JPH08323075A - ミシンの布押え上昇装置 - Google Patents

ミシンの布押え上昇装置

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JPH08323075A
JPH08323075A JP13486695A JP13486695A JPH08323075A JP H08323075 A JPH08323075 A JP H08323075A JP 13486695 A JP13486695 A JP 13486695A JP 13486695 A JP13486695 A JP 13486695A JP H08323075 A JPH08323075 A JP H08323075A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布押えを上昇させた状態を維持する為に駆動
源に必要な力を小さくすることができる布押え上昇装置
を提供することを目的とする。 【構成】 被支持部(29,39,49,59,69,79,89,99)と駆動
伝達端を有し該駆動伝達端の上下動により布押えばねの
付勢力(F)に抗して布押え棒を上下動させる駆動伝達部
材(24,44,54,64,74,84,94)と、駆動伝達部材の被支持部
を所定の運動軌跡に沿って移動させる運動軌跡形成手段
(28,38,48,58,68,78,88,98)と、駆動伝達部材又は運動
軌跡形成手段へ駆動力を与えることにより駆動伝達部材
の駆動伝達端を上下動させる駆動手段(15)とを有し、駆
動手段により前記駆動伝達部材を運動開始位置から運動
終了位置へ移動させた時、布押え棒が上昇すると共に、
駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えばねの付勢力
のX方向分力が減少することを特徴とするミシンの布押
え上昇装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミシンの布押え上昇装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ミシンの布押え上昇装置の従来例と
して、中押えを上昇させる装置を備えたミシンの一例を
図17及び図18に示す。これらの図において、ミシン
フレーム1へ中押え下メタル2が固定されており、この
中押え下メタル2へ中押え棒3が上下動可能に挿入され
ている。中押え棒3の上端に中押え棒抱き4が固定さ
れ、この中押え棒抱き4はミシンフレーム1に形成され
た上下方向の溝5と嵌合している。従って、中押え棒3
は溝5にガイドされて上下方向にのみ移動可能とされて
いる。
【0003】中押え棒3の上端に設けられた非貫通孔内
に案内棒6が嵌挿され、この案内棒の上端へ、ミシンフ
レーム1へ嵌合された調節ねじ8の先端が当接してい
る。ミシンフレーム1と中押え棒3の間には、圧縮ばね
7が案内棒6を挿通して設けられ、この圧縮ばね7によ
り中押え棒3を下方へ加圧している。中押え棒3の下端
部には中押え9が取り付けられている。中押え棒3は圧
縮ばね7の加圧力により下降し、中押え9の下端部9a
が縫製布を押え、一連の縫製動作中に縫製布のずれ等を
防ぐ役割を果たす。
【0004】中押え9が布を押える力は圧縮ばね7によ
り決定されるが布ずれ等の不良を防止するため大きくす
ることが望ましい。圧縮ばね7による加圧力は、調節ね
じ8により若干調整することができる。中押え9が布を
押える力を特に大きく変化させる必要がある場合には圧
縮ばね7を交換する必要がある。
【0005】中押え9は、布交換等の作業を行うときに
は上昇させることが必要で、そのため中押え上昇装置が
設けられており、以下、その中押え上昇装置の説明をす
る。
【0006】ミシンフレーム1に土台10が固定され、
この土台10に中押え上げリンク11が段ねじ12によ
り回転可能に取り付けられている。中押え上げリンク1
1の一端側には段ねじ13を介してワイヤー14の一端
が接続されており、ワイヤー14の他端には駆動源とし
てのマグネット15が接続されている。このマグネット
15の起動スイッチ(図示せず)をオンにするとマグネ
ット15が作動し、ワイヤー14を図面右方向へ引っ張
る。従って中押え上げリンク11が段ねじ12を中心と
して回動し、中押え上げリンク11の他端側が上方へ移
動し、中押え棒抱き4を押し上げ、中押え9を上昇させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】中押え9の上昇量は、布交換時の作業性向
上のためになるべく大きい方が好ましいのであるが、図
17の装置の場合、図18に示すように、中押え9上昇
時の圧縮ばね7の加圧力をF、中押え上げリンク11の
下端の移動量をx、中押え上げリンク11の回転中心
(段ねじ12の軸心)と中押え上げリンク11が中押え
棒抱き4と当接する点までの長さをz、中押え上げリン
ク11とワイヤー14の連結点と中押え上げリンク11
の回転中心との間の長さをy、ワイヤー14に加わる力
をP、中押え棒3の上昇量をHとすると、P及びHはそ
れぞれ
【0009】P=Fz/y・・・(1) H=xz/y・・・(2) となる。
【0010】中押え9の上昇状態を維持するためには、
マグネット15がこの力Pに打ち勝つだけの出力を維持
可能な電流を流し続けなければならない。電流が大きく
なればマグネット15内部の温度が上昇し、出力が低下
することがある。このため、圧縮ばね7による加圧力F
を大きく設定できず、マグネット15へ流す電流を抑え
る必要がある。
【0011】また、中押え機構は、針棒付近に設置され
ているため、針棒上昇機構が隣設される。従って、ミシ
ンフレームの前端部のフレーム内部に機構が集中するた
め中押え機構を収納可能なスペースが限られる。特にこ
のミシンフレーム前端部での内部空間17はその前後方
向の距離が短く、その中で中押え上げリンク11の下端
を図17、図18の右方向へ引っ張ることができる距離
xは限られる。
【0012】このように、中押え上げリンク11を引っ
張る距離xが短くなると、式(1)から明らかなように
中押え9の上昇量(図18のH)が小さくなる。そこで
この上昇量Hを大きくするため、zに対してyを短くす
ればよいが、この場合にはマグネット15の出力を大き
くする必要があり、上記のとおりマグネット15内部の
温度が上昇することになる。
【0013】以上の理由により、図17及び図18の布
押え上昇装置の場合、中押え9の上昇量Hを大きくする
ことができないという問題点がある。
【0014】従って本発明の目的は、布押えを上昇させ
た状態を維持するために駆動源に必要な力を小さくする
ことができる布押え上昇装置を提供することにある。本
発明の更に他の目的は、布押えの上昇量を大きくするこ
とができる布押え上昇装置を提供することにある。本発
明の更に他の目的は、以下の説明から明らかとなる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、布押えを固定する布押え棒と、布押
え棒を下方に付勢する布押えばねと、被支持部と駆動伝
達端を有し該駆動伝達端の上下動により布押えばねの付
勢力に抗して布押え棒を上下動させる駆動伝達部と、駆
動伝達部材の被支持部を所定の運動軌跡に沿わせて移動
させる運動軌跡形成手段と、駆動伝達部材または運動軌
跡形成手段へ駆動力を与えることにより駆動伝達部材の
駆動伝達端を上下動させるための駆動手段と、を有し、
前記駆動手段により駆動伝達部材を運動開始位置から運
動終了位置へ移動させた時、布押え棒が上昇すると共
に、駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えばねの付
勢力のX方向分力が減少することを特徴とするミシンの
布押え上昇装置が提供される。
【0016】
【作用】駆動手段により駆動伝達部材の駆動伝達端を上
昇させることにより、布押え棒を布押えばねの付勢力に
抗して上昇させると、駆動伝達部材に作用する布押えば
ねの付勢力が増大する。駆動手段により駆動伝達部材を
運動開始位置から運動終了位置へ移動させた時、布押え
棒が上昇すると共に、駆動伝達部材の被支持部に作用す
る布押えばねの付勢力のX方向分力が減少する。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明によるミシンの布押え上昇装置を中
押え上昇装置に適用した第一実施例の斜視図、図2は図
1の一部を拡大した斜視図、図3は図1の一部正面図で
ある。なお、図17と同様な部品あるいは要素には同じ
番号を付してあり、その説明を省略する。
【0018】ミシンフレーム1に固定された土台20に
長孔(運動軌跡形成手段)28が形成されている。中押
え上げリンク(従動部材)21の一端が段ねじ22によ
り土台20へ回転可能に取り付けられている。この中押
え上げリンク21の他端は中押え棒抱き4の下面と当接
しており、中央部には段ねじ23により、駆動伝達リン
ク(駆動伝達部材)24の上端(駆動伝達端)が回転可
能に取り付けられている。段ねじ22には戻しばね25
(付勢手段)が嵌挿されており、この戻しばね25は駆
動伝達リンク24へ、その下端を常に図面左方へ引っ張
る方向へ付勢力を与えている。
【0019】なお、戻しばね25の付勢力は圧縮ばね7
による付勢力より、はるかに小さい。ミシンの布押え上
昇時、圧縮ばね7の押圧力3〜5Kgfに対して戻りば
ね25の付勢力は300〜700gfが好ましい。
【0020】ワイヤー装置14は、ワイヤー部14aと
両端のワイヤー取り付け部14b,14cとから構成さ
れ、一方のワイヤー取り付け部14bは、駆動伝達リン
ク24の上端を上下動させるための駆動手段としてのマ
グネット15に連絡され、他方のワイヤー取り付け部1
4cは段ねじ26及びナット27を介して駆動伝達リン
ク24の下端へ連結されている。
【0021】この段ねじ26は図3に示すように土台2
0の長孔28の上下巾よりも大きな径を有し、土台20
の裏面側(図3の左側)から長孔28へ通されている。
従って、段ねじ26の軸部(被支持部あるいは当接部)
29は長孔28の下端(支持部)28aを軌道面として
移動可能である。また、駆動伝達リンク24は中押え9
が下降している状態で駆動伝達リンク24の上端が中押
え棒3の方向へ傾斜するようにして取り付けられてい
る。
【0022】図示した装置は中押え9が下降している状
態を示しており、この状態からマグネット15の起動ス
イッチ(図示せず)をオンにすると、マグネット15に
よりワイヤー14が図2の矢印A方向へ引っ張られ、駆
動伝達リンク24の下端が段ねじ26と共に長孔28の
下端(軌道面)28aに沿って矢印A方向へ移動する。
当初上端が中押え棒3の方向に傾斜していた駆動伝達リ
ンク24は、この移動の間、徐々に立上ってゆくため、
その上端が上昇してゆく。
【0023】その結果、中押え上げリンク21が段ねじ
22を中心として矢印B方向へ回動し、該中押え上げリ
ンク21の先端が上昇する。このように中押え上げリン
ク21の先端が上昇するため、中押え棒抱き4、中押え
棒3及び中押え9も上昇する。なおこの間、駆動伝達リ
ンク24は中押え上げリンク21を介して圧縮ばね7の
加圧力を受けているので、段ねじ26の軸部29が長孔
28の下端28aへ当接した状態でスライドする。な
お、段ねじ26の軸部29にコロを取り付けると、その
コロが転がりながら移動するのでよりスムースな移動と
なる。
【0024】図4は図1の中押え上げリンク21の中間
部に溝21aを形成し、その溝21a内に段ねじ23を
挿通し、段ねじ23の先端部へ図示しないナットを設
け、該ナットと段ねじ23により中押え上げリンク21
と駆動伝達リンク24を連結した例を示す。その他の部
品あるいは要素は図1に示した装置と同様である。図4
(b)は(a)H−H断面図である。このように中押え
リンク21に段ねじ23が移動可能な溝21aを設け、
中押え上げリンク21と駆動伝達リンク24の連結位置
を調節可能としたので、布押え上昇位置を容易に調節可
能である。
【0025】軌道面28aは種々の形状とすることがで
きる。図5は該軌道面28aを水平とした例を示し、
(a)はその斜視図、(b)はこの軌道面28aを用い
たときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リンク24
の変位を示す機構図である。戻しばね25は土台20と
駆動伝達リンク24の下端に接続され、該駆動伝達リン
ク24をその下端を左方へ引戻す方向(マグネット15
による引っ張り方向に対して反対の方向)へ付勢してい
る。
【0026】図5(b)において、xはワイヤー14に
より右方へ引っ張られる当接部材(被支持部)29の移
動量、zは中押え上げリンク21の長さ、yは駆動伝達
リンク24の上端と中押え上げリンク21の回転端間の
距離、Lは駆動伝達リンク24の長さ、Hは中押え上げ
リンク21の先端の上昇量である。また、Sは中押え上
げリンク21の先端が下降している状態(図1に示した
状態で、中押え9も下降している)での当接部29の位
置、Eは中押え上げリンク21の先端が上昇している状
態(中押え9も上昇している状態)での当接部29の位
置である。なお、このSの位置を以下、当接部29の始
点あるいは移動開始位置、Eの位置を当接部29の終点
あるいは移動終了位置と称して説明をする。
【0027】当接部29が移動開始位置Sにある状態で
は駆動伝達リンク24は軌道面28aに対して図面上で
反時計方向へ角度αだけ傾斜している。当接部29がそ
の移動終了位置へ向かうに従って、上述のように駆動伝
達リンク24の傾斜角αが大きくなるために該駆動伝達
リンク24の上端が上昇してゆく。そして、当接部29
が移動終了位置Eにある状態では駆動伝達リンク24が
軌道面28aに対してほぼ垂直(αが約90度)となる
ようにされている。
【0028】駆動伝達リンク24の上端の上昇量はL×
(1−sinα)であるから、中押え上げリンク21の
先端の上昇量Hは次のとおりとなる。 H=L×z/y×(1−sinα)・・・(3)
【0029】図6はこのように軌道面28aを水平とし
た場合に当接部29へ加わる力を示している。圧縮ばね
7による加圧力をF、軌道面28aに対する駆動伝達リ
ンク24の図面上反時計方向への傾斜角度をαとし、戻
しばね25による力は考えないものとすると、駆動伝達
リンク24を軌道面28aに沿って左方へ引戻そうとす
る力P:X方向分力(駆動伝達リンク24を運動開始位
置に戻そうとする力。P=Fsinα×cosα)は、
αが90度に近付くにつれ小さくなり、α=90度の時
に0となる。
【0030】従って、このように中押え9を上昇させた
ときに上記αが90度となる状態で駆動伝達リンク24
を停止させるようにすると、中押え上げリンク21の先
端を上昇させた状態を維持するためには、戻しばね25
の引張力に打ち勝つだけの力のみをマグネット15によ
って加えれば充分であることになる。戻しばね25の引
張力は圧縮ばね7の付勢力に比べて僅かであるので中押
え上げリンク21の先端の上昇を維持するためにマグネ
ット15へ流す必要のある電流はほんの僅かですむ。
【0031】このため、式(3)のz/yあるいはLを
大きくして中押え上げリンク21の先端の上昇量Hを大
きくすることができる。x=L×cosαであるから、
z/yのみを大きくするか、あるいはLを大きくしても
cosαを小さくすることにより、xを小さく且つHを
大きくすることができる。従って、ミシンフレーム1の
前端部の狭い空間17(図17参照)内に設置可能な布
押え上げ装置とすることができる。
【0032】また、再び中押え上げリンク21の先端を
下降させるためには、マグネット15をオフにしさえす
れば、戻しばね25の引張力により当接部29が引っ張
られて駆動伝達リンク24に図6に示した傾斜角αが生
じ、その結果、圧縮ばね7の力Fにより図6に示した力
Pが生じるので、確実に元の状態へ復帰する。
【0033】図7は軌道面28aの他の例を示し、
(a)はその斜視図、(b)はこのような軌道面28a
を用いたときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リン
ク24の変位を示す機構図である。この例では軌道面2
8aには当接部29の移動方向へ上昇するような傾斜を
設けられている。
【0034】この例の場合も図5の例の場合のように当
接部29がその移動終了位置へ向かうに従って、駆動伝
達リンク24の傾斜角α1が大きくなるために該駆動伝
達リンク24の上端が上昇してゆく。この例では更に軌
道面28aを傾斜(傾斜角α2)させたことにより、図
7(b)から明らかなように、駆動伝達リンク24の下
端の当接部29がその移動終了位置へ向かうに従って上
昇してゆくため、その上昇に伴い上端も上昇する。従っ
て、当接部29の移動量xに対する中押え上げリンク2
1の先端の上昇量Hが図5の例の場合よりも大きくな
る。
【0035】すなわち、移動量Xに対する中押え上げリ
ンク21の先端の上昇量が大きくなると共に移動終了位
置において中押え上げリンク2121の状態を維持する
ためには戻しばね25の引っ張り力に打ち勝つだけの力
のみをマグネット(駆動手段)15に加えれば良い。
【0036】図8は軌道面28aの更に他の例を示し、
(a)はその斜視図、(b)はこのような軌道面28a
を用いたときの中押え上げリンク21及び駆動伝達リン
ク24の変位を示す機構図である。この例は軌道面28
aに図7の例と同様に当接部29の移動終了位置への移
動方向へ上昇するような傾斜を設けているが、当接部2
9の終点近くで水平とした例を示している。従ってこの
例では、図5及び図6の例で述べた効果と図7の例で述
べた効果の双方が得られる。
【0037】図9は軌道面28aの形状を曲線状とした
場合に、マグネット15が当接部29を終点へ移動させ
るまでの間必要な力に、該軌道面28aの形状が与える
影響を説明するための図で、(a)は図1の実施例の軌
道面28aと同様であり下端28aの傾斜が徐々に減少
してゆき終点でほぼ水平となる例を示し、(b)は終点
の手前までの間は徐々に増加してゆき、その後減少して
終点でほぼ水平となる例を示し、(c)及び(d)はそ
れぞれ(a)及び(b)の軌道面28aを用いた場合の
当接部29を軌道面28aの傾斜に沿って終点まで移動
させる間に必要な力Pを示す。ただし、当接部29には
常に一定の力F’が加わるものとし、さらに図1の戻し
ばね25による力は無視するものとしている。
【0038】これらの図に示すように、F’の値が一定
とすると、軌道面28aの形状に応じ、当接部材29が
移動開始位置から移動終了位置まで移動する間の力Pが
種々変化する。当接部29へ加わる力は実際には圧縮ば
ね7の変形に伴い変化し、更に駆動伝達リンク24の傾
きによっても変化する。従って、圧縮ばね7による荷重
の変化及び駆動伝達リンク24の傾斜の変化との関係に
応じて、軌道面28aの形状を選択することにより、P
の最大値を低く押えることができ、また、Pの値ををほ
ぼ一定にすることも可能である。
【0039】そして、上記のようにマグネット15は少
なくとも3段階の出力状態を有する。すなわち、Pの最
大値を考慮した出力と、移動終了位置において布押えを
上昇位置に維持するための付勢手段25に抗する出力
と、移動終了位置から移動開始位置に戻すための出力=
0と、の3段階出力である。
【0040】図10は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の第2の実施例の主要部の機構図を示す。この実施
例では図1の長孔28は設けず、駆動伝達リンク24の
下端(被支持部)39をもう一つのリンク38の上端3
8a(支持部)で回転可能に支持し、このリンク38の
下端38bをミシンフレーム1等の静止部材へ回転可能
に取り付けている。その他の点は図1〜図3に示した実
施例と同様である。
【0041】ワイヤー14で被支持部39を矢印A方向
へ引っ張ると、被支持部39は下端38bを中心とした
円弧状の運動軌跡38cを描きながら移動する。その運
動軌跡38cは図示のようにほぼ直線状で被支持部39
の移動終了位置へ向かって上昇するような傾斜となって
いるので、図7の例で述べたと同様に中押え上げリンク
21の先端の上昇量Hが大きくなる効果を奏する。
【0042】本実施例においては、被支持部39の移動
終了位置で駆動伝達リンク24とリンク38とがほぼ一
直線となるようにすることにより、該終点では、中押え
上げリンク21を介して駆動伝達リンク24へ伝えられ
る圧縮ばね7の加圧力は殆ど全てリンク38へ伝達さ
れ、マグネット15に加わる力はほぼ戻しばね25の引
張力のみとなる。なお、この場合、駆動伝達リンク24
が中押え上げリンク21を介して受けている圧縮ばね7
の付勢力の作用方向は、被支持部39の移動終了位置に
おいて、運動軌跡38cと直交する。そして、被支持部
39に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0と
なる。
【0043】図示した実施例では、リンク38の下端3
8bの回転支点を中押え上げリンク21と駆動伝達リン
ク24との連結部(段ねじ23)の垂直下方へ配置して
おり、この場合、被支持部39の運動軌跡は図示したよ
うに終点に向かうに従って上昇し、右上がりとなる。従
って、図7及び8の例の場合と同様に駆動伝達リンク2
4の下端の被支持部39の上昇に伴い上端も上昇すた
め、被支持部39の移動量xに対する中押え上げリンク
21の先端の上昇量Hが図5の例の場合よりも大きくな
る。リンク38の下端38bの回転支点をさらに図の右
方へ位置させると被支持部39の移動軌跡は更に上昇し
ながら終点へ向かうことになるので、中押え上げリンク
21の先端の上昇量Hが更に大きくなる。
【0044】図11は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の第3の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝
達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)は駆
動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示す。
この実施例は、一端がミシンフレーム1へ回転可能に取
付けられ他端を中押え棒抱き4の下面と当接する中押え
上げリンク(従動部材)41と、下端をミシンフレーム
1へ回転可能に取り付けられ、上端を中押え上げリンク
41へ連結された駆動伝達リンク(駆動伝達部材)44
を有する。駆動伝達リンク44の中央部あるいは上端部
へ図示しないワイヤー等からなる駆動手段が連結されて
いる。ミシンフレーム1と駆動伝達リンク44との間に
は戻しばね25が設けられている。
【0045】中押え上げリンク41には長孔48が形成
され、駆動伝達リンク44の上端へ設けられた当接部
(被支持部)49がこの長孔48内に嵌合することによ
って駆動伝達リンク44と連結されている。長孔48の
上端(支持部あるいは軌道面)48aは(a)の状態で
は右下方向へ傾斜している。また、駆動伝達リンク44
はその上端が左方へ位置するように傾斜している。図示
しない圧縮ばねの加圧力が中押え棒抱き4を介して中押
え上げリンク41へ伝達されることにより当接部49は
長孔48の上端48aと当接する。従って、当接部49
は該上端38aを軌道面として移動可能である。
【0046】ワイヤー14によって駆動伝達リンク44
の中央部あるいは上端部を右方へ引っ張ると、駆動伝達
リンク44がその下端を中心として回転してその上端が
上昇する。従って、当接部材49と長孔48の上端48
aとの当接により、中押え上げリンク41その右端が上
昇する方向へ回転する。また、長孔48の上端48aが
(a)の状態で右下方向へ傾斜しているため、当接部材
49の右方移動に伴い中押え上げリンク41の先端がさ
らに上昇する。更に、(b)の移動終了位置で駆動伝達
リンク44と支持部48aとがほぼ直交するようにする
と、図6を参照して説明したように中押え棒抱き4を上
昇させた状態を維持するために必要な力は僅かとなる。
すなわち被支持部49に作用する布押えばねの付勢力の
X方向分力が0となる。
【0047】図12は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の更に第4の実施例の主要部を示し、(a)は、駆
動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)
は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示
す。この実施例は、傾斜した軌道面58aと、駆動伝達
リンク(駆動伝達部材)54を有する。駆動伝達リンク
54はその下端へ軌道面58aと当接する当接部材59
を取り付けられ、その上端を中押え棒抱き4へ回転可能
に取り付けられ、(a)の状態では図示のように傾斜し
ている。
【0048】ワイヤー14によって駆動伝達リンク54
の中央部あるいは下端部を右方へ引っ張ると、駆動伝達
リンク54はその傾斜角度αが大きくなって直立状態に
近付くので、その上端が上昇する。さらに駆動伝達リン
ク54は軌道面58aの形状に従い上昇するため、当接
部材59は更に上昇し、中押え棒抱き4を押し上げる。
なお、(b)の状態で駆動伝達リンク54が当接してい
る軌道面58aをほぼ水平となるようにすれば中押え棒
抱き4を上昇させた状態を維持するために必要な力は僅
かとなる。すなわち被支持部59に作用する布押えばね
の付勢力のX方向分力が0となる。
【0049】図13は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の更に第5の実施例の主要部を示し、(a)は、駆
動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)
は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示
す。この実施例は中押え上げリンク61(従動部材)、
駆動伝達リンク(駆動伝達部材)64、カム68を有す
る。中押え上げリンク61は一端をミシンフレーム1へ
回転可能に取付けられ、他端で中押え棒抱き4の下面と
当接する。
【0050】駆動伝達リンク64は上端は中押え上げリ
ンク61の中央部へ回転可能に連結され、下端部にはカ
ム68のカム面68aと当接する当接部69を有する。
駆動伝達リンク64には上下方向の長孔64aが形成さ
れ、ミシンフレーム1へ固定されたピン62がこの長孔
64aを通っている。
【0051】カム68はミシンフレーム1に固定された
軸63の回りを回転可能であり、その下端部とミシンフ
レーム1の間には戻しばね25が設けられている。カム
面68aは図13(a)の状態では駆動伝達リンク64
の当接部69と当接する位置から右方へ向かって上方へ
傾斜し、図13(b)の状態では駆動伝達リンク64の
当接部69と当接する部分がほぼ水平または軸63を中
心とする円弧となるような形状とされている。
【0052】ワイヤー装置14のワイヤー取り付け部1
4cはカム68の下端部付近へ連結されている。駆動伝
達リンク64と中押え上げリンク61との連結部65、
ピン62及び軸53は上下方向にほぼ一直線上となるよ
うに配置されている。本実施例の場合も被支持部69に
作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0となる。
【0053】圧縮ばね7による下方への付勢力は中押え
上げリンク61、駆動伝達リンク64を介してカム68
へ伝達される。
【0054】図13(a)の状態からワイヤー14によ
りカム68の下端を右方へ引くと、カム68は図の反時
計方向へ回転し、カム面68aの形状にしたがって駆動
伝達リンク64を上方へ押し上げる。その結果、中押え
上げリンク61の先端が上昇し、中押え棒抱き4及び中
押え棒3を上方へ押し上げる。
【0055】図13(b)の状態では駆動伝達リンク6
4からカム68へ伝達される力の向きは軸63へ向かう
ので、カム68を回転させる力は作用せず、この状態を
維持するためにはワイヤー14を、戻しばね25による
引張力に対向するだけの力を与えれば良いことになる。
また、上述したようにカム面68aの形状は、図13
(a)の状態では駆動伝達リンク64の当接部69と当
接する位置から右方へ向かって上方へ傾斜しているが、
この傾斜の大きさにより駆動伝達リンク64の上昇量が
決定されるので、該傾斜を大きくすることにより中押え
棒3を大きく上昇させることが可能である。
【0056】図14は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の更に第6の実施例の主要部を示し、(a)は、駆
動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)
は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示
す。この実施例は図13の実施例の中押え上げリンク6
1及び駆動伝達リンク64と同様な中押え上げリンク
(従動部材)71及び駆動伝達リンク(駆動伝達部材)
74を有するが、カム68は省略され、ワイヤー装置1
4のワイヤー取り付け部78にカム面78aを形成さ
れ、このカム面78aと駆動伝達リンク74の当接部7
9とが当接する。また、ワイヤー取り付け部78はミシ
ンフレーム1等の静止部材と当接し、該ミシンフレーム
1上を摺動しながら移動する。そして、ミシンフレーム
1とワイヤー取り付け部78との間に戻しばね25が設
けられている。
【0057】カム面78aは左上がりに形成されてお
り、(a)の状態からワイヤー取り付け部78の矢印方
向への移動に伴い駆動伝達リンク74が上昇し、(b)
の状態では駆動伝達リンク74の当接部79が当接する
位置が水平とって駆動伝達リンク74がカム面78aと
直交するような形状とされている。本実施例の場合も被
支持部79に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力
が0となる。
【0058】図15は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の更に第7の実施例の主要部を示し、(a)は、駆
動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)
は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示
す。この実施例は駆動伝達リンク(駆動伝達部材)84
と図13の実施例のカム68と同様なカム88を有す
る。駆動伝達リンク84は一端をミシンフレーム1へ回
転可能に取付けられ、他端で中押え棒抱き4の下面と当
接する。駆動伝達リンク84の中央にはカム88のカム
面88aと当接する当接部89が設けられている。当接
部89と軸83は上下方向にほぼ一直線上となるように
配置されている。
【0059】図15(a)の状態からワイヤー14によ
りカム88の下端を右方へ引くと、カム88は図の反時
計方向へ回転し、カム面88aの形状にしたがって、当
接部89を上方に押し上げる。従って、駆動伝達リンク
84の先端が上昇し、中押え棒抱き4及び中押え棒3を
上方へ押し上げる。
【0060】図15(b)の状態では当接部89からカ
ム88へ伝達される力の向きは軸83へ向かうので、カ
ム88を回転させる力は作用せず、この状態を維持する
ためにはワイヤー14を、戻しばね25による引張力に
対向するだけの力を与えれば良いことになる。また、カ
ム面88aの形状は、図15(a)の状態では駆動伝達
リンク84の当接部89と当接する位置から右方へ向か
って上方へ傾斜しており、この傾斜の大きさにより駆動
伝達リンク84の上昇量が決定されるので、該傾斜を大
きくすることにより中押え棒3を大きく上昇させること
が可能である。
【0061】図16は本発明によるミシンの布押え上昇
装置の更に第8の実施例の主要部を示し、(a)は、駆
動伝達部材の当接部が移動開始位置にある状態、(b)
は駆動伝達部材の当接部が移動終了位置にある状態を示
す。この実施例は図15の実施例の駆動伝達リンク84
と同様な駆動伝達リンク(駆動伝達部材)94を有する
が、カム88は省略され、ワイヤー装置14のワイヤー
取り付け部98にカム面98aを形成され、このカム面
98aと駆動伝達リンク94の当接部99とが当接す
る。また、ワイヤー取り付け部98はミシンフレーム1
と当接し、該ミシンフレーム1上を摺動しながら移動す
る。そして、ミシンフレーム1とワイヤー取り付け部9
8との間に戻しばね25が設けられている。
【0062】カム面98aは、(a)の状態からワイヤ
ー取り付け部98の矢印方向への移動に伴い駆動伝達リ
ンク94が上昇し、(b)の状態では駆動伝達リンク9
4の当接部99が当接する位置が水平となって駆動伝達
リンク94からの力の作用方向がカム面98aと直交す
るような形状とされている。本実施例の場合も被支持部
99に作用する布押えばねの付勢力のX方向分力が0と
なる。
【0063】以上本発明のミシンの布押え上昇装置を実
施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例には限
定されず種々変形可能である。例えば上記実施例では本
発明を中押え上げを上昇させる装置に適用した例につい
て説明した。中押えは刺繍ミシン等のように送り歯を用
いず布をXY方向に搬送させながら縫製を行なうミシン
に用いられるものであるが、これには限定されず、布押
え装置を上昇させる装置であればどのようなものにも適
用可能である。
【0064】また、 駆動伝達リンクの上端(駆動伝達
端)を上下動させるための駆動手段として、マグネット
15を用いず、他の電動式、流体式の駆動手段あるいは
足踏みペダル等の手動式の駆動手段を用いることができ
る。
【0065】また、前記第1実施例から第8実施例にお
いて駆動手段15は一方向の出力であるが、これに代え
て、例えば往復動エアーシリンダや往復動電磁シリンダ
を用いると付勢手段15を省略することができる。
【0066】前記第1実施例から第8実施例において付
勢手段15は戻しばねを用いているが、これに代えて、
本実施例で用いたワイヤー装置を駆動させるマグネット
15等の駆動手段を用いることも容易に考えられる。
【0067】また、前記第1実施例から第8実施例にお
いて駆動手段により駆動伝達部材を運動開始位置から運
動終了位置に移動させたとき、駆動伝達部材の被支持部
に作用する布押えばねのX方向分力(駆動伝達部材を運
動開始位置に戻そうとする力)が0となるようにした
が、これに代えて、例えばX方向分力を減少させたりさ
らに0に近づくようにすると、布押さえを上昇させた後
その状態を維持するための駆動減負荷が減少する.ま
た,運動終了位置において,X方向分力を減少させたり
0に近づくようにすると,駆動伝達部材を運動開始位置
に戻そうとした時,駆動手段出力を0にすると、駆動伝
達部材は自動的に運動開始位置になるので、付勢手段1
5を省略することができる。
【0068】また、前記第1実施例から第8実施例にお
いて、駆動伝達部材が運動開始位置にある時,図示しな
い被縫製物やミシン本体により、布押え9には布押えば
ねの付勢力に抗する力が作用するので、駆動伝達部材の
被支持部には布押えばねの付勢力が作用しない。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、駆動手段により駆動伝
達部材の駆動伝達端を上昇させることにより、布押え棒
を布押えばねの付勢力に抗して上昇させると、駆動伝達
部材に作用する布押えばねの付勢力が増大する。駆動手
段により駆動伝達部材を運動開始位置から運動終了位置
へ移動させた時、布押え棒が上昇すると共に、駆動伝達
部材の被支持部に作用する布押えばねの付勢力のX方向
分力が減少する。このため、布押え棒を上昇させた後、
その状態を維持する際に駆動源の負荷が減少し、必要な
駆動力は僅かですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるミシンの布押え上昇装置を中押
え上昇装置に適用した一実施例の斜視図である。
【図2】 図1の一部を拡大した斜視図である。
【図3】 図1の一部正面図である。
【図4】 図1の実施例の一部を変形した例を示し、
(a)は正面図、(b)は(a)のH−H断面図であ
る。
【図5】 図1の実施例の軌道面の他の例を示し、
(a)は斜視図、(b)は機構図である。
【図6】 図5の軌道面を用いた場合に当接部材へ加わ
る力を示すための説明図である。
【図7】 図1の実施例の軌道面の他の例を示し、
(a)は斜視図、(b)は機構図である。
【図8】 図1の実施例の軌道面の更に他の例を示し、
(a)はその斜視図、(b)は機構図である。
【図9】 軌道面の形状が、駆動伝達部材の被支持部を
終点へ移動させるために必要な力に与える影響を説明す
るための図で、(a)は図1の実施例の軌道面、(b)
は他の軌道面のそれぞれ正面図、(c)及び(d)はそ
れぞれ(a)及び(b)の軌道面を用いた場合の駆動伝
達部材の被支持部を軌道面の傾斜に沿って終点へ移動さ
せるために必要な力Pのグラフを示す図である。
【図10】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の他
の実施例の主要部の機構図である。
【図11】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の他
の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材の被
支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝達部
材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図12】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更
に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材
の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝
達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図13】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更
に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材
の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝
達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図14】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更
に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材
の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝
達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図15】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更
に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材
の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝
達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図16】 本発明によるミシンの布押え上昇装置の更
に他の実施例の主要部を示し、(a)は、駆動伝達部材
の被支持部が移動開始位置にある状態、(b)は駆動伝
達部材の被支持部が移動終了位置にある状態を示す。
【図17】 ミシンの布押え上昇装置の従来例の斜視図
である。
【図18】 図17を一部拡大した正面図である。
【符号の説明】
1 ミシンフレーム 2 中押え下メタル 3 中押え棒 4 中押え棒抱き 5 溝 6 案内棒 7 圧縮ばね 8 調節ねじ 9 中押え 14 ワイヤー 14 ワイヤー装置 14a ワイヤー部 14b,14c ワイヤー取り付け部 15 マグネット(駆動手段) 20 土台 21,41,61,71 中押え上げリンク(従動部
材) 22,23,26 段ねじ 24,44,54,64,74,84,94 駆動伝達
リンク(駆動伝達部材) 25 戻しばね 27 ナット 28,48 長孔(運動軌跡形成手段) 28a,48a,58a 支持部 29,49,59,69,79,89,99 当接部
(被支持部) 38 リンク(運動軌跡形成手段) 38a リンクの上端(支持部) 38c 運動軌跡 39 被支持部 62 ピン 68,88 カム(運動軌跡形成手段) 78,98 ワイヤー取り付け部(運動軌跡形成手段) 68a,78a,88a,98a カム面(支持部) 83 軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布押えを固定する布押え棒(3)と、 布押え棒を下方に付勢する布押えばね(7)と、 被支持部(29,39,49,59,69,79,8
    9,99)と駆動伝達端を有し該駆動伝達端の上下動に
    より布押えばねの付勢力に抗して布押え棒を上下動させ
    る駆動伝達部材(24,44,54,64,74,8
    4,94)と、 前記駆動伝達部材の被支持部を所定の運動軌跡に沿わせ
    て移動させる運動軌跡形成手段(28,38,48,5
    8,68,78,88,98)と、 前記駆動伝達部材または運動軌跡形成手段へ駆動力を与
    えることにより駆動伝達部材の駆動伝達端を上下動させ
    るための駆動手段(15)と、を有し、 前記駆動手段により前記駆動伝達部材を運動開始位置か
    ら運動終了位置へ移動させた時、布押え棒が上昇すると
    共に、前記駆動伝達部材の被支持部に作用する布押えば
    ねの付勢力のX方向分力が減少することを特徴とするミ
    シンの布押え上昇装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002166083A (ja) * 2000-12-05 2002-06-11 Juki Corp ミシンの押え上げ装置
CN114763636A (zh) * 2021-01-13 2022-07-19 杰克科技股份有限公司 联调机构及缝纫机

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