JP3724877B2 - 軸状ワークのシール剤塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

軸状ワークのシール剤塗布装置及び塗布方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車エンジン等の物品に形成されたネジ穴を気密に閉塞するネジプラグ等の軸状ワークの軸部外周にシール剤を塗布する装置、及び、このシール剤塗布装置の使用方法とシール剤塗布装置への軸状ワークの搬送方法を含む軸状ワークのシール剤塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンの製造においては、図10に示すように、シリンダブロック6に冷却水通路を形成するために形成されたバイパス穴7の開口部を金属製のネジプラグ1で密閉する工程がある。バイパス穴7の開口部はネジ穴8で、このネジ穴8にネジプラグ1のネジ部1aが螺装される。ネジプラグ1は、小径のネジ部1aの片端に大径の頭部1bを一体に有し、ネジ部1aと頭部1bのコーナ部分に嵌挿された銅製のワッシャ2を頭部1bとシリンダブロック6で強圧することで、ネジ穴8にネジプラグ1が高い気密性で螺装されるようにしている。
【0003】
また、ネジ穴8にネジプラグ1が更に高い気密性で螺装されるように、ネジプラグ1のネジ部1aとネジ穴8の間に気密性の高いシール剤を塗布することが行われている。この種のシール剤は、金属面に接触すると硬化する液状のもので、次のように使用されている。
【0004】
ネジ穴8に液状のシール剤を塗布してから、ネジ穴8にネジプラグ1を螺装して、シール剤を硬化させる。しかし、この場合は、ネジ穴8の塗布されたシール剤がネジプラグ1の挿入でバイパス穴7の中に押し出される不具合が発生することがあり、信頼性に問題がある。そこで、通常はネジプラグ1のネジ部1aの外周に予めシール剤を塗布しておいて、このシール剤が硬化しない間にネジプラグ1をネジ穴8に螺装するようにしている。このようにするとシール剤がバイパス穴7の中に洩れず、また、シール剤の一部がネジ穴8から外に押し出されてワッシャ2の気密性を高めることも期待できる。
【0005】
上記のネジプラグ1のような軸状ワークへのシール剤の塗布は、次の直接塗布法と間接塗布法で行われている。直接塗布法は、例えば図11に示すように、ネジプラグ1をその水平な軸線を中心に回転させ、ネジ部1aの真上からノズル60でシール剤3を直接に滴下させる方法である。間接塗布法は、図示しないが、ネジプラグのネジ部と回転円板の外周面を微小間隙をあけて近接させ、この近接状態でネジプラグと回転円板を相互に回転させて回転円板の外周に塗布したシール剤をネジ部の外周に転写することで、ネジプラグのネジ部の外周に所望幅でシール剤を塗布する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ネジプラグに塗布されるシール剤は、金属に触れると硬化する性質上、上記直接塗布法でネジプラグにシール剤を均一な厚さと幅で塗布することが難しく、このネジプラグをネジ穴に螺装したときの気密性に問題が残されていた。また、ネジプラグに回転円板でシール剤を塗布する間接塗布法の場合は、直接塗布法に比べて塗布斑が少ないが、回転円板の外周でのシール剤の付着性が悪く、そのため、回転円板からネジプラグに転写されるシール剤のネジプラグへの付着性が悪くなって、ネジプラグにシール剤を所定の幅と厚さで塗布することが難しかった。
【0007】
それ故に、この発明の目的とするところは、ネジプラグのような軸状ワークにシール剤を常に良好な状態で塗布するシール剤塗布装置と塗布方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、水平な軸線を中心に回転する軸状ワークの軸部外周に、水平な軸線を中心に回転する円板の液状シール剤が塗着された外周をワークの軸部外周に接近させて、同円板外周のシール剤をワークの軸部外周に転写して塗布するシール剤塗布装置において、円板の外周に周方向にシール剤を捕捉する複数条の液溜め用溝を形成する
【0009】
