JP2016188102A - 包装体およびその製造方法 - Google Patents

包装体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016188102A
JP2016188102A JP2015069454A JP2015069454A JP2016188102A JP 2016188102 A JP2016188102 A JP 2016188102A JP 2015069454 A JP2015069454 A JP 2015069454A JP 2015069454 A JP2015069454 A JP 2015069454A JP 2016188102 A JP2016188102 A JP 2016188102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lid
flange portion
opening
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015069454A
Other languages
English (en)
Inventor
隆洋 石黒
Takahiro Ishiguro
隆洋 石黒
孝勝 ▲吉▼村
孝勝 ▲吉▼村
Takakatsu Yoshimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Unitech Co Ltd
Yoshimura Kasei Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Unitech Co Ltd
Yoshimura Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Unitech Co Ltd, Yoshimura Kasei Co Ltd filed Critical Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority to JP2015069454A priority Critical patent/JP2016188102A/ja
Publication of JP2016188102A publication Critical patent/JP2016188102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】製造が容易で再封止可能な易開封性容器を提供する。
【解決手段】フランジ部25の下面に、ヒートシール部23の内周縁および外周縁間に位置して、表下層22を切断させる環状の第一部分27を設ける。フランジ部25を第一部分27で切断し、ヒートシール部23から蓋3を剥離することで開封する。開封した蓋3に接合するフランジ部25の表下層22の一部の外周側片部22Aを、切断されたフランジ部25の表下層22の外周縁の傾斜面27Aに引っ掛けることで、開口部24Aが蓋3により閉塞されて再封止される。例えばフィルムから製造した容器本体2および蓋3でも、開口部24Aを再封止でき、容易に再封止可能な易開封性容器1を製造できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、包装体およびその製造方法に関する。
従来、容器と蓋とを開封後に再封止可能な包装体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の包装体は、インジェクションモールディングされたトレーおよびカバー枠と、トレーおよびカバー枠に取り付けられトレーの開口を覆うカバーフォイルとを備え、カバー枠は、トレーの外周縁に係脱可能となっている。開封時には、カバー枠をトレーから外し、カバーフォイルをトレーから剥離することで開封される。再封止する際には、カバー枠をトレーに係合させることで、カバーフォイルがトレーに当接して再封止される。
特表2014−502584号公報
しかしながら、特許文献1では、トレーおよびカバー枠をインジェクションモールディングにより形成されることから、金型が複雑となり製造コストが高くなる。
ており、製造が困難である。
本発明は、製造が容易で安価な再封止可能な包装体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の包装体は、開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器と、前記フランジ部に接合部を介して接合される蓋とを具備し、前記容器および前記蓋のうちの少なくともいずれか一方は、隣接する第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、前記接合部は前記第一層に設けられ、前記フランジ部は、前記凹部の外面に連続する面に、前記接合部の内周縁と外周縁との間に位置して環状に設けられ、他の部分に比べて弱い第一部分を有することを特徴とする。
この発明では、フランジ部を第一部分で切断し接合部から蓋を剥離することで開封され、開封した蓋に接合するフランジ部の一部を、容器の切断されたフランジ部の外周縁に引っ掛けることで開口部が蓋により閉塞される。このことにより、例えばフィルムから製造した容器でも開口部を再封止可能となり、容易に再封止可能な包装体を製造できる。
そして、本発明では、前記第一部分は、前記凹部の外面に連続する面から前記フランジ部の外周縁側に向けて傾斜した面が形成されたことが好ましい。
この発明では、第一部分にフランジ部の外周縁側に向けて傾斜した面を設けることで、蓋に接合する第一部分で切断されたフランジ部を、容器の切断されたフランジ部に引っ掛けた状態では、蓋の張力が作用する方向で強く引っ掛かる状態が得られる。このことにより、再封止した状態を安定して保持可能となる。
また、本発明では、前記第一層が凝集破壊することで、前記蓋が開封可能とされたことが好ましい。
