JP3722807B2 - 内燃機関のエアクリーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は内燃機関のエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は内燃機関のキャブレタ115の上方に装着された従来のエアクリーナを示しており、エレメント100を収納するエアクリーナケース101は、上端に蓋部103を一体に有する胴体104と、底壁105とに2分割されており、中央に配置された締結ボルト106及び取付ナット107により、底壁105と、エレメント100の上板110と、蓋付きの胴体104を締結してある。底壁105には下向きに開口する空気出口112が一体に形成され、該空気出口112は、L形の吸気連絡管113を介してキャブレタ115の吸気通路入口に接続している。胴体104の周壁には、外方に向いて突出する空気取入口116が一体に形成されており、該空気取入口116には吸気ダクト120が接続されている。吸気ダクト120は、図示しないがほこりや水等の影響が少ない個所まで延設され、開口している。
【0003】
エレメント100は環状に形成されており、エレメント内側の清浄空気側の空間が前記空気出口112に連通し、エレメント外側の空間が空気取入口116に連通している。内燃機関のエアクリーナの先行技術としては、特許文献1等がある。
【0004】
【特許文献1】
実開平5−10772号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図9のような構成の場合には次のような課題が生じる。
(1)エレメント100の清掃又は交換時、蓋付きの胴体104を底壁105から外すためには、吸気ダクト120を胴体104から外しておかなければならず、蓋付き胴体104の着脱作業に手間がかかる。
【0006】
(2)内燃機関が搭載される作業機等によって、吸気ダクト120の開口位置を変更するため、空気取入口116の位置を変更することがあるが、一般に、蓋部103には商品名、メーカー名あるいは仕様が表示されていることが多く、胴体104をボルト軸芯回りに回動して空気取入口116の位置を変更すると、それと一体に蓋部103も回動するため、商品名等が正規の方向と異なる方向に向くことになる。
【0007】
【発明の目的】
本願発明は上記課題を解決するためになされたものであり、次のことを目的としている。
(1)エアクリーナのメンテナンスを容易化する。
(2)吸気ダクトによる空気吸込み個所が異なる各種作業機あるいは装置に対し、キャブレタに対する接続状態及び蓋の回動位置を変更することなく、簡単に空気取入口の位置を変更できるようにする。
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1記載の内燃機関のエアクリーナは、エレメント13を収納するエアクリーナケース14を、エンジン側に取り付けるための取付部分及びキャブレタ5の吸気通路部分に接続する空気出口22を有する底壁15と、空気取入口40を有すると共に両端開口状に形成された胴体16と、蓋17とに、分解可能に3分割し、底壁15には、中心部にめねじを有する蓋取付用の取付座21を形成すると共に、取付座21を半径方向に間隔を置いて囲む円筒状隔壁19を形成し、円筒状隔壁19より外周側に上記空気出口22を形成し、胴体16の外周端の底壁側と蓋側の各結合部分は、底壁15及び蓋17の各外周端結合部分に対して、上記めねじ中心回りに複数の回動位置で嵌合可能な形状とし、蓋17には、取付座21に対応する位置の円筒状押え部46と、該円筒状押え部46を半径方向に間隔を置いて囲むと共に円筒状隔壁19に対応する位置の円筒状押え部45と、を形成し、底壁15の外周端部と蓋17の外周端部との間に胴体16を挟持し、取付座21及び円筒状隔壁19と両円筒状押え部46、45との間でエレメント3に固着された板33の中心部及び中心部周囲を挟持し、蓋17のボルト挿通孔60から挿し込んだボルト25を底壁15のめねじに螺着することにより、底壁15と胴体16と蓋17とを結合していることを特徴としている。
【0009】
上記のように底壁15と胴体16と蓋17との3分割構造としていることにより、胴体16を外さなくとも、蓋17のみを外すだけで、エアクリーナ内部を点検及び清掃し、また、エレメントを交換することができ、メンテナンス作業が容易になる。