また、この発明においては、上記円板と、この円板の上部の外周にシール剤を滴下供給するノズルと、円板の下部が浸漬するシール剤を収容する液槽と、円板を軸状ワークと同一方向で、かつ、円板の外周が液槽からワークに向けて上昇回転する定方向に回転させる円板回転部と、前記ノズルと液槽と円板回転部を支持する支持ブロックと、この支持ブロックを直交2方向に水平移動させる水平移動テーブルとで塗布装置を構成することが、上記円板の機能を効果的に発揮させる上で望ましい。
【0010】
ここで、円板は、シール剤が触れても硬化させない樹脂円板が望ましい。また、この円板の外周の溝の幅と深さは、液状のシール剤が毛細管現象で侵入し保持され易いように設定され、また、複数の溝の間隔は円板の外周にシール剤が表面張力で均一な厚さと幅で塗着されるように設定される。このような溝を有する円板の外周でのシール剤の塗布厚や幅は所望値に安定させることができるため、軸状ワークへのシール剤の塗布が常に良好に実施される。
【0011】
また、円板の下部を液槽のシール剤に浸漬することで、円板下部の外周面と端面にシール剤が付着して、この円板端面に付着したシール剤が軸状ワークの軸部以外の例えば軸部に嵌挿されたワッシャにも転写して、シール剤の多様な形態での塗布が可能となる。
【0012】
以上のようなシール剤塗布装置で軸状ワークの特にネジプラグにシール剤を塗布する場合におけるネジプラグの搬送供給工程を含むシール剤塗布方法として、この発明は次の各工程を含むことを特徴とする。
【0013】
即ち、小径のネジ部と大径の頭部から成るネジプラグをそのネジ部を上向きにして複数を順に整列搬送する工程と、整列搬送されてきたネジプラグを個別に定位置に移動させてネジ部から頭部へワッシャを嵌挿する工程と、ワッシャが嵌挿されたネジプラグを別位置に移動させてプッシャーにて定位置でのコンベアの後端部上に水平移動させる工程と、コンベアでその後端部から先端部の定位置まで搬送されたネジプラグを真上からチャックハンドで持ち上げてネジプラグの頭部が外向きに鉛直になるよう90゜回転させ、そのままネジプラグを水平なナットランナーの前方定位置まで横移動させてから、ナットランナーに向けて水平移動させてネジプラグの頭部をナットランナーに装着する工程と、ナットランナーの横に併設された上記シール剤塗布装置をナットランナー側に横移動させてから、シール剤塗布装置の円板の周縁部端面がナットランナーに装着された横向きのネジプラグに嵌挿されたワッシャを押圧する方向にシール剤塗布装置を水平移動させて円板の外周をネジプラグのネジ部外周に接近させる工程と、ナットランナーとシール剤塗布装置を作動させてネジプラグに円板の周縁部のシール剤を塗布する工程と、このシール剤塗布が終了してからシール剤塗布装置を横移動させ、ナットランナーでネジプラグを所定位置の物品のネジ穴に螺装する工程とを含む塗布方法である。
【0014】
上記塗布方法は、ナットランナーでネジプラグを所定のネジ穴に螺装する際の、ナットランナーへのネジプラグの能率的な自動供給方法であり、更には、ナットランナーを利用してネジプラグにシール剤塗布装置でシール剤を塗布する設備的に有利な方法である。また、ナットランナーに装着されたネジプラグにシール剤塗布装置の円板でシール剤塗布をする直前に行われるシール剤塗布装置のネジプラグへの水平移動は、この水平移動で円板周縁部がネジプラグのワッシャを押圧してネジプラグでのワッシャの位置規制を行うためであり、この位置規制でもってワッシャによるシール剤塗布動作の妨害が回避され、かつ、ワッシャへのシール剤塗布も可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記ネジプラグ1に適用したシール剤塗布装置の一実施例を図1及び図2に基づき説明すると、同図に示される円板4は、ネジプラグ1にシール剤3を塗布するためのナイロン等の樹脂円板で、外周に周方向に複数条の溝5を有する。溝5は、液状のシール剤3が毛細管現象で侵入して確実に捕捉される幅と深さのものであり、各溝5の間隔は、円板4の外周にシール剤3が表面張力で均一な厚さと幅で塗着されるように設定される。円板4の周縁部の板厚は、ネジプラグ1のネジ部1aに塗布されるシール剤3の幅と同程度に設定される。
【0016】
円板4の外周にシール剤3を塗着した場合、溝5に確実に定量のシール剤3が捕捉されてシール剤3の付着性が安定かつ良好となり、溝5に捕捉されたシール剤3によって円板4の外周面上にシール剤3が所定の厚さと幅で塗布され、その状態が安定に維持される。この円板4とネジプラグ1の軸線を水平にして、円板4の外周をネジ部1aに円板外周のシール剤3の厚さ程度の間隔まで接近させ、円板4とネジプラグ1の相互を軸線を中心に回転させて、ネジプラグ1を1回転以上させると、円板4の外周のシール剤3がネジ部1aの外周に転写されてネジ部1aの全周にシール剤3が塗布される。ネジ部1aの外周の表面状態がネジ山の凹凸等でバラツキがあって、ここに転写される円板4の外周面上でのシール剤3の量が不足しても、この不足量は溝5に捕捉された充分な量のシール剤3で補充される結果、ネジ部1aの外周には常に良好な厚さと幅でシール剤3が塗布される。
【0017】
また、図1に示すように、ネジプラグ1のネジ部1aにワッシャ2が嵌挿されたような場合は、円板4の周縁部の端面mにもシール剤3を塗布し、この端面mをワッシャ2に接近させ、端面mのシール剤3をワッシャ2に積極的に塗布することが望ましい。また、円板4の周縁部の端面mをワッシャ2に向けて接近移動させることで、ワッシャ2を頭部1bに接触する定位置まで位置移動させてから、円板4による正常なシール剤塗布動作ができる。即ち、ネジプラグ1のネジ部1aに半径方向から円板4を接近させるだけでは、ネジ部1aのシール剤塗布位置にワッシャ2が在ると、このワッシャ2に円板4の外周が当って双方が破損する危険性がある。そこで、円板4をネジ部1aの先端側からワッシャ2に向けて水平移動させて、円板4の周縁部をネジ部1aとワッシャ2に接近させるようにすると、ワッシャ2で邪魔されること無く円板4によるシール剤塗布が可能となる。このようなシール剤塗布を行うのが、図3乃至図5に示すこの発明の実施形態のシール剤塗布装置10である。
【0018】
シール剤塗布装置10は、水平な固定フレーム14上に水平な直交2方向のX方向とY方向に移動可能に設置されるもので、ノズル11と液槽12と円板回転部13で主要部を構成する。固定フレーム14上にレール15を介して水平移動テーブル16がシリンダ等の第1駆動源17にてX方向に移動可能に設置され、水平移動テーブル16上に支持ブロック18がシリンダ等の第2駆動源19にてY方向に移動可能に設置され、この支持ブロック18にノズル11と液槽12と円板回転部13が相対位置関係を一定にして設置される。
【0019】
円板回転部13は、円板4をその水平な軸線を中心に定方向に回転させるモーター等である。ノズル11は、円板回転部13で支持されて回転する円板4の上部外周に適量のシール剤3を滴下する。液槽12は、円板4の下部が浸漬されるシール剤3を収容する。液槽12に収容されたシール剤3の液面の高さは一定に、例えば液槽12の底を貫通するオーバーフロー管20で一定に維持される。オーバーフロー管20をオーバーフローしたシール剤3は、回収容器21に回収され、この回収されたシール剤3は硬化変質するので廃棄処分される。
【0020】
シール剤塗布装置10に対してネジプラグ1は、例えば図5に示すようなナットランナー30に支持される。ナットランナー30は、図10のシリンダブロック6のネジ穴8にネジプラグ1を自動的に螺装するもので、Y方向に平行に、かつ、Y方向に前後移動可能に配置される。ナットランナー30は、ネジプラグ1の頭部1bを支持するソケット部31と、ソケット部31を回転させる回転駆動部32を備える。回転駆動部32がシリンダ等の第3駆動源33でY方向に移動可能に支持される。ナットランナー30の前方定位置にシリンダブロック6が搬入される。
【0021】
図5に示すナットランナー30のソケット部31は、シール剤塗布の定位置に在り、この状態で後述するようにソケット部31に1個のネジプラグ1が供給されると、シール剤塗布装置10がXY方向に移動する。まず、第2駆動源19が作動してシール剤塗布装置10を一旦図4の鎖線位置にY方向前進移動させてから、第1駆動源17が作動してシール剤塗布装置10を図3の鎖線位置から実線位置へとX方向に横移動させる。このX方向移動で、図5の鎖線に示すように、円板4の外周がネジプラグ1のネジ部1aの先端部に所定の間隔で接近する。次に、第2駆動源19が再度逆に作動してシール剤塗布装置10を図5の鎖線位置から実線位置へとY方向に後退移動させ、この後退移動で円板4の周縁部がソケット部31に支持されたネジプラグ1のネジ部1aとワッシャ2のコーナ部分に接近し、ネジプラグ1におけるワッシャ2の位置規制が行われる。この後、円板4とネジプラグ1の双方が同方向に回転して、ネジプラグ1へのシール剤3の塗布が次の要領で行われる。
【0022】
図3に示すように、液槽12のシール剤3に浸漬された円板4の下部の外周がネジプラグ1の方向に上昇回転する方向(図3で反時計回り方向)に円板4を回転させ、同時にネジプラグ1を円板4と同方向に回転させる。円板4を回転させながら、円板4の上部外周にノズル11でシール剤3を滴下する。滴下されたシール剤3は、円板4の外周に塗布されると共に、円板4の回転により液槽12のシール剤3に合流して、液槽12のシール剤3の補充を行う。円板4の下部が液槽12のシール剤3の中を通過して上昇回転することで、この下部の外周と両端面にシール剤3が充分かつ均一に塗布され、このシール剤3が円板4と共にネジプラグ1へと回転移動する。
【0023】
円板4とネジプラグ1を同方向に回転させることで、両者の接する部分が反対方向に相対回転移動して、円板4の周縁部のシール剤3のネジプラグ1への転写が確実に行われ、その結果、図1で説明したようにネジプラグ1のネジ部1aの根元部分の外周とワッシャ2にシール剤3が塗布される。円板4の下部を液槽12のシール剤3に浸漬することで、円板4の周縁部にシール剤3が安定した厚さで塗布され、この円板4に塗布されたシール剤3が円板4と共に少し回転上昇したところでネジプラグ1に転写されるために、ネジプラグ1には常に良好な厚さと幅でシール剤3が塗布される。
【0024】
このようなネジプラグ1へのシール剤3の塗布の確認、管理は、例えば図5に示すように円板4の回転を検出する近接スイッチ22からの信号に基づいて行えばよい。近接スイッチ22は、円板回転部13に支持され、円板4と一体に回転する回転軸23に固定された突起部24が接近すると円板4の1回転を検出する。
【0025】
ネジプラグ1が少なくとも1回転してシール剤塗布が終了すると、シール剤塗布装置10が上記と逆のY方向前進移動、X方向横移動、Y方向後退移動を行って、元の待機位置に戻る。円板4がネジプラグ1から離脱した後、ナットランナー30が第3駆動源33でY方向に前進移動し、回転駆動部32でソケット部31とネジプラグ1を回転させて、ネジプラグ1のネジ部1aをシリンダブロック6のネジ穴8に螺装する。この螺装は、ネジプラグ1に塗布されたシール剤3が硬化しない所定の時間内で行われる。ネジ穴8に螺装されたネジプラグ1は、ネジ部1aとネジ穴8の間のシール剤の硬化と、ネジ穴8の周辺面とワッシャ2の間のシール剤の硬化の2段シール構造によって、高強度、高気密性でもって螺装されることになる。
【0026】
次に、シール剤塗布装置10とナットランナー30に適合させたネジプラグ1のナットランナー30への供給方法を含む、この発明のシール剤塗布方法の具体的実施装置例を、図6乃至図9を参照して以下説明する。
【0027】
図6及び図7の概略的なネジプラグ供給機構の平面図及び斜視図で示すように、ネジプラグ1は個々にパーツフィーダ40からネジ部1aを上にして整列搬送され、所定の位置P1 に1個のネジプラグ1が搬入されると、上向きのネジ部1aにワッシャ2が自動投入される。ワッシャ2が投入されたネジプラグ1が次の定位置P2 に来ると、この定位置P2 に配置されたリフター41が上昇移動してネジプラグ1をY方向に水平なベルトコンベア43の後方定位置に持ち上げ、その後方に待機していたプッシャ42が前進動してネジプラグ1がベルトコンベア43の後端部上へと供給される。コンベア43上に供給されたネジプラグ1は、ベルトコンベア43の先端部へと移動する。
【0028】
ベルトコンベア43の先端部の近くには、ベルトコンベア43からネジ1を1個ずつ受け取り方向変換してナットランナー30へと移動させるワーク受け渡しユニット50が設置される。このワーク受け渡しユニット50は、例えば図8及び図9に示すように、チャックハンド51及びこれを回転させるモーター52と、チャックハンド51とモーター52を支持してX方向に往復移動させる水平支持機構53及び第4駆動源54と、ワーク受け渡しユニット50全体をY方向に前後動させる第5駆動源55を備える。
