JP3720486B2 - 気密化粧料容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気密化粧料容器に係わり、特に良好な気密性と開閉の容易性とを兼ね備えた気密化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、気密化粧料容器として、天部が開口された筒状の蓋本体を有底筒体状の容器本体の口部にシール性を保って螺着し、この蓋本体の後端部に開閉自在に蝶着した蓋板で上記開口を覆って、開口の周縁部と蓋板の裏面との間には気密性を得るためのパッキン材を介在させるようにしたものが知られている。
【0003】
そして、この種の気密化粧料容器では、蓋本体と蓋板とをそれらの前端部間に設けたフック機構によって相互に係合させて、蓋板の止錠状態を保持し、かつ、このフック機構による止錠を解除するための機構として、一端に押圧操作部を有して他端が蓋板の裏面に当接する梃子を蓋本体の前端部に設けるのが一般的な構造となっている。
【0004】
即ち、解除機構は、梃子で蓋板を上方に押し上げながら回動させることでフック機構の係合を解除させる構造、つまりフック機構の係合面は傾斜面に形成して、蓋板の上方への回動力によりフック機構のフック部をその傾斜面に沿わせて弾性変形させてその係合を解除させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような気密化粧料容器にあっては、容器本体内部の気密性を良好に保つには、蓋板の止錠状態においてパッキン材を充分に圧縮して押し潰した状態に維持する必要があるが、そうすると逆にパッキン材の弾性復元力が大きくなって、蓋板を上方に向けて回動させようとする力も大きくなる。
【0006】
このため、上記従来の気密化粧料容器のようにフック機構の係合面を傾斜面に形成していると、パッキンの弾性復元力がこの傾斜面を介して絶えずフック部に伝わることになり、フック部が解除方向に弾性変形されて蓋板が押し戻され、良好な気密性を保ち難くなるとともに、フック部に経時変形を生じさせ易くなる。そして、フック部に経時変形が生じると、止錠状態においてパッキン材を蓋板で充分に押し潰すことができなくなり、良好な気密性が一層損なわれることになる。よって、上記従来の気密化粧料容器では、良好な気密性を確保し難く、しかも良好な気密性を長期にわたって維持するのが困難であるという問題がある。
【0007】
そこで、これを改善するには、フック部の肉厚を大きくしたり、係合面に対してパッキン材の弾性復元力がなるべく鉛直に働くように、その傾斜角度を小さくすることが考えられる。しかしながら、このようにすると、梃子で蓋板を上方に回動させて止錠を解除させようとしても、フック部が弾性変形し難くなって、開放操作性の点で問題が生ずる。
【0008】
本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な気密性を長期にわたって確保できるとともに、蓋板を軽い操作性で開閉できる気密化粧料容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明は、容器本体と、該容器本体の口部にシール性を有して着脱可能に設けられると共に天部に開口が形成された蓋本体と、該蓋本体の後部に蝶着されて前記開口を開閉自在に覆う蓋板と、該蓋板の止錠状態で該蓋板と上記蓋本体の開口周縁部殿間に圧着状態で介在されてその容器本体内部を密閉するパッキン材と、該蓋本体の前端中央上面に凹設された凹所の奥面に突出して設けられた係合突起と、該蓋板の先端中央の裏面に突設されて該係合突起に係合して止錠するフックとを備えた気密化粧料容器において、該パッキン材の圧着により該フックと該係合突起との係合面間に略上下方向に働く弾性復元力に対して、ほぼ垂直となるように該係合面を略水平に形成し、該凹所には、後端が該フックの下方を潜って後方に延びるとともに前端が斜め上方に延び、該前端部の下方への押圧操作により揺動して該後端が該フックの後面に係合して該フックを前方に押し出すプッシュピースを設けた。
【0010】
したがって、本発明の気密化粧料容器では、蓋本体に対して蓋板を閉止した状態において、パッキン材の圧着による弾性復元力はフックと係合突起とからなる止錠部の係合面に対して略垂直に働くことになるから、フックを止錠解除方向に押し出すような弾性復元力の分力は生じることが無く、よってフックが弾性変形して蓋板が開放方向に押し戻されることがない。このため、パッキン材を充分に押し潰した圧着状態で蓋板を蓋本体に止錠でき、良好な気密性を確保できる。更に、フックの上記弾性変形に起因する経時変形が生ずることもないので、良好な気密性を長期にわたって維持できる。
【0011】
また、プッシュピースの前端部を押圧して押し下げると、その後端部がフックの後面に直接係合して前方に向けて揺動し、当該フックを前方に押し出すので、押圧力は止錠解除力として無駄なく伝わり、軽い操作力で確実に止錠を解除できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図8は本発明の気密化粧料容器の一実施例を示し、図1は要部を一部分解して示す斜視図、図2は蓋板を閉止した状態の断面図、図3は蓋板を開いた状態の断面図、図4は蓋板を止錠した状態を示す要部拡大正面図、図5は蓋板を閉止した状態を示す要部拡大断面図、図6〜図8は止錠を解放して蓋板を開く状態を追って示す要部拡大断面図である。
【0013】
本実施例の気密化粧料容器10は図1〜図3に示すように、有底筒体状をなして内部にクリーム状等の化粧料を収納する容器本体18と、この容器本体18の口部18aに着脱可能に設けられて天部に開口12aを有する蓋本体12と、この蓋本体12の後方端部に蝶番14を介して蝶着される蓋板16とを備える。
【0014】
蓋本体12は筒状をなし、その下部側内周面に形成された雌ねじ部12bが容器本体18の口部18aの外周面に形成された雄ねじ部18bに螺合されて装着される。また、雌ねじ部12bの上方部はその内径が縮径されていて、この縮径された段部端面12cに容器本体18の口部18a上端面18cがシール材19を介して当接し、このシール材19により容器本体18と蓋本体12と間のシール性が確保されるようになっている。
【0015】
前記蝶番14は、蓋本体12の後端部中央に形成される凹部14aに、蓋板16の後端部中央に形成される凸部14bが嵌合され、これら凹部14aと凸部14bとに跨がって両側から蝶番ピン14cが挿入されることにより構成される。また、前記蓋板16の先端部中央からフック16aが突設され、このフック16aは蓋板16の閉止状態で蓋本体12の前端中央部に設けた係合突起12dに係合されて両者を止錠する。なお、この止錠構造及びその解除機構の詳細については後述する。
【0016】
また、前記蓋板16の裏面16cにはパッキン材20が取付けられ、蓋板16の止錠状態でこのパッキン材20は蓋板16蓋本体12の開口周縁部との間に圧着介在されて容器本体18の内部を密閉するようになっている。前記パッキン材20の中央部には、これに重ね合わせて保持板22が配置されるようになっており、パッキン材20の中央部に形成された開口部20aを、この保持板22の中央部から突設される筒状凸部22aに嵌着し、この筒状凸部22aを蓋板16の裏面16cから突設される凸部16dに圧入固定することにより、前記パッキン材20が蓋板16に取付けられる。
【0017】
前記パッキン材20の外周部分20bは前記保持板22の外周から突出されており、この保持板22から突出されたパッキン材20の外周部分20bには、外周から所定距離だけ内方に入った部分の下面に、前記蓋本体12上端の開口内周面に沿って筒状の環状突起24が一体に突設されている。前記環状突起24は、蓋本体12を覆うように蓋板16を閉止したのみの状態では、極端には図7に示すように、蓋本体12の開口内周面との間に若干の間隙δが設けられるように形成される。この間隙δは、限りなく小さくてよい。また、前記パッキン材20には前記環状突起24の形成部分より内方に位置する部分に、このパッキン材20の外周部分20bを可動とする可動継手部としてのヒンジ26が形成される。更に、前記パッキン材20の外周部分20b下面には、前記環状突起24の形成部分より外方に、このパッキン材20の外周部分20bを上向きに傾動させる傾動機構としての凸部28を突設してある。この凸部28は、蓋本体12の周方向に沿って環状に形成しても、またその周方向に沿って間隔を隔てて複数形成してもよい。さらに、前記パッキン材20の外周部分20bに対応する蓋板16の裏面16cには、この外周部分20bの動きを許容するスペースとして凹設部16eが形成されている。
【0018】
ところで、蓋板16の止錠状態での密閉性を良好に確保するためには、パッキン材20をある程度以上の力で押し潰し、且つ、その際にはパッキン材20の弾性力で蓋板16の止錠状態が弛まないようにする必要がある。また、蓋板16を開放する際の止錠解除の操作性も良好に確保する必要がある。このため、フック16aと係合突起12dとによる止錠部の構造並びにその解除機構は以下のように構成されている。
【0019】
即ち、フック16aと係合突起12dとは蓋本体12と蓋板16との両者にかけてそれらの前端部中央及び先端部中央に形成した凹所30(30a,30b)に設けられる。ここで、蓋本体12側の係合突起12dは凹所30aの奥面の縦壁32上端部に、前方に突出して設けられ、その上面は下方に傾斜して延び、下面は若干上方に傾斜するもののほぼ水平に延びて、縦断面台形状をなして当該縦壁32に一体形成されている。
【0020】
また、蓋板16側のフック16aは当該蓋板16の凹所30bの奥面を形成する縦壁34がさらに下方に延長されて一体形成され、その裏面側には後方に突出して上記係合突起12dの下面に係合する突片36が設けられている。この突片36も縦断面台形状に突出形成され、上記係合突起12dとの止錠係合面となる当該突片36の上面36aはその係合突起12dの下面に符合されてほぼ水平に形成されている。また、突片36の下面36bは傾斜面に形成され、止錠の際には係合突起12d上面の傾斜面に当接して蓋板16の押し下げ力により容易にフック16aを弾性変形させ得るようになっている。
【0021】
また、この凹所30には止錠を解除するための解除機構としてプッシュピース40が設けられている。このプッシュピース40はその後端40aが止錠状態のフック16aの下方を潜って当該フック16aの後方に延び、前端40bが斜め上方に屈曲して蓋本体12の外周面部位まで延びる梃子状をなし、止錠状態のフック16aに近接する直前部位で上方に屈曲形成されている。また、プッシュピース40の後端40aには、止錠状態のフック16a後面に突出形成された突片36の下面36bに当接する突起40cが上方に一体的に突出形成され、且つこの止錠状態では、当該後端40aの下面は凹所30aの上面30cに面接触する。
【0022】
また、プッシュピース40の下面中央にはそのほぼ屈曲部位から下方に延出されて、当該プッシュピース40の梃子としての回動支点部Cを下方位置に形成するための支持片42が一体形成されている。この支持片42は凹所30の上面30cに開口形成された収納孔部44内に傾動可能に遊びをもって挿入されており、収納孔部44には支持片42の傾動に伴ってその後面42aに当接して回動支点Cを形成するための段部44aが、後方側の縦壁に設けられている。また、収納孔部44の前方側縦壁には、上記段部44aに対向する部分に上側が前方に傾く傾斜面44bが形成されている。この傾斜面44bはプッシュピース40の凹所30からの抜け落ちを防止しつつ、支持片42の傾動を許容しようとするもので、傾斜面44b下端と段部44aとの間隔が、鏃状に拡大形成された支持片42の先端部の厚みよりも若干小さく形成されている。
【0023】
即ち、この図示例のプッシュピース40にあっては下方に突出させた支持片42により、フッシュピース40の回動支点Cを下方位置に形成することで、当該プッシュピース40の前端部を下方に押圧操作して揺動させたときに、このプッシュピース後端40aがフック16aの後面に係合して、このフック16aを前方に押し出すストロークを充分に確保し、止錠解除の操作性を向上させている。なお、プッシュピース40はその回動により後端40aでフック16aを前方に押し出すようにすれば良いものであるから、フック16aとプッシュピース後端40aとの係合点に対して、その直下の延長線上になるべく回動支点Cを近づけるようにすれば良く。止錠解除に必要な前方へのストロークが確保できれば、図示例のような回動支点を下方位置に形成するための支持片42は、必ずしも必要ではない。
【0024】
以上の構成により本実施例の気密化粧料容器10にあっては、蓋板16を閉じる際に、まず蓋板16を軽く閉止した状態では図7に示すように、環状突起24が蓋本体12の開口12a内に挿入されると共に、パッキン材20の外周部分20bに形成した凸部28が蓋本体12の上端に当接された状態となる。このとき、蓋板16のフック16aは蓋本体12の係合突起12dにまだ係合された状態にはなく、また、前記環状突起24は蓋本体12の開口内周面との間に間隙δが設けられているため、このパッキン材20によって容器本体18内部が密閉されてはいない。
【0025】
そして、かかる閉止状態から蓋板16を押し下げてフック16aを係合突起12dに止錠すると、前記凸部28は側壁12aの上端に押されて、パッキン材20の中央部に対して相対的に押上げられることになる。すると、図5に示すようにパッキン材20の外周部分20bは前記凸部28を力点、ヒンジ26を支点として、このヒンジ26から上向きに傾動される。このようにパッキン材20の外周部分20bが傾動されると、これに伴って前記環状突起24は外方に拡径されるように傾動し、この環状突起24の下端部が蓋本体12の開口内周面に圧接して、パッキン材20はこの容器本体18内部を密閉して気密状態とする。
【0026】
従って、本実施例の気密化粧料容器10は、蓋板16が蓋本体12に対して止錠された状態で初めて前記環状突起24が蓋本体12の開口内周面に圧接される構造であるため、蓋板16を閉じる際に環状突起24が蓋本体12の開口内周面に接触することがない。このため、蓋板16が止錠されるまでは、前記環状突起24が蓋本体12の開口内周面に擦られることがないため、パッキン材20の損耗を防止でき、その耐久性を大幅に向上することができると共に、蓋板16を軽いタッチでスムーズに閉じることができる。
【0027】
また、この気密状態では圧接されたパッキン材20の弾性復元力により蓋板16には開放方向の力が働き、この開放方向の力つまり弾性復元力は止錠部のフック16aと係合突起12dとの係合により受け止められて、それらの係合面間に略上下方向に作用することになる。ところが、止錠状態のフック16aと係合突起12dとの係合面同士は相互にほぼ水平に係合し合っているから、弾性復元力はこれら係合面間にほぼ鉛直に作用することになり、上記フック16aに対してこれを止錠解除方向に弾性変形させようとする分力は殆ど生じ無い。よって、フック16aが解除方向に弾性変形されることが無く、止錠状態が弛んで蓋体16が開放方向に押し戻されることも無い。従って、パッキン材20の圧接力が弱まって気密性が低下することがない。
【0028】
一方、止錠状態にある前記フック16aと係合突起12dとの係合を解除するには、凹所30に設けられているプッシュピース40の押圧操作により行う。即ち、プッシュピース前端40bの押圧操作部を下方に向けて押し下げると、プッシュピース40は支持片42の後面42aが収納孔部44の段部44a下端の角部に当接してこの角部を回動支点Cにして揺動し、プッシュピース後端40aがフック16a後面に当接係合してこれを前方に向けて押し出す。これにより、フック16aが弾性変形してフック16a後面の突片36が係合突起12dから外れて止錠が解除される。この際、押圧力は止錠解除力として無駄なく伝わり、軽い操作力で確実に止錠を解除できる。
【0029】
またこのとき、フック16aの止錠解除に伴って傾動状態にあるパッキン材20の外周部分20bが平坦に復元し、蓋本体12の開口内周面に強く押し当てられていた環状突起24の当該蓋本体12開口内周面に対する圧接力が弱まり、ひいては蓋本体12から離れるようになる。従って、前記環状突起24が蓋本体12の開口内周面と擦れることがなく、蓋板16をスムーズに開けることができる。
【0030】
ところで、前記蓋板16を開放するにあたっては、環状突起24と蓋本体12の開口内周面との間の圧接が弱まって空気が容器本体18内に進入するため、蓋板16を持上げる際にこの容器本体18内部が負圧になるのを防止でき、この面からも蓋板16を軽い操作力でスムーズに開けることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の気密化粧料容器にあっては、蓋本体に対して蓋板を閉止した状態において、パッキン材の圧着による弾性復元力は止錠部の係合面に対して略垂直に働くことになるから、フックを止錠解除方向に押し出すような弾性復元力の分力は生じることが無く、よってフックが弾性変形して蓋板が開放方向に押し戻されることがない。このため、パッキン材を充分に押し潰した圧着状態を維持して蓋板を蓋本体に止錠でき、良好な気密性を確保できる。更に、フックの上記弾性変形に起因する経時変形が生ずることもないので、良好な気密性を長期にわたって維持できる。
【0032】
また、プッシュピースの前端部を押圧して押し下げると、その後端部がフックの後面に直接係合して前方に向けて揺動し、当該フックを前方に押し出すので、押圧力は止錠解除力として無駄なく伝わり、軽い操作力で確実に止錠を解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気密化粧料容器の一実施例を示すもので、要部を一部分解して示す斜視図である。
【図2】同上、蓋板を閉止した状態の断面図である。
【図3】同上、蓋板を開いた状態の断面図である
【図4】同上、蓋板を止錠した状態を示す要部拡大正面図である。
【図5】同上、蓋板を止錠した状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】同上、止錠の解放動作前記の状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】同上、止錠の解放動作後期の状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】同上、止錠の解放動作完了状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 気密化粧料容器 12 蓋本体
12a 開口 12d 係合突起
14 蝶番 16 蓋板
16a フック 18 容器本体
18a 口部 20 パッキン材
30 凹所 32 縦壁(奥面)
36a 突片の上面(係合面) 36b 突片の下面(フックの後面)
40 プッシュピース 40a 後端
40b 前端

Claims (1)

  1. 容器本体と、該容器本体の口部にシール性を有して着脱可能に設けられると共に天部に開口が形成された蓋本体と、該蓋本体の後部に蝶着されて前記開口を開閉自在に覆う蓋板と、該蓋板の止錠状態で該蓋板と上記蓋本体の開口周縁部との間に圧着状態で介在されてその容器本体内部を密閉するパッキン材と、該蓋本体の前端中央上面に凹設された凹所の奥面に突出して設けられた係合突起と、該蓋板の先端中央の裏面に突設されて該係合突起に係合して止錠するフックとを備えた気密化粧料容器において、
    該パッキン材の圧着により該フックと該係合突起との係合面間に略上下方向に働く弾性復元力に対して、ほぼ垂直となるように該係合面を略水平に形成し、
    該凹所には、後端が該フックの下方を潜って後方に延びるとともに前端が斜め上方に延び、該前端部の下方への押圧操作により揺動して該後端が該フックの後面に係合して該フックを前方に押し出すプッシュピースを設けた、
    ことを特徴とする気密化粧料容器。
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