JP3724844B2 - 車両のアンチロックブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、制動時に検出した左側および右側車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキおよび右側車輪ブレーキのブレーキ力を個別に調整する個別制御モードと、検出した各車輪のロック傾向のうちロック傾向が顕著である側の車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキおよび右側車輪ブレーキのブレーキ力を一括して調整する一括制御モードとを切換可能な車両のアンチロックブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるアンチロックブレーキ制御装置は、たとえば特公昭63−44101号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、車両が積荷を有する場合には個別制御モードを選択して充分な制動力を確保し、積荷を有しない場合には一括制御モードを選択して車両の運転安定性が得られるようにしている。
【0004】
ところで、左側車輪および右側車輪がそれぞれ摩擦係数の異なる路面に接地している場合に、個別制御モードによるアンチロックブレーキ制御を実行すると、安定性が損なわれるおそれがあるので、一括制御モードを選択したいが、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なることを容易に判断し得るようにした技術は実現されていない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なるような状態を容易に判断して、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なるときの安定性を確保するとともにそれ以外のときには充分な制動力が得られるようにした車両のアンチロックブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、制動時に検出した左側および右側車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキおよび右側車輪ブレーキのブレーキ力を個別に調整する個別制御モードと、検出した各車輪のロック傾向のうちロック傾向が顕著である側の車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキおよび右側車輪ブレーキのブレーキ力を一括して調整する一括制御モードとを切換可能な車両のアンチロックブレーキ制御装置において、車両のヨーレイト発生方向および操舵方向を比較するとともにそれらの方向が一致しているときには個別制御モードを選択するコントローラを備え、このコントローラが、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態で一括制御モードが選択されるように、車両のヨーレイト発生方向および操舵方向が不一致であるときに一括制御モードを選択することを特徴とする。
【0007】
【作 用】
左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態では操舵方向と車両のヨーレイト発生方向とが不一致となるので、その状態で一括制御モードを選択することにより安定性を確保することができ、また操舵方向と車両のヨーレイト発生方向とが一致しているときには個別制御モードを選択することにより充分な制動力を確保することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
【0009】
図1ないし図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2はアクチュエータおよび開閉弁の構成を示す断面図、図3は左右後輪のブレーキ圧制御手順を示すフローチャート、図4は横方向加、減速度に応じたブレーキ圧配分比の設定マップを示す図、図5は図3の第9ステップを実行するサブルーチンの一部を示すフローチャート、図6は図3の第9ステップを実行するサブルーチンの残部を示すフローチャート、図7はタイミングチャートである。
【0010】