【0029】
チャックハンド51とモーター52が鉛直な支持ブロック56の下部前後に支持され、支持ブロック56の上部が水平支持機構53のX方向に平行なガイドロッド57にX方向移動可能に支持される。水平支持機構53の片端部に固定されたエアーシリンダ等の第4駆動源54で支持ブロック56が、ベルトコンベア43の上方定位置とナットランナー30の前方定位置の間をX方向に往復移動する。
【0030】
チャックハンド51は、図9(A)に示すような3本のチャック爪58と、これを開閉かつ上下動させる爪駆動部59で構成される。ベルトコンベア43の先端部の定位置P3 にネジプラグ1が移動してくると、その真上にチャックハンド51が開けたチャック爪58を下向きにした状態で待機する。この状態でチャックハンド51が、そのチャック爪58を下降させて閉じてネジプラグ1のネジ部1aをチャックし、そのまま上昇してネジプラグ1をベルトコンベア43から持ち上げる。次に、モーター52が駆動してチャックハンド51を90゜回転させて、図9(B)に示すように、チャックされたネジプラグ1を軸線がY方向になるよう、かつ、頭部1bがコンベア43の方向に向く所定の横向き姿勢に姿勢変更する。
【0031】
図9(B)の状態で第4駆動源54が作動して支持ブロック56を所定ストロークだけX方向に横移動させ、図9(C)に示すように横姿勢のネジプラグ1をナットランナー30の前方定位置に移動させる。この後、第5駆動源55が作動してユニット全体をナットランナー30の方向に前進移動させ、チャックハンド51に支持された横姿勢のネジプラグ1の頭部1bをナットランナー30のソケット部31に供給する。ソケット部31が頭部1bを支持すると、チャックハンド51のチャック爪58が開き、第5駆動源55でユニット全体が後退移動し、第4駆動源54で支持ブロック56が元のベルトコンベア43の上方の定位置に戻されて、次のネジプラグ1の受け渡し動作に移行する。このワーク受け渡しユニット50が次のネジプラグ1の受け渡し動作に移行する間に、ナットランナー30に支持されたネジプラグ1のシール剤塗布と、シリンダブロック6への螺装が行われる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載のシール剤塗布装置によれば、ネジプラグ等の軸状ワークの外周にシール剤を転写により塗布する円板の外周に周方向に形成された複数の溝が、円板外周へのシール剤の付着性と付着量を安定したものにして、軸状ワークへのシール剤の塗布を常に良好なものにする効果があり、特にシール剤が金属面に触れると硬化し易い液状のものに有効である。
【0033】
請求項2記載のシール剤塗布装置によれば、円板の下部を液槽のシール剤に浸漬して円板の周縁部にシール剤を塗布するようにしたので、円板にシール剤が一定の条件下で安定した厚さ、幅で塗布され、円板による軸状ワークへのシール剤の塗布も安定した厚さ、幅で行うことができて、ネジプラグ等の軸状ワークへのシール剤の自動塗布の信頼性が向上する。また、円板の下部を液槽のシール剤に浸漬することで、円板下部の外周面と端面にシール剤が付着して、この円板下部の端面に付着したシール剤が軸状ワークの軸部以外の例えば軸部に嵌挿されたワッシャにも転写して塗布されるようになるので、軸状ワークにシール剤をより多様な形態で塗布することが可能となる。
【0034】
請求項3記載のシール剤塗布方法によれば、ナットランナーを使用してネジプラグにシール剤を塗布することが容易となり、ナットランナーによるネジ自動締付け設備の有効利用が図れる。また、ワッシャが嵌挿されたネジプラグをナットランナーに装着して、ナットランナーの側方でシール剤塗布装置を前後左右移動させて円板でネジプラグのワッシャを位置規制させてからシール剤塗布を行うようにしたので、円板とワッシャが衝突して損傷を受けること無く常に良好な状態でネジプラグへのシール剤塗布が行える。また、ナットランナーまでのネジプラグの搬送路の異なる定位置で、ワッシャの自動供給やネジプラグの水平移動と姿勢変換等を順に行って、ネジプラグをナットランナーに供給するようにしたので、ネジプラグのワッシャ自動供給等の各種処理が容易、確実となり、ネジプラグ搬送上での動作ミスが減少して連続運転が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシール剤塗布装置で使用する円板の一実施例を示す動作時での部分平面図。
