JP3718277B2 - 生態系育成表面化粧板 - Google Patents

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  • Finishing Walls (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダム、橋桁、ビル、河川等のコンクリート構造物の表面を自然環境にマッチさせ、さらに、生態系の育成にも優れた生態系育成表面化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダム、橋桁、ビル等では、無味乾燥なコンクリートの表面が露出しており、景観を損ねている。また、コンクリート構造物は、植物、動物等の生態系の育成の場としてふさわしくなく、コンクリート構造物は自然環境を破壊するものとなっていた。
【0003】
このため、コンクリート構造物の景観を自然に近付けるための様々なコンクリート製品が開発されている。その1つとして、表面を合成樹脂で天然石風に作製したブロック、また、法面などには、籠状で底部が開放したコンクリート製品に植物を植え込んだ植栽ブロック、さらに、平板に鉄平石を貼ったもの、玉石等をコンクリート表面に敷き詰めたもの等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既存のコンクリート構造物のコンクリート表面を新たに自然環境にマッチした化粧面にする有効な方法はなかった。
【0005】
ブロック表面を天然石風に形成して表面化粧したとしても、表面が樹脂やコンクリートでは植物が生育せず、また、ブロックの表面に天然石等を埋設したとしても、天然石の部分やコンクリート部に植物や微小生物が育ったり動物が産卵することは稀で、ブロック自体が自然環境と同化して自然界の植物、昆虫、小動物が育成する場とはならなかった。
【0006】
河川等を自然環境にマッチしたものにするには、コンクリート部を取り壊したり、石を貼ったり、また、コンクリート上に表面化粧したブロックを貼着することが考えられるが、取り壊して新たにつくり直すには、期間とコストがかかり、石を貼る作業も困難を極め、さらに、表面化粧したコンクリートブロックを貼ると、厚みが大きいため、河川の幅を狭めるという問題が生ずる。
【0007】
一旦施工したブロックが汚れたときや、模様替えをしたいときにも従来のものでは、取外しが容易にできず、また、取外しができるものであっても施工コストがかかっていた。
【0008】
化粧したブロックは、景観的には自然環境にマッチしたものに近づいてきているが、ブロック自体がコンクリートの構造物であることから、河川等の生態系を崩すことになりかねず、ブロック自体が生態系の育成の場となり得るコンクリート製品の提供が望まれていた。
【0009】
本発明は、ダム、橋桁、ビル、河川等のコンクリート構造物の表面を自然環境に優しく、既存のコンクリート構造物を効率良く生態系の育成に優れたコンクリート製品の生態系育成表面化粧板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
スライスした透水性石材をボード基板に設けた孔の上に貼着した表面化粧板を用いることによって、前記課題を解決したものである。
【0011】
ダム、橋桁、ビル、河川等の既存のコンクリート構造物の表面を自然環境にマッチしたものに表面化粧し、河川においても川幅を狭めることなく、容易にしかも低コストで施工でき、さらに、交換も容易におこなえ、生態系の育成にも優れた効果を発揮するものである。
【0012】
【実施例】
図1は、本発明の生態系育成表面化粧板の断面図を示す。
生態系育成表面化粧板1は、ボード基板2、透水性石材3、砂層4、周辺固定部5及び孔6からなる。
【0013】
透水性石材3は、熔岩が好ましい。熔岩は水分を吸収し、保湿性、透水性に富み湿潤状態が保持されるため、コケが生育しやすい。また、熔岩には浄化作用があり、河川に設置すると、汚染された河川を浄化してより生態系に好ましい自然環境を得ることができる。多孔質なものとしてこのほか、軽石等の天然石材、軽量骨材、人工軽量骨材、またはポーラスコンクリートで天然石風のものを作製して表面に用いてもよい。
【0014】
透水性石材3は、スライスしてスライス面をコンクリート板、ポーラスコンクリート板、PC板、プラッスチック板、または、木材からなるボード基板2に貼着する。貼着する位置は、図1に示すように、ボード基板に設けた孔6の上である。孔6は、ボード基板1の表面に形成した凹部に複数個設けてもよい。
プラッスチック板等の樹脂板を用いれば軽量で低コストに製造することができ、スライスした熔岩等を貼着することによって薄型の化粧板1が得られる。コンクリート板を用いるときは、軽量コンクリート、発泡コンクリートで成型したものが好ましい。
【0015】
ボード基板1に複数の透水性石材3を間隔をあけて配置した場合には、目地部分には、砂層4を設ける。砂層4は、1〜5cm位の層とすることが好ましく、芝や苔を生育させることが可能である。
【0016】
図3に示すように、ボード基板2を層状にして層の間に保水性を良くするため布、スポンジ、高吸水性樹脂等の保水素材7を設ける。保水素材7は、ボード基板に一面に設けてもよい。また、袋状にしたものを複数個中間層に詰めてもよい。高吸水性樹脂を用いるときは、カセット式として取り外し自在にする。
【0017】
図4に示すように、1つの化粧板を表面部8と基体部9から構成し、表面部8を基体部9から着脱自在とすると、表面部8の交換、清掃が容易である。表面部8と基体部9の固着方法は、ボード基板2に鉄板を設け、基体部9を鉄筋で枠付けし、その中に強力な磁石を組み込む方法、また、表面部8を樹脂や軽量コンクリートで作製し、両面テープやフックによって固着する。図5に示すように、複数個の表面部8を基体部9に固着してもよい。
【0018】
ダム等のコンクリート構造物への施工は、図6に示すように、本発明の生態系育成表面化粧板1をそのまま貼着して表面化粧する。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、既存のコンクリート構造物を、自然環境に優しく、生態系の育成にも適したものに低コスト、低労力で容易に改良することができる。また、無味乾燥なコンクリートの地肌が露出することなく、さらに、河川等の法面への施工も簡単におこなえ、河川幅を狭めることもなく、湿潤状態が保たれて苔が生育しやすく、苔に伴い微生物や昆虫等が生息し、また、熔岩の浄化作用から河川を浄化することができ、生態系に優しく自然環境と同様な環境が得られ、コンクリート構造物自体を生態系の育成の場とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生態系育成表面化粧板の一実施例の断面図。
【図2】透水石材の下に複数の孔を形成した実施例の断面図。
【図3】ボード基板を複層としてその間に保水素材を設けた実施例の断面図。
【図4】表面部を基体部から着脱自在としたボード基板の実施例の断面図。
【図5】複数個の表面部を基体部に固着した実施例の斜視図。
【図6】生態系育成表面化粧板の施工例の側面図。
【符号の説明】
1 生態系育成表面化粧板
2 ボード基板
3 透水性石材
4 砂層
5 周辺固定部
6 孔
7 保水素材
8 表面部
9 基体部
10 コンクリート構造物

Claims (6)

  1. スライスした透水性石材をボード基板に設けた孔の上に貼着した生態系育成表面化粧板。
  2. 請求項1において、透水性石材が、熔岩、抗火石、軽石等の多孔質の天然石材である生態系育成表面化粧板。
  3. 請求項1または2において、ボード基板の孔の位置に凹部が形成してあり、凹部内に透水性石材が貼着してある生態系育成表面化粧板。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、ボード基板が表面部と基体部からなり、透水性石材が貼着された表面部が基体部に着脱自在である生態系育成表面化粧板。
  5. 請求項1〜3のいずれかにおいて、ボード基板は複数層からなり、層間に高吸水性樹脂等の保水素材を介在させてある生態系育成表面化粧板。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、透水性石材が間隔をあけて複数貼着してあり、透水性石材の間の目地部分に砂層を設けた生態系育成表面化粧板。
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