JP3726780B2 - 古紙配合パルプ抄紙用添加剤および抄紙方法 - Google Patents

古紙配合パルプ抄紙用添加剤および抄紙方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、古紙配合パルプ抄紙用添加剤に関する。詳しくは、古紙を配合したパルプから紙を製造する際に添加することで、紙表面の滑り性を抑えてサイズ効果を向上させ、同時に紙に嵩高性を与えることができる古紙配合パルプ抄紙用添加剤とこれを用いた古紙配合パルプの抄紙方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源の有効利用、環境保護などの観点から古紙の再利用の重要性が増してきている。古紙を原料とする再生紙にはいくつかの問題点があるが、中でも古紙パルプ配合率の大きい紙製品はその厚さが薄くなるという問題があった。
この問題を解決するためにさまざまな嵩高剤が検討されている。例えば、特開平11−200283号公報には油脂系または糖アルコール系非イオン性界面活性剤を含有する組成物が、特開平11−200284号公報には脂肪酸または脂肪酸エステルのポリオキシアルキレン付加物を含有する組成物が、特開平11−269799号公報には4級アンモニウム塩、アルキルアミン、ベタイン型両性界面活性剤を含有する組成物が、また特開平11−350380号公報および特開2000−34691号公報には多価アルコールと脂肪酸のエステルを添加する方法が開示されている。これらの組成物は嵩高性の改善に若干の効果があるものの、未だ充分なものではない。
【0003】
また、サイズ性、撥水性、耐候性などの特性を付与する目的で、製紙工程においてサイズ剤の使用が不可欠である。近年では、古紙パルプに含まれる中性紙の増加等の理由により、抄紙pHが上昇しており、pHが6〜9の中性または弱アルカリ性の中性抄紙に対して使用する中性サイズ剤の使用が注目されている。
中性抄紙のサイズ剤としては従来から、中性ロジン、アルケニル無水コハク酸およびアルキルケテンダイマー等が知られている。これらのうちアルキルケテンダイマーは少量の使用で充分なサイズ性が得られ、広いpH域で安定したサイズ効果を有することから注目を浴びている。しかしアルキルケテンダイマーをサイズ剤として使用した場合、紙製品表面の滑り性が大きくなりすぎて、紙製品を小判に裁断する際に不揃いになる場合があり、その製品価値が低下するという問題があった。この問題点を解決するため、防滑剤として炭酸カルシウムなどを添加する方法が検討されてきたが、防滑の効果を得るためには多量の添加が必要で、紙の軽量化という点からは好ましくなく、紙表面の滑り性を抑えサイズ効果を充分向上させるサイズ剤は得られていないのが現状である。
さらに上記の嵩高剤をサイズ剤と併用した場合、サイズ剤の性能が低下してしまい、紙表面の滑り性を抑えてサイズ効果を向上させ、同時に紙に嵩高性を与えることができる添加剤は未だ開発されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、古紙を配合したパルプから紙を製造する際に添加することで、紙表面の滑り性を抑えてサイズ効果を向上させ、同時に紙に嵩高性を与えることができる古紙配合パルプ抄紙用添加剤とこれを用いた古紙配合パルプの抄紙方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
(1)下記のaおよびbを含有し、aとbの重量比a/bが5/95〜50/50である古紙配合パルプ抄紙用添加剤。
a.炭素数が14〜24であり、ヨウ素価が50以下であるカルボン酸を原料として得られるアルキルケテンダイマー
b.炭素数が14〜24であり、ヨウ素価が50以下であるカルボン酸を式(1)で表されるアミン化合物に対して1.5〜2.5倍モル反応させて得られるアミド化合物
2−NH−(R1−NH)n−R1−NH−R3 ・・・(1)
(R1は炭素数1〜4のアルキレン基、R2およびR3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜3である。)
(2)前記の古紙配合パルプ抄紙用添加剤を、a成分とb成分の合計量が古紙パルプに対して、0.03〜8重量%になるよう添加する古紙配合パルプの抄紙方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いるa成分は、炭素数が14〜24であり、ヨウ素価が50以下であるカルボン酸を原料として得られるアルキルケテンダイマーである。
アルキルケテンダイマーは、リン法あるいはホスゲン法によって得られる脂肪酸塩化物に3級アミン触媒を用いて脱塩酸反応させる方法など公知の方法によって得られる化合物である。
a成分の原料として用いるカルボン酸の炭素数は14〜24であり、飽和カルボン酸としてはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、テトラコサン酸等が、不飽和カルボン酸としてはパルミトレイン酸、オレイン酸、エルカ酸等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を混合し、カルボン酸全体のヨウ素価が50以下となるように用いる。好ましい炭素数は14〜18、ヨウ素価は20以下である。カルボン酸の炭素数が14未満の場合はサイズ性が低下し、24を越える場合は取り扱いが困難になる。また、ヨウ素価が50を越える場合は充分なサイズ性が得られない。
【0007】
本発明で用いるb成分は、炭素数が14〜24であり、ヨウ素価が50以下であるカルボン酸を式(1)で表されるアミン化合物に対して1.5〜2.5倍モル反応させて得られるアミド化合物である。
本発明に用いるアミド化合物は、窒素ガス気流下、カルボン酸とアミン化合物を前述のモル比で仕込み、攪拌しながら昇温し、生成水を除去しながら160〜220℃で2〜5時間反応させることによって得られる。
b成分を構成するカルボン酸は、a成分に使用するカルボン酸と同様の化合物が挙げられ、好ましくは炭素数が14〜18、ヨウ素価が45以下のカルボン酸である。炭素数が14未満の場合は嵩高性が低下し、炭素数が24を越える場合は取り扱いが困難になる。また、ヨウ素価が50を越える場合は充分なサイズ性が得られない。
【0008】
式(1)で表されるアミン化合物において、R1は炭素数1〜4のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、テトラメチレン基等が挙げられる。好ましいR1はエチレン基である。アルキレン基の炭素数が4を越える場合は取り扱いが困難になり好ましくない。
2およびR3は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。好ましいR2およびR3は水素原子である。アルキル基の炭素数が3を越える場合は取り扱いが困難になり好ましくない。
【0009】
本発明において、アミン化合物1モルに対して反応させるカルボン酸の量は1.5〜2.5倍モルであり、好ましくは1.8〜2.3倍モルである。反応モル比が1.5倍モル未満の場合は充分な嵩高性が得られないため好ましくなく、2.5倍モルを越える場合はアミド化合物の取り扱いが困難になるため好ましくない。
【0010】
本発明のb成分であるアミド化合物は、サイズ性向上の点から、尿素と反応させ縮合物にして用いることがさらに好ましい。尿素の添加量はアミン化合物に対して0.2〜1.5倍モルが好ましく、さらに好ましくは0.3〜1.0倍モルである。尿素の添加量が1.0倍モルを越える場合は充分な嵩高性が得られにくい場合があり好ましくない。
【0011】
本発明の添加剤において、a成分とb成分の重量比は5/95〜50/50であり、好ましくは10/90〜50/50である。重量比が5/95未満の場合は充分なサイズ性が得られず、50/50を越える場合は滑り性が大きくなり、さらに充分な嵩高性が得られないため好ましくない。
【0012】
本発明の添加剤の調製において、添加剤のパルプへの添加を容易にする目的で、a成分であるアルキルケテンダイマーは、公知の乳化剤や保護コロイドを加え、高圧ホモジナイザーなどの乳化機を用い、水分散体あるいはエマルションとすることが望ましい。またb成分であるアミド化合物は、水への分散を容易にする目的で、未反応のアミンを無機酸あるいは有機酸と反応させてアミン塩とすることが望ましい。無機酸としては、塩酸、硫酸、炭酸、硝酸、リン酸等が挙げられる。有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、オクチル酸、酪酸、シユウ酸、マロン酸、イタコン酸、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、クエン酸、ヒドロキシ安息香酸、リンゴ酸、ヒドロキシマロン酸、乳酸、グルコン酸、サリチル酸、ヒドロキシ吉草酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、タウリン、スルファミン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。これらの中では、有機酸が好ましく、蟻酸、酢酸、プロピオン酸が特に好ましい。
また本発明の添加剤は、製紙工程において一般的に使用される添加薬剤、例えばポリアクリルアミド、植物グァム等の紙力増強剤、ポリエチレンイミン等の濾水性・歩留まり向上剤、あるいはカチオン化デンプン等と併用して用いても良い。
【0013】
本発明の古紙配合パルプの抄紙方法においては、パルプに対するa成分とb成分の合計量が0.03〜8重量%、好ましくは0.1〜5重量%となるように前述の添加剤を使用することにより、滑り性、サイズ性および嵩高性が良好な抄紙を製造することができる。a成分とb成分の合計量が0.03重量%未満の場合は充分なサイズ性および嵩高性が得られない場合があり好ましくない。8重量%を越える場合は、添加量に見合う著しい効果の向上が認められず、コスト的に不利になる。
【0014】
【実施例】
本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
合成例1(アミド化合物b−1、b−3、b−4およびb−7の合成)
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた500ミリリットル容量の4つ口フラスコに、混合脂肪酸A272.3g(1.0モル)およびジエチレントリアミン51.5g(0.5モル)を仕込み、窒素雰囲気下、180〜190℃で攪拌した。水を系外へ除去しながら3時間反応を行い、全アミン価87.7のアミド化合物b−1を得た。
表1に示す化合物を用いて、合成例1と同様にアミド化合物b−3、b−4およびb−7を合成した。
合成例2(アミド化合物b−2、b−5、b−6およびb−8の合成)
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた500ミリリットル容量の4つ口フラスコに、ミリスチン酸228.0g(1モル)およびジエチレントリアミン51.5g(0.5モル)を仕込み、窒素雰囲気下、180〜190℃で攪拌した。水を系外へ除去しながら3時間反応を行った。これを100℃まで放冷した後に尿素18g(0.3モル)を仕込み、160〜170℃で攪拌した。アンモニアを系外へ除去しながら3時間反応を行い、全アミン価21.4のアミド化合物b−2を得た。
表1に示す化合物を用いて、合成例2と同様にアミド化合物b−5,b−6およびb−8を合成した。
【0015】
【表1】
Figure 0003726780
【0016】
表1のb−1、b−4およびb−6成分の合成に用いた脂肪酸の組成。
混合脂肪酸A:b−4に用いたカルボン酸とb−6に用いたカルボン酸の53:47(重量比)混合物。
混合脂肪酸B:ミリスチン酸4重量%、パルミチン酸30重量%、ステアリン酸27重量%、オレイン酸38重量%、その他炭素数が18〜22の脂肪酸1重量%。
混合脂肪酸C:ミリスチン酸4重量%、パルミチン酸28重量%、ステアリン酸45重量%、オレイン酸20重量%、その他炭素数が18〜22の脂肪酸3重量%。
【0017】
添加剤分散液の調製
1リットルビーカーに表2に示すアルキルケテンダイマーa−1を10.2g、予め過硫酸アンモニウムで処理した10%カチオンデンプン(ロケット社製 HI−CAT260)水溶液35.0g、アミド化合物b−1を24.8g、酢酸(99重量%試薬)2.5g、イオン交換水627.5gを仕込み、80℃に昇温し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて5000rpmで5分間処理した後に、加圧乳化機(APV社製マントンゴーリン)により、40MPaで2回処理し添加剤分散液No.1を調製した。この分散液中のa−1成分とb−1成分の重量比は29/71であり、合計含量は5重量%であった。
表1に示すアミド化合物と表2に示すアルキルケテンダイマーを用いて、表3に示す添加剤分散液No.2〜12を調製した。アミド化合物の分散時には表1に示す酸をアミド化合物の全アミン価に対して1.05倍モル当量を添加した。
【0018】
【表2】
Figure 0003726780
【0019】
表2のa−3、a−5成分を構成する脂肪酸の組成。
混合脂肪酸C:ミリスチン酸4重量%、パルミチン酸28重量%、ステアリン酸45重量%、オレイン酸20重量%、その他炭素数が18〜22の脂肪酸3重量%。
オレイン酸:オレイン酸91重量%、リノール酸2重量%、パルミトレイン酸2重量%、パルミチン酸2重量%、ステアリン酸2重量%、その他炭素数が18〜22の脂肪酸1重量%。
【0020】
実施例1
脱墨古紙パルプを離解機(熊谷理研(株)製)で離解した。これに炭酸カルシウム、カチオンデンプン(王子コーンスターチ(株)製 エースK100)をそれぞれ対パルプ10.0重量%、1.0重量%と水を加え、pHが8.5の1.0重量%パルプスラリーを調製した。
このパルプスラリーを200ミリリットル容量のビーカーに120gとり、これに添加剤分散液No.1を0.168g(a成分とb成分の合計量として、対パルプ0.7重量%)添加し、径4.5cmのタービン羽根により、250rpmで2分間攪拌した。その後、TAPPIスタンダードシートマシン(安田精機(株)製)により抄紙し、油圧プレス機(安田精機(株)製)により、0.35MPaで5分間プレス後、ドラム式ドライヤー(安田精機(株)製)により105℃、5分の乾燥を行い、手すきシートを得た。
得られたシートのサイズ性、滑り性および嵩高性について、以下の方法で評価を行った。評価結果を表3に示す。
【0021】
(1)サイズ性の評価
JIS P 8122に準じて、紙のステキヒト・サイズ度試験を行い、サイズ性を評価した。
Figure 0003726780
(2)滑り性の評価
JIS P 8147に準じて、紙の静摩擦係数を求め、滑り性を評価した。
Figure 0003726780
(3)嵩高性の評価
手すきシートの厚さをJIS式紙圧測定機(シチズン時計(株)製 MEI−10)により異なる10箇所の厚さを測定し、その平均値より求めた。手すきシートの坪量と厚さから求めた密度により嵩高性を評価した。嵩高性の向上は、ブランク(比較例1)に対する密度の比で評価した。密度は小さくなるほど効果が大きい。
Figure 0003726780
【0022】
実施例2〜6および比較例1〜7
アルキルケテンダイマーとアミド化合物の種類と比率およびパルプに対する添加量を表3のとおりにして、実施例1と同様に手すきシートを得て、評価を行った。評価結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
Figure 0003726780
【0024】
実施例1〜6の本発明の抄紙用添加剤は、いずれも滑り性、サイズ性および嵩高性が良好であった。
これに対して、比較例1〜6の抄紙用添加剤は充分な効果が得られていない。すなわち、比較例1は添加剤を添加していないため、サイズ性および嵩高性が不充分であった。比較例2はa成分の原料脂肪酸の炭素数が小さいため、充分なサイズ性が得られなかった。比較例3はa成分の原料脂肪酸のヨウ素価が大きいため、充分なサイズ性が得られなかった。比較例4はb成分の原料脂肪酸の炭素数が小さいため、滑り性が大きく、また嵩高性も不充分であった。比較例5はb成分の原料脂肪酸のヨウ素価が大きいため、充分なサイズ性が得られなかった。比較例6はa成分に対するb成分の重量比が大きいため、充分なサイズ性が得られなかった。比較例7はa成分に対するb成分の重量比が小さいため、滑り性が大きく、また嵩高性も不充分であった。
【0025】
【発明の効果】
本発明の古紙配合パルプ抄紙用添加剤は、紙の滑り性を抑え、サイズ性および嵩高性を向上させることができ、本発明の抄紙方法により容易に滑り性、サイズ性、嵩高性に優れた紙を製造することができる。

Claims (3)

  1. アルキルケテンダイマー(およびアミド化合物(を含有し、aとの重量比a/bが5/95〜50/50である古紙配合パルプ抄紙用添加剤であって、
    該アルキルケテンダイマー()が、炭素数が14〜24でかつヨウ素価が50以下であるカルボン酸を原料として得られ
    該アミド化合物()が、炭素数が14〜24でかつヨウ素価が50以下であるカルボン酸を、アミン化合物に対して1.5〜2.5倍モル反応させて得られ、そして
    該アミン化合物が、以下の式(1):
    −NH−(R−NH)−R−NH−R ・・・(1)
    (Rは炭素数1〜4のアルキレン基、RおよびRは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜3である)で表される、
    古紙配合パルプ抄紙用添加剤。
  2. アルキルケテンダイマー(a)およびアミド化合物の尿素縮合物(b’)を含有し、該aと該b’との重量比a/b’が5/95〜50/50である古紙配合パルプ抄紙用添加剤であって、
    該アルキルケテンダイマー(a)が、炭素数が14〜24でかつヨウ素価が50以下であるカルボン酸を原料として得られ、
    該アミド化合物の尿素縮合物(b’)が、炭素数が14〜24でかつヨウ素価が50以下であるカルボン酸を、アミン化合物に対して1.5〜2.5倍モル反応させて得られるアミド化合物と、尿素とを、該アミド化合物を構成するアミン化合物に対して、尿素が0.2〜1.5倍モルとなるように反応させて得られ、そして
    該アミン化合物が、以下の式(1):
    −NH−(R −NH) −R −NH−R ・・・(1)
    (R は炭素数1〜4のアルキレン基、R およびR は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜3である)で表される、
    古紙配合パルプ抄紙用添加剤。
  3. 請求項1または2に記載の古紙配合パルプ抄紙用添加剤を、a成分とb成分またはb’成分との合計量が古紙パルプに対して、0.03〜8重量%になるよう添加する古紙配合パルプの抄紙方法。
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