JPH0881936A - 河川浄化用護岸化粧構造 - Google Patents
河川浄化用護岸化粧構造Info
- Publication number
- JPH0881936A JPH0881936A JP6243348A JP24334894A JPH0881936A JP H0881936 A JPH0881936 A JP H0881936A JP 6243348 A JP6243348 A JP 6243348A JP 24334894 A JP24334894 A JP 24334894A JP H0881936 A JPH0881936 A JP H0881936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floating block
- revetment
- river
- floating
- riverbank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Abstract
(57)【要約】
【目的】 河岸の安全性を向上させ、河水の水質浄化を
図ると共に、護岸河川において生態系を確保し、景観を
改善する。 【構成】 発泡合成樹脂等の軽量浮力材料によって平面
形状が囲んだ枠体の構造になる浮ブロック１，２，３を
構成する。浮ブロックの枠体の底部間を複数の補強リブ
７，７…によって適当な間隔で連結して充分な浮力を有
する孔開きの底をもった容器状とする。背板４に浮ブロ
ック繋留環８を突設し、河岸に対して鉛直に立設したス
ライドパイプ１３に昇降方向摺動自在に外挿繋留する。
浮ブロック１，２，３の腔部に疑似海綿体またはヤシガ
ラ繊維等の着床材からなる着床マット９を収容して、こ
の着床マットにアシなどの水生植物を植え込むことを特
徴とする。
図ると共に、護岸河川において生態系を確保し、景観を
改善する。 【構成】 発泡合成樹脂等の軽量浮力材料によって平面
形状が囲んだ枠体の構造になる浮ブロック１，２，３を
構成する。浮ブロックの枠体の底部間を複数の補強リブ
７，７…によって適当な間隔で連結して充分な浮力を有
する孔開きの底をもった容器状とする。背板４に浮ブロ
ック繋留環８を突設し、河岸に対して鉛直に立設したス
ライドパイプ１３に昇降方向摺動自在に外挿繋留する。
浮ブロック１，２，３の腔部に疑似海綿体またはヤシガ
ラ繊維等の着床材からなる着床マット９を収容して、こ
の着床マットにアシなどの水生植物を植え込むことを特
徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、矢板護岸前面の水辺に
おける安全性の向上と水質など生態系への寄与、及び景
観の改善を目的とした河川浄化用護岸化粧構造に関する
ものである。
おける安全性の向上と水質など生態系への寄与、及び景
観の改善を目的とした河川浄化用護岸化粧構造に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、護岸工事として河岸に矢板を並列
打設して行うもの、或は湖岸工事終了後、この矢板を残
した河岸を構成したものがあるが、この種の河岸は、殺
風景になり景観が悪いだけでなく、水生生物や水鳥の生
態系を破壊する問題を有していた。また、一般にこの種
の矢板護岸では、矢板の頂縁にコンクリート製の笠木が
設けられているものの、河岸が切り立っているため、直
接河水への転落事故が生じ易く、転落した場合にも手が
かりがないから死に至る水難事故になり易い危険性があ
った。また、河岸を矢板やコンクリートで覆った構造で
は、該河岸における生態系が完全に破壊されるため、生
態系による水質の自然浄化作用がなされなくなり、水質
の悪化が進行するといった問題を有していた。
打設して行うもの、或は湖岸工事終了後、この矢板を残
した河岸を構成したものがあるが、この種の河岸は、殺
風景になり景観が悪いだけでなく、水生生物や水鳥の生
態系を破壊する問題を有していた。また、一般にこの種
の矢板護岸では、矢板の頂縁にコンクリート製の笠木が
設けられているものの、河岸が切り立っているため、直
接河水への転落事故が生じ易く、転落した場合にも手が
かりがないから死に至る水難事故になり易い危険性があ
った。また、河岸を矢板やコンクリートで覆った構造で
は、該河岸における生態系が完全に破壊されるため、生
態系による水質の自然浄化作用がなされなくなり、水質
の悪化が進行するといった問題を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであり、河岸から万一転落した場合に
も直接河水中に落ちるのを防止すると共に、水中に転落
した場合に手掛かりを提供するようになる安全性を向上
させた河岸の構造を提供すると共に、矢板を使用した護
岸河川において生態系を確保して河水の水質浄化を図る
と同時に河川の景観を改善することができる河川浄化用
護岸化粧構造を提供することを目的とするものである。
みてなされたものであり、河岸から万一転落した場合に
も直接河水中に落ちるのを防止すると共に、水中に転落
した場合に手掛かりを提供するようになる安全性を向上
させた河岸の構造を提供すると共に、矢板を使用した護
岸河川において生態系を確保して河水の水質浄化を図る
と同時に河川の景観を改善することができる河川浄化用
護岸化粧構造を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る河川浄化用
護岸化粧構造は、発泡樹脂等の軽量浮力材料によって成
形し、平面形状が囲んだ枠体の構造を構成すると共に、
該枠体の底部間を複数の補強リブによって適当な間隔で
連結して開放底をもった任意平面形状の容器状を構成し
てなり、上記枠体の一部に河岸側部材との繋留構造を構
成してなる浮ブロックと、上記浮ブロックの容器状腔部
に収容した疑似海綿体またはヤシガラ繊維等の着床材か
らなる着床マットと、河岸に対して固設され、上記浮ブ
ロックの繋留構造と昇降方向変位自在に連繋する浮ブロ
ック連繋構造とから構成したことを要旨とするものであ
る。
護岸化粧構造は、発泡樹脂等の軽量浮力材料によって成
形し、平面形状が囲んだ枠体の構造を構成すると共に、
該枠体の底部間を複数の補強リブによって適当な間隔で
連結して開放底をもった任意平面形状の容器状を構成し
てなり、上記枠体の一部に河岸側部材との繋留構造を構
成してなる浮ブロックと、上記浮ブロックの容器状腔部
に収容した疑似海綿体またはヤシガラ繊維等の着床材か
らなる着床マットと、河岸に対して固設され、上記浮ブ
ロックの繋留構造と昇降方向変位自在に連繋する浮ブロ
ック連繋構造とから構成したことを要旨とするものであ
る。
【０００５】そして、上記浮ブロック連繋構造は、枠体
の背板部に対して、一箇所または複数箇所に円環状の浮
ブロック繋留環を突設すると共に、スライドパイプを河
岸に対して鉛直に立設し、該スライドパイプに対して上
記浮ブロック繋留環を昇降方向摺動自在に外挿すること
によって実施することができ、該浮ブロック連繋構造の
スライドパイプは、河岸に沿って立設した護岸矢板に対
して、河水側にパイプ下端を河床に打ち込み固定すると
共に、上端をパイプ固定ブラケットを介して該護岸矢板
に固着した構造にすることができる。
の背板部に対して、一箇所または複数箇所に円環状の浮
ブロック繋留環を突設すると共に、スライドパイプを河
岸に対して鉛直に立設し、該スライドパイプに対して上
記浮ブロック繋留環を昇降方向摺動自在に外挿すること
によって実施することができ、該浮ブロック連繋構造の
スライドパイプは、河岸に沿って立設した護岸矢板に対
して、河水側にパイプ下端を河床に打ち込み固定すると
共に、上端をパイプ固定ブラケットを介して該護岸矢板
に固着した構造にすることができる。
【０００６】また上記着床マットは、着床マット用網袋
に収容して上記浮ブロックの容器内腔部に収容すると共
に、該着床マット用網袋を着床マット固定ロープによっ
て上記浮ブロックの補強リブと結索した構造にすること
ができる。
に収容して上記浮ブロックの容器内腔部に収容すると共
に、該着床マット用網袋を着床マット固定ロープによっ
て上記浮ブロックの補強リブと結索した構造にすること
ができる。
【０００７】上記浮ブロックは、平板状の背板の端から
端板を前方に直交成形し、該端板端部間を直線、或は任
意の曲線的平面形状をもった前板によって囲った枠体か
らなり、上記前板の平面形状が凸状に彎曲した凸型浮ブ
ロックと、凹状に彎曲した凹型浮ブロック、及び背板の
他端部と連続する鋭角状の波切端を構成した波切浮ブロ
ックとの組み合わせによって構成してもよい。
端板を前方に直交成形し、該端板端部間を直線、或は任
意の曲線的平面形状をもった前板によって囲った枠体か
らなり、上記前板の平面形状が凸状に彎曲した凸型浮ブ
ロックと、凹状に彎曲した凹型浮ブロック、及び背板の
他端部と連続する鋭角状の波切端を構成した波切浮ブロ
ックとの組み合わせによって構成してもよい。
【０００８】
【作用】上記構成によれば、浮ブロックを河川の流れ方
向に連なるように繋留設置して使用する際、端部には、
波切ブロックを繋留して水流による抵抗を削減すること
ができる。各浮ブロックは、護岸矢板の河水側に鉛直に
沿設したスライドパイプからなる浮ブロック連繋構造に
よって、それぞれ昇降摺動自在に繋留してあり、水面の
高さに応じてその水面に浮力支承されるようになる。
向に連なるように繋留設置して使用する際、端部には、
波切ブロックを繋留して水流による抵抗を削減すること
ができる。各浮ブロックは、護岸矢板の河水側に鉛直に
沿設したスライドパイプからなる浮ブロック連繋構造に
よって、それぞれ昇降摺動自在に繋留してあり、水面の
高さに応じてその水面に浮力支承されるようになる。
【０００９】従って、疑似海綿体またはヤシガラ繊維な
どの着床材からなる着床マットにアシなどの水生植物を
植え込むことによって護岸矢板の河水側が該水生植物の
群生によって覆われるようになり、緑豊かな水辺の景観
を形成するようになる。
どの着床材からなる着床マットにアシなどの水生植物を
植え込むことによって護岸矢板の河水側が該水生植物の
群生によって覆われるようになり、緑豊かな水辺の景観
を形成するようになる。
【００１０】また河岸から万一転落した場合に、河縁に
沿って該河川浄化用護岸化粧構造が構築されているた
め、直接河水中に落ちるのを防止すると共に、水中に転
落した場合でも該河川浄化用護岸化粧構造が手掛かりと
なり、這い上がることが容易になる。
沿って該河川浄化用護岸化粧構造が構築されているた
め、直接河水中に落ちるのを防止すると共に、水中に転
落した場合でも該河川浄化用護岸化粧構造が手掛かりと
なり、這い上がることが容易になる。
【００１１】更に、疑似海綿体またはヤシガラ繊維など
の着床材からなる着床マットの水質浄化作用と該着床マ
ットに植え込んだアシなどの水生植物により、微生物が
繁殖してこれによる生態系の確保に伴い、河水の水質自
然浄化を図ることができる。
の着床材からなる着床マットの水質浄化作用と該着床マ
ットに植え込んだアシなどの水生植物により、微生物が
繁殖してこれによる生態系の確保に伴い、河水の水質自
然浄化を図ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明に係る河川浄化用護岸化粧構造
の一実施例を図面に従って説明する。図１は、河川浄化
用護岸化粧構造の実施状態を示す縦断面図、図２は河川
浄化用護岸化粧構造の一部切欠した平面図、図３は同浮
ブロックの縦断面図、図４は同要部の拡大斜視図であ
る。
の一実施例を図面に従って説明する。図１は、河川浄化
用護岸化粧構造の実施状態を示す縦断面図、図２は河川
浄化用護岸化粧構造の一部切欠した平面図、図３は同浮
ブロックの縦断面図、図４は同要部の拡大斜視図であ
る。
【００１３】符号１，２，３は、それぞれ発泡樹脂によ
って成形した芯材の表面をＦＲＰ樹脂によって被覆した
浮ブロックであり、該各浮ブロック１は、平板状の背板
４の両端（浮ブロック３は一端）から端板５を前方に直
交成形し、該端板５端部間を直線、或は任意の曲線的平
面形状をもった前板６によって囲んだ枠状を構成してな
るもので、この実施例では、前板６の平面形状が凸状に
彎曲した凸型浮ブロック１と、凹状に彎曲した凹型浮ブ
ロック２、及び凸型浮ブロック１の前板６の彎曲に連続
した彎曲になり背板４の他端部と連続する鋭角状の波切
端３ａを構成した波切浮ブロック３の組み合わせにな
る。
って成形した芯材の表面をＦＲＰ樹脂によって被覆した
浮ブロックであり、該各浮ブロック１は、平板状の背板
４の両端（浮ブロック３は一端）から端板５を前方に直
交成形し、該端板５端部間を直線、或は任意の曲線的平
面形状をもった前板６によって囲んだ枠状を構成してな
るもので、この実施例では、前板６の平面形状が凸状に
彎曲した凸型浮ブロック１と、凹状に彎曲した凹型浮ブ
ロック２、及び凸型浮ブロック１の前板６の彎曲に連続
した彎曲になり背板４の他端部と連続する鋭角状の波切
端３ａを構成した波切浮ブロック３の組み合わせにな
る。
【００１４】各浮ブロック１，２，３は、背板４と前板
６の底部間を複数の補強リブ７，７…によって適当な間
隔で連結してなり、補強リブ７，７…間に孔開きの底を
もった充分な浮力を有する容器状を構成すると共に、上
記各浮ブロック１，２，３の背板４に対して、一箇所ま
たは数箇所にステンレス鋼製の浮ブロック繋留環８を突
設してなる。
６の底部間を複数の補強リブ７，７…によって適当な間
隔で連結してなり、補強リブ７，７…間に孔開きの底を
もった充分な浮力を有する容器状を構成すると共に、上
記各浮ブロック１，２，３の背板４に対して、一箇所ま
たは数箇所にステンレス鋼製の浮ブロック繋留環８を突
設してなる。
【００１５】また符号９は、疑似海綿体またはヤシガラ
繊維などの着床材からなる着床マットであり、該着床マ
ット９は合成繊維製のロープによって編成した着床マッ
ト用網袋１０に収容して、上記浮ブロック１，２，３の
容器内腔１２部に収容すると共に、該着床マット用網袋
１０を合成樹脂繊維製の着床マット固定ロープ１１によ
って上記補強リブ７と結索してなる。
繊維などの着床材からなる着床マットであり、該着床マ
ット９は合成繊維製のロープによって編成した着床マッ
ト用網袋１０に収容して、上記浮ブロック１，２，３の
容器内腔１２部に収容すると共に、該着床マット用網袋
１０を合成樹脂繊維製の着床マット固定ロープ１１によ
って上記補強リブ７と結索してなる。
【００１６】上記各浮ブロック１，２，３は、浮ブロッ
ク繋留環８を利用して所定の河川位置に水面レベルＷＬ
の昇降に対応して昇降自在に繋留し、浮力支承してなる
もので、符号１３は上記浮ブロック繋留環８を摺動自在
に外挿するステンレス鋼製のスライドパイプである。該
スライドパイプ１３は、護岸用に河岸２０に沿って立設
した護岸矢板１５に対して、その河水２１側に鉛直に設
けられるものであり、パイプ下端を河床２２に打ち込み
固定すると共に、上端をパイプ固定ブラケット１４を介
して該護岸矢板１５に固着してなる。
ク繋留環８を利用して所定の河川位置に水面レベルＷＬ
の昇降に対応して昇降自在に繋留し、浮力支承してなる
もので、符号１３は上記浮ブロック繋留環８を摺動自在
に外挿するステンレス鋼製のスライドパイプである。該
スライドパイプ１３は、護岸用に河岸２０に沿って立設
した護岸矢板１５に対して、その河水２１側に鉛直に設
けられるものであり、パイプ下端を河床２２に打ち込み
固定すると共に、上端をパイプ固定ブラケット１４を介
して該護岸矢板１５に固着してなる。
【００１７】尚、図中１６は護岸矢板１５の頂縁に固設
した笠木コンクリートであり、ａは、上記着床マット９
に植え付けられ繁茂したアシ（ヨシ）等の水生植物であ
る。
した笠木コンクリートであり、ａは、上記着床マット９
に植え付けられ繁茂したアシ（ヨシ）等の水生植物であ
る。
【００１８】上記構成の河川浄化用護岸化粧構造は、浮
ブロック１，２又は３を図２に示すように河川の流れ方
向に連なるように繋留設置して使用するものであり、端
部には、波切ブロック３を繋留して水流による抵抗を低
減することがなされている。各浮ブロック１，２，３
は、護岸矢板１５の河水２１側に鉛直に沿設したスライ
ドパイプ１３に対して、それぞれ浮ブロック繋留環８を
昇降摺動自在に外挿しており、それぞれ充分な浮力を有
しているため、水面レベルＷＬの高さに応じてその水面
に浮力支承されるようになる。
ブロック１，２又は３を図２に示すように河川の流れ方
向に連なるように繋留設置して使用するものであり、端
部には、波切ブロック３を繋留して水流による抵抗を低
減することがなされている。各浮ブロック１，２，３
は、護岸矢板１５の河水２１側に鉛直に沿設したスライ
ドパイプ１３に対して、それぞれ浮ブロック繋留環８を
昇降摺動自在に外挿しており、それぞれ充分な浮力を有
しているため、水面レベルＷＬの高さに応じてその水面
に浮力支承されるようになる。
【００１９】従って、疑似海綿体またはヤシガラ繊維な
どの着床材からなる着床マット９にアシなどの水生植物
ａを植え込んだ場合、該水生植物ａが繁茂すると護岸矢
板１５の河水側が該水生植物ａの群生によって覆われる
ようになる。また、使用が進むうちに着床マット９が目
詰まりすると、雑草なども活着して緑豊かな水辺の景観
を形成するようになる。
どの着床材からなる着床マット９にアシなどの水生植物
ａを植え込んだ場合、該水生植物ａが繁茂すると護岸矢
板１５の河水側が該水生植物ａの群生によって覆われる
ようになる。また、使用が進むうちに着床マット９が目
詰まりすると、雑草なども活着して緑豊かな水辺の景観
を形成するようになる。
【００２０】尚、前記実施例の説明では、各浮ブロック
１，２，３を河岸に対して水面レベルに適応して昇降自
在に繋留する構造として、浮ブロック繋留環８をスライ
ドパイプ１３に外挿した構造について説明したが、該部
の構造は、浮ブロック１，２，３を浮沈許容範囲にロー
プ等によって繋留するものであっても同様に実施するこ
とができることはいうまでもない。
１，２，３を河岸に対して水面レベルに適応して昇降自
在に繋留する構造として、浮ブロック繋留環８をスライ
ドパイプ１３に外挿した構造について説明したが、該部
の構造は、浮ブロック１，２，３を浮沈許容範囲にロー
プ等によって繋留するものであっても同様に実施するこ
とができることはいうまでもない。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る河川浄化
用護岸化粧構造によれば、河岸に沿って該河川浄化用護
岸化粧構造が構築されるため、河岸から万一転落しても
直接水中に落ちることを防止すると共に、水中に落ちた
場合でも、河川浄化用護岸化粧構造を手掛かりにして陸
に這い上がることができ、安全性の面で大幅な向上があ
る。
用護岸化粧構造によれば、河岸に沿って該河川浄化用護
岸化粧構造が構築されるため、河岸から万一転落しても
直接水中に落ちることを防止すると共に、水中に落ちた
場合でも、河川浄化用護岸化粧構造を手掛かりにして陸
に這い上がることができ、安全性の面で大幅な向上があ
る。
【００２２】また、本発明の河川浄化用護岸化粧構造に
植え込まれるアシなどの水生植物は、水中に含まれるリ
ンなどの吸収蓄積が大きく、これらの繁茂した水生植物
を一定期間毎に刈り込み除去することによって間接的な
水質浄化作用を行うようになる。
植え込まれるアシなどの水生植物は、水中に含まれるリ
ンなどの吸収蓄積が大きく、これらの繁茂した水生植物
を一定期間毎に刈り込み除去することによって間接的な
水質浄化作用を行うようになる。
【００２３】更に、河川浄化用護岸化粧構造に繁茂した
水生植物によって影が形成されるため、魚が寄るように
なり、疑似海綿体やヤシガラ繊維によって構成した着床
材からなる着床マットが小魚の魚巣となり、この小魚が
水鳥を寄せ、外の生物も棲息するようになって自然に近
い生態系を快復させることができる。
水生植物によって影が形成されるため、魚が寄るように
なり、疑似海綿体やヤシガラ繊維によって構成した着床
材からなる着床マットが小魚の魚巣となり、この小魚が
水鳥を寄せ、外の生物も棲息するようになって自然に近
い生態系を快復させることができる。
【００２４】加えて、矢板を使用した護岸河川におい
て、河川浄化用護岸化粧構造に繁茂した水生植物等によ
って矢板等の構造を隠蔽するようになるため、自然に近
い状態に景観を改善することができる等の特徴を有する
ものであり、本発明実施後の効果は極めて大きい。
て、河川浄化用護岸化粧構造に繁茂した水生植物等によ
って矢板等の構造を隠蔽するようになるため、自然に近
い状態に景観を改善することができる等の特徴を有する
ものであり、本発明実施後の効果は極めて大きい。
【図１】本発明に係る河川浄化用護岸化粧構造の実施状
態を示す縦断面図である。
態を示す縦断面図である。
【図２】同河川浄化用護岸化粧構造の一部切欠した平面
図である。
図である。
【図３】同浮ブロックの縦断面図である。
【図４】同要部の拡大斜視図である。
１，２，３ 浮ブロック ４ 背板 ５ 端板 ６ 前板６ ７ 補強リブ ８ 浮ブロック繋留環 ９ 着床マット １０ 着床マット用網袋 １１ 着床マット固定ロープ １３ スライドパイプ １４ パイプ固定ブラケット １５ 護岸矢板 １６ 笠木コンクリート ２０ 河岸 ２１ 河水 ２２ 河床 ａ 水生植物
Claims (5)
- 【請求項１】 発泡樹脂等の軽量浮力材料によって成形
し、平面形状が囲んだ枠体の構造を構成すると共に、該
枠体の底部間を複数の補強リブによって適当な間隔で連
結して開放底をもった任意平面形状の容器状を構成して
なり、前記枠体の一部に河岸側部材との繋留構造を構成
してなる浮ブロックと、 前記浮ブロックの容器状腔部に収容した疑似海綿体また
はヤシガラ繊維等の着床材からなる着床マットと、 河岸に対して固設され、前記浮ブロックの繋留構造と昇
降方向変位自在に連繋する浮ブロック連繋構造とから構
成したことを特徴とする河川浄化用護岸化粧構造。 - 【請求項２】 前記浮ブロック連繋構造が、枠体の背板
部に対して、一箇所または複数箇所に円環状の浮ブロッ
ク繋留環を突設すると共に、スライドパイプを河岸に対
して鉛直に立設し、該スライドパイプに対して前記浮ブ
ロック繋留環を昇降方向摺動自在に外挿した構造になる
ことを特徴とする請求項１記載の河川浄化用護岸化粧構
造。 - 【請求項３】 前記浮ブロック連繋構造のスライドパイ
プが、河岸に沿って立設した護岸矢板に対して、河水側
にパイプ下端を河床に打ち込み固定すると共に、上端を
パイプ固定ブラケットを介して該護岸矢板に固着した構
造になることを特徴とする請求項２記載の河川浄化用護
岸化粧構造。 - 【請求項４】 前記着床マットを着床マット用網袋に収
容して前記浮ブロックの容器内腔部に収容すると共に、
該着床マット用網袋を着床マット固定ロープによって前
記浮ブロックの補強リブと結索した構造になることを特
徴とする請求項１記載の河川浄化用護岸化粧構造。 - 【請求項５】 前記浮ブロックが、平板状の背板の端か
ら端板を前方に直交成形し、該端板端部間を直線、或は
任意の曲線的平面形状をもった前板によって囲った枠体
からなり、前記前板の平面形状が凸状に彎曲した凸型浮
ブロックと、凹状に彎曲した凹型浮ブロック、及び背板
の他端部と連続する鋭角状の波切端を構成した波切浮ブ
ロックとの組み合わせになることを特徴とする請求項１
記載の河川浄化用護岸化粧構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6243348A JP2711808B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 河川浄化用護岸化粧構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6243348A JP2711808B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 河川浄化用護岸化粧構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881936A true JPH0881936A (ja) | 1996-03-26 |
| JP2711808B2 JP2711808B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=17102499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6243348A Expired - Fee Related JP2711808B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 河川浄化用護岸化粧構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2711808B2 (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6711850B2 (en) * | 2001-11-09 | 2004-03-30 | Oms Investments, Inc. | Plant growth media and processes for production thereof and compositions for use therein |
| JP2008127795A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Shimizu Corp | コンクリート護岸構造 |
| KR101033376B1 (ko) * | 2011-02-24 | 2011-05-09 | 장기웅 | 하천옹벽 녹화용 식생체 |
| CN102351315A (zh) * | 2011-07-08 | 2012-02-15 | 上海大学 | 一种受污染河道的综合治理方法 |
| JP2013017425A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Shimizu Corp | 植生浮島 |
| CN103215920A (zh) * | 2013-01-08 | 2013-07-24 | 天津大学 | 扇形多阶梯式生态缓冲型护岸系统 |
| CN103981834A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-08-13 | 常州大学 | 小流量河水净化和污染拦截系统 |
| CN104126393A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-05 | 同济大学 | 一种直立坡岸水体水生植物种植方法 |
| CN105133543A (zh) * | 2015-08-06 | 2015-12-09 | 重庆大学 | 一种可升降的挂壁式硬化河道生态防护带 |
| CN105970878A (zh) * | 2016-05-18 | 2016-09-28 | 河海大学 | 一种新型组合水利护坡 |
| CN108640289A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-10-12 | 扬州市海诚生物技术有限公司 | 一种河道污染治理系统 |
| CN109322281A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-02-12 | 三峡大学 | 一种城市河道硬化边坡动静结合式生态带及其构建方法 |
| CN111153502A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-05-15 | 南京公诚节能新材料研究院有限公司 | 伸缩式碳纤维生态草 |
| CN113692878A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-26 | 中冶华天工程技术有限公司 | 兼具景观、水质净化功能的驳岸改造方法 |
| CN114215006A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-22 | 广东省建筑设计研究院有限公司 | 一种针对河道治理黑臭水体的生态护岸 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0422511U (ja) * | 1990-06-13 | 1992-02-25 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP6243348A patent/JP2711808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0422511U (ja) * | 1990-06-13 | 1992-02-25 |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6711850B2 (en) * | 2001-11-09 | 2004-03-30 | Oms Investments, Inc. | Plant growth media and processes for production thereof and compositions for use therein |
| JP2008127795A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Shimizu Corp | コンクリート護岸構造 |
| KR101033376B1 (ko) * | 2011-02-24 | 2011-05-09 | 장기웅 | 하천옹벽 녹화용 식생체 |
| CN102351315A (zh) * | 2011-07-08 | 2012-02-15 | 上海大学 | 一种受污染河道的综合治理方法 |
| JP2013017425A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Shimizu Corp | 植生浮島 |
| CN103215920A (zh) * | 2013-01-08 | 2013-07-24 | 天津大学 | 扇形多阶梯式生态缓冲型护岸系统 |
| CN103981834B (zh) * | 2014-05-28 | 2016-01-20 | 常州大学 | 小流量河水净化和污染拦截装置 |
| CN103981834A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-08-13 | 常州大学 | 小流量河水净化和污染拦截系统 |
| CN104126393A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-05 | 同济大学 | 一种直立坡岸水体水生植物种植方法 |
| CN105133543A (zh) * | 2015-08-06 | 2015-12-09 | 重庆大学 | 一种可升降的挂壁式硬化河道生态防护带 |
| CN105970878A (zh) * | 2016-05-18 | 2016-09-28 | 河海大学 | 一种新型组合水利护坡 |
| CN108640289A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-10-12 | 扬州市海诚生物技术有限公司 | 一种河道污染治理系统 |
| CN108640289B (zh) * | 2018-07-04 | 2023-12-26 | 扬州市海诚生物技术有限公司 | 一种河道污染治理系统 |
| CN109322281A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-02-12 | 三峡大学 | 一种城市河道硬化边坡动静结合式生态带及其构建方法 |
| CN109322281B (zh) * | 2018-09-19 | 2020-09-22 | 三峡大学 | 一种城市河道硬化边坡动静结合式生态带及其构建方法 |
| CN111153502A (zh) * | 2020-01-10 | 2020-05-15 | 南京公诚节能新材料研究院有限公司 | 伸缩式碳纤维生态草 |
| CN113692878A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-26 | 中冶华天工程技术有限公司 | 兼具景观、水质净化功能的驳岸改造方法 |
| CN114215006A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-22 | 广东省建筑设计研究院有限公司 | 一种针对河道治理黑臭水体的生态护岸 |
| CN114215006B (zh) * | 2021-12-21 | 2023-09-19 | 广东省建筑设计研究院有限公司 | 一种针对河道治理黑臭水体的生态护岸 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2711808B2 (ja) | 1998-02-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101130237B1 (ko) | 수생태 복원 및 수질개선을 위한 복합 서식장치 | |
| JPH0881936A (ja) | 河川浄化用護岸化粧構造 | |
| KR100714673B1 (ko) | 다기능성 생태복원 인공섬 | |
| JP2008061509A (ja) | 藻場造成装置およびこれを用いた藻場造成方法 | |
| KR100990954B1 (ko) | 부유 침수식 생물서식장치 | |
| US7087161B1 (en) | Resin cultivating base, water purifying device and method using resin cultivating base | |
| KR20090003912A (ko) | 수상 부유 정원 | |
| KR101652102B1 (ko) | 담수어족자원의 자연증가 및 보호용 부류식 뗏목형 인공산란장 | |
| JPH0858683A (ja) | 浮島用浮ブロック | |
| JP2007135429A (ja) | 水中植生工法及び水中植生施設 | |
| JP2769987B2 (ja) | 植栽浮体マット | |
| KR100825917B1 (ko) | 수상 생태 체험 및 수상 레저 공원 | |
| JP2700374B2 (ja) | 人工浮島 | |
| JP2001078599A (ja) | 人工浮島 | |
| KR101127107B1 (ko) | 인공섬 유니트 | |
| JP3418523B2 (ja) | 河川湖沼の浄化利用システム | |
| KR100927241B1 (ko) | 수초섬 | |
| JP4352203B2 (ja) | 浮島ユニットおよび植生浮島 | |
| KR20060101000A (ko) | 그물망을 이용한 인공 수초섬 | |
| KR100573033B1 (ko) | 인공식물섬 | |
| JPH10323134A (ja) | 植物栽培用浮体マット | |
| JPH09154422A (ja) | 植生浮島 | |
| JPH034171B2 (ja) | ||
| JP2547482Y2 (ja) | 湖における浮島と湖岸の構造 | |
| JPH10276598A (ja) | 浮きプランター及びその固定方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |