JP3718706B2 - デルタ・シグマ変調装置 - Google Patents

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    • H03M3/418Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the number of quantisers and their type and resolution having multiple quantisers arranged in cascaded loops, each of the second and further loops processing the quantisation error of the loop preceding it, i.e. multiple stage noise shaping [MASH] type all these quantisers being single bit quantisers

Description

本発明は音声や通信分野等で使用されるデルタ・シグマ型アナログ・ディジタル(AD)変換器に適用されるデルタ・シグマ変調装置に関するものである。さらに特定的には、この発明は2段以上のデルタ・シグマ変調器をカスケード接続したデルタ・シグマ変調装置に関するものである。
従来、しばしばデルタ・シグマ型AD変換器と称せられるオーバーサンプリング型AD変換器は周知となっている。デルタ・シグマ型AD変換器は、アナログ信号を極めて高いオーバーサンプリング・レートでディジタル化すると同時に、ノイズを高い周波数領域へ押しやるノイズシェーピングを遂行し、ノイズシェーピング後にディジタルフィルタ処理を行う。これによって、デルタ・シグマ型AD変換器は、デルタ・シグマ変調器の量子化出力よりも高い有効分解能を実現できる。その後、デシメーションを用いて有効サンプリングレートがナイキスト・レートに戻される。
図2は一般的なカスケード型のデルタ・シグマAD変換器を示すブロック図である。図2において、A1,A2,A3はそれぞれデルタ・シグマ変調器を示している。このデルタ・シグマ変調器A1,A2,A3は、1次もしくは2次のデルタ・シグマ変調器で構成され、相互にカスケード接続されていて、1段目のデルタ・シグマ変調器A1に外部からアナログ入力AINが供給される。
1次もしくは2次のデルタ・シグマ変調器は安定であることが知られている。そのため、1次もしくは2次の複数個のデルタ・シグマ変調器をカスケード接続し、結果として高次の変調器を使うことによって、ノイズシェーピングの効果を増し、通過域のノイズレベルを下げることが行われる。
Δ1,Δ2はデルタ・シグマ変調器A1,A2の出力信号をそれぞれ微分する微分器を示している。Fは1段目のデルタ・シグマ変調器A1の出力信号から微分器Δ1,Δ2の出力信号を減じる加算器を示している。DFは加算器Fの出力信号に対してデシメーション処理を行うディジタルデシメーションフィルタを示し、TはディジタルデシメーションフィルタDFの出力信号を遅延させる遅延器を示している。遅延器Dからディジタル出力DOUTが得られる。
このように、微分器Δ1,Δ2と加算器Fとを設けて、1段目のデルタ・シグマ変調器A1の出力信号と、2段目と3段目のデルタ・シグマ変調器A2,A3の出力信号の微分信号とを加算合成するようにしている。これによって、前段のデルタ・シグマ変調器A1の量子化ノイズを消去し、最終段の量子化ノイズA3を高い周波数域へ押しやり、その後ディジタルデシメーションフィルタDFにて、高周波側に追いやられたノイズを落とすようにしている。その結果、高い信号対ノイズ比を実現することができる。
図3は先行技術のデルタ・シグマ変調装置の一例を示すブロック図である。このデルタ・シグマ変調装置は、2次のデルタ・シグマ変調器(ノイズシェーピング回路)を2段縦続接続した構成を有している。この技術については、特許文献1、特許文献2などに記載がある。
図3において、符号1は入力端子を示し、符号3,6,14,17,26,28はそれぞれ加算器を示し、符号5,7,16,18はそれぞれ積分器を示し、8,19はそれぞれ量子化器を示し、符号100,101はそれぞれディジタル・アナログ(DA)変換器を示している。符号11,12,13,21,22,25はそれぞれ演算器を示し、符号9,10はそれぞれ遅延器を示し、符号23,24はそれぞれ微分器を示している。符号27は出力端子を示している。
加算器3は、入力端子1から加えられるアナログ信号からDA変換器100から出力されるアナログ信号を減じる。積分器5は、加算器3から出力されるアナログ信号を積分する。加算器6は、積分器5から出力されるアナログ信号からDA変換器100から出力されるアナログ信号を減じる。積分器7は、加算器6から出力されるアナログ信号を積分する。量子化器8は、積分器7から出力されるアナログ信号に対応したディジタル信号を出力する。DA変換器100は、量子化器8のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して加算器3,6へ入力する。演算器11は、量子化器8から加算器3へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器100のアナログ出力信号をa1倍して加算器3に入力する。演算器12は、量子化器8から加算器6へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器100のアナログ出力信号をa2倍して加算器6に入力する。加算器28は、積分器7から出力されるアナログ信号からDA変換器100から出力されるアナログ信号を減じる。以上の構成で、1段目のデルタ・シグマ変調器A1が構成される。