【0010】
しかも、胴体16の底壁側と蓋側の各結合部分を、底壁15及び蓋17の各外周端結合部分に対して、上記めねじ中心回りに複数の回動位置で嵌合可能な形状としていることにより、底壁15及び蓋17の回動位置を変更することなく、胴体16のみ回動位置を変更することができる。それにより、吸気ダクトによる空気吸込個所が異なる各種作業機あるいは装置であっても、キャブレタ5に対する取付状態、特に空気出口22の位置並びに蓋17に表示されているメーカー名等の位置及び方向を変更することなく、胴体16のみの回動位置変更によって、各作業機等に合わせて空気取入口40の位置を設定することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、胴体16の底壁側と蓋側と各結合部分は、同じ形状となっていることを特徴としている。
【0012】
上記構成により、胴体16を上下逆に取り付けることも可能となり、それによっても、底壁15及び蓋17の回動位置を変更することなく、空気取入口40の位置を変更することが可能となり、吸気ダクトによる空気吸込個所が異なる各種作業機あるいは装置に対して、各機種に適合した空気取入口40の位置を設定することができると共に、蓋17に表示されているメーカー名等の位置及び方向を当初の位置に維持できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、胴体16の底壁側と蓋側と各結合部分を、概ね正方形状としている。
【0014】
上記構成によると、底壁15及び蓋17の回動位置を変更することなく、胴体の空気入り口の位置を、0°、90°、180°、270°の4つの回動位置に自在に変更できる。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3のいずれかに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、内燃機関は、V型2気筒内燃機関であって、シリンダ間のVバンク内にキャブレタ5を配置し、該キャブレタ5の上部に吸気連絡管10を介してエアクリーナの上記底壁15を取り付けてあることを特徴としている。
【0016】
上記構成によると、V型2気筒内燃機関に対し、コンパクトにエアクリーナを配設できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本願発明に係るエアクリーナが装備されたV型2気筒内燃機関の後面図(出力軸と反対側の図)であり、V型に配置された2つの気筒1間(バンク内)にキャブレタ5を配置し、該キャブレタ5の上側にエアクリーナ4を配置してある。キャブレタ5の吸気通路出口は2又状の吸気マニホールド6に接続し、吸気マニホールド6の両端出口は各気筒1の吸気ポート7に接続している。
【0018】
図2は図1のII-II断面拡大図であり、キャブレタ5の吸気通路入口5aにはL字形に上方へ突出する吸気連絡管10が接続し、キャブレタ5の吸気通路出口5bの上壁には、燃料流量調整ねじ、たとえばアイドル調整ねじ11が上方突出状に設けられている。アイドル調整ねじ11は、周知のようにスロットル弁近傍に配置されたスロージェットの流量を調整する。
【0019】
エアクリーナ4はエアクリーナケース14内に環状のエレメント13を収納しており、エアクリーナケース14は、下側から順に、ダイカスト製の底壁15と、上下両端が開口する樹脂製の胴体16と、樹脂製の蓋17とにより、3分割構造となっている。以下、エアクリーナ4の構造を詳しく説明する。
【0020】
底壁15の中央部には上方へ突出する円筒状隔壁19が一体に形成されると共に、該円筒状隔壁19の内部に、複数のリブ20を介して円柱状の取付座21が一体に形成されており、円筒状隔壁19より外周側には、下向きに開口する空気出口22が一体に形成されている。取付座21の中心にはめねじが形成され、該めねじには締結用ボルト25が上方突出状に螺着されている。底壁15は、空気出口22部分がボルト26により吸気連絡管10の上端に固定されると共に、空気出口22と反対側の端部が、ブラケット27及びボルト28により吸気マニホールド6に固定されている。底壁15の外周端の上面には嵌合溝30が形成され、円筒状隔壁19の上端には環状ゴムシール31が嵌着されている。
