JP3418523B2 - 河川湖沼の浄化利用システム - Google Patents

河川湖沼の浄化利用システム

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、河川湖沼や池等の浄
化を図り、植生物を紙等の再生原料として利用出来得る
ようにしたシステムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が向上すると生活
廃棄物や産業廃棄物が公害,環境破壊問題となり、一地
方部のみならず、全国的な、或いは、全地球規模的な問
題となり、クローズアップされて生活環境は勿論、産業
社会にあってもエコロジータイプの環境に優しいて調和
を図ることが避けられないようになってきている。
【0003】特に、都市部、或いは、都市郊外にける
河川湖沼や池等にあってはその水底に経年的に堆積する
汚泥等がヘドロ化し、場合によるとダイオキシン等を含
有することになり、アオコ等により魚介類や水中植物が
著しいダメージを受けるようになり、周辺住民の生活を
も脅かすようになって、これに対処することが都市計画
やデベロッパー等にとって大きな問題となってきてい
る。
【0004】特に、都市部にいては住環境が拡大して
住宅地の周辺の自然環境がエロージョンされ、これに対
処する技術の研究開発が行われている。
【0005】そして、無計画な開発による産業廃棄物や
生活廃棄物の当該河川湖沼や池等に対する不法投棄や森
林地区等における不法焼却により、当該河川湖沼や池等
においては腐葉土等が経年的にヘドロ化し、アオコ等が
不足にして発生し、焼却に伴うダイオキシン等の発生が
生活環境を脅かすようになってきている。
【0006】したがって、これに対処するに、不法投棄
や不法焼却等の廃棄物の処理に対する法規制的な対処も
されてはいるが、現状の河川湖沼,沼等の更なる汚染を
防止し、浄化を図り、エロージョンを防止するような改
良改善技術も除除ではあるものの研究開発がなされ、一
部では実用化されてはいる。
【0007】その一つに自然環境に本来的に調和し得る
植生物を用いてエコロジータイプの対処技術が開発さ
れ、それらの一つに図12の(イ)に示す様に、ヤシの
殻の繊維3が複雑にからみ合ったロール3の状態である
のを織り出してバー状態にし、ナイロン等のロープ2で
該バー状の繊維1を所定のサイズの断面円形の繊維ロー
ル3と形成し、当該図12の(ロ)に示す様に、河川湖
沼,池4等の植生を有する水辺5に杭16´ ,16´
を介し当該水辺5に沿って繊維ロール3を添設状態
にし、当該水辺のエロージョンを防止すると共に、植生
の緑化を助勢して当該河川湖沼,池4等の水辺の自然状
態を保全する環境保護対策が採られるようにする技術が
開発されてはいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該
技術の態様においては繊維ロール3がその外皮と内
側の中身が上記同様のヤシの繊維質やその殻肉であるた
めに、本来的な自然条件により当該ヤシ自体が国内で生
産出来ないために、輸入に頼らざるを得ず、それ故に
輸送コストは勿論のこと、嵩ばる容量のために倉庫にお
ける保管等のコストが高くつき、実用性に欠ける欠点が
あった。
【0009】又、当該図12の(ロ)に示す様に、河川
湖沼、池4等の水辺5に設置して緑化資材として使用さ
れる際に、水辺5の植生の延長としての緑化が図れは
するものの、積極的な植生力が繊維ロール3には機能的
に備わっていないがために、当該繊維ロール3自体の自
然発生的な発芽や植生を図り難いという難点があった。
【0010】そして、当該図12の(ロ)に示す様なセ
ット態様では繊維ロール3が水面の昇降に追従出来ず、
浮き上がったり浸漬状態になる不具合があった。
【0011】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく河川湖沼,池等の経年的な腐葉土によるヘドロ化
等の汚染の問題に対処出来ない繊維ロールによる緑化技
術の問題点を解決すべき技術的課題とし、在来態様と同
じくヤシ等の自然植生物を用いて植生ベッドを形成し、
当該河川湖沼,池等の水面にポンツーンタイプに浮設し
