JP2010074130A - 太陽光発電による電力発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光発電による電力発生効率を高めること。
【解決手段】軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は水面変位に適応して支持体が浮遊するように側端部を緊張・弛緩自在に固定し、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続している。水域では、軽量構造の支持体が水面変位に適応して浮遊するように連結体を緊張・弛緩自在となしているため、例えば、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋や、ダム湖のように水面変位量の激しい場所にも適宜設置することができる。ここで、水域は、湖上(農業用池、発電用ダム)や洋上(防波堤、消波提、環礁の内海)などに及ぶ。
【選択図】図2
【解決手段】軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は水面変位に適応して支持体が浮遊するように側端部を緊張・弛緩自在に固定し、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続している。水域では、軽量構造の支持体が水面変位に適応して浮遊するように連結体を緊張・弛緩自在となしているため、例えば、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋や、ダム湖のように水面変位量の激しい場所にも適宜設置することができる。ここで、水域は、湖上(農業用池、発電用ダム)や洋上(防波堤、消波提、環礁の内海)などに及ぶ。
【選択図】図2
Description
本発明は、水域(湖沼、ダム湖、海等)に敷設することも、また、陸域(軟弱地盤、地盤沈下のある港湾の埋立地、地湿地帯、水田等の休耕地、起伏の多い草原、崖の傾斜面、耕作放棄地等)に敷設することも可能として、太陽光発電により電力を発生する装置に関する。
従来、太陽光発電による電力発生装置の一形態として、複数の樹脂発泡体を熱可塑性樹脂からなる一対の表皮シート間に固定・挟持して水上フロートとなし、各樹脂発泡体の上面に太陽電池を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記した電力発生装置は、できるだけ太陽光を受光し易い外洋のような広い場所
に設置するのが望ましいが、表皮シートを緊張・弛緩自在となしていないために、例えば
、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋のように水面変位の激しい水域には設
置できないという不具合がある。また、陸域では沈下の恐れのある軟弱地盤や起伏のある土地には設置(適用)できないという不具合がある。
に設置するのが望ましいが、表皮シートを緊張・弛緩自在となしていないために、例えば
、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋のように水面変位の激しい水域には設
置できないという不具合がある。また、陸域では沈下の恐れのある軟弱地盤や起伏のある土地には設置(適用)できないという不具合がある。
そこで、本発明では、軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は水面変位に適応して支持体が浮遊するように側端部を緊張・弛緩自在に固定し、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続したことを特徴とする太陽光発電による電力発生装置を提供するものである。
また、本発明では、軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は沈下の虞のある軟弱地盤や起伏のある土地の地形に略沿わせて敷設可能とし、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続したことを特徴とする太陽光発電による電力発生装置を提供するものである。
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
(1)各支持体は柔構造となしたこと。
(2)各支持体には送水用の水管を配管して、同水管からソーラーパネル部の上面に散水・流下させるようにしたこと。
(3)水面に浮遊させた各支持体の下面にはLED等の発光体を設けて、同発光体により支持体直下方の水中を照射するようにしたこと。
(4)各支持体には線状に伸延する複合供給体を接続すると共に、同複合供給体内には送電用の電線と送水用の水管を配置したこと。
(5)連結体の上面は作業者歩行路面となしたこと。
(1)請求項1記載の本発明では、軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は水面変位に適応して支持体が浮遊するように側端部を緊張・弛緩自在に固定し、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続している。
このように、水域では、軽量構造の支持体が水面変位に適応して浮遊するように連結体を緊張・弛緩自在となしているため、例えば、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋や、ダム湖のように水面変位量の激しい場所にも適宜設置することができる。ここで、水域は、湖上(農業用池、発電用ダム)や洋上(防波堤、消波提、環礁の内海)などに及ぶ。
しかも、網状の連結体により外力負荷が分散されて波浪に柔軟に応答でき、浮体が転覆する等の不具合がない。
さらには、例えば、1800m×800mの広範囲に連結体を張設して、同連結体に上面にソーラーパネル部を張設した多数の支持体を連結することにより、太陽光発電による電力発生効率を高めることができる。
ここで、支持体の大部分は、比重の小さい強化発泡ウレタンで形成することにより、水面に浮遊可能な軽量構造の浮体(表面を防水性のあるガラス繊維布などで接着被覆)となすと共に嵐の際の大きな波頭等のような大きな衝撃力を吸収・軽減させて、ソーラーパネル部の支持機能を良好に確保することができる。また、網状の連結体としては、伸びが少ない、摩擦に強い、水中でも強度低下しない、沈まない、加工し易い、使用後硬くならない等の特長を有する素材を使用するのが好ましい。ただし、連結体の端部は緊張・弛緩自在に固定して、水面変位への適応が図れるようにしており、好ましくは衝撃力が吸収できるように支持する。必要に応じて、連結体の中間にヒンジ構造の小支持体を設けて、同小支持体を介して海底からアンカー支持して、潮流力等に抵抗させることもできる。