【0021】
エレメント13は、内周にパンチングメタル製の保持筒32が嵌着されており、上端には円板状の金属製上板33が接着され、下端には環状ゴム34が接着され、上板33の中央部には下方に凹む裁頭円錐状の凹部36が形成されている。底壁15の底面上に環状ゴム34が載せられ、円筒状隔壁19の環状ゴムシール31の上に凹部36が載せられており、ボルト25に螺合した蝶ナット38を締め付けることにより、環状ゴム34を底壁15に圧接すると共に凹部36を環状ゴムシール31に圧接しており、これによりエレメント内周側の清浄空気側の空間をエレメント外周側及び円筒状筒隔壁19内からシールしている。
【0022】
胴体16の周壁には外方へ筒状に突出する空気取入口40が一体に形成され、胴体16の周壁の上下端部にはそれぞれ嵌合用条突起41が形成され、下端の条突起41が底壁15の嵌合溝30に嵌合している。
【0023】
蓋17の中央部には下方に凹む裁頭円錐状の凹部44が形成されており、該凹部44の下面には、下向きに突出する円筒状押え部45と小径円筒状押え部46が一体に形成されている。蓋17の凹部44の深さは前記締結ボルト25に螺着される取付ナット37が略収納できる深さとなっている。両円筒状押え部45,46間には、蝶ナット38の取手を収納できる空間が確保されている。蓋17の外周端部の下面には嵌合溝42が形成されている。
【0024】
蓋17は、中央の円筒状押え部45がエレメント上板33の凹部36に載せられ、外周端の嵌合溝42が胴体16の上端条突起41に嵌合し、締結ボルト25に螺合された取付ナット37を締め付けることにより、底壁15及び胴体16に締結されている。
【0025】
図3はキャブレタ5の平面図であり、各気筒用にそれぞれ吸気通路を有する双胴型となっており、各吸気通路出口の上壁にそれぞれアイドル調整ねじ11が設けられている。
【0026】
図4は、両アイドル調整ねじ11を通る切断面によるエアクリーナ中央部分の縦断面拡大図であり、蓋凹部44の底面には、円筒状隔壁19の範囲内に位置する水抜孔50が周方向に間隔をおいて複数形成されており、そのうちの2つの水抜孔50は、前記アイドル調整ねじ11の真上に配置されている。エレメント上板33の凹部36の底面にも、上記蓋凹部44の水抜孔50に対応する位置に複数の水抜孔51が形成されている。したがって、各アイドル調整ねじ11の真上は、円筒状隔壁19内、エレメント上板33の水抜孔51、空間S1及び蓋凹部44の水抜孔50を経て上方へ貫通しており、上方からねじ回し等の工具を水抜孔51,50に挿通することにより、エアクリーナを外すことなくアイドル調整ねじ11を回動操作できる。
【0027】
図5は蓋17の平面図であり、各辺が円弧状に膨らむ正方形状に形成されており、中心部にボルト挿通孔60を有している。水抜孔50は同一円周上に等間隔をおいて5つ形成されており、そのうち2つがアイドル調整ねじ11に対応し、蓋17の上面にはメーカー等の名称M等が表示されている。
【0028】
図6はエレメント13の平面図であり、上板凹部36の中央部にボルト挿通孔61を有しており、水抜孔51は蓋17と同じく5つ形成され、そのうち2つがアイドル調整ねじ11に対応している。
【0029】
図7は胴体16の平面図であり、蓋17の外周形状に対応して、各辺が円弧状に膨らむ正方形状に形成されており、空気取入口40は胴体隅部に形成されると共に胴体16の一辺と概ね平行に突出し、空気取入口40に吸気ダクト3が接続されている。吸気ダクト3は、内燃機関が搭載される作業機あるいは装置等の使用環境に応じて、塵や熱の影響が少ない個所まで延設され、クリーンな個所から空気を吸い込むように配設されている。胴体16は、前述のように概ね正方形状に形成されることにより、ボルト軸芯O1回りに90°、180°又は270°のいずれの角度に回転しても、外周形状は蓋17と底壁15の外周形状に一致し、上下の条突起41が各嵌合溝30、42に嵌合するようになっている。
【0030】
図8は底壁15の平面図であり、中央の取付座21は、十字状に配置された4つのリブ20を介して円筒状隔壁19に連結している。各リブ20とアイドル調整ねじ11は上下方向に重ならないように配置され、ねじ回し用工具の挿入に邪魔にならないようになっている。
【0031】
【作用】