この発明では、第一層を凝集破壊により蓋を開封させる構成とすることで、比較的に小さな力で蓋を開封可能となるいわゆるイージーピール性が得られるとともに、接合部を設ける位置精度を高精度に制御する必要がなくなり、製造性を向上できる。
さらに、本発明では、前記第一層と前記第二層との層間接合力より、前記接合部における前記フランジ部と前記蓋との接合力の方が大きく、かつ、前記第一層には、前記接合部の内周縁より前記開口部の端部側で、前記開口部の端部までの間に位置し、他の部分に比べて弱い第二部分が設けられていることが好ましい。
この発明では、第一層と第二層との層間接合力より、フランジ部と蓋との接合力を大きくして高封止性が得られる。さらに、接合部の内周縁より開口部側に第二部分を設けることで、蓋の開封時には、第一層と第二層とが層間剥離されて第一層が第二部分で切断されて開封されるので、易開封性も得られる。
そして、本発明では、前記第一部分で前記第二層が切断されるとともに、前記第二部分で前記第一層が切断されて前記蓋が開封され、前記接合部の内周縁より前記第二部分までの前記第一層が、前記第一部分で切断された前記フランジ部に係止可能であることが好ましい。
この発明では、第一部分で第二層を切断させて、第二部分でさらに第一層を切断させて開封させることで、接合部の内周縁より第二部分までの第一層が、第一部分で切断されたフランジ部の縁に係止可能となる。このことにより、例えばフィルムから製造した容器でも開口部を再封止可能な構成が得られ、容易に再封止可能な包装体を製造できる。
また、本発明では、前記容器は、第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、前記フランジ部は、前記凹部の外面に連続する面に、前記接合部の内周縁と外周縁との間に位置して環状に設けられ、他の部分に比べて弱い前記第一部分と、前記凹部の内面に連続する面に、前記接合部の内周縁より前記開口部の端部側に位置して設けられ、他の部分に比べて弱い前記第二部分と、を有することが好ましい。
この発明では、容器を積層構造とし、フランジ部に第一部分および第二部分を設けることで、フランジ部を第一部分で切断し接合部から蓋を剥離することで開封され、開封後の蓋に接合するフランジ部の一部を、容器の切断されたフランジ部の外周縁に引っ掛けることで開口部が蓋により閉塞される。このことにより、例えばフィルムから製造した容器でも開口部を再封止可能となり、容易に再封止可能な包装体を製造できる。
本発明の包装体は、開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器と、前記フランジ部に接合部を介して接合される蓋とを具備し、前記容器および前記蓋のうちの少なくともいずれか一方は、隣接する第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、前記接合部は前記第一層に設けられ、前記フランジ部は、前記開口部の端部から外側に延出して鍔状に形成され、前記蓋に内側接合部を介して接合される内側フランジ部と、前記内側フランジ部の外周側に位置して前記蓋に外側接合部を介して接合される環状の外側フランジ部とを備え、前記接合部は、前記内側接合部と前記外側接合部とにより構成され、前記第一部分は、前記内側フランジ部の外縁と、前記外側フランジ部の内縁との間に構成されていることが好ましい。
この発明では、内側フランジ部を蓋から剥離することで、凹部が開放されて被包装物が取り出し可能となる。再封止の場合には、蓋に外側フランジ部が接合された状態となっているので、外側フランジ部の内周側に内側フランジ部が位置するように、内側フランジ部に蓋を被せることで再封止される。特に、外側フランジ部の内縁が内側フランジ部の外縁に係合可能とすることで、安定した再封止状態が得られる。
本発明の包装体の製造方法は、包装体の製造方法であって、開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器における前記フランジ部の前記凹部の外面に連続する面に、他の部分に比べて弱い第一部分を環状に設ける工程と、蓋を前記フランジ部に接合部を介して接合する工程と、を実施し、前記接合する工程は、前記接合部の内周縁と外周縁との間に、前記第一部分が位置する状態に前記接合部を設けることを特徴とする。
この発明では、開封後の蓋に接合するフランジ部の一部を、容器の切断されたフランジ部の外周縁に引っ掛けることで開口部が蓋により閉塞可能となる構成が、例えばフィルムから製造した容器でも可能となり、容易に再封止可能な包装体を製造できる。
そして、本発明では、前記フランジ部における凹部の内面に連続する面に、他の部分に比べて弱い第二部分を設ける工程を実施する構成とすることが好ましい。
この発明では、凹部の内面に連続するフランジ部の面に、第二部分を設ける構成を実施することで、層間剥離され第二部分で切断された第一層をフランジ部の縁に係止させて再封止可能とする構成が容易に得られる。
また、本発明では、前記接合する工程は、前記第一部分を設ける工程の後に実施する構成とすることが好ましい。
この発明では、第一部分をフランジ部に設けた後、蓋を接合させるので、第一部分の形成、接合部の形成が容易にできる。
本発明の包装体に係る第一実施形態の易開封性容器を示す一部を開封した斜視図。 前記易開封性容器を示す側面図。 前記易開封性容器を示す平面図。 前記図3中III−IIIの位置の側面断面図。 前記図4の位置で一部を開封した側面断面図。 本発明の第二実施形態の易開封性容器を示す一部を開封した斜視図。 前記易開封性容器を示す側面図。 前記易開封性容器を示す平面図。 前記図8中I−Iの位置の側面断面図。 前記図8中II−IIの位置の側面断面図。 前記図9の位置で一部を開封した側面断面図。 前記図9の位置で再封止した状態を示す側面断面図。 本発明の第三実施形態の易開封性容器の要部を示す断面図。 前記易開封性容器の製造状況を説明する断面図。 本発明の他の実施形態の一部を開封した側面断面図。 本発明のさらに他の実施形態の一部を開封した側面断面図。 前記図16の開封後の側面断面図。 本発明のさらに他の実施形態の易開封性容器の容器本体を示す底面図。 本発明のさらに他の実施形態の易開封性容器を示す側面断面図。 前記易開封性容器の一部を開封した側面断面図。