(2)請求項2記載の本発明では、軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、同連結体は沈下の虞のある軟弱地盤や起伏のある土地の地形に略沿わせて敷設可能とし、各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続している。
このように、陸域では、沈下の虞のある軟弱地盤(沼地、水田休耕地、浚渫土の埋立地等、もしくはそれらの組み合わせ)や起伏のある土地(崖の斜面、大型河川堤防、丘陵等、もしくはそれらの組み合わせ)、さらには、地盤沈下のある港湾の埋立、地湿地帯、起伏の多い草原、耕作放棄地等の地形に略沿わせて連結体を敷設して、適当な箇所で地盤に杭等で固定することができる。そして、連結体に軽量構造の支持体を多数連結することで電力発生装置となすことができる。そのため、かかる電力発生装置の設置・増設・撤去が容易(整地が不要で基礎工簡易)となる。別の場所への転用も容易に行うことができる。
また、日中は本発明に係る電力発生装置で太陽光発電を行い、夜間は風力発電等を行うことでエコ・ハイブリッド発電を行うことができる。高効率な風車としては、例えば、大屋祐二九州大学教授らが開発した世界最高出力効率の小型風レンズ風車(3〜5kW)の改良型(100kW〜5MW)を採用することができる。
また、日中は本発明に係る電力発生装置で太陽光発電を行い、夜間は風力発電等を行うことでエコ・ハイブリッド発電を行うことができる。高効率な風車としては、例えば、大屋祐二九州大学教授らが開発した世界最高出力効率の小型風レンズ風車(3〜5kW)の改良型(100kW〜5MW)を採用することができる。
(3)請求項3記載の本発明では、各支持体は柔構造となしている。
このように、軽量構造に加えて柔構造としているため、従来型の剛構造に較べて地震・台風に強く、不当沈下に良く対処できて、設置・増設・撤去が容易で汎用性のある電力発生装置となすることができる。そして、別の場所への転用も容易な電力発生装置となすことができる。また、必要な期間にリース方式で発電できる。
ここで、柔構造としては、例えば、耐久性のある袋状の被覆布や軽量コンクリート(比重1.8)製型枠ないしは気泡コンクリート(比重0.6)製外殻体に、発砲スチロールやゴムや塩ビ(塩化ビニル)ボトル等の中空容器を詰め、その間を高質発砲ウレタン(比重0.3)や軽量コンクリートで充填して形状化させることで支持体(洋上:浮体)となす構造とすることができる。また、塩化ビニル等の中空容器を単数もしくは複数配置して、その表面を錆びない新素材(アラミドやガラス繊維、炭素繊維)の補強筋で強化した薄肉の軽量コンクリートや気泡コンクリートで被覆して支持体となすこともできる。被覆布は、水密性でなくて良い。軽量コンクリート薄板はクラック許容できる。被覆布は、太陽光による劣化を防ぎ、耐久性をもたせるためと、隅各部で連結体と連結し易くするためである。被覆布の場合、支持体(例えば1.3mx2.8mx0.4m)の重量は5〜50kg,軽量薄肉コンクリートの場合、100〜200kgに軽量化することが出来る。
(4)請求項4記載の本発明では、各支持体には送水用の水管を配管して、同水管からソーラーパネル部の上面に散水・流下させるようにしている。
このように、水管からソーラーパネル部の上面に散水させると共にソーラーパネル部の上面に沿って流下させるようにしているため、ソーラーパネル部の表面を洗浄することができる。特に、電力発生装置を海洋に設置した場合や海洋に近接する陸域に設置した場合には、海水の塩分が結晶化してソーラーパネル部の発電効率を低下させるという不具合があるが、洗浄することによってかかる不具合を解消することができる。
しかも、上記のように散水・流下させた洗浄水により過剰に発熱しやすいソーラーパネル部を冷却させることができて、この点からもソーラーパネル部の発電効率を良好に確保することができると共に寿命を長期間確保することができる。
ここで、送水として、ポンプで汲み上げた海洋の深層水を利用した場合には、深層水は塩分が比較的少ないため、ソーラーパネル部の洗浄効果がある上に、比較的低温である深層水によるソーラーパネル部の冷却効果が高い。そして、深層水は、多分に養分であるミネラル分を有した栄養価の高い水であるが、ソーラーパネル部を流下した洗浄後の深層水が海洋に流れ込むことで、同海洋の表層部に栄養分を供給することができるため、藻などの栄養源となる。かかる吐水作業は定期的に行うことで、良好な漁場環境を形成することができる。この際、網状の連結体を介して海藻類を植生・生育させることで、海を緑化して、漁場を再生させることができる。
(5)請求項5記載の本発明では、水域に浮遊させた各支持体の下面にはLED等の発光体を設けて、同発光体により支持体直下方の水中を照射するようにしている。
このように、浮体直下方の水中を発光体により照射することで、支持体によって陰となる部分を明るくすることができる。特に、海洋では海藻類の生育し易い色をLEDにより照射することにより、また、有害な植物性プランクトンの発生を抑制する色をLEDにより照射することにより、漁場環境を良好となすことができる。
(6)請求項6記載の本発明では、各支持体には線状に伸延する複合供給体を接続すると共に、同複合供給体内には送電用の電線と送水用の水管を配置している。
このように、複合供給体内に送電用の電線と送水用の水管を配置することで、コンパクトに電線と水管を配置することができる。この際、複合供給体の表層に耐蝕性と高張力性とを保有させることで、同複合供給体を連結体の構造体の一部として機能させることができる。また、複合供給体には、適宜、情報供給用の光ファイバーケーブルを配置することもでき、同光ファイバーケーブルの先端部に接続したセンサ等を支持体に設けることもできる。
(7)請求項7記載の本発明では、連結体の上面は作業者歩行路面となしている。
このように、連結体の上面に作業者歩行路面を設けることで、同連結体の上面を作業者が適宜歩行することができて、支持体等のメンテナンス作業等を足場の悪い水上においてもまた沼地等においても容易に行うことができる。その結果、電力発生装置の機能を良好に確保することができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は水域に敷設した本発明に係る電力発生装置(以下に「水域敷設電力発生装置」ともいう。)Bと陸域に敷設した本発明に係る電力発生装置(以下に「陸域敷設電力発生装置」ともいう。)Cを備える多目的施設Aのイメージ図、図2は水域である海洋に敷設した多目的施設Aの斜視説明図、図3は同多目的施設Aの平面説明図、図4は同多目的施設Aの側面説明図である。