て浮島的な施設とし、しかも、予め殻肉に埋設する等し
て配設しておいた種子により自然発生的な葦やよし等の
発芽生長を促し、当該葦やよしの汚染されたヘドロ等の
アオコ等を浄化する機能をフルに発揮して河川湖沼や池
を浄化し、しかも、生長した植生をして紙等のパピルス
の原料として再利用し、植生物はリサイクルして生成さ
せ用いることが出来、又、当該浮島的な植生ベッドは水
上公園や水上遊園地としての公共施設的な機能をも発揮
出来るようにしたエコロジータイプにすることが出来る
ようにして公害防止産業における浄化技術利用分野に益
する優れた河川湖沼の浄化利用システムを提供せんとす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、ヤシ等の植生の外皮を繊維マッ
トにし、その内側の中皮として不織布等のシートに葦
やよし等の植生物の種子を所定に埋設したものの内側に
は当該植生の殻内の殻肉のココテラ(商品名)等を圧縮
状態にして充填して植生マットの植生ベッドとし、輸送
コストや備蓄コストを低減し、河川湖沼,池等の水中に
浸漬状態にすると含水して膨潤状態にして積嵩が大きく
なるようにし、該外皮の植生マット内の中皮不織布等
のシートに葦やよし等の植生物の種子を所定に埋設して
シート内の植生マットからなるユニットマットを連接し
て植生ベッドとして水底の地盤に対し打ち込んだ杭やア
ンカーブロックに使用済タイヤのチューブ等に連係させ
て水面の上下動に追随変位して昇降浮漂自在にするよう
にし、チューブを連結材として植生ベッドをマット状
に延設し、その際、該植生ベッドは外皮の植生マット内
に中皮としての不織布等のシートに予め葦やよし等の
種子をランダムに、或いは、均一に散布状態にして埋設
しておき、水面に対する浮設時に吸水して植生状態が現
出され、該葦やよしはヘドロのアオコ等の周知の浄化機
能を発揮し、当該河川湖沼や池等の浄化を経時的に確実
に図ると共に、水辺の既存の植生と共に緑化にプラスす
るようにされ、生長した植生は適宜に刈り取ってパピル
ス等の紙原料等に再利用し、刈り取り後再び植生ベッ
として水面に浮設し、自然にリサイクル的に再び植生
が生長し、河川湖沼,池等の自然環境を保全し、緑化を
促進し、水質浄化を図ることが出来るようにした技術的
手段を講じたものである。
【0013】そして、マット本体内に充填したココテラ
(商品名)等のヤシの実は含水して膨潤状態になると、
7倍等の堆積増加が図られ、河川湖沼,池等の水面にポ
ンツーンタイプに浮設するに充分な浮力を有し、且つ、
植生マットの側の中に添設した不織布等のシートに
は葦やよし等の種子を埋設しておくことにより、当該種
子が吸水発芽して植生を成し、生長して当該水辺環境の
緑化と同化し、ヘドロのアオコ等の浄化を促進して周辺
環境の緑化と共生状態にあるようにし、水上公園や水上
遊園地等にも活用されるエコロジータイプ効果が図れる
ようにするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を実施例の態様によって図1〜図11を参
照して説明すれば以下の通りである。
【0015】尚、図12と同一態様部分は同一符号を用
いて説明するものとする。
【0016】図1〜図6に示す実施例において、11は
この出願の発明の河川湖沼,池の浄化利用システムに使
用する植生ベッドであり、図1,図2に示す様に、植生
マットとしてのユニットマット9,9…を一連に
し、該ユニットマット9,9…の相隣る部分に於いて
ジョイントとしての縫目10を残して横方向に一体的に
連接接続されている。
【0017】該ユニットマット9においては中皮として
の不織布シート6の肉部に葦やよしの種子20を均一状
態、乃至、ランダムな状態で一体的に埋設しているもの
である。
【0018】、該ユニットマット9においては、図2
に示す様に、中皮としての不織布シート6の内部にヤシ
の実のココテラ(商品名)が殻肉7として充密状態に内
装されているものである。
【0019】当該図示実施例は植生物してヤシの実のコ
コテラを殻肉して用いた態様であるが、該ココテラ
(商品名)の殻肉7は水中に浸漬すると吸水して膨潤状
態となり、約7倍にも増大し、しかも、所定の強度,剛
性を有しながらも水面にて充分な浮力を有するものであ
る。
【0020】そして、中皮6の外側には外皮としてヤシ
の繊維製の繊維マット6´ で囲繞し、その外にはナ
イロン製のロープ8を巻装してユニットマット9の保形
性を維持するようにされている。
【0021】尚、図1,図2に示す態様において各植生
マットのユニットマット9は断面が真円形ではなく、図
2に示す様に、断面が楕円形状に形成されているもので
ある。
【0022】したがって、植生ベッド11においては図
3に示す様に、外皮としての繊維マット6´ ,6´ 相
互で縫目10を介し一連に連装されて所定厚みのプレー
ト状に形成されているものである。
【0023】而して、かかる植生ベッド11は所定の工
場により量産的に製造し得るものであり、自然材料のヤ
シ自体を輸入したり、倉庫に格納したりする場合には個
々の形状が保持されて嵩ばらず、したがって、取り扱い
性も良好でコスト的にも安くつくものである。
【0024】尚、設計によっては、ユニットマット9,
9…を横一連に接続して植生ベッド11とするに際し、
外皮マット6´ の内部にヤシ種子20を均一、又は、
バラツキ状態で埋設させて該外皮6´ の外側をロープ
によ縫目10,10を介し横一連に連結接続されて
も良い。
【0025】そして、所定サイズの平面視方形の植生
ッド11を図8に示す様に河川湖沼,池14等に浮設す
るに際しては、図4,図5,図6に示す様に、当該河川
湖沼,池14等のヘドロ13(当該ヘドロ13はダイオ
キシン等を含有する腐葉土等が所定厚みに堆積されてい
るものである)が積層堆積している水底の地盤12に対
し木材製やコンクリート製等の杭16を所定間隔で植設
し、該杭16に対し図6に示す様に、内側にベアリング
17を有する使用済タイヤのチューブ18を巻装して昇
降自在に水面に浮設し、該チューブ18に連接用の紐や
チェーン19を付設し、更に、杭16の頂部には図4に
示す様に、ストッパピン15を付設して水面の昇降に応
じて、該チューブ18の昇降浮漂が許容され、且つ、植
生ベッド11が抜け止めされるようにされ、所定サイズ
の方形の植生ベッド11を各ユニットごとに図5に示す
様に、上記紐やチェーン19を介しチューブ18に連結
し、水面の昇降に応じて追従的に昇降浮漂しながら、当
該水面に一連に浮設されて浮島状にされる。
【0026】而して、経時的に該植生ベッド11は吸水
してそのユニットマット9の殻肉実のココテラ(商
品名)は吸水して膨潤してその堆積を7倍にも拡大して
所定の強度と合成を有しながらも浮島状態を完全に維持
し、しかも、密度が水よりも軽いヤシの特性の浮力によ
り浮設状態が維持され、該植生ベッド11の中皮として
不織布シート6,6殻肉7を埋設した葦やよし
種子20,20が発芽し、葦やよしの植生22として生
長し始める。
【0027】そして、生長した葦やよし植生22は先
述した如く、ヘドロ13のアオコ等の浄化機能を発揮し
て、周知の如く、当該河川湖沼,池14等の浄化を行
い、エコロジータイプのポンツーンタイプの浮島とさ
れ、環境に優しい人工浮島として機能する。
【0028】そして、生長した葦やよしはパピルス等
の紙等の他の産業資材として利用可能であることによ
り、刈り取り後は各ユニットの植生ベッド11ごとにチ
ューブ18に対するチェーンや紐19を介しての連結を
解き、船等により曳航して図示しない所定の収穫プラン
トにより当該葦やよしの植生22を刈り取り、紙等の原
料市材して利用する。
【0029】そして、葦やよしの植生22を刈り取られ
た各ユニットの植生ベッド11は再び曳航されて各杭1
6にベアリング17を介し浮設されているチューブ18
にチェーンや紐19を介し再び図4に示す様に、ポンツ
ーンタイプの人工浮島として機能させる。
【0030】この時、一連の植生ベッド11は全体とし
て相当な浮力を有しているがために、公園や遊園地とし
て使用が可能であり、幼児や人の歩行や所定の遊戯等に
も使用可能である。
【0031】勿論、河川湖沼,池14等の水面は降水や
旱魃によるその水面の昇降等の変位はあるが、当該水面
の昇降移動に応じチューブ18ベアリング17を介して
杭16に沿って昇降チェーンや紐19により浮漂するた
めに、ユニットの植生ベッド11も一体的に昇降浮漂し
て水面レベルと同一レベルで常に可及的に略フラットな
浮島状態の姿勢を維持することが出来る。
【0032】したがって、河川湖沼,池14等の水辺の
エロージョンも浄化に伴って防止され、周辺部を含めて
当該浮島の緑化によるエコロジータイプの地域として充
分に保全されるものである。
【0033】次に、図7に示す実施例の態様は杭16,
16をツインタイプにして所定間隔で水底地盤12に打
設し、相隣なるユニットタイプの植生ベッド11´ を
交互に打設した杭16,16に昇降浮漂自在に介装した
チューブ18にチェーンや紐19を介して連係させるよ
うにした態様であり、上述実施例とその作用効果に変わ
りはないものである。
【0034】又、図8に示す実施例においては上述各
実施例のユニットの植生ベッド11が図1〜図3に示す
ユニットマット9,9を縫目10により、キルティング
状に形成したのにし各面に所定幅サイズのユニット植
ベッド11´ としてその端縁部をチューブ18に載
置する等の連係態様にしてユニット浮島にしてその中皮
の不織布シート6に埋設した葦やよしの種子20から
葦やよしの植生22を発芽生長させて当該河川湖沼,池
14等の浄化を図ると共に緑化し、上述同様の作用効果
を奏するようにした態様であり、エコロジータイプであ
ると共に周辺の緑化と共生的に在るようにした態様であ
る。
【0035】又、図9,図10に示す実施例の態様は図
4,図7に示した実施例の態様して実効性が極め
、しかも、低コストで出来るようにした実施可能の
態様であり、一連に連装した植生ベッド11´´,11
´´を図示しない紐を介して所定サイズのフラットな広
さにし、各植生ベッド11´´の縁部に使用済タイヤの
チューブ21´ を連結して水面に浮設して該チューブ
21´ (の各々又は適当な部位)にチェーンや紐体1
9´ を介して水底12に沈設した所定のアンカーブロ
ック24に連係させて該チェーンや紐19´ には水
面の昇降に追従して植生ベッド11´´が昇降自在に許
容されるようにやや弛みをもって浮設した態様であり、
当該実施例において奏する作用効果は実質的に図4〜図
8に示す実施例と実質的に変わりがないのに加えて施工
が容易であり、低コスト化が図れ、植生ベッド11´´
の水面にける横方向の浮遊状態も許容出来るようにさ
れた点でより効果があるものである。
【0036】而して、図11に示す態様は当該チューブ
21´ とアンカーブロック24の間に連係するチェー
ンや紐19´ の上端とチューブ21´ との間にゴム
製の紐体19´´を介して植生ベッド11の水面に追従
して昇降する自由性と横方向の浮遊性を充分に許容し得
るようにすることがより自在に行われるようにした態様
である。
【0037】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、マッ
トに使用する植物22はヤシに限るものではなく、他の
繊維質と殻肉質を有する植物でも良く、又、植生は葦や
よし等の植生22に限らず、ヘドロ等浄化する機能を有
するような植生や生長した植生を他の資材に転用出来る
ような植生物が適用可能であり、ポンツーンタイプのユ
ニット植生ベッド11の形状等も適宜に可能であり、
又、設計によっては外皮としての繊維マット6´を省略
して直接的に外皮として種子20を埋設した不織布シー
内に殻肉を充填するような態様も採用可能である。
【0038】そして、ユニットベッド植生ベッド1の
サイズについては設計的にさまざまなものが採用可能で
あり、その浮力によっては相当大規模なものが採用出
来、車等の走行も可能であるようにすることがて出来る
等種々の態様が採用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に河川湖沼,池等の汚泥分の腐葉土等が堆積したダイオ
キシン等を有するヘドロが環境汚染を招き、周辺住民の
生活環境を破壊するようなものを当該河川湖沼,池等の
周辺の自然状態の緑化状態と同様に共生状態にし、葦や
よし等の植生物の浄化作用により当該河川湖沼や池等の
アオコ等を浄化することが出来、エコロジータイプのウ
ォーターフロント環境とすることが出来るという優れた
効果が奏される。
【0040】而して、該植生物の外皮の繊維、又は、中
