JP3722639B2 - 内燃機関の始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、エンジンという)の始動装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
周知のようにエンジンに設けられた始動用のスタータは、その出力軸に固定したピニオンギアをモータにより回転駆動可能に、且つソレノイドによりエンジンのリングギア側に突出可能に構成されている。通常時はピニオンギアをリングギアに対して離脱させて、エンジン運転に伴うリングギアの回転でスタータが逆駆動されるのを防止しており、始動時には、ソレノイドにてピニオンギアを突出させてリングギアに噛合させた上で、モータにてリングギアを回転駆動してエンジンのクランキングを行っている。
【0003】
一方、近年では信号待ち等でエンジンを自動停止及び自動始動するアイドルストップ車両が実用化されており、この種の車両に用いるエンジンでは、上記した構成のスタータの他に、常時噛合い式のスタータが用いられることがある。例えば実公平2−10306号公報に記載のように、このスタータはピニオンギアをエンジン側のリングギアに常に噛合させており、始動時にはリングギアに内蔵したワンウエイクラッチを介してスタータの駆動力を伝達してクランキングを行い、始動完了後は、ワンウエイクラッチを空転させることでスタータの逆駆動を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した通常のスタータ及び常時噛合い式のスタータのいずれにおいても、ピニオンギアとリングギアとのバックラッシュが存在することから、その歯面同士がクランキング時のトルク変動により衝突して騒音を発生し、運転者に不快感を与える不具合があった。特にアイドルストップ車両では、信号待ち等での自動始動により始動の機会が格段に多くなり、且つ、運転者の意志と関係なく始動されることから騒音を耳障りに感じ易い。従って、上記した騒音による不具合がより顕著に顕れ、ひいては、アイドルストップ車両としての商品価値を損ねるという虞があった。
【0005】
本発明の目的は、エンジン始動時にギアの歯面同士の衝突によって生ずる騒音を未然に防止することができる内燃機関の始動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の内燃機関の始動装置では、内燃機関の始動時に、機関始動用のスタータ手段の出力軸に設けられたピニオンギアを内燃機関のクランク軸に連結されたリングギアに噛合させ、上記スタータ手段にてクランク軸を回転駆動可能な内燃機関の始動装置において、上記ピニオンギアを、上記出力軸に固定され回転駆動方向側の歯面に上記リングギア側に向けて傾斜するテーパ状のガイド面が形成されたメインギアと、該メインギアに先行して上記リングギアに噛合され、上記メインギアに対して同一歯数で、且つ、付勢手段にて上記出力軸を中心として特定方向に歯の位相がずれるように回動付勢されたシザースギアとから構成したことを特徴としている。したがって、メインギアをガイド面により案内してリングギアに確実に噛合させる。
請求項2の内燃機関の始動装置では、内燃機関の始動時に、機関始動用のスタータ手段の出力軸に設けられたピニオンギアを内燃機関のクランク軸に連結されたリングギアに噛合させ、上記スタータ手段にてクランク軸を回転駆動可能な内燃機関の始動装置において、上記リングギアのは、回転駆動方向側の歯面に上記ピニオンギア側に向けて形成される面取りの角度を緩やかにし、上記ピニオンギアを、上記出力軸に固定されたメインギアと、該メインギアより後に上記リングギアに噛合され、上記メインギアに対して同一歯数で、且つ、付勢手段にて上記出力軸を中心として特定方向に歯の位相がずれるように回動付勢され、該付勢方向側の歯面に上記リングギア側に向けて傾斜するガイド面を形成したシザースギアとから構成したことを特徴としている。したがって、シザースギアをガイド面及び面取りの案内によりリングギアの歯溝内に進入させる。
請求項3の内燃機関の始動装置では、上記ピニオンギアが上記リングギアから離脱しているときに、該ピニオンギアの厚みは、上記リングギアの歯溝の幅よりも大であることを特徴としている。したがって、ピニオンギアのガイド面をリングギアに当接させ、確実に案内させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
