JP6948921B2 - 包装体 - Google Patents

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この発明は、食品、医薬品、化粧品、ウェットティッシュ、電子部品等の内容物が充填された容器のフランジに蓋をシールしてなる包装体に関し、より詳細には、未開封時には内容物を密封状態で包装することができるとともに、開封後に蓋を再シールすることができる、再封可能な包装体に関する。
例えば、食品等を内容物とする再封可能な包装体として、下記の特許文献1に記載のものが知られている。
この包装体は、開口周縁にフランジを有している容器と、内容物が充填された容器の開口を塞ぐようにフランジに剥離可能に熱融着されかつ外周部における周方向の一部にフランジよりも外方に突出した開封用タブを有している蓋とを備えているものであって、蓋が、内層(熱融着性樹脂層)、粘着剤層、および外層(アルミニウム箔層、外側樹脂層等)を有しており、蓋材の内層における熱融着部の外側部分および内側部分にそれぞれハーフカットラインが形成されたものである。
上記の包装体によれば、開封用タブを引き上げると、蓋が、外側のハーフカットの位置から内側のハーフカットの位置まで、内層と粘着剤層との間で剥離し、容器のフランジから分離されることにより、開封が行われる。この開封に伴い、蓋の内層における内側のハーフカットよりも外側部分が容器のフランジ側に残るとともに、同部分の粘着剤層が露出させられる。そして、露出した粘着剤層の部分を容器のフランジ上面に重ねることにより、再封が行われる。
しかしながら、上記の包装体の場合、いったん開封した後でも、蓋を閉じて再封すれば開封に気が付かないこともあるため、衛生面や安全面で問題があった。
下記の特許文献2には、開封検知機能を備えた再封可能な包装体が開示されている。この包装体は、蓋が表面樹脂層、粘着樹脂層、剥離樹脂層およびヒートシール樹脂層を有しており、ヒートシール部において粘着樹脂層と剥離樹脂層とを層間剥離させることにより蓋を開封した後、再封する際に再封箇所が白く見えるようにしたものである。
特許第2575770号公報 特許第6057801号公報
しかしながら、上記特許文献2記載の包装体の場合、蓋の材料として不透明なアルミニウム箔等の金属箔を使用すると開封検知機能が損なわれてしまうので、使用することができなかった。従って、上記特許文献2記載の包装体では、蓋のバリア性を確保することが難しく、長期保存が必要な内容物の包装には適していなかった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、蓋の材料としてバリア性に優れた金属を使用しながら、開封検知機能を備えている、再封可能な包装体を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
1)開口周縁にフランジを有している容器と、内容物が充填された容器の開口を塞ぐようにフランジに剥離可能に熱融着されかつ外周部における周方向の一部に開封用タブを有している蓋とを備えており、蓋は、下面側から順次積層された熱融着性樹脂層、再封用粘着層および金属層を有しており、容器のフランジの上面が、蓋の熱融着性樹脂層と熱融着可能な熱融着性樹脂層によって構成されており、開封用タブを引き上げて蓋を剥離させることにより、蓋の下面の外周部に再封用粘着層が露出するようになされている包装体であって、
蓋のうち平面よりみて容器のフランジと蓋との熱融着部に重なる環状帯域に、その一部を蓋の上面側から押圧して少なくとも金属層を分断させる型押し部が形成されており、蓋の剥離に伴い金属層における型押し部に対応する箇所に生じた欠落部を蓋の上面側から視認しうるようになされている、包装体。
2)型押し部は、前記環状帯域の幅方向の大きさが、1mm以上かつ前記環状帯域の幅の2分の1未満となされている、上記1)の包装体。
3)蓋が、金属層の上面に積層された外側樹脂層をさらに有しており、外側樹脂層は、金属層のヤング率よりも小さいヤング率を有している、上記1)または2)の包装体。
上記1)の包装体によれば、蓋がバリア性に優れた金属層を有しているので、内容物の劣化や変質を防止して長期保存することが可能である。
しかも、上記1)の包装体によれば、蓋のうち平面よりみて熱融着部に重なる環状帯域に、その一部を蓋の上面側から押圧して少なくとも金属層を分断させる型押し部が形成されており、蓋の剥離に伴い金属層の型押し部対応箇所に生じた欠落部を蓋の上面側から視認することができるので、例えば店舗において、いたずら行為等により、蓋がいったん開封された後で再封されたとしても、開封を確実に検知することができ、衛生面および安全面での問題を回避することができる。
上記2)の包装体によれば、型押し部の環状帯域幅方向の大きさが、1mm以上かつ環状帯域の幅の2分の1未満となされているので、以下のような問題を回避することができる。すなわち、型押し部の前記大きさが1mm未満であると、蓋の剥離によって金属層に生じる欠落部が小さくなりすぎて、蓋の上面側から視認しにくくなるおそれがある。一方、型押し部の前記大きさが環状帯域の幅の2分の1以上になると、蓋の剥離によって蓋の下面に生じる再封用粘着部の面積が小さくなり、蓋の再シールが不十分となって再封性が損なわれるおそれがある。
上記3)の包装体によれば、蓋が、金属層の上面に積層された外側樹脂層をさらに有しており、外側樹脂層は、金属層のヤング率よりも小さいヤング率を有しているので、蓋が剥離された際、蓋の型押し部対応箇所において金属層が欠落したとしても、その上層の外側樹脂層は欠落せずに蓋に残りやすくなり、蓋の強度が保持される。
この発明の実施形態に係る包装体を示す斜視図である。 同包装体の未開封時の状態を示す部分拡大垂直断面図である。 同包装体の開封後の状態の2つの態様を示す部分拡大垂直断面図である。 同包装体の再封時の状態を示す平面図であって、型押し部の形状が異なる3つの態様をそれぞれ示した平面図である。
以下、この発明の実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
図示の包装体(1)は、食品や医薬品等の内容物(5)を、容器(2)および蓋(3)を用いて密封包装してなるものである。
容器(2)は、複合シート(20)を深絞り成形してなるカップ状のものである。より具体的には、容器(2)は、底壁(図示略)と、底壁の周縁から立ち上がった周壁(2a)とを備えている。また、容器(2)は、その上方開口周縁にフランジ(2b)を有している。フランジ(2b)は、周壁(2a)の上端縁から径方向外方に向かって水平に張り出したフラットな形状のものである。なお、容器は、図示の形状には限定されない。
蓋(3)は、所定の寸法および形状にカットされた複合シート(30)からなり、内容物(5)が充填された容器(2)の上方開口を塞ぐように、その下面の外周部が容器(2)のフランジ(2b)の上面に剥離可能に熱融着されている。
蓋(3)には、外周部における周方向の一部にフランジ(2b)よりも外方に突出した開封用タブ(3a)が設けられている。図示のタブ(3a)は、蓋(3)の外周部の一部から径方向外方に向かって張り出すように形成された平面より見て略三角形状のものであって、蓋(3)の開封時に手指で摘めるようになっている。
図2および図3に示すように、容器(2)を構成している複合シート(20)は、基材層(21)と、基材層(21)の内面に積層された熱融着性樹脂層(22)とを備えている。
基材層(21)は、片面が熱融着性樹脂層(22)に接着剤層(23)を介して積層された金属箔層(211)と、金属箔層(211)の他面に接着剤層(24)を介して積層された外側樹脂層(212)とよりなる。
金属箔層(211)は、内容物(5)の保存性を高めるバリア層として機能するものであって、例えば、アルミニウム(アルミニウム合金を含む。以下同じ。)箔、ステンレス鋼箔、銅箔、ニッケル箔、鉄箔によって構成される。
外側樹脂層(212)は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリブチレンナフタレート樹脂(PBN)、ポリプロピレン樹脂(PP)からなる単層または多層のフィルムによって構成される。
金属箔層(211)と熱融着性樹脂層(22)との間に介在される接着剤層(23)、および金属箔層(211)と外側樹脂層(212)との間に介在される接着剤層(24)は、それぞれ、2液硬化型のポリエステル−ポリウレタン樹脂系接着剤やポリエーテル−ポリウレタン樹脂系接着剤等によって構成される。
熱融着性樹脂層(22)は、容器(2)の最内層、すなわち、底壁の上面、周壁(2a)の内面、およびフランジ(2b)の上面を構成するものであって、フランジ(2b)に熱融着(ヒートシール)性を付与する役割を担っており、また、金属箔層(211)が内容物(5)との接触によって腐食するのを防止する機能も有している。この熱融着性樹脂層(22)は、例えば、ポリエチレン樹脂(PE)フィルム、ポリプロピレン樹脂(PP)フィルム等の汎用性フィルム、または、これらの複合フィルムによって構成される。
蓋(3)を構成する複合シート(30)は、蓋(3)の上面となる側から順次積層された外側樹脂層(31)、金属層(32)、再封用粘着層(33)、熱融着性樹脂層(34)を備えている(図2,3参照)。
外側樹脂層(31)は、蓋(3)の上面を構成するものであって、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリブチレンナフタレート樹脂(PBN)、ポリプロピレン樹脂(PP)からなる単層または多層の透明なフィルムによって構成される。外側樹脂層(31)の厚さは、通常5〜200μm程度(好適には10〜30μm程度)となされる。また、外側樹脂層(31)は、上記フィルムに代えて、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性架橋性樹脂よりなるオーバーコート層によって構成することもできる。
金属層(32)は、内容物(5)の保存性を高めるバリア層として機能するものであって、例えば、アルミニウム箔、ステンレス鋼箔、銅箔、ニッケル箔、鉄箔によって構成される。金属層(32)をアルミニウム箔によって構成する場合、その厚さは、好適には30μm以下(より好適には5〜30μm)となされる。その他、金属層(32)は、アルミニウム等の金属蒸着膜によって構成されていてもよい。金属蒸着膜の場合、好適には0.2〜1μm程度の膜厚となされる。
また、外側樹脂層(31)は、金属層(32)のヤング率よりも小さいヤング率を有するものを使用するのが好ましく、それによって型押し時の金属層(32)の切断が早く起きやすくなり、開封検知機能を付加させやすくすることができる。例えば、金属層(32)としてヤング率が70GPaであるアルミニウムを用いた場合、外側樹脂層(31)には、ポリプロピレン樹脂(PP)(ヤング率:2GPa)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)(ヤング率:4GPa)のようなアルミウムに比べてヤング率が十分に小さい熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
外側樹脂層(31)を構成するフィルムと金属層(32)を構成する金属箔との積層は、例えば2液硬化型のポリエステル−ポリウレタン樹脂系接着剤やポリエーテル−ポリウレタン樹脂系接着剤等よりなる透明な接着剤層(35)を介して行われる。
再封用粘着層(33)は、開封後の蓋(3)を容器(2)のフランジ(2b)上面に再シールするためのものである。粘着層(33)を構成する粘着剤としては、再シール時に要求される粘着強度等に応じて、天然ゴム系、アクリル樹脂系、シリコン樹脂、ウレタン樹脂系などの粘着剤の中から適宜のものが用いられる。
熱融着性樹脂層(34)は、蓋(3)の最下層(最内層)を構成しており、蓋(3)に熱融着(ヒートシール)性を付与するものである。熱融着性樹脂層(34)は、例えば、ポリエチレン樹脂(PE)フィルム、ポリプロピレン樹脂(PP)フィルム等の汎用性フィルム、または、これらの複合フィルムであって、容器(2)の熱融着性樹脂層(22)との熱融着による強接着が可能なものによって構成されるが、好適には、容器(2)の熱融着性樹脂層(22)と同一の材料によって構成される。熱融着性樹脂層(34)の厚さは、通常15〜100μm程度となされる。
容器(2)のフランジ(2b)と蓋(3)との熱融着は、例えば、熱板方式、すなわち、容器(2)のフランジ(2b)の上面に蓋(3)の下面の外周部が重ねられた状態で、同重ね合わせ部分に、所定温度に加熱された熱板を所定時間、所定圧力で押し当てることによって行われる。
図2に示すように、蓋(3)には、平面よりみて容器(2)のフランジ(2b)と蓋(3)との熱融着部(4)に重なる環状帯域(3X)に、その一部を蓋(3)の上面側から押圧して少なくとも金属層(32)を分断させる型押し部(36)が形成されている。この型押し部(36)により、後述するように、蓋(3)の剥離に伴って金属層(32)の型押し部対応箇所に欠落部(321)が生じ、この欠落部(321)を蓋(3)の上面側から視認することができる。
型押し部(36)は、環状帯域(3X)の全周にわたって円環状に形成される場合(図4(a)参照)や、環状帯域(3X)の周方向の一部、特に開封用タブ(3a)がある側の部分に円弧状に形成される場合がある(図4(b)参照)。また、型押し部(36)は、例えば星形やハート形といったデザイン性のある形状のものとして、環状帯域(3X)の周方向に所定間隔をおいて複数個形成するようにしてもよい(図4(c)参照)。