皮の不織布シート等を包皮状にし、葦やよし等の植生種
子を埋設し、その内部にヤシの実のココテラ(商品名)
等の殻肉の吸水性があり、膨潤性がある殻肉を充填した
外皮の繊維マットと中皮シートでユニットマットを形成
して河川湖沼,池の水面に浮設することにより、河川湖
沼,池等の水を該ユニットマットが吸収膨潤して容量を
増し、大きな浮力を有し、しかも、充分な強度と浮力を
有して浮島状態に水面に浮設されるために、当該中皮シ
ート等に埋設した種子が発芽生長して緑化植生体となる
ことにより、水辺の緑化植生と共生状態にされて自然環
境を保全すると共に、当該生長した植生がヘドロ等を浄
化することによる浄化機能が果され、更に、生長した植
生を刈り取る等して他の産業資源とすることが出来る等
かずかずの利点を有する浄化利用システムといることが
出来る優れた効果が奏される。
【0041】しかも、植生ベッドを水面に浮設するに際
しては、水底から立設した複数の杭間に一連に設した
マット状態で水面に倣って昇降自在にしたり、水底のア
ンカーブロックに昇降自在に連係することが出来ること
により、当該河川湖沼,池等の水面の昇降変位にかかわ
らず、常に浄化機能が維持され、植生の生長が停止され
ず、環境に優しいエコロジータイプとすることが出来る
優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の植生ベッドの部分
概略斜視図である。
【図2】ユニットマットの構造断面図である。
【図3】植生ベッドの製造後の横断面図である。
【図4】水面に対する植生ベッドの浮設状態の概略側面
断面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】浮設植生ベッドの杭に対する昇降自在な連係態
様の横断面図である。
【図7】図5相当の他の実施例の平面図である。
【図8】植生ベッドの水面浮設状態の他の実施例の横断
面図である。
【図9】図4相当の他の実施例の概略部分平面図であ
る。
【図10】同概略側面図である。
【図11】同植生ベッドの付設アンカーブロックの概略
取り合い側面図である。
【図12】(イ)は従来技術に基づくロールタイプの浄
化マットの概略斜視図であり、(ロ)は同ロールタイプ
のマットの水辺にセットする平面図である。
【符号の説明】
11 植生ベッド 6´ 繊維マット(マット本体)(外皮マッ
ト) 7 殻肉 9 ユニットマット(植生マット)(マット本
体) 14 河川湖沼,池 20 植生種子 16 杭 6 不織布シート 22 植生物(葦やよし) 1 繊維 6´ 外皮 6 中皮としての不織布シート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維マットを形成し該繊維マットの内部に
    植物の殻肉を装備する植生マットを連接し植生ベッド
    して河川湖沼,池等の水面に浮設し浄化利用するシステ
    ムにおいて、上記植生マットの内側に植生種子を予め付
    設しておき、上記植生ベッドを水面にポンツーンタイプ
    に浮設した状態で植生栽培を行って生長した植生による
    当該河川湖沼,池等の浄化を行うと共に生長した植生を
    刈り取って生産資源材として利用するようにし、而し
    て、上記植生ベッドを水面に浮設するに際し水底から立
    設した複数の杭間に一連に連接した上記植生マットから
    成る該植生ベッドを昇降浮漂自在に介装させるようにす
    ることを特徴とする河川湖沼の浄化利用システム。
  2. 【請求項2】上記植生種子が植生ベッドの殻肉を包皮す
    る中皮としての不織布シート内に埋設されていることを
    特徴とする請求項1記載の河川湖沼の浄化利用システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記植生が葦やよしであることを特徴とす
    る請求項1記載の河川湖沼の浄化利用システム。
  4. 【請求項4】上記生産資源が紙原料であることを特徴と
    する請求項1記載の河川湖沼の浄化利用システム。
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