先ず図1において、フロントエンジン・フロントドライブ車両の左右前輪および左右後輪には、左前輪ブレーキBFL、右前輪ブレーキBFR、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRがそれぞれ装着されており、左、右後輪ブレーキBRL,BRRはコントローラCからの電気的指令に応じた液圧を出力可能なアクチュエータARL,ARRに接続され、左、右前輪ブレーキBFL,BFRは、コントローラCからの電気的指令に応じた液圧を出力可能なアクチュエータAFL,AFRと、マニュアル操作に応じた液圧を出力可能なマスタシリンダMとに、電磁切換弁VFL,VFRにより択一的に切換えられて接続される。
【0011】
マスタシリンダMは、タンデム型のものであり、ブレーキペダル1のブレーキ操作力が負圧ブースタ2を介して該マスタシリンダMに入力され、マスタシリンダMが備える第1および第2出力ポート31 ,32 からブレーキ操作力に応じた液圧が出力される。而して第1出力ポート31 は電磁切換弁VFRを介して右前輪ブレーキBFRに接続され、第2出力ポート32 は電磁切換弁VFLを介して左前輪ブレーキBFLに接続される。
【0012】
図2において、右前輪ブレーキBFRに対応したアクチュエータAFRは、制御弁4と、リニアソレノイド5とから構成されるものである。
【0013】
制御弁4のハウジング6には、出力室7と、該出力室7との間に隔壁8を介在させた解放室9と、一端を該解放室9に連ならせた摺動孔10と、摺動孔10よりも大径にして該摺動孔10の他端に一端を同軸に連ならせると共に他端を開放した作動室11とが設けられており、駆動ロッド12を備えるリニアソレノイド5は、駆動ロッド12を作動室11内に同軸に配置して作動室11の外端を塞ぐようにしてハウジング6に取付けられる。
【0014】
摺動孔10には、一端を解放室9に臨ませたスプール弁体13が摺動自在に嵌合され、解放室9内でスプール弁体13の一端および隔壁8間には戻しばね14が縮設される。而して該戻しばね14のばね力により、スプール弁体13はその他端を駆動ロッド12に常時当接させるように付勢される。
【0015】
隔壁8には、スプール弁体13よりも小径に形成された反力ピン15が液密にかつ摺動自在に貫通されており、出力室7に臨む反力ピン15の一端とハウジング6との間には、反力ピン15の他端をスプール弁体13の一端に常時当接させる程度の弱いばね力を発揮するばね16が縮設される。
【0016】
摺動孔10には、解放室9側の第1環状凹部17と、作動室11側の第2環状凹部18とが軸方向に間隔をあけて設けられ、第1および第2環状凹部17,18間で摺動孔10の内面に一端を開口させる連通路19がハウジング6に設けられ、該連通路19の他端は出力室7に連通される。またスプール弁体13の外周には環状溝20が設けられており、該環状溝20は、スプール弁体13が図2で示すように後退位置に在るときには第2環状凹部18を連通路19に連通させるが第1環状凹部17を連通路19と遮断し、スプール弁体13が前進したときには第1環状凹部17を連通路19に連通させるが第2環状凹部18を連通路19とは遮断する。
【0017】
ハウジング6には、解放室9および第2環状凹部18にそれぞれ通じる第1および第2解放ポート21,22と、第1環状凹部17に通じる入力ポート23と、出力室7に通じる出力ポート24とが設けられ、図1で示すように、第1および第2解放ポート21,22はマスタシリンダMに付設されているリザーバRに連通され、入力ポート23は液圧供給源25に連通される。
【0018】
液圧供給源25は、前記リザーバRから作動液を汲上げるポンプ26と、該ポンプ26に接続されるアキュムレータ27と、アキュムレータ27の圧力を検出する圧力検出器28とを備え、常時一定の液圧を供給可能である。
【0019】
リニアソレノイド5は、コントローラCから入力される電気的指令値に応じた軸方向推力を駆動ロッド12からスプール弁体13に与えるものであり、スプール弁体13は、リニアソレノイド5からの前記軸方向推力で連通路19すなわち出力室7を第1環状凹部17すなわち入力ポート23に連通する方向に押圧されることになる。一方、スプール弁体13には、戻しばね14により前記軸方向推力に対抗するばね力が与えられるとともに、出力室7の液圧が反力ピン15に作用することにより反力ピン15からの反力が前記軸方向推力に対抗して与えられることになる。このようにして、スプール弁体13は、リニアソレノイド5の推力と、戻しばね14のばね力ならびに反力ピン15からの反力とが均衡するように、出力室7すなわち出力ポート24を第2環状凹部18すなわち第2解放ポート22に連通させる後退位置と出力ポート24を入力ポート23に連通させる前進位置との間で摺動孔10内を移動し、これにより出力ポート24からリニアソレノイド5の入力電気量に応じた制動液圧が出力されることになる。
【0020】
アクチュエータAFRの出力ポート24は、開閉弁30FRを介して電磁切換弁VFRに接続される。而して電磁切換弁VFRは、消磁時にマスタシリンダMの第1出力ポート31 を右前輪ブレーキBFRに接続する状態と、励磁時に開閉弁30FRを右前輪ブレーキBFRに接続する状態とを択一的に切換えるものである。
【0021】
開閉弁30FRの弁ハウジング31には、一端を閉じた大径摺動孔32と、大径摺動孔32よりも小径にして大径摺動孔32の他端に一端が同軸に連なる小径摺動孔33と、小径摺動孔33よりも小径にして小径摺動孔33の他端に一端が同軸に連なる弁孔34と、弁孔34の他端に連なる弁室36とが設けられており、弁孔34および弁室36間には、弁孔34の他端を中心部に開口させたテーパ状の弁座35が形成される。
【0022】
弁室36には電磁開閉弁VFRに接続される管路37が連結されており、該弁室36内には、弁座35に着座可能な球状の弁体38と、該弁体38を弁座35に着座せしめる方向に付勢するばね39とが収納される。
【0023】
大径摺動孔32には、大径摺動孔32の一端閉塞部との間にパイロット室43を形成して大径ピストン40が液密にかつ摺動自在に嵌合され、小径摺動孔33には、大径ピストン40に同軸にかつ一体に連設される小径ピストン41が液密にかつ摺動自在に嵌合される。しかも弁孔34には、ロッド42が遊挿されており、該ロッド42の一端は小径ピストン41に一体かつ同軸に連設あるいは同軸に当接され、ロッド42の他端は弁体38に当接可能である。また弁ハウジング31における大径摺動孔32および小径摺動孔33間の段部と、大径ピストン40との間にはばね44が縮設される。
【0024】
また弁ハウジング31には、アクチュエータAFRの出力ポート24に通じる通路45が設けられており、該通路45は、弁孔34の中間部内面に開口される。また通路45は、絞り46を介してパイロット室43に連通される。
【0025】
かかる構成の開閉弁30FRにあっては、アクチュエータAFRの出力ポート24から所定値以上の液圧が出力されると、パイロット室43の液圧により大径ピストン40がばね44のばね力に抗してパイロット室43の容積を増大する側に移動し、ロッド42で弁体38が押されて弁座35から離反することにより開弁する。またアクチュエータAFRの出力ポート24からの出力液圧が所定値未満であるときには、ばね44のばね力により大径ピストン40がパイロット室43の容積を減少する側に移動し、弁体38が弁座35に着座するようにロッド42が移動して、開閉弁30FRが閉弁することになる。しかも絞り46により通路45の液圧低下に対してパイロット室43の液圧低下を遅らせることができ、開閉弁30FRは通路45の液圧が充分に低下してから閉弁することになり、弁室36での残圧の発生はない。
【0026】
左前輪ブレーキBFLに対応するアクチュエータAFLは、前記アクチュエータAFRと同様に構成されており、該アクチュエータAFLは、上述の開閉弁30FRと同様の構成の開閉弁30FLを介して電磁切換弁VFLに接続される。また左、右後輪ブレーキBRL,BRRに個別に対応するアクチュエータARL,ARRも上記アクチュエータAFRと同様に構成される。
【0027】
各アクチュエータAFL,AFR,ARL,ARRの作動、ならびに電磁切換弁VFL,VFRの切換作動は、コントローラCにより制御されるものであり、該コントローラCには、ブレーキペダル1の操作入力を検出する操作入力検出器47、左、右前輪および左、右後輪の車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度検出器48FL,48FR,48RL,48RR、車両の前後方向加、減速度を検出する前後方向加、減速度検出器49、車両の横方向加、減速度を検出する横方向加、減速度検出器50ならびに操舵角を検出する操舵角検出器51等による検出値がそれぞれ入力されており、コントローラCは、それらの検出値に基づいて各アクチュエータAFL,AFR,ARL,ARRおよび電磁切換弁VFL,VFRを制御する。
【0028】
このようなブレーキ装置において、ブレーキペダル1を踏込み操作した通常のブレーキ時には電磁切換弁VFL,VFRは消磁されたままであり、左、右前輪ブレーキBFL,BFRはマスタシリンダMに接続された状態に在る。したがってブレーキペダル1の踏込み操作量に応じてマスタシリンダMから出力される液圧が左、右前輪ブレーキBFL,BFRにそれぞれ作用する。
【0029】
このように、電磁切換弁VFL,VFRによってマスタシリンダMを左、右前輪ブレーキBFL,BFRに接続した通常のブレーキ時にあっては、左、右前輪ブレーキBFL,BFRに対応したアクチュエータAFL,AFRは非作動状態に在る。このためアクチュエータAFL,AFRの出力ポート24はリザーバRに通じた状態に在り、アクチュエータAFL,AFRの出力液圧が所定値未満であることに伴い、開閉弁30FL,30FRは閉弁状態に在る。したがって、電磁切換弁VFL,VFRでシール不良等が在っても、車輪ブレーキBFL,BFRまたはマスタシリンダMからアクチュエータAFL,AFR側に作動液が漏出してしまうことはない。
【0030】
上記ブレーキ時に、左、右前輪のいずれか一方、たとえば右前輪でロックを生じる可能性が大きくなったときには、両電磁切換弁VFL,VFRのうち右前輪に対応する電磁切換弁VFRが励磁され、右前輪ブレーキBFRとマスタシリンダMとの間が遮断されるとともに右前輪ブレーキBFRが開閉弁30FRに接続され、コントローラCからアクチュエータAFRにアンチロックブレーキ制御を実行するための電気的指令値が与えられる。それによりアクチュエータAFRから液圧が出力されると、開閉弁30FRが開弁し、アクチュエータAFRの出力液圧が右前輪ブレーキBFRに作用することになる。また左前輪側で車輪ロックを生じる可能性が大きくなったときには、左前輪に対応する電磁切換弁VFLが励磁されるとともにコントローラCからアクチュエータAFLにアンチロックブレーキ制御を実行するための電気的指令値が与えられ、アクチュエータAFLから液圧が出力されることにより開閉弁30FLが開弁して、アクチュエータAFLの出力液圧が左前輪ブレーキBFLに作用することになる。さらに左、右前輪がともにロックを生じる可能性が大きくなったときには、両電磁切換弁VFL,VFRが励磁され、両アクチュエータAFL,AFRの出力液圧が左、右前輪ブレーキBFL,BFRにそれぞれ作用する。
【0031】
一方、左、右後輪ブレーキBRL,BRRには、アクチュエータARL,ARRの出力液圧がそれぞれ作用するものであり、左、右後輪ブレーキBRL,BRRのブレーキ力すなわちアクチュエータARL,ARRの出力液圧は、図3で示す制御手順に従ってコントローラCによって次のように制御される。
【0032】
図3において、第1ステップS1では、操作入力検出器47、各車輪速度検出器48FL,48FR,48RL,48RR、前後方向加、減速度検出器49、横方向加、減速度検出器50および操舵角検出器51等による検出値がそれぞれ読込まれる。次いで第2ステップS2では、車体速度の演算が実行されるものであり、基本的には従動輪である左、右後輪の車輪速度に基づいて車体速度が推定されるが、減速時には減速開始時の従動輪速度を初期値とした車体速度が演算周期毎に(前後方向加、減速度検出器49の検出値×演算周期)だけ減速していくものとして車体速度が推定される。
【0033】
第3ステップS3では、第2ステップS2で得た車体速度、ならびに操舵角検出器51で得た操舵角に基づいて目標の旋回レベルである規範ヨーレイトYREが次のようにして演算される。すなわち規範ヨーレイトYRWは、そのときの車体速度においてドライバーが操舵角だけ操舵した場合に発生すべきヨーレイトの規範となる基準値であり、車体速度および操舵角に基づいて定められる。しかも該規範ヨーレイトYRWは、右旋回時にプラスの値となるようにして演算される。また第4ステップS4では、左、右の従動輪速度の差に、左、右の従動輪のトレッドに対応する所定の定数を乗算することにより、実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW が求められ、この実ヨーレイトYW についても車両の右旋回時にプラスの値となるように設定される。
【0034】
第5ステップS5では、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧配分比が、図4で示す設定マップに基づき、横方向加、減速度に応じて検索される。この際、横方向加、減速度検出器50は、車両の右旋回時にプラスの値(加速度)を得るとともに車両の左旋回時にマイナスの値(減速度)を得るようにして車両に設けられているものとする。而して次の第6ステップS6では、第5ステップS5で得た配分比に従って、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRのブレーキ配分圧が演算される。すなわち操作力検出器47で得た操作入力に基づいて定まる基準圧に対して、左後輪ブレーキBRLでは{基準圧×(1−配分比)}としてブレーキ圧が定められ、右後輪ブレーキBRRでは{基準圧×(1+配分比)}としてブレーキ圧が定められる。
【0035】
第7ステップS7では、左、右後輪の少なくとも一方がロック状態に入りそうになったことに伴うアンチロックブレーキ制御(ABS)を実行するか否かが判定され、非ABS時には第8ステップS8に進み、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧が第6ステップS6で得た配分圧に設定される。
【0036】
第9ステップS9では、図5および図6で示すサブルーチンに従ってABS制御演算が実行される。而して図5の第1ステップN1では、実ヨーレイトYW の方向が右方向(プラスの値)であるかどうかが判定され、第2および第3ステップN2,N3で規範ヨーレイトYRWの方向が右方向(プラスの値)であるかどうかがそれぞれ判定されるのに合わせて、ヨーレイト発生方向すなわち実ヨーレイトYW の方向と、操舵方向すなわち規範ヨーレイトYRWの方向とが一致するか否かが判断される。而して両方向が不一致であるときには第4ステップN4に、また一致しているときには第5ステップN5に進む。
【0037】
第4ステップN4は、ヨーレイト発生方向および操舵方向が不一致であるときの処理が実行されるものであり、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧がローセレクト制御により一括制御される。
【0038】
また第5ステップN5以下は、ヨーレイト発生方向および操舵方向が一致しているときの処理が実行されるものであり、左後輪ブレーキBRLおよび右後輪ブレーキBRRの個別制御によるブレーキ圧が第5ステップN5以降で定められることになる。
【0039】
第5ステップN5では、ブレーキ圧補正値PYのPID演算が次の式に従って演算される。
【0040】
PY(k)=KYP・PY (k)+KYI・IY (I)+KYD・DY (k)
PY (k)=YRW(k)−YW (k−1)
IY (k)=PY (k)+IY (k−1)
DY (k)=PY (k)−PY (k−1)
但し、KYP,KYI,KYDはゲイン定数である。
【0041】
第6ステップN6では規範ヨーレイトYRWの方向が右方向であるか否か、すなわち車両が右旋回中であるか否かが判定され、右方向であったときには第7ステップN7で前回の規範ヨーレイトYRWの方向が右方向であったか否かが判定され、前回も右方向であったときには第9ステップN9に、また前回が左方向であったときには第8ステップN8で第5ステップN5におけるPID演算がクリアされて第9ステップN9に進む。すなわち車両が右旋回状態にあるときに第9ステップN9に進むことになる。
【0042】
第9ステップN9では左、右後輪のうち旋回内輪である右後輪がロックしそうであるか否か、即ち右後輪のアンチロックブレーキ制御を行うか否かが判定され、右後輪がロックしそうでない状態すなわち旋回外輪である左後輪のみがロックしそうであって左後輪ブレーキBRLのアンチロックブレーキ制御を行うときには、第10ステップN10に進む。
【0043】
この第10ステップN10では、旋回内輪側のブレーキである右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧が、アンチロックブレーキ制御を開始したときのブレーキ圧である制御開始圧にブレーキ圧補正値PYを加算した値として設定される。すなわち旋回外輪のみがロックしそうであるときに、旋回内輪のブレーキ圧を目標の旋回レベルである規範ヨーレイトYRWと実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW との差に応じて定まる補正値PYで補正した値が旋回内輪側ブレーキ圧として定められることになる。而して車両が右旋回状態にあることから規範ヨーレイトYRWおよび実ヨーレイトYW はプラスの値を示しているはずであり、規範ヨーレイトYRW≧実ヨーレイトYW であるときすなわちアンダーステア状態では補正値PYがプラスの値であるために右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧は制御開始圧よりも増圧されることになり、また規範ヨーレイトYRW<実ヨーレイトYW であるときすなわちオーバーステア状態では補正値PYがマイナスの値であるために右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧は制御開始圧よりも減圧されることになる。
【0044】
一方、アンチロックブレーキ制御を実行すべき旋回外輪側すなわち左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧はABS圧となるものであり、このABS圧PABS は、制御開始圧をPBRとしたときに、次のように定められる。