{第一実施形態}
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、円形の包装体を例示するが、この限りではない。
[易開封性容器の構成]
図1〜3は、本発明の包装体である易開封性容器1で、この易開封性容器1は、被包装物が収納される容器である容器本体2と、容器本体2に取り付けられる蓋3とを備えている。
(容器本体の構成)
容器本体2は、多層シートを成形、具体的には加熱により成形してなるもので、第一層である剥離層21と、第二層である表下層22との2層がこれらの順で積層された積層体である(図4,5参照)。
ここで、剥離層21は、易開封性容器1に封入される被包装物と接触し、かつ蓋3のシーラントと接合、例えばヒートシールされる層である。詳細は後述するが、蓋3と例えばヒートシールされた部分である接合部としてのヒートシール部23は、蓋3と共に容器本体2から剥離される。
なお、蓋3の取り付けは、ヒートシールに限らず、超音波による溶着、接着剤などを用いた接着など、各種接合方法を利用できる。
剥離層21としては、例えば蓋3とヒートシールされる材料、好ましくはポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
具体的には、ホモポリプロピレン(HPP)、ランダムポリプロピレン(RPP)、ブロックポリプロピレンなどのポリプロピレン系樹脂や、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリエチレン系樹脂、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体などが用いられる。
表下層22は、剥離層21に隣接して剥離層21の下層を構成し、易開封性容器1の開封に際して剥離層21との間で層間剥離される。
表下層22を構成する具体的な材料としては、例えばオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、および、ポリエステル系樹脂の群から選ばれる少なくともいずれか1種からなる構成とすることが好ましい。
そして、オレフィン系樹脂としては、具体的にはポリプロピレン、ポリエチレンなどが用いられ、特にポリプロピレンが広く流通されて容易に入手でき安価であるとともに高強度である点から好適に用いられる。
ポリスチレン系樹脂としては、具体的には汎用の透明で剛性のあるGPグレードのポリスチレンや、耐衝撃性のHIグレードのポリスチレンなどが用いられ、特にHIグレードのポリスチレンが容器などとして利用する際に要求される耐衝撃性の点から好適に用いられる。
ポリエステル系樹脂としては、具体的には非晶性ポリエステル、結晶性ポリエステルなどが用いられ、特に非晶性ポリエステルが加工性の理由から好適に用いられる。
特に、表下層22として、プロピレン単位を少なくとも一部に含む重合体(以下ポリプロピレン系樹脂といい、適宜PPと表す)と、エチレン単位を少なくとも一部に含む重合体(以下ポリエチレン系樹脂といい、適宜PEと表す)とを、PP:PE=30質量%以上99質量%以下:1質量%以上70質量%以下で配合された樹脂組成物を用いることが好ましい。
ここで、質量比PP/PEが0.67より小さくなるとヒートシール時に樹脂溜りが発生して開封不良を発生するという不都合を生じるおそれがある。特に、質量比PP/PEが0.429より少なくなると剛性不足を生じるおそれがあり、質量比PP/PEが99より多くなると柔軟性不足を生じるおそれがある。
そして、ポリプロピレン系樹脂とは、具体的には、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、およびこれらの混合物の4種類のうちのいずれかから選択されたものである。そして、耐熱性を考慮する場合には、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレンの順で好ましい。また、他の層とのシール性を考慮する場合には、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ホモポリプロピレンの順で好ましい。
また、ポリエチレン系樹脂とは、具体的には、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどが用いられ、特に低密度ポリエチレンが成形加工安定性の理由から好適に用いられる。
なお、表下層22には、タルクなどの無機フィラーが添加されてもよい。
また、表下層22は、剥離層21に直接隣接して積層形成されているが、剥離層21と表下層22との間に、接着層などのヒートシールにより流動しない、もしくは流動しにくい比較的に薄膜な層が設けられていてもよい。
そして、容器本体2は、所定の深さを有する略円形のカップ形状であって、略円形状の開口部24Aを開口し被包装物が収納される凹部である収納凹部24を有し、当該開口部24Aの周縁には、外側に張り出すようにフランジ部25が配設されている。
また、容器本体2のフランジ部25の厚さ寸法は、好ましくは200μm以上2000μm以下、より好ましくは250μm以上600μm以下、特に好ましくは300μm以上500μm以下とする。
ここで、フランジ部25の厚さ寸法が200μmより薄くなると容器としての剛性が下がるという不都合を生じるおそれがあり、2000μmより厚くなると、多くの材料が必要となって製造コスト(原料費)が上がるという不都合を生じるおそれがあることから、上記範囲に設定される。
また、フランジ部25には、表下層22の弱い部分である第一部分27と、剥離層21の弱い部分である第二部分としてのノッチ28が、設けられている(図4,5参照)。
第一部分27は、収納凹部24の外面に連続する下面からフランジ部25の外周縁側に向けて傾斜する表下層22を切り込む傾斜面27Aを有している。この傾斜面27Aは、ヒートシール部23の内周縁と外周縁との間に位置して、開口部24Aの開口縁に沿った環状に切込形成されて、第一部分27を構成している。
ノッチ28は、収納凹部24の内面に連続する上面に、剥離層21を切り込む状態に設けられている。
ここで、第一部分27は、表下層22の第一部分27の位置における厚さ方向の一部が残る状態でも、フランジ部25を第一部分27で切断可能であれば、深さ寸法は特に限定されない。同様に、ノッチ28は、剥離層21のノッチ28の位置における厚さ方向の一部が残る状態でも、蓋3を開封した際に剥離層21がノッチ28の位置で切断され、ノッチ28より開口部24A側の剥離層21まで層間剥離しないような深さ以上であれば特に限定されない。特に、ノッチ28は、表下層22に達する深さ、すなわち剥離層21の厚さ寸法以上の深さに設けられていることが好ましい。
なお、本発明における弱い部分としては、第一部分27やノッチ28のように表下層22や剥離層21を切断可能な薄肉とした構成などの他、いわゆるミシン目のような穴が連続する目打ちとしたり、表下層22や剥離層21の他の部分より柔らかく切断しやすい部材にて形成したりしたものが例示できる。
そして、易開封性容器1は、フランジ部25と、開口部24Aに対してフランジ部25に載置された蓋3とがヒートシールされて、環状のヒートシール部23がノッチ28より外周側に位置して形成され、易開封性容器1の内部が密封状態とされる。
(蓋の構成)
蓋3は、第一実施形態にあっては、易開封性容器1の外部に現れる外層32と、容器本体2の剥離層21とヒートシールされるシール層31からなる積層体である。
蓋3を構成する外層32は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ナイロンフィルム(O−Ny)などを使用することができる。また、シール層31は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などの樹脂組成物を使用することができる。
そして、容器本体2と蓋3とをヒートシールすることで、剥離層21とシール層31とが融着してヒートシール部23が形成され、開封の際には、応力に対して弱い容器本体2の剥離層21がノッチ28から外周側で表下層22と層間剥離される。
なお、蓋3についても二層構成に限られるものではなく、一層あるいは三層以上の構成に適宜設計すればよい。
[接合動作]
次に、容器本体2に蓋3をヒートシールにて取り付ける接合動作について説明する。
易開封性容器1を製造するにあって、多層シートから、フランジ部25に第一部分27およびノッチ28を設けた容器本体2を形成しておく。
そして、この容器本体2に蓋3を取り付ける際には、容器本体2のフランジ部25に蓋3を重ね合わせ、対をなす環状の接合盤間に挟み込んでヒートシールが実施される。このヒートシールにより、フランジ部25に載置された蓋3がフランジ部25にヒートシールされて環状のヒートシール部23がノッチ28より外周側に位置して形成され、易開封性容器1の内部が密封状態とされる。
[開封および再封止]
一方、密封状態の易開封性容器1を開封するには、フランジ部25の外周縁を上部に引き上げるようにする。このことにより、フランジ部25の表下層22における外周縁側が第一部分27で切断される。なお、第一部分27は、表下層22の切断が容易で、かつ第一部分27を容易に形成できる構成である断面V字状のノッチ形状としている。
さらに、フランジ部25の外周縁とともに、図1に示すように、蓋3の外周縁を上部に引き上げるようにする。このことにより、第一部分27の位置からフランジ部25の剥離層21と表下層22との層間で剥離し、図5に示すように、ノッチ28の位置まで剥離層21が剥離する。そして、ノッチ28の位置に層間剥離が至ってから蓋3のみが剥がされる。
このため、蓋3と容器本体2のフランジ部25とが強固に接着されていてもイージーピールが可能となり、易開封性容器1が簡便に開封される。
また、開封後に再封止する場合には、図5に示すように、蓋3の外周縁に接合し第一部分27で切断された表下層22の外周側片部22Aを、フランジ部25の第一部分27で切断された表下層22の傾斜面27Aに引っ掛ける様にする。このことにより、蓋3の張力により、傾斜面27Aが互いに噛み込むように係合し、再封止される。
[第一実施形態の効果]
上述したように、上記第一実施形態では、フランジ部25の下面に、ヒートシール部23の内周縁および外周縁間に位置して環状の第一部分27を設け、表下層22を切断させる構成としている。
このことにより、フランジ部25を第一部分27で切断し、ヒートシール部23から蓋3を剥離することで開封される。そして、開封した蓋3に接合するフランジ部25の表下層22の一部である外周側片部22Aを、切断されたフランジ部25の表下層22の外周縁となる傾斜面27Aに引っ掛けることで、開口部24Aが蓋3により閉塞される。このため、例えばフィルムから製造した容器本体2および蓋3でも、開口部24Aを再封止可能となり、容易に再封止可能な易開封性容器1を製造できる。
そして、上記第一実施形態では、第一部分27にフランジ部25の外周縁側に向けて傾斜した傾斜面27Aを設けている。
このため、蓋3に接合する表下層22の外周側片部22Aを、切断されたフランジ部25の表下層22の外周縁に引っ掛けた状態では、蓋3の張力が作用する方向で強く引っ掛かる状態が得られる。したがって、再封止した状態を安定して保持可能となる。
また、上記第一実施形態では、剥離層21と表下層22との層間接合力より、フランジ部25と蓋3との接合力を大きくし、ヒートシール部23の内周縁より開口部24A側にノッチ28を設けている。
このため、接合力を大きく設計することで高封止性が得られるとともに、蓋の開封時には、剥離層21と表下層22とが層間剥離されて剥離層21がノッチ28で切断されて開封されるので、易開封性も得られる。
さらに、容器本体2を剥離層21と表下層22との二層構造としているので、高封止性と易開封性との双方が得られ、かつ切断した表下層22の外周側片部22Aを引っ掛けて再封止できる構成が、例えばフィルムから製造した容器本体2でも得られる。
{第二実施形態}
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第一実施形態と同一もしくは同等の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図6は、第二実施形態における易開封性容器を示す一部を開封した斜視図である。図7は、易開封性容器を示す側面図である。図8は、易開封性容器を示す平面図である。図9は、易開封性容器における図8中I−Iの位置の側面断面図である。図10は、易開封性容器における図8中II−IIの位置の側面断面図である。
[易開封性容器の構成]
図6〜10において、易開封性容器1は、容器本体2と、蓋3とを備えている。
容器本体2は、収納凹部24と、フランジ部25とを有している。フランジ部25の外周縁の一部には、外周側へ舌片状に突出する舌片部25Aが一連に形成されている。そして、舌片部25Aの基端には、第一部分27が切込形成されている。
蓋3は、舌片部25Aに対応して、外周縁の一部に舌片状に開封開始部3Aが形成されている。
そして、易開封性容器1は、フランジ部25と蓋3とがヒートシールされて、環状のヒートシール部23がノッチ28より外周側に位置して形成され、易開封性容器1の内部が密封状態とされる。さらに、蓋3の開封開始部3Aと、フランジ部25の舌片部25Aとヒートシールされ、ヒートシール部23の外周縁が舌片部25Aの外周縁にまで連続して形成される。
[開封および再封止]
密封状態の易開封性容器1を開封するには、フランジ部25の舌片部25Aを蓋3の開封開始部3Aとともに、舌片部25Aの基端で折り曲げるように上方に引き上げる。このことにより、舌片部25Aの基端の位置で、フランジ部25の表下層22における外周縁側が第一部分27で切断される。
さらに、開封開始部3Aとともに舌片部25Aを上方に引き上げると、第一部分27の位置からフランジ部25の剥離層21と表下層22との層間で剥離し、図11に示すように、ノッチ28の位置まで剥離層21が剥離する。そして、ノッチ28の位置に層間剥離が至ってから蓋3のみが剥がされる。
この開封された状態では、ヒートシール部23の内周縁からノッチ28までの接合されていない領域は、ある程度の距離があることから、層間剥離されて蓋3に接合するフランジ部25の一部である剥離層21の外周側部分21Aは、切断されたノッチ28の位置である内周縁側が自由端となる。
そして、開封後に再封止する場合には、図12に示すように、蓋3の外周縁を上方に捲り返すように湾曲させる。この蓋3の湾曲により、蓋3に接合されノッチ28で切断された剥離層21の外周側部分21Aの内周縁が、外方に広がるようになる。この状態で、フランジ部25の第一部分27で切断された表下層22の外周縁に、外周側部分21Aを引っ掛ける様にする。このことにより、蓋3の復元しようとする張力により、外周側部分21Aが第一部分27で切断された表下層22の外周縁に押し当てられるようになり、再封止される。
[第二実施形態の効果]
上記第二実施形態では、第一実施形態と同様に、第一部分27でフランジ部25の舌片部25Aを切断し、切断したフランジ部25の一部である剥離層21の外周側部分21Aを、切断したフランジ部25の外周縁に引っ掛けることで、再封止できる。
このため、例えばフィルムから製造した容器本体2および蓋3でも、開口部24Aを再封止可能となり、容易に再封止可能な易開封性容器1を製造できる。
また、上記第二実施形態では、第一部分27で表下層22を切断させて、ノッチ28でさらに剥離層21を切断させて開封させ、ヒートシール部23の内周縁よりノッチ28までの剥離層21の外周側部分21Aを、第一部分27で切断されたフランジ部25の縁に係止させて再封止させる。
このため、切断した表下層22の剛性が小さく、第一実施形態のように、切断した外周側片部22Aを切断されたフランジ部25の表下層22の外周縁に引っ掛けることができない場合でも、剥離層21の外周側部分21Aにより再封止できる。
{第三実施形態}
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態と同一もしくは同等の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図13は、第三実施形態の易開封性容器1の要部の断面を示す。
[易開封性容器の構成]
図13において、易開封性容器1は、容器本体2と、蓋3とを備えている。
容器本体2は、収納凹部24と、フランジ部25とを有している。フランジ部25は、収納凹部24の開口部24Aの周縁に外側に張り出す内側フランジ部251と、内側フランジ部251の外周縁に位置した環状の外側フランジ部252と、を備えている。外側フランジ部252の内径と内側フランジ部251の外径とは略同寸法で、外側フランジ部252の内縁と内側フランジ部251の外縁とが係合可能に、蓋3にそれぞれ接合、例えばヒートシールされている。
そして、内側フランジ部251と蓋3とがヒートシールされた部分が、ヒートシール部23の内側部分となる内側接合部としての内側ヒートシール部23Aとなり、外側フランジ部252と蓋3とがヒートシールされた部分が、ヒートシール部23の外側部分となる外側接合部としての外側ヒートシール部23Bとなる。内側ヒートシール部23Aは、少なくとも開封開始位置では外周縁が内側フランジ部251の外周縁に位置し、剥離層21が凝集剥離可能となっている。また、外側ヒートシール部23Bは、外周縁が外側フランジ部252の外周縁に位置しない、すなわち凝集剥離が開始され難いようになっている。
このように、外側フランジ部252の内縁と内側フランジ部251の外縁との間が、第一部分27となる。すなわち、内側ヒートシール部23Aの内周縁と、外側ヒートシール部23Bの外周縁との間に位置して、フランジ部25を内側フランジ部251と外側フランジ部252とに分離する第一部分27が位置する。
なお、これら内側ヒートシール部23Aおよび外側ヒートシール部23Bは、例えば凝集剥離可能なヒートシールについて例示するが、ノッチを設けて剥離層21が層間剥離する構成や、開口部24Aの位置で剥離層21が切断可能に薄肉に形成されて剥離層21が層間剥離する構成、蓋3側が凝集剥離する構成などとしてもよい。
[接合動作]
次に、容器本体2に蓋3をヒートシールにて取り付ける接合動作について説明する。
図14は、第三実施形態の易開封性容器を製造する動作を説明する断面を示す。
易開封性容器1を製造するにあって、多層シートから、図14に示す容器体2Aを形成しておく。
ここで、容器体2Aは、収納凹部24と、収納凹部24の開口部24Aの周縁に外側に張り出す内側フランジ部251と、内側フランジ部251の外周縁から収納凹部24の開放する上方に向けて一連に立ち上がる段差部253と、段差部253の上端縁に内側フランジ部251と並行に外側に張り出す鍔部254と、を備えたものである。
そして、容器体2Aの内側フランジ部251の外周縁の位置には、切断可能な弱め部255が設けられている。弱め部255は、その位置で切断可能な切込線の他、薄肉、欠落、破線状の孔である目打ち、他の部分より柔らかく切断しやすい剛性の低い部材にて形成したものなどとしてもよい。
先ずは、容器本体2の収納凹部24内に被包装物を充填する。次に、容器体2Aに蓋3を取り付ける際には、容器体2Aの鍔部254に蓋3を重ね合わせ、図示しない対をなす環状の接合盤間に挟み込んでヒートシールし、図14に示すように、外側ヒートシール部23Bを形成する。
この後、弱め部255にてフランジ部25を分離、すなわち収納凹部24に連続する内側フランジ部251を有した容器本体2と、蓋3に取り付けられている段差部253および鍔部254からなる外側フランジ部252とに分離する。
次に、容器本体2の内側フランジ部251の外縁に外側フランジ部252の内縁が係合するように、内側フランジ部251に蓋3を重ね合わせる。そして、図示しない対をなす環状の接合盤間に挟み込んでヒートシールし、図13に示すように、内側ヒートシール部23Aを形成し、内部が密封状態の易開封性容器1が得られる。
[開封および再封止]
一方、密封状態の易開封性容器1を開封するには、外側フランジ部252の外縁を蓋3とともに上部に引き上げるようにする。このことにより、外側フランジ部252の内縁が、内側フランジ部251の外縁から外れ、内側フランジ部251の外縁の位置から剥離層21が凝集剥離する。そして、開口部24Aの位置に凝集剥離が至ってから蓋3のみが剥がされる。
このため、蓋3と容器本体2のフランジ部25とが強固に接着されていてもイージーピールが可能となり、易開封性容器1が簡便に開封される。
また、開封後に再封止する場合には、図13に示すように、蓋3に接合する外側フランジ部252の内縁を、容器本体2の内側フランジ部251の外縁に係合させることで、再封止される。
[第三実施形態の効果]
上記第三実施形態では、内側フランジ部251に対して段差状に外側フランジ部252が設けられた容器体2Aを用い、段差状の外側フランジ部252を切断することで、容器本体2の内側フランジ部251の外縁が係合可能となる構成が容易に得られ、再封止が容易な易開封性容器1を提供できる。
また、外側フランジ部252の内縁側に段差部253を有する構成であることから、外側フランジ部252の内縁と、内側フランジ部251の外縁との係合がより確実な構成となり、より良好な再封止状態が得られる。
なお、この第3実施形態では、容器体2Aから外側フランジ部252と内側フランジ部251とに分離する構成を例示したが、外側フランジ部252を別途形成したものを蓋3にヒートシールするとともに、容器本体2の内側フランジ部251も同時にヒートシールするなどしてもよい。また、外側フランジ部252の内径が内側フランジ部251の外径よりも大きく、外側フランジ部252の内縁と内側フランジ部251の外縁との間に間隙が生じて係合しない構成であってもよい。このような場合には、外側フランジ部252の内周側に内側フランジ部251が位置するように、内側フランジ部251に蓋3を被せるようにすればよい。
[変形例]
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状等は、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等として変形や改良したものも、本発明に含まれるものである。
例えば、容器本体2の剥離層21と表下層22との界面剥離にて開封する構成を例示したが、例えば図15に示すように、ノッチ28を設けずに凝集剥離により開封する構成を例示してもよい。
この図15に示す実施形態では、開封時には剥離層21が第一部分27から開口部24Aの開口縁まで凝集剥離することで開封される。そして、再封止の際には、上記図1〜5に示す第一実施形態と同様に、蓋3に接合する切断された表下層22の外周側片部22Aを、フランジ部25の切断された表下層22の外周縁に引っ掛けることで、再封止できる。
さらに、図16,17に示す実施形態のように、内圧に対しても高い封止性が得られる樹脂溜まり部6を設けた構成でも同様に、蓋3に接合する切断された表下層22の外周側片部22Aを、フランジ部25の切断された表下層22の外周縁に引っ掛けることで、再封止できる。
図15に示す実施形態や図16,17に示す実施形態のように、凝集破壊により蓋3を開封させる構成では、比較的に小さな力で蓋3を開封可能となるいわゆるイージーピール性が得られるとともに、ヒートシール部23およびノッチ28を設ける位置精度を高精度に制御する必要がなくなり、製造性を向上できる。
なお、図16,17に示す実施形態では、容器本体2は剥離層21と表下層22との間に中間層26を設けた三層構造で、第一部分27は、表下層22および中間層26に切り込んだ構成を例示する。
また、第一実施形態において、第一部分27をフランジ部25の全周に亘って環状に設けたが、蓋3に接合する切断された表下層22の外周側片部22Aを、フランジ部25の切断された表下層22の外周縁に引っ掛けて再封止可能であれば、全周に亘って設けなくても、例えば図18に示すように、一部が欠落する環状すなわちC字状としてもよい。なお、少なくともフランジ部25の周方向の半分より長く、好ましくは全周に対して2/3以上の長さとするとよい。
同様に、第二実施形態においても、ヒートシール部23からノッチ28までの距離がある程度の長さとされ、開封時に切断された剥離層21の外周側部分21Aを引っ掛ける構成についても、外周側部分21Aが全周に亘って形成されず、一部が欠落するC字状となるように形成してもよい。
そして、第一部分27としては、例えば図19および図20に示す実施形態のように、断面凹曲面状に形成し、湾曲する傾斜面27Aとなるようにしてもよい。
さらに、本発明の第一層を切断する第二部分としては、断面V字状のノッチ28に限らず、例えば図19および図20に示す実施形態のように、開口部24Aの開口縁で薄肉部29となるように容器本体2を形成したものとしてもよい。この図19および図20に示す実施形態のように、薄肉部29とすることで、第二部分の形成が容易にできる。
また、フランジ部25の剥離層21を層間剥離して開封する構成を例示したが、例えば積層構造の蓋3の剥離層21を層間剥離したり、凝集剥離したりする構成でも適用できる。
本発明は、例えば、レトルト食品などの各種食品や、薬品、化粧品、雑貨などを包装する包装体として広く利用することができる。
1……包装体としての易開封性容器
2……容器である容器本体
3……蓋
21……第一層である剥離層
22……第二層である表下層
23……接合部としてのヒートシール部
23A…内側接合部としての内側ヒートシール部
23B…外側接合部としての外側ヒートシール部
24……凹部としての収納凹部
24A…開口部
25……フランジ部
27……第一部分
27A…傾斜した面である傾斜面
28……第二部分としてのノッチ
29……第二部分としての薄肉部
251……内側フランジ部
252……外側フランジ部

Claims (10)

  1. 開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器と、
    前記フランジ部に接合部を介して接合される蓋とを具備し、
    前記容器および前記蓋のうちの少なくともいずれか一方は、隣接する第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、
    前記接合部は前記第一層に設けられ、
    前記フランジ部は、前記凹部の外面に連続する面に、前記接合部の内周縁と外周縁との間に位置して環状に設けられ、他の部分に比べて弱い第一部分を有する
    ことを特徴とする包装体。
  2. 請求項1に記載の包装体において、
    前記第一部分は、前記凹部の外面に連続する面から前記フランジ部の外周縁側に向けて傾斜した面が形成された
    ことを特徴とする包装体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の包装体において、
    前記第一層が凝集破壊することで、前記蓋が開封可能とされた
    ことを特徴とする包装体。
  4. 請求項1または請求項2に記載の包装体において、
    前記第一層と前記第二層との層間接合力より、前記接合部における前記フランジ部と前記蓋との接合力の方が大きく、かつ、
    前記第一層には、前記接合部の内周縁より前記開口部の端部側で、前記開口部の端部までの間に位置し、他の部分に比べて弱い第二部分が設けられている
    ことを特徴とする包装体。
  5. 請求項4に記載の包装体において、
    前記第一部分で前記第二層が切断されるとともに、前記第二部分で前記第一層が切断されて前記蓋が開封され、前記接合部の内周縁より前記第二部分までの前記第一層が、前記第一部分で切断された前記フランジ部に係止可能である
    ことを特徴とする包装体。
  6. 請求項4に記載の包装体において、
    前記容器は、第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、
    前記フランジ部は、前記凹部の外面に連続する面に、前記接合部の内周縁と外周縁との間に位置して環状に設けられ、他の部分に比べて弱い前記第一部分と、前記凹部の内面に連続する面に、前記接合部の内周縁より前記開口部の端部側に位置して設けられ、他の部分に比べて弱い前記第二部分と、を有する
    ことを特徴とする包装体。
  7. 開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器と、
    前記フランジ部に接合部を介して接合される蓋とを具備し、
    前記容器および前記蓋のうちの少なくともいずれか一方は、隣接する第一層と第二層とを含む少なくとも2層以上の積層構造であり、
    前記接合部は前記第一層に設けられ、
    前記フランジ部は、前記開口部の端部から外側に延出して鍔状に形成され、前記蓋に内側接合部を介して接合される内側フランジ部と、前記内側フランジ部の外周側に位置して前記蓋に外側接合部を介して接合される環状の外側フランジ部とを備え、
    前記接合部は、前記内側接合部と前記外側接合部とにより構成され、
    前記第一部分は、前記内側フランジ部の外縁と、前記外側フランジ部の内縁との間に構成されている
    ことを特徴とする包装体。
  8. 包装体の製造方法であって、
    開口部を有し被包装物を内面側に収納する凹部と、前記開口部の端部から外方に延出して鍔状に形成されたフランジ部とを備えた容器における前記フランジ部の前記凹部の外面に連続する面に、他の部分に比べて弱い第一部分を環状に設ける工程と、
    蓋を前記フランジ部に接合部を介して接合する工程と、を実施し、
    前記接合する工程は、前記接合部の内周縁と外周縁との間に、前記第一部分が位置する状態に前記接合部を設ける
    ことを特徴とする包装体の製造方法。
  9. 請求項8に記載の包装体の製造方法において、
    前記フランジ部における凹部の内面に連続する面に、他の部分に比べて弱い第二部分を設ける工程を実施する
    ことを特徴とする包装体の製造方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の包装体の製造方法において、
    前記接合する工程は、前記第一部分を設ける工程の後に実施する
    ことを特徴とする包装体の製造方法。
JP2015069454A 2015-03-30 2015-03-30 包装体およびその製造方法 Pending JP2016188102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069454A JP2016188102A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 包装体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069454A JP2016188102A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 包装体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016188102A true JP2016188102A (ja) 2016-11-04

Family

ID=57239401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015069454A Pending JP2016188102A (ja) 2015-03-30 2015-03-30 包装体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016188102A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077494A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 昭和電工パッケージング株式会社 包装体
JP2019151337A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 大日本印刷株式会社 容器とそれを用いた蓋付容器
JP2019182445A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 大日本印刷株式会社 容器とそれを用いた蓋付容器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077494A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 昭和電工パッケージング株式会社 包装体
JP7005277B2 (ja) 2017-10-27 2022-01-21 昭和電工パッケージング株式会社 包装体
JP2019151337A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 大日本印刷株式会社 容器とそれを用いた蓋付容器
JP7069832B2 (ja) 2018-02-28 2022-05-18 大日本印刷株式会社 容器とそれを用いた蓋付容器
JP2019182445A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 大日本印刷株式会社 容器とそれを用いた蓋付容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10850904B2 (en) Re-sealable flexible package with reinforced perimeter
JP5878683B2 (ja) 易開封性容器およびその製造方法
JP6829500B2 (ja) 両面接着が可能な高周波誘導加熱容器封止体及びそれを適用したタンパー機能を有するコンパクト化粧品容器並びにそれを適用したタンパー機能のあるフリップキャップを有する容器
WO2015072404A1 (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2016188102A (ja) 包装体およびその製造方法
WO2017212951A1 (ja) 樹脂製密閉容器
JP6505452B2 (ja) 包装体の製造方法、包装体の製造装置、および、受け体
JP2012148784A (ja) 再封機能付き軟包装袋
JP2014198576A (ja) シール盤、シール方法、および容器
JP7259240B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP6764434B2 (ja) 改ざん防止機能付き再封可能な包装体のシール方法
JP6280727B2 (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2015093688A (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP7106854B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP7432300B2 (ja) 誤開封防止容器
TWI757555B (zh) 包裝體及其製造方法
JP6948921B2 (ja) 包装体
JP6178031B1 (ja) 易開封性包装体
JP5849008B2 (ja) 容器およびシール盤
JP6527722B2 (ja) 容器、包装体、容器の加工方法、包装体の製造方法、および、容器の加工装置
JP2018115015A (ja) 包装用容器
JPS63218058A (ja) 容器用落し蓋およびこれを用いた易開封性密封容器
JP2013209146A (ja) 容器
JP2015093717A (ja) 容器およびその製造方法
JPH0219280A (ja) 容器