JP4948891B2 - 紙質向上剤 - Google Patents

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Description

本発明は、抄紙用の紙質向上剤に関する。
近年、白色度、不透明度、印刷適性、そしてボリューム感等の面に優れた品質の高い紙が求められている一方で、環境への配慮からパルプ使用量の少ない軽量な紙が望まれている。これらを紙の嵩高さによって解決すべく、これまでに種々の嵩向上の方法が試みられており、その一つとして嵩高剤等の紙質向上剤の利用が挙げられる。
特許文献1には、再生紙の嵩高性と吸油性を向上させることを課題として、炭素数10〜24の脂肪酸を特定のアルキレンアミン化合物に対して1.5〜3.3倍モル反応させて得られるアミド化物及びその塩を含有する古紙再生用添加剤が開示されている。
特許文献2には、サイズ性、不透明度や多孔性の向上等の従来品の性能を維持しつつ、有害な低分子有機ハロゲン化合物等の含有量を少なくすることを課題として、炭素数6〜24の脂肪酸とポリアルキレンポリアミン類との反応で得られるアミド系化合物の残存アミノ基に対してエピハロヒドリンを特定の反応条件で反応させる紙用添加剤が開示されている。
特許文献3には、嵩、強度及びサイズ度の高いシートを得ることを課題として、炭素数8〜22の脂肪族カルボン酸と特定のポリアミンとを反応させて得られるアミド化合物に、尿素架橋及びアルキル化剤を反応させて得られる化合物を含有する製紙用嵩高剤が開示されている。
特開2002−275786号公報 特開2003−147692号公報 特開2005−60891号公報
しかしながら、本発明者等は、アミン化合物の誘導体を含有する紙質向上剤による嵩高紙等の製造において、十分な乾燥速度が得られなかったり、得られるパルプシートの色目が変わる(変色する)ことがあることを見出した。特にエピクロロヒドリン等のエピハロヒドリン系アルキル化剤を用いる場合には、その傾向が高いことが判明した。色目の変化は紙質向上剤自身の色の影響や抄紙時に配合される染料との何らかの相互作用による影響が大きな要因と考えられる。また、嵩高さや色目の変化し難さを付与できるだけでなく、乾燥速度に優れること、サイズ効果に優れることが実現できれば、有用な紙質向上剤となる要求される。
本発明は、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れた紙質向上剤の提供を目的とする。また、本発明は、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れ、紙の色目が変化し難い紙質向上剤の提供を目的とする。更に、本発明は、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れ、紙の色目が変化し難く、サイズ効果にも優れた紙質向上剤の提供を目的とする。
本発明は、下記一般式(1)で表されるアミン化合物(a)と、炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸(b)と、尿素(c)と、前記アミン化合物(a)に対して0〜0.2モルのエピハロヒドリン(d)と、を反応させて得られた、アミン価が0〜80KOHmg/gの反応混合物〔以下、反応混合物(I)という〕及び/またはその中和塩を含有してなる紙質向上剤に関する。
Figure 0004948891
〔式中、R’はR又は−[(CH2)nNH]x−R、Rはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜24のアルキル基もしくは炭素数の2〜24アルケニル基、nは1〜10の数、x、y及びzはそれぞれ0〜5の数を示す。〕
また、本発明は、上記一般式(1)で表されるアミン化合物(a)と、該アミン化合物(a)に対して、炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸(b)0.2〜1モルと尿素(c)0.05〜1モルとエピハロヒドリン(d)0〜0.2モルとを反応させる、上記本発明の紙質向上剤の製造方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の紙質向上剤を、水又は水性溶剤に溶解又は分散させた形態でパルプスラリーに添加し抄紙するパルプシートの製造方法に関する。
本発明の紙質向上剤は、嵩高さに加えて優れた乾燥速度、色目の変化し難さ及びサイズ効果をバランスよく備えた紙質向上剤として使用できる。すなわち、本発明によれば、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れた紙質向上剤が得られる。また、本発明によれば、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れ、紙の色目が変化し難い紙質向上剤が得られる。また、本発明によれば、嵩高さに加えて、乾燥速度に優れ、紙の色目が変化し難く、サイズ効果にも優れた紙質向上剤が得られる。
本発明者等は、エピハロヒドリン系アルキル化剤は、アミン化合物〔(a)成分〕を用いて得られる誘導体〔反応混合物(I)〕のアミン価が、紙の乾燥速度、更には、サイズ効果に寄与することを見出し、且つ特定の範囲にある場合に優れた効果が得られることを見出した。本発明の紙質向上剤は、上記一般式(1)で表されるアミン化合物〔以下、(a)成分という〕と、炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸〔以下、(b)成分という〕と、尿素〔以下、(c)成分という〕と、所定量のエピハロヒドリン〔以下、(d)成分という〕とを、アミン価が0〜80KOHmg/gとなるように反応させて得られた反応混合物及び/またはその中和塩を含有してなるものである。本発明の紙質向上剤は嵩高剤として用いることが好ましい。
(a)成分の1級及び2級アミノ基の活性水素に、(b)成分や(c)成分が反応するので、(a)成分に複数の活性水素が存在する場合は、本発明に係る反応混合物(I)は、(b)成分や(c)成分が反応する部位の組み合わせの数の種類の化合物を含有する混合物となる。
本発明の紙質向上剤は、(a)成分〜(c)成分の反応において、(d)成分部のエピハロヒドリン含量及びアミン価を特定以下にすることで、抄紙後の紙に対して、嵩高さ、優れた乾燥速度並びにサイズ効果をバランスが良く付与でき、さらには色目の変化し難さも付与できる。嵩高効果と色目の変化し難さを重視する場合は、反応成分にエピハロヒドリンを使用しなくてもよく、極めて変色し難い紙を製造することができる。
色目の影響の有無は、JIS Z 8729に基づくa*値及びb*値によって確認することが出来る。a*、b*は青、赤、黄、緑等を表す色座標である。染料無添加時はもちろんであるが、染料添加時も同じ処方において紙質向上剤を添加していない場合と比較して色目の影響がないことが重要である。染料はいかなる色の染料でも影響しないことが重要であり、染料とは青色、黄色、赤色系染料や蛍光染料等を意味する。特に青色系(例えば紫色)染料使用時の色目変化が問題となることが多い。色目に影響していないとする範囲としては、視覚的な認知差から考慮してa*及びb*のそれぞれが紙質向上剤を添加せずに調製した紙と比較して1%以下の差であることが好ましく、0.5%以下の差であることがより好ましい。
嵩高い紙、あるいは嵩高紙とは、紙質向上剤無添加の紙と比較して、紙質向上剤を添加して緊度が低減された紙を意味する。本発明の紙質向上剤は、従来の紙質向上剤(嵩高剤を含む)と較べて、同じ添加量でも緊度の低減効果が優れ、より嵩高い紙を提供することが出来るものである。しかも、嵩高さに加え、優れた乾燥速度並びにサイズ効果、さらには色目の変化し難さをもバランス良く付与できる。
本発明の反応混合物(I)の製造には、(a)成分として、下記一般式(1)で表されるアミン化合物が用いられる。
Figure 0004948891
〔式中、R’はR又は-[(CH2)nNH]x-R、Rはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜24のアルキル基もしくは炭素数2〜24のアルケニル基、nは1〜10の数、x、y及びzはそれぞれ0〜5の数を示す。〕
上記一般式(1)中、R’はR又は−[(CH2)nNH]x−R、Rはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜24のアルキル基もしくは炭素数2〜24アルケニル基であり、好ましくは、Rはそれぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基であり、更に好ましくは水素原子である。また、nは1〜10の数であって、1〜4が好ましく、2〜3がより好ましく、2が最も好ましい。また、x、y及びzはそれぞれ0〜5の数を示し、x、y及びzの合計、すなわち(x+y+z)が1〜15であることが好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4が更に好ましい。
上記一般式(1)で表されるポリアミンとしては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなど、さらに、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、N,N,N−トリ(アミノエチル)アミン、N,N,N−トリ(アミノプロピル)アミンなどが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。なかでも、嵩高性能および原料を工業的に安価に入手することができるという点で、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが好ましい。
一般式(1)で表されるアミン化合物は、1級アミン又は2級アミンとエチレンイミンとを反応させる方法や、1級アミン又は2級アミンにアクリロニトリル等を反応させてシアノエチル化した後、水素添加反応を行う方法により得られる。
本発明の反応混合物(I)の製造に用いられる(b)成分の炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸としては、炭素数10〜30が好ましく、更に炭素数16〜24がより好ましい。また、直鎖又は分岐鎖の何れでもよいが、直鎖が好ましい。飽和又は不飽和いずれのカルボン酸を用いることもできるが、飽和のカルボン酸が好ましい。例えば、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。カルボン酸混合物としては、ひまし油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、大豆油脂肪酸、なたね油脂肪酸、トール油脂肪酸などの天然由来の脂肪酸を使用することもできる。
(b)成分として、60℃以上の融点を有するカルボン酸を使用すると、嵩高剤自身にサイズ効果が発現し、得られるシートのサイズ性を向上させることができる、もしくは併用するサイズ剤量の低減が可能となる。前記融点は、反応条件の観点から150℃以下、更に100℃以下であることが好ましい。
反応混合物(I)の製造に用いられる(c)成分の尿素は市販品を用いることができる。
反応混合物(I)の製造に用いられる(d)成分のエピハロヒドリンは、エピクロロヒドリンやエピブロモヒドリンが挙げられ、これらは、単独で用いてもよく、混合して用いてもよいが、好ましくはエピクロロヒドリンである。
また、反応混合物(I)において、(a)成分と反応させる(b)成分は、嵩性能や摩擦低下抑制の観点から、該(a)成分を1モルとするモル比で、0.4モル以上、更に0.5モル以上が好ましく、また1モル以下、更に0.8モル以下が好ましい。したがって、0.4〜1モルが好ましく、0.5〜0.8モルが好ましい。
また、反応混合物(I)において、(a)成分と反応させる(c)成分は、乾燥負荷低減の観点から、該(a)成分を1モルとするモル比で、0.05モル以上、更に0.1モル以上が好ましく、0.9モル以下、更に0.5モル以下、特に0.3モル以下がより好ましい。したがって、0.05〜0.9モルが好ましく、0.1〜0.5モルが好ましい。
また、反応混合物(I)において、(a)成分と反応させる(d)成分は、サイズ性の発現や色目の変化抑制の観点から、該(a)成分を1モルとするモル比で、0.001モル以上、更に0.01モル以上が好ましく、0.2モル以下であり、更に0.1モル以下、特に0.05モル以下が好ましい。したがって、0.001〜0.2モルが好ましく、0.01〜0.1モルが好ましい。
当該(a)成分と(b)成分との反応方法は、特に制限はなく、それぞれを混合し100℃以上に加熱して副生する水を除去したり、反応系を減圧下において水を除去することで容易にアミド化することができる。
また、本発明の反応混合物(I)の製造においては、(a)成分と(b)成分とを反応させて得られるアミド化合物を、(c)成分及び(d)成分で架橋することが好ましい。
反応混合物(I)について、(c)成分及び(d)成分による反応は、(a)成分及び(b)成分を反応させて得られるアミド化合物と(c)成分及び(d)成分とを、それぞれ混合して40℃以上に加熱し、副生するアンモニアを除去することにより行なわれる。(c)成分と(d)成分は、同時に添加してもよいし、何れか一方を先に添加してからもう一方を添加してもよい。
また、本発明の反応混合物(I)を得るための反応では、(c)成分と(d)成分の合計モル(X)と、前記アミド化合物の残存活性水素を有するアミノ基(Y)とのモル比は(X)/(Y)=1/30〜1/1、更に1/10〜1/2であることが、嵩高性能や水溶性の観点から好ましい。
紙質向上剤を用いた紙の表面に塗液を塗布した後に乾燥する工程で乾燥負荷が増大する場合がある。乾燥負荷の増大は紙の空隙率増大による吸液量増大と吸液後の乾燥性(水の蒸散速度)が要因と考えられる。抄紙時における乾燥負荷低減の観点から、紙への吸液が抑制されることが好ましい。
乾燥負荷低減の観点から、本発明の反応混合物(I)のアミン価は0〜80KOHmg/gであり、20〜60KOHmg/gが好ましい。アミンの活性水素の数が少ない方が、紙質向上剤を含有する紙の表面に塗液を塗布する工程において塗液の紙内部への浸透が抑制され、また乾燥効率が向上する。アミン価は、例えば反応時の温度を上げたり、反応時間を長くすることによっても、また使用するアミン化合物に対するカルボン酸や尿素の量を変更することによっても調整することができる。例えば、該(a)成分を1モルとするモル比で、(b)成分を0.4モル以上、更に0.5モル以上にすることが挙げられる。尚、本明細書において、アミン価はASTM D 2074の7項(全アミン価測定の方法)に従って測定した。
さらに、乾燥負荷低減の観点から、本発明の紙質向上剤は、以下に定義する標準吸水度が0〜0.9を満たすことが好ましく、0〜0.7がより好ましく、0〜0.5が更に好ましい。
<標準吸水度の測定方法>
フリーネス430mlの0.5重量%LBKP(広葉樹晒パルプ)スラリーに工業用硫酸バンドをパルプ100重量部(乾燥重量基準)に対して1重量部添加した後、パルプ100重量部(乾燥重量基準)に対して紙質向上剤を1重量部添加(但しP0については無添加)し、坪量を80g/m2となるように25cm×25cmの角形タッピ抄紙機を用いて手漉き紙を調製する。23℃、湿度50%RHの条件で1日間調湿する。調製された手漉き紙の中央から10cm×10cmの紙片を切り出し、予め重量を測定する。紙片を60℃に保持した水の中に2秒間浸漬した後、線圧9.8Nのゴムローラーで絞り、再度重量を測定する。浸漬前からの単位面積辺りの紙片重量増加Pを吸水量とする。紙質向上剤をパルプ100重量部に対して1重量部添加したシートの60℃温水吸水量(g/m2)をPa、紙質向上剤無添加シートの60℃温水吸水量(g/m2)をP0として、以下の式により標準吸水度を求める。
標準吸水度=Pa/P0
0:紙質向上剤無添加シートの60℃温水吸水量(g/m2
a:紙質向上剤をパルプ100重量部に対して1重量部添加したシートの60℃温水吸水量(g/m2
本発明のようなアミン価0〜80KOHmg/gの反応混合物(I)を含有する紙質向上剤で、更に標準吸水度0〜0.9である紙質向上剤を添加したパルプシートは、そうでないパルプシートに較べて明らかな乾燥速度向上効果が得られる。乾燥速度は吸水させたパルプシートを加熱式水分計によってを測定することができる。
本発明において、上記反応混合物(I)の含有量は、紙質向上剤中、50〜100重量%、更に70〜100重量%が好ましい。
さらに、反応混合物(I)は、水溶性の観点から、酸による中和塩であることが好ましい。さらに、炭素数1〜7の有機酸及び無機酸から選ばれる1つ以上の酸で中和、すなわち反応混合物(I)に残留しているアミノ基の活性水素の一部を中和、あるいは完全に中和することが好ましい。添加量としては、反応混合物(I)のアミン価から計算した反応混合物(I)に残留しているアミノ基に対して5モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましく、50モル%以上が更に好ましい。かかる酸で中和することにより、反応混合物(I)に残留しているアミノ基の活性水素が中和され塩を形成し、反応混合物(I)の水溶性が向上する。具体的には、予め中和した反応混合物(I)を調製する、抄紙時に反応混合物(I)を含む紙質向上剤を水中に分散又は溶解させる際に酸を加え中和する、等の方法が挙げられる。その結果、水への溶解や分散性が向上し、抄紙工程への添加の作業性が向上し、さらに、紙質向上効果が増大する。
反応混合物(I)の中和に使用する酸は、炭素数1〜7の有機酸及び無機酸から選ばれる1つ以上の酸が好ましく、炭素数1〜7の有機酸としては、カルボキシル基を有する、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、グリコール酸、アセト酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アクリル酸、メタクリル酸、酒石酸、グルタル酸、グルコン酸、アジピン酸、などが挙げられ、他にも、アルキルスルホン酸、アルキルリン酸などが挙げられる。中でも、ギ酸、酢酸、グリコール酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸が好ましい。無機酸としては、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸、硝酸などが挙げられるが、塩酸、リン酸が好ましい。使用する酸は、これら単独でもよいが、2つ以上を混合して使用しても良い。中でも、コストや効果から、酢酸、グリコール酸、乳酸がより好ましい。
これらの酸は、中和塩として紙質向上剤中に存在しているだけでなく、未反応物として紙質向上剤中に存在してもよく、紙質向上剤中、0.1〜50重量%となるように添加することが好ましく、更に0.5〜30重量%が好ましく、1〜20重量%が最も好ましい。
また、アミノ基の中和度としては、5〜100モル%が好ましく、20〜100モル%がより好ましく、50〜100モル%が更に好ましい。アミノ基の中和度は、反応混合物(I)のアミン価と酸の添加量から算出することが出来、反応混合物(I)のアミン価に相当する量以上の酸が加えられた場合は100モル%とする。
本発明の紙質向上剤は、上記のような本発明に係わる反応混合物(I)を含有し、更に例えばフタル酸ジエステル等の可塑剤や、公知の界面活性剤、着色剤、添加剤等を、本発明における所望の効果の発現が阻害されない範囲で含有することができる。
本発明の紙質向上剤は、前記可塑剤、界面活性剤、着色剤、添加剤等の成分をあらかじめ混合して調製物とすることもできる。
本発明の紙質向上剤は、抄紙工程の何れかにおいて添加されるものであり、そのまま添加してもよいし、必要に応じて水等で希釈して添加してもよい。
本発明の紙質向上剤は、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプ、LBKP等の化学パルプ等のヴァージンパルプ、古紙パルプ等のパルプ原料に広く適用できる。古紙パルプを配合する場合は、嵩高効果が顕著になる点で、その配合量は原料パルプ中10重量%以上が好ましく、30重量%以上がより好ましい。
本発明の紙質向上剤は、抄紙工程以前の何れかにおいて添加される(内添)。その添加場所としては、パルプ原料の稀薄液が金網上を進む間に濾水されて紙層を形成する抄紙工程以前で、パルパーやリファイナー等の離解機や叩解機、ミキシングチェスト、マシンチェストやヘッドボックスや白水タンク等のタンク、あるいはこれらの設備と接続された配管中に添加してもよいが、リファイナー、ミキシングチェスト、マシンチェスト、ヘッドボックスで添加する等、均一にパルプ原料にブレンドできる場所が望ましい。本発明の紙質向上剤は、パルプ原料に添加後、そのまま抄紙されパルプシート中に大部分残存することが好ましい。本発明の紙質向上剤の効果を発揮する上で抄紙機の種類は特に限定されるものではないが、例えば、長網式、円網式、短網式、ツインワイヤー式、及び傾斜ワイヤー式抄紙機等があげられる。また、ワイヤーパートについては、例えばギャップフォーマー、ハイブリッドフォーマーなどが挙げられる。
本発明の紙質向上剤を用いたパルプシートの製造方法は、公知の方法に準じることができるが、作業性の観点から、本発明の紙質向上剤を、水又は水性溶剤に溶解又は分散させた形態でパルプスラリーに添加し抄紙することが好ましい。本発明の紙質向上剤の添加量は、紙質向上効果の観点から、反応混合物(I)の固形分換算で、パルプ100重量部に対し、0.05重量部以上が好ましく、0.1重量部以上がより好ましく、0.2重量部以上が特に好ましい。また、パルプシート本来の特性を保持する観点から20重量部以下が好ましく、10重量部以下がより好ましく2重量部以下がなお好ましい。本発明の紙質向上剤の溶液ないし分散液は、抄紙時にこの比率となるように添加するのが好ましい。このような少量添加でも、パルプシートの嵩を向上させるとともに、色目の変化のないパルプシートを得ることができる。
本発明におけるパルプシートの製造時において、一般の抄紙時に用いられる、サイズ剤、填料、歩留まり向上剤、濾水性向上剤、紙力向上剤等を添加してもよい。特に、本発明の紙質向上剤がその機能を発現するためには、パルプに定着することが重要であり、必要に応じて定着を促進する剤(以下、定着促進剤という)を用いることができる。かかる剤の例としては、硫酸アルミニウム、カチオン化澱粉、アクリルアミド基を有する化合物、ポリエチレンイミン等が挙げられる。定着促進剤の添加量は、パルプ100重量部に対し0.001〜5重量部が好ましく0.01〜2重量部がより好ましい。また、本発明の紙質向上剤がこのような定着促進剤を含有することもでき、その場合、本発明の反応混合物(I)100重量部に対して0.01〜10重量部含有することが好ましい。
本発明の紙質向上剤を用いて得られるパルプシートは、紙パルプ技術便覧(紙パルプ技術協会発行、455〜460頁、1992年)に記載された品目分類の中の、新聞用紙、非塗工印刷用紙、微塗工印刷用紙、塗工印刷用紙、情報用紙、段ボール用紙、白板紙、包装用紙等の紙又は板紙に好適に用いられる。特に書籍・出版用途に使用される、非塗工印刷用紙、微塗工印刷用紙及び塗工印刷用紙に好適に用いられる。
実施例1
(1)紙質向上剤の製造
表1に示すアミン化合物、カルボン酸、尿素を、表1のモル比で反応させて、反応混合物を含有する紙質向上剤を得た。反応は次のように行った。
(1−1)紙質向上剤1−1の製造
2L4つ口フラスコにパルミチン酸(ルナックP−95;花王(株)製)598g(2.33モル)を入れ、窒素雰囲気下で70℃に加熱し、次にジエチレントリアミン(試薬)を370g(3.59モル)加えて150℃まで昇温して、4時間脱水反応を行った。続いて130℃に冷却して尿素(試薬)32.5g(0.54モル)を滴下して加え、155℃に昇温し、10時間脱アンモニア反応を行い、アミン価52.1KOHmg/gの反応混合物を880g得た。得られた反応混合物880gを120℃に保持し、酢酸(試薬)44g(紙質向上剤1−1に対して5重量%相当)を滴下混合して紙質向上剤1−1を得た。本発明の実施例では、得られた紙質向上剤1−1を70℃の温水に紙質向上剤として固形分で2重量%になるように攪拌混合して調製した水分散液を抄紙の際に使用した。固形分とは、105℃で乾固させた時に残留するものの重量から求められる。残留するものは液体であってもよい。
(1−2)紙質向上剤1−2〜1−6の製造
紙質向上剤1−1の製造に従い、表1の組成で製造した。紙質向上剤1−1と同様に2重量%(固形分)の水分散液を調製して使用した。
(1−3)紙質向上剤1−7
紙質向上剤1−7は花王(株)製アルコール系嵩高剤KB−08Wを使用した。抄紙の際は、2重量%(固形分)になるように常温の水に分散させて使用した。
(1−4)紙質向上剤1−8の製造
紙質向上剤1−1の製造において尿素反応工程を除いた以外は同様の方法を用いて表1の組成で製造した。紙質向上剤1−1と同様に2重量%(固形分)の水分散液を調製して使用した。
(1−5)紙質向上剤1−9の調製
パルミチン酸モノグリセライドを固形分が2重量%となるように40℃に加熱したエタノールに溶解したものを使用した。
(1−6)紙質向上剤1−10
紙質向上剤1−10は花王(株)製AKDサイズ剤サイリーンS−90を使用した。抄紙の際は、2重量%(固形分)になるように常温の水に分散させて使用した。
(2)評価
(抄紙方法)
LBKPを室温下、叩解機にて離解、叩解してパルプ濃度2.2重量%のLBKPスラリーとしたものを用いた。カナディアンスタンダードフリーネスは430mlであった。このLBKPスラリーを抄紙後のシートの坪量が絶乾で80g/m2になるようにはかりとってから、カチオン化澱粉(CATO308、日本NSC製)0.5%(重量基準、対パルプ、以下同じ)、工業用硫酸バンド1.0%、炭酸カルシウム(ホワイトンPC、白石工業(株)製)6%、バイオレット染料(VIOLET BL、日本化学工業所製)0.05%、表1の紙質向上剤(添加量は表2又は表3の通り)を攪拌しながら添加した。その後パルプ濃度が0.5重量%になるように水で希釈し、カチオン性ポリアクリルアミド系歩留向上剤(パーコール47、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.015%を攪拌しながら添加した後、角型タッピ抄紙機にて150メッシュワイヤーで抄紙し、コーチングを行って湿紙を得た。抄紙後の湿紙は、3.5kg/cm2で5分間プレス機にてプレスし、ドラムドライヤーを用い、105℃で2分間乾燥し、パルプシートを得た。得られたパルプシートを23℃、湿度50%RHの条件で1日間調湿してから、下記方法で緊度及び白色度(a*値、b*値)を測定した。結果を表2に示す。また、一部の紙質向上剤については、更に、前記の標準吸水度を測定するとともに、得られたパルプシートの乾燥速度も測定した。結果を表3に示す。
(緊度)
調湿されたパルプシートの坪量(g/m2)と厚み(mm)を測定し、下記計算式により緊度(g/cm3)を求めた。
計算式: (緊度)=(坪量)/(厚み)×0.001
緊度は絶対値が小さいほど嵩が高く、また緊度の0.02の差は有意差として十分に認識される。
(白色度)
日本電色工業(株)製SPECTRO COLOR METER PF-10によりa*値及びb*値を測定した。
(JIS Z 8729)
(乾燥速度)
乾燥速度の測定には加熱水分計による乾燥減量法を用いた。メトラートレド製ハロゲン水分計を用いて120℃での湿紙の乾燥速度を測定した。湿紙は前記処方で調製したパルプシート0.2gを60℃の水に1秒間浸漬し、定性ろ紙(アドバンテック製No.26)で軽く挟み両面の表面の水分を吸い取ったものを使用した。重量変化がなくなった時間を10秒単位で計測した。
Figure 0004948891
中和酸の添加量は、反応混合物1gあたりのmgである(以下同様)。
Figure 0004948891
Figure 0004948891
実施例2
(1)紙質向上剤の製造
表4に示すアミン、カルボン酸、尿素、エピハロヒドリンを、表4の組成で反応させて、反応混合物を含有する紙質向上剤を得た。反応は次のように行った。
(1−1)紙質向上剤2−1の製造
2L4つ口フラスコにステアリン酸(ルナックS−95;花王製)505.5gを入れ、窒素雰囲気下で70℃に加熱し、次にトリエチレンテトラミン(試薬)を433g加えて150℃まで昇温して、4時間脱水反応を行った。続いて130℃に冷却してエピクロロヒドリン(試薬)8.2gを滴下して加えて3時間攪拌した後、尿素(試薬)53.3gを滴下して加え、155℃に昇温し、10時間反応を行い、アミン価22.2KOHmg/gの反応混合物を790g得た。得られた反応混合物200gを120℃に保持し、酢酸(試薬)3.56g(紙質向上剤2−1に対して1.78重量%相当)を滴下混合して紙質向上剤2−1を得た。本発明の実施例では、得られた紙質向上剤2−1を70℃の温水に紙質向上剤として2重量%になるように攪拌混合して調製した水分散液を抄紙の際に使用した。
(1−2)紙質向上剤2−2〜2−5、2−8の製造
紙質向上剤1の製造に従い、表4の組成で製造した。紙質向上剤2−1と同様に2重量%の水分散液を調製して使用した。
(1−3)紙質向上剤2−6
紙質向上剤2−1の製造においてエピクロロヒドリン反応工程を除いた以外は同様の方法を用いて表4の組成で製造した。紙質向上剤2−1と同様に2重量%の水分散液を調製して使用した。
(1−4)紙質向上剤2−7の製造
紙質向上剤2−1の製造において尿素反応工程を除いた以外は同様の方法を用いて表4の組成で製造した。紙質向上剤2−1と同様に2重量%の水分散液を調製して使用した。
(2)評価
実施例1の抄紙方法により紙を得、実施例1と同様の方法で緊度、白色度(a値、b値)、標準吸水度、及び乾燥速度を測定した。また、以下の方法でサイズ度を測定した。結果を表5に示す。
(サイズ性)
JIS P 8122−54の紙のステキヒトサイズ度試験方法で行った。すなわち、シャーレに入れた23±1℃の2%ロダンアンモニウム溶液上に抄紙された紙の試験片(2cm×2cm)を浮かべると同時に、同じ温度の1%塩化第二鉄溶液をピペットで1滴試験片上に滴下してから試験片上に3個の赤色の斑点が現れるまでの秒数を計り、それをもってサイズ度とする。
Figure 0004948891
Figure 0004948891
本発明品の紙質向上剤を用いた実験例16〜21は、比較品の紙質向上剤を用いた実験例23よりも白色度が紙質向上剤を添加しないブランク(実験例1)との差が小さく、紙質向上剤の添加による色目の変化が少ない。また、本発明品の紙質向上剤を用いた実験例16〜21は、比較品の紙質向上剤を用いた実験例22よりも乾燥速度に優れる。すなわち、本発明の紙質向上剤は、色目の変化と乾燥速度のバランスが良いものであることがわかる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるアミン化合物(a)と、炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸(b)と、尿素(c)と、前記アミン化合物(a)に対して0.01〜0.05モルのエピハロヒドリン(d)と、を反応させて得られた、アミン価が0〜80KOHmg/gの反応混合物及び/またはその中和塩を含有してなる紙質向上剤であって、
    反応混合物が、前記アミン化合物(a)に対して、前記カルボン酸(b)0.2〜1モルと前記尿素(c)0.1〜0.5モルとを反応させて得られたものである、紙質向上剤。
    Figure 0004948891

    〔式中、R’はR又は-[(CH2)nNH]x-R、Rはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1
    〜24のアルキル基もしくは炭素数2〜24のアルケニル基、nは1〜10の数、x、y及びzはそれぞれ0〜5の数を示す。〕
  2. 下記一般式(1)で表されるアミン化合物(a)と、該アミン化合物(a)に対して、炭素数8〜40で融点が60℃以上のカルボン酸(b)0.2〜1モルと尿素(c)0.1〜0.5モルとエピハロヒドリン(d)0.01〜0.05モルとを反応させる、請求項記載の紙質向上剤の製造方法。
    Figure 0004948891

    〔式中、R’はR又は-[(CH2)nNH]x-R、Rはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1
    〜24のアルキル基もしくは炭素数2〜24のアルケニル基、nは1〜10の数、x、y及びzはそれぞれ0〜5の数を示す。〕
  3. 前記アミン化合物(a)、前記カルボン酸(b)、前記尿素(c)、前記エピハロヒドリン(d)を反応させて得られる反応混合物を、炭素数1〜7の有機酸及び無機酸から選ばれる1つ以上の酸により中和する工程を有する、請求項2記載の紙質向上剤の製造方法。
  4. 請求項1記載の紙質向上剤を、水又は水性溶剤に溶解又は分散させた形態でパルプスラリーに添加し抄紙するパルプシートの製造方法。
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