水域である海洋に敷設した多目的施設Aは、図2〜図4に示すように、対向状態に設置した連結支持体としての一側プラットフォームP1と他側プラットフォームP2との間に本発明に係る水域敷設電力発生装置Bを介設すると共に、同水域敷設電力発生装置Bは海洋の水面(本実施形態では海面)S上に敷設している。
一側プラットフォームP1は、図3及び図4に示すように、着底式プラットフォームであり、浅い水深(例えば、60m以下)の海底地盤Gに複数の支柱1を立設して、これら支柱1の上にセミサブ(半潜水)型のプラットフォーム本体(以下「PF本体」という。)2を載設している。そして、PF本体2は、平面視正六角形リング状に形成した複数個(本実施形態では5個)の形成体3をハニカム状に接続して構成している。また、PF本体2の上面には太陽発電用の太陽電池であるソーラーパネル(図示せず)を張設すると共に、形成体3の角部には風力発電用の風車4を配設している。なお、形成体3の駆体は、軽量かつ高強度で、海水の塩分に対する耐性を有する素材で形成している。例えば、先に発明者が発明したCFRP補強コンクリート製構造体(WO2007/074840に開示されている。)を用いて形成することができる。
しかも、一側プラットフォームP1には、図4に示すように、海底の深層水Wを汲み上げる汲み上げ装置5を設けており、同汲み上げ装置5は、太陽発電や風力発電により一側プラットフォームP1上で発生させた電力を利用して汲み上げポンプ(図示せず)を駆動させるようにしている。
他側プラットフォームP2は、図3及び図4に示すように、浮体式プラットフォームであり、深い水深(例えば、60m〜300m)の海底地盤Gにアンカー6を介してセミサブ(半潜水)型のフロート式PF本体7を固定している。そして、フロート式PF本体7は、基本的に前記したPF本体2と同様に構成しており、フロート式PF本体7上にて太陽発電や風力発電を行うようにしている。
[水域敷設電力発生装置B]
水域敷設電力発生装置Bは、図2〜図4に示すように、対向状態に設置した前記一側プラットフォームP1に一側端部を緊張・弛緩自在に連結する一方、他側プラットフォームP2に他側端部を緊張・弛緩自在に連結して、海洋の水面S上浮遊状態で敷設している。
水域敷設電力発生装置Bは、図2〜図4に示すように、対向状態に設置した前記一側プラットフォームP1に一側端部を緊張・弛緩自在に連結する一方、他側プラットフォームP2に他側端部を緊張・弛緩自在に連結して、海洋の水面S上浮遊状態で敷設している。
すなわち、水域敷設電力発生装置Bは、図5及び図6にも示すように、網状の連結体10と、同連結体10に連結した多数の第1実施形態としての支持体(水域では「浮体」ともいう。)11を具備している。連結体10は、前記一側プラットフォームP1と他側プラットフォームP2の対向方向に伸延する帯状(例えば、1800m×800m)の網本体10aと、同網本体10aを補強すべく幅方向に一定の間隔を開けて複数配置した補強ロープ10bとから水面Sに浮上可能に形成しており、各補強ロープ10bは、図7及び図8に示すように、一側端部を一側プラットフォームP1に設けた緊張・弛緩体12に連結する一方、他側端部を他側プラットフォームP2に設けた緊張・弛緩体12に連結して、連結体10を緊張・弛緩自在に連結・固定している。
ここで、連結体10としては、水面Sに浮上し、伸びが少ない、摩擦に強い、水中でも強度低下しない、沈まない、加工し易い、使用後硬くならない等の特長を有する素材を使用するのが好ましい。具体的には、網本体10aとしては、ポリエステル等の複合新素材で形成されたものを使用することができる。補強ロープ10bとしては、例えば、ポリプロピレンとポリエステルの複合ロープである「ベルミックス クロス」(内外製綱株式会社の商品名)を使用することができる。
そして、多数の浮体11同士の間に形成される連結体10の細幅の上面は作業者歩行路面Rとなしている。このように、水面Sに浮上している連結体10の上面に作業者歩行路面Rを設けることで、同連結体10の上面を作業者が適宜歩行移動することができて、浮体11等のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。その結果、水域敷設電力発生装置Bの機能を良好に確保することができる。
緊張・弛緩体12は、図5及び図6に示すように、補強ロープ10bの緊張・弛緩方向にスライドするスライド部13と、補強ロープ10bの端部の巻き取り・繰り出し作動する回動部14とを具備している。
スライド部13は、PF本体2上ないしはフロート式PF本体7上に、補強ロープ10bの伸延方向に伸延する一対のスライドレール15,15を設け、両スライドレール15,15上に後述する回動部14のドラム支持体16をスライド自在に横架している。各スライドレール15,15の一側端部側(補強ロープ10bの弛緩側)には、弛緩側ストッパー片17,17を配置し、各弛緩側ストッパー片17,17に高減衰ゴム片18,18を取り付けて、各高減衰ゴム片18,18には、スライドレール15,15に沿って伸延するスプリング支持ロッド19,19の一端を取り付け、各スプリング支持ロッド19,19の他端を上記ドラム支持体16に設けたロッド支持片20,20中に摺動自在に貫通させて連結している。各スプリング支持ロッド19,19の外周には押圧スプリング21,21を巻回して、各押圧スプリング21,21を上記高減衰ゴム片18,18と上記ロッド支持片20,20との間に介在させている。22は、各スライドレール15の他側端部側(補強ロープ10bの緊張側)に配置した緊張側ストッパー片である。
このようにして、海洋の波のうねりに応じて補強ロープ10bの端部が緊張・弛緩された際には、適宜ドラム支持体16がスライドされて、補強ロープ10bが所定の緊張状態に保持されるようにしている。この際、ドラム支持体16は、主として押圧スプリング21,21の弾性付勢に抗して弛緩側にスライドされ、同ドラム支持体16の衝撃的なスライド動作に高減衰ゴム片18,18が緩衝機能するようにしている。
回動部14は、スライドレール15,15上に横架したドラム支持体16に、スライドレール15の伸延方向(補強ロープ10bの伸延方向)に軸線を向けた支軸24を介してドラム23を回転自在に軸架し、同ドラム23に補強ロープ10bの端部を巻回している。25は、ドラム23を正・逆回転駆動する駆動モータである。26は補強ロープガイド体である。