以下、本発明をアイドルストップ車両に用いるエンジンの始動装置に具体化した第1実施例を説明する。
図1の全体構成図に示すように、エンジン1には各気筒毎に点火プラグ2及び燃料噴射弁3が取り付けられている。又、エンジン1には手動式の変速機4が連結され、この変速機は図示しないディファレンシャル装置を介して車両の駆動輪に接続されている。エンジン1と変速機4との間にはクラッチ5が設けられ、このクラッチ5は運転者によるクラッチ操作に応じて、エンジン1側から変速機4側への動力伝達を制御する。エンジン1にはスタータ手段としての常時噛合い式のスタータ6が設けられている。
【0008】
図2の分解斜視図及び図3の断面図に示すように、スタータ6の出力軸7にはメインギア8及びシザースギア9が相互に重なり合って嵌め込まれ、これらのギア8,9によってスタータ6のピニオンギア10が構成されている。メインギア8及びシザースギア9は共に同一の歯数の平歯車として形成されている。
スタータ6の出力軸7には、基端側よりスプライン部7a、第1段差部7b、第2段差部7c、及びねじ部7dが形成され、前記メインギア8はスプライン部7aに位置し、そのスプライン孔8aをスプライン部7aに係合させて出力軸7に対する回動を規制されている。又、前記シザースギア9は第1段差部7bと第2段差部7cとの間に位置し、そのシザースギア9の側面より突出した出力軸7のねじ部7dには座金11を介してナット12が螺合し、メインギア8及びシザースギア9を出力軸7に固定している。シザースギア9の歯幅は、第1段差部7bと第2段差部7cとの間隔より若干小さく設定されているため、シザースギア9は出力軸7に対する回転を許容されている。
【0009】
一方、メインギア8及びシザースギア9はエンジン1側のリングギア1aにそれぞれ噛合している。メインギア8のシザースギア9側の側面には円形状の凹部8bが形成され、凹部8b内には付勢手段としての環状のばね13が配設されている。ばね13の一端はメインギア8の掛止孔8c内に、他端はシザースギア9の掛止孔9a内に挿入され、このばね13により、シザースギア9はメインギア8に対して出力軸7を中心としてスタータ6による駆動方向とは逆方向に回動付勢されている。そして、これによりメインギア8とシザースギア9との歯の位相がずれるようになっている。
【0010】
又、図示はしないが、フライホイール内にはワンウエイクラッチが設けられ、このワンウエイクラッチは、始動時にスタータ6によるリングギア1aの回転をクランク軸側に伝達してクランキングを行い、且つ、始動完了後に空転することでエンジン1にてスタータ6が逆駆動されるのを防止するようになっている。尚、その構造の詳細は、例えば実公平2−10306号公報に記載のスタータを参照されたい。
【0011】
一方、図1に示すように、スタータ6のモータ21は常開のリレー接点22aを介してバッテリ23に接続され、そのリレー接点22aと対応するリレーコイル22bは、イグニションスイッチ24のST接点24aを介してバッテリ23に接続されている。従って、イグニションスイッチ24がST接点24aの位置まで操作されると、リレーコイル22bの励磁によりリレー接点22aが閉じられてモータ21が通電し、スタータ6によりエンジン1がクランキングされる。又、スタータ6のリレーコイル22bは、スタータ制御用コントローラ25のリレー接点25a及びイグニションスイッチ24のON接点24bを介してバッテリ23に接続されており、このリレー接点25aと対応するリレーコイル25bはバッテリ23に接続されている。従って、イグニションスイッチ24がON接点24bの位置であっても、リレーコイル25bの励磁によりリレー接点25aが閉じられると、モータ21が通電してクランキングが行われる。
【0012】
車室内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM,BURAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたECU31(エンジン制御ユニット)が設置されている。ECU31の入力側には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ32、車速Vを検出する車速センサ33、クラッチ5の操作状態を検出するクラッチセンサ34、変速機4のシフト位置を検出するシフトポジションセンサ35、及びその他の各種スイッチやセンサ類が接続されている。
