JP3726389B2 - 車両用検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用センサを備えた車両用検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用センサとしては、例えば、当該車両の空調装置に採用される各種の温度センサがある。そして、これら温度センサのうちには、当該車両の車室内リアシート側の温度をリア側内気温として検出する内気温センサがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記内気温センサは、上記リア側内気温を検出するために、通常、車室内の天井に取り付けられる。このため、天井の温度が高くなると、内気温センサがこの天井の温度に悪影響されてリア側内気温を正しく検出できない。
そこで、この悪影響を排除するため、例えば、実公昭59−23636号公報にて示すような内気温センサが提案されている。
【0004】
この公報のものでは、車室内の天井が、外板と内張りとの間に断熱層を介装して構成されている。そして、内気温センサが、内張りの開口部に突設したセンサケース内に収容されている。また、受熱板が当該センサケースの下面に設けられるとともに通気口が当該受熱板に沿って設けられている。
しかし、日射強度が高いときには、天井の温度が50℃以上に上昇することがある。このため、上記断熱層や受熱板があっても、内気温センサの周囲温度が上昇してしまい、その結果、内気温センサの検出温度に誤差を生ずる。
【0005】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、空調用エアダクトを活用して、センサが車室内の状態を適正に検出できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1乃至8に記載の発明によれば、車両の外板(11)と車室内の内張り(12)との間に空調用エアダクト(31)が配設され、内張りの空調用エアダクトに対応する部分(12a)に、車室内の状態を検出するセンサ(40)が空調用エアダクトと断熱された状態で設けられている。これにより、車両の外板の温度が夏期の強日射量等のために高くても、センサを、エアダクトを介さずに配置する場合に比べて、センサはエアダクトにより車両の外板から良好に断熱され得る。
【0007】
ここで、エアダクト内に冷却空気流が流れると、エアダクト内の空気層の温度が低下する。よって、センサの車両の外板からの断熱効果がより一層向上する。その結果、センサは、車両の外板からの熱の影響を受けることなく、車室内の状態を適正に検出できる。また、請求項2に記載の発明では、空調用エアダクトと内張りとの間に断熱層(34)が設けられていることを特徴とし、請求項3に記載の発明では、断熱層と内張りとの間に通路(P)が形成され、センサ(40)が通路内に配設されていることを特徴とし、請求項4に記載の発明では、空調用エアダクトの車室内側壁(31b)が断面略コ字状に形成されており、この断面略コ字状の車室内側壁により断熱層と内張りとの間に通路が形成されていることを特徴とし、請求項5に記載の発明では、内張りには開口部が形成されており、この開口部にセンサを収納するセンサケースが設けられて、このセンサケースの内部が車室内と連通していることを特徴とし、請求項6に記載の発明では、空調用エアダクトが車両の天井に配設されていることを特徴とし、請求項7に記載の発明では、センサが車室内のリア側温度を検出する温度センサであることを特徴としている。
【0011】
ここで、請求項7に記載の発明によれば、車両が、エアダクトに導入される空気流を冷却する冷却手段と、エアダクトから車室内に吹き出す冷却空気流の目標吹き出し温度を制御する吹き出し温度制御手段とを備えている。また、車両用センサが車室内のリア側温度を検出する温度センサである。そして、温度補正手段が温度センサの検出温度を目標吹き出し温度の上昇或いは降下に基づき低く或いは高くするように補正し、この補正後の温度をリア側温度とする。
【0012】
これにより、目標吹き出し温度の影響を抑制しつつ、温度センサの検出温度を精度のよい値として補正できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用された車両の一例(所謂、ワンボックスカー)を示しており、この車両は空調装置Sを備えている。
空調装置Sは、空調ユニットUと、エアダクトDとを備えている。空調ユニットUは、当該車両のフロントドア10a及びリアドア10b間の境界近傍にて、当該車両の車体の車室床下に配設されている。
