JP3722389B2 - ワーク搬送台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のドア等、重量物のワークを載置して搬送するとともに、このワークを自動車の車体等の他の部材に取り付けやすくするワーク搬送台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の車体に取り付けされるドアは、レクリエーショナル・ビークル(RV)車の普及等によりスライドタイプのものが多く使用されるようになり、必然的に大型化している。また、自動車の車体の製造工程においては、例えば車体外装の塗装は、外装全体を同一の色調にする必要から、ドアを取り付けた状態で車体の塗装を行い、塗装後にドアを取り外してアセンブリ等を行い、再びドアを車体に取り付ける作業を行っている。
ところで、自動車用の部品(ワーク)を車体に取り付けるためのワーク搬送台車としては、本願出願人が先に提案した特開平7-30926 号公報がある。
この公報では、ボタン操作でワーク保持部の昇降用エアシリンダを作動させ、クリアランスにより若干のフローティング可能なワーク(この場合はバンパー)を、微調整しながら位置の変更をすることにより重量部品であるバンパーを自動車の車体に取り付けをする搬送装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の搬送装置では、作業者が操作盤の操作ボタンを押すことによりエアシリンダを伸縮させるものであるため、微妙な調整を素早く行うことが困難であり、タクトタイムの短い生産ラインで使用することには難点があった。また、エアシリンダへのエアの供給は、搬送装置と離れた位置に設置してあるコンプレッサ等のエア供給源からエアホースを介して行っているが、搬送装置が移動するためには長いエアホースが必要となり、作業上この長いエアホースの捌きを必要とすることが支障となっていた。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みなされたもので、ワーク、特に重量物であるワークの搬送が自在で、かつ、ワークを被取着体の取着部に着脱する場合でもワークの姿勢を前記取着部の位置に合わせて微妙に変化させて着脱を容易にするワーク搬送台車を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のワーク搬送台車は、移動自在な基台と、この基台に設けられた調整台と、この調整台を前記基台に揺動自在に支持する調整台支持手段と、前記調整台に昇降自在に設けられワークを支持するワーク支持手段と、このワーク支持手段に支持された前記ワークを所定高さ位置で保持するワークの高さ位置調整機構とを備え、前記ワーク支持手段は、前記調整台に昇降自在に設けられた昇降台と、この昇降台に設けられたワークを支持するワーク支持部材と、前記調整台に設けられ前記昇降台を常時上方に付勢するとともに、前記ワークを所定高さ位置で保持させる付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記昇降台を強制的に押し下げる押下手段とから構成した。前記調整台支持手段は、前記調整台の一方の側に設けられ、前記基台と前記調整台とを連結するとともに前記調整台を前記基台に揺動自在取り付ける支持部と、前記調整台の他方の側に設けられ、前記調整台を他方の側から弾発支持する緩衝部材とから構成してもよい。
【0006】
また、前記緩衝部材は、前記調整台または前記基台に設けられた流体圧シリンダ、特にエアシリンダとすることが望ましい。さらに、前記付勢手段としては、流体圧シリンダ、特にエアシリンダとすることが望ましい。前記したワーク支持手段には、前記昇降台の昇降動作に連動して昇降し、ワークの被係合部と係合して前記ワークを支持する第2のワーク支持手段を設けてもよく、この第2のワーク支持手段は、前記調整台に立設された支柱に昇降自在に設けられたスライダと、このスライダに回動自在に設けられ、回動して前記ワーク支持手段に支持されたワークの被係合部と係脱するクランパとから構成してもよい。さらに、前記連結部材は、その長さを長短変更することにより前記昇降部材と前記スライダとの間の間隔を調整可能で、前記ワークの種類に応じて前記クランパの位置を調整できるようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明のワーク搬送台車を示す斜視図、図2は図1のワーク搬送台車の正面図、図3は図2の側面図、図4は、図1のワーク搬送台車の支持部を示す拡大図、図5は、図1のワーク搬送台車のエア回路図、図6はクランパの拡大図である。
【0008】
本発明のワーク搬送台車は、図1乃至図3に示すように、移動自在な基台10と、この基台10に載置された調整台20と、この調整台20を基台10に揺動自在に支持する支持部30および緩衝部材であるエアシリンダ22,23、前記調整台20に昇降自在に設けられたワーク支持手段40と、このワーク支持手段40に支持されたワーク2を所定高さ位置で保持するワーク2のエアシリンダ24,25と、前記基台または前記調整台を移動させる把持部60とから構成されている。
【0009】
基台10を構成する矩形の底板11(図3参照)には、四方向自在に移動するための回転自在なコロを備えた車輪部12,12・・が備えられている。また、この底板11にはエア供給手段であるメインエアタンク70と2個のサブエアタンク71,72が据え付けられている。
このメインエアタンク70と2個のサブエアタンク71,72の間には、図5に示すように、それぞれエアレギュレータ73,74を介してエア供給管75が配管されており、さらにサブエアタンク71には調整台20の2個のエアシリンダ22,23が接続され、サブエアタンク72には調整台20の2個のエアシリンダ24,25が接続されている。
【0010】
メインエアタンク70には、5Kg/cm2 でエアが充填されている。サブエアタンク71とメインエアタンク70はエアレギュレータ73を介してエア供給管75により接続され、エア圧が常時一定(2Kg/cm2 )に保たれている。また、サブエアタンク72も同様に、エアレギュレータ74を経由することによりエア圧が常時一定(1Kg/cm2 )に保たれている。
サブエアタンク71,72のエア圧1〜2Kg/cm2 に比較してメインエアタンク70には、5Kg/cm2 と高いのは、サブエアタンク71,72に安定して必要なエア圧を供給するためである。
【0011】
また、サブエアタンク71,72の必要エア圧が1〜2Kg/cm2 と比較的低圧なのは、このサブエアタンク71,72よりエアを供給している後述のエアシリンダ22,23,24,25がエアダンパ的に使用されているので、高いエア圧を必要としないためである。エアシリンダ22,23,24,25からリークするエアの量は僅かであり、一旦メインエアタンク70にエアを供給しておけば、長期間にわたってエアを補充する必要がなく、メインエアタンク70までの供給用の長いエアホースは不要となり操作性が向上する。
また、基台10の底板11の4隅には4本の支柱13a,13a・・が立設され、これらの4本の支柱の上には、上板14が取り付けられている。調整台20は、この上板14の上に設けられている。
【0012】
調整台20は、図2に示すように、基台10の上板14に設けられた支持部30によって一側20aが支持されている。支持部30は、図4に示すように、基台10の上板14にボルト32,33で取り付けられたベース31と、このベース31に立設された支持部31a,31bと、この支持部31a,31bに両端を支持された球面軸受35を有する軸35aと、この球面軸受35に回動自在に摺接する軸受支持体37を有し調整台20がボルトで取り付けられる取付部材34とからなっている。この態様により、調整台20は、球面軸受35に軸受支持体37が摺接しながら左右軸(軸35aに平行な軸)および前後軸(図4において紙面に垂直な軸)の回りに揺動することが可能である。
なお、符号38,39は、支持部31a,31bに螺入されたストッパ用のボルトで、調整台20が前記前後軸を中心に所定範囲を超えて揺動しないように規制するものである。調整台20の揺動可能範囲は、支持部31a,31bへのボルト38,39の螺入長さを長短変更することにより調整することが可能である。
【0013】
また、調整台20の他側20bは、図2に示すように、調整台20に下向きに取り付けられ、ピストンロッド22a,23aの先端が上板14に当接する緩衝用のエアシリンダ22,23により支持されている。前記したように、このエアシリンダ22,23には常時2Kg/cm2 のエアが充填されている。
【0014】
次に、ワークを支持するワーク支持手段40の構成を図1および図2に従って説明する。
ワーク支持手段40は、調整台20に昇降自在に設けられた昇降台41と、この昇降台41に設けられたワークであるスライドドア2の下端面2aを支持する2個のワーク載置部材42,43と、調整台20に設けられ昇降台41を常時上方側に弾発する付勢手段としてのエアシリンダ24,25と、このエアシリンダ24,25の付勢力に抗して昇降台41を強制的に押し下げるための押し下げ手段である操作杆44から構成されている。ワーク載置部材42,43には、スライドドア2の下端側2aを安定して載置することができるようにするために、V字状の溝42a,43aが形成されている。
【0015】
また、調整台20には図示しない貫通穴が形成され、この貫通穴に円筒状のガイド部材41a,41bが取り付けられている。そして、昇降台41から下方に延設された二つのロッド部材26,27が、このガイド部材41a,41bを挿通している。昇降台41は、ロッド部材26,27がガイド部材41a,41bに案内されながら鉛直上下方向に昇降することができる。
