JP3039017U - 組合せフロート - Google Patents

組合せフロート

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JP3039017U
JP3039017U JP1996014008U JP1400896U JP3039017U JP 3039017 U JP3039017 U JP 3039017U JP 1996014008 U JP1996014008 U JP 1996014008U JP 1400896 U JP1400896 U JP 1400896U JP 3039017 U JP3039017 U JP 3039017U
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vegetation
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JP1996014008U
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Inventor
力 伊勢
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玉井環境システム株式会社
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    • Y02P60/216

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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】湖沼に浮かべ植物を繁茂させ、景観美化、水質
浄化をはかる植生フロートを提供する事にある。 【構成】フロートが一列に一定間隔を持って下部に取り
付けてある細長いプラスチック板であるフロート列板を
基本要素とし、それらを任意の一定角度でフロートの付
いていない部分を重ね合わせて交叉させて、その交叉部
分でプラスチック板同士を結合させてフロート列板のマ
トリックスを形成してなる組み合わせフロートの全体が
被るようにネットをかけ、その上に植生マットをのせて
固定してなる組合せフロート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野と目的】
湖沼やダムに浮かべて景観美化や水質浄化をはかる為に水辺植物を着床、保持 、育成させるフロートに関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】
湖沼の水質汚染やダム建設による景観破壊、あるいはダム湖水位の低下に伴う 湖岸の露出から引き起こされる問題等を改善する為の努力が様々行われているが 、その中の一つに植生フロートを浮かべそれに水辺植物を育成させることによっ て、景観あるいは水質の改善を行う方法がある。この技術の例として、実開平6 −38498があり、すなわちそれの請求項の1にある中空体或いは非連続発泡 体によって形成した一個または複数個の浮体からなる浮構造本体と、前記浮構造 本体の上面または上面間に掛渡して固定される適宜層厚を有する盛土層或いは連 続発泡体の板からなり、草木の根が活性着装可能になる着根性層構造体とからな るような構成からなる浮島や、又それの請求項7の多孔性の軽比重体からなるフ ロートを浮遊端部に連繋すると共に、隣接する単位平面形状を有する浮遊網状構 造体と屈折自在に連結され、上端を地層に連繋固定して湖岸から連続して湖面に 載置した浮遊網状構造体からなることを特徴とする湖における湖岸の構造にある ような水位の上下に追随するようなものも提案されている。
【0003】 しかるに上記請求項1のような浮島を作ろうとすると構造的にも強固なものに しなければならず、当然価格も高価なものになり、広い湖面の水質浄化、景観改 善の為には多数浮かべねばならず莫大な費用が必要になる。さらに、その連結方 法も問題があり、水面の波の動きに追随しにくい構造となっている。
【0004】 また、それの請求項7のような浮遊網状構造体は先端部にのみ浮体を取り付け るようになっている為、実際に上端を湖岸に連繋固定して湖面に載置し植生が繁 茂した時には、中間部はその重みで途中まで水没してしまう恐れがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、湖沼表面中心部、或いは湖岸 に設置し、景観改善、水質浄化を行うよう植生を定着させる為の簡単な構造で組 み立て易くその面積を自由に大きくも小さくもでき、かつまた全体に一様に充分 浮力が確保できる植栽用の安価な浮体を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本考案に係わる植生フロートの構造は幅20〜30cm、厚さ数mm〜1cm 程で長さは数m〜数10mのゴム弾性を持ったプラスチック板にフロートが一定 の間隔をおきながら一列に下側に取り付けてあるフロート列板を基本構造とし、
【0007】 そのフロート列板を平行に並べ、フロートの付いていない部分同士が重なるよ うに別のフロート列板を任意の一定角度で交叉させて、プラスチック板同士を固 定し、フロート列板でマトリックスを形成させた後、
【0008】 それ全体が被るようにネットをかけて、プラスチック板とネットを固定し、さ らにその上に植生マットを並べてマットとネットを連結する事によって植生フロ ートを構成する。
【0009】 上記のような構成よりなる植生フロートをアンカーによって湖沼の一定場所に 係留したり、一端を湖岸に固定したりして使用する。
【0010】
【作用】
湖面に浮いた本考案の植生フロートの植生マットに播種したり、植物を定植し たりする。植生マットは毛管現象によって水を吸い上げるので、植生マット上で 植物は繁茂し、緑の浮島として景観の美化をはかる事ができる。
【0011】 また、植物の根は植生マットを貫通し湖水内に垂れ下り、或いは水中植物が水 面下で植生マットやネットに付着、繁殖して水中小生物の棲み家となり、水質浄 化を助ける事になる。
【0012】 本考案の植生フロートは一定の単位で切断したり継ぎ足したりして拡張、縮小 できるので、簡単に必要な大きさの植生フロートを作る事ができ、かつ各単位毎 に浮体が取り付けてあるので、浮力は全体にわたって一様に分散しており、植物 が繁茂しても安定して浮いており一部が水没してしまうというような事はない。
【0013】
【実施例】
本考案の例を図面に基づいて説明すると、第一図は考案のフロート列板の一部 の斜視図で1のゴム弾性を持った幅20〜30cmのプラスチック板に一定の繰 り返し、例えば1mおきに一定の間隔20〜30cmをあけて幅20〜30cm 、長さ70〜80cm、高さ20〜30cmのフロート部2が取り付けてある。
【0014】 第2図はこのフロート列板の概念を示す断面図で、2’は独立気泡よりなる発 泡プラスチックで浮体の芯となる。4は被覆の為のプラスチックで1と4は同じ 材質であっても良い。
【0015】 これらフロート列板を第3図に示すようにフロートのない部分3同士が重なる ように交叉させ、交叉部分は第4図に示すように上下から当て板5を当ててボル ト6で固定させる。このように組み立てたフロートのマトリックスにネットを被 せてフロートに要所要所結束固定し、全体がまずネットで覆われるようにする。
【0016】 その上に植生マット8を載せ要所要所ネットと結合させて固定し、全体が第5 図の部分断面図に示すような構成になるようにし、湖沼に浮かべ、植生マットの 上に播種、或いは植物を定植させて育成させる。
【0017】 本発明のフロート列板でマトリックスを形成させる場合、第6図に示すように 三角形を基本形として組み立てる事もできる。この場合、四角形よりもより安定 し、かつ浮力も増強する事ができる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたような構成よりなる植生フロートは、湖沼の任意の場所に係留した り、一端を湖岸に固定したりして緑の植物を繁茂させ、湖沼の景観美化や水質浄 化に役立てる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フロート列板の概念を示す斜視図
【図2】 フロート列板の断面図
【図3】 フロート列板を組み合わせて作ったマト
リックスとその上の植生マットの状態を示す斜視図
【図4】 フロート列板の交叉部分の固定方法を示
す斜視図
【図5】 植生フロートの構成を示す概念断面図
【図6】 フロート列板を三角形を基本形として組
み合わせたマトリックスを示す概念図
【符号の説明】
1.プラスチック板 2.フロート 2’.発
泡プラスチックの芯材 3.間隔 4.ウレタン樹脂被覆 5.当て板
6.ボルト 7.ネット 8.植生マット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム弾性を持った細長いプラスチック板に
    フロートを一列に一定の間隔をおきながら、下側に取り
    付けてあるフロート列板を平行に並べ、フロートの付い
    ていない部分同士が重なるように別のフロート列板を任
    意の一定角度で交叉させて組み合わせ、その交叉した部
    分をボルトなどで固定してフロート列板のマトリックス
    を形成してなる組み合わせフロート。
  2. 【請求項2】フロートが独立気泡よりなる発泡プラスチ
    ック製で、一定の間隔をおきながら一列に細長いプラス
    チック板にはりつけた後、フロートとプラスチック板を
    包むようにウレタン樹脂で被覆して、プラスチック板と
    フロートが一体となるようにしたフロート列板よりなる
    請求項1の組み合わせフロート。
  3. 【請求項3】前記フロート列板により構成された組み合
    わせフロートにネットを被せてネットと組み合わせフロ
    ートを結束固定し、さらにそのネットの上に植生マット
    をのせてネットとマットを要所要所止めて、全体を一体
    化するようにネットと植生マットを付加してなることを
    特長とする請求項1又は2記載の組み合わせフロート。
JP1996014008U 1996-12-25 1996-12-25 組合せフロート Expired - Lifetime JP3039017U (ja)

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