図2において、吸気ダクト3の先端部から吸い込んだ空気は、空気取入口40からエアクリーナケース14内に入り、矢印で示すようにエレメント外周側からエレメント13を通過することにより浄化され、エレメント内周側空間から空気出口22を通って吸気連絡管10に入り、キャブレタ5の吸気通路に供給される。キャブレタ5内で燃料と混合され、吸気マニホールド6から各気筒1の吸気ポート7へ分配供給される。
【0032】
エアクリーナ4が外部に露出された状態で使用されるような環境では、図4の蓋17の凹部44に水が流入する場合があるが、凹部44内に流入した水は蓋17及びエレメント上板33の水抜孔50,51を通って外部に排出される。また凹部44にごみが溜まっても、凹部44を水で掃除することにより、水と共に水抜孔50,51から排出することができる。また、水抜孔50,51は円筒状隔壁19の内方側に配置されているので、水やごみがエアクリーナケース14内に入り込むことはなく、エアクリーナケース下方に排出される。
【0033】
エレメント13を清掃又は交換する場合には、取付ナット37及び蓋17を取り外し、また、必要によっては蝶ナット38を外してエレメント13を取り出す。
【0034】
図2の空気取入口40の位置を変更する場合には、蓋17を外し、ボルト軸芯O1回りに胴体16を90°間隔で任意に回動することにより、図7に示すように4箇所P1,P2,P3,P4の位置を空気取入口配置個所として任意に選択することができる。また、胴体16を上下逆さにして装着することにより、さらに別の4個所及び向きに変更することもできる。しかも、図5の蓋17は位置変更する必要がないので、メーカー名M等の位置及び方向は当初に設定された状態を維持することができる。
【0035】
キャブレタ5のアイドル調整を行なう場合には、図4においてねじ回し用工具をアイドル調整ねじ11に対応する水抜孔50,51に上方から差し込み、アイドル調整ねじ11を回動操作する。したがって、エアクリーナ4を取り外す必要はない。
【0036】
【その他の実施の形態】
(1)エアクリーナケースの3分割構造は、エアクリーナを縱向きに配置し、胴体の左右開口にそれぞれ基端壁と蓋を着脱可能に取り付け、キャブレタの側方にエアクリーナを配置する内燃機関にも適用することは可能である。この場合も、蓋を取り外すだけで、エレメントの清掃及び交換等のメンテナンスが行なえ、また、胴体の回動位置を変更するだけで、空気取入口の位置を変更し、それにより吸気ダクトの位置を簡単に変更することができる。
【0037】
(2)V型2気筒内燃機関には限定されず、各種複数気筒内燃機関及び単気筒内燃機関のエアクリーナにも適用可能である。
【0038】
(4)ねじ締結手段として、図4では底壁15の取付座21に螺着したボルト25に、上方から取付ナット37を螺合する構造を採用しているが、頭部を有するボルトを上方から挿通し、取付座21のめねじ孔に螺着する構造とすることもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、エアクリーナの着脱(組付分解)、エレメントの清掃及び交換等のメンテナンス作業並びに空気取入口40の位置(向き)の変更が容易になる。すなわち:
(1)請求項1記載の発明では、エアクリーナケースを、空気取入口40を有する両端開口状の胴体16と、蓋17と、空気出口22を有する底壁15の3分割構造としているので、胴体16を外さなくとも、蓋17を外すだけで、エアクリーナ内部を点検及び清掃し、また、エレメントを交換することができ、メンテナンス作業が容易になる。
【0040】
(2)胴体16の底壁側と蓋側の各結合部分を、底壁15及び蓋17の各外周端結合部分に対して、上記めねじ中心回りに複数の回動位置で嵌合可能な形状としていることにより、底壁15及び蓋17の回動位置を変更することなく、胴体16のみ回動位置を変更することができる。それにより、吸気ダクトによる空気吸込個所が異なる各種作業機あるいは装置であっても、キャブレタ5に対する取付状態、特に空気出口22の位置並びに蓋17に表示されているメーカー名等の位置及び方向を変更することなく、胴体16のみの回動位置変更によって、各作業機等に合わせて空気取入口40の位置を設定することができる。
【0041】
(3)胴体16の底壁側と蓋側と各結合部分を同じ形状としていると、胴体16を上下逆に取り付けることも可能となり、それによっても空気取入口40の位置を変更することが可能となり、吸気ダクトによる空気吸込個所が異なる各種作業機あるいは装置であっても、各作業機等に合わせて空気取入口40の位置を設定することができる。
【0042】
(4)胴体16の底壁側と蓋側と各結合部分を、概ね正方形状としていると、底壁15及び蓋17の回動位置を変更することなく、胴体16の空気取入口40の位置を、0°、90°、180°、270°の4つの回動位置に自在に変更できる。
【0043】
(5)V型2気筒内燃機関用のエアクリーナであって、シリンダ間のVバンク内にキャブレタ5を配置し、該キャブレタ5の上部に吸気連絡管10を介してエアクリーナの上記底壁15を取り付けることにより、V型2気筒内燃機関に本願発明によるエアクリーナを適用すると、エンジンのコンパクト化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係るエアクリーナを装備したV型2気筒内燃機関の背面図である。
【図2】 図1のII-II断面図である。
【図3】 キャブレタの平面図である。
【図4】 エアクリーナの中央部の縦断面拡大図である。
【図5】 蓋の平面図である。
【図6】 エレメントの平面図である。
【図7】 胴体の平面図である。
【図8】 底壁の平面図である。
【図9】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 気筒
4 エアクリーナ
5 キャブレタ
6 吸気マニホールド
13 エレメント
14 エアクリーナケース
15 底壁
16 胴体
17 蓋
19 円筒状隔壁
21 取付座
22 空気出口
25,37 締結用ボルト,取付ナット(ねじ式締結手段)
30嵌合溝(結合部分)
40 空気取入口
41 条突起(結合部分)
42 嵌合溝(結合部分)
Claims (4)
- エレメント(13)を収納するエアクリーナケース(14)を、エンジン側に取り付けるための取付部分及びキャブレタ(5)の吸気通路部分に接続する空気出口(22)を有する底壁(15)と、空気取入口(40)を有すると共に両端開口状に形成された胴体(16)と、蓋(17)とに、分解可能に3分割し、
底壁(15)には、中心部にめねじを有する蓋取付用の取付座(21)を形成すると共に、取付座 (21) を半径方向に間隔を置いて囲む円筒状隔壁 (19) を形成し、
円筒状隔壁 (19)より外周側に上記空気出口(22)を形成し、
胴体(16)の外周端の底壁側と蓋側の各結合部分は、底壁(15)及び蓋(17)の各外周端結合部分に対して、上記めねじ中心回りに複数の回動位置で嵌合可能な形状とし、
蓋 (17) には、取付座 (21) に対応する円筒状押え部 (46) と、該円筒状押え部 (46) を半径方向に間隔を置いて囲むと共に円筒状隔壁 (19) に対応する円筒状押え部 (45) と、を形成し、
底壁(15)の外周端部と蓋(17)の外周端部との間に胴体(16)を挟持し、取付座 (21) 及び円筒状隔壁 (19) と両円筒状押え部 (46 、 45) の間でエレメント3に固着された板 (33) の中心部及び中心部周囲を挟持し、蓋(17)のボルト挿通孔(60)から挿し込んだボルト(25)を底壁(15)のめねじに螺着することにより、底壁(15)と胴体(16)と蓋(17)とを結合していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。 - 胴体の底壁側と蓋側と各結合部分は、同じ形状となっていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のエアクリーナ。
- 胴体の底壁側と蓋側と各結合部分は、概ね正方形状となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関のエアクリーナ。
- V型2気筒内燃機関のエアクリーナであって、シリンダ間のVバンク内にキャブレタ5を配置し、該キャブレタ5の上部に吸気連絡管10を介してエアクリーナの上記底壁15を接続してあることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の内燃機関のエアクリーナ。
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