型押し部(36)の大きさは、少なくとも環状帯域(3X)内に収まるものであればよいが、好適には、環状帯域(3X)の幅方向の大きさが、1mm以上でかつ環状帯域(3X)の幅の2分の1未満となされ、それによって金属層欠落部(321)の視認性(開封検知性)および再封性が確保される。
型押し部(36)の形成は、容器(2)のフランジ(2b)に熱融着された蓋(3)の上面の所要箇所に、所定形状の押し型(6)を押し付けることにより行われる。この際、例えば押し型(6)を予め所定温度に加熱しておいて、蓋(3)の押し付け箇所に熱を加えるようにしてもよい。押し型(6)による蓋(3)の押圧は、少なくとも金属層(32)を分断させる程度のものであればよいが、金属層(32)に加えて外側樹脂層(31)および接着剤層(35)も分断させるようにしてもよい。
上記の包装体(1)にあっては、未開封状態では、金属箔層(211)を有する容器(2)および金属層(32)を有する蓋(3)によって内容物(5)が密封包装されているので(図1,2参照)、内容物(5)を劣化、変質させることなく長期保存することができる。
そして、内容物(5)を必要な数量ずつ取り出して使用する場合、蓋(3)の開封用タブ(3a)を手指で摘んで引き上げると、熱融着部(4)の外端縁付近において、蓋(3)の熱融着性樹脂層(34)が破断して、熱融着性樹脂層(34)と粘着層(33)との間で界面剥離が起こり、次いで、熱融着部(4)の内端縁付近で、蓋(3)の熱融着性樹脂層(34)が再び破断することにより、蓋(3)がフランジ(2b)上面から分離して開封される(図3参照)。そして、蓋(3)の剥離により、図3に示すように、蓋(3)下面の外周部に、粘着層(33)が、熱融着部(4)とほぼ等しい幅で露出させられる。
また、蓋(3)の剥離に伴い、蓋(3)の金属層(32)のうち型押し部(36)によって分断された部分(322)が、フランジ(2b)上面に付着したまま残る(図3(a)参照)。あるいは、金属層(32)の分断された部分(322)が、外側樹脂層(31)および接着剤層(35)の型押し部(36)によって分断された部分(312)(352)とともに、フランジ(2b)上面に付着したまま残る(図3(b)参照)。
これにより、金属層(32)の環状帯域(32X)に欠落部(321)が生じるが、この欠落部(321)は、透明な外側樹脂層(31)および接着剤層(35)を通して(図3(a)参照)、あるいは、外側樹脂層(31)および接着剤層(35)の欠落した部分(311)(351)を通して(図3(b)参照)、蓋(3)の上面側から視認することができる。実際には、欠落部(321)は、蓋(3)が金属層(32)の分断された部分(322)と重なった位置に再シールされたとしても、蓋(3)の他の部分と比べて白っぽく見えることが多い。
内容物(5)の取り出しが終わったら、開封した蓋(3)を未開封時の位置に戻すようにフランジ(2b)上面に重ねていくと、蓋(3)が、その下面の外周部に形成された再封用粘着層(33)の露出部(331)によって、フランジ(2b)上面に貼り付けられ、それによって蓋(3)の再シールが行われ、残った内容物(5)を再び密封状態で保存することが可能となる。
この再封状態において、図4に示すように、蓋(3)の上面側から金属層(32)の欠落部(321)を視認することができるので、例えば店舗でいたずら行為により蓋(3)が開封された後に再封された場合でも、開封されたことを簡単に検知することができる。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、この発明は、この実施例に限定されるものではない。
まず、JIS H4160で分類されたA8079H−Oよりなる厚さ100μmのアルミニウム箔(金属箔層)の片面に、厚さ200μmのポリプロピレン樹脂(PP)フィルム(熱融着性樹脂層)を、同他面に、厚さ30μmの無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)フィルム(外側樹脂層)を、それぞれ2液硬化型接着剤を用いて貼り合せ、40℃の環境下で5日間養生することにより、容器用複合シートを作製した。
そして、上記の容器用複合シートを所定形状にカットしてなるブランクの両面に微量のシロキサンを塗布しておいてから、雄型および雌型からなる金型を用いて深絞り加工することにより、フランジを有する丸型カップ状の容器(底径56mmφ、開口径65mmφ、高さ25mm、フランジ幅8mm)を作製した。
一方、JIS H4160で分類されたA1N30H-Oよりなる厚さ20μmのアルミニウム箔(金属層)の第1の面に、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム(外側樹脂層)を、2液硬化型のポリエステル−ポリウレタン樹脂系接着剤(接着剤層)を介してドライラミネート法により貼り合わせた。次いで、アルミニウム箔の第2の面に、ゴム系粘着剤(再封用粘着層)を膜厚10μmとなるようにグラビアコーティングして、その上に厚さ20μmの無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)フィルム(熱融着性樹脂層)を貼り合わせることにより、複合シートを得た。そして、この複合シートをフランジに合わせて所要の形状およびサイズにカットすることにより、開封用タブ付きの蓋を作製した。
上記容器に30mlの水を入れてから、容器のフランジ上面に、上記蓋を無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)フィルム面が接するように重ね、これらの重合面に、200℃に加熱したドーナツ状の熱板(外径100mmφ、内径73mmφ)を、150kgfの加圧力で3秒間押し当てることにより、ヒートシール(熱融着)を行った。
次いで、上記容器を、開口径65mmφのドーナツ状の台座の内側に、フランジが台座の上面によって受けられるように配置し、蓋の上面におけるヒートシール(熱融着)部と重なる環状帯域に、押し型下面の横断面逆台形をした円環状突起(先端部の幅1mm、根本部の幅3mm、高さ3mm)を、300kgfの加圧力で押し付けることにより、円環状の型押し部を形成した。
こうして、実施例の包装体を得た。
上記実施例の包装体について、蓋のタブを手指で摘んで引き上げることにより、蓋をフランジから剥離して開封したところ、蓋の下面の外周部にゴム系粘着剤が露出していた。また、容器のフランジの上面に、蓋のアルミニウム箔の一部が剥離してフランジの周方向に沿って円環状に付着していた。
次に、剥離した蓋の下面の外周部を容器のフランジの上面に重ねると、ゴム系粘着剤の露出部によって蓋がフランジに貼り付けられ、再封状態となった。この状態で、蓋の上面を観察したところ、アルミニウム箔の部分剥離によって生じた欠落部が、外周部に白っぽい円環状の模様として表れていることを目視で確認することができた。
この発明は、長期保存が必要であってかつ一度に使い切らない食品、医薬品等の内容物を、容器および蓋を用いて再封可能に密封包装する包装体として、好適に使用することができる。
(1):包装体
(2):容器
(2b):フランジ
(22):熱融着性樹脂層
(3):蓋
(3a):開封用タブ
(32):金属層
(32X):熱融着部に重なる環状帯域
(321):欠落部
(33):再封用粘着層
(34):熱融着性樹脂層
(36):型押し部
(4):熱融着部
(5):内容物

Claims (3)

  1. 開口周縁にフランジを有している容器と、内容物が充填された容器の開口を塞ぐようにフランジに剥離可能に熱融着されかつ外周部における周方向の一部に開封用タブを有している蓋とを備えており、蓋は、下面側から順次積層された熱融着性樹脂層、再封用粘着層および金属層を有しており、容器のフランジの上面が、蓋の熱融着性樹脂層と熱融着可能な熱融着性樹脂層によって構成されており、開封用タブを引き上げて蓋を剥離させることにより、蓋の下面の外周部に再封用粘着層が露出するようになされている包装体であって、
    蓋のうち平面よりみて容器のフランジと蓋との熱融着部に重なる環状帯域に、その一部を蓋の上面側から押圧して少なくとも金属層を分断させる型押し部が形成されており、蓋の剥離に伴い金属層における型押し部に対応する箇所に生じた欠落部を蓋の上面側から視認しうるようになされている、包装体。
  2. 型押し部は、前記環状帯域の幅方向の大きさが、1mm以上かつ前記環状帯域の幅の2分の1未満となされている、請求項1記載の包装体。
  3. 蓋が、金属層の上面に積層された外側樹脂層をさらに有しており、外側樹脂層は、金属層のヤング率よりも小さいヤング率を有している、請求項1または2記載の包装体。
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