【0045】
PABS (k)=PBR(k)−PV(k)
PV(k)=KVP・PV (k)+KVI・IV (I)+KVD・DV (k)
PV (k)=VR (k)−VW (k−1)
IV (k)=PV (k)+IV (k−1)
DV (k)=PV (k)−PV (k−1)
但し、VR (k)は車体速度であり、VW (k)は車輪速度であり、KVP,KVI,KVDはゲイン定数である。
【0046】
第9ステップN9において右後輪がロックしそうであると判定されたとき、即ち少なくとも旋回内輪である右後輪ブレーキBRRのアンチロックブレーキ制御を行うときには、第11ステップN11において、規範ヨーレイト≧実ヨーレイトであるか否かが判定される。規範ヨーレイト<実ヨーレイトである状態すなわちオーバーステア状態であると判断されたときには第12ステップN12に、また規範ヨーレイト≧実ヨーレイトである状態すなわちアンダーステア状態であると判断されたときには第13ステップN13に進む。
【0047】
オーバーステア状態であるときの第12ステップN12においては、旋回内輪側のブレーキである右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧が、ABS圧PABS にブレーキ圧補正値PYを加算した値として設定される。すなわち少なくとも旋回内輪がロックしそうであるときには、目標の旋回レベルである規範ヨーレイトYRWと実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW との差に応じて定まる補正値PYでABS圧を補正した値が内輪側ブレーキ圧として定められることになる。しかも規範ヨーレイト<実ヨーレイトであることから補正値PYはマイナスの値であり、ブレーキ圧はABS圧よりも減少せしめられることになる。また旋回外輪側である左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧は、左後輪がロックしそうであるときにはABS圧に設定され、またロックしそうでないときには図3の第6ステップS6で定められた配分圧に設定される。
【0048】
アンダーステア状態であるときの第13ステップN13においては、旋回内輪側のブレーキである右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧がABS圧に設定され、また旋回外輪側である左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧は、左後輪がロックしそうであるときにはABS圧に、またロックしそうでないときには配分圧に設定される。
【0049】
第6ステップN6で規範ヨーレイトの方向が左方向であると判定されたとき、すなわち車両が左旋回していると判定されたときには、図6の第14ステップN14に進むものであり、第14ステップN14で前回の規範ヨーレイトYRWの方向が左方向であったか否かが判定され、前回も左方向であったときには第16ステップN16に、また前回が右方向であったときには第15ステップN15で第5ステップN5におけるPID演算がクリアされて第16ステップN16に進む。すなわち車両が左旋回状態にあるときに第16ステップN16に進むことになる。
【0050】
第16ステップN16では左、右後輪のうち旋回内輪である左後輪がロックしそうであるか否か、すなわち左後輪のアンチロックブレーキ制御を行うか否かが判定され、左後輪がロックしそうでない状態すなわち旋回外輪である右後輪のみがロックしそうであって右後輪ブレーキBRRのアンチロックブレーキ制御を行うときには、第17ステップN17に進む。
【0051】
この第17ステップN17では、旋回内輪側のブレーキである左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧が、アンチロックブレーキ制御を開始したときのブレーキ圧である制御開始圧からブレーキ圧補正値PYを減算した値として設定される。すなわち旋回外輪のみがロックしそうであるときに、旋回内輪のブレーキ圧を目標の旋回レベルである規範ヨーレイトYRWと実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW との差に応じて定まる補正値PYで補正した値が旋回内輪側ブレーキ圧として定められることになる。この際、車両が左旋回状態にあることから規範ヨーレイトYRWおよび実ヨーレイトYW はマイナスの値を示しているはずであり、規範ヨーレイトYRW>実ヨーレイトYW であるときすなわちオーバーステア状態では補正値PYがプラスの値であるために左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧が制御開始圧よりも減圧されることになり、また規範ヨーレイトYRW≦実ヨーレイトYW であるときすなわちアンダーステア状態では補正値PYがマイナスの値であるために左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧は制御開始圧よりも増圧されることになる。一方、アンチロックブレーキ制御を実行すべき旋回外輪側すなわち右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧はABS圧に設定される。
【0052】
第16ステップN16において左後輪がロックしそうであると判定されたとき、すなわち少なくとも旋回内輪である左後輪ブレーキBRLのアンチロックブレーキ制御を行うときには、第18ステップN18において、規範ヨーレイト>実ヨーレイトであるか否かが判定される。而して規範ヨーレイト>実ヨーレイトである状態すなわちオーバーステア状態であると判断されたときには第19ステップN19に、また規範ヨーレイト≦実ヨーレイトである状態すなわちアンダーステア状態であると判断されたときには第20ステップN20に進む。
【0053】
オーバーステア状態であるときの第19ステップN19においては、旋回内輪側のブレーキである左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧が、ABS圧からブレーキ圧補正値PYを減算した値として設定される。すなわち少なくとも旋回内輪がロックしそうであるときには、旋回内輪のブレーキ圧を目標の旋回レベルである規範ヨーレイトYRWと実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW との差に応じて定まる補正値PYでABS圧を補正した値が内輪側ブレーキ圧として定められることになる。しかもともにマイナスの値である規範ヨーレイトYRWおよび実ヨーレイトYW が規範ヨーレイト>実ヨーレイトの関係にあることから補正値PYはプラスの値であり、ブレーキ圧はABS圧よりも減少した値となる。また旋回外輪側である右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧は、左後輪がロックしそうであるときにはABS圧に設定され、またロックしそうでないときには配分圧に設定される。
【0054】
アンダーステア状態であるときの第20ステップN20においては、旋回内輪側のブレーキである左後輪ブレーキBRLのブレーキ圧がABS圧に設定され、また旋回外輪側である右後輪ブレーキBRRのブレーキ圧は、右後輪がロックしそうであるときにはABS圧に、またロックしそうでないときには配分圧に設定される。
【0055】
次にこの実施例の作用について説明すると、車両の走行途中での制動時に、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なるときには、車両のヨーレイト発生方向が車両運転者の操舵方向とは一致しない状態が生じると予想されるものであり、したがって操舵方向と車両のヨーレイト発生方向とを比較することによりそれらの方向が不一致であるときには、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態であると判断することが可能であり、その状態で一括制御モードを選択することにより制動時の安定性を確保することができる。また操舵方向と車両のヨーレイト発生方向とが一致しているときには個別制御モードを選択することにより、旋回制動時に制動力に余裕がある旋回外輪側で充分な制動力を発揮させるようにして最大減速度を増大させることができる。
【0056】
しかも個別制御モードを選択した旋回制動時に、旋回外輪のみのアンチロック制御を実行するときには、荷重の増大する旋回外輪側で発揮し得る最大のブレーキ力を得るように旋回外輪のアンチロックブレーキ制御を行うが、旋回内輪側では、旋回外輪のアンチロックブレーキ制御を開始したときの旋回内輪のブレーキ圧を、目標の旋回レベルと実際の旋回レベルとの差に応じた補正値PYで補正するようにする。ここで、一定の操舵角および一定のブレーキ操作力を加えた状態で、旋回外輪および旋回内輪のブレーキ圧、ならびに規範ヨーレイトおよび実ヨーレイトが図7で示すように変化したときを例にあげて説明すると、規範ヨーレイトおよび実ヨーレイト間の差が殆どない期間TA では、旋回内輪側のブレーキ圧は制御開始圧から殆ど変化することはなく、実ヨーレイトが規範ヨーレイトを比較的大きく超えたオーバーステア状態である期間TB では旋回内輪側のブレーキ圧を制御開始圧から減圧し、実ヨーレイトが規範ヨーレイトを比較的大きく下回るアンダーステア状態である期間TC では旋回内輪側のブレーキ圧を増圧する。また規範ヨーレイトおよび実ヨーレイト間の差が殆どない期間TD を経過して、再び実ヨーレイトが規範ヨーレイトを比較的大きく下回るアンダーステア状態となった期間TE では、旋回内輪側のブレーキ圧を増圧することになり、そのときの最大圧は通常のアンチロックブレーキ制御で定まる最大の圧力となる。