【0013】
又、ECU31の出力側には前記した点火プラグ2及び燃料噴射弁3が接続されると共に、スタータ制御用コントローラ25のリレーコイル25bが接続されている。ECU31は上記した各検出情報に基づき燃料噴射制御や点火時期制御を始めとするエンジン1を運転するための各種制御を実行すると共に、信号待ち等の停車時にエンジン1の自動停止始動処理を実行する。
【0014】
次に、アイドルストップ車両特有のエンジン1の自動停止始動処理の概要を説明する。
ECU31は、走行中の車両が信号待ち等で停車したときに、予め設定されたエンジン停止条件の成立によりエンジン1を自動停止し、同じく予め設定されたエンジン始動条件の成立によりエンジン1を自動始動し、もって停車中におけるエミッション排出や燃料消費を防止する。エンジン停止条件としては、車速センサ33にて検出された車速Vがゼロであること、クラッチセンサ34にてクラッチ5の踏込み操作が検出されていないこと(クラッチ接続状態)、及びシフトポジションセンサ35にて検出されたシフト位置がN(ニュートラル)位置であることが設定され、これらの条件が満たされたときに、ECU31はエンジン停止条件が成立したと判断し、燃料噴射制御及び点火時期制御を中止してエンジン1を停止させる。
【0015】
又、エンジン始動条件としては、クラッチセンサ34にてクラッチ5の踏込み操作が検出されたこと(クラッチ遮断状態)、及びシフトポジションセンサ35にて検出されたシフト位置がN位置であることが設定され、これらの条件が満たされたときに、ECU31はエンジン始動条件が成立したと判断し、スタータ制御用コントローラ25のリレーコイル25bを励磁すると共に、噴射制御及び点火時期制御を再開する。リレーコイル25bの励磁によりリレー接点25aが閉じられるため、スタータ6のモータ21が通電してクランキングが行われ、エンジン1が始動されて発進可能となる。
【0016】
尚、通常の運転者によるエンジン始動及び停止は一般的な車両と同様であり、イグニションスイッチ24がST接点24aの位置まで操作されると、スタータ6のモータ21が通電してクランキングが行われると共に、ECU31により燃料噴射制御及び点火時期制御が開始されてエンジン1が始動され、又、エンジン1の運転中にイグニションスイッチ24がON接点24bから図示しないOFF接点等に戻されると、ECU31の燃料噴射制御及び点火時期制御が中止されてエンジン1が停止する。
【0017】
次に、以上の始動時におけるスタータ6のピニオンギア10とエンジン1側のリングギア1aとの噛合状態を説明する。
前記のようにピニオンギア10のメインギア8及びシザースギア9はエンジン1側のリングギア1aにそれぞれ噛合しており、リングギア1aの歯溝内において、メインギア8とシザースギア9の歯は相互に反対方向に付勢され、メインギア8の歯はリングギア1aの歯溝内の駆動方向の歯面に、シザースギア9の歯はリングギア1aの歯溝内の反駆動方向の歯面にそれぞれ当接して、そのバックラッシュが解消されている。
【0018】
運転者による手動始動、或いはエンジン始動条件の成立に基づく自動始動が行われて、スタータ6が作動すると、その出力軸7と共にメインギア8及びシザースギア9が回転する。これに伴いメインギア8によりリングギア1aが回転駆動されてエンジン1のクランキングが行われると共に、ばね13でスタータ6の駆動方向とは逆方向に付勢されたシザースギア9によって、リングギア1aとの間のバックラッシュが解消される。
【0019】
クランキング時のエンジン1の回転抵抗は各気筒の行程変化に応じて変動するため、スタータ6のメインギア8に作用する反力も変動することになるが、上記のようにバックラッシュが解消されることから、メインギア8及びシザースギア9の歯面は、それぞれリングギア1aの歯面に対して当接状態に保持され、歯面同士の衝突によって生ずる騒音を未然に防止することができる。特にアイドルストップ車両では始動の機会が格段に多く、且つ、自己の意志とは関係ない自動始動により運転者が騒音を耳障りに感じ易いが、騒音自体が防止されることから、このような不具合が回避されて、ひいては、アイドルストップ車両としての商品価値を高めることができる。
