JP4923177B2 - 容器口部の閉止機構 - Google Patents

容器口部の閉止機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4923177B2
JP4923177B2 JP2004272394A JP2004272394A JP4923177B2 JP 4923177 B2 JP4923177 B2 JP 4923177B2 JP 2004272394 A JP2004272394 A JP 2004272394A JP 2004272394 A JP2004272394 A JP 2004272394A JP 4923177 B2 JP4923177 B2 JP 4923177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal member
cap
cylindrical mouth
end surface
inner seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004272394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006082866A (ja
Inventor
進 丹羽
俊和 釼持
清登 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Yoko KK
Original Assignee
Hosokawa Yoko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Yoko KK filed Critical Hosokawa Yoko KK
Priority to JP2004272394A priority Critical patent/JP4923177B2/ja
Publication of JP2006082866A publication Critical patent/JP2006082866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4923177B2 publication Critical patent/JP4923177B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構に関する。
内容物の取出し口(注出口)として機能する筒状口部と、該筒状口部を閉止するキャップとを備えた容器は、液体飲料、流動性食品、調味料等を収容する容器として広く用いられている。従来、この筒状口部を備えた容器の密封性を向上させるため、口部をインナーシール部材によって封止することが行われてきた。しかしながら、このようにインナーシール部材によって封止された容器から内容物を取り出すためには、まずキャップを開栓し、さらに口部に接着しているインナーシール部材を口部から剥離しなければならず、手間がかかるものであった。
そこで、キャップの開栓と同時に、インナーシール部材が口部から剥離されるようにした容器が提案されている。例えば、特許文献1には、インナーシール部材を口部とキャップ内面の両方に接着し、インナーシール部材とキャップ内面との接着力をインナーシール部材と口部との接着力よりも大きくすることで、キャップを開栓するとインナーシール部材はキャップ内面との接着状態を保持したまま、自動的に口部から剥離されるようにした密封装置が記載されている。また、特許文献2には、口部外径よりも大きな外径を有し、キャップ内に嵌合支持されたヒートシール部材と、当該ヒートシール部材の口部外周より突出した突出部と係合する剥離手段とを有するキャップが記載されている。
一方、インナーシール部材を口部から剥がした後は、キャップの螺合のみでは容器内の密封性を充分に確保することが困難であることから、再封時にインナーパッキンとして機能する突部をキャップ内に設けることも行われている(特許文献3)。
実公昭49−26614号公報 特開2002−205752号公報 特開2000−103442号公報
しかしながら、特許文献1のようにインナーシール部材/口部間の接着力と、インナーシール部材/キャップ内面間の接着力とに差を設けた容器では、インナーシール部材/キャップ内面間の接着力が不十分な場合、開栓時にインナーシール部材がキャップから剥がれてしまい、インナーシール部材を口部からきれいに剥離することができない可能性がある。さらに、特許文献1では、キャップ再封後の密封性について考慮されていない。また、インナーシール部材がキャップ内面に付着した状態で口部から剥離できた場合でも、インナーシール部材の一部がキャップ内面から剥離してめくれ上がると、キャップ再封時にキャップ内面の平坦性が損なわれて、密封が不完全なものとなる場合がある。
また、特許文献2には、口部との接着面にインナーパッキンに相当する円筒上の中足を設け、口部と接着するためのシール層を前記中足を囲むようなリング状としたヒートシール部材が記載されている。しかしながら、リング状ヒートシール部材の位置合わせに高い精度が必要になるなど、その加工は困難なものである。また、このようなインナーパッキンを設けたヒートシール部材を、キャップ内面に設けた突出部(剥離手段)により剥離するには上向きの大きな力を必要とするため、キャップの開栓が困難になる場合がある。
一方、特許文献3に記載のキャップでは、キャップ開栓動作によりインナーシール部材を容器口部から自動的に剥離させることについては考慮されておらず、キャップの開栓後、さらにインナーシール部材を剥離しなければならない。また、インナーシール部材は除去されてしまうので、インナーシール部材の厚みの分だけ、インナーパッキン(突部)と口部との密着性が低下し、充分な密封性が得られない。
ここで、特許文献3に記載の、インナーパッキンとして機能する突部を設けたキャップに、特許文献1のように、インナーシール部材/キャップ内面間の接着力をインナーシール部材/口部間の接着力より大きくしたインナーシール部材を設けて、インナーシール部材をキャップの開栓と同時に自動的に剥がす方法を考えてみても、特許文献1のキャップが有する問題は依然として解決されない。そのため、この場合には、インナーシール部材を口部からきれいに剥離することができない可能性や、キャップ内面から一部めくれ上がったインナーシール部材によってインナーパッキン部分の再封性が損なわれる可能性がある。
また、特許文献1のように接着力が調節されたインナーシール部材を、インナーパッキンとして機能する突部の表面全体を覆うように設ける場合には、キャップの開栓、閉栓の度に突部表面に設けられたインナーシール部材と口部内面との間で摩擦が生じ、インナーシール部材が破損して内容物に混入したり、再封性が損なわれるという問題がさらに生じる。
或いは、インナーパッキン部分でのインナーシール部材の摩擦及び破損を回避するために、特許文献1のように接着力が調節されたインナーシール部材をリング状にして、口部との接着面となる突部周縁部分に選択的に設ける場合には、特許文献2のキャップにリング状のヒートシール部材を設ける場合と同様に、位置合わせ工程を含む加工が困難になるという問題が依然として残る。また、リング状のインナーシール部材を突部周縁部分に選択的に設ける場合には、インナーシール部材を突部の表面全体を覆うように設ける場合と比べて、インナーシール部材を口部からきれいに剥離することができない可能性や、キャップ内面から一部めくれ上がったインナーシール部材によってインナーパッキン部分の再封性が損なわれる可能性が、さらに高くなる。
このように、従来の方法では、キャップの開栓と同時にインナーシール部材を口部から確実に剥離することが難しく、特にキャップの開栓と同時にインナーシール部材を口部から剥離し、且つ、再封時の密封性を確保することは、さらに困難であった。
本発明は上記実状を鑑みて成し遂げられたものであり、キャップの開栓と同時に、インナーシール部材を容器本体に設けられた筒状口部から自動的に剥離することができ、且つ、再封時にも容器の密封性を高く保つことができる容器口部の閉止機構を提供することを目的とする。
本発明の容器口部の閉止機構は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、前記キャップは、キャップ本体の天部内面側に、前記筒状口部の上端面に当接可能な径寸法を有する当接面と、前記当接面の、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域の所定位置から突出する脚部と、該脚部を始点として前記当接面と平行に、且つ、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域に延在し、少なくとも筒状口部の内周面に当接する環状のインナーパッキン部を備えたシール支持部とを設けると共に、前記筒状口部の上端面に当接させるインナーシール部材を、前記当接面と前記シール支持部との間に挟み込んだ状態で前記当接面に被覆、接着してなり、前記キャップ本体の天部内面側に、端面が前記当接面を構成する突部が設けられており、前記インナーシール部材は、中央部から花弁状に張り出した複数の花弁部を有する花弁型の形状を有し、前記花弁部が、前記突部の端面から延在する側面に沿って接着されており、且つ、前記筒状口部の上端面と前記インナーシール部材とが溶着していることを特徴とするものである。
本発明の容器の閉止機構は、インナーシール部材が筒状口部の上端面と当接する環状の領域だけでなく、その内側の領域においてもキャップ本体の天部内面側の当接面と接着しており、しかもこのインナーシール部材が当接面とシール支持部との間に挟み込まれており、キャップ本体と強固に一体化している。従って、キャップ本体とインナーシール部材は分離することがない。また、シール支持部には、筒状口部の内周面と当接するインナーパッキン部が備えられているため、筒状口部をキャップで閉止することによって、容器内を密封性が高い状態にすることができる。さらに、インナーパッキン部の表面がインナーシール部材で覆われていないので、キャップ開閉時にインナーシール部材が破損して内容物に混入したり、再封性が損なわれることがない。また、前記キャップ本体の天部内面側に、端面が前記当接面を構成する突部を設け、中央部から花弁状に張り出した複数の花弁部を有する花弁型の形状を有するインナーシール部材を用い、インナーシール部材の前記花弁部を前記突部の側面に被覆、接着させることによって、インナーシール部材に上向きの力(キャップ本体天部側向きの力)をかけることができる。
前記筒状口部の上端面と、前記インナーシール部材とが溶着している状態においては、筒状口部が封止されており、特に高い密封性を有する。
前記シール支持部は、少なくとも前記インナーパッキン部の環状部分の内側の領域に、前記当接面と平行に延在するリブを有する構造をとることもできる。
前記筒状口部の上端面に、該上端面から突出し、口部の周方向に延在する突条が設けられている場合には、筒状口部とインナーシール部材の当接面積が小さいため、当該当接面にかかる荷重を大きくすることができると同時に、インナーシール部材と筒状口部との溶着面積を小さくすることができる。
また、前記筒状口部の上端面に、該筒状口部の内周側が外周側よりも低くなる段差を設け、内周側の段部に前記突条を設けることによって、筒状口部をストローとして用いる場合に、口に咥えた際の突条による違和感を解消することができる。
本発明により提供される容器口部の閉止機構は、インナーシール部材を筒状口部と溶着することによって未開封時における容器の密封性を高めることができる。しかも、インナーシール部材がキャップ本体と一体化しているために、筒状口部を閉止するキャップを開栓すると同時にインナーシール部材を筒状口部から自動的に剥離することができる。従って、キャップ開栓後、さらにインナーシール部材を剥離する手間が省ける。