このようにして、大きな水位変化、例えば、潮汐時の潮の干満に応じて、適宜ドラム23を駆動モータ25により正回転させることにより補強ロープ10bの端部をドラム23に巻き取ることができると共に、ドラム23を駆動モータ25により逆回転させることにより補強ロープ10bの端部をドラム23から繰り出すことができるようにしている。この際、駆動モータ25は、後述する光ファイバーh3内に設けたセンサの感知結果に基づいて浮体11の波浪応答状態を推定しながら適宜駆動させるように制御している。
(第1実施形態としての浮体11)
第1実施形態としての浮体11は、図7及び図8に示すように、平面視正六角形状で上面開口の箱形に形成した浮体本体30と、同浮体本体30内に充填した充填体31と、同充填体31の上面に張設したソーラーパネル部32と、浮体本体30に水等を供給する複合供給体33を具備している。38は連結体10に浮体11を連結している連結片である。
第1実施形態としての浮体11は、図7及び図8に示すように、平面視正六角形状で上面開口の箱形に形成した浮体本体30と、同浮体本体30内に充填した充填体31と、同充填体31の上面に張設したソーラーパネル部32と、浮体本体30に水等を供給する複合供給体33を具備している。38は連結体10に浮体11を連結している連結片である。
浮体本体30は、平面視多角形状(本実施形態では平面視正六角形状)に形成した底板形成片34の周縁部に、周壁形成片35を立設すると共に、同周壁形成片35に連設させて仕切り壁形成片36を底板形成片34上面に立設して形成している。そして、仕切り壁形成片36は、底板形成片34上を複数(本実施形態では六区画)に仕切って分割すると共に浮体本体補強用のリブとして機能しており、中央部36aを周壁形成片35よりも高く形成して、中央部36aの上端縁部から周壁形成片35の上端縁部に向けて下り傾斜面が形成されるようにしている。
ここで、浮体本体30は、軽量で剛性のあるFRP(比重約1.5)により成形することができる。さらには、例えば、先に発明者が発明した高機能複合構造体(特開2004−22390号に開示されている。)を用いて補強することもできる。
浮体本体30の下面には、図6に示すように、LED等の発光体37を設けて、同発光体37により浮体11の直下方の水中を照射するようにしている。
充填体31は、前記浮体本体30の周壁形成片35と仕切り壁形成片36とによって六区画された空間内に低弾性素材である発泡ウレタン(比重0.1〜0.2)を充填して、各区画内の上面が中央部から周縁方向に下り傾斜面となるように形成している。
ソーラーパネル部32は、太陽電池の表面を強化ガラスで保護して形成しており、本実施形態である六区画に形成された前記充填体31の上面(六区画面)にそれぞれ張設して、中央部から周縁方向に下り傾斜面となるように配置している。そして、強化ガラスの周縁端部には高減衰ゴム等で形成したゴムシールド(図示せず;図10参照)を取り付けて、衝撃的な外力に対抗させている。ここで、太陽電池としては、例えば、フィルム型アモルファス太陽電池(富士電機システムズ株式会社製)を使用することができる。
複合供給体33は、プラットフォームP1,P2の対向方向に伸延させて、多数を並列的に配置しており、図9に示すように、供給体本体H内に、情報を供給するための光ファイバーケーブルh1と、送電用の電線h2と、光センサ用の光ファイバーh3と、送水用の水管h4とをそれぞれ複数平行させて配置して一体の線状体となしている。
そして、複合供給体33としては、例えば、先に発明者が発明した高機能複合構造体(特開2004−22390号に第4実施例として開示されている。;以下「SCF」ともいう。)と同様に形成することができる。
また、複合供給体33の基端部は、前記したプラットフォームP1,P2の少なくともいずれか一方に設けた機能室(図示せず)に接続する一方、先端部は、三つ叉状に分岐させて分岐片33a,33a,33aを形成して、これら分岐片33a,33a,33aを前記仕切り壁形成片36の中央部36aに一定の間隔を開けて配置して、各分岐片33a,33a,33aの先端を中央部36aの上端縁位置にて上方へ向けて開口させて吐水部33b,33b,33bとなしている。
複合供給体33の中途部には、多数の浮体11を連続的(直列的)に間隔を開けて配置して、同複合供給体33と各浮体11とを接続し、前記と同様に各浮体11に吐水部33b,33b,33bを設けて、各浮体11で発電した電力の送電(集電)や各浮体11への電気等の複合供給を可能としている。
このように、供給体本体H内に、情報を供給するための光ファイバーケーブルh1と、送電用の電線h2と、光センサ用の光ファイバーh3と、送水用の水管h4を集束させて配置することで、光ファイバーケーブルh1と電線h2と光ファイバーh3と水管h4をコンパクトに配置することができる。この際、供給体本体Hの表層に耐蝕性と高張力性とを保有させることで、複合供給体33を連結体10の構造体の一部として機能させることができる。
ここで、情報供給用の光ファイバーケーブルh1には、必要に応じて、浮体11に設けたセンサ等を接続することができる。
複数の送電用の電線h2には、ソーラーパネル部32に先端部を接続して、同ソーラーパネル部32で発電された電力を前記した機能室の一部を形成する蓄電室(図示せず)に送電(集電)する電線と、前記した機能室の一部を形成する送電室(図示せず)から各浮体11の発光体37に電気を送電する電線とがある。
このように、各ソーラーパネル部32で発電された電力を一部の電線h2により蓄電室(図示せず)に送電(集電)することで、太陽発電効率を良好に確保することができる。また、機能室から一部の電線h2により発光体37に電気を送電して、浮体11の直下方の水中を発光体37により照射することで、浮体11によって陰となる部分を明るくすることができる。特に、海洋では海藻類の生育し易い色をLEDにより照射することにより、また、有害な植物性プランクトンの発生を抑制する色をLEDにより照射することにより、漁場環境を良好となすことができる。
光センサ用の光ファイバーh3内には、Fiber Bragg Gratingセンサやヘテロコアセンサなどを取り付けており、浮体11が波で上下すると複合供給体33が変形し、ひずみが生じるので、これをセンサが感知するようにしている。そして、センサの感知結果を前記した機能室の一部を形成する記録室(図示せず)でモニターし、浮体11の波浪応答状態を推定して、前記した駆動モータ25を適宜駆動させるように制御している。また、前記した補強ロープ10bにもこの種のセンサやひずみ計を取り付けて、発生応力を検知することにより、補強ロープ10bを緩めたり伸ばしたりする判断に利用することができる。