演算器13は加算器28から出力されるアナログ信号を1/c倍して出力するスケーリングを行う。加算器14は、演算器13から出力されるアナログ信号からDA変換器101から出力されるアナログ信号を減じる。積分器16は、加算器14から出力されるアナログ信号を積分する。加算器17は、積分器16から出力されるアナログ信号からDA変換器101から出力されるアナログ信号を減じる。積分器18は、加算器17から出力されるアナログ信号を積分する。量子化器19は、積分器18から出力されるアナログ信号に対応したディジタル信号を出力する。DA変換器101は、量子化器19のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して加算器14,17へ入力する。演算器21は、量子化器19から加算器14へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器101のアナログ出力信号をa3倍して加算器14に入力する。演算器22は、量子化器19から加算器17へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器101のアナログ出力信号をa4倍して加算器17に入力する。以上の構成で、2段目のデルタ・シグマ変調器A2が構成される。
遅延器9,10は、縦続接続されていて、量子化器8のディジタル出力信号を2クロック分遅延させる。微分器23,24は、縦続接続されていて、量子化器19のアナログ出力信号を各々微分する。以上の構成で、微分器Δ1が構成されている。
演算器25は、微分器Δ1の出力信号に対してc倍して出力するスケーリングを行う。
加算器26は、遅延器10の出力信号と演算器25の出力信号とを加算して出力端子27へ供給する。
以上の構成において、デルタ・シグマ変調装置は、以下のように動作する。すなわち、入力端子1に加えられたアナログ入力信号から、DA変換器100のアナログ出力信号を演算器11でa1倍した信号が、加算器3によって減じられる。加算器3のアナログ出力信号は、積分器5によって積分される。
積分器5のアナログ出力信号から、DA変換器100のアナログ出力信号を演算器12でa2倍した信号が、加算器6によって減じられる。加算器6のアナログ出力信号は、積分器7によって積分される。
積分器7の出力信号は、量子化器8によってアナログ・ディジタル変換され、遅延器9,10を通して加算器26へ入力される。
積分器7の出力信号から、DA変換器100のアナログ出力信号が加算器28で減じられる。これによって、量子化器1の量子化ノイズのみが次段のデルタ・シグマ変調器(2次ノイズシェーピング変調器)に加えられる。このとき、加算器28の出力信号は演算器13によってスケーリングされる。すなわち、加算器28の出力信号は演算器13によって電圧レベルが1/c倍(c>1)に縮小される。
そして、演算器13でスケーリングされたアナログ信号から、DA変換器101のアナログ出力信号を演算器21でa3倍した信号が、加算器14によって減じられる。加算器14のアナログ出力信号は、積分器16によって積分される。
積分器16のアナログ出力信号から、DA変換器101のアナログ出力信号を演算器22でa4倍した信号が、加算器17によって減じられる。加算器17のアナログ出力信号は、積分器18によって積分される。
積分器18の出力信号は、量子化器19によってアナログ・ディジタル変換され、微分器23,24で微分された後、スケーリングを行う演算器25でc倍されて、加算器26へ入力される。
そして、加算器26において、遅延器9,10の出力信号と演算器25の出力信号とが加算されて、出力端子27より出力される。
ここで、入力端子1から量子化器8の出力までは2次のデルタ・シグマ変調器A1を構成している。また、演算器13の入力から量子化器19の出力までは2次のデルタ・シグマ変調器A2を構成している。
このデルタ・シグマ変調器A1の入力をX、出力をy1、デルタ・シグマ変調器A2の出力をy2、量子化器8の量子化ノイズをE1、量子化器19の量子化ノイズをE2、演算器11,21の利得係数a1,a2の値をそれぞれ1、演算器12,22の利得係数a2,a4の値をそれぞれ2とすると、デルタ・シグマ変調器A1の出力y1は以下の式(1)で表される。
y1=Z-2X+(1−Z-12E1 ………(1)
一方、量子化器19の出力y2は、以下の式(2)で表される。
y2=−Z-2E1/C+(1−Z-12E2 ………(2)
また、スケーリングファクタを構成する演算器25の出力y3は、以下の式(3)で表される。
y3=−(1−Z-12Z-2E1+C(1−Z-14E2 ………(3)
したがって、出力端子27に現れる出力yは、以下の式(4)で表されることになる。
y=Z-4X+C(1−Z-14E2 ………(4)
当業者にはよく知られているように、出力の量子化ノイズは、後段の量子化器19の量子化ノイズについて4次の高周波域への整形がなされたものだけとなる。
図4は他の先行技術を示すブロック図である。この例に関しては特許文献3に記載されている。詳しい説明は省略するが、図3との違いは、1段目のデルタ・シグマ変調器A1を2段目のデルタ・シグマ変調器A2にカスケード接続する際の加算器28を削除し、その代わりにディジタル加算器29Aを設け、ディジタル加算器29Aにて加算器28と同様の処理を行うようにしたものである。このことによって、キャパシタの数を減らし、製造コストの削減を図ることができる。
特公平08−028666号公報 米国特許第5,061,928号明細書 特開平07−202707号公報
従来、カスケード接続型のデルタ・シグマ変調器では、良好な分解能を達成するためには、各デルタ・シグマ変調器の特性が厳密に一致していることが必要とされている。特にアナログ部品の特性の整合が厳密に行われていない場合には、消去されない量子化ノイズが通過帯域内に漏れるという不都合がおきる。
デルタ・シグマ変調器のアナログ回路は、一般的にスイッチドキャパシタ回路が使われることが多く、コンデンサのミスマッチなどによって特性が劣化することが知られている。このような特性の劣化を抑制するため、つまりマージンを多くとるため、デルタ・シグマ変調器の次数を多くするということが行われる。
以下図3をもとに、説明する。入力をX、量子化器8の出力をy1とすると、以下の式(5)が成り立つ。
y1={Z-2X+(1−Z-1)2E1}/{1+(a2-2)Z-1+(1+a1-a2)Z-2
………(5)
さらに量子化器19の出力をy2とすると、以下の式(6)が成り立つ。
y2={-Z-2E1/C+(1−Z-1)2E2}/{1+(a4-2)Z-1+(1+a3-a4)Z-2
………(6)
したがって、加算器26の出力yは、以下の式(7)で表される。
y=Z-2y1+C(1−Z-12y2
={Z-4X+Z-2(1−Z-1)2E1}/{1+(a2-2)Z-1+(1+a1-a2)Z-2
+(1-Z-1)2{-Z-2E1+C(1−Z-1)2E2}/{1+(a4-2)Z-1+(1+a3-a4)Z-2
………(7)
ここで、量子化ノイズE1の項の係数k=Δy/ΔE1に着目すると、式(8)が得られる。
k=Z-3(1−Z-1)2[(a4-a2)+(a3-a1-a4+a2) Z-1]/
[1+(a2-2)Z-1+(1+a1-a2)Z-2]{1+(a4-2)Z-1+(1+a3-a4)Z-2
………(8)
ここで、a4=a2=2、a3=a1=1の時、kはゼロとなり、(7)式は(4)式と一致する。しかしながら、今、仮にa4-a2=a3-a1=ΔAとすると、式(9)のようになる。
k=ΔAZ-3(1−Z-1)2/
[1+(a2-2)Z-1+(1+a1-a2)Z-2]{1+(a4-2)Z-1+(1+a3-a4)Z-2
……(9)
したがって、本来4次のノイズシェーピングの効果を期待したにもかかわらず、量子化ノイズE1が減衰された2次のノイズシェーピングしかされず、特性は劣化することが理解される。このことは図4においても同様である。
本発明は、デルタ・シグマ変調装置において、前段の量子化器のノイズは完全にはディジタル回路で除去されないことを前提に、前段の量子化ノイズを後段で必要十分にノイズシェーピングすることができるデルタ・シグマ変調装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、できるだけアナログ加算器、ディジタル加算器の数を減らし、前段の量子化ノイズを最小化することができるデルタ・シグマ変調装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、各段の変調器のミスマッチがあったとしても、そのことによる全体特性への影響を軽減し量子化ノイズの低減を図ることを目的とするものである。
上記課題を解決するために、第1の発明のデルタ・シグマ変調装置は、第1のデルタ・シグマ変調器と第2のデルタ・シグマ変調器と信号合成器とを備えている。
第1のデルタ・シグマ変調器は、第1および第2の加算器と、第1および第2の積分器と、第1の量子化器と、第1のDA変換器とを含む。第2のデルタ・シグマ変調器は、第3および第4の加算器と、第3および第4の積分器と、第2の量子化器と、第2のDA変換器とを含む。信号合成器は、第1のデルタ・シグマ変調器の出力信号と第2のデルタ・シグマ変調器の出力信号を合成する。
第1の加算器は、外部から入力されるアナログ入力信号から第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じる。第1の積分器は、第1の加算器のアナログ出力信号を積分する。第2の加算器は、第1の積分器のアナログ出力信号から第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じる。第2の積分器は、第2の加算器のアナログ出力信号を積分する。第1の量子化器は、第2の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力する。第1のDA変換器は、第1の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して第1および第2の加算器へ入力する。
第3の加算器は、第2の積分器のアナログ出力信号から第2のDA変換器のアナログ出力信号と第4の積分器のアナログ出力信号とを減じる。第3の積分器は、第3の加算器のアナログ出力信号を積分する。第4の加算器は、第3の積分器のアナログ出力信号から第2のDA変換器の出力信号を減じる。第4の積分器は、第4の加算器のアナログ出力信号を積分する。第2の量子化器は、第4の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力する。第2のDA変換器は、第2の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して第3および第4の加算器へ入力する。
信号合成器は、第1の量子化器のディジタル出力信号を遅延した信号と、第2の量子化器のディジタル出力信号を微分しスケーリングした信号とを加算して出力する。
上記の構成においては、第1の量子化器から第1の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量と前記第2の量子化器から第3の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じであることが好ましい。このように構成すると、SNRが良好となる。もし同じなければ、例えば図10に示すように、ΔAがゼロではなく、初段の量子化器のノイズが最終出力に多く漏れるため、SNRが悪化する。
この構成によれば、先行する2次のデルタ・シグマ変調器の量子化器の入力を直接次段のノッチ特性付きの2次のデルタ・シグマ変調器に接続し、初段の量子化器のノイズを最小化した4次ノイズシェーピングする。これによって高SN比を実現可能とする。また、カスケード型の欠点でもある各段の変調器の不一致に対する特性劣化を軽減するとともに、コストの低減も実現することができる。
また、後段のデルタ・シグマ変調器にノッチ特性があるので、同じ次数であっても、ノッチ点を最適に選べば、ノッチのないものに比べて、より高いSNRを得ることが可能である。
第2の発明のデルタ・シグマ変調装置は、第1のデルタ・シグマ変調器と、第2のデルタ・シグマ変調器と、信号合成器とを備えている。
第1のデルタ・シグマ変調器は、第1および第2の加算器と、第1および第2の積分器と、第1の量子化器と、第1のDA変換器とを含む。
第2のデルタ・シグマ変調器は、第3および第4の加算器と、第3および第4の積分器と、第2の量子化器と、第2のDA変換器とを含む。
信号合成器は、第1のデルタ・シグマ変調器の出力信号と第2のデルタ・シグマ変調器の出力信号を合成する。
第1の加算器は、外部から入力されるアナログ入力信号から第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じる。第1の積分器は、第1の加算器のアナログ出力信号を積分する。第2の加算器は、第1の積分器のアナログ出力信号から第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じる。第2の積分器は、第2の加算器のアナログ出力信号を積分する。第1の量子化器は、第2の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力する。第1のDA変換器は、第1の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して第1および第2の加算器へ入力する。
第3の加算器は、第2の積分器のアナログ出力信号から第2のDA変換器のアナログ出力信号を減じる。第3の積分器は、第3の加算器のアナログ出力信号を積分する。第4の加算器は、第3の積分器のアナログ出力信号から第2のDA変換器の出力信号を減じる。第4の積分器は、第4の加算器のアナログ出力信号を積分する。第2の量子化器は、第4の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力する。第2のDA変換器は、第2の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して第3および第4の加算器へ入力する。
信号合成器は、第1の量子化器のディジタル出力信号を遅延した信号と、第2の量子化器のディジタル出力信号を微分しスケーリングした信号とを加算して出力する。
上記の構成においては、第1の量子化器から第1の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量と前記第2の量子化器から第3の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じであることが好ましい。
この構成によれば、先行する2次のデルタ・シグマ変調器の量子化器の入力を直接次段の2次のデルタ・シグマ変調器に接続し、初段の量子化器のノイズもノイズを最小化した四次ノイズシェーピングすることによって高SN比を実現可能とする。また、カスケード型の欠点でもある各段の変調器の不一致に対する特性劣化を軽減するとともに、コストの低減も実現するこ異なるのかよくわかりません。大変御手数ですが、この点について、補充説明をお願いしますとができる。
以上のように、本発明によれば、複数のデルタ・シグマ変調器をカスケード接続するデルタ・シグマ変調装置において、先行する2次のデルタ・シグマ変調器の量子化器の入力を直接次段の2次のデルタ・シグマ変調器に接続し、最初の量子化器のノイズもノイズを最小化した4次ノイズシェーピングすることによって高SN比を実現可能とするデルタ・シグマ変調装置を提供することができる。また、カスケード型の欠点でもある各段の変調器の不一致に対する特性劣化を軽減するとともに、コストの低減も実現することができるデルタ・シグマ変調装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1のデルタ・シグマ変調装置の構成を示すブロック図である。このデルタ・シグマ変調装置は、2次のデルタ・シグマ変調器(ノイズシェーピング回路)を2段縦続接続した構成を有している。以下図をもとに説明する。
図1において、符号1は入力端子を示し、符号2,4,13,15はそれぞれ演算器を示し、符号3,6,14,17,26はそれぞれ加算器を示し、符号5,7,16,18はそれぞれ積分器を示し、8,19はそれぞれ量子化器を示し、符号100,101はそれぞれディジタル・アナログ(DA)変換器を示している。符号11,12,20,21,22,25はそれぞれ演算器を示し、符号9,10はそれぞれ遅延器を示し、符号23,24はそれぞれ微分器を示している。符号27は出力端子を示している。
加算器3は、入力端子1から加えられるアナログ信号からDA変換器100から出力されるアナログ信号を減じる。積分器5は、加算器3から出力されるアナログ信号を積分する。加算器6は、積分器5から出力されるアナログ信号からDA変換器100から出力されるアナログ信号を減じる。積分器7は、加算器6から出力されるアナログ信号を積分する。量子化器8は、積分器7から出力されるアナログ信号に対応したディジタル信号を出力する。DA変換器100は、量子化器8のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して加算器3,6へ入力する。演算器2は、入力端子1から加えられるアナログ信号に対してスケーリングを行うもので、上記アナログ信号をb1倍して加算器3に入力する。演算器11は、量子化器8から加算器3へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器100のアナログ出力信号をa1倍して加算器3に入力する。演算器4は、加算器3から出力されるアナログ信号に対してスケーリングを行うもので、上記アナログ信号をc1倍して積分回路5に入力する。演算器12は、量子化器8から加算器6へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器100のアナログ出力信号をa2倍して加算器6に入力する。以上の構成で、1段目のデルタ・シグマ変調器A1が構成される。
演算器13は加算器28から出力されるアナログ信号に対してスケーリングを行うもので、上記アナログ信号をb2倍して加算器14へ入力する。加算器14は、演算器13から出力されるアナログ信号からDA変換器101から出力されるアナログ信号と積分器18から出力されるアナログ信号とを減じる。積分器16は、加算器14から出力されるアナログ信号を積分する。加算器17は、積分器16から出力されるアナログ信号からDA変換器101から出力されるアナログ信号を減じる。積分器18は、加算器17から出力されるアナログ信号を積分する。量子化器19は、積分器18から出力されるアナログ信号に対応したディジタル信号を出力する。DA変換器101は、量子化器19のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して加算器14,17へ入力する。演算器15は、加算器14から出力されるアナログ信号に対してスケーリングを行うもので、上記アナログ信号をc2倍して積分回路16に入力する。演算器21は、量子化器19から加算器14へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器101のアナログ出力信号をa3倍して加算器14に入力する。演算器22は、量子化器19から加算器17へのアナログ帰還量を決めるもので、DA変換器101のアナログ出力信号をa4倍して加算器17に入力する。演算器20は、積分器18から加算器14への帰還量を決めるもので、積分器18のアナログ出力信号をg2倍して加算器14に入力する。以上の構成で、2段目のノッチ特性を有するデルタ・シグマ変調器A2が構成される。
遅延器9,10は、縦続接続されていて、量子化器8のディジタル出力信号を2クロック分遅延させる。微分器23,24は、縦続接続されていて、量子化器19のアナログ出力信号を各々微分する。以上の構成で、微分器Δ1が構成されている。
演算器25は、微分器Δ1の出力信号に対して1/(b2c2)倍して出力するスケーリングを行う。
加算器26は、図2の加算器Fに相当し、遅延器10の出力信号と演算器25の出力信号とを加算して出力端子27へ供給する。
以上の構成において、デルタ・シグマ変調装置は、以下のように動作する。すなわち、初段のデルタ・シグマ変調器A1では、入力端子1に加えられたアナログ入力信号を演算器2でb1倍した信号から、DA変換器100のアナログ出力信号を演算器11でa1倍した信号が、加算器3によって減じられる。加算器3のアナログ出力信号は、演算器4にてc1倍された後、積分器5によって積分される。
積分器5のアナログ出力信号から、DA変換器100のアナログ出力信号を演算器12でa2倍した信号が、加算器6によって減じられる。加算器6のアナログ出力信号は、積分器7によって積分される。
積分器7の出力信号は、量子化器8によってアナログ・ディジタル変換され、遅延器9,10を通して加算器26へ入力される。
積分器7の出力信号が次段のデルタ・シグマ変調器(2次ノイズシェーピング変調器)A2に加えられる。このとき、積分器7の出力信号は演算器13によってスケーリングされる。すなわち、加算器28の出力信号は演算器13によって電圧レベルがb2倍される。
そして、演算器13でスケーリングされたアナログ信号から、DA変換器101のアナログ出力信号を演算器21でa3倍した信号と、積分器18のアナログ出力信号を演算器20でg2倍した信号とが、加算器14によって減じられる。加算器14のアナログ出力信号は、演算器15によってc2倍された後、積分器16によって積分される。
積分器16のアナログ出力信号から、DA変換器101のアナログ出力信号を演算器22でa4倍した信号が、加算器17によって減じられる。加算器17のアナログ出力信号は、積分器18によって積分される。
積分器18の出力信号は、量子化器19によってアナログ・ディジタル変換され、微分器23,24で微分された後、スケーリングを行う演算器25で1/(b2・c2)倍されて、加算器26へ入力される。
そして、加算器26において、遅延器9,10の出力信号と演算器25の出力信号とが加算されて、出力端子27より出力される。
上記したように、入力端子1から量子化器8の出力までは2次のデルタ・シグマ変調器A1を構成している。また、演算器13の入力から量子化器19の出力まではノッチ特性を有する2次のデルタ・シグマ変調器A2を構成している。
このデルタ・シグマ変調器A1の入力をX、出力をy1、デルタ・シグマ変調器A2の出力をy2、量子化器8の量子化ノイズをE1、量子化器19の量子化ノイズをE2、演算器11,12,21,22の利得係数をa1,a2,a3,a4、演算器2,4,13,15,20の値をb1,c1,b2,c2,g2とすると、デルタ・シグマ変調器A1の出力y1は、以下の式(10)で表される。
y1=k1Z-2X/D1(Z)+N1(Z)E1/D1(Z) ………(10)
ここで、k1、N1(Z)、D1(Z)は以下の式(11)、(12)、(13)で表される。
k1=b1c1 ………(11)
N1(Z)=(1-Z-1)2 ………(12)
D1(Z)=1-(2-a2)Z-1+(1-a2+a1c1)Z-2 ………(13)
一方、デルタ・シグマ変調器A2の出力(量子化器19の出力)y2は以下の式(14)で表される。
y2=k2Z-2(y1-E1)/D2(Z)+N2(Z)E2/D2(Z) ………(14)
ここで、k2、N2(Z)、D2(Z)は以下の式(15)、(16)、(17)で表される。
k2=b2c2 ………(15)
N2(Z)=(1-Z-1)2+c2g2 ………(16)
D2(Z)=1-(2-a4)Z-1+(1+c2g2-a4+a3c2)Z-2 ………(17)
したがって、出力端子27に現れる出力yは、以下の式(18)で表されることになる。
y=k1Z-4(1+N1(Z)/D2(Z))X/D1(Z)+N1(Z)N2(Z)E2/D2(Z)+
Z-2N1(Z)/(D1(Z)D2(Z)*[D2(Z)-D1(Z)+N1(Z)]*E1 ………(18)
ここで、上記の式(18)の第1項は信号成分を表している。従来例ではXの係数は理想状態では1である。ところが、本発明ではk1=1であっても、N1(Z)/[D1(Z)D2(Z)]の項のため、Xの係数は基本的に1にはならない。しかしながら、N1(Z)/[D1(Z)D2(Z)]の項は、必要なオーバーサンプリング率をとれば通過帯域内ではほぼゼロにすることが可能である。
また、第2項のN1(Z)N2(Z)/D2(Z)は第2の量子化器19のノイズシェーピング特性を示す。
また、第3項は量子化ノイズE1のノイズシェーピング特性を示す。
ここで、D2(Z)−D1(Z)+N1(Z)のゼロ点とN2(Z)のゼロ点が同じとなる時に通過帯域内のノイズは最小化される。そのため、本発明は、このことを1つの目的とするものである。
図5に2次のノッチ特性付きのデルタ・シグマ変調器の例を示す。図5の各構成要素は、図1に示したデルタ・シグマ変調器A1と同じである。また、符号X3は入力を示し、y2は出力を示している。
デルタ・シグマ変調器の入力をy1、量子化器19のノイズE2、出力をy2とすると、デルタ・シグマ変調器の出力y2は以下の式(14)で表される。
y2=k2Z-2(y1-E1)/D2(Z)+N2(Z)E2/D2(Z) ………(14)
ここで、k2、N2(Z)、D2(Z)は以下の式(15)、(16)、(17)で示される。
k2=b2c2 ………(15)
N2(Z)=(1-Z-1)2+c2g2 ………(16)
D2(Z)=1-(2-a4)Z-1+(1+c2g2-a4+a3c2)Z-2 ………(17)
また、N2(Z)はf0=√(c2g2)/2π*fsの周波数でゼロ点をもつ。ここで、fsはサンプリング周波数である。
したがって、通過帯域内のノイズを最小にするf0が存在する。例えば、積分器18から演算器20を介して加算器14に帰還する経路を有し、かつDA変換器100から加算器3へ入力されるアナログ信号の帰還量とDA変換器101から加算器14へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じである場合(請求項2)は、
D2(Z)−D1(Z)+N1(Z)=(a4-a2)Z-1+(c2g2-a4+a2+a3c2-a1c1)Z-2+(1-Z-1)2
………(19)
となる。ここで、a4=a2, a3=a1, c2=c1 の時、式(19)は、N2(Z)と同じゼロ点を持ち、この時、通過帯域内のノイズを最小とすることができる。
ここで、2つのデルタ・シグマ変調器に誤差がある場合について考える。簡単のため、
a4-a2=a3-a1=ΔA
c2=c1=c
とする。この場合、
N3(Z)=D2(Z)−D1(Z)+N1(Z)=[1+(ΔA-2)Z-1+(cg2+ΔA(c-1)+1)]Z-2 ………(20)
となる。この式(20)から明らかなように、この項もデルタ・シグマ変調器に誤差があっても2次のノイズシェーピングがなされており、E1の量子化ノイズE1は結果として
N1(Z)N3(Z)/D1(Z)/D2(Z)
で表されるような4次のノイズシェーピングが施される。つまり、4次のノイズシェーピングを達成するためには、DA変換器100から加算器3へ入力されるアナログ信号の帰還量とDA変換器101から加算器14へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じである必要はなく、多少差があってもよい。
図10において、先行技術の構成でΔA=0.01の場合の量子化器8の量子化ノイズE1の特性を実線S2で示す。同図において、本発明の実施の形態の構成でΔA=0.01の場合の量子化器8の量子化ノイズE1の特性を破線S1で示す。破線S1と実線S2とを比較すると、明らかに本発明の方が量子化ノイズE1の影響が軽減されていることが理解される。
なお、長破線S3は量子化器19の量子化ノイズE2の特性を示している。
したがって、従来の構成の構成に比べて、明らかに、特性の劣化は緩和される。
このことを、もう1つの目的としている。
図8(a),(b)に本発明のデルタ・シグマ変調装置における量子化ノイズのスペクトラムを示す。量子化ノイズのゼロ点は、原点と、通過域の0.7〜0.8ぐらいの点とにあり、通過域のノイズを最小化することができる。
なお、図8において、fsはサンプリング周波数を示し、OSRはオーバーサンプリング率(Over Sampling Ratio)のことである。fs/2*OSRは実際にサンプリングされた周波数の1/2までの周波数を示している。fbは通過帯域周波数を示す。周波数の単位はHzである。
また、図8(b)では、通過域fbは0〜24kHzである。図ではノッチ点は19kHzで、この時19/24=0.79程度となり、上記のように、0.7〜0.8くらいの点といっている。
図9は本発明の実施の形態のデルタ・シグマ変調装置による理想的なSNR(信号対ノイズ比)を示す。縦軸はSN比(dB)を示し、横軸は入力信号レベル(dBFS)を示している。FSはフルスケール(Full Scale)の略である。
さらに、本発明は、アナログの加算器や、ディジタルの加算器の数を従来のものに比べて、減らしている。例えば従来例では、加算器の数は6個であるのに対して、本発明では5個となって1個削減されている。アナログ加算器の減少は各変調器のミスマッチの減少を促すと同時に、容量の削減を通して、コストの削減となる。
また、ディジタル加算器の数の減少も演算語長の減少とともに、コスト削減につながる。
図6に積分器と量子化器の一例を示す。図6において、符号30Bは電圧Vinの入力端子を示し、符号29Bは正の基準電圧+VREFを入力する基準電圧端子を示し、符号32Bは負の基準電圧−VREFを入力する基準電圧端子を示す。また、符号34Bはサンプリングコンデンサ(容量値Cs)を示し、符号33B,36Bは量子化器からの帰還容量(容量値Cr)を示し、55Bは積分容量(容量値Ci)を示している。また、符号57Bは積分用オペアンプを示し、符号8は量子化器を示している。符号60Bはコモン電圧を示し、符号42B,43B,44B,53B,37B,38B,39B,40B,50B,51B,52B,49Bはスイッチを示している。各スイッチ42B,43B,44B,53B,37B,38B,39B,50B,51B,52Bは、図11に示すクロックφ1,φ1d,φ2,φ2dによってオンオフが切り換わる。スイッチ40B,49Bは量子化器の出力値A10,B10に応じてオンオフが切り換わる。
なお、量子化器8の出力値A10、B10は、入力VinのPDM(パルス密度変調)波としてとりだされる。
入力端子30Bから電圧Vinが与えられると、サンプリング期間(クロックφ1dのハイ期間)において、サンプリングコンデンサ34Bに電荷がチャージされる。そして、積分期間(クロックφ2dのハイ期間)において、その電荷が積分容量55Bに転送される。同様にクロックφ1dのハイ期間に帰還容量33B,36Bに蓄えられた電荷は量子化器8からの出力値A10,B10の値に応じて、クロックφ2dのハイ期間にオペアンプ57Bの入力部でサンプリングコンデンサ34Bの電荷に対して加算されて、積分容量55Bに転送される。この時、サンプリングコンデンサ34B,帰還容量33B,36B,積分容量55Bは製造バラツキなどがあり、必ずしも比率が一定に保たれるわけではない。また、各段のデルタ・シグマ変調器間の相対値の不一致も存在するため、理想特性を出すことは難しい。このことが、カスケード接続型のデルタ・シグマ変調器の場合、深刻な影響を特性に及ぼす。本発明の大きな目的の1つはこのことに対する特性劣化の影響を軽減することである。本発明の構成によれば、この特性劣化の影響を軽減することが可能となる。
なお、上記の各段のデルタ・シグマ変調器間の相対値の不一致というのは、容量比などによって決まる伝達関数の係数が、製造バラツキなどによって理想からずれ、1段目の伝達関数と、2段目の伝達関数の相対的な関係が理想からずれることを意味している。
また、φ1,φ2はノンオーバーラッピングパルスである。そして、φ1,φ2によって動作するスイッチは、CsやCrに蓄えられた電荷を、確実に、積分容量Ciに電荷を伝えるためのスイッチである。φ1d,φ2dはφ1,φ2から少しおくれたパルスであり、このことによってより確実に電荷の漏れを防ぐことができる。
図7には、全差動型のデルタ・シグマ変調器における積分器と量子化器の一例を示す。全差動型のデルタ・シグマ変調器は歪や、同相ノイズの除去などに有利である。以下図7をもとに説明する。
図7において、符号8は量子化器を示している。符号30Cは正相入力電圧Vinpが加えられる正相入力端子を示している。符号31Cは逆相入力電圧Vinnが加えられる逆相入力端子を示している。符号29Cは正の基準電圧+VREFが加えられる正相基準電圧端子を示し、符号32Cは負の基準電圧−VREFが加えられる逆相基準電圧端子を示している。符号34C,35Cはサンプリングコンデンサ(容量Cs)を示し、符号33C,36Cは量子化器8からの帰還容量(容量Cr)を示し、符号55C,56Cは積分容量(容量Cs)を示している。符号57Cは積分用オペアンプを示している。符号37C〜54C,58C,59Cはそれぞれスイッチを示している。
正相入力端子30Cおよび逆相入力端子31Cに正相入力電圧Vinpおよび逆相入力電圧Vinnが与えられると、サンプリング期間φ1dにサンプリングコンデンサ34C,35Cに電荷がチャージされ、積分期間φ2dにその電荷がそれぞれ積分容量55C,56Cに転送される。同様に、サンプリング期間φ1dに帰還容量33C,36Cに蓄えられた電荷は量子化器8からの値A10もしくはB10に応じて積分期間φ2dにオペアンプ57Cの入力部で、サンプリングコンデンサ34C,35Cにチャージされた電荷と加算され、積分容量55C,56Cに転送される。
この時、容量33C,34C,35C,36C,55C,57Cは製造バラツキなどで、必ずしも比率が一定に保たれるわけではなく、また、各段の変調器間の相対値の不一致も存在するため、理想特性を出すことは難しい。このことが、カスケード接続型のデルタ・シグマ変調器の場合、深刻な影響を特性に及ぼす。本発明の大きな目的の1つはこのことに対する特性劣化の影響を軽減することである。本発明の構成によれば、この特性劣化の影響を軽減することが可能となる。
なお、φ1,φ2はノンオーバーラッピングパルスである。そして、φ1,φ2によって動作するスイッチは、CsやCrに蓄えられた電荷を、確実に、積分容量Ciに電荷を伝えるためのスイッチである。φ1d,φ2dはφ1,φ2から少しおくれたパルスであり、このことによってより確実に電荷の漏れを防ぐことができる。
図1の構成において、第2の積分器からの帰還のないものも、本発明に含まれる。つまり、演算器20による帰還経路が省かれたものも、本発明に含まれる。この状態は、式(20)でg2=0の場合であり、ノッチ特性は有しない(請求項3参照)。この時も、後段の量子化器19の量子化ノイズは4次の高周波域への整形がなされる。
式(20)において、D1(Z)=D2(Z)、N1(Z)=N2(Z)とすると、構成としてはもっとも簡単なものとなるが、量子化器1も、量子化器2も同じ4次のノイズシェーピングをかけることができる(請求項4参照)。
上記したように、ノッチ特性を有していないものも、本発明に含まれるが、ノッチ特性のない本発明の構成(図1から演算器20を省いたもの)と、従来例(図3)の構成とを比べたときに、従来例図3の加算器28が不要となっている。
デルタ・シグマ変調器は、上記の実施の形態では、2次構成であったが、3次以上の構成であってもよい。
本発明にかかるデルタ・シグマ変調装置は、先行する2次のデルタ・シグマ変調器の量子化器の入力を直接次段のノッチ付き2次のデルタ・シグマ変調器に接続し、初段の量子化器のノイズを最小化した四次ノイズシェーピングすることによって高SN比を実現可能とするデルタ・シグマ変調装置を提供することができ、またカスケード型の欠点でもある各段の変調器の不一致に対する特性劣化を軽減するとともに、コストの低減も実現することができるデルタ・シグマ変調装置を提供できるという効果を有し、音声や通信分野等で使用されるデルタ・シグマ型アナログ・ディジタル(AD)変換器等として有用である。
本発明の実施の形態におけるデルタ・シグマ変調装置の構成を示すブロック図である。 デルタ・シグマ変調装置の先行技術を示すブロック図である。 デルタ・シグマ変調装置の先行技術の具体的な回路構成の第1の例を示すブロック図である。 デルタ・シグマ変調装置の先行技術の具体的な回路構成の第2の例を示すブロック図である。 2次ノッチ特性を有するデルタ・シグマ変調器の構成を示すブロック図である。 積分器と量子化器の第1の具体例を示す回路図である。 積分器と量子化器の第2の具体例を示す回路図である。 本発明のデルタ・シグマ変調装置における量子化ノイズのスペクトラムを示す特性図である。 本発明のデルタ・シグマ変調装置における理想的なSN比を示す特性図である。 本発明および先行技術のデルタ・シグマ変調装置における量子化ノイズのスペクトラムを示す特性図である。 図6の積分器の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 入力端子
2,4,11,12,13,15,20,21,22,25 演算器
100,101 DA変換器
3,6,14,17,26,28,29A,F 加算器
5,7,16,18 積分器
8,19 量子化器
9,10 遅延器
23,24,Δ1,Δ2 微分器
27 出力端子
29B,32B 基準電圧端子
30B 入力端子
29C 正相基準電圧端子
32C 逆相基準電圧端子
30C 正相入力端子
31C 逆相入力端子
34B,34C,35C サンプリング容量
33B,36B,33C,36C 帰還容量
55B,55C,56C 積分容量
37B,38B,39B,40B,42B,43B スイッチ
44B,49B,50B,51B,52B,53B スイッチ
37C,38C,39C,40C,41C,42C スイッチ
43C,44C,45C,46C,47C,48C,49C スイッチ
50C,51C,52C,53C,54C,58C,59C スイッチ
60B,60C 接地端子
57B,57C オペアンプ

Claims (4)

  1. 第1および第2の加算器と、第1および第2の積分器と、第1の量子化器と、第1のDA変換器とを含む第1のデルタ・シグマ変調器と、
    第3および第4の加算器と、第3および第4の積分器と、第2の量子化器と、第2のDA変換器とを含む第2のデルタ・シグマ変調器と、
    前記第1のデルタ・シグマ変調器の出力信号と前記第2のデルタ・シグマ変調器の出力信号を合成する信号合成器とを備え、
    前記第1の加算器は、外部から入力されるアナログ入力信号から前記第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じ、
    前記第1の積分器は、前記第1の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第2の加算器は、前記第1の積分器のアナログ出力信号から前記第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じ、
    前記第2の積分器は、前記第2の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第1の量子化器は、前記第2の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力し、
    前記第1のDA変換器は、前記第1の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して前記第1および第2の加算器へ入力し、
    前記第3の加算器は、前記第2の積分器のアナログ出力信号から前記第2のDA変換器のアナログ出力信号と前記第4の積分器のアナログ出力信号とを減じ、
    前記第3の積分器は、前記第3の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第4の加算器は、前記第3の積分器のアナログ出力信号から前記第2のDA変換器の出力信号を減じ、
    前記第4の積分器は、前記第4の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第2の量子化器は、前記第4の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力し、
    前記第2のDA変換器は、前記第2の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して前記第3および第4の加算器へ入力し、
    前記信号合成器は、前記第1の量子化器のディジタル出力信号を遅延した信号と、前記第2の量子化器のディジタル出力信号を微分しスケーリングした信号とを加算して出力することを特徴とするデルタ・シグマ変調装置。
  2. 第1の量子化器から前記第1の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量と前記第2の量子化器から前記第3の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じである請求項1記載のデルタ・シグマ変調装置。
  3. 第1および第2の加算器と、第1および第2の積分器と、第1の量子化器と、第1のDA変換器とを含む第1のデルタ・シグマ変調器と、
    第3および第4の加算器と、第3および第4の積分器と、第2の量子化器と、第2のDA変換器とを含む第2のデルタ・シグマ変調器と、
    前記第1のデルタ・シグマ変調器の出力信号と前記第2のデルタ・シグマ変調器の出力信号を合成する信号合成器とを備え、
    前記第1の加算器は、外部から入力されるアナログ入力信号から前記第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じ、
    前記第1の積分器は、前記第1の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第2の加算器は、前記第1の積分器のアナログ出力信号から前記第1のDA変換器のアナログ出力信号を減じ、
    前記第2の積分器は、前記第2の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第1の量子化器は、前記第2の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力し、
    前記第1のDA変換器は、前記第1の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して前記第1および第2の加算器へ入力し、
    前記第3の加算器は、前記第2の積分器のアナログ出力信号から前記第2のDA変換器のアナログ出力信号を減じ、
    前記第3の積分器は、前記第3の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第4の加算器は、前記第3の積分器のアナログ出力信号から前記第2のDA変換器の出力信号を減じ、
    前記第4の積分器は、前記第4の加算器のアナログ出力信号を積分し、
    前記第2の量子化器は、前記第4の積分器のアナログ出力信号に応じたディジタル信号を出力し、
    前記第2のDA変換器は、前記第2の量子化器のディジタル出力信号に応じたアナログ信号を出力して前記第3および第4の加算器へ入力し、
    前記信号合成器は、前記第1の量子化器のディジタル出力信号を遅延した信号と、前記第2の量子化器のディジタル出力信号を微分しスケーリングした信号とを加算して出力することを特徴とするデルタ・シグマ変調装置。
  4. 第1の量子化器から前記第1の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量と前記第2の量子化器から前記第3の加算器へ入力されるアナログ信号の帰還量とが同じである請求項3記載のデルタ・シグマ変調装置。
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