
図示した実施例では、リンク38の下端38bの回転支点を中押え上げリンク21と駆動伝達リンク24との連結部(段ねじ23)の垂直下方へ配置しており、この場合、被支持部39の運動軌跡は図示したように終点に向かうに従って上昇し、右上がりとなる。従って、図7及び8の例の場合と同様に駆動伝達リンク24の下端の被支持部39の上昇に伴い上端も上昇すため、被支持部39の移動量xに対する中押え上げリンク21の先端の上昇量Hが図5の例の場合よりも大きくなる。リンク38の下端38bの回転支点をさらに図の右方へ位置させると被支持部39の移動軌跡は更に上昇しながら終点へ向かうことになるので、中押え上げリンク21の先端の上昇量Hが更に大きくなる。
【0044】
図11は本発明によるミシンの布押え上昇装置の第3の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は、一端がミシンフレーム1へ回転可能に取付けられ他端を中押え棒抱き4の下面と当接する中押え上げリンク(従動部材)41と、下端をミシンフレーム1へ回転可能に取り付けられ、上端を中押え上げリンク41へ連結された駆動伝達リンク(駆動伝達部材)44を有する。駆動伝達リンク44の中央部あるいは上端部へ図示しないワイヤー等からなる駆動手段が連結されている。ミシンフレーム1と駆動伝達リンク44との間には戻しばね25が設けられている。
【0045】
中押え上げリンク41には長孔48が形成され、駆動伝達リンク44の上端へ設けられた当接部(被支持部)49がこの長孔48内に嵌合することによって駆動伝達リンク44と連結されている。長孔48の上端(支持部あるいは軌道面)48aは(a)の状態では右下方向へ傾斜している。また、駆動伝達リンク44はその上端が左方へ位置するように傾斜している。図示しない圧縮ばねの加圧力が中押え棒抱き4を介して中押え上げリンク41へ伝達されることにより当接部49は長孔48の上端48aと当接する。従って、当接部49は該上端38aを軌道面として移動可能である。
【0046】
ワイヤー14によって駆動伝達リンク44の中央部あるいは上端部を右方へ引っ張ると、駆動伝達リンク44がその下端を中心として回転してその上端が上昇する。従って、当接部材49と長孔48の上端48aとの当接により、中押え上げリンク41その右端が上昇する方向へ回転する。また、長孔48の上端48aが(a)の状態で右下方向へ傾斜しているため、当接部材49の右方移動に伴い中押え上げリンク41の先端がさらに上昇する。更に、(b)の移動終了位置で駆動伝達リンク44と支持部48aとがほぼ直交するようにすると、図6を参照して説明したように中押え棒抱き4を上昇させた状態を維持するために必要な力は僅かとなる。すなわち被支持部49に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0047】
図12は本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に第4の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は、傾斜した軌道面58aと、駆動伝達リンク(駆動伝達部材)54を有する。駆動伝達リンク54はその下端へ軌道面58aと当接する当接部材59を取り付けられ、その上端を中押え棒抱き4へ回転可能に取り付けられ、(a)の状態では図示のように傾斜している。
【0048】
ワイヤー14によって駆動伝達リンク54の中央部あるいは下端部を右方へ引っ張ると、駆動伝達リンク54はその傾斜角度αが大きくなって直立状態に近付くので、その上端が上昇する。さらに駆動伝達リンク54は軌道面58aの形状に従い上昇するため、当接部材59は更に上昇し、中押え棒抱き4を押し上げる。なお、(b)の状態で駆動伝達リンク54が当接している軌道面58aをほぼ水平となるようにすれば中押え棒抱き4を上昇させた状態を維持するために必要な力は僅かとなる。すなわち被支持部59に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0049】
図13は本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に第5の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は中押え上げリンク61(従動部材)、駆動伝達リンク(駆動伝達部材)64、カム68を有する。中押え上げリンク61は一端をミシンフレーム1へ回転可能に取付けられ、他端で中押え棒抱き4の下面と当接する。
【0050】
駆動伝達リンク64は上端は中押え上げリンク61の中央部へ回転可能に連結され、下端部にはカム68のカム面68aと当接する当接部69を有する。駆動伝達リンク64には上下方向の長孔64aが形成され、ミシンフレーム1へ固定されたピン62がこの長孔64aを通っている。
【0051】
カム68はミシンフレーム1に固定された軸63の回りを回転可能であり、その下端部とミシンフレーム1の間には戻しばね25が設けられている。カム面68aは図13(a)の状態では駆動伝達リンク64の当接部69と当接する位置から右方へ向かって上方へ傾斜し、図13(b)の状態では駆動伝達リンク64の当接部69と当接する部分がほぼ水平または軸63を中心とする円弧となるような形状とされている。
【0052】
ワイヤー装置14のワイヤー取り付け部14cはカム68の下端部付近へ連結されている。駆動伝達リンク64と中押え上げリンク61との連結部65、ピン62及び軸63は上下方向にほぼ一直線上となるように配置されている。本実施例の場合も被支持部69に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0053】
圧縮ばね7による下方への付勢力は中押え上げリンク61、駆動伝達リンク64を介してカム68へ伝達される。
【0054】
図13(a)の状態からワイヤー14によりカム68の下端を右方へ引くと、カム68は図の反時計方向へ回転し、カム面68aの形状にしたがって駆動伝達リンク64を上方へ押し上げる。その結果、中押え上げリンク61の先端が上昇し、中押え棒抱き4及び中押え棒3を上方へ押し上げる。
【0055】
図13(b)の状態では駆動伝達リンク64からカム68へ伝達される力の向きは軸63へ向かうので、カム68を回転させる力は作用せず、この状態を維持するためにはワイヤー14を、戻しばね25による引張力に対向するだけの力を与えれば良いことになる。また、上述したようにカム面68aの形状は、図13(a)の状態では駆動伝達リンク64の当接部69と当接する位置から右方へ向かって上方へ傾斜しているが、この傾斜の大きさにより駆動伝達リンク64の上昇量が決定されるので、該傾斜を大きくすることにより中押え棒3を大きく上昇させることが可能である。
【0056】
図14は本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に第6の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は図13の実施例の中押え上げリンク61及び駆動伝達リンク64と同様な中押え上げリンク(従動部材)71及び駆動伝達リンク(駆動伝達部材)74を有するが、カム68は省略され、ワイヤー装置14のワイヤー取り付け部78にカム面78aを形成され、このカム面78aと駆動伝達リンク74の当接部79とが当接する。また、ワイヤー取り付け部78はミシンフレーム1等の静止部材と当接し、該ミシンフレーム1上を摺動しながら移動する。そして、ミシンフレーム1とワイヤー取り付け部78との間に戻しばね25が設けられている。
【0057】
カム面78aは左上がりに形成されており、(a)の状態からワイヤー取り付け部78の矢印方向への移動に伴い駆動伝達リンク74が上昇し、(b)の状態では駆動伝達リンク74の当接部79が当接する位置が水平となって駆動伝達リンク74がカム面78aと直交するような形状とされている。本実施例の場合も被支持部79に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0058】
図15は本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に第7の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は駆動伝達リンク(駆動伝達部材)84と図13の実施例のカム68と同様なカム88を有する。駆動伝達リンク84は一端をミシンフレーム1へ回転可能に取付けられ、他端で中押え棒抱き4の下面と当接する。駆動伝達リンク84の中央にはカム88のカム面88aと当接する当接部89が設けられている。当接部89と軸83(カム支持部)は上下方向にほぼ一直線上となるように配置されている。
【0059】
図15(a)の状態からワイヤー14によりカム88の下端を右方へ引くと、カム88は図の反時計方向へ回転し、カム面88aの形状にしたがって、当接部89を上方に押し上げる。従って、駆動伝達リンク84の先端が上昇し、中押え棒抱き4及び中押え棒3を上方へ押し上げる。
【0060】
図15(b)の状態では当接部89からカム88へ伝達される力の向きは軸83へ向かうので、カム88を回転させる力は作用せず、この状態を維持するためにはワイヤー14を、戻しばね25による引張力に対向するだけの力を与えれば良いことになる。また、カム面88aの形状は、図15(a)の状態では駆動伝達リンク84の当接部89と当接する位置から右方へ向かって上方へ傾斜しており、この傾斜の大きさにより駆動伝達リンク84の上昇量が決定されるので、該傾斜を大きくすることにより中押え棒3を大きく上昇させることが可能である。
【0061】
図16は本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に第8の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。この実施例は図15の実施例の駆動伝達リンク84と同様な駆動伝達リンク(駆動伝達部材)94を有するが、カム88は省略され、ワイヤー装置14のワイヤー取り付け部98にカム面98aを形成され、このカム面98aと駆動伝達リンク94の当接部99とが当接する。また、ワイヤー取り付け部98はミシンフレーム1と当接し、該ミシンフレーム1上を摺動しながら移動する。そして、ミシンフレーム1とワイヤー取り付け部98との間に戻しばね25が設けられている。
【0062】
カム面98aは、(a)の状態からワイヤー取り付け部98の矢印方向への移動に伴い駆動伝達リンク94が上昇し、(b)の状態では駆動伝達リンク94の当接部99が当接する位置が水平となって駆動伝達リンク94からの力の作用方向がカム面98aと直交するような形状とされている。本実施例の場合も被支持部99に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0063】
以上本発明のミシンの布押え上昇装置を実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例には限定されず種々変形可能である。例えば上記実施例では本発明を中押え上げを上昇させる装置に適用した例について説明した。中押えは刺繍ミシン等のように送り歯を用いず布をXY方向に搬送させながら縫製を行なうミシンに用いられるものであるが、これには限定されず、布押え装置を上昇させる装置であればどのようなものにも適用可能である。
【0064】
また、 駆動伝達リンクの上端(駆動伝達端)を上下動させるための駆動手段として、マグネット15を用いず、他の電動式、流体式の駆動手段あるいは足踏みペダル等の手動式の駆動手段を用いることができる。
【0065】
また、前記第1実施例から第8実施例において駆動手段15は一方向の出力であるが、これに代えて、例えば往復動エアーシリンダや往復動電磁シリンダを用いると付勢手段15を省略することができる。
【0066】
前記第1実施例から第8実施例において付勢手段15は戻しばねを用いているが、これに代えて、本実施例で用いたワイヤー装置を駆動させるマグネット15等の駆動手段を用いることも容易に考えられる。
【0067】
また、前記第1実施例から第8実施例において駆動手段により駆動伝達部材を運動開始位置から運動終了位置に移動させたとき、駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えばねのX方向分力(駆動伝達部材を運動開始位置に戻そうとする力)が0となるようにしたが、これに代えて、例えばX方向分力を減少させたりさらに0に近づくようにすると、布押さえを上昇させた後その状態を維持するための駆動減負荷が減少する.また,運動終了位置において,X方向分力を減少させたり0に近づくようにすると,駆動伝達部材を運動開始位置に戻そうとした時,駆動手段出力を0にすると、駆動伝達部材は自動的に運動開始位置になるので、付勢手段15を省略することができる。
【0068】
また、前記第1実施例から第8実施例において、駆動伝達部材が運動開始位置にある時,図示しない被縫製物やミシン本体により、布押え9には布押えばねの付勢力に抗する力が作用するので、駆動伝達部材の被支持部には布押えばねの付勢力が作用しない。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動手段により駆動伝達部材の駆動伝達端を上昇させることにより、布押え棒を布押えばねの付勢力に抗して上昇させると、駆動伝達部材に作用する布押えばねの付勢力が増大する。駆動手段により駆動伝達部材を運動開始位置から運動終了位置へ移動させた時、布押え棒が上昇すると共に、駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が減少する。このため、布押え棒を上昇させた後、その状態を維持する際に駆動源の負荷が減少し、必要な駆動力は僅かですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるミシンの布押え上昇装置を中押え上昇装置に適用した一実施例の斜視図である。