従って、上面にソーラーパネル部32を張設した多数の浮体11を網状の連結体10を介して一体となして、同連結体10の補強ロープ10bを、光ファイバーh3内に取り付けたセンサの感知結果に基づいて適宜緊張・弛緩させることで、水面Sの変位に適応して浮体11を浮遊させることができる。そのため、例えば、周期300m、波高30mのうねりを生じる外洋や、ダム湖のように水面変位量の激しい場所にも適宜設置することができる。
しかも、網状の連結体10により外力負荷が分散されて波浪に柔軟に応答でき、浮体が転覆する等の不具合がない。さらには、例えば、1800m×800mの広範囲に連結体10を張設して、同連結体10に上面にソーラーパネル部32を張設した多数の浮体11を連結することにより、太陽光発電による電力発生効率を高めることができる。
ここで、浮体11の大部分は、比重の小さい強化発泡ウレタンで形成することにより、水面Sに浮遊可能とすると共に嵐の際の大きな波頭等のような大きな衝撃力を吸収・軽減させて、ソーラーパネル部32の支持機能を良好に確保することができる。また、必要に応じて、連結体10の中間にヒンジ構造の小浮体を設けて、同小浮体を介して海底からアンカー支持して、潮流力等に抵抗させることもできる。
送水用の水管h4は、前記一側プラットフォームP1に設けた汲み上げ装置5により汲み上げた海底の深層水Wを各浮体11に配送して、各浮体11の吐水部33b,33b,33bから深層水Wを定期的(例えば、1週間に1回)に吐水させると共に、図8に示すように、ソーラーパネル部32の傾斜した表面上に散水して同表面上を流下させることにより、同ソーラーパネル部32の表面を洗浄することができる。Waは深層水Wの流下方向を示している。特に、海水の塩分が結晶化してソーラーパネル部32の発電効率を低下させるという不具合があるが、結晶化した塩分を洗浄することによってかかる不具合を解消することができる。
しかも、過剰に発熱しやすいソーラーパネル部32を洗浄水により冷却させることができて、この点からもソーラーパネル部32の発電効率を良好に確保することができると共に寿命を長期間確保することができる。ここで、海洋の深層水Wは、塩分が比較的少ないため、ソーラーパネル部32の洗浄効果がある上に、比較的低温であるため、深層水Wによるソーラーパネル部32の冷却効果が高い。
そして、深層水Wは、多分に養分であるミネラル分を有した栄養価の高い水であるが、ソーラーパネル部32を流下した洗浄後の深層水が海洋に流れ込むことで、同海洋の表層部に栄養分を供給することができるため、藻などの栄養源となる。かかる吐水作業は定期的に行うことで、良好な漁場環境を形成することができる。この際、図6に示すように、網状の連結体10を介して海藻類Kを植生・生育させることで、海を緑化して、漁場を再生させることができる。しかも、深層水Wを汲み上げて海洋の水面Sに戻すことで活動的な循環流を形成することができて、海洋部の環境を積極的にコントロールすることができる。
以上に説明してきたように、本発明に係る水域敷設電力発生装置Bは、浮体11の構造において、嵐の大きな波浪(三角波)の衝撃外力に対しても、太陽電池の表面を保護しているソーラーパネル部32の強化ガラスだけでなく、その周縁端部に高減衰ゴム等で形成したゴムシールド(バネ1)をつけ、その下に低弾性素材である発砲ウレタン(バネ2)を充填体31として充填して配置し、同充填体31をFRP製の浮体本体30(バネ3)で保護すると共に、浮体本体30は、安全ネットである連結体10の網本体10a(バネ4)で支持して、海面である水面Sに浮上させて水クッション(バネ5)機能を確保している。
このように、水域敷設電力発生装置Bの構造は、上記「バネ1」〜「バネ5」を装備して、極めて耐衝撃性に優れたシステムとなしていることに特徴があり、かかるシステムによって、静かな湖沼やダム湖はもとより荒い波浪の海洋においても、発電や環境再生等の多目的機能を正常に確保した多目的施設Aを構築することができる。その結果、多目的施設Aは、海洋において広範囲に大型化することができる上に、効率よく多目的に機能させることができる。
(変容例としての浮体11)
図10は、変容例としての浮体11の側面断面説明図である。変容例としての浮体11は、前記した実施形態の浮体11と基本的構造を同じくしているが、複合供給体33内にコンパクトに配置していた送水用の水管h4を、同複合供給体33から分離・抽出して別体となしている点で異なる(便宜上、充填体31は図示せず)。
図10は、変容例としての浮体11の側面断面説明図である。変容例としての浮体11は、前記した実施形態の浮体11と基本的構造を同じくしているが、複合供給体33内にコンパクトに配置していた送水用の水管h4を、同複合供給体33から分離・抽出して別体となしている点で異なる(便宜上、充填体31は図示せず)。
すなわち、複合供給体33は、浮体本体30の周壁形成片35に設けた供給体用挿入部40に高減衰ゴム等で形成した供給体用ゴムシールド41を介して供給体本体Hの先端部42を短幅長さ(例えば10cm)だけ浮体本体30内に挿入している。そして、複合供給体33に複数配置した電線h2の内、一つの電線h2は、供給体本体Hの先端部42から伸延させると共に伸縮自在のスプリング状に形成して第1接続用電線43となし、同第1接続用電線43をソーラーパネル部32に接続している。また、もう一つの電線h2は、供給体本体Hの先端部42から伸延させると共に伸縮自在のスプリング状に形成して第2接続用電線44となし、同第2接続用電線44を発光体37に接続している。45はパネル部用ゴムシールドであり、同パネル部用ゴムシールド45はソーラーパネル部32の周縁端部に取り付けて、衝撃的な外力に対抗させている。
このように、複合供給体33の周壁形成片35への接続部を、供給体用ゴムシールド41を介してある程度の回転(ユニバーサル)を許容すると共に、浮体本体30内に挿入している供給体本体Hの先端部42を短幅長さ(例えば10cm)としているため、浮体11の浮遊姿勢の変化に伴って、供給体本体Hが供給体用ゴムシールド41を中心に振動した場合にも、同先端部42の振幅幅を微少幅(例えば、0.33cm)におさえることができる。従って、例えば、2.5m幅を有する浮体11、11同士の隣接幅を2mに設定した場合に、波高50mの津波が発生したと仮定すると、その津波の勾配は3.3%と試算することができて、供給体本体Hの先端部42の振幅幅(変位)を上記微少幅(例えば、0.33cm)内におさめることができる。また、浮体本体30内に充填体31を充填しているが、充填体31としての発砲ウレタンの剛性は小さいので、同発砲ウレタンに供給体本体Hの先端部42の上記変位を吸収させることができる。