【0020】
[第2実施例]
以下、本発明をアイドルストップ車両に用いるエンジン1の始動装置に具体化した第2実施例を説明する。ここで、本実施例の始動装置の全体的な構成は第1実施例と同一であり、相違点は、スタータ6の構成にある。従って、相違点を重点的に説明する。
【0021】
本実施例の始動装置ではスタータ6aの構成を、第1実施例の常時噛合い式からピニオンギア10をリングギア1aに噛合・離脱させる通常の形式に変更している。スタータ6自体の内部構造は一般的なものと何ら相違せず、ピニオンギア10をモータにより回転可能に、且つソレノイドによりリングギア1a側に突出可能に構成されている。
【0022】
そして、本実施例でも、スタータ6のピニオンギア10はメインギア8とシザースギア9からなっており、この部分の構成は、図2及び図3に基づいて説明した第1実施例のものとほとんど同じである。第1実施例との相違点を述べると、まず、ピニオンギア10がリングギア1aから離脱した場合を想定して、メインギア8に対しシザースギア9を所定角度でばね13に抗して回動規制するストッパ機構(図示なし)を設けている。
【0023】
図4はリングギア1a及びピニオンギア10の歯を上方から見た状態を示しており、このようにリングギア10から離脱しているときのピニオンギア10の歯の厚みW2(メインギア8とシザースギア9との位相ずれに応じて決定される)は、前記ストッパ機構の回動規制により、リングギア1aの歯溝の幅W1より若干大きい状態に保持されている。尚、図から明らかなように、本実施例のピニオンギア10は、メインギア8に先行してシザースギア9をリングギア1aに噛合させるように、両ギア8,9の配列が設定されている。
【0024】
又、第1実施例との相違点としては、メインギア8の回転駆動方向側の歯面に、リングギア1a側に向けて傾斜するテーパ状のガイド面41が形成されている。図では単一の歯のみが示されているが、ガイド面41は勿論メインギア8の全ての歯に形成されている。尚、シザースギア9及びリングギア1aの歯に形成された面取り42は、通常のスタータのピニオンギア及びリングギアに施されているものと同じく、シザースギア9をリングギア1aに噛合させ易いように配慮したものである。
【0025】
次に、上記のように構成されたピニオンギア10をスタータ6の作動に伴ってリングギア1aに噛合させるときの動作順序を説明する。
スタータ6の作動によりソレノイドが励磁されると、内部の図示しないスパイラルスプラインに沿ってピニオンギア10は図4に示す矢印A方向の回転を伴いながら突出し、まず、そのシザースギア9が面取り42に案内されてリングギア1aの歯溝内に進入し始める。ピニオンギア10が移動を続けると、図5に示すように、そのメインギア8のガイド面41がリングギア1aの歯に当接し、ガイド面41に案内されてメインギア8はばね13が押し縮めながらリングギア1aの歯溝内に進入する。よって、図6に示す噛合完了の時点では、メインギア8の歯がリングギア1aの歯溝内の駆動方向の歯面に、シザースギア9の歯がリングギア1aの歯溝内の反駆動方向の歯面にそれぞれ当接して、そのバックラッシュが解消される。
【0026】
従って、歯面同士が衝突することなくクランキングが行われ、第1実施例と同じく始動時の騒音を未然に防止することができる。又、以上のように、メインギア8をガイド面41で案内してリングギア1aに確実に噛合させるため、噛合不良による始動性の悪化という弊害を未然に回避することができる。
以上で実施例の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施例に限定されるものではない。例えば、上記第1及び第2実施例では、アイドルストップ車両に用いるエンジン1の始動装置に具体化したが、ハイブリッド車両用のエンジンの始動装置として具体化してもよいし、通常の車両に用いるエンジンの始動装置に具体化してもよい。更に、エンジン1に組み合わせる変速機についても、上記実施例のような手動変速機4に代えて自動変速機を組み合わせてもよい。
【0027】
又、上記第2実施例では、メインギア8に先行してシザースギア9をリングギア1aに噛合させるように、両ギア8,9の配列を設定したが、その位置関係を逆転させてもよい。この場合には、図7に示すように、シザースギア9のばね13による付勢方向側の歯面に、リングギア1a側に向けて傾斜するテーパ状のガイド面51を形成する。又、シザースギア9の歯幅が短くてガイド面51が急角度になることから、このガイド面51に対応してリングギア1aの面取り52の角度を緩やかに形成してシザースギア9を案内し易くする。そして、始動に伴ってピニオンギア10をリングギア1aに噛合させる際には、図8に示すように、シザースギア9はガイド面51及び面取り52の案内によりリングギア1aの歯溝内に進入して、図9に示すように噛合を完了させることができる。
【0028】
更に、上記第1及び第2実施例では、メインギア8、シザースギア9、及びリングギア1aを平歯車として形成したが、例えば、これらのギア8,9,1aをはすば歯車とし、更なる騒音低減を図ってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1の内燃機関の始動装置によれば、歯面同士が衝突することなくクランキングが行なわれ、始動時の騒音を未然に防止することができる。
また、噛合不良による始動性の悪化という弊害を未然に回避することができる。
請求項2の内燃機関の始動装置では、ピニオンギアにおけるメインギアとシザースギアの位置関係を請求項2と逆転させたとしても、請求項2と同様に始動時の騒音を未然に防止することができ、始動性の悪化を未然に回避することできる。
請求項3の内燃機関の始動装置では、ピニオンギアをガイド面で案内し、メインギアに確実に噛合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエンジンの始動装置を示す全体構成図である。
【図2】ピニオンギアの構成を示す分解斜視図である。
【図3】ピニオンギアの構成を示す断面図である。
【図4】第2実施例のピニオンギアの噛合開始の状態を示す説明図である。
【図5】第2実施例のピニオンギアの噛合途中の状態を示す説明図である。
【図6】第2実施例のピニオンギアの噛合完了の状態を示す説明図である。
【図7】別例のピニオンギアの噛合開始の状態を示す説明図である。
【図8】別例のピニオンギアの噛合途中の状態を示す説明図である。
【図9】別例のピニオンギアの噛合完了の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
6 スタータ(スタータ手段)
7 出力軸
8 メインギア
9 シザースギア
10 ピニオンギア
13 ばね(付勢手段)
Claims (3)
- 内燃機関の始動時に、機関始動用のスタータ手段の出力軸に設けられたピニオンギアを内燃機関のクランク軸に連結されたリングギアに噛合させ、上記スタータ手段にてクランク軸を回転駆動可能な内燃機関の始動装置において、
上記ピニオンギアを、上記出力軸に固定され回転駆動方向側の歯面に上記リングギア側に向けて傾斜するテーパ状のガイド面が形成されたメインギアと、該メインギアに先行して上記リングギアに噛合され、上記メインギアに対して同一歯数で、且つ、付勢手段にて上記出力軸を中心として特定方向に歯の位相がずれるように回動付勢されたシザースギアとから構成したことを特徴とする内燃機関の始動装置。 - 内燃機関の始動時に、機関始動用のスタータ手段の出力軸に設けられたピニオンギアを内燃機関のクランク軸に連結されたリングギアに噛合させ、上記スタータ手段にてクランク軸を回転駆動可能な内燃機関の始動装置において、
上記リングギアは、回転駆動方向側の歯面に上記ピニオンギア側に向けて形成される面取りの角度を緩やかにし、
上記ピニオンギアを、上記出力軸に固定されたメインギアと、該メインギアより後に上記リングギアに噛合され、上記メインギアに対して同一歯数で、且つ、付勢手段にて上記出力軸を中心として特定方向に歯の位相がずれるように回動付勢され、該付勢方向側の歯面に上記リングギア側に向けて傾斜するガイド面を形成したシザースギアとから構成したことを特徴とする内燃機関の始動装置。 - 上記ピニオンギアが上記リングギアから離脱しているときに、該ピニオンギアの厚みは、上記リングギアの歯溝の幅よりも大であることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の始動装置。
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