【0057】
さらに個別制御モードを選択した旋回制動時に、少なくとも旋回内輪のアンチロックブレーキ制御を行う際には、旋回外輪側では、その旋回外輪がロック傾向となっているか否かに応じてABS圧または配分圧となるようにブレーキ圧を制御するが、旋回内輪側では、オーバーステア状態であるときに、アンチロックブレーキ制御により定まる旋回内輪のブレーキ圧を、目標の旋回レベルと実際の旋回レベルとの差に応じた補正値PYで補正して減圧するようにする。
【0058】
このようにして旋回制動時に、旋回内輪側のブレーキ圧を、目標の旋回レベルと実際の旋回レベルとの差に応じた補正値PYで補正するようにすることにより、荷重の減少する旋回内輪側で旋回レベルのコントロールを行うようにして車両の旋回特性を向上することが可能となる。
【0059】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0060】
たとえば実際の旋回レベルである実ヨーレイトYW を演算によらずにヨーレイトセンサで直接検出するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車両のヨーレイト発生方向および操舵方向が一致しているときには個別制御モードを選択するが両方向が不一致であるときには一括制御モードを選択するので、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なるような状態であることを、ヨーレイト発生方向および操舵方向の比較により容易に検知可能とし、特にヨーレイト発生方向および操舵方向が不一致であることで左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態であると判断したときには、一括制御モードを選択して制動時の安定性を確保することができ、一方、ヨーレイト発生方向および操舵方向が一致した旋回制動時には、個別制御モードを選択することにより充分な制動力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用ブレーキ装置の液圧回路図である。
【図2】 アクチュエータおよび開閉弁の構成を示す断面図である。
【図3】 左右後輪のブレーキ圧制御手順を示すフローチャートである。
【図4】 横方向加、減速度に応じたブレーキ圧配分比の設定マップを示す図である。
【図5】 図3の第9ステップを実行するサブルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図6】 図3の第9ステップを実行するサブルーチンの残部を示すフローチャートである。
【図7】 タイミングチャートである。
【符号の説明】
BRL・・・左側車輪ブレーキとしての左後輪ブレーキ
BRR・・・右側車輪ブレーキとしての右後輪ブレーキ
C・・・・コントローラ
Claims (1)
- 制動時に検出した左側および右側車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキ(BRL)および右側車輪ブレーキ(BRR)のブレーキ力を個別に調整する個別制御モードと、検出した各車輪のロック傾向のうちロック傾向が顕著である側の車輪のロック傾向に応じて左側車輪ブレーキ(BRL)および右側車輪ブレーキ(BRR)のブレーキ力を一括して調整する一括制御モードとを切換可能な車両のアンチロックブレーキ制御装置において、
車両のヨーレイト発生方向および操舵方向を比較するとともにそれらの方向が一致しているときには個別制御モードを選択するコントローラ(C)を備え、
このコントローラ(C)は、左、右両輪の接地路面の摩擦係数が異なる状態で一括制御モードが選択されるように、車両のヨーレイト発生方向および操舵方向が不一致であるときに一括制御モードを選択することを特徴とする、車両のアンチロックブレーキ制御装置。
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