また、水管h4は、浮体本体30の周壁形成片35に設けた水管用挿入部46に、高減衰ゴム等で形成した水管用ゴムシールド47を介して浮体本体30内に挿入して、前記仕切り壁形成片36の中央部36aに一定の間隔を開けて配置した分岐片33a,33a,33aに先端を連通連結している。そして、水管h4としては、弾性変形が大である細径(例えば、内径8mm)のFRP製パイプ又は塩化ビニル製パイプを使用している。
このように、水管h4の周壁形成片35への接続部を、水管用ゴムシールド47を介してある程度の回転(ユニバーサル)を許容すると共に、浮体本体30内において仕切り壁形成片36の中央部36aと周壁形成片35との間に架設状に配置した水管h4の弾性変形を大となしているため、水管h4を浮体11の浮遊姿勢の変化に伴って、水管用ゴムシールド47を中心に追従して変形させることができる。
図11は、複合供給体33の周壁形成片35への接続構造の変容例としての側面断面説明図である。本実施形態は、前記した複合供給体33の実施形態と基本的構造を同じくしているが、周壁形成片35に供給体用ゴムシールド41を介して複合供給体33を着脱自在となしている点で異なる。
すなわち、複合供給体33は、着脱側である供給体本体Hと、浮体本体30に固定した固定側である第1接続用電線43及び第2接続用電線44とを分離して形成し、供給体本体Hの先端部42に取り付けた本体側コネクタ48と、第1接続用電線43及び第2接続用電線44の両基端部に取り付けた電線側コネクタ49とを着脱自在に接続している(ソケット方式)。
そして、周壁形成片35に差込孔50を形成し、同差込孔50の周縁部に差込雌側筒体51の基端側周端縁部51aを連設し、同差込雌側筒体51を内方に向けて先細り状に伸延させて、先端側周縁部51bに前記電線側コネクタ49を嵌入状態に取り付けている。51cは差込雌側筒体51の中途部に形成した第1段付き縮径部、51dは第2段付き縮径部である。ここで、差込雌側筒体51は5cm〜10cmに形成するのが好ましい。
また、差込雌側筒体51内には供給体用ゴムシールド41を配置しており、同供給体用ゴムシールド41は筒状部41aと、同筒状部41aの基端周縁部より外方に張り出し状に形成した鍔状部41bとから形成している。ここで、筒状部41aの先端面は第2段付き縮径部51dに当接すると共に、鍔状部41bの内周面は第1段付き縮径部51cに当接するようにしている。
差込雌側筒体51内には供給体用ゴムシールド41を介して差込雄側筒体52を抜き差し自在に差し込んでおり、同差込雄側筒体52は、筒状本片52aと、同筒状本片52aの基端周縁部より外方に張り出し状に形成した鍔状片52bとから形成している。そして、供給体本体Hの先端部42を鍔状片52bの中央部に貫通させると共に、筒状本片52a中に挿通して、同筒状本片52aの先端から供給体本体Hの先端部42を突出させて、同先端部42に本体側コネクタ48を取り付けている。53は供給体本体Hの先端部42の外周面に嵌合状態に取り付けた作用片、54は筒状本片52a内に配置した筒状ゴムシールドであり、供給体本体Hの引き抜き作用力が作用片53を介して筒状ゴムシールド54に作用するようにしている。ここで、電線側コネクタ49に本体側コネクタ48を接続させた状態で、供給体用ゴムシールド41の鍔状部41bの外周面に、差込雄側筒体52の鍔状片52bの内周面が当接するようにしている。
差込雄側筒体52の鍔状片52bは、押さえ体55により押さえて固定することにより、同差込雄側筒体52が供給体本体Hに作用する引張力により差込雌側筒体51から引き抜かれるのを防止している。同押さえ体55はリング状に形成して外周面に雄ネジ部55aを形成して、差込雌側筒体51の基端側内周面に形成した雌ネジ部51eに着脱自在に螺着している。55bは工具差し込み用凹部である。
また、前記実施形態における水管h4の周壁形成片35への接続構造も、上記した複合供給体33の周壁形成片35への接続構造と同様に構成することができる。
本実施形態において、例えば、連結体10(例えば、2km×1km、間隔1m)に約20万基の浮体11を(例えば、2.5m×2.5m)を取り付けて構成する場合は、浮体11を4ブロックに分けて構成することができる。
すなわち、一側プラットフォームP1と他側プラットフォームP2との間において、各プラットフォーム側の2つのブロックと、中央部側の2つブロックに大別することができる。この際、各ブロックは約5万基の浮体11群で、一基の発電(直流)の能は、例えば1.2kW前後に設定することができる。従って、1ブロックを集約すれば、約6万kW(直流)である。
そして、中央部側の2つブロックでは、6万kWを集約・中継する2基の中型の浮体11,11(例えば、20m×20m)が両端のプラットフォームP1,P2からそれぞれ500mの箇所に(1/4と3/4の地点)に配置するのが望ましい。各中型の浮体11,11と各プラットフォームP1,P2を、より大きな送電ケーブルである複合供給体33で接続する。
また、プラットフォーム側のブロックの集電はプラットフォームと距離が近いため、直接プラットフォームで行う。この際、このブロック化するシステムをさらに細かくするのも可能である。そして、どのようにするかは、送電(直流)システムの最適設計(効率を最大にし、コストを最小にする)によって決めることができる。
ここで、各浮体11の長さは2.5mで、浮体11,11同士の間隔は1mに設定すると、浮体11と浮体11との中心間隔は3.5mであるから、浮体11に複合供給体33を、例えば、10cm差し込めば、Ф8mmの複合供給体33の長さは1+0.1+0.1=1.2mになる。複合供給体33端部には前記差込雄側筒体52(例えば、外径Ф20mm、長さ10cm)を取り付けて、浮体11に設けられた受け口である差込雌側筒体51(例えば、内径Ф40mm、長さ10cm)に上記差込雄側筒体52を差込むようにする(ソケット方式)。
そして、差込雌側筒体51と差込雄側筒体52の間には、円筒状の供給体用ゴムシールド41(例えば、内径Ф20mm、外径Ф40mm、長さ10cm)を配設している。電気の接続は、差込雄側筒体52を差込雌側筒体51に(例えば、浮体11の内側10cm)差し込むソケット方式で、電線側コネクタ49に本体側コネクタ48を簡単に接続することができる。複合供給体33は、プラットフォームP1,P2との間において、安全ネットとしての連結体10の網本体10a上や、補強ロープ10b、補強ケーブルもしくは別途取り付けた補助ケーブルにできるだけ集約して沿わせて配置することができる。
なお、本実施形態では、多目的施設Aを海洋に敷設した場合について説明したが、湖沼やダム湖等の水域に水域敷設電力発生装置Bを敷設することもできる。これらの場合、水域敷設電力発生装置Bの両端部を緊張・弛緩体12を介して連結支持する一側プラットフォームP1及び/又は他側プラットフォームP2に相当する連結支持部を陸上に設置する。
(第2実施形態としての支持体11)
