JP2001297749A - シート状電池用リード線部材、リード線部材製造用材料、及びリード線部材製造用材料の製造方法 - Google Patents

シート状電池用リード線部材、リード線部材製造用材料、及びリード線部材製造用材料の製造方法

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JP2001297749A
JP2001297749A JP2000108663A JP2000108663A JP2001297749A JP 2001297749 A JP2001297749 A JP 2001297749A JP 2000108663 A JP2000108663 A JP 2000108663A JP 2000108663 A JP2000108663 A JP 2000108663A JP 2001297749 A JP2001297749 A JP 2001297749A
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lead wire
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Satoru Yamazaki
哲 山崎
Atsuo Seki
篤夫 関
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SEKI GIKEN KK
Kyoritsu Chemical and Co Ltd
Original Assignee
SEKI GIKEN KK
Kyoritsu Chemical and Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の長さのリボン状金属の所定部位の両面
に、電解液に対する耐性に優れ、かつ吸湿性を有さない
プラスチックフィルムが十分強固に接着されており、該
プラスチックフィルム接着部位から電解液中に水分が侵
入したり、電解液が漏洩したりする恐れのないポリマー
電池等のシート状薄型電池用リード線部材を提供するこ
と。 【解決手段】 ポリマー電池等のシート状薄型電池用リ
ード線部材を、所定の長さに切断されたリボン状金属の
所定部位の両面に、オレフィン系樹脂フィルムを、金属
密着性付与剤を含有する熱可塑性エラストマー接着剤を
用い、上記リボン状金属に通電してその抵抗発熱を利用
して接着させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー電池等の
シート状電池用リード線部材および該部材製造用材料に
関する。さらに詳しくは、リボン状金属の所定部位の両
面にオレフィン系樹脂フィルムが優れた接着力で強固に
接着されているポリマー電池等のシート状電池用リード
線部材および該部材製造用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー電池は、一般に、封入袋に、正
極、負極、隔膜、電解液等を封入し、正極と負極にはそ
れぞれリード線部材を接続し、該リード線部材を封入袋
の外部に取り出す構造を有しており、上記リード線部材
には、リード線部材が封入袋のシール部において気密性
良く十分強固に接着されて封入袋外部に取り出されるよ
うに、リード線部材の導体である所定の長さのリボン状
金属の所定部位の両面、すなわちリード線部材が封入袋
のシール部と接する部分付近の両面にプラスチックフィ
ルムが接着されている。かかるポリマー電池の構造を模
式的に図示すれば、図3のとおりである。図3におい
て、4が封入袋、5が正極、6が負極、7が隔膜であ
り、XおよびX´がリード線部材、1および1´がリー
ド線部材の導体である所定の長さのリボン状金属、8お
よび8´が所定の長さのリボン状金属の所定部位に接着
されたプラスチックフィルムであり、4´が封入袋のシ
ール部である。そして、封入袋には、一般に、金属箔と
オレフィン系樹脂フィルムのラミネートフィルムが、オ
レフィン系樹脂フィルム側を内側にして、多用されてい
る。また、リード線部材としては、一般に、所定の長さ
のリボン状金属の所定部位にアクリル酸変性ポリエチレ
ン、アクリル酸変性ポリプロピレンアイオノマー等の酸
変性オレフィン系樹脂のフィルムを熱融着させてなるリ
ード線部材が多用されている。
【0003】しかし、上記のような従来のポリマー電池
では、それに用いられている上記の所定の長さのリボン
状金属に酸変性オレフィン系樹脂フィルムを熱融着させ
てなるリード線部材において、所定の長さのリボン状金
属と酸変性オレフィン系樹脂フィルムの接着が十分強固
でなく、また、酸変性オレフィン系樹脂フィルムが電解
