JP3719836B2 - 乾電池及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾電池及びその製造方法に関し、更に詳しくは、電池容量の拡大を図った乾電池及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の乾電池は、乾電池本体の胴部の外周面上に、絶縁材を介して、外面に装飾層(絵柄、商品名、製造会社名、注意事項等)が印刷された金属板を巻装した構造となっていたが、このような構造の乾電池の場合、金属板に印刷を施すのが難しいという問題と、印刷を施すために金属板がある程度の厚みを必要とするため、金属板のコストが高いという問題とがあった。
【0003】
このような問題点を解決するために、近年、乾電池本体の胴部の外周面上に、外面または内面に装飾層を有するシュリンクフィルムを巻装した構造の乾電池が提案された。この乾電池の場合、装飾層がフィルムへの印刷によって形成できるため、美麗であるという利点と、シュリンクフィルムと乾電池本体の間に絶縁材が不要であるとともにシュリンクフィルムが金属板よりも薄肉であることを利用して乾電池本体の金属容器の外径を拡大することができるため、電池容量が拡大し、電池寿命を長くすることができるという利点とを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近、テレビやビデオデッキ等に使用されるリモコンや携帯用の音楽再生機器等の乾電池を電源とする電気製品が急速に普及しつつあり、それに伴って、乾電池の電池寿命を更に長くすることが要望されている。そのためには、乾電池の外径が規格値を越えない範囲で乾電池本体の金属容器内部の容積を拡大する必要があるが、上述したシュリンクフィルムを巻装した乾電池では、図15に示すように、シュリンクフィルム102の左右両側端部が、隙間ができないように互いに重なり合っているため、金属容器103の外径D’は、乾電池101の外径Dよりもシュリンクフィルム102(厚みが約70〜100μm)の三枚分、即ち、210〜300μm以上小さくしなければならず、これが金属容器103の容積を拡大する上で大きな障害になっている。なお、金属容器103を絞り加工によって形成することにより、金属容器103の薄肉化が図られているものの、金属容器103をこれ以上薄くすることは難しく、上述した点の改良が望まれている。
【0005】
なお、上述した電気製品に使用される乾電池は、単3あるいは単4等の小径のものが多く、乾電池の外径が小さくなるほど外径に占めるシュリンクフィルムの厚みの割合が大きくなるため、上述した点がより大きな問題となる。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、電池容量の拡大を図った乾電池及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、乾電池本体の胴部の外周面上に外装層が転写によって形成された乾電池であって、前記外装層が、少なくとも、前記外周面に接着される接着層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、表面保護層とを順次積層して成ることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の乾電池において、前記外装層が絶縁性を有するとともに前記乾電池本体の下端面における負極端子の周囲の部分を被覆していることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1の乾電池において、前記接着層が熱接着性樹脂から成ることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項3の乾電池において、前記熱接着性樹脂から成る接着層の厚さが1〜5μmであることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項1の乾電池において、前記接着層がエチレン−酢酸ビニル共重合体から成ることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項1の乾電池において、前記接着層がアクリル系粘着剤から成ることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項1の乾電池において、前記乾電池本体の胴部の外周面における負極側の部位に周方向に延びる環状の溝が形成され、該溝が熱接着性樹脂によって前記外周面がほぼ平坦となるように埋められているとともに、平坦にされた前記外周面上に前記外装層が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項1の乾電池において、前記乾電池本体の胴部の外周面における負極側の部位に周方向に延びる環状の溝が形成され、該溝が熱発泡性インキによって前記外周面がほぼ平坦となるように埋められているとともに、平坦にされた前記外周面上に前記外装層が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項9の発明は、基材シートの片面に、剥離層と、表面保護層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、熱接着性樹脂層とを順次積層した転写シートを、前記熱接着性樹脂層が内面となるように乾電池本体の胴部の外周面上に巻装し、前記転写シートを加熱して、少なくとも前記表面保護層及び装飾層を前記外周面上に転写することを特徴とする乾電池の製造方法である。
【0016】
また、請求項10の発明は、帯状の基材シートの片面に、剥離層と、表面保護層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、熱接着性樹脂層とを順次積層して成り、その幅が、乾電池本体の胴部の軸方向の長さよりも長く且つ両側端部を前記乾電池本体の両端面に沿うように折り曲げたときに前記各側端部がそれぞれ前記各端面における端子の周囲の部分を被覆するような長さを有する転写シートの前記熱接着性樹脂層側に、乾電池本体を、その中心軸が前記転写シートの幅方向と平行になるように配置し、前記転写シートの基材シート側に、外周部に前記転写シートを前記乾電池本体の胴部の外周面及び両端面における端子の周囲の部分に密接させる凹部が全周にわたって形成された押圧ローラを、その中心軸が前記転写シートの幅方向と平行になるとともに前記転写シートを挟んで前記乾電池本体と対向するように配置し、前記転写シートを加熱しながら長さ方向に送り、前記押圧ローラによって前記転写シートを前記乾電池本体上に押圧しながら前記乾電池本体及び前記押圧ローラを中心軸まわりに前記転写シートの送り方向に回転させ、少なくとも前記装飾層及び表面保護層を前記外周面及び両端面に転写することを特徴とする乾電池の製造方法である。
【0017】
また、請求項11の発明は、請求項9または請求項10の製造方法において、前記剥離層、表面保護層、装飾層、及び熱接着性樹脂層が前記基材シート上にロールコーティングまたはスクリーン印刷によって形成されたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態の乾電池1の一部破断側面図、図2は図1の乾電池1の平面図、図3は図1の乾電池1の底面図、図4は図1の乾電池1の金属容器3の断面図である。
【0019】
本実施形態の乾電池1はアルカリ乾電池であって、円柱状の乾電池本体2を備えている。乾電池本体2は、導電性を有する金属製の薄板を絞り加工してなる金属容器3を有し、金属容器3は、円筒状の胴部4と、胴部4の上端面を封閉する上端壁5とからなり、上端壁5には正極端子6が一体的に形成されている。胴部4の下端部は内方にほぼ直角に折り曲げられており、折曲部4aを形成している。
【0020】
金属容器3の内部は、セパレータ7によって、中央部の負極室8と、その周囲に形成された環状の正極室9とに仕切られており、金属容器3の下端開口は樹脂製の封口体10によって封閉されている。負極室8には、負極活物質である亜鉛粉末と電解液とを混合しこれにゲル化剤を加えたゲル状物が充填されている。一方、正極室9には、正極活物質である二酸化マンガンの成形体が収容されている。負極室8のゲル状物は、集電棒11を介して、容器3の下端部に取り付けられた負極端子12と導通している。
【0021】
金属容器3の胴部4の外周面上には外装層13が筒状に設けられ、図2、3に示すように、金属容器3の上下両端面には、周縁部に沿って外装層14、15が帯状に設けられている。外装層13〜15は、後述するように、転写によって金属容器3上に同時に形成される。外装層13〜15は、図4に示すように、金属容器3の外面に接着される接着層16と、絵柄、商品名、製造会社社名、注意事項等を有する装飾層17と、表面保護層18と、剥離層19とを順次積層したものである。
【0022】
図5は金属容器3上に外装層13〜15を形成するための転写シート21の断面図であり、帯状の基材シート20の片面に、剥離層19と、表面保護層18と、装飾層17と、接着層16とが順次積層されている。この転写シート21の接着層16が金属容器3の外面に接着すると、転写シート21が基材シート20と剥離層19の間で層間剥離し、金属容器3の外面上に、接着層16、装飾層17、表面保護層18、及び剥離層19が転写されて外装層13が形成される。
【0023】
接着層16に好適な材料としては、例えば、熱接着剤(ヒートシール剤)、粘着剤等が挙げられるが、金属容器3の外面上に防錆のために設けられたニッケルメッキ層に接着するものは少ない。そのようなものとしては、アルミニウムのような金属を含む包装材料用の熱接着剤、アイオノマー、PP、EVA、PET等が用いられるが、ニッケルメッキ層表面との密着性、低温でのヒートシール適性等の点からEVA系エマルジョン(エチレン−酢酸ビニル共重合体)が好適であり、また、ウレタン系の二液硬化型樹脂も用いられる。また、粘着剤でもニッケルメッキ表面に良好に接着するものであり、その粘着剤としては、アクリル系、ウレタン系、シリコン系のものが望ましい。なお、接着層16が粘着剤の場合には、粘着剤に貼り合わせる離型シートが必要となる。また、粘着剤・接着剤は感圧型であることが望ましい。
【0024】
粘着層の厚さは、外装層の薄膜化という本来の目的からして薄い方が望ましい。また、粘着層は、それよりも硬い金属容器3の表面と表面保護層16の間に挟み込まれるため、厚みが大きいと、表面保護層16の表面を押圧したり、引っかいたりした時に、粘着層が変形して外装層13〜15の外部に押し出されたり、外装層13〜15の表面が凹んだりするので、薄い方が望ましい。その一方で、特に粘着剤で顕著であるが、粘・接着剤とも厚みが大きいほど密着性は増加する。以上の点より、接着層16の厚さは0.1〜30μmが望ましく、接着層16が熱接着剤から成るなる場合には薄く形成することができるため、1〜5μmが望ましい。
【0025】
装飾層17はニッケルメッキの地肌を隠蔽する下地層と、絵柄、文字等の印刷層とから成っている。なお、接着層16に染料、顔料等を加えて接着層16が下地層を兼ねるようにした場合には、下地層は不要である。装飾層17の材質は、接着層16と表面保護層18に対して密着性が良いものであれば特に限定されない。そのような材料としては、ポリエステル、アクリル、ウレタン、メラミン等が望ましい。装飾層17はある程度厚い方が隠蔽効果が向上し、印刷も明瞭となるため、厚さは0.1〜10μmが望ましく、1〜3μmであればより望ましい。
【0026】
表面保護層18は、装飾層17を、摩耗、引っかき等の物理的損傷から保護するために形成される。そのような表面保護層18の材質としては、ポリエステル、アクリル、ウレタン、メラミン等が用いられる。表面保護層18の厚さは0.1〜10μmが望ましく、1〜3μmであればより望ましい。
【0027】
剥離層19は、転写時に基材シート20から速やかに剥離し、安定した外装層を形成するために重要である。剥離層19は基材シート20に付着するための適度の密着性を有していなければならない。剥離層19を形成するための材料としては、ポリエステル、アクリル、ウレタン、メラミン等が用いられる。なお、剥離層19の厚さは0.1〜2μmが望ましく、0.1〜1μmであればより望ましい。
【0028】
剥離層19の基材シート20に対する接着強度としては、印刷・塗布時には基材シート20に安定して付着する程度であり、転写時の接着層16と金属容器3の外面との接着力よりも小さくなければならない。なお、表面保護層18がこの程度の基材シート20との接着力を有していれば、剥離層としての機能も果たすことになるため、剥離層19は無くても良い。
【0029】
各層16〜19は基材シート20に塗布・積層されることによって形成される。なお、基材シート20の材料としては、適度の腰が有るPETフィルムが望ましい。熱転写の場合には、基材シート20が薄い方が熱伝導性が良いため、基材シート20の厚さは20〜50μmが望ましく、20〜25μmであればより望ましい。塗布方法としては、スクリーン印刷、もしくは、グラビア印刷、オフセット印刷のようなロールコーティングが有るが、塗布膜厚、精密度の点からグラビア印刷が好適である。各層は基材シート20側から積層され、金属容器3上に形成された外装層としての厚さは0.4〜52μmであり、5〜15μmであることが望ましい。
【0030】
転写シート21の幅は、乾電池本体2の両端面における正極端子6、負極端子12の周囲の部分も被覆するように、乾電池本体2の胴部4の軸方向の長さよりも若干長くなっている。正極側の端面は、正極端子6及びその周囲の凸部以外の部分を被覆するのが望ましいが、外観上の問題であるため、特に限定されるものではない。負極側の端面は、周縁部である胴部4の折曲部4aと負極端子12とが封口体10によって絶縁されているため、折曲部4aの表面を被覆することが短絡防止のために必要である。以上のように、転写シート21の幅は、胴部4の軸方向長さ+両端面の被覆部分の幅となる。
【0031】
次に、本発明の製造方法の一実施形態について説明する。
図6は転写装置の概略構成図、図7は図6のA方向矢視図である。図6に示すように、転写シート21は、一対のローラ22、23間に、長さ方向(矢印B方向)に繰り出し自在に張装されている。この実施形態では、転写シート21の接着層16は熱接着剤によって形成され、表面保護層18及び剥離層19は絶縁性を有する材料によって形成されている。
【0032】
乾電池本体2は、図示しない搬送機構によって転写シート21の接着層16側に連続して搬送され、図示しないクランプ機構によって両端がクランプされ、中心軸が転写シート21の幅方向と平行になるとともに外周面が転写シート21の接着層16に接するように配置される。クランプ機構は図示しない回転駆動装置に連結されており、該回転駆動装置を駆動すると、乾電池本体2が中心軸のまわりに転写シート21の送り速度とほぼ同じ速度で矢印C方向に回転するようになっている。
【0033】
転写シート21の基材シート20側には、押圧ローラ24が、その中心軸が転写シート21の幅方向と平行になるとともに転写シート21を挟んで乾電池本体2と対向するように配置されている。押圧ローラ24は転写シート21に対して接離自在で、図示しない回転駆動装置に連結されており、該回転駆動装置を駆動すると、中心軸のまわりに転写シート21の送り速度とほぼ同じ速度で矢印D方向に回転するようになっている。押圧ローラ24はゴム等の柔軟性を有する素材からなり、図7に示すように、軸方向の長さEが乾電池本体2の胴部4の軸方向の長さFよりも長く、乾電池本体2を押圧したときに、乾電池本体2の外面に沿って弾性変形する。これによって、転写シート21の両側端部21a、21bがほぼ直角に折り曲げられて乾電池本体2の上下両端面の周縁部に当接する。
【0034】
あるいは、図8に示すように、押圧ローラ24を、外周部に、乾電池本体2の胴部4の軸方向の長さと対応する幅を有し乾電池本体2の両端面の外装層14、15の幅に対応する深さを有する凹部25が全周にわたって形成されたものとし、この凹部25によって転写シート21を乾電池本体2の胴部4の外周面及び両端面における端子6、12の周囲の部分に密接させるようにしてもよい。このようにすると、転写シート21の両側端部が乾電池本体2の両端面に確実に密着するため、転写を安定して行うことができる。
【0035】
図6に示すように、乾電池本体2、押圧ローラ24よりも上流側に、ローラ20から繰り出された転写シート21の接着層16を加熱する熱源26が配置されている。
【0036】
ローラ22、23が回転して転写シート21が矢印B方向に繰り出されると、転写シート21の接着層16が熱源26によって加熱されて溶融する。そして、押圧ローラ24が、転写シート21を乾電池本体2の胴部4の外周面及び上下両端面の周縁部に押圧するとともに、押圧ローラ24及び乾電池本体2がそれぞれ矢印C、D方向に回転する。これによって、転写シート21が基材シート20と剥離層19の間で層間剥離し、接着層16、装飾層17、表面保護層18、及び剥離層19が乾電池本体2の胴部4の外周面及び上下両端面の周縁部に転写される。このうち、胴部4の外周面上に転写された部分によって外装層13が形成され、両端面に転写された部分によって外装層14、15が形成される。
【0037】
一つの乾電池本体2に転写が終了すると、ローラ22、23の回転が停止し、クランプ機構が、転写が終了した乾電池本体2を搬送機構に運び、その乾電池本体2は搬送機構によって次工程に搬送される。そして、クランプ機構が、搬送機構上の転写が終了していない裸の乾電池本体2をクランプして転写位置にセットする。そして、その乾電池本体2に上述した工程が繰り返されて転写が行われる。
【0038】
なお、押圧ローラ24が図8に示すような凹部25を有しないものである場合には、転写シート21の両側端部を乾電池本体2の上下両端面の周縁部により確実に密着させるために、図9に示すように、乾電池本体2の両側に、乾電池本体2の中心軸の方向に接離する加熱ホルダー27、27を設け、転写シート21の両側端部を治具(不図示)によって内側に折り曲げ、加熱ホルダー27、27によって乾電池本体2の両端面に押し付けるようにしても良い。
【0039】
また、図10、11に示すように、乾電池本体2の両側に、中心軸Lが乾電池本体2の中心軸に直交し、乾電池本体2の両端面に接離するローラ27、27を設け、転写シート21の両側端部を治具(不図示)によって内側に折り曲げ、ローラ27、27を中心軸Lまわりに回転させながらローラ27、27によって転写シート21の両側端部を乾電池本体2の両端面に押し付けるようにしても良い。
【0040】
なお、図9、10に示す機構を採用する場合には、押圧ローラ24は必ずしも柔軟性を有している必要が無く、金属や硬質樹脂によって形成しても良い。また、押圧ローラ24は、それ自体が内部に熱源を有する加熱型のものとしてもよく、その場合には外部の熱源26を無くしても良いし、外部の熱源26を予熱用として併用するようにしてもよい。
【0041】
また、接着層16が粘着剤からなる場合には、同様の形式で転写が行われるが、粘着剤は加熱する必要が無いため、熱源26を必要としない。
【0042】
このようにして形成された外装層13は、従来品(約210〜300μm)に比べて、乾電池本体2の胴部4の外周面上に形成される部分の厚みが大幅に削減され、その分、金属容器3の外径を拡大することができるので、電池容量が拡大する。
【0043】
なお、上記実施形態では、加熱した転写シートの熱接着剤層上で乾電池本体を回転させて転写シート上の積層体を乾電池本体上に転写するようにしているが、転写シートを熱接着性樹脂層が内面になるように乾電池本体の胴部の外周面上に巻装した後、転写シートを加熱して積層体を乾電池本体の胴部の外周面上に転写するようにしても良い。
【0044】
また、上記実施形態では、外周面と両端面の外装層を同時に形成するようにしているが、これらを別工程で形成するようにしても良い。また、両端面の外装層は転写以外の方法(例えば、塗工、貼着等)によって設けるようにしても良い。
【0045】
また、上述したように、乾電池本体の胴部等を形成する金属製の薄板の表面には、通常、防錆のためにニッケルメッキが施されていることが多く、熱接着剤の接着が困難な場合には、あらかじめ金属製薄板の表面に熱硬化性または熱可塑性樹脂によるコーティングを施しておいてもよい。特に深絞り加工前にコーティングを施す場合には、例えば、ポリエステル、ウレタン、ラテックスや、その他、エラストマー等の、深絞り加工に追随する樹脂を使用すればよい。
【0046】
また、図5に示すような転写シートによって外装層を形成する場合には、転写後の乾電池本体の表面には剥離層が形成されているので、その上にさらに転写シートが重なって加熱加圧されるようなことになっても、剥離層によって再転写が防止されることになる。したがって、乾電池の外形に正確に合わせて転写を行う必要が無く、製造が容易であるとともに転写速度の高速化も可能となる。
【0047】
また、乾電池によっては、乾電池本体2の胴部4を形成する金属容器3と負極端子12とを密着させるかしめを行うために、胴部4の外周面における負極側の部位に周方向に延びる幅1〜1.5mm、深さ1mm程度の環状の溝が形成されることがある。このような溝は、深さが200μm程度である場合には、転写が可能であるが、上述した深さの場合には転写が困難である。このような場合には、この溝30に、熱接着性樹脂や発泡インキを充填して胴部4の外周面を平坦にする。
【0048】
このような熱接着性樹脂としては、転写時に接着層16とスムーズに接着するように、低融点のものであることが好ましく、例えば、低融点のポリエチレン、低融点のポリプロピレン等を使用することができる。また、ホットメルト接着剤を使用してもよい。
【0049】
熱接着性樹脂を金属容器3の溝の内部に設ける方法としては、例えば、図12に示すように、転写前にディスペンサ30等によって溝31の内部に熱接着性樹脂32を充填する方法や、図13に示すように、ひも状の熱接着性樹脂32を溝31に沿って巻き付け、レーザー等の加熱ヘッドによって熱接着性樹脂32を加熱し、熱接着性樹脂32を切断するとともにその両端を融着固定する方法や、図14(a)に示すように、転写シート21の外装層13表面における溝31に対応する部位にディスペンサ30等によって熱接着性樹脂32を凸状に設けておき、図14(b)に示すように、熱接着性樹脂32を溝31に合わせて乾電池本体2に転写を行い、転写と同時に熱接着性樹脂32を溝31内部に充填する方法等が有る。なお、転写前に熱接着性樹脂32を溝31に充填する方法においては、転写シート21との密着性を向上するために、充填された熱接着性樹脂32の表面を研磨する研磨工程を設けるようにしてもてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、絶縁性を有する外装層を乾電池本体の上下両端面に設けているが、下端面における負極の周囲の部分にのみ設けるようにしても良い。
【0051】
また、転写シートの基材シートを熱収縮性を有するものとし、転写シートを熱接着剤層が内面になるように筒状に形成し、これを乾電池本体の胴部に外嵌し、転写シートを加熱して印刷層を乾電池本体の胴部の外周面に転写した後、転写シートを除去するようにしても良い。
【0052】
なお、この場合、転写シートを、筒状に形成した状態において、両端部が乾電池本体の胴部の軸方向両端からわずかに突出するように形成しておくと、転写シートが収縮したときに、転写シートの両端部が内方に折れ曲がって乾電池本体の上下両端面の周縁部に密着するので、乾電池本体の外周面と両端面に同時に外装層を形成することができる。
【0053】
なお、本発明は、アルカリ乾電池以外の乾電池にも適用することができる。また、本発明は、特に、小径の乾電池に適用した場合に効果が高い。
【0054】
【実施例】
幅50μm、厚さ25μmの帯状のPETフィルムにグラビア印刷で以下のコーティングを順次行って転写シートを作成した。
(剥離層) (乾燥時膜厚)
株式会社昭和インク工業所 ハクリニスK−7(商標) 1μm
(表面保護層)
株式会社昭和インク工業所 ハクリニス46−7(商標) 3μm
(装飾層)
株式会社昭和インク工業所 GG(商標) 2μm
(下地層)
株式会社昭和インク工業所 GG(商標) 1μm
(接着層)
中央理化工業株式会社製 アクアテックスEC1700(商標) 8μm
【0055】
この転写シートを、圧胴によって、加圧力15Kgf、圧胴温度190℃、転写速度3m/minで単三乾電池に転写すると、美麗な外装層が形成された。なお、両端面は図9のローラを用いて転写を行った。得られた乾電池について、以下の手順で評価を行った。
(絶縁性)
転写部分を一部削り、乾電池外周部のニッケル表面を露出させた。そして、露出部と外装層表面にそれぞれテスタの端子を当てて通電するか否かを確認したところ、通電は認められず、絶縁性が確認された。
(密着性)
乾電池の外装層表面にセロテープ(商標)を貼り、指の腹で押圧してセロテープと外装層とを完全に密着させた後、速やかにセロテープを剥離した。装飾層の結果、セロテープには外装層が付着せず、乾電池外周面と外装層の密着性が確認された。
(耐摩耗性)
乾電池の金属容器と同じ素材の鉄板に上記と同じ条件で転写を行った。このサンプルの転写膜を、学振型試験機によって、荷重200gで上質紙を当てて200回摩擦したところ、転写膜表面の破壊は確認されず、耐摩耗性が確認された。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来品と比べて乾電池本体の胴部の外周面上に形成される部分の厚みが大幅に削減され、その分、乾電池本体の外径を拡大することができるので、電池容量を拡大することができる。
【0057】
請求項2の乾電池は、外装層が絶縁性を有するとともに乾電池本体の下端面における負極端子の周囲の部分を被覆していることにより、負極の周囲の部分と負極端子が電気的に接触して放電するのを防止することができる。
【0058】
請求項7、8の乾電池は、乾電池本体の胴部の外周部における負極側の部位に形成された環状の溝が熱接着性樹脂または発泡インキによって外周面がほぼ平坦となるように埋められているため、外装層との密着性が良好であるとともに、外装層が凹んだり、破れたりすることがない。
【0059】
請求項10の製造方法によれば、転写シートを乾電池本体の胴部の外周面及び両端面における端子の周囲の部分に密接させる凹部が外周部に全周にわたって形成された押圧ローラを用いたことにより、転写シートが乾電池本体の両端面に確実に密着し、安定した転写を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の乾電池の一実施形態の一部破断側面図。
【図2】 図1の乾電池の平面図。
【図3】 図1の乾電池の底面図。
【図4】 図1の乾電池の金属容器の断面図。
【図5】 本発明の製造方法に使用される転写シートの断面図。
【図6】 転写装置の一例を示す概略構成図。
【図7】 図6のA−A線矢視図。
【図8】 押圧ローラの変形例の側面図。
【図9】 転写装置の他の例を示す概略斜視図。
【図10】 転写装置の他の例を示す概略斜視図。
【図11】 図10の右側面図。
【図12】 乾電池本体が外周面に溝を有する場合の製造方法の一例を示す説明図。
【図13】 乾電池本体が外周面に溝を有する場合の製造方法の他の例を示す説明図。
【図14】 乾電池本体が外周面に溝を有する場合の製造方法の他の例を示す説明図。
【図15】 従来の乾電池101の横断面図。
【符号の説明】
1 乾電池
2 乾電池本体
3 金属容器
4 胴部
13 外装層
16 接着層
17 装飾層
18 表面保護層
19 剥離層
Claims (11)
- 乾電池本体の胴部の外周面上に外装層が転写によって形成された乾電池であって、前記外装層が、少なくとも、前記外周面に接着される接着層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、表面保護層とを順次積層して成ることを特徴とする乾電池。
- 前記外装層が絶縁性を有するとともに前記乾電池本体の下端面における負極端子の周囲の部分を被覆していることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 前記接着層が熱接着性樹脂から成ることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 前記熱接着性樹脂から成る接着層の厚さが1〜5μmであることを特徴とする請求項3に記載の乾電池。
- 前記接着層がエチレン−酢酸ビニル共重合体から成ることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 前記接着層がアクリル系粘着剤から成ることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 前記乾電池本体の胴部の外周面における負極側の部位に周方向に延びる環状の溝が形成され、該溝が熱接着性樹脂によって前記外周面がほぼ平坦となるように埋められているとともに、平坦にされた前記外周面上に前記外装層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 前記乾電池本体の胴部の外周面における負極側の部位に周方向に延びる環状の溝が形成され、該溝が熱発泡性インキによって前記外周面がほぼ平坦となるように埋められているとともに、平坦にされた前記外周面上に前記外装層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乾電池。
- 基材シートの片面に、剥離層と、表面保護層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、熱接着性樹脂層とを順次積層した転写シートを、前記熱接着性樹脂層が内面となるように乾電池本体の胴部の外周面上に巻装し、前記転写シートを加熱して、少なくとも前記表面保護層及び装飾層を前記外周面上に転写することを特徴とする乾電池の製造方法。
- 帯状の基材シートの片面に、剥離層と、表面保護層と、絵柄、文字等を有する装飾層と、熱接着性樹脂層とを順次積層して成り、その幅が、乾電池本体の胴部の軸方向の長さよりも長く且つ両側端部を前記乾電池本体の両端面に沿うように折り曲げたときに前記各側端部がそれぞれ前記各端面における端子の周囲の部分を被覆するような長さを有する転写シートの前記熱接着性樹脂層側に、乾電池本体を、その中心軸が前記転写シートの幅方向と平行になるように配置し、前記転写シートの基材シート側に、外周部に前記転写シートを前記乾電池本体の胴部の外周面及び両端面における端子の周囲の部分に密接させる凹部が全周にわたって形成された押圧ローラを、その中心軸が前記転写シートの幅方向と平行になるとともに前記転写シートを挟んで前記乾電池本体と対向するように配置し、前記転写シートを加熱しながら長さ方向に送り、前記押圧ローラによって前記転写シートを前記乾電池本体上に押圧しながら前記乾電池本体及び前記押圧ローラを中心軸まわりに前記転写シートの送り方向に回転させ、少なくとも前記装飾層及び表面保護層を前記外周面及び両端面に転写することを特徴とする乾電池の製造方法。
- 前記剥離層、表面保護層、装飾層、及び熱接着性樹脂層が前記基材シート上にロールコーティングまたはスクリーン印刷によって形成されたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の乾電池の製造方法。
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