【図2】図1の円板の全体の平面図。
【図3】図1の円板を使用したシール剤塗布装置の一実施例を示す正面図。
【図4】図3装置の側面図。
【図5】図3装置の部分拡大平面図。
【図6】この発明に係るシール剤塗布方法の実施装置例の全体の概略を示す平面図。
【図7】図6装置におけるネジプラグの搬送経路上での概略を示す斜視図。
【図8】図6装置におけるネジプラグ受け渡しユニットの概略を示す平面図。
【図9】(A)は図8ユニットの正面図、(B)及び(C)は図8ユニットの各動作時での正面図。
【図10】軸状ワークの一例であるネジプラグとこれが取付けられる物品の平面図。
【図11】ネジプラグにシール剤を塗布する従来方法を説明するための正面図。
【符号の説明】
1 軸状ワーク(ネジプラグ)
1a 軸部(ネジ部)
1b 頭部
2 ワッシャ
3 シール剤
4 円板
5 溝
10 シール剤塗布装置
11 ノズル
12 液槽
13 円板回転部
30 ナットランナー
42 プッシャー
43 コンベア
51 チャックハンド

Claims (3)

  1. 軸状ワークが小径のネジ部と大径の頭部を有してネジ部から頭部へワッシャを嵌挿して成り、水平な軸線を中心に回転する軸状ワークの軸部外周に、水平な軸線を中心に回転する円板の液状シール剤が塗着された外周をワークの軸部外周に接近させて、同円板外周のシール剤をワークの軸部外周に転写して塗布するシール剤塗布装置において、
    外周に周方向にシール剤を捕捉する複数条の液溜め用溝を形成した上記円板と、この円板を直交2方向に水平移動させる水平移動テーブルとを具備し、水平移動テーブルで円板を軸状ワークのネジ部に嵌挿されたワッシャを頭部に押圧する方向に移動させることを特徴とする軸状ワークのシール剤塗布装置。
  2. 外周に周方向にシール剤を捕捉する複数条の液溜め用溝を形成した上記円板と、この円板の上部の外周にシール剤を滴下供給するノズルと、円板の下部が浸漬するシール剤を収容する液槽と、円板を軸状ワークと同一方向で、かつ、円板の外周が液槽からワークに向けて上昇回転する定方向に回転させる円板回転部と、前記ノズルと液槽と円板回転部を支持する支持ブロックと、この支持ブロックを直交2方向に水平移動させる水平移動テーブルとを具備したことを特徴とする請求項1記載の軸状ワークのシール剤塗布装置。
  3. 軸状ワークが小径のネジ部と大径の頭部から成るネジプラグで、このネジプラグの複数を各々のネジ部を上向きにして順に整列搬送する工程、整列搬送されてきたネジプラグを個別に定位置に移動させてネジ部から頭部へワッシャを嵌挿する工程、ワッシャが嵌挿されたネジプラグを別位置に移動させてプッシャーにて定位置でのコンベアの後端部上に水平移動させる工程、コンベアでその後端部から先端部の定位置まで搬送されたネジプラグを真上からチャックハンドで持ち上げてネジプラグの頭部が外向きに鉛直になるよう90゜回転させ、そのままネジプラグを水平に配置されたナットランナーの前方定位置まで横移動させてから、ナットランナーに向けて水平移動させてネジプラグの頭部をナットランナーに装着する工程、ナットランナーの横に併設された請求項記載のシール剤塗布装置をナットランナー側に横移動させてから、シール剤塗布装置の円板の周縁部端面がナットランナーに装着された横向きのネジプラグに嵌挿されたワッシャを押圧する方向にシール剤塗布装置を水平移動させて円板の外周をネジプラグのネジ部外周に接近させる工程、ナットランナーとシール剤塗布装置を作動させてネジプラグに円板の周縁部のシール剤を塗布する工程、このシール剤塗布が終了してからシール剤塗布装置を横移動させ、ナットランナーでネジプラグを所定位置の物品のネジ穴に螺装する工程とを有することを特徴とする軸状ワークのシール剤塗布方法。
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