液に対する耐性が劣ると共に、吸湿性を有していて、リ
ード線部材の酸変性オレフィン系樹脂フィルム接着部位
から電解液中に水分が侵入して電池性能が低下したり、
電解液が漏洩したりすることがあるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の状況に鑑み、所定の長さのリボン状金属の所定部
位の両面に、電解液に対する耐性に優れ、かつ吸湿性を
有さないプラスチックフィルムが十分強固に接着されて
おり、該プラスチックフィルム接着部位から電解液中に
水分が侵入したり、電解液が漏洩したりする恐れのない
シート状電池用リード線部材を提供することにある。本
発明のリード線部材は特にポリマー電池において好適に
用いられるが、その他のシート状電池であっても無論適
用することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記本発明の
目的を達成するために、第一の発明として、所定の長さ
に切断されたリボン状金属の所定部位の両面に、オレフ
ィン系樹脂フィルムが、金属密着性付与剤を含有する熱
可塑性エラストマー接着剤を用い、上記リボン状金属に
通電してその抵抗発熱を利用して接着されてなることを
特徴とするシート状電池用リード線部材を提供する。
【0006】また、本発明は、上記本発明の目的を達成
するために、第二の発明として、連続した長尺のリボン
状金属の所定間隔をあけた所定部位の両面に、オレフィ
ン系樹脂フィルムが、金属密着性付与剤を含有する熱可
塑性エラストマー接着剤を用い、上記リボン状金属に通
電してその抵抗発熱を利用して接着されてなることを特
徴とするシート状電池用リード線部材の製造用材料をも
提供する。
【0007】本発明によれば、電解液に対する耐性に優
れ、かつ吸湿性を有さないオレフィン系樹脂フィルム
が、金属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラストマー
接着剤という特定の接着剤を用い、かつ該接着剤による
接着を、リボン状金属に通電してその抵抗発熱を利用す
るという特定の手段によってリボン状金属を内部加熱し
て行うことの相乗効果によって、リボン状金属に十分強
固に接着され、したがって、プラスチックフィルム接着
部位から電解液中に水分が侵入したり、電解液が漏洩し
たりする恐れのないシート状電池用リード線部材が提供
される。
【0008】また、本発明で採用する上記のリボン状金
属に通電してその抵抗発熱を利用して内部加熱を行う接
着方法は、従来の例えばヒートプレス機等による外部加
熱による接着方法より、短時間で効率良くオレフィン系
樹脂フィルムをリボン状金属に接着させることができる
ので、本発明の第一の発明のリード線部材および第二の
発明のリード線部材製造用材料は短時間で効率良く製造
することができる。本発明の第一の発明のリード線部材
は、第二の発明のリード線部材製造用材料を所定の寸法
に切断することにより容易に製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第一の発明のリード線部
材の一例を模式的に図1に示す。図1において、(a)
はリード線部材の上面図であり、(b)はA、A´線の
断面図である。また、本発明の第二の発明のリード線部
材製造用材料の一例を模式的に図2に示す。図2はリー
ド線部材製造用材料の上面図であり、そのA、A´線の
断面は図1の(b)と同様である。図1および2におい
て、1がリボン状金属、2がオレフィン系樹脂フィル
ム、3が金属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラスト
マー接着剤であり、図1および2の例においては、図1
の(b)に示すように、リボン状金属1の両面に、オレ
フィン系樹脂フィルム2が、熱可塑性エラストマー接着
剤3を介して、リボン状金属1の断面全周にわたってピ
ンホールなど一切生じることなく、強固に接着されてい
る。
【0010】本発明のリード線部材あるいはその製造用
材料で用いるリボン状金属としては、特に制限する必要
はないが、一般に、アルミニウム、ステンレス、ニッケ
ル、銅、あるいは真鍮等が適宜用いられる。このリボン
状金属の幅、厚さは、必要に応じて適宜設定することが
できるが、一般に、幅3〜10mm、厚さ10〜200
μmが適当である。また、第一の発明のリード線部材の
場合、その長さも必要に応じて適宜設定することができ
るが、一般に50〜100mmが適当である。また、第
二の発明のリード線部材製造用材料の場合も、その長さ
を必要に応じて適宜設定することができるが、この場
合、リボン状金属は連続した長尺のものであるから、フ
ープ状に巻いて取り扱うのが一般に便利である。
【0011】また、本発明で用いるオレフィン系樹脂フ
ィルムも、オレフィン系樹脂フィルムであれば特に制限
する必要はないが、一般に、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、エチレン−α−オレフィン共重
合体フィルム等が適宜用いられる。このオレフィン系樹
脂フィルムの厚さは、必要に応じて適宜設定することが
できるが、一般に、20〜100μmが適当である。ま
た、このオレフィン系樹脂フィルムの長さ、幅も、必要
に応じて適宜設定することができるが、一般に、長さは
8〜16mm、幅はリボン状金属の幅より2〜6mm広
いことが適当である。
【0012】また、本発明で用いる接着剤としては、金
属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラストマー接着剤
が用いられる。金属密着性付与剤を含有させるベースの
熱可塑性エラストマー接着剤としては、公知の各種熱可
塑性エラストマー接着剤を適宜選択して用いることがで
きるが、スチレン系ブロック共重合体、ポリウレタン系
共重合体、あるいはエチレンプロピレン系共重合体等の
エラストマーを主成分とし、これにロジン系、石油系等
の粘着付与樹脂等を配合したゴム系ホットメルト接着剤
が好ましく用いられる。これらの中でも、スチレン系ブ
ロック共重合体、例えばスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−ス
チレンブロック共重合体などを主成分とするゴム系ホッ
トメルト接着剤が特に好ましく用いられる。また、上記
のような熱可塑性エラストマー接着剤に配合する金属密
着性付与剤としては、チタネート系、シラン系等のカッ
プリング剤、プライマー剤等を適宜用いることができ
る。チタネート系カップリング剤の例としては、テトラ
オクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネー
ト、テトライソプロピルビス(ジオクチホスファイト)
チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−
1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネ
ート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェ
ート)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、トリス(ジオクチル
パイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピ
ルジオクチルパイロホスフェートチタネート、イソプロ
ピルトリ(N−アミノエチルアミノエチル)チタネー
ト、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イ
ソプロピルトリス(ドデシルベンゼンスルフォニル)チ
タネート等が挙げられ、チタネート系プライマー剤の例
としては、テトライソプロピルチタネート、テトラブチ
ルチタネート、テトラステアリルチタネート、2−エチ
ルヘキシルチタネート、チタニウムラクテート等が挙げ
られる。好ましくはチタネート系カップリング剤が適当
である。また、シラン系カップリング剤の例としては、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルフェニルジ
メトキシシラン等のビニルアルコキシシラン等が挙げら
れる。これらの金属密着性付与剤は、必要に応じて二種
以上を併用することもできる。また、金属密着性付与剤
の配合量は、必要に応じて適宜設定することができる
が、一般に、熱可塑性エラストマー接着剤の樹脂成分1
00重量部に対して1〜5重量部が好ましい。
【0013】本発明でリボン状金属とオレフィン系樹脂
フィルムの接着に際して採用する上記のリボン状金属に
通電して抵抗発熱させ、リボン状金属を内部加熱する方
法は、公知の抵抗加熱装置(例えば、ミヤチテクノス社
製、ME−35A)等を用いてリボン状金属に適宜通電
することにより行うことができる。通電する電圧、電流
量、通電時間等の諸条件は、用いた接着剤の種類とその
特性、用いたオレフィン系樹脂フィルムの種類とその耐
熱特性等に応じて適宜選択される所望のリボン状金属の
内部加熱温度、用いたリボン状金属の種類等必要に応じ
て適宜設定することができるが、一般に、電圧2〜5
V、電流量50〜150A好ましくは80〜100A、
通電時間0.1〜1.0秒好ましくは0.1〜0.6秒
が適当である。リボン状金属の内部加熱温度は、上記の
とおり用いた接着剤の特性、用いたオレフィン系樹脂フ
ィルムの特性等に応じて適宜選択することができるが、
一般に、90〜170℃好ましくは120〜160℃が
適当である。
【0014】本発明の第一の発明のリード線部材の製造
は、一般に、まず第二の発明のリード線部材製造用材料
を製造し、該リード線部材製造用材料を所定の寸法に適
宜切断して行われる。本発明の第二の発明のリード線部
材製造用材料の製造は、上記金属密着性付与剤を含有す
る熱可塑性エラストマー接着剤を用い、該接着剤による
接着を上記のリボン状金属に通電してその抵抗発熱を利
用する手段を採用して行う限りにおいて、その製造態様
は特に制限されるものではないが、一般に、次のように
して効率良く製造することができる。すなわち、まず、
用いるリボン状金属の幅より広い所定の幅の、連続した
長尺のテープ状オレフィン系樹脂フィルムの片面に、上
記接着剤をトルエン、ノルマルヘキサン、キシレン等の
有機溶剤に溶解した溶液を塗布し、しかる後有機溶媒を
除去して、乾燥した接着剤の塗膜の設けられたテープ状
オレフィン系樹脂フィルムを準備する。この際、接着剤
の塗膜の厚さは、必要に応じて適宜設定することができ
るが、一般に、乾燥膜基準で3〜30μmが適当であ
る。次いで、この乾燥した接着剤の塗膜の設けられたテ
ープ状のオレフィン系樹脂フィルムを所定の寸法に裁断
し、該所定の寸法の裁断片を所定間隔で連続した長尺の
リボン状金属の両面に配置し、リボン状金属の該裁断片
の配置部位付近に抵抗加熱装置等を用いて通電して、リ
ボン状金属の該裁断片の配置部位を抵抗発熱させて内部
加熱すると同時に加圧して、該裁断片をリボン状金属に
接着させて、リード線部材製造用材料を効率良く製造す
ることができる。この際、上記裁断片の配置部位の加圧
は、公知のプレス機等の加圧手段を適宜用いて行うこと
ができる。かける圧力は、用いるオレフィン系樹脂フィ
ルムの特性、用いる接着剤の特性、リボン状金属の内部
加熱温度等必要に応じて適宜設定することができるが、
一般に、0.5〜10kg/cm2 、好ましくは2〜1
0kg/cm2 が適当である。また、リボン状金属の上
記裁断片の配置部位付近に通電するに先立ち、必要に応
じて、リボン状金属の上記裁断片の配置部位を、加圧す
ると共に、外部から加熱して、上記裁断片をリボン状金
属に仮接着しても良い。さらには別の、リード線部材製
造用材料の製造工程の好適な一例を図4および図5に基
づいて説明する。まず、図4に示すように、長尺のリボ
ン状金属1が、送り装置9から巻取り装置10へ定ピッ
チで送られる。このときのピッチはリボン状金属1に接
着させるオレフィン系樹脂フィルム2の間隔dに基づい
て適宜設定される。次に、前述したような、接着剤の塗
膜を設けたテープ状のオレフィン系樹脂フィルム2´
を、供給装置11から前記リボン状金属の送り方向(矢
印Aの方向)に直交して供給する。その際、図5に示す
ようなチャック12等の手段により、テープ状のオレフ
ィン系樹脂フィルム2´における接着剤を塗布した面2
´aを内側にしてリボン状金属1の両面を挟むように引
き出すことができる。続いて、プレス機13により加圧
するとともに、プレス機13の前後に配置されリボン状
金属1に接続される電極14間に通電して抵抗加熱する
ことにより接着を行う。また、テープ状のオレフィン系
樹脂フィルム2´はカッター15等により切断され、リ
ボン状金属1上に所定間隔dをおいて接着されるオレフ
ィン系樹脂フィルム2となる。ここで、カッター15等
による切断は、抵抗加熱により接着させる工程の前でも
後でも良い。さらに、電極14は、リボン状金属1を間
において配置する電極部材14a、14bから構成し、
プレス機13が加圧するのに連動してリボン状金属1を
挟み込むように接続することができる。かくして製造さ
れたリード線部材製造用材料Yを所定寸法に適宜切断す
ることにより、本発明の第一の発明のリード線部材を容
易に得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0016】実施例1 厚さ40μm、幅500mm、長さ1000mの未延伸
ポリプロピレンフィルム(CPP)の片面に、溶液状接
着剤(協立化学産業(株)製、XP005A/B)を乾
燥膜基準で20μmの厚さに塗布し、100℃に10分
間保持して塗布した溶液状接着剤を乾燥させた。上記溶
液状接着剤は、スチレン系ブロック共重合体を主成分と
し、これに石油系の粘着付与樹脂等を配合したゴム系ホ
ットメルト接着剤をトルエンで溶解して溶液状となし、
この接着剤溶液に金属密着性付与剤としてチタネート系
カップリング剤(イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート)を、該接着剤溶液の樹脂分100重量部に対
して2重量部添加してなるものである。次いで、上記乾
燥された接着剤の塗膜の設けられたCPPフィルムを巾
16mmに裁断して、長さ300mのテープ状裁断片を
得た。この裁断片を、厚さ100μm、幅6mm、長さ
500mのリボン状銅の両面に、45mmの間隔で、該
裁断片の接着剤の塗膜がリボン状銅に接するように配置
し、該裁断片をヒートプレス機により2秒間、120
℃、2kg/cm2 に加熱、加圧してリボン状銅に仮接
着し、次いで該裁断片を目玉クリップにて約2kg/c
2 の圧力で圧着させると共に、リボン状銅の該裁断片
の配置部位付近に抵抗加熱装置(ミヤチテクノス社製、
ME−35A)を用いて、2.5V、70〜80Aの電
流を0.2秒間通電して、リボン状銅の該裁断片の配置
部位を約160℃に内部加熱し、該裁断片をリボン状銅
に接着させてリード線部材製造用材料を得た。この得ら
れたリード線部材製造用材料を、長さ61mm(上記接
着された裁断片の中心線が、リボン状銅の一方の端から
18mm、他方の端から43mmの位置になるよう)に
切断してリード線部材を得た。
【0017】しかして、アルミニウム箔にCPPフィル
ムを積層したアルミニウムラミネートフィルムを、封入
袋として、CPPフィルム面を内側にして用い、該封入
袋中に、上記得られたリード線部材を、接着されている
リボン状CPPフィルムの裁断片が該封入袋のシール部
に一致するように挿入し、該封入袋のシール部をインパ
ルスヒーターにより2秒間、210℃、2kg/cm2
に加熱、加圧してシールし、該封入袋中に上記得られた
リード線部材を封入した。このリード線部材を封入した
封入袋のシール部における、上記得られたリード線部材
のリボン状CPPフィルムの裁断片と、そのリボン状銅
とのT剥離強度を、引張り速度50mm/minにて測
定した。その測定結果を表1に示した。また、上記と同
様のアルミニウムラミネートフィルムを封入袋として用
い、該封入袋中に、上記と同様に上記得られたリード線
部材を挿入し、かつエチレンカーボネートとジエチルカ
ーボネートを1:1の体積比率で混合し、六フッ化リン
酸リチウムを1mol/lとなるように溶解した電解液
を注入して、該封入袋のシール部を上記と同様にしてシ
ールし、該封入袋中に上記得られたリード線部材および
上記電解液を封入した。このリード線部材および電解液
を封入した封入袋(寸法60mm×100mm、ヒート
シール巾10mm、電解液7cc)を80℃に一週間保
持したが、電解液漏れは一切認められなかった。
【0018】実施例2 実施例1において、リボン状銅に代えてリボン状ニッケ
ルを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリード線
部材製造用材料を作製し、それを切断してリード線部材
を作製した。この得られたリード線部材を用い、実施例
1と同様にして、該リード線部材を封入した封入袋を作
製し、そのシール部におけるリード線部材のリボン状C
PPフィルムの裁断片と、そのリボン状ニッケルとのT
剥離強度を測定した。その測定結果を表1に示した。ま
た、実施例1と同様にして、上記得られたリード線部材
および実施例1で用いたと同様の電解液を封入した封入
袋(寸法60mm×100mm、ヒートシール巾10m
m、電解液7cc)を作製し、それを実施例1と同様の
条件で一週間保持したが、電解液漏れは一切認められな
かった。
【0019】実施例3 実施例1において、リボン状銅に代えてリボン状アルミ
ニウムを用い、かつ通電条件を2.5V、128〜13
8A、0.3秒とし、内部加熱温度を約154℃とした
こと以外は、実施例1と同様にしてリード線部材製造用
材料を作製し、それを切断してリード線部材を作製し
た。この得られたリード線部材を用い、実施例1と同様
にして、該リード線部材を封入した封入袋を作製し、そ
のシール部におけるリード線部材のリボン状CPPフィ
ルムの裁断片と、そのリボン状アルミニウムとのT剥離
強度を測定した。その測定結果を表1に示した。また、
実施例1と同様にして、上記得られたリード線部材およ
び実施例1で用いたと同様の電解液を封入した封入袋
(寸法60mm×100mm)ヒートシール巾10m
m、電解液7cc)を作製し、それを実施例1と同様の
条件で一週間保持したが、電解液漏れは一切認められな
かった。
【0020】
【表1】
【0021】〈ヒートショック条件〉 −40℃×30分:85℃×30分 〈破壊モード〉 B:Ni面剥離、C:Al面剥離、CF:接着剤凝集破
壊、A:Cu面剥離、F:外装アルミニウムラミネート
フィルム面剥離
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、所定の長さのリボン状
金属の所定部位の両面に、電解液に対する耐性に優れ、
かつ吸湿性を有さないオレフィン系樹脂フィルムが十分
強固に接着されており、該オレフィン系樹脂フィルム接
着部位から電解液中に水分が侵入したり、電解液が漏洩
したりする恐れのないシート状電池用リード線部材、お
よび該リード線部材製造用材料が提供される。また、本
発明のシート状電池用リード線部材、および該リード線
部材製造用材料は、短時間で効率良く製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の発明のリード線部材の一例を
模式的に示す図である。
【図2】 本発明の第二の発明のリード線部材製造用材
料の一例を模式的に示す図である。
【図3】 一般的ポリマー電池の一例の構造を模式的に
示す図である。
【図4】 本発明のリード線部材製造用材料の製造工程
を説明する図である。
【図5】 図4のZ−Z´断面図である。
【符号の説明】
1 リボン状金属 1´ リボン状金属 2 オレフィン系樹脂フィルム 2´a 接着剤を塗布した面 3 金属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラスト
マー接着剤 4 封入袋 4´ 封入袋のシール部 5 正極 6 負極 7 隔膜 8 プラスチックフィルム 8´ プラスチックフィルム 9 送り装置 10 巻取り装置 11 供給装置 12 チャック 13 プレス機 14 電極 14a 電極部材 14b 電極部材 15 カッター d 間隔 X リード線部材 X´ リード線部材 Y リード線部材製造用材料
フロントページの続き (72)発明者 関 篤夫 新潟県南魚沼郡塩沢町早川354−32 セキ 技研株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA17 FF04 GG09 HH02 5H022 AA09 BB12 BB22 CC03 CC08 CC11 EE06 KK08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さに切断されたリボン状金属の
    所定部位の両面に、オレフィン系樹脂フィルムが、金属
    密着性付与剤を含有する熱可塑性エラストマー接着剤を
    用い、上記リボン状金属に通電してその抵抗発熱を利用
    して接着されてなることを特徴とするシート状電池用リ
    ード線部材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性エラストマー接着剤が、スチレ
    ン系ブロック共重合体を主成分とし、これに粘着付与樹
    脂などが配合されている熱可塑性エラストマー接着剤で
    ある請求項1記載のシート状電池用リード線部材。
  3. 【請求項3】 連続した長尺のリボン状金属の所定間隔
    をあけた所定部位の両面に、オレフィン系樹脂フィルム
    が、金属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラストマー
    接着剤を用い、上記リボン状金属に通電してその抵抗発
    熱を利用して接着されてなることを特徴とするシート状
    電池用リード線部材製造用材料。
  4. 【請求項4】 熱可塑性エラストマー接着剤が、スチレ
    ン系ブロック共重合体を主成分とし、これに粘着付与樹
    脂などが配合されている熱可塑性エラストマー接着剤で
    ある請求項3記載のシート状電池用リード線部材製造用
    材料。
  5. 【請求項5】 定ピッチで送られる長尺のリボン状金属
    に対し、金属密着性付与剤を含有する熱可塑性エラスト
    マー接着剤を塗布したテープ状のオレフィン系樹脂フィ
    ルムが、前記熱可塑性エラストマー接着剤を塗布した面
    を内側にして前記リボン状金属の両面を挟むように前記
    リボン状金属の送り方向に直交して供給され、前記供給
    された部位を加圧するとともに前記リボン状金属に通電
    して抵抗加熱により接着し、前記接着したオレフィン系
    樹脂フィルムを前記テープ状のオレフィン系樹脂フィル
    ムから分離する動作を、前記リボン状金属の所定間隔を
    おいて繰り返す請求項3又は4記載のシート状電池用リ
    ード線部材製造用材料の製造方法。
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