JP3726818B2 - 紙の製造方法 - Google Patents
紙の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3726818B2 JP3726818B2 JP2003080114A JP2003080114A JP3726818B2 JP 3726818 B2 JP3726818 B2 JP 3726818B2 JP 2003080114 A JP2003080114 A JP 2003080114A JP 2003080114 A JP2003080114 A JP 2003080114A JP 3726818 B2 JP3726818 B2 JP 3726818B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- paper
- compound
- weight
- amide compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紙の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、紙力を低下させることなく、嵩高な紙を得ることができると共に、抄紙工程でのろ水性と歩留りを向上させることができる紙の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、紙製品の製造コストの低減から、紙を製造する際のパルプ使用量を少なくし、様々な紙製品の坪量を下げる試みが行われている。また、環境保護及び資源の有効利用の観点からも紙の軽量化、古紙パルプの再利用が求められている。しかしながら、坪量を低下させた紙や、パルプ繊維が短くやせている古紙パルプを多く配合した紙では、紙の厚さが薄くてボリユーム感が乏しく、また、印刷したインクが裏側へ抜けるなどの問題が生じる。そこで、少ないパルプでも厚みのある嵩高な紙が望まれている。
嵩高な紙を得る方法として、例えばパルプに架橋剤を反応させる方法(例えば特許文献1、特許文献2参照)、合成繊維との混抄を行う方法(例えば、特許文献3参照)、パルプ間に無機物等の充填物を満たす方法(例えば、特許文献4参照)、発泡性粒子を用いる方法(例えば、特許文献5、特許文献6参照)が開示されている。しかしながら、架橋パルプや合成繊維等の使用は、紙のリサイクルを不可能にしてしまい、パルプ間に充填物を満たす方法や発泡性粒子を用いる方法では、紙力が著しく低下するという問題がある。
【0003】
薬剤を添加して嵩高な紙を得る方法として、脂肪酸及び脂肪酸エステルのポリオキシアルキレン付加物からなる添加剤を使用する方法(例えば、特許文献7参照)、油脂又は糖アルコール系非イオン性界面活性剤を用いた添加剤を使用する方法(例えば、特許文献8参照)、四級アンモニウム塩、アルキルアミン及びベタイン型両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用した添加剤を使用する方法(例えば、特許文献9参照)が開示されている。しかしながら、これらの方法では十分な嵩高効果を得ることはできず、また、紙力が低下するという問題がある。さらに脂肪酸と特定のアミン化合物を反応させて得られる縮合物を添加する方法が開示されているが(例えば特許文献10参照)、紙力が低下するという問題がある。
紙力を増す方法として、澱粉、ポリアクリルアミド、ポリアミドポリアミンーエピクロルヒドリン樹脂等の高分子化合物を添加する方法が知られている。しかしながら、前述の嵩高な紙を得るための薬剤とこれらの高分子化合物を抄紙系で併用した場合には、薬剤による嵩高効果が低下するという問題がある。
また、古紙パルプの配合量増加に伴って、抄紙系中の微細繊維及び炭酸カルシウムなどの填料が増加している。近年は白水のクローズド化が進んでおり、これらの微細繊維及び填料を紙に多く歩留らせることが課題となっている。また、抄紙系中の微細繊維及び填料が増加すると、パルプスラリーのろ水性が低下する。ろ水性が低下すると、紙を製造する際の乾燥に要する熱量あるいは時間が増加し、生産性が低下するという問題がある。歩留り及びろ水性を向上させる方法として、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン等の高分子化合物を添加する方法が知られている。しかしながら、前述の嵩高な紙を得るための薬剤とこれらの高分子化合物を抄紙系で併用した場合には、薬剤による嵩高効果が低下するという問題がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−185791号 公報
【特許文献2】
特開平4−185792号 公報
【特許文献3】
特開平3−269199号 公報
【特許文献4】
特開平3−124895号 公報
【特許文献5】
特開平5−230798号 公報
【特許文献6】
特開平11−200282号 公報
【特許文献7】
特開平11−200284号 公報
【特許文献8】
特開平11−200283号 公報
【特許文献9】
特開平11−269799号 公報
【特許文献10】