【0014】
しかして、この空調ユニットUは、ブロワにより車室内の空気を導入し、この空気をエバポレータにより冷却しエアダクトD内に冷却空気流として送風する。なお、上記ブロワ及びエバポレータは、空調ユニットUに内蔵されている。
エアダクトDは、車体のリア側に配設されており、このエアダクトDは、立ち上がりダクト20と、水平ダクト30とを有するように、断熱樹脂材料により断面略台形形状(図2参照)にて形成されている。なお、エアダクトDの断面形状は、略台形形状に限らず、長方形状等適宜な形状であってもよい。
【0015】
立ち上がりダクト20は、フロントドア10a及びリアドア10b間の境界にて、車室の左側壁部(即ち、車体の左側壁部)内を通り空調ユニットUから上方へ立ち上がっており、この立ち上がりダクト20は、空調ユニットUから冷却空気流を導入し水平ダクト30に供給する。
水平ダクト30は車室の天井10c(即ち、車体の天井)の収容路Q(図2参照)内に配設されており、この水平ダクト30は、図1にて示すごとく、連結ダクト部31及び左右両吹き出し側ダクト部32、33をU字状に連結して構成されている。
【0016】
ここで、天井10cは、図2にて示すごとく、外板11(金属材料からなる)と内張り12(断熱樹脂材料からなる)との間に断熱層13を介装して構成されている。そして、内張り12の水平ダクト30に対応する部分は、図2にて例示するごとく、断熱層13の下面13aから分離して車室内に向け断面略台形状に突出し突出壁12aとして形成されている。
【0017】
これにより、上記収容路Qが、内張り12の突出壁12aとこれに対向する断熱層13の下面13aとの間に、水平ダクト30と同様のU字状にて水平状に形成されている。
従って、連結ダクト部31及び左右両吹き出し側ダクト部32、33がこれらに対応する収容路Qの各部分に収容されていることとなる。
【0018】
連結ダクト部31は、車室内の左右の前側リアシートの上方にて、立ち上がりダクト20の上端から車室の左右方向に水平状に延出しており、この連結ダクト部31は、立ち上がりダクト20からの冷却空気流を右側ダクト部33内に供給する。なお、連結ダクト部31は、その上壁31aにて、断熱層13の下面13aに当接している(図2参照)。
【0019】
右側ダクト部33は、連結ダクト部31の右端部から車体のリア方向に延出してなるもので、この右側ダクト部33は、その両フェイス吹き出し口33aから車室内の右側リアシートに向けて冷却空気流を吹き出す。
左側ダクト部32は、連結ダクト部31の左端部から車体のリア方向に向け延出してなるもので、この左側ダクト部32は、その両フェイス吹き出し口(両フェイス吹き出し口33aに対向して位置する)から車室内の左側リアシートに向けて冷却空気流を吹き出す。
【0020】
なお、水平ダクト30のうち連結ダクト部31以外の部分も、その上壁にて、連結ダクト部31と同様に、収容路Q内にて断熱層13の下面13aに当接している。
また、空調装置Sは、図2にて示すごとく、リア側内気温センサ40を備えており、この内気温センサ40は、以下に述べるような配置構造のもとに天井10cに設けられている。
【0021】
連結ダクト部31の底壁31bは、図2にて示すごとく、断面略コ字状に形成されており、この底壁31b及び連結ダクト部31の両傾斜壁31cと内張り12の突出壁12aとの間には、断熱層34(断熱樹脂材料からなる)が、底壁31b及び両傾斜壁31cの下面に沿うように設けられている。ここで、断熱層34のうち底壁31bの下面に沿う断面コ字状の層部分34aと突出壁12aとの間には、断面四角形状の通路Pが形成されている。
【0022】
この通路P内には、鉄板状ブラケット50が収容されており、このブラケット50は、その長手方向両端部にて、収容路Qのうち連結ダクト部31に対応する部分の両端に固着されている。
また、ブラケット50の長手方向中央部には、開口部51が、図2及び図3にて示すごとく、形成されており、この開口部51の前後両縁部(当該車両の前後方向に位置する両縁部)には、板状突起52が底壁31bに向けて延出されている。一方、開口部51の左右両縁部(当該車両の左右方向に位置する両縁部)には、雌ねじ孔部53が開口部51内に延出するように形成されている。
【0023】
箱状吸い込みカバー60は、内張り12の突出壁12aに形成した開口部12b(開口部51に対向している)に取り付けられている。なお、この吸い込みカバー60は弾性樹脂材料により形成されている。
この吸い込みカバー60は、カバー部61と、このカバー部61から延出する箱部62とにより構成されている。カバー部61は内張り12の開口部12bを閉じるようにこの開口部12bに車室内側から当接しており、このカバー部61には、複数の通気孔61aが、図2及び図3にて示すごとく形成されている。これら通気孔61aは、箱部62の内部を左右の前側リアシートの間の上方空間部に連通させる役割を果たす。
【0024】
箱部62は、開口部12bを通し開口部51内に挿入されており、この箱部62の前後壁の各中央には、係止片63が、図3にて示すごとく、その左右両側部を切り欠くことによりそれぞれ形成されている。
しかして、各係止片63は、その先端爪部63aにて、その弾力に抗して、開口部51の各突起52の係止孔部52a内に内側から係合している(図2参照)。
【0025】
センサケース70は、図2にて示すごとく、吸い込みカバー60の箱部62内に収容されており、このセンサケース70は、底壁71にて、その各貫通孔71a(図3参照)に挿通される各雄ねじ72により、ブラケット50の各雌ねじ孔部53に締着されている。また、底壁71には、開口部71bが形成されており、この開口部71bは、センサケース70の内部を箱部62の内部及びカバー部61の各通気孔61aを通し車室内リア側空間部に連通させる。
【0026】
しかして、以上のような配置構造のもと、内気温センサ40は、その両リード41にて、センサケース70の前壁に嵌着したコネクタ80に半田付けされている。これにより、内気温センサ40は、車室内の左右前側リアシートの上方空間部から吸い込みカバー60の各通気孔61a、箱部62の内部及びセンサケース70の開口部71aを通りこのセンサケース70内に流入する空気の温度を検出する。
【0027】
なお、図2にて符号42は温度センサ40のセンサ部を示す。また、空調ユニットUは、その吹き出し空気流の目標吹き出し温度を、内気温センサ40の検出温度、当該車両の外気の温度及び車室内のリアシート近傍の設定温度等に応じて決定する。また、水平ダクト30のうち、連結ダクト部31以外の部分の底壁及び両傾斜壁と内張り12との間にも、断熱層34が延在している。
【0028】
以上のように構成した本実施形態では、内気温センサ40が、エアダクトDのうち水平ダクト30の連結ダクト部31の左右方向中央にて、この連結ダクト部31の底壁31bの車室内側近傍に配置されている。
このため、外板11の温度が夏期のように強日射量のために高くても、内気温センサ40を、連結ダクト部31を介さずに、断熱層13の近傍に配置する場合に比べて、内気温センサ40は、連結ダクト部31により天井10cの外板11から良好に断熱され得る。
【0029】
ここで、連結ダクト部31内に空調ユニットUからの冷却空気流が流れると、連結ダクト部31内の空気層の温度が低下する。
しかも、空調装置Sによる冷房により連結ダクト部31内に冷却空気流が流れると、センサケース70の内部近傍の温度が、10℃乃至30℃の範囲の値に維持される。一方、通常必要とされる車室内の制御温度は、20℃乃至30℃の範囲の値である。従って、このような両温度の差は、断熱層34により容易に遮断され得る。
【0030】
よって、内気温センサ40の外板11からの断熱効果がより一層向上する。その結果、内気温センサ40は、天井10cからの熱の影響を受けることなく、車室内の温度を適正に検出できる。
また、内気温センサ40は、内張り12の突出壁12aの内面近傍に位置しているから、内気温センサ40は、リアシートの乗員の頭部により近い領域の温度を検出する。従って、この検出温度の検出がより一層正しくなされ得る。
【0031】
また、冬期には、エアダクトDには冷却空気流が流れないと考えられるが、天井10cの温度は夏期程高くなく、断熱層34及び連結ダクト部31内の空気層でもって、内気温センサ40を、断熱層13の近傍に配置する場合に比べ、外板11から十分に断熱できる。
次に、本発明の第2実施形態を、図4に基づいて説明する。
【0032】
この第2実施形態では、連結ダクト部90が、上記第1実施形態にて述べた連結ダクト部31に代えて、収容路Q内に収容されている。連結ダクト部90は、連結ダクト部31と同様の断面略台形形状を有しており、この連結ダクト部90の上壁91は、天井10cの断熱層13の下面13aに当接している。
また、連結ダクト部90の底壁92(連結ダクト部31の底壁31bに対応する)には、その長手方向中央部にて、両開口部93、94が、隔壁部95を介して形成されており、開口部93は、開口部94の上流側に位置している。
【0033】
補助壁100は箱状のもので、この補助壁100は、車室内に向け突出するように、その環状フランジ101にて、内張り12の開口部12b及び隔壁部95を介し両開口部93、94に嵌め込まれている。
このため、連結ダクト部90内の流路(以下、主流路Mという)に対する分岐路Bが、補助壁100と隔壁部95との間に形成されている。これにより、冷却空気流(図4にて符号F参照)が、主流路M内への空気流(図4にて符号F2参照)と、分岐路B内への空気流(図4にて符号F1参照)とに分かれる。
【0034】
また、分岐路B内には、環状のオリフィス96が形成されている。このため、空気流F1は、オリフィス96にて絞られて開口部94に流れるから、空気流F1の流速はオリフィス96内で非常に高くなる。このことは、オリフィス96内で負圧が発生することを意味する。なお、分岐路Bの断面積を、上記負圧を発生させる程に、連結ダクト部90の断面積よりも小さくすることで、オリフィス96を廃止してもよい。
【0035】
センサケース110は箱状のもので、このセンサケース110は、箱状の補助壁100に車室内側から嵌め込まれている。そして、このセンサケース110は、そのフランジ111にて、内張り12の開口部12b内に挿入されて補助壁100のフランジ101に着座している。また、フランジ111は、複数のねじ112の締着により、フランジ101を介し各開口部93、94の外周縁に気密的に固着されている。
【0036】
これにより、補助壁100と隔壁部95との当接部分も気密的となる。なお、センサケース110に補助壁100と同様の機能をも果たさせることで、当該補助壁100を廃止してもよい。
センサケース110は、センサ収容部113を備えており、このセンサ収容部113は、吸い込みカバー部113aと、隔壁部113bとにより構成されている。吸い込みカバー部113aには、複数の通気孔113cが形成されており、これら通気孔113cは、センサ収容部113の内部を左右の前側リアシートの間の上方空間部に連通させる役割を果たす。
【0037】
ホース120は隔壁部113bに嵌着されており、このホース120は、その流入開口部121にて、センサ収容部113内に開口している。また、ホース120は、分岐路B内にL字状に延出し、その流出開口部122にて、オリフィス96内に位置している。
これにより、センサ収容部113内の空気は、オリフィス96内の負圧により、ホース120を通りオリフィス96内に吸い込まれる。
【0038】
ホース120の流出開口部122には、逆止弁として機能するリード弁123(フィルムからなる)がその一部にて固着されており、このリード弁123は、流出端部122内への分岐路Bからの空気の逆流を阻止する。なお、上記逆止弁は、リード弁123に限ることなく、各種の空気の逆流を阻止する弁であってもよい。また、ホース120は連通路であってもよい。
【0039】
上記第1実施形態にて述べた内気温センサ40は、センサ収容部113内にて、コネクタ130により隔壁部113bに支持されている。但し、内気温センサ40は、その両リード41にて、コネクタ130に半田付けされており、この内気温センサ40のセンサ部42は、ホース120の流入開口部121の近傍にこれに対向して位置している(図4参照)。
【0040】
このように構成した本第2実施形態では、連結ダクト部90内に冷却空気流Fが流れると、この冷却空気流が分岐路B内に分流する。すると、分岐路B内の空気流の流速がオリフィス96内で非常に高くなり、ホース120の流出開口部122の近傍で負圧が発生する。
このため、センサ収容部113内の空気がホース120内に吸い込まれる。従って、前側左右両リアシートの着座乗員の頭部上方の空気がセンサ収容部113内に容易に流れ込む。よって、内気温センサ40付近の風まわりがよく、内気温センサ40は、センサ収容部113等の熱に影響されることなく、上記乗員の頭部上方の空気の温度を敏感に正しく検出できる。
【0041】
図5乃至図7は、本発明の第3実施形態を示している。
この第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた内気温センサ40の検出精度をさらに向上させるため、内気温センサ40の検出温度を補正してこの補正結果を内気温センサ40の検出出力とする。
このため、本第3実施形態では、本発明が、上記第1実施形態における内気温センサ40を備えた車両用検出装置として提案される。
【0042】
この検出装置は図5にて示すような制御回路を有する。この制御回路は、マイクロコンピュータ140を有しており、このマイクロコンピュータ140は、図6にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、上記第1実施形態にて述べた内気温センサ40の出力に加え、外気温センサ40a、日射センサ40b及び温度設定器40cの各出力に基づき、内気温センサ40の出力の補正処理及び冷房処理を行う。
【0043】
なお、マイクロコンピュータ140は、当該車両のイグニッションスイッチIGを介しバッテリBaから給電されて作動する。また、上記コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ140のROMに予め記憶されている。
外気温センサ40aは、当該車両の外気の温度を外気温として検出する。日射センサ40bは、車室内のリアシート近傍への入射日射量を検出する。温度設定器40cは、車室内のリアシート近傍における所望の温度を設定する。駆動回路150は、マイクロコンピュータ140により制御されて上記第1実施形態にて述べた空調ユニットUのブロワを駆動する。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0044】
以上のように構成した本第3実施形態において、マイクロコンピュータ140がその作動によりコンピュータプログラムの実行を開始すると、図6のフローチャートのステップ200において、内気温センサ40、外気温センサ40a、日射センサ40b及び温度設定器40cの各出力がマイクロコンピュータ140にデータとして入力される。
【0045】
ついで、これら入力データがステップ210にてディジタル変換される。このとき、内気温センサ40の検出温度、外気温センサ40aの検出温度、日射センサ40bの検出日射量及び温度設定器40cの設定温が、それぞれ、内気温Tr、外気温Tam、日射量Ts及び設定温Tsetとしてディジタル変換される。その後、ステップ220において、両吹き出し側ダクト部32、33の各フェイス吹き出し口からの吹き出し空気流の目標吹き出し温度TAOが、次の数1の式に基づき、内気温Tr、外気温Tam、日射量Ts及び設定温Tsetに応じて算出される。
【0046】
【数1】
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
なお、数1の式で、Kset、Kr、Kam、Ks及びCは補正用定数である。また、数1の式は140のROMに予め記憶されている。
ついで、ステップ230において、内気温Trが、図7にて示す補正データLに基づき目標吹き出し温度TAOに応じて補正量ΔTrだけ補正される。そして、この補正温度Tra=(Tr±ΔTr)が内気温センサ40の検出出力とされる。これにより、内気温センサ40の出力を、目標吹き出し温度TAOの影響を抑制しつつ、より高精度の値とし得る。
【0047】
ここで、補正データLは、内気温Trの補正量と目標吹き出し温度TAOとの間の逆比例関係を表すものとして、マイクロコンピュータ140のROMに予め記憶されている。また、上記逆比例関係は、目標吹き出し温度TAOにて吹き出す冷却空気流の温度センサ40に対する影響を抑制するように設定されている。なお、補正データLは、上記逆比例関係に限ることなく、目標吹き出し温度TAOの上昇に応じて補正量ΔTrを負側に増大させ、また、目標吹き出し温度TAOの降下に応じて補正量ΔTrを正側に増大させるようにしてもよい。一般には、温度センサ40に対する冷却空気流の温度の影響を抑制するように補正データLを設定すればよい。
【0048】
上記補正後、ステップ240にて、目標吹き出し温度TAOの補正値TAOaが、次の数2の式に基づき、目標吹き出し温度TAO及び補正量ΔTrに応じて算出される。
【0049】
【数2】
TAOa=TAO±Kr×ΔTr
なお、数2の式はマイクロコンピュータ140のROMに予め記憶されている。
ついで、ステップ250において、目標吹き出し温度TAOの補正値TOAaに基づき冷房処理がなされる。具体的には、上記ブロワの送風量が補正値TOAaに基づき決定され駆動電圧として駆動回路150に出力される。
【0050】
このため、上記ブロワが駆動回路150により駆動されて上記エバポレータに送風する。すると、このエバポレータが上記ブロワからの空気流を冷却して冷却空気流としてエアダクトDに流入させる。
これに伴い、エアダクトDが両吹き出し側ダクト部32、33の各フェイス吹き出し口から補正値TAOaにて冷却空気流を吹き出す。
【0051】
このため、左右両リアシートの着座乗員は良好な冷房感を得る。
なお、本発明の実施にあたっては、内気温センサ40に限らず、車室内の湿度、CO2 、COやO2 を検出する湿度センサ、CO2 センサ、COセンサやO2 センサ等の外乱温度の影響を受け易い各種の車両用センサ(車室内の状態を検出するセンサ)をエアダクトDの連結ダクト部に、内気温センサ40と同様に配置するようにしてもよい。
【0052】
また、本発明の実施にあたり、内気温センサ40等の車両用センサは、上述のようにエアダクトDの連結ダクト部中央の車室内側壁部に配設する例に限らず、エアダクトDの他の部分の車室内側壁部に車両用センサを配設するようにしてもよい。
また、本発明の実施にあたり、ワンボックスカーに限らず、マイクロバス等の各種バス車両や四輪自動車等の各種の車両に搭載された空調装置のエアダクトの車室内側壁部に、内気温センサ40や各種の車室用センサを配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すワンボックスカーにおける空調装置の概略配置斜視図である。
【図2】図1にて2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図2の内気温センサの配置構造の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態の要部である連結ダクト部の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態における回路構成図である。
【図6】図5のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図7】内気温Trの補正量ΔTrと目標吹き出し温度TAOとの比例関係を示すグラフである。
【符号の説明】
B…分岐路、D…エアダクト、U…空調ユニット、10c…天井、
12a…突出壁、12b…開口部、40…温度センサ、100…補助壁、
113b…隔壁部、120…ホース、122…流出開口部、
123…リード弁、140…マイクロコンピュータ。
Claims (8)
- 車両の外板(11)と車室内の内張り(12)との間に空調用エアダクト(31)が配設され、前記内張りの前記空調用エアダクトに対応する部分(12a)に、車室内の状態を検出するセンサ(40)が前記空調用エアダクトと断熱された状態で設けられていることを特徴とする車両用検出装置。
- 前記空調用エアダクトと前記内張りとの間に断熱層(34)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用検出装置。
- 前記断熱層と前記内張りとの間に通路(P)が形成され、前記センサ(40)が前記通路内に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用検出装置。
- 前記空調用エアダクトの車室内側壁(31b)が断面略コ字状に形成されており、この断面略コ字状の車室内側壁により前記断熱層と前記内張りとの間に前記通路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用検出装置。
- 前記内張りには開口部が形成されており、この開口部に前記センサを収納するセンサケースが設けられて、このセンサケースの内部が前記車室内と連通していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の車両用検出装置。
- 前記空調用エアダクトが車両の天井に配設されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の車両用検出装置。
- 前記センサが車室内のリア側温度を検出する温度センサであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の車両用検出装置。
- 前記車両が、前記エアダクトに導入される空気流を冷却する冷却手段(U)と、前記エアダクトから車室内に吹き出す冷却空気流の目標吹き出し温度を制御する吹き出し温度制御手段(220、140)とを備えており、
前記温度センサの検出温度を前記目標吹き出し温度の上昇或いは降下に基づき低く或いは高くするように補正し、この補正後の温度を前記リア側温度とする温度補正手段(230)を具備することを特徴とする請求項7に記載の車両用検出装置。
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