【図2】 図1の一部を拡大した斜視図である。
【図3】 図1の一部正面図である。
【図4】 図1の実施例の一部を変形した例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のH−H断面図である。
【図5】 図1の実施例の軌道面の他の例を示し、(a)は斜視図、(b)は機構図である。
【図6】 図5の軌道面を用いた場合に当接部材へ加わる力を示すための説明図である。
【図7】 図1の実施例の軌道面の他の例を示し、(a)は斜視図、(b)は機構図である。
【図8】 図1の実施例の軌道面の更に他の例を示し、(a)はその斜視図、(b)は機構図である。
【図9】 軌道面の形状が、駆動伝達部材の被支持部を終点へ移動させるために必要な力に与える影響を説明するための図で、(a)は図1の実施例の軌道面、(b)は他の軌道面のそれぞれ正面図、(c)及び(d)はそれぞれ(a)及び(b)の軌道面を用いた場合の駆動伝達部材の被支持部を軌道面の傾斜に沿って終点へ移動させるために必要な力Pのグラフを示す図である。
【図10】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の他の実施例の主要部の機構図である。
【図11】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図12】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図13】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図14】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図15】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図16】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図17】 ミシンの布押え上昇装置の従来例の斜視図である。
【図18】 図17を一部拡大した正面図である。
【符号の説明】
1 ミシンフレーム 2 中押え下メタル
3 中押え棒 4 中押え棒抱き
5 溝 6 案内棒
7 圧縮ばね 8 調節ねじ
9 中押え 14 ワイヤー
14 ワイヤー装置 14a ワイヤー部
14b,14c ワイヤー取り付け部
15 マグネット(駆動手段) 20 土台
21,41,61,71 中押え上げリンク(従動部材)
22,23,26 段ねじ
24,44,54,64,74,84,94 駆動伝達リンク(駆動伝達部材)
25 戻しばね 27 ナット
28,48 長孔(運動軌跡形成手段)
28a,48a,58a 支持部
29,49,59,69,79,89,99 当接部(被支持部)
38 リンク(運動軌跡形成手段)
38a リンクの上端(支持部)
38c 運動軌跡
39 被支持部
62 ピン
68,88 カム(運動軌跡形成手段)
78,98 ワイヤー取り付け部(運動軌跡形成手段)
68a,78a,88a,98a カム面(支持部)
83 軸

Claims (2)

  1. 下端に布押えを固定する布押え棒(3)と、
    布押え棒を下方に付勢する布押えばね(7)と、
    布押え棒に固定された中押え棒抱き(4)と、
    上端に中押え棒抱きに当接する駆動伝達端を有し、下端をミシンフレームに設けた支持部としての軌道面に沿って移動することにより、傾斜して布押えを下降させる位置と、ほぼ垂直に立ち上がって布押えを布押えばねの付勢力に抗して上昇させる位置との間を移動可能とした駆動伝達部材(24,44,54)と、
    前記駆動伝達部材の前記下端を傾斜位置と立ち上げ位置とに移動する駆動手段(15)とを備えたことを特徴とするミシンの布押え装置。
  2. 下端に布押えを固定する布押え棒(3)と、
    布押え棒を下方に付勢する布押えばね(7)と、
    布押え棒に固定された中押え棒抱き(4)と、
    上端に中押え棒抱きに当接する駆動伝達端を有し、布押えを下降させる位置と、布押えを布押えばねの付勢力に抗して上昇させる位置とに上下動する駆動伝達部材(64,74,84、94)と、
    前記駆動伝達部材の当接部とカム面が当接して前記駆動伝達部材を上下動させると共に、この当接部からカムへ伝達される力の向きにカム支持部を配置したカム手段(68,78,88,98)と、
    前記カム手段に連結され、前記駆動伝達部材を、布押えを下降させる位置と上昇させる位置とに上下動させる駆動手段(15)とを備えたことを特徴とするミシンの布押え装置。
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