JP2003013424A - 湖岸緑化工法 - Google Patents

湖岸緑化工法

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JP2003013424A
JP2003013424A JP2001197913A JP2001197913A JP2003013424A JP 2003013424 A JP2003013424 A JP 2003013424A JP 2001197913 A JP2001197913 A JP 2001197913A JP 2001197913 A JP2001197913 A JP 2001197913A JP 2003013424 A JP2003013424 A JP 2003013424A
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JP
Japan
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lake
water
water level
shore
vegetation base
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JP2001197913A
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English (en)
Inventor
Miharu Eika
美治 栄花
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TAMAI KANKYO SYST KK
Original Assignee
TAMAI KANKYO SYST KK
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    • Y02P60/216

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダム湖などのように水位の変動の大きい湖沼の
湖岸の景観を高める湖岸緑化工法を提供する。 【構成】植物が着根・育成できる植生基盤材と吸水性の
ない独立気泡を持つ発泡プラスチック板からなる浮力材
を層状に組み合わせて枕状に包み込むことにより、浮力
を持った植生基盤を形成し、均等間隔で湖岸に打ち込ん
だ固定杆に結索されたロープに枕状の植生基盤を水位変
動域をカバーするに必要な個数並べ、植生基盤の側面を
ロープに連結する湖岸緑化工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】人造湖等水位の変動する湖沼
の湖岸に浮かべ、水位が下がった時は、湖岸に接した法
面上に於いても使用することができる植生フロートに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、湖沼あるいはダム湖の景観美化、
水質浄化を目的として植生人工浮島が各種提案されて来
た。大きなものや小さなユニットを組み合わせて大きな
浮島を形成していくタイプなど様々あるが、いずれも水
面に浮かべて使用するものであった。
【0003】水位の変動するダム湖のような湖岸はそこ
に定着する植物がなく、地肌がむき出しのままの事が多
く、美観上も問題が多かった。
【0004】そのような水位の変動する湖沼の岸辺を緑
化する植物基盤の先駆けの例として、実開平6−384
98の「湖における浮島と湖岸の構造」や、特許301
8235の「浮上する連設植生用基盤」あるいは特開平
9−271277の「岸辺緑地化用構造体」がある。
【0005】最初の例では請求項7〜10にあるよう
に、湖面に浮かぶ浮島と岸に打ち込んだアンカーとの間
を網状構造体あるいは着根性層網状浮遊構造本体で連繋
し、それに草木を植生するとある。湖の水位が変動した
時にその網状部分が岸の法面にそってはりついたり、湖
面に浮かんだりする構成になっている。
【0006】しかるに現実的には、それ自身浮力のない
網状部分に植物が繁茂してくるとその重みで水面下に沈
んでしまい、その条件ではまた異なった植物にとって替
わる事があり、水位が下がって湖岸に上がると枯れてし
まうなどの欠点があった。
【0007】2番目の例は、柱状体の浮力材の円周上表
面を植生基盤で被覆したものをロープを貫通させて数珠
継ぎにし、その一端を湖岸に打ち込んだ固定杆に固着
し、湖水面に浮かべ、他端は環状金具を取付け横方向は
棒で連結し、さらに水深部に設置した重鍾に緊結してい
る。
【0008】水位が下がった時は、この植物浮力体が順
次湖岸の地肌にそって覆っていく。またこの浮力体の中
には水供給用の柔軟なパイプが貫通してあり、パイプに
は要所要所に孔が 穿けてあり、水が植物に供給できる
ようになっている。
【0009】しかるに該発明は円筒状のものをロープで
継いだ構造を取っているために、植物が成長するとその
重みで浮力体が回転してしまう恐れがあることと、散水
用のパイプがセットしてあるが、現実的にダムの湖岸な
どでそれに水を供給する水源を確保するのが困難な場合
があるなどの欠点があった。
【0010】最後の例は、上辺部が岸辺の上面部に係着
され、かつ、下辺部が自由端とされた浮揚体に植物が設
置され、水位上昇時に下辺部から水位上昇部分までが水
位の上昇に従って浮揚され、水位低下時に上辺部から水
位低下部分までが岸辺斜面の傾斜にならって着地される
ようになっている。
【0011】しかるに該発明は浮揚体であるネットが上
辺部岸辺の上面部に係着され、上部のU字型溝に植裁さ
れたツルヨシがネット上に裁置された状態の為、植物が
繁茂してくるとその重みで水面下に沈んでしまい、自由
端に接続されているフロートであるプランターだけでは
全体を均一に浮標させることは出来ない等の欠点があっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ダム湖などのように水
位の変動の大きい湖沼に於て、水位が下がった時むき出
しになる湖岸を覆い、水位が上がった時は湖面に浮かん
でいる植生用基盤を設置する湖岸緑化工法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題に鑑み
てなされたものであり、植物が着根・育成できる植生基
盤材と吸水性のない独立気泡を持つ発泡プラスチック板
からなる浮力材を層状に組み合わせてネット等で枕状に
包み込むことにより、浮力を持った植生基盤を形成し、
均等間隔で湖岸に打ち込んだ固定杆に結索されたロープ
にそって枕状の植生基盤を水位変動域をカバーするに必
要な個数並べ、植生基盤の側面をロープに連結する。同
様の作業を湖岸に沿って進めていき、湖岸を埋め尽くし
ていく。
【0014】
【作用】上記発明の枕状に包み込まれた浮力を持った植
生基盤を用いた法面緑化工法を用いることにより、湖の
水位が高い場合は湖岸水面に浮かび、水位が下がるにつ
れて植生基盤は湖岸の地肌を覆い美観をそこなうことは
ない。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、第1図は本発明の実施態様を示す概念図で、湖岸に
対して均等間隔で打ち込んだ固定杆1に結索された係留
ロープ2に植生基盤3の側面を順次連結、一体化してあ
る。植生基盤は第2図に示すように植物が着根・育成で
きる植生基盤材4と吸水性のない独立気泡を持つ発泡プ
ラスチック板からなる浮力材5を層状に組み合わせて枕
状にし、周辺ロープ6をはわせ、全体を例えば網目ピッ
チ25×25ミリメートルの合繊繊維製のネット7で包
み込み、約縦1メートル横30センチメートル、厚さ1
0〜20センチメートルの浮力を持ったものとして形成
してある。
【0016】植生基盤3を係留ロープ2に連結する方法
としては細いロープ8で周辺ロープ6と係留ロープを縛
っていけばよいが、係留ロープのよりを戻してその中を
くぐらせるようにすればなお確実に固定することができ
る。また、細いロープの替わりにC形の金属環をかしめ
て止める方法でも良い。水位変動域をカバーできるだけ
の個数の植生基盤を係留ロープに連結して梯子状のもの
を作り、上述したように湖岸に打ち込んだ固定杆に係留
ロープを結索し、法面に沿ってたらす。順次その梯子状
のものを平行に設置して隣同志の係留ロープを要所要所
結索し、大面積の植生フロートで法面をおおう法面緑化
工法である。
【0017】また第3図は、植物が着根・育成できる植
生基盤材4と吸水性のない独立気泡を持つ発泡プラスチ
ック板からなる浮力材5に加え、植生フロートが湖岸の
法面にそって地肌を覆っていく場合の水分を確保する為
に植生基盤の中には吸水性ポリマー9を混入させ層状に
組み合わせて枕状にした断面図である。
【0018】第4図は、植生基盤3が係留ロープに連結
された状態での高水位時と低水位時の状況想定図であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湖岸緑化
工法によれば、湖の満水時で水位が高い時は植生フロー
ト全体が湖岸の湖水面に浮かび緑の草が繁茂し、また水
位が下がった時は、湖岸の法面にそってこの植生フロー
トが地肌を隠し、法面は草で覆われている事になる。
【0020】植生基盤に吸水ポリマーを混入させた場合
は、基盤が陸に上がった場合でもポリマーが水を確保し
ており、しばらく降雨が無くても草木は枯れる事はな
く、湖岸の美観を保つ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概念図。
【図2】本発明における植生基盤の断面図。
【図3】本発明における植生基盤に吸水ポリマーを用い
た場合の断面図。
【図4】本発明における高水位時と低水位時の状況想定
図。
【符号の説明】
1.固定杆 2.係留ロープ 3.植生基盤 4.植生基盤材 5.浮力材 6.周辺ロープ 7.ネット 8.細いロープ 9.吸水性ポリマー
【整理番号】 TES−01−001
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 17/20 102 E02D 17/20 102B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物が着根・育成できる植生基盤材と吸
    水性のない独立気泡を持つ発泡プラスチック板からなる
    浮力材を層状に組み合わせてネット等で枕状に包み込
    み、浮力を持った植生基盤を形成し、均等間隔で湖岸に
    打ち込んだ固定杆に結索され、湖面に向かってのばされ
    たロープにその枕状の植生基盤の側面を順次連結するこ
    とにより、一定面積をおおうことができ、設置湖岸の形
    状にとらわれず、かつ湖水の水位に追従する事を特徴と
    した湖岸緑化工法。
  2. 【請求項2】 植生基盤において保水力を持たせる為に
    吸水ポリマーを含む保水材を組み合わせた事を特徴とす
    る請求項1記載の湖岸緑化工法。
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