次に、第2実施形態としての支持体11について、図12及び図13を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、上面が開口する四角形箱型に形成した支持体本体60内に、充填体31として球状の発泡スチロールや塩ビ製の中空球体などを充填して、支持体本体60の上面開口部61に補強兼連結用の枠体62を介してソーラーパネル部32を着脱自在に取り付けている。ここで、支持体本体60はポリエチレン製織物等の耐久性のある袋状の被覆布で四角形箱型に形成して、内部に球状の発泡スチロールや塩ビ製の中空球体などを充填することで、支持体11を柔構造兼浮力体となしている。支持体本体60は、太陽光による劣化を防ぎ、耐久性をもたせるためと、隅各部で連結体10と連結し易くするためであり、水密性でなくて良い。支持体11の重量10〜50kgとなすことができる。
次に、第2実施形態としての支持体11について、図12及び図13を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、上面が開口する四角形箱型に形成した支持体本体60内に、充填体31として球状の発泡スチロールや塩ビ製の中空球体などを充填して、支持体本体60の上面開口部61に補強兼連結用の枠体62を介してソーラーパネル部32を着脱自在に取り付けている。ここで、支持体本体60はポリエチレン製織物等の耐久性のある袋状の被覆布で四角形箱型に形成して、内部に球状の発泡スチロールや塩ビ製の中空球体などを充填することで、支持体11を柔構造兼浮力体となしている。支持体本体60は、太陽光による劣化を防ぎ、耐久性をもたせるためと、隅各部で連結体10と連結し易くするためであり、水密性でなくて良い。支持体11の重量10〜50kgとなすことができる。
このように、本実施形態の支持体11は軽量構造に加えて柔構造としているため、従来型の剛構造に較べて地震・台風に強く、不当沈下に良く対処できて、設置・増設・撤去が容易で汎用性のある電力発生装置となすることができる。そして、別の場所への転用も容易な電力発生装置となすことができる。また、必要な期間にリース方式で発電できる。従って、本実施形態の支持体11は、前記した水域敷設電力発生装置Bへの採用はもとより、後述する陸域敷設電力発生装置Cへの採用にも好適なものである。
また、支持体本体60は前壁部60aよりも後壁部60bを高く形成して上面を前低後高の傾斜面となして、同支持体本体60の上面に張設したソーラーパネル部32を前低後高の傾斜状に配置している。支持体本体60の後壁部60bの上方位置には、左右方向に伸延してソーラーパネル部32の左右幅と略同一幅に形成した散水管63を配置して、同散水管63に形成した散水孔(図示せず)からソーラーパネル部32の上面後部に左右幅の前幅にわたって洗浄水を散水すると共に、同ソーラーパネル部32の上面に沿わせて洗浄水を前方へ流下させることで、同ソーラーパネル部32の略全面を洗浄することができるようにしている。33cは複合供給体33から分岐させた分岐管であり、同分岐管33aから送電用の電線h2と送水用の水管h4をそれぞれ分岐させて、電線h2はソーラーパネル部32に接続する一方、水管h4は散水管63に接続している。
支持体本体60内の底部の前後隅部には左右方向に伸延する左右伸延連結片64,65を配置すると共に、支持体本体60内の底部の左右隅部には前後方向に伸延する前後伸延連結片66,67を配置している。各連結片64,65,66,67の両端部は、支持体本体60から外部へ突出させてループ状の連結端片64a,64b,65a,65b,66a,66b,67a,67bとなしている。なお、各連結片64,65,66,67としては、例えば、前記したSCFを採用することができる。
このようにして、前後方向及び/又は左右方向に隣接する支持体11,11同士は、対向する上記連結端片64a,64b,65a,65b,66a,66b,67a,67b同士をケーブル状(ないしは網状)の連結体10を介して連結することで、多数の支持体11を整然と配置することができる。また、故障等で付け替えを要する支持体11は連結体10から取り外すことで、容易に回収することができる。そのため、前記したように地震・台風に強く、不当沈下に良く対処できて、設置・増設・撤去が容易で汎用性のある水域ないしは陸域敷設電力発生装置B,Cとなすることができる。
(第3実施形態としての支持体11)
次に、第3実施形態としての支持体11について、図14を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、上下面が開口した四角形枠状の支持体本体70内に、複数(本実施形態では四個)の空間保形用容器71を配置した状態で、充填体31として硬質発泡ウレタン(比重0.3)や気泡コンクリート(比重0.6)などを充填し、支持体本体70の上端部に左右に四角形枠状に分割形成した補強兼連結用の枠体72,72を着脱自在に取り付けて、各枠体72,72にソーラーパネル部32,32を取り付けるようにしている。ここで、発泡ウレタンは衝撃力を吸収し、浮力体としての役割を果たす。
次に、第3実施形態としての支持体11について、図14を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、上下面が開口した四角形枠状の支持体本体70内に、複数(本実施形態では四個)の空間保形用容器71を配置した状態で、充填体31として硬質発泡ウレタン(比重0.3)や気泡コンクリート(比重0.6)などを充填し、支持体本体70の上端部に左右に四角形枠状に分割形成した補強兼連結用の枠体72,72を着脱自在に取り付けて、各枠体72,72にソーラーパネル部32,32を取り付けるようにしている。ここで、発泡ウレタンは衝撃力を吸収し、浮力体としての役割を果たす。
ここで、支持体本体70は前壁部70aよりも後壁部70bを略3倍程度高く形成して、ソーラーパネル部32を前低後高の傾斜状に配置することができるようにしている。70cは枠体取付用受け部である。支持体本体70は軽量コンクリート(比重1.8)や気泡コンクリート(比重0.6)により薄肉板状に形成しており、内部には格子状に複合材73を埋設状態に配設している。複合材73としては、アラミド繊維や前記したCFRP補強コンクリート製構造体等を採用することができる。そして、支持体本体70は硬質発泡ウレタンや気泡コンクリート(比重0.6)などの耐久性を保持すると共に、枠体72と後述する各連結片74,75,76,77を支持する。
支持体本体70内の底部の前後部には左右方向に伸延する左右伸延連結片74,75を配置すると共に、支持体本体70内の底部の左右部には前後方向に伸延する前後伸延連結片76,77を配置している。各連結片74,75,76,77の両端部は、支持体本体70から外部へ突出させてループ状の連結端片74a,74b,75a,75b,76a,76b,77a,77bとなしている。なお、各連結片74,75,76,77としては、例えば、前記したSCFを採用することができる。
このようにして、前後方向及び/又は左右方向に隣接する支持体11,11同士は、対向する上記連結端片74a,74b,75a,75b,76a,76b,77a,77b同士をケーブル状(ないしは網状)連結体10を介して連結することで、多数の支持体11を整然と配置することができる。また、故障等で付け替えを要する支持体11は連結体10から取り外すことで、容易に回収することができる。そのため、前記したように地震・台風に強く、不当沈下に良く対処できて、設置・増設・撤去が容易で汎用性のある水域ないしは陸域敷設電力発生装置B,Cとなすることができる。
空間保形用容器71としては、中空の塩ビ(塩化ビニル)ボトルやプラスチック容器を配置することで、支持体11の省材料、低コスト化、軽量化を図っている。
このようにして、本実施形態の支持体11も柔構造となすことができる。すなわち、軽量コンクリート(比重1.8)製型枠ないしは気泡コンクリート(比重0.55)製型枠(内側にグリース等の剥離材を塗布)に、発砲スチロールや塩ビボトルを詰め、その間を高質発砲ウレタン(比重0.3)で充填して形状化させることで支持体(洋上:浮体)11とする構造とすることができる。軽量コンクリート薄板はクラック許容できる。軽量薄肉コンクリートの場合、支持体11は30〜50kgに軽量化することができる。
(第4実施形態としての支持体11)
次に、第4実施形態としての支持体11について、図15及び図16を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、中空状の支持体本体80とその表面を被覆する被覆体81とを具備している。支持体本体80は多数の箱形の中空容器80a(例えば、塩化ビニル製の灯油容器)を整然と配置して四角形箱形となしている。被覆体81は支持体本体80の表面に軽量コンクリート(比重1.8)や気泡コンクリート(比重0.6)を薄肉(例えば、4〜5cm)状態に設けて形成している。そして、本実施形態では二個の支持体11,11を左右に一体的に併設して、左右方向に横長の四角形箱型(例えば、前後幅×左右幅×高さ=130×278×40cm)となしている。しかも、被覆体81の四隅部には左右方向に伸延する左右伸延連結片82,83,84,85を配置して、支持体11,11を一体的に補強している。各連結片82,83,84,85の両端部は、被覆体81から外部へ突出させてループ状の連結端片82a,82b,83a,83b,84a,84b,85a,85bとなしている。なお、各連結片82,83,84,85としては、例えば、前記したSCFを採用することができる。86はリング状連結片、87は被覆体81の内部に格子状に埋設した複合材であり、複合材87としては、アラミド繊維や前記したCFRP補強コンクリート製構造体等を採用することができる。支持体11の上面にはソーラーパネル部32を所定個数配置して、各ソーラーパネル部32には送電用の電線(図示せず)を接続している。
このようにして、第4実施形態の支持体11では、所要強度は良好に確保したまま、第1〜第3実施形態よりも一層軽量化を図ることができる。なお、水域敷設電力発生装置Bの支持体(浮体)11としては、第1実施形態〜第4実施形態ないしは変容例のいずれかを適宜採用することができる。
次に、第4実施形態としての支持体11について、図15及び図16を参照しながら説明する。すなわち、かかる支持体11は、中空状の支持体本体80とその表面を被覆する被覆体81とを具備している。支持体本体80は多数の箱形の中空容器80a(例えば、塩化ビニル製の灯油容器)を整然と配置して四角形箱形となしている。被覆体81は支持体本体80の表面に軽量コンクリート(比重1.8)や気泡コンクリート(比重0.6)を薄肉(例えば、4〜5cm)状態に設けて形成している。そして、本実施形態では二個の支持体11,11を左右に一体的に併設して、左右方向に横長の四角形箱型(例えば、前後幅×左右幅×高さ=130×278×40cm)となしている。しかも、被覆体81の四隅部には左右方向に伸延する左右伸延連結片82,83,84,85を配置して、支持体11,11を一体的に補強している。各連結片82,83,84,85の両端部は、被覆体81から外部へ突出させてループ状の連結端片82a,82b,83a,83b,84a,84b,85a,85bとなしている。なお、各連結片82,83,84,85としては、例えば、前記したSCFを採用することができる。86はリング状連結片、87は被覆体81の内部に格子状に埋設した複合材であり、複合材87としては、アラミド繊維や前記したCFRP補強コンクリート製構造体等を採用することができる。支持体11の上面にはソーラーパネル部32を所定個数配置して、各ソーラーパネル部32には送電用の電線(図示せず)を接続している。
このようにして、第4実施形態の支持体11では、所要強度は良好に確保したまま、第1〜第3実施形態よりも一層軽量化を図ることができる。なお、水域敷設電力発生装置Bの支持体(浮体)11としては、第1実施形態〜第4実施形態ないしは変容例のいずれかを適宜採用することができる。
[陸域敷設電力発生装置C]
陸域敷設電力発生装置Cは、図17に示すように、埋立地D等の陸域に敷設している。すなわち、陸域敷設電力発生装置Cは、前記したように軽量で柔構造となした多数の支持体11,11同士を、前後ないしは左右方向に間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体10を介して一体に連結すると共に、同連結体10は沈下の虞のある軟弱地盤や起伏のある土地の地形に略沿わせて敷設して、適当な箇所で地盤に杭等(図示せず)で固定している。なお、陸域敷設電力発生装置Cの支持体11としては、第1実施形態〜第4実施形態ないしは変容例のいずれかを適宜採用することができる。
陸域敷設電力発生装置Cは、図17に示すように、埋立地D等の陸域に敷設している。すなわち、陸域敷設電力発生装置Cは、前記したように軽量で柔構造となした多数の支持体11,11同士を、前後ないしは左右方向に間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体10を介して一体に連結すると共に、同連結体10は沈下の虞のある軟弱地盤や起伏のある土地の地形に略沿わせて敷設して、適当な箇所で地盤に杭等(図示せず)で固定している。なお、陸域敷設電力発生装置Cの支持体