さらに、インナーシール部材をキャップ内に支持しているシール支持部は、インナーパッキンとして機能するため、インナーシール部材が筒状口部から剥離された後も、キャップで再封することによって、容器内は高い密封性を有する。また、インナーパッキン部の表面がインナーシール部材で覆われていないので、再封動作によるインナーシール部材の破損が生じない。
また、筒状口部のインナーシール部材との当接面に突条を設けることによって、該当接面にかかる荷重が大きくなり、インナーシール部材によるシール性を向上させることができる。しかも、このように突条を設けた場合には、インナーシール部材と筒状口部との溶着面積が小さくなるため、インナーシール部材の筒状口部からの剥離性も向上させることができる。
また、キャップ本体の天部内面側に突部を設け、花弁型のインナーシール部材を用い、インナーシール部材の花弁部を前記突部の側面に被覆、接着させる場合、インナーシール部材に上向きの力(キャップ本体天部側向きの力)がかかることによって、インナーシール部材がキャップ本体から剥離するのを防止し、且つ、キャップ開栓時のインナーシール部材と筒状口部の剥離を促進させることが可能である。その結果、インナーシール部材の筒状口部との溶着部分が当接面から剥離することを防止し、さらに、インナーシール部材の筒状口部からの剥離性を高めることができる。
また、筒状口部上端面の内周面側に設けた段部に、突条を設けることによって、筒状口部をストローとして用いる場合に、口に咥えた際の突条による違和感をなくすことが可能である。
本発明の容器口部の閉止機構は、容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、前記キャップは、キャップ本体の天部内面側に、前記筒状口部の上端面に当接可能な径寸法を有する当接面と、前記当接面の、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域の所定位置から突出する脚部と、該脚部を始点として前記当接面と平行に、且つ、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域に延在し、少なくとも筒状口部の内周面に当接する環状のインナーパッキン部を備えたシール支持部とを設けると共に、前記筒状口部の上端面に当接させるインナーシール部材を、前記当接面と前記シール支持部との間に挟み込んだ状態で前記当接面に被覆、接着してなることを特徴とするものである。
以下、本発明の閉止機構について、図1〜図17を用いて説明する。図1〜図3は、本発明を適用した、筒状口部と当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構の一実施形態を示す断面図であって、図1は、筒状口部1がキャップ5によって閉止されている状態を示す図、図2は図1における筒状口部1の部分拡大図、図3は図1におけるキャップ5の部分拡大図である。尚、図3Bはキャップ5の底面図であり、図3Aは図3BのBB断面図である。また、図16は、図1の閉止機構を適用した内容物取出装置101の一形態例を示す正面図(16A)と側面図(16B)、図17は、図16の内容物取出装置101を取り付けた容器の一形態例を示す図である。尚、本発明において容器は図17に示すものに限定されず、その材質は紙製、樹脂製、金属製、又はこれらの材質を複数組み合わせて用いてもよく、その形状もチューブ型、ボトル型、袋型等、特に限定されない。また、容器本体に設けられる筒状口部は、筒状であって、キャップによる閉止が可能であればよく、容器本体と一体型であっても、一体型でなくてもよい。
内容物取出装置101は、図16に示すように、筒状口部1、導管部2、導管部2の上端において左右に張り出した一対の接合部3を少なくとも備えたストロー部4と、筒状口部1を閉止するキャップ5とからなる。筒状口部1は、図1及び図2に示すように、キャップ5に設けられたネジ溝20と係合できるネジ山6をその外周面下部に有し、キャップ5と螺合することによって閉止される。容器未開封時には、筒状口部1は、その上端面21において、キャップ5内に設けられたインナーシール部材19と溶着しており、容器内の密封性が高く保たれている。ストロー部4は、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料を射出成形することによって形成されるが、成形材料は特に制限されず、プラスチック以外の材料を用いてもよい。筒状口部1には、内容物取出装置101を容器の製造工程途中で吊るための支持フランジ7、支持フランジ7を介して吊り上げた内容物取出装置101を整列するための整列リブ8等が設けられていても良い。また、導管部2には、上端部フランジ9や、内容物を効率よく充填又は取出するための内容物導出孔10が形成されていてもよい。キャップ5の外表面には、滑り止めとなる縦溝5a等が設けられていてもよい。
内容物取出装置101は、図17に示すように、通常、フレキシブルな積層フィルムで作製されたガセット袋からなる容器本体11の上方開口部と、内容物取出装置101の接合部3を接合して用いられる。この容器から内容物を取り出す際には、キャップ5と筒状口部1の螺合を解いて、キャップ5を開栓し、筒状口部1を注出口として利用する。図17のように、導管部2の先端が容器本体11の底部付近にまで達する場合には、内容物取出装置101をストローとして利用することも可能であり、筒状口部1に口を付けて内容物を吸い上げることができる。
図1及び図3に示すように、筒状口部1と螺合し、筒状口部1を閉止するキャップ5は、キャップ本体12の天部13の内面側に、筒状口部1の上端面21に当接可能な径寸法を有する当接面14を有し、この当接面14の環状領域14aにおいて、キャップ5と筒状口部1の上端面21とがインナーシール部材19を介して当接することとなる。ここで、筒状口部1の上端面21に当接可能な径寸法とは、筒状口部1の上端面21の少なくとも内周縁(内周面23側の周縁部)に当接可能な径寸法であり、当接面14は、筒状口部1の上端面21の全面と当接可能でなくてもよい。また、当接面14は、筒状口部1の上端面21と当接する環状領域14aの内側の少なくとも一部領域に、環状領域14aと面一の高さの平坦面を有し、当該平坦面と環状領域14aにインナーシール部材を接着し支持することができれば、当接面14の全領域が平坦面からなるものでなくてもよい。
当接面14の環状領域14aよりも内側の領域の所定位置からは、脚部15が突出しており、シール支持部18とキャップ本体12がこの脚部15によって連結され、インナーシール部材19を挟み込むことが可能な構造となっている。脚部15の高さは、通常、当接面14とシール支持部18の間に挟みこまれるインナーシール部材19の厚みと同等である。脚部15は、インナーシール部材19を貫通しており、脚部15の径によって当接面14とインナーシール部材19との接着面積が変わってくるため、この両者間の接着性を充分に確保できるように、その径を決定すればよい。また、脚部15は、キャップ5を製造する金型内においては、キャップ5を形成する溶融プラスチック材料の通路となる部分であることから、溶融プラスチックの流動具合等を考慮して、その径を決定することも重要である。
脚部15の位置は、上記したように当接面14の、筒状口部1の上端面21と当接する環状領域14aよりも内側の領域であれば、特に限定されないが、筒状口部1の上端面21とインナーシール部材19との当接に影響を与えないように、通常は、筒状口部1の内周縁よりも中央寄りの領域に対応する、当接面14上の領域から突出させ、好ましくは、シール支持部18の環状インナーパッキン部16の内側の領域に対応する領域から突出させる。脚部15の数は、1つのみ(例えば、図6、図7)であっても、若しくは、2つ以上(例えば、図5)であってもよく、適宜設計すればよい。
この脚部15を始点として、当接面14と平行且つ環状領域14aよりも内側の領域に延在し、少なくとも筒状口部1の内周面23に当接する環状のインナーパッキン部16を備えたシール支持部18が設けられる。
筒状口部1と溶着し、筒状口部1を封止するインナーシール部材19は、このシール支持部18と当接面14との間に挟みこまれ、当接面14を被覆し、脚部15が貫通した状態でキャップ5内に固着されることとなる。このとき、シール支持部18は、当接面14の環状領域14aよりも内側の領域に設けられているので、インナーシール部材19の、筒状口部1の上端面21と当接する環状領域19aは、シール支持部18に覆われることなく、露出した状態となっている。ここで、インナーシール部材19の環状領域19aは、当接面14の環状領域14a上を覆った真上の領域である。
このような構造を有するキャップ5は、通常、インサートインジェクション成形によって製造することができる。すなわち、キャップ成形用金型内の所定の位置にインナーシール部材19をセットし、金型内に溶融したプラスチック材料を射出、充填して、金型内で冷却、固化させることによって、インナーシール部材19とプラスチック材料とを一体化したキャップ5を得ることができる。ここで金型内の所定の位置とは、当接面14とシール支持部18との間に挟まれ、環状領域19aがシール支持部18に覆われることなく露出するような位置である。溶融したプラスチック材料が、インナーシール材19に予め設けられた孔を通して、キャップ本体12側からシール支持部18側へ、或いは、シール支持部18側からキャップ本体12側へと流れ込み、金型内全体に充填される。このインナーシール部材19に設けられた孔に充填したプラスチック材料が、脚部15を形成することとなる。
溶融プラスチック材料は、キャップ本体12、脚部15、シール支持部18を形成するものであり、インナーシール部材19は、キャップ本体12の天部3の内面に設けられた当接面14とシール支持部18とに接着した状態となり、キャップ本体12と一体化される。インサートインジェクション成形によるキャップの製造は、インナーシール部材19の位置決めが容易であるため、インナーシール部材を所望の位置に設けることができるという利点も有する。
インサートインジェクション成形によって、キャップを形成するプラスチック材料としては、キャップ開栓時に加えられる力で、キャップ5が大きく変形しないような剛性を有し、且つ、インナーパッキン部16と筒状口部1の内周面との密着性が高くなるような弾性を有する材料であればよく、適宜選択して用いることができる。例えば、ポリエチレン(HDPE、LDPE、LLDPEなど)、ポリプロピレン等が挙げられる。内容物を沸点近い温度に加熱した状態で容器に高温充填し、容器密閉後、高温、例えば110℃以上の温度で加熱殺菌(レトルト殺菌)する容器(レトルトパウチ)のキャップとして用いる場合には、耐熱性を有するポリプロピレン等を用いることが好ましい。
このように本発明の閉止機構を構成するキャップ5は、筒状口部1を封止するインナーシール部材19を一体化した構造を有するため、当接面14と筒状口部1の上端面21がインナーシール部材19を介して溶着している状態において、キャップ5と筒状口部1の螺合を解くことによってキャップを開栓すると同時に、インナーシール部材19を筒状口部1から自動的に剥離させることができる。このとき、インナーシール部材19は、キャップ本体12と強固に一体化しているため、キャップ本体12と分離することなく、筒状口部1から確実に剥離することとなる。
インナーシール部材19は、容器未開封時において、当接面14と筒状口部1の上端面21とを接着し、容器内の気密性を保持することができ、且つ、キャップ5を開栓すると同時に筒状口部1の上端面21から容易に剥離するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、単層又は多層のプラスチックフィルム、金属フィルム、無機蒸着層、紙の層などを任意に含む複合プラスチックフィルム等が挙げられるが、一般的には、プラスチックフィルム、金属フィルム、無機蒸着層或いは、これらを複数積層した積層フィルムからなる基材層と、筒状口部1の上端面21と溶着することが可能なヒートシール層とを有する複合フィルムが用いられる。
ヒートシール層は、単層構造でも複数の層が積層した多層構造であってもよく、また、その材質も特に限定されないが、通常、イージーピール性を有するフィルム(イージーピールフィルム)を用いることが好ましい。イージーピールフィルムの剥離形式は、特に制限されず、界面剥離、凝集剥離、層間剥離等、容器の形状やシール条件、殺菌条件等によって、使い分ければよい。界面剥離形式のイージーピールフィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)フィルムからなる支持層とエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)及び粘着剤を含む接着層とを積層した構造のもの、凝集剥離形式のイージーピールフィルムとしては、例えば、PEフィルム又はポリプロピレン(PP)フィルムからなる支持層と、PP、PE及び必要に応じてその他の材料を含む凝集剥離層とを積層した構造のものが挙げられる。
本発明の容器口部の閉止機構を設けた容器をレトルトパウチとして用いる場合、イージーピールフィルムの剥離形式としては、凝集剥離や層間剥離が好ましく、特に凝集剥離が好ましい。レトルトパウチ用の凝集剥離形式イージーピールフィルムの構造としては、例えば、耐熱性に優れたPPフィルムからなる支持層と、PP、PE及び必要に応じてその他の材料を含む凝集剥離層とを積層したものが好ましい。
一方、基材層は、単層構造でも複数の層が積層した多層構造であってもよく、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)等の未延伸フィルム層、若しくは、延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸高密度ポリエチレン(HDPE)、延伸ナイロン(ONY)等の延伸フィルム層、又はこれらのフィルム層を積層したものが挙げられる。基材層を構成する層として、上記のようなフィルム層を設ける場合、インナーシール部材19と当接面14との接着性が向上する他、容器内の密封性を高めることができる。ヒートシール層と同様、本発明の閉止機構を設けた容器をレトルトパウチとして用いる場合には、耐熱性を有しているCPP等のポリプロピレン系フィルム層を用いることが好ましい。
また、基材層として、高周波手段や超音波手段によって発熱することができるアルミ(Al)等の金属フィルム層や金属蒸着層からなる金属層を設ける場合には、電磁誘導によって金属層を発熱させることによって、ヒートシール層と筒状口部1の上端面21とを溶着させることができる。上記のような観点から、基材層としては、ヒートシール層側から順に、金属層と未延伸フィルム層が積層してなる積層フィルムや延伸フィルム層と金属層と未延伸フィルム層が積層してなる積層フィルムが好ましい。また、基材層は、必要に応じてガスバリア性等の機能を付与することができる層を設けることも可能である。
インナーシール部材19の具体例としては、以下のようなものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記例示において符号「#」は該当する層の厚さ(単位:μm)を表す。
具体例:基材層〔CPP#40/Al#12〕/ヒートシール層〔PP系イージーピールフィルム(凝集剥離層/PPフィルム層)#30〕;基材層〔LLDPE#40/Al#12〕/ヒートシール層〔PE系イージーピールフィルム(凝集剥離層/PEフィルム層)#30〕;基材層〔CPP#40/Al#12/ONY#15〕/ヒートシール層〔PP系イージーピールフィルム(凝集剥離層/PPフィルム層)#30〕
インナーシール部材19は、上記のような多層構造を有するインナーシールシートを所望の形状に打ち抜いたものが使用される。そのため、アルミ等の金属層を設けたインナーシール部材19の切断面は、該金属層が露出した状態となり、容器の内容物によってはこの切断面から金属層が腐食されてしまう場合がある。しかしながら、本発明においては、インサートインジェクション成形時に、上記インナーシール部材19に予め設けられた孔の切断面は、自動的に溶融プラスチック材料によって被覆され、インナーシール部材19周縁の切断面も、インナーシール部材19の大きさや形状等によっては溶融プラスチック材料によって被覆することが可能であるため、上記したような金属層の腐食を防止することができる。
インナーシール部材19は、環状領域19aの内側の少なくとも一部に、当該環状領域19aと接続する領域を有し、当接面14とシール支持部18との間に挟みこまれて、当接面14に被覆、接着し、且つ、環状領域19aにおいて筒状口部1の上端面21と当接して溶着することができれば、その形状は特に限定されるものではなく、例えば、上述したように脚部15を形成する孔以外に孔を有していてもよいし、環状領域19aの外側に延在する部分があってもよい。
さらに、シール支持部18は、インナーシール部材19をキャップ内に支持すると共に、筒状口部1をキャップ5で閉止した状態において、筒状口部1の内周面23と当接、密着するインナーパッキン部16を備えている。そのため、インナーシール部材19が筒状口部1から剥離した後でも、容器の密封性を保持することが可能である。従って、本発明の閉止機構は、再封時における内容物の漏れや、内容物の変質等を防ぐことができ、内容物の保存性に優れるものである。
筒状口部1をキャップ5で再封する場合には、インナーパッキン部が口部1に強く押し付けられる。そのため、インナーパッキン部16の表面がインナーシール部材に覆われていると、キャップの開閉の度にインナーシール部材と口部1との間に摩擦が生じ、インナーシール部材が破損する場合がある。この点で、本発明においてはインナーパッキン部16は、インナーシール部材19に覆われることなく、露出した状態であるから、インナーシール部材19が削れて内容物に混入したり、インナーシール部材19が削れて厚みが変化することによる密封性の低下も発生しない。
シール支持部18は、筒状口部1の内周面23に当接する環状のインナーパッキン部16を少なくとも備え、インナーシール部材19をキャップ5内に支持することができるものであれば、その形状は特に限定されず、インナーパッキン部16となる環状部分のみからなるものであってもよいが、インナーシール部材19のキャップ5内への固着性の観点からは、少なくとも環状部分(インナーパッキン部16)の内側に、当接面14と平行に延在するリブ17を有することが好ましい。
リブ17の構造は、特に限定されず、例えば、図4〜図9に示すようなものが挙げられるが、典型的には、図6や図7に示すような環状部分の2箇所以上を接続するブリッジ構造をとるものが好ましい。さらには、図7に示すように、脚部15から放射線状にブリッジ構造のリブ17が形成され、インナーパッキン部16にリブ17が接続していることが強度の点から好ましい。このとき、脚部15は、環状部分の中心部に位置する当接面14から突出していることが好ましい。キャップ5の製造工程において、溶融プラスチック材料がシール支持部18を形成する金型内へ効率よく充填されるからである。
また、放射線状ブリッジ構造のリブは、環状部分(インナーパッキン部16)の内径や太さ(外径と内径の差)等を考慮して、その本数や太さを適宜選択すればよく、具体的な本数としては2〜8本程度とすればよい。
シール支持部18は、上記のような環状部分(インナーパッキン部16)とリブ17からなるもののほか、図8のように環状部分の内側が平坦面28を有するものであってもよい。また、図9のようにリブ17が環状部分の外側に設けられていてもよい。ここで、図6〜図9において、A図面はシール支持部18の底面図、B図面はA図面のCC断面図である。
インナーパッキン部16は、図6や図7に示すように、インナーパッキン部16の内側に延在するリブ17や平坦面28の少なくともインナーパッキン部16寄り側の領域よりも、天部13の内面側から筒状口部1側へ突き出ていることが好ましい。インナーパッキン部16の外径を筒状口部の内径よりも多少大きくしても、キャップ5を筒状口部1と螺合する際に、インナーパッキン部16がその環状部分の内側へと撓むことができるため、インナーパッキン部16が筒状口部1の内部へと入り込み易く、且つ、インナーパッキン部16と筒状口部1の内周面23との密着性を高めることができる。
また、インナーパッキン部16は、図6、図7、図9のように、その外径が少なくとも筒状口部1側(先端側)において、テーパー形状となっていることが好ましい。このようなテーパー形状を有するインナーパッキン部16は、筒状口部1の内部に入り込み易く、また、筒状口部1の内周面との密着性に優れるため、インナーシール部材19による溶着部分を剥離した後の再封時における容器の密封性がさらに向上する。具体的には、図10のように、インナーパッキン部16の先端部の外径R1が筒状口部1の内径Rよりも小さく、インナーパッキン部16の筒状口部1の内周面と当接する部分の外径R2が、筒状口部1の内径Rよりも僅かに大きくなるようにすることが好ましい。
以上のようなキャップ5と組み合わせて用いられる筒状口部1は、一般的に用いられている筒状口部と同様の形状を有するものでよく、上端面21が平坦(図2)であっても、上端面21から突出し、筒状口部1の周方向に延在する突条22が設けられて(図11)いてもよい。突条22を設けた場合には、キャップ締めによる荷重がより狭い面積に集中するため、インナーシール部材19と筒状口部1とが確実に溶着され、容器の密封性が向上し、且つ、インナーシール部材19と筒状口部1との溶着面積が小さいため、キャップ開栓時のインナーシール部材19の剥離が容易であり、キャップを容易に開栓することができる。突条22は、上記したような効果が得られる形状を有していればよく、その断面が三角形であっても、円弧状であっても、台形や矩形であってもよいが、台形や矩形のように先端部が平面となっているものよりも、三角形や円弧状のように先端部が尖っているものの方がより高い効果が得られる。また、筒状口部1を口にくわえた際の違和感を低減させる点から、突条22は、筒状口部1の上端面21のうち、内周側に設けることが好ましい。尚、突条22は、通常、連続した無限周回軌道をとるように設けるが、筒状口部1の上端面21とインナーシール部材19との溶着による密封性が損なわれない範囲で、断続的に設けてもよい。
図12や図14に示すように、キャップ5には、キャップ本体12の天部13の内面側に、端面が当接面14を構成する突部24を設けることもできる。このような突部24を設けることによって、筒状口部1に対するインナーシール部材19又はインナーパッキン部16の当接部分の密着性を高めるのに有利な構造とすることができる。
図12は筒状口部1がキャップ5によって閉止されている状態を示す図、図13は図12における筒状口部1の部分拡大図である。また、図14は図12におけるキャップ5の部分拡大図であって、(14B)はキャップ5の底面図、(14A)は(14B)のBB断面図である。
図12のように突部24を設けた場合、インナーシール部材19を環状領域19aよりも外側に張り出した領域19bを有する形状とし、この張り出した領域19bを突部24の側面に沿って被覆、接着させることができる。このとき、インナーシール部材19には、上向きの力(突部24の端面から側面へと引っ張られる力)がかかる。インナーシール部材19の溶着部分を筒状口部1から剥離する際、インナーシール部材19の環状領域19a(筒状口部1との溶着部)には、大きな応力がかかるが、このようにインナーシール部材19に上向きの力をかけることによって、インナーシール部材19が環状領域19aにおいて、当接面14から剥離してしまうことを防止することができる。また、インナーシール部材19の筒状口部1からの剥離性が高められることも期待される。
環状領域19aよりも外側に張り出した領域19bを有するインナーシール部材19の形状としては、この張り出した領域19bが突部24の側面に沿って接着し、インナーシール部材19に上向きの力をかけることができるものであれば、特に限定されない。突部24の側面と張り出した領域19bとの接着性の点からは、図14Bに示すような、花弁部が張り出した領域19bを構成する花弁型が好ましい。このような花弁型を有する張り出した領域19bは、シワがよることなく、突部24の側面に密着することができる。
インナーシール部材19の花弁部の具体的な形状や数等は、突部24の形状等を考慮して適宜設計すればよいが、インナーシール部材19全体に上向きの力が均一にかかるようにするためには、3枚以上の花弁を設けることが好ましく、製造の容易さの点から設ける花弁は6枚以下であることが好ましい。
さらに、図12のように突部24を設けた場合には、筒状口部1の上端面21に、筒状口部1の内周側が外周側よりも低くなる段差を設け、内周側の段部25に突条22を設けることが好ましい(図13)。このように、筒状口部1の上端面21の内周側、且つ、外周側の段部26より低い位置にある段部25に突条22を設けることによって、筒状口部1をストローとして用いる場合でも、口にくわえたときに、突条22による違和感がない。このとき、段部25に設けられた突条22と突部24の端面(すなわち、当接面14)の外周側寄りの領域とが当接し、外周側段部26が突部24の端面の外周を取り囲むような状態となっている。
筒状口部1の上端面21に設けられる段差の高さ、範囲等は、当接面14と突条22との間や、突部24の側面と筒状口部1の上端面21に設けられた外周側段部26との間の当接状態や形状の整合性等を考慮して設計すればよい。外周側段部26と内周側段部25とを隔てる壁部27は、鉛直である必要はなく、突部24の側面の形状に合わせて傾斜していてもよい。また、筒状口部1の上端面21に設ける段差は、2段に限定されるものではない。
突部24の形状は、端面が当接面14を構成するものであれば、特に限定されないが、インナーシール部材19の張り出し領域19bを側面に沿って接着させることによる効果、及び、筒状口部1の上端面21に上記のような段差を設けて、段部に突条22を設ける際の筒状口部1との形状の整合性等の観点から、側面の角度θが90〜150°程度であることが好ましい。尚、突部24の側面は、その断面が直線状であっても、又は、曲線状であってもよく、曲線状である場合には、図15に示すように、インナーシール部材19の外周端との接点P1と、突部24の端面の周縁部上の点P2とを結ぶ直線の角度を側面の角度θとして、その角度を設計すればよい。
本発明に係る容器口部の閉止機構の一形態例を示す図である。 図1における筒状口部1の部分拡大図である。 図1におけるキャップ5の部分拡大図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明におけるシール支持部18の形態例を示す図である。 本発明のおける筒状口部1の形態例を示す図である。 本発明に係る容器口部の閉止機構の一形態例を示す図である。 図12における筒状口部1の部分拡大図である。 図12におけるキャップ5の部分拡大図である。 本発明における突部24の形状を説明する図である。 図1の閉止機構を有する内容物取出装置101の一形態例を示す図である。 図16の内容物取出装置101を取り付けた容器の一形態例を示す図である。
符号の説明
1…筒状口部
2…導管部
3…接合部
4…ストロー部
5…キャップ
5a…縦溝
6…ネジ山
7…支持フランジ
8…整列リブ
9…上端フランジ
10…内容物導出孔
11…容器本体
12…キャップ本体
13…(キャップ)天部
14…当接面
15…脚部
16…インナーパッキン部
17…リブ
18…シール支持部
19…インナーシール部材
20…ネジ溝
21…上端面(筒状口部)
22…突条
23…内周面
24…突部
25…内周側段部
26…外周側段部
27…壁部
28…平坦面
101…内容物取出装置

Claims (4)

  1. 容器本体に設けられた筒状口部と、当該筒状口部を閉止するキャップの組み合わせからなる容器口部の閉止機構であって、
    前記キャップは、キャップ本体の天部内面側に、前記筒状口部の上端面に当接可能な径寸法を有する当接面と、前記当接面の、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域の所定位置から突出する脚部と、該脚部を始点として前記当接面と平行に、且つ、前記筒状口部の上端面に当接する部分よりも内側の領域に延在し、少なくとも筒状口部の内周面に当接する環状のインナーパッキン部を備えたシール支持部とを設けると共に、前記筒状口部の上端面に当接させるインナーシール部材を、前記当接面と前記シール支持部との間に挟み込んだ状態で前記当接面に被覆、接着してなり、
    前記キャップ本体の天部内面側に、端面が前記当接面を構成する突部が設けられており、
    前記インナーシール部材は、中央部から花弁状に張り出した複数の花弁部を有する花弁型の形状を有し、前記花弁部が、前記突部の端面から延在する側面に沿って接着されており、且つ、前記筒状口部の上端面と前記インナーシール部材とが溶着していることを特徴とする、容器口部の閉止機構。
  2. 前記シール支持部が、少なくとも前記インナーパッキン部の環状部分の内側の領域に、前記当接面と平行に延在するリブを有する請求項1に記載の閉止機構。
  3. 前記筒状口部の上端面に、該上端面から突出し、口部の周方向に延在する突条が設けられている、請求項1又は2に記載の閉止機構。
  4. 前記筒状口部の上端面に、該筒状口部の内周側が外周側よりも低くなる段差が設けられ、内周側の段部に前記突条が設けられている、請求項3に記載の閉止機構。
JP2004272394A 2004-09-17 2004-09-17 容器口部の閉止機構 Expired - Lifetime JP4923177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272394A JP4923177B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 容器口部の閉止機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272394A JP4923177B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 容器口部の閉止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006082866A JP2006082866A (ja) 2006-03-30
JP4923177B2 true JP4923177B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=36161699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004272394A Expired - Lifetime JP4923177B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 容器口部の閉止機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4923177B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11059633B2 (en) 2019-10-31 2021-07-13 Cheer Pack North America Flip-top closure for container

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021037983A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 凸版印刷株式会社 注出口栓

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4926614Y1 (ja) * 1969-12-23 1974-07-18
US4109815A (en) * 1976-12-08 1978-08-29 Aluminum Company Of America Induction heat sealed containers
JPS6134277Y2 (ja) * 1977-04-13 1986-10-06
JPH0350038Y2 (ja) * 1987-03-06 1991-10-25
JPH01144357U (ja) * 1988-03-29 1989-10-04
JP3306561B2 (ja) * 1993-12-08 2002-07-24 伸晃化学株式会社 容器のキャップ装置
JP3720486B2 (ja) * 1996-10-01 2005-11-30 株式会社資生堂 気密化粧料容器
JP3519286B2 (ja) * 1998-09-29 2004-04-12 株式会社細川洋行 容器のキャップ
JP4210825B2 (ja) * 2000-10-26 2009-01-21 東洋製罐株式会社 ヒートシール蓋付きキャップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11059633B2 (en) 2019-10-31 2021-07-13 Cheer Pack North America Flip-top closure for container

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006082866A (ja) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4883940B2 (ja) 容器口部の閉止機構
CN102143895A (zh) 注出口部件以及使用该注出口部件的包装袋
JP2006008211A (ja) チャックテープ付き袋
EP3663227B1 (en) Spout cap, spout, and container with spout
EP3854720A1 (en) Tube container and method for manufacturing same
JP2006193173A (ja) 包装袋及びその製造方法
JP5542508B2 (ja) ホット飲料容器の蓋用蓋材
JP2007045443A (ja) 容器の密封構造、及びこれに用いる蓋体
JP2002205752A (ja) ヒートシール蓋付きキャップ及びヒートシール蓋
JP2009269640A (ja) 再封可能袋体およびチャックテープ
JP4923177B2 (ja) 容器口部の閉止機構
JP4689233B2 (ja) 液体充填容器
WO2017212951A1 (ja) 樹脂製密閉容器
JP2007204092A (ja) 容器口部の閉止機構
JP2012148784A (ja) 再封機能付き軟包装袋
JP2016011165A (ja) 注出口組合体、注出口組合体付容器、及び充填体
JP2016188102A (ja) 包装体およびその製造方法
US11897669B2 (en) Spout cap, spout, and container with spout
JP2021079977A (ja) 袋状容器の注出口ユニット
WO2004108545A1 (ja) 流動食用包装袋
JP2008155951A (ja) 容器口部の閉止機構
JP4698168B2 (ja) 袋状容器
JP6286154B2 (ja) 注出口具
JP2002326657A (ja) 蓋 材
JP5103437B2 (ja) ジッパー付き包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20111026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4923177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250