特開2002−275786号 公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、紙力を低下させることなく、嵩高な紙を得ることができると共に、抄紙工程でのろ水性と歩留りを向上させることができる紙の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは高分子の添加剤を使用した場合に、十分な嵩高効果が得られないという問題を解決するために鋭意検討した結果、高分子添加剤としてポリアクリルアミド系製紙用添加剤を使用し、同時に特定の構造を有したアミド化合物であり、かつ特定の表面張力を有する化合物を使用することで、紙力を低下させることなく、十分な嵩高効果とろ水性、歩留りの向上が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明は、
(1)(A)(a)炭素数12〜22のカルボン酸と、一般式(I)
H2N−R1−(NH−R1)n−NH2・・・(I)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキレン基、nは1〜3の整数を示す。)
で表されるポリアルキレンポリアミンを、モル比1.7:1ないし(n+1.3):1の割合で反応させて得られるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩、並びに(b)炭素数12〜22のカルボン酸と、一般式(II)
R2−(NH−R3)m−NH2・・・(II)
(式中、R2は炭素数12〜22の直鎖状若しくは分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基、R3は炭素数1〜4のアルキレン基、mは1〜3の整数を示す。)
で表されるアルキルポリアミンを、モル比0.7:1ないし1.3:1の割合で反応させて得られるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩、の中から選ばれる少なくとも一種からなり、かつ0.1重量%水分散液の表面張力が10〜60mN/mの範囲内にあるアミド化合物と、(B)ポリアクリルアミド系高分子化合物からなる製紙用添加剤とを用いることを特徴とする紙の製造方法、
(2)(A)成分における(a)および(b)成分の原料として用いられる炭素数12〜22のカルボン酸が、不飽和結合及び/又は分岐鎖を有するカルボン酸を少なくとも40重量%含むものである上記(1)の紙の製造方法、及び
(3)(A)成分における(a)成分を構成するアミドアミン化合物が、三級アミン価/全アミン価比0.60〜0.99のものである上記(1)、(2)の紙の製造方法、
を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の紙の製造方法においては、(A)成分であるアミド化合物と、(B)成分であるポリアクリルアミド系高分子化合物からなる製紙用添加剤とを組み合わせて用いる。
前記(A)成分のアミド化合物としては、(a)炭素数12〜22のカルボン酸とポリアルキレンポリアミンを反応させて得られるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩、並びに(b)炭素数12〜22のカルボン酸とアルキルポリアミンを反応させて得られるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩、の中から選ばれる少なくとも一種が用いられる。
【0008】
本発明において、前記(a)成分及び(b)成分の原料の一つとして用いられる炭素数12〜22のカルボン酸は飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸のいずれであってもよいし、直鎖状カルボン酸、分岐鎖を有するカルボン酸のいずれであってもよいが、後述のように不飽和結合及び/又は分岐鎖を有するカルボン酸を特定割合以上含むものが好ましい。炭素数12〜22のカルボン酸の例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸等の一種又は二種以上の混合物や、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、豚脂脂肪酸、大豆油脂肪酸、なたね油脂肪酸、トール油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、カカオ油脂肪酸、ごま油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸などの天然油脂由来の混合脂肪酸及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これらの中で炭素数16〜22のカルボン酸が好ましい。炭素数12未満のカルボン酸では十分な嵩高効果が発揮されないし、22を超えるカルボン酸では取り扱いが困難になる。
【0009】
本発明においては、前記カルボン酸として、不飽和結合及び/又は分岐鎖を有するカルボン酸を少なくとも40重量%含むものが好ましく用いられる。これにより、得られるアミド化合物の取り扱いが容易になると共に、嵩高性も向上する。不飽和カルボン酸を40〜100重量%含む天然の混合脂肪酸としては、大豆油脂肪酸、パーム油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、カカオ油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、牛脂脂肪酸、豚脂脂肪酸等が挙げられる。より好ましくは、大豆油脂肪酸、オレイン酸、エルカ酸である。
本発明において、前記(a)成分のもう一つの原料であるポリアルキレンポリアミンとしては、一般式(I)
H2N−R1−(NH−R1)n−NH2・・・・(I)
で表される化合物が用いられる。
【0010】
前記一般式(I)において、R1は炭素数1〜4のアルキレン基であり、具体的にはメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ブチレン基が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。好ましいR1はエチレン基である。アルキレン基の炭素数が4を超える場合は取り扱いが困難になる。nは1〜3の整数である。すなわちこの一般式(I)で示される化合物は分子中に少なくとも3つのアミノ基を有するポリアルキレンポリアミンである。このような化合物以外のポリアルキレンポリアミンでは嵩高性向上効果が小さい。
前記カルボン酸と一般式(I)で表されるポリアルキレンポリアミンの使用割合は、モル比で1.7:1ないし(n+1.3):1の範囲である。カルボン酸のモル比が1.7より小さいと十分な嵩高効果が得られないし、(n+1.3)より大きいと取り扱いが困難になる。好ましいモル比は1.9:1ないしn+1.1:1の範囲である。
【0011】
前記カルボン酸と一般式(I)で示されるポリアルキレンポリアミンを反応させた場合、酸価が仕込み時の理論酸価の10%以下になるまではカルボン酸がアミノ基と反応するアミド化反応が優先的に起こり、全アミン価に対する三級アミン価の比率が0〜0.4である化合物が得られる。しかし、酸価が仕込み時の理論酸価の10%以下になった時点以降は反応時間に対する酸価の減少が小さくなるため、通常のアミド化反応ではこの段階で反応を終了する。そしてこの段階から更に反応を進めると、アミド化合物のアミド基とアミノ基が脱水縮合し、三級アミンを有する化合物が生成され、全アミン価に対する三級アミンの比率が0.4以上である化合物が得られる。本発明の三級アミン価/全アミン価比が0.60〜0.99である化合物は、仕込み時の理論酸価の10%以下になった段階の酸価から、さらにその75%以下にまで酸価が下がるまで反応を進めることによって得られるものである。アミド化合物のアミド基とアミノ基を脱水縮合させる方法は、特に限定されるものではないが、アミド化合物生成後に減圧反応を行うことや更に高温での反応を行うことなどにより達成できる。本発明におけるカルボン酸と一般式(I)で示されるポリアルキレンポリアミンを反応させて得られる化合物の三級アミン価/全アミン価比は、0.60〜0.99であることが好ましく、更に好ましくは0.70〜0.99である。この値が上記範囲内にあればパルプスラリー中での起泡性が改善され、また取り扱いが容易になる。
【0012】
本発明においては、(a)成分として、このようにして得られるアミドアミン化合物を用いてもよいし、その酸塩を用いてもよく、あるいは四級化剤を反応させて得られる四級アンモニウム塩を用いてもよい。
前記アミドアミン化合物の酸塩の形成に用いる酸としては、例えば塩酸、硫酸、炭酸、硝酸、リン酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、オクチル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、イタコン酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、クエン酸、ヒドロキシ安息香酸、リンゴ酸、ヒドロキシマロン酸、乳酸、サリチル酸、ヒドロキシ百草酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、タウリン、スルファミン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。これらの中では、蟻酸、酢酸及び乳酸が好ましい。
また、前記アミドアミン化合物の四級アンモニウム塩の形成に用いる四級化剤としては、例えばジメチル硫酸、ジエチル硫酸、メチルクロリドなどが挙げられる。
【0013】
本発明において、前記(b)成分のもう一つの原料であるアルキルポリアミンとしては、一般式(II)
R2−(NH−R3)m−NH2・・・(II)
で表される化合物が用いられる。
前記一般式(II)において、R2は炭素数12〜22の直鎖状若しくは分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基であり、具体的にはドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、テトラデセニル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、オクタデセニル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基等が挙げられる。好ましくは炭素数16〜22の分岐鎖を有するアルキル基、又はアルケニル基である。炭素数が12より小さいと十分な嵩高効果が得られないし、炭素数が22より大きいと取り扱いが困難になる。
【0014】
また、R3は炭素数1〜4のアルキレン基であり、具体的には、一般式(I)におけるR1の説明で例示した基と同じものを挙げることができる。mは1〜3の整数である。すなわち、この一般式(II)で表される化合物は、分子中に少なくとも2つのアミノ基を有するアルキルポリアミンである。このような化合物以外のアルキルポリアミンでは嵩高性向上効果が小さい。
前記カルボン酸と一般式(II)で表されるアルキルポリアミンの使用割合は、モル比で0.7:1ないし1.3:1の範囲である。カルボン酸のモル比が0.7より小さいと十分な嵩高効果が得られないし、1.3より大きいと取り扱いが困難になる。好ましいモル比は0.9:1ないし1.1:1の範囲である。
本発明においては、(b)成分として、このようにして得られるアミドアミン化合物を用いてもよいし、その酸塩を用いてもよく、あるいは四級化剤を反応させて得られる四級アンモニウム塩を用いてもよい。前記アミドアミン化合物の酸塩を形成する酸、及び四級アンモニウム塩を形成する四級化剤としては、前述の(a)成分において説明したとおりである。
【0015】
本発明の紙の製造方法においては、(A)成分として、前述の(a)成分であるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩、並びに前述の(b)成分であるアミドアミン化合物、その酸塩及び四級アンモニウム塩の中から選ばれる少なくとも一種からなり、かつ0.1重量%水分散液の表面張力が10〜60mN/mの範囲内にあるアミド化合物が用いられる。0.1重量%水分散液の表面張力が10〜60mN/mの範囲内にあるアミド化合物は、(a)成分あるいは(b)成分の原料カルボン酸に不飽和結合または分岐鎖を有する炭素数12〜22のカルボン酸を少なくとも40重量%含むカルボン酸を用いることで得られる。該アミド化合物の表面張力が60mN/mを超えると、ポリアクリルアミド系高分子からなる製紙用添加剤と併用した場合に十分な嵩高効果が得られず好ましくない。本発明においては、この表面張力は30〜60mN/mの範囲であることが更に好ましい。
一方、(B)成分のポリアクリルアミド系高分子化合物からなる製紙用添加剤としては、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドなどが挙げられる。アニオン性ポリアクリルアミドとしては、アクリルアミドとアクリル酸又はメタクリル酸等のアニオン性モノマーとの共重合物、ポリアクリルアミドの部分加水分解物などが挙げられる。カチオン性ポリアクリルアミドとしては、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物、ホフマン分解物、あるいはアクリルアミドとジメチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジアリルジエチルアンモニウムクロリド、メタクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、メタクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチルクロリド、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等のカチオン性モノマーとの共重合物などが挙げられる。両性ポリアクリルアミドとしては、アクリルアミドとアニオン性モノマー及びカチオン性モノマーの共重合物、アクリルアミドと上記アニオン性モノマーとの共重合物のマンニッヒ変性物、ホフマン分解物などが挙げられる。これらの中でもカチオン性ポリアクリルアミド及び両性ポリアクリルアミドが好ましい。これらのポリアクリルアミド系高分子化合物は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0016】
本発明の紙の製造方法においては、前記(A)成分であるアミド化合物の使用量は、パルプに対して有効成分として0.03〜8重量%の範囲が好ましく、有効成分として0.1〜4重量%の範囲が特に好ましい。また(B)成分であるポリアクリルアミド系高分子化合物の使用量は、パルプに対して有効分として0.01〜5重量%が好ましく、有効分として0.01〜3重量%が特に好ましい。本発明において、紙用添加剤として、(A)成分及び(B)成分を使用する原料パルプとしては、化学パルプ(針葉樹若しくは広葉樹の晒し又は未晒しクラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ(新聞、雑誌古紙等)などを単独又は任意の割合で混合したものを選択することができる。
【0017】
また本発明の紙の製造方法は、製紙工程において一般的に使用される添加薬剤、例えばアルキルケテンダイマー、ロジン等のサイズ剤、カオリン、タルク、炭酸カルシウム等の填料、硫酸バンド、塩化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ラテックス等の内添助剤などを使用することも可能である。さらに、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の添加薬剤も使用用途に応じて使用することができる。
【0018】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本発明は、この実施例によりなんら限定されるものではない。
合成例1
攪拌機、冷却管、温度計及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、オレイン酸298.7g(1.05モル)及びジエチレントリアミン51.5g(0.5モル)を仕込み、窒素雰囲気下、180℃まで昇温し、水を系外へ除去しながら180℃で2時間反応を行い、含アミン価90.0、三級アミン価28.2のアミドアミン化合物を得た。このアミドアミン化合物200gに蟻酸15.4gを加えて攪拌し、アミド化合物Aを得た。原料及び結果を第1表に示す。
【0019】
合成例2
攪拌機、温度計を備えた耐圧反応装置に、合成例1と同じ操作で合成した全アミン価90.0のアミドアミン化合物345.0g(0.55モル)とエタノール400gを仕込み、60℃にて気相部を窒素置換した後に、攪拌しながら90℃でメチルクロリド58.7g(1.16モル)を4時間反応させた。反応終了後に減圧下で、メチルクロリドを除去し、全アミン価が0.1未満であるアミド化合物Bを得た。原料及び結果を第1表に示す。
【0020】
合成例3
攪拌機、冷却管、温度計及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、大豆脂肪酸283.0g(1モル)及びジエチレントリアミン51.5g(0.5モル)を仕込み、窒素雰囲気下、180℃まで昇温し、水を系外へ除去しながら180℃で2時間反応を行った。さらに、180℃、1.3kPaの減圧条件下、5時間の脱水反応を行い、全アミン価90.8、三級アミン価81.8のアミドアミン化合物を得た。このアミドアミン化合物200gに酢酸20.4gを加えて攪拌し、アミド化合物Cを得た。原料及び結果を第1表に示す。
【0021】
合成例4
攪拌機、温度計を備えた反応容器に、合成例3と同じ操作で得た全アミン価90.8のアミドアミン化合物333.0g(0.54モル)とエタノール400gを仕込み、60℃にて気相部を窒素置換した後に、攪拌しながら70℃でジメチル硫酸67.7g(0.54モル)を2時間反応させ、全アミン価が0.1未満であるアミド化合物Dを得た。原料及び結果を第1表に示す。
【0022】
合成例5〜9及び13〜17
第1表に示した化合物を所定のモル比にて、合成例1と同様の操作を行い、アミド化合物E〜I及びM〜Qを得た。塩にする際に用いる酸はアミドアミン化合物の全アミン価に対して1.05倍モル量を添加した。結果を第1表に示す。
【0023】
合成例10〜12
第1表に示した化合物を所定のモル比にて、合成例2と同様の操作を行い、アミド化合物J〜Lを得た。結果を第1表に示す。
このようにして得られたアミド化合物A〜Qの0.1重量%水分散液の表面張力を下記の方法に従って測定した。その結果を第1表に示す。
【0024】
<表面張力の測定>
アミド化合物を有効分0.1重量%に調製し、これを試料としてウィルヘルミー式表面張力計(協和科学(株)製「協和CBVP式表面張力計A−型」)にて、白金プレートを用いて表面張力を測定した。
【0025】
【表1】
また、以下に上記合成に用いたカルボン酸中の不飽和結合あるいは分岐鎖を有するカルボン酸の重量%を示す。
オレイン酸 95重量%
大豆脂肪酸 83重量%
リシノール酸 95重量%
イソパルミチン酸 98重量%
エルカ酸 94重量%
牛脂脂肪酸 45重量%
2−エチルヘキサン酸 0重量%
カプロン酸 0重量%
ステアリン酸 0重量%
【0026】
実施例1
(1)抄紙
フリーネス250mlであるLBKP(広葉樹晒パルプ)を離解機(熊谷理研(株)製)で離解し、1重量%パルプスラリーを調製した。このパルプスラリーを200ミリリットル容量のビーカーに120gとり、炭酸カルシウムスラリーを有効分として対パルプ0.5重量%を添加して、径4.5cmのタービン羽根により、250rpmで1分間攪拌した。その後、「TAPPIスタンダードシートマシン」(安田精機(株)製)により抄紙し、油圧プレス機(安田精機(株)製)により、0.35MPaで5分間プレス後、ドラム式ドライヤー(安田精機(株)製)により105℃、5分の乾燥を行い、手すきシートを得た。この手すきシートを温度23℃、湿度50%の恒温恒湿室にて17時間調湿した。なお、アミド化合物Aは、有効成分10重量%の水分散体に希釈してから使用した(以下、同様)。
【0027】
(2)嵩高効果の評価
調湿した手すきシートの厚さをJIS式紙圧測定機(シチズン時計(株)製「MEI−10」により異なる10箇所の厚さを測定し、その平均値より求めた。手すきシートの坪量と厚さから求めた密度により嵩高効果を評価した。嵩高効果は、ブランク(比較例1)に対する密度の比で評価した。
密度=(手すきシートの坪量(g/m2)/(手すきシートの厚さ(μm))
ブランクを100%とした場合の密度
○: 95.0%未満 嵩高効果良好
×: 95.0%以上 嵩高効果不十分
【0028】
(3)紙力の評価
調湿した坪量60g/m2の手すきシートを15×120mmに裁断し、引張り圧縮試験機((株)今田製作所製)にて、引張り強度を測定した。引張り強度と坪量から求めた裂断長により紙力を評価した。紙力はブランク(比較例1)に対する裂断長の比で評価した。
裂断長(km)=(引張り強さ(N)×1000)/(9.81×試験片の幅(mm)×試験片の坪量(g/m2))
ブランクを100%とした場合の裂断長
×: 90.0%未満 紙力低下大
○: 90.0%以上 紙力良好
【0029】
(4)ろ水性の評価
ダイナミックドレネイジジャー(直径10.1cm、高さ15.2cm、50メッシュ)を用いて、ろ水性の評価を行った。LBKPを離解機(熊谷理研(株)製)で離解し、0.5重量%パルプスラリーを調製した。このパルプスラリー500gをジャーに取り、炭酸カルシウムスラリーを有効分として対パルプ10重量%、アミド化合物Aを有効分として対パルプ0.5重量%、カチオン性ポリアクリルアミドAを有効分として対パルプ0.5重量%を添加し、1000rpmで1分間攪拌しながら、1分後に下部のコックを30秒間開き、ろ水を採取し、その重量を測定した。
ろ水量
×: 450g未満 ろ水性不十分
○: 450g以上 ろ水性良好
【0030】
(5)歩留り性の評価
ろ水性評価で採取したろ水をろ紙(JIS P 3801に規定される5種A)でろ過し、ろ紙を105℃で2時間乾燥した後に、ろ水中の固形分重量を測定した。
ろ水中の固形分重量
○: 300mg未満 歩留り良好
×: 300mg以上 歩留り不十分
これらの結果を第2表に示す。
【0031】
実施例2〜10及び比較例1〜12
第2表に示したアミド化合物と製紙用添加剤を用いて実施例1と同様に評価を行った。カチオンデンプンは水で1重量%に希釈した後に80℃で30分間攪拌し、糊化してから使用した。これらの結果を第2表に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
(注)
カチオン性ポリアクリルアミドA:星光化学工業(株)製「スターガムKX−12」
カチオン性ポリアクリルアミドB:ハイモ(株)製「ハイモロックDR−1500」
両性ポリアクリルアミドA:荒川化学工業(株)製「ポリストロン462」
両性ポリアクリルアミドB:星光化学工業(株)製「ポリアクロン380R」
カチオンデンプン:ロケット社製「HI−CAT260」
【0035】
比較例1は本発明のアミド化合物及び製紙用添加剤を使用していないので、嵩高効果、ろ水性、歩留りが十分でない。比較例2は本発明のアミド化合物を使用していないので、嵩高効果が十分でない。比較例3及び比較例4はアミド化合物の原料であるカルボン酸の炭素数が本発明の範囲より小さいので嵩高効果が十分でない。比較例5及び比較例6は一般式(I)又は一般式(II)で表される化合物が本発明の範囲を外れているので、嵩高効果が十分でない。比較例7及び比較例8はアミド化合物の原料であるカルボン酸と一般式(I)又は一般式(II)で示される化合物のモル比が本発明の範囲を外れているので、嵩高効果が十分でない。比較例9はジオレイルジメチルアンモニウムクロリドが本発明のアミド化合物ではないので、嵩高効果十分でなく、また紙力の低下も大きい。比較例10はアミド化合物の0.1重量%水分散液の表面張力が本発明の範囲を外れているので、嵩高効果が十分でない。比較例11は製紙用添加剤が本発明のポリアクリルアミド系高分子化合物ではないので、紙力の低下が大きく、また歩留りも十分でない。比較例12は本発明の製紙用添加剤を使用していないので、紙力の低下が大きく、歩留りも十分でない。
【0036】
【発明の効果】
本発明の紙の製造方法によれば、紙力を低下させることなく、嵩高な紙を得ることができると共に、抄紙工程でのろ水性と歩留りを向上させることができる。
Claims (2)
- アミド化合物(A)と、カチオン性ポリアクリルアミドまたは両性ポリアクリルアミドからなる製紙用添加剤(B)とを用いることを特徴とする紙の製造方法であって、
該アミド化合物(A)が、炭素数12〜22のカルボン酸と、一般式(I)
H2N−R1−(NH−R1)n−NH2・・・(I)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキレン基、nは1〜3の整数を示す。)
で表されるポリアルキレンポリアミンとを、モル比で1.7:1から(n+1.3):1の割合で反応させて得られる、3級アミン価/全アミン価比が0.60〜0.99のアミドアミン化合物またはその酸塩であり、かつ
該アミド化合物(A)の0.1重量%水分散液の表面張力が10〜60mN/mの範囲内にある、方法。 - 前記炭素数12〜22のカルボン酸が、不飽和結合及び/又は分岐鎖を有するカルボン酸を少なくとも40重量%含む、請求項1に記載の紙の製造方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080114A JP3726818B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 紙の製造方法 |
CA2461629A CA2461629C (en) | 2003-03-24 | 2004-03-22 | Paper additive composition and method for producing paper using the same |
CNB2004100079838A CN100350099C (zh) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | 纸用添加剂组合物和使用该纸用添加剂组合物的纸的制造方法 |
DE602004018713T DE602004018713D1 (de) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | Hilfsmittel für die papierherstellung und verfahren zur papierherstellung |
AT04251660T ATE419426T1 (de) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | Hilfsmittel für die papierherstellung und verfahren zur papierherstellung |
KR1020040019682A KR101111458B1 (ko) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | 종이용 첨가제 조성물 및 이를 사용한 종이의 제조방법 |
US10/807,092 US7344621B2 (en) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | Paper additive composition and method for producing paper using the same |
ES04251660T ES2316930T3 (es) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | Aditivo para la fabricacion de papel y metodo para producir papel. |
EP04251660A EP1500744B9 (en) | 2003-03-24 | 2004-03-23 | Paper-making additive and method for producing paper |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080114A JP3726818B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004285521A JP2004285521A (ja) | 2004-10-14 |
JP3726818B2 true JP3726818B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=33294057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003080114A Expired - Lifetime JP3726818B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3726818B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4752203B2 (ja) * | 2004-07-14 | 2011-08-17 | 日油株式会社 | 紙用柔軟剤 |
GB0425556D0 (en) * | 2004-11-19 | 2004-12-22 | Glaxo Group Ltd | Novel compounds |
JP4710592B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-06-29 | 日油株式会社 | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 |
JP2006316388A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Nicca Chemical Co Ltd | 紙用低密度化剤及び低密度紙の製造方法 |
JP4710593B2 (ja) * | 2005-05-25 | 2011-06-29 | 日油株式会社 | 紙用柔軟剤およびそれを用いた柔軟紙の製造方法 |
JP5111770B2 (ja) * | 2006-02-22 | 2013-01-09 | 日油株式会社 | 紙用柔軟剤組成物およびそれを用いた紙の製造方法 |
JP4940685B2 (ja) * | 2006-02-15 | 2012-05-30 | 日油株式会社 | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 |
TWI395857B (zh) * | 2006-02-15 | 2013-05-11 | Nof Corp | 紙用柔軟劑及使用該柔軟劑製造紙的方法 |
JP4812006B2 (ja) * | 2006-02-23 | 2011-11-09 | ミヨシ油脂株式会社 | 紙密度調整剤 |
JP5467485B2 (ja) * | 2006-08-28 | 2014-04-09 | 荒川化学工業株式会社 | 製紙用嵩高剤 |
JP5445203B2 (ja) * | 2010-02-16 | 2014-03-19 | 日油株式会社 | 紙用添加剤 |
GB201111543D0 (en) | 2011-07-06 | 2011-08-17 | Croda Int Plc | Personal care compositions |
CN115182191B (zh) * | 2021-09-07 | 2023-08-22 | 杭州临安迪恩化工有限公司 | 一种浸渍纸防粘剂及其制备方法 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080114A patent/JP3726818B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004285521A (ja) | 2004-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3726818B2 (ja) | 紙の製造方法 | |
EP0633963A1 (en) | SOFT, ABSORBENT SILK PAPER CONTAINING A BIODEGRADABLE QUATERIZED AMINE-ESTER SOFTENER AND AN INTERIM TIME WET RESIN. | |
CA2580422A1 (en) | Fatty acid esters of alkanolamines and their use as softening agents | |
KR101111458B1 (ko) | 종이용 첨가제 조성물 및 이를 사용한 종이의 제조방법 | |
JP5050328B2 (ja) | 紙用添加剤の製造方法、紙用添加剤及び紙 | |
JP5217240B2 (ja) | 紙用添加剤およびそれを使用した製紙方法 | |
JP4710592B2 (ja) | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 | |
WO2007094388A1 (ja) | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 | |
JP3755444B2 (ja) | 古紙再生用添加剤及び再生紙の製造方法 | |
JP4948891B2 (ja) | 紙質向上剤 | |
JP4940685B2 (ja) | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 | |
JP3726730B2 (ja) | 古紙再生用嵩高剤および再生紙の製造方法 | |
JP3726834B2 (ja) | 紙用添加剤およびそれを用いた紙の製造方法 | |
JP3755443B2 (ja) | 古紙再生用添加剤及び再生紙の製造方法 | |
JP4710593B2 (ja) | 紙用柔軟剤およびそれを用いた柔軟紙の製造方法 | |
JP4752203B2 (ja) | 紙用柔軟剤 | |
JP2009041158A (ja) | 紙用柔軟剤 | |
JP3726731B2 (ja) | 古紙再生用添加剤および再生紙の製造方法 | |
JP5621956B2 (ja) | 紙用搾水性向上剤 | |
JP3726780B2 (ja) | 古紙配合パルプ抄紙用添加剤および抄紙方法 | |
JP2007002387A (ja) | 紙用柔軟剤およびそれを用いた紙の製造方法 | |
JP5445202B2 (ja) | 紙用添加剤 | |
JP2007107116A (ja) | 紙用柔軟剤および紙の製造方法 | |
JP2023017148A (ja) | 紙密度調整剤 | |
JP5928127B2 (ja) | 紙用添加剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050628 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050628 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3726818 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091007 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101007 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131007 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |