JP3726924B2 - 操作弁のスプール移動装置 - Google Patents

操作弁のスプール移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3726924B2
JP3726924B2 JP09512796A JP9512796A JP3726924B2 JP 3726924 B2 JP3726924 B2 JP 3726924B2 JP 09512796 A JP09512796 A JP 09512796A JP 9512796 A JP9512796 A JP 9512796A JP 3726924 B2 JP3726924 B2 JP 3726924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
spool
chamber
reducing valve
pressure reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09512796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09280387A (ja
Inventor
秀司 堀
剛敏 坂本
直樹 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP09512796A priority Critical patent/JP3726924B2/ja
Priority to PCT/JP1997/001202 priority patent/WO1997039245A1/ja
Publication of JPH09280387A publication Critical patent/JPH09280387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3726924B2 publication Critical patent/JP3726924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B13/00Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
    • F15B13/02Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors
    • F15B13/04Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor
    • F15B13/042Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure
    • F15B13/043Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure with electrically-controlled pilot valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Servomotors (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧源の圧油を油圧アクチュエータに供給する操作弁のスプールを中立位置、第1位置、第2位置に移動する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧源の圧油を油圧アクチュエータに供給する操作弁としては、弁本体のスプール孔にスプールを摺動自在に形成し、そのスプールを中立位置、第1位置、第2位置に移動して油圧源の圧油を油圧アクチュエータに供給するものが知られている。
【0003】
例えば、弁本体にポンプポートと第1、第2アクチュエータポートとタンクポートを形成し、スプールをスプリングによって各ポートを遮断する中立位置に保持し、スプールをその中立位置を境として一側方の第1位置とするとポンプポートと第1アクチュエータポートが連通し、かつ第2アクチュエータポートとタンクポートが連通し、スプールを前記中立位置を境として他側方の第2位置とするとポンプポートと第2アクチュエータポートが連通し、かつ第1アクチュエータポートとタンクポートが連通するようにした操作弁が知られている。
【0004】
前述の操作弁のスプールを移動するには、例えば実開平4−106503号公報に開示された様に、スプールの両端部に第1室と第2室を形成し、その第1室に圧油を供給する第1比例電磁減圧弁と、第2室に圧油を供給する第2比例電磁減圧弁を設けたものが知られている。
【0005】
この操作弁であれば、第1比例電磁減圧弁のソレノイドに通電することでスプールを第1位置に移動できるし、第2比例電磁減圧弁のソレノイドに通電すればスプールを第2位置に移動できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の操作弁であると、スプールを中立位置を境として第1位置と第2位置に移動するために2つの比例電磁減圧弁を用いているので、高価な比例電磁減圧弁を弁本体に2個取付けることになり、大変高価な操作弁となる。
【0007】
また、弁本体の両端部にそれぞれ比例電磁減圧弁を取付けるために操作弁全体が大型となり、その操作弁を車体等に取付ける際に、その取付場所の面積が大となるので、操作弁の取付位置に制約を受ける。
【0008】
また、2つの比例電磁減圧弁のソレノイドにそれぞれ電気信号線を結線するので、その電気信号線の本数が多くなるし、結線箇所が多くなって結線作業が面倒となるばかりか、断線等の故障が発生し易く信頼性が悪いものとなる。
【0009】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした操作弁のスプール移動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、弁本体1のスプール孔2にスプール3を、ポンプポート7と第1アクチュエータポート8、第2アクチュエータポート9を遮断する中立位置と、この中立位置を境とした一方向でポンプポート7と第2アクチュエータポート9を連通し、第1アクチュエータポート8とタンクポートを連通する第1位置と、前記中立位置を境とした他方向でポンプポート7と第1アクチュエータポート8を連通し、第2アクチュエータポート9とタンクポートを連通する第2位置とに移動自在に嵌挿し、そのスプール3をスプリング13で中立位置に保持した操作弁において、
前記スプール3を第1位置に向けて移動する第1室24と、前記スプール3を第2位置に向けて移動し、かつ第1室24よりも受圧面積が大きな第2室25と、比例電磁減圧弁32を設け、
前記比例電磁減圧弁32を、通電量がゼロの時には第1室24、第2室25を油圧源と遮断し、かつ低圧側に連通し、通電量が設定した最小電流値の時には第1室24、第2室25を油圧源に連通し、通電量が設定した最小電流値から設定した最大電流値まで順次大きくなるにつれて第2室25内の圧力を順次減圧すると共に、第1室24を油圧源に連通し続けるものとしたことを特徴とする操作弁のスプール移動装置である。
【0011】
第1の発明によれば、比例電磁減圧弁32の通電量がゼロの時には第1室24、第2室25がタンク圧となるからスプール3が中立位置となる。設定した最小電流値を通電した時には第1室24、第2室25に油圧源の圧油が供給されて両方の圧力が等しくなり、第1室24と第2室25の受圧面積差によってスプール3が第2位置に向けてフルストローク移動する。通電量を設定した最小電流値より大きくすると第2室25内の圧力が順次減圧されるからスプール3を第2位置に向けて移動する力が小さくなり、スプール3が第2位置から中立位置に向けて移動し、第2室25内の圧力がある圧力となるとスプール3が中立位置となり、それ以上に圧力が低下すると第1室24内の圧力でスプール3が第1位置に向けて移動して最大電流値でフルストローク移動する。
【0012】
このようであるから、1つの比例電磁減圧弁を用いることでスプール3を中立位置を境として一方向の第1位置と他方向の第2位置に移動できる。
【0013】
したがって、高価な比例電磁減圧弁が1つであるから安価な操作弁となるし、操作弁全体が小型となって操作弁の取付場所の面積が小さくなって取付位置に制約をうけない。しかも、電気信号線の本数が少なく結線作業が容易であるし、断線などが発生し難くなって信頼性が向上する。
【0014】
第2の発明は、第1の発明における比例電磁減圧弁32の通電量が設定した最小電流値と設定した最大電流値との中間の設定した中間電流値の時に第2室25内の圧力が、その第2室25内の圧力によりスプール3を第2位置に向けて移動する力と第1室24内の圧力によりスプール3を第1位置に向けて移動する力が同一となるようにし、
前記比例電磁減圧弁32に設定した中間電流値を通電してスプール3を中立位置に保持するようにした操作弁のスプール移動装置である。
【0015】
第2の発明によれば、比例電磁減圧弁32に設定した中間電流値を通電してスプール3を中立位置に保持しているので、その通電量を減少することでスプール3が第2位置に向けて移動し、増加することでスプール3が第1位置に移動する。
【0016】
これにより、操作レバーを中立位置を境として一方向と他方向に揺動することで出力信号を増加、減少することでスプール3を移動できるから、通常の油圧パイロット弁と同様に操作することでスプール3を中立位置を境として一方向の第1位置、他方向の第2位置に移動できる。
【0017】
第3の発明は、第1・第2の発明におけるスプール3にピストン23を連結して第1室24と第2室25を形成し、
コイル31の通電量に比例した推力となるプランジャ30と、減圧弁スプール28と、油圧源に連通した第1ポート33と、第1室24に連通した第2ポート34と、第2室25に連通した第3ポート35と、ドレーン穴45とで比例電磁減圧弁32とし、
前記減圧弁スプール28を第2スプリング43で第1の位置とし、プランジャ30の小さな推力によって減圧弁スプール28が第2の位置に押され、プランジャ30の推力が大きくなることによって減圧弁スプール28が第3の位置に押されようにし、減圧弁スプール28とピストン23との間に第1スプリング42を設け、この第1スプリング42のバネ力で第3の位置の減圧弁スプール28を第2の位置に向けて押すようにし、
前記減圧弁スプール28が第1の位置の時には第1ポート33を遮断し、第2ポート34と第3ポート35をドレーン穴45に連通し、
減圧弁スプール28が第2の位置の時には第1ポート33と第2ポート34と第3ポート35を連通し、ドレーン穴45を閉じ、
減圧弁スプール28が第3の位置の時には第1ポート33と第2ポート34を連通し、第1ポート33と第3ポート35を遮断し、かつ第3ポート35を減圧部を経て低圧側に連通し、
スプール3が他方向ストロークエンド位置から一方向に移動するストロークに応じて第1スプリング42のバネ力が順次大きくなるようにした操作弁のスプール移動装置である。
【0018】
第3の発明によれば、コイル31への通電量がゼロの時には第2スプリング43で減圧弁スプール28を確実に第1の位置に移動するので、例えば油圧ポンプを駆動するエンジンを始動した時に油圧ポンプの圧油が第1室24、第2室25に供給されることがなく、スプール3を中立位置に保持できる。またコイル31への通電量を中間の値としてプランジャ30の推力で減圧弁スプール28を第3の位置としてスプール3を他方向ストロークエンド位置から一方向に移動する時に、そのスプール3のストローク(位置)が第1スプリング42のバネ力としてフィードバックされて減圧弁プール28を第2の位置に押すので、コイル31への通電量に比例したプランジャ30の推力とスプール3の位置による第1スプリング42のバネ力によってスプール3の位置が決定されるので、スプール3をコイル31への通電量に応じた所定の位置に精度良く停止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、弁本体1のスプール孔2にスプール3が摺動自在に嵌挿してある。弁本体1には主ポンプポート4と第1ポンプポート5と第2ポンプポート6より成るポンプポート7と、このポンプポート7を境とした両側位置に第1アクチュエータポート8、第2アクチュエータポート9、第1タンクポート10、第2タンクポート11がそれぞれスプール孔2に開口して形成してある。前記第1ポンプポート5と第2ポンプポート6は連通している。
【0020】
前記弁本体1の一端面1aにスプリング筒12が取付けてあり、このスプリング筒12内に設けたスプリング13と第1スプリング受け14、第2スプリング受け15でスプール3を図示の中立位置に保持してある。
【0021】
スプール3には第1小径部16、第2小径部17、第3小径部18及び各小径部に開口したスリット19が形成してあり、スプール3が図示の中立位置であると各ポートが遮断される。
【0022】
スプール3が図示の中立位置から左方に移動して第1位置となると主ポンプポート4と第1ポンプポート5、第1ポンプポート5と常時連通している第2ポンプポート6と第2アクチュエータポート9、第1アクチュエータポート8と第1タンクポート10がそれぞれ連通し、ポンプポート7の圧油が第2アクチュエータポート9に供給され、第1アクチュエータポート8の圧油が第1タンクポート10に流出する。
【0023】
スプール3が図示の中立位置から右方に移動して第2位置となると主ポンプポート4と第2ポンプポート6、第2ポンプポート6と常時連通している第1ポンプポート5と第1アクチュエータポート8、第2アクチュエータポート9と第2タンクポート11がそれぞれ連通し、ポンプポート7の圧油が第1アクチュエータポート8に供給され、第2アクチュエータポート9の圧油が第2タンクポート11に流出する。
【0024】
前記弁本体1の他端面1bにブロック20が取付けてある。このブロック20にはスプール孔2と連通し、かつスプール3が突出するピストン孔21と減圧弁用孔22が同心状に形成してあり、そのピストン孔21に嵌挿したピストン23がスプール3に連結されて第1室24と第2室25を形成している。このピストン23の小径部23aは減圧弁用孔22内に突出している。
【0025】
前記減圧弁用孔22にはプレート26に設けたスリーブ27が嵌挿してあり、そのスリーブ27内に減圧弁スプール28が嵌挿してある。この減圧弁スプール28は比例ソレノイド29のプランジャー30によって押され、そのプランジャ30はコイル31への通電量に比例した推力で押されるようになって比例電磁減圧弁32を構成している。
【0026】
前記スリーブ27には図2に示すように第1ポート33、第2ポート34、第3ポート35が形成してある。第1ポート33は第1油孔36でパイロット油圧源に連通し、第2ポート34は第2油孔37で第1室24に連通し、第3ポート35は第3油孔38で第2室25に連通している。
【0027】
前記減圧弁スプール28の外周面における長手方向中間部には複数のスリット39が周方向に間隔を置いて形成してあり、減圧弁スプール28の外周面における第3ポート35よりも端部には複数の減圧用スリット40が周方向に間隔を置いて形成してある。
【0028】
前記スリーブ27に当接したスプリング受41とピストン23との間に第1スプリング42が設けられ、このスプリグ受41と減圧弁スプール28との間に第2スプリグ43が設けてある。この第2スプリング43は第1スプリング42よりも弱いバネ力である。
【0029】
前記減圧弁スプール28は図3と図4に示すように減圧弁用孔22に開口した盲穴44を有し、その盲穴44はドレーン穴45で外周面に開口し、かつポート46で一端面に開口し、その減圧弁用孔22はドレーン油孔47で第1タンクポート10に連通している。
【0030】
次に作動とともに各部の詳細を説明する。
(スプール3を中立位置とする場合)
コイル31への通電量をゼロとし、プランジャ30の推力をゼロとする。
減圧弁スプール28は第2スプリング43で左方に押されて図2の位置となり、スプリング受け41はスリーブ27に当接し、スプリング受け41と減圧弁スプール28とは離隔する。これにより、スリット39と第1ポート33が連通せずに第1ポート33が遮断され、第2ポート34と第3ポート35がスリット39で連通し、ドレーン穴45が第2ポート34に開口する。
【0031】
第1室24は第2油孔37、第2ポート34、ドレーン穴45、盲穴44、減圧弁用孔22、ドレーン油孔47で第1タンクポート10に連通し、第2室25は第3油孔38、第3ポート35、スリット39、ドレーン穴45、盲穴44、減圧弁用孔22、ドレーン油孔47で第1タンクポート10に連通する。
【0032】
このようであるから、第1室24、第2室25はタンク圧となり、ピストン23によりスプール3に力が作用しないので、スプール3はスプリング13で中立位置となる。
【0033】
なお、この状態でパイロット油圧源となるパイロット油圧ポンプを駆動するエンジンを始動しても、そのパイロット油圧ポンプの吐出圧油は第1ポート33が遮断しているから第1室24、第2室25に供給されない。したがって、エンジン始動時にスプール3が移動することがない。
【0034】
(スプール3を第2位置とする場合)
コイル31に弱い電流を通電し、プランジャ30の推力(右向きの力)を小とする。
プランジャ30の推力で減圧弁スプール28が第2プリング43に抗して右方に若干(ストロークS1 )移動してバネ受41に当接する。これにより第1ポート33と第2ポート34がスリット39で連通すると共に、スリット39と第3ポート35の開口面積が減少し、ドレーン穴45が第2ポート34と遮断する。減圧弁スプール28が移動すると第2スプリング43の力が大きくなるので、結局減圧弁スプール28はプランジャ30の推力に比例したストロークだけ移動する。
【0035】
第1室24には第1ポート33、スリット39、第2ポート34、第2油孔37を経て第1油孔36内の圧油が供給され、その第1室24内の圧力P1 は第1油孔36の圧力P0 となる。
【0036】
第2室25には第1ポート33、スリット39、第3ポート35、第3油孔38を経て第1油孔36内の圧油が供給され、その第2室35内の圧力P2 は第1油孔36の圧力P0 で、P1 =P2 となる。
【0037】
ピストン23には(P1 ×PA )の左向きの力F1 と、(P2 ×PB )の右向きの力F2 が作用する。PA は第1受圧室24の受圧面積、PB は第2受圧室25の受圧面積であり、PA <PB となっている。
【0038】
第1室24の圧力P1 と第2室25の圧力P2 は等しいので、PA <PB であるから左向きの力F1 (P1 ×PA )よりも右向きの力F2 (P2 ×PB )が大きくなる。
【0039】
これによってピストン23には(F2 −F1 )の右向きの力が作用してスプール3をスプリング13に抗して右方に押す。これにより、スプリング13のバネ力が大きくなり、そのスプリング13のバネ力と右向きの力(F2 −F1 )がバランスするまでスプール3は右方に押される。この時の右向きの力(F2 −F1 )が最大であるから結局スプール3は第2位置に向けてフルストローク移動する。(図2の仮想線参照)この時、第1スプリング42は伸びてバネ力が小さくなるが、その時のバネ力は第2スプリング43のバネ力よりも大きく設定してあるから、バネ受け41が移動することがない。
【0040】
前述の状態からコイル31への電流値を大きくするとプランジャ30の推力が大きくなる。
プランジャ30によって減圧弁スプール28がバネ受け41を介して第1スプリング42に抗してさらに右方に移動して図5に示すようにスリット39と第3ポート35が遮断し、第3ポート35は減圧用スリット40で減圧弁用孔22に連通する。
【0041】
第1室24内には圧油が供給され続けるが第2室25内の圧油は第3ポート35、減圧用スリット40、ポート46、盲穴44、減圧弁用孔22、ドレーン油孔47を経て第1タンクポート10に流出するので第2室25内の圧力P2 は減圧される。
【0042】
第2室25内の圧力P2 が低下することで右向きの力F2 が小さくなり、右向きの力F2 と左向きの力F1 の差F2 −F2 (P2 ×PB −P1 ×PA )が小さくなるので、スプール3はスプリング13で左方(中立位置)に向けて移動される。これにより、第1スプリング42のバネ力が大きくなって減圧弁スプール28はプランジャ30の推力に抗して第3ポート35と減圧用スリット40を遮断し、スリット39と第3ポート35を連通する位置に移動し、第2室25内の圧力P2 が高くなってピストン23でスプール3を第2位置に向けて押す。
【0043】
この動作を繰り返して前記第2室25内の圧力P2 はプランジャ30の推力とスプール3の位置による第1スプリング42のバネ力によって一義的に決定する。したがって、スプール3はコイル31への通電量に応じた位置に精度良く停止する。
【0044】
これにより、コイル31の電流値を大きくするにつれてスプール3の中立位置に向けて移動するストロークが長くなり、設定した中間電流値でスプール3は中立位置となる。
この設定した電流値とは、第2室25の圧力P2 が(P2 ×PB )=(P1 ×PA )となる時の減圧部開口面積になる値である。
【0045】
以上の様に、コイル31に設定した最小電流値を通電するとスプール3は第2位置に向けてフルストローク移動し、その状態から電流値を順次大きくするとスプール3は中立位置に向けて移動し、設定した中間電流値でスプール3は中立位置となる。
【0046】
(スプール3を第1位置に移動する場合)
コイル31への通電流を前述の設定した中間電流値よりも大きくし、プランジャ30の推力を大きくする。
減圧弁スプール28が右方に移動して減圧用スリット40と第3ポート35が開口するから、第2室25内の圧力P2 がさらに低下する。
【0047】
これによって、右向きの力F2 (P2 ×PB )が左向きの力F1 (P1 ×PA )よりも小さくなり、スプール3には(F1 −F2 )の左向きの力が作用してスプール3は第1位置に向けて移動する。このストロークはコイル31への通電量に比例し、設定した最大電流値でスプール3は第1位置に向けてフルストローク移動する。
【0048】
つまり、コイル31の通電量を設定した中間電流値より順次大きくすることでスプール3は第1位置に向けて移動し、設定した最大電流値でフルストローク移動する。
【0049】
以上の説明のように、減圧弁スプール28は第1室24、第2室25をパイロット油圧源とドレーンに連通・遮断すると共に、第2室25内の圧力を減圧する機能を有する。
【0050】
次に本発明の第2実施例を説明する。
コイル31に前述の設定した中間電流値を通電して(P1 ×PA )=(P2 ×PB )としてスプール3を中立位置に保持する。
【0051】
スプール3を第2位置に移動する時には前述の状態からコイル31への通電量を減少することで第2室25の圧力P2 を高くし、(P1 ×P2 )<(P2 ×PB )としてスプール3を右方(第2位置)に向けて移動する。
【0052】
スプール3を第1位置に移動する時には前述の状態からコイル31への通電量を大きくして第2室25内の圧力P2 を低くし、(P1 ×P2 )<(P2 ×PB )としてスプール3を左方(第1位置)に向けて移動する。
【0053】
このようにすれば、図6に示すように操作レバー50を中立位置Nから第1位置A、第2位置Bに揺動自在とし、操作レバー50が中立位置Nの時にはコイル31に所定の電流値を通電し、第1位置Aに向けて揺動するとコイル31への通電量が増加し、第2位置Bに向けて揺動するとコイル31への通電量が減少するようにすることが可能となる。
【0054】
これにより、通常一般の油圧パイロット弁により操作弁を切換え操作するのと同様な操作感覚で操作弁のスプール3を移動することができる。
【0055】
なお、前述のように操作レバー50の揺動によりコイル31に通電制御するには、操作レバー50でポテンショメータ51を回転し、そのポテンショメータ51の出力値によってコイル31への通電量をコントロール等によって制御すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す操作弁の断面図である。
【図2】スプールを移動する部分の拡大断面図である。
【図3】減圧弁スプールの正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】減圧弁スプールが移動した状態を示す説明図である。
【図6】操作レバーの説明図である。
【符号の説明】
1…弁本体
2…スプール孔
3…スプール
7…ポンプポート
8…第1アクチュエータポート
9…第2アクチュエータポート
10…第1タンクポート
11…第2タンクポート
13…スプリング
20…ブロック
21…ピストン孔
22…減圧弁用孔
23…ピストン
24…第1室
25…第2室
27…スリーブ
28…減圧弁スプール
30…プランジャ
31…コイル
32…比例電磁減圧弁
33…第1ポート
34…第2ポート
35…第3ポート
36…第2油孔
37…第2油孔
38…第3油孔
39…スリット
40…減圧用スリット
45…ドレーン穴
47…ドレーン油孔
50…操作レバー
51…ポテンショメータ

Claims (3)

  1. 弁本体1のスプール孔2にスプール3を、ポンプポート7と第1アクチュエータポート8、第2アクチュエータポート9を遮断する中立位置と、この中立位置を境とした一方向でポンプポート7と第2アクチュエータポート9を連通し、第1アクチュエータポート8とタンクポートを連通する第1位置と、前記中立位置を境とした他方向でポンプポート7と第1アクチュエータポート8を連通し、第2アクチュエータポート9とタンクポートを連通する第2位置とに移動自在に嵌挿し、そのスプール3をスプリング13で中立位置に保持した操作弁において、
    前記スプール3を第1位置に向けて移動する第1室24と、前記スプール3を第2位置に向けて移動し、かつ第1室24よりも受圧面積が大きな第2室25と、比例電磁減圧弁32を設け、
    前記比例電磁減圧弁32を、通電量がゼロの時には第1室24、第2室25を油圧源と遮断し、かつ低圧側に連通し、通電量が設定した最小電流値の時には第1室24、第2室25を油圧源に連通し、通電量が設定した最小電流値から設定した最大電流値まで順次大きくなるにつれて第2室25内の圧力を順次減圧すると共に、第1室24を油圧源に連通し続けるものとしたことを特徴とする操作弁のスプール移動装置。
  2. 前記比例電磁減圧弁32の通電量が設定した最小電流値と設定した最大電流値との中間の設定した中間電流値の時に第2室25内の圧力が、その第2室25内の圧力によりスプール3を第2位置に向けて移動する力と第1室24内の圧力によりスプール3を第1位置に向けて移動する力が同一となるようにし、
    前記比例電磁減圧弁32に設定した中間電流値を通電してスプール3を中立位置に保持するようにした請求項1記載の操作弁のスプール移動装置。
  3. 前記スプール3にピストン23を連結して第1室24と第2室25を形成し、
    コイル31の通電量に比例した推力となるプランジャ30と、減圧弁スプール28と、油圧源に連通した第1ポート33と、第1室24に連通した第2ポート34と、第2室25に連通した第3ポート35と、ドレーン穴45とで比例電磁減圧弁32とし、
    前記減圧弁スプール28を第2スプリング43で第1の位置とし、プランジャ30の小さな推力によって減圧弁スプール28が第2スプリング43に抗して第2の位置に押され、プランジャ30の推力が大きくなることによって減圧弁スプール28が第3の位置に押されようにし、減圧弁スプール28とピストン23との間に第1スプリング42を設け、この第1スプリング42のバネ力で第3の位置の減圧弁スプール28を第2の位置に向けて押すようにし、
    前記減圧弁スプール28が第1の位置の時には第1ポート33を遮断し、第2ポート34と第3ポート35をドレーン穴45に連通し、
    減圧弁スプール28が第2の位置の時には第1ポート33と第2ポート34と第3ポート35を連通し、ドレーン穴45を閉じ、
    減圧弁スプール28が第3の位置の時には第1ポート33と第2ポート34を連通し、第1ポート33と第3ポート35を遮断し、かつ第3ポート35を減圧部を経て低圧側に連通し、
    スプール3が他方向ストロークエンド位置から一方向に移動するストロークに応じて第2スプリング42のバネ力が順次大きくなるようにした請求項1又は2記載の操作弁のスプール移動装置。
JP09512796A 1996-04-17 1996-04-17 操作弁のスプール移動装置 Expired - Lifetime JP3726924B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09512796A JP3726924B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 操作弁のスプール移動装置
PCT/JP1997/001202 WO1997039245A1 (fr) 1996-04-17 1997-04-08 Dispositif pour deplacer le tiroir d'une vanne de regulation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09512796A JP3726924B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 操作弁のスプール移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09280387A JPH09280387A (ja) 1997-10-28
JP3726924B2 true JP3726924B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=14129167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09512796A Expired - Lifetime JP3726924B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 操作弁のスプール移動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3726924B2 (ja)
WO (1) WO1997039245A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19925371A1 (de) * 1999-06-02 2000-12-07 Bosch Gmbh Robert Wegeventil
SE545451C2 (en) * 2021-03-31 2023-09-12 Parker Hannifin Emea Sarl A method and valve arrangement for controlling motion of a spool of a directional control valve

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58140379U (ja) * 1982-03-17 1983-09-21 豊興工業株式会社 電磁方向切換弁
JPS61153005A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧機器の変位制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO1997039245A1 (fr) 1997-10-23
JPH09280387A (ja) 1997-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6164068A (en) Variable pressure hydraulic systems
JP3776744B2 (ja) パイロット操作制御弁のエア抜き構造
JPH06264998A (ja) トランスミッション制御装置用の連結オーバライド装置
JP3726924B2 (ja) 操作弁のスプール移動装置
JP2784836B2 (ja) 電磁切換弁
JPS6244142B2 (ja)
JP2607302Y2 (ja) 方向流量制御弁装置
JPH06249204A (ja) 慣性体の振れ戻り防止方法及び装置
JP2844504B2 (ja) 電磁比例制御弁
JP2816898B2 (ja) 流量制御弁
JP3666975B2 (ja) リリーフバルブ
JP3752153B2 (ja) 圧力補償油圧回路
JPH0672658B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH063243Y2 (ja) 電気作動式クラッチ圧力制御弁
JP2604486Y2 (ja) 方向切換弁の切換装置
JPS603419Y2 (ja) セレクトバルブ
JPH0333575A (ja) ポペット弁装置
JP2518164Y2 (ja) 手動操作部を有するパイロット形電磁弁
JP3891750B2 (ja) ホールディングバルブ
JPH0235099Y2 (ja)
JPS5950284A (ja) 多段電磁制御弁
JPH0112006Y2 (ja)
JPH07286602A (ja) 圧油供給装置
JPS5821921Y2 (ja) 遠隔操作装置
JPS5927522Y2 (ja) 電磁弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7