調整台20に上向きに取り付けられたエアシリンダ24,25は、伸縮自在なピストンロッド24a,25aの先端が昇降台41に取り付けられ、常時昇降台41を押し上げている。このエアシリンダ24,25の付勢力に抗して昇降台41を押し下げる操作杆44は、調整台20のブラケット46に上下に回動自在に取り付けられ、その先端44aが昇降台41に当接している。従って、操作杆44を上方に回動させると、その先端44aが下方へ回動して昇降台41をエアシリンダ24,25の付勢力に抗して押し下げる。また、操作杆44より手を放すと、昇降台41はエアシリンダ24,25の付勢力により押し上げられるので、操作杆44も元の位置に復帰する。
【0016】
また、この実施形態において調整台20には支柱47が立設され、この支柱47の上端にスライドドア2を支持するため第2ワーク支持手段50が設けられている。この実施形態におけるワーク搬送台車は、スライドドア2のようなある程度の高さを有するワークの搬送を目的としているため、以下に説明するような第2ワーク支持手段を設ける必要があるが、前記したワーク載置部材42,43だけで十分安定的にワークを支持することができるような場合には特に設ける必要がない。
支柱47の上端には上下にスライドレール51bが設けられ、このスライドレール51bに沿って昇降自在なスライダ51が設けられている。このスライダ51から側方に突出して設けられたブラケット51aには、上下に回動してスライドドア2の被係合部2b(例えばサッシ部)と係脱する回動自在なクランパ52が取り付けられている。符号53は、このクランパ52を回動させるためのハンドルである。
図6(a),(b)は第2ワーク支持手段50の要部の拡大側面図で、図6(a)はクランパ52を上方に回動させた待機状態を、図6(b)はハンドル53を時計回り方向に回動させてクランパ52を被係合部2bに係合させた係合状態を示している。ハンドル53の基部53aは逆U字状に形成され、ブラケット51aを跨いで前方側(図面の右側)で軸57aにより回動自在に取り付けられている。一方、クランパ52は、ハンドル53と干渉しないようにその基部52aがハンドル53の基部53aの内側に位置し、ブラケット51aの後方側で軸57bにより回動自在に取り付けられている。ハンドル53の基部53aの内側にはリンク部材58の一端がピン58aで回動自在に取り付けられ、リンク部材58の他端はクランパ52の基部52aにピン58bで連結されている。なお、リンク部材58は、図6(a)の仮想線(二点鎖線)で示すように、ハンドル53およびクランパ52が回動してもブラケット51aと干渉しない位置に設けられなければならない。
上記態様により、ハンドル53を図6中時計回り方向に回動させると、リンク部材58がクランパ52を押してハンドル53と同方向に回動させる。クランパ52が略水平状態になってスライドドア2の被係合部2bに係合すると、リンク部材58は基部53aの内側に収納されるとともに、軸57a,ピン58a,58bがほぼ同一の軸線上に位置するので、クランパ52の反時計回り方向への回動が規制される。
【0017】
この実施形態において第2ワーク支持手段50は、高さ位置調整機構55(図1参照)を有していて、スライドドア2の被係合部2aの高さ位置に合わせて昇降台41とクランパ52との位置関係を調整できるようになっている。
この高さ位置調整機構55は、一端が昇降台41に、他端がスライダ51のブラケット51aに連結された連結部材である連結棒56と、この連結棒56の長さを長短変更できる連結棒56の長さ調整手段とからなっている。長さ調整手段としては、連結棒56の途中位置に例えばターンバックルを設けるものとしてもよいが、図示するように連結棒56の一端にねじ部を形成し、このねじ部のスライダ51または昇降台41への螺入長さを長短変更するようにしてもよい。
このように、高さ位置調整機構55の連結棒56で昇降台41に対するクランパ52の高さ位置を変更することができるので、ワークの種類が変わって被係合部2bの高さ位置が変わっても対応することが可能になり、ワーク搬送台車1の汎用性を向上させることができる。
【0018】
また、符号60はスライドドア2を載置した基台10を作業者が移動させる際に把持する把持部60である。この把持部60は、支柱47の上端部に設けられた把手61,62からなっている。この実施形態では、基台10の位置を微調整してスライドドア2を自動車の車体に取り付けやすくするために、把手61,62が異なる方向に突出して設けられている。そのため作業者は、この2個の把手61、62を両手で把持し、基台10または調整台20を前後左右に自在に移動させることができる。
さらに、支柱47の途中高さ位置には、スライドドア2が倒れた場合に、スライドドア2を支えられるように倒れ防止部材65が設けられている。
この倒れ防止部材65は、支柱47より両側に伸びたアーム47a,47bと、このアーム47a,47bの先端に取り付けられた円形のパッド66,67とからなっている。このパッド66,67は、スライドドア2の大きさや形状等に応じて取付位置を変更できるように、アーム47a,47bにねじ軸66a,67a(図1参照)を介して取り付けられている。
【0019】
上記のように構成されたワーク搬送台車1の動作について、図1乃至図3に基づいて説明する。
まず、作業者は、作業前に作業に取り掛かるワークであるスライドドア2の種類に合わせて、予め高さ位置調整機構55により、調整台20から第2ワーク支持手段50までの高さを調整しておく。すなわち、治具となるスライドドア2と干渉しない位置までパッド66,67を後退させた状態でスライドドア2を載置部材42a,43aに載置し、スライドドア2が安定的に載置される状態でパッド66,67により支持されるようにパッド66,67を前進させる。次いで、連結棒56の両端を緩めて連結棒56を回転させ、連結棒56の長さを長短調整しながら昇降台41とスライダ51の位置関係を調整する。クランパ52がスライドドア2の被係合部2bに係合する適宜の高さ位置で連結棒56を固定する。
上記のように調整されたワーク搬送台車1を使って自動車の車体よりスライドドア2を取り外すには、以下の手順による。
【0020】
まず、ワーク搬送台車1をスライドドア2に近接する位置まで移動させる。ところが、この位置では昇降台41の載置部材42,43はスライドドア2の下端面2aより若干高いところにあって、載置部材42,43にスライドドア2を載置することはできない。そこで、操作杆44を操作して昇降台41を押し下げ、載置部材42,43をスライドドア2の下端面2aより低くなる位置まで下降させる。そして、載置部材42,43がスライドドア2の下端面2aの下方に位置するように基台20を移動させ、この位置で操作杆44を放して昇降台41を上昇させる。スライドドア2は、載置部材42,43が下端面2aを受けるとともに、シリンダ24,25の作用により僅かに持ち上げられる。
これと同時に、第2ワーク支持手段50のハンドル53を回動させてクランパ52をスライドドア2の被係合部2bに係合させれば、スライドドア2全体がワーク搬送台車1で保持される。クランパ52は、スライドドア2の被係合部2bとの係合を解除する方向への回動が、リンク部材58により規制されるので、搬送中にもスライドドア2がシリンダ24,25の付勢力とクランパ52とで支持されて上下に揺動するということがない。
この状態でワーク搬送台車1を移動させてスライドドア2を自動車の車体より取外し、ドアガラス、ドアハンドル等のアッセンブリが行われ、アッセンブリの終了したスライドドア2は、再びワーク搬送台車1に載せられ、組立ラインに搬送される。
【0021】
ワーク搬送台車1より組立ラインに搬送されたスライドドア2は、スライドドア2を取り付けるべき所定の自動車の車体の取付位置近傍に配置される。
この場合に、ワーク搬送台車1の昇降台41の高さは、予めスライドドア2の取り付け高さに合わせてあるが、組立フロアの凹凸や、組立ラインの凹凸、自動車の車体に装着されたエンジン等により、ワーク搬送台車1に載せられたスライドドア2の高さと自動車の車体のスライドドア2の取り付け位置の高さ、角度が微妙に異なり、そのままの位置では取り付けることができない場合がある。そこで、把持部60を手で操作をして調整台20を揺動させることにより、角度や高さの微調整を行ってドア2を自動車の車体に取り付ける。
取り付けが完了すると、スライドドア2からワーク搬送台車1を離脱させるため、第2ワーク支持手段50のクランパ52をスライドドア2の上端面2bから外す。すなわち、ハンドル53を前記とは逆方向に回動させると、クランパ52がリンク部材58により引っ張られてハンドル53の回動方向と同方向に回動し、被係合部2bとの係合が解除される。つぎに、操作杆44を操作して昇降台41を下降させ、載置部材42,43がスライドドア2の下端面2aから離脱させる。この状態でワーク搬送台車1を自動車の車体から遠ざける。
【0022】
さらに、高さ位置調整機構55の連結部材56でワークの位置決め高さを変更できるので、ワークが変わっても、この連結部材56でクランパ52の高さ位置を調整するだけで使用することができ、ワーク搬送台車1の汎用性を向上させるとができる。
【0023】
本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。例えば、上記の実施の形態ではスライドドアの搬送を例に挙げて説明したが、ワークは自動車用のスライドドアに限らずリヤウインド等の他の重量物の取り付け作業にも有効なことは勿論である。また、上記の実施形態では流体圧シリンダとしてエアシリンダを例に挙げて説明したが、エア以外の他のガスを媒体とする流体圧シリンダであってもよいし、ワークが特に重量物になるような場合には液体等他の流体を使用してもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上に述べたごとく本発明のワーク搬送台車は、移動自在な基台と、この基台に設けられた調整台と、この調整台を前記基台に揺動自在に支持する調整台支持手段と、前記調整台に昇降自在に設けられワークを支持するワーク支持手段と、このワーク支持手段に支持された前記ワークを所定高さ位置で保持するワークの高さ位置調整機構と、前記基台または前記調整台を移動させる把持分と、から構成したことにより、ワーク支持手段に固定するワークの位置の微調整を自在に、しかも素早くできるので、自動車の車体にワークを取り付ける時間が大幅に短縮できる。
【0025】
また、流体圧シリンダをエアシリンダとし、このエアシリンダに供給する一定圧のエア供給部のほかに、このエア供給部のエアが常時一定に保持されるように高圧のエア供給部をレギュレータを介して連絡することにより、長いエアホースによるエアの供給が不要となるので、操作性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワーク搬送台車を示す斜視図である。
【図2】図1のワーク搬送台車の正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】支持部の拡大一部断面図である。
【図5】図1のワーク搬送台車のエア回路図である。
【図6】クランパの拡大図である。
【符号の説明】
1 ワーク搬送台車
2 スライドドア
10 基台
11 底板
12 車輪部
13a 支柱
14 上板
20 調整台
22,23 エアシリンダ(流体圧シリンダ)
22a,23aピストンロッド
24,25 エアシリンダ(流体圧シリンダ)
24a,25aピストンロッド
26,27 ロッド部材
30 支持部
31 取り付けベース
31a,31b支持部
32、33 ボルト
34 取付部材
35 球面軸受
36 シャフト
37 軸受支持体
38,39 調整ボルト
40 ワーク支持手段
41 昇降台
41a,41b ガイド部材
42,43 ワーク載置部材
44 操作杆
47 支柱
50 第2ワーク支持手段
51 スライダ
51a ブラケット
51b スライドレール
52 クランパ
53 ハンドル
55 高さ位置調整機構
56 連結棒
60 把持部
61,62 把手
65 倒れ防止部材
66,67 パッド
70 メインエアタンク
71,72 サブエアタンク
73,74 エアレギュレータ

Claims (8)

  1. 移動自在な基台と、
    この基台に設けられた調整台と、
    この調整台を前記基台に揺動自在に支持する調整台支持手段と、
    前記調整台に昇降自在に設けられワークを支持するワーク支持手段と、
    このワーク支持手段に支持された前記ワークを所定高さ位置で保持するワークの高さ位置調整機構と、を備え、
    前記ワーク支持手段は、
    前記調整台に昇降自在に設けられた昇降台と、
    この昇降台に設けられたワークを支持するワーク支持部材と、
    前記調整台に設けられ前記昇降台を常時上方に付勢するとともに、前記ワークを所定高さ位置で保持させる付勢手段と、
    この付勢手段の付勢力に抗して前記昇降台を強制的に押し下げる押下手段と、
    からなることを特徴とするワーク搬送台車。
  2. 前記調整台支持手段は、前記調整台の一方の側に設けられ、前記基台と前記調整台とを連結するとともに前記調整台を前記基台に揺動自在取り付ける支持部と、
    前記調整台の他方の側に設けられ、前記調整台を他方の側から弾発支持する緩衝部材と、
    からなることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送台車。
  3. 前記緩衝部材は、前記調整台または前記基台に設けられた流体圧シリンダであることを特徴とする請求項2記載のワーク搬送台車。
  4. 前記付勢手段は流体圧シリンダであること、を特徴とする請求項1に記載のワーク搬送台車。
  5. 前記ワーク支持手段には、前記昇降台の昇降動作に連動して昇降し、ワークの被係合部と係合して前記ワークを支持する第2のワーク支持手段を設けたこと、を特徴とする請求項に記載のワーク搬送台車。
  6. 前記第2のワーク支持手段は、前記調整台に立設された支柱に昇降自在に設けられたスライダと、
    このスライダに回動自在に設けられ、回動して前記ワーク支持手段に支持されたワークの被係合部と係脱するクランパと、
    前記スライダと前記昇降部材とを連結する連結部材と、
    からなること、を特徴とする請求項5に記載のワーク搬送台車。
  7. 前記連結部材は、その長さを長短変更することにより前記昇降部材と前記スライダとの間の間隔を調整可能で、前記ワークの種類に応じて前記クランパの位置を調整できるようにしたこと、を特徴とする請求項に記載のワーク搬送台車。
  8. 前記流体圧シリンダはエアシリンダであり、かつ、前記基台には前記エアシリンダに供給する一定圧のエア供給部のほかに、このエア供給部のエアが常時一定に保持されるように、高圧のエア供給部をレギュレータを介して連絡したこと、を特徴とする請求項3または請求項に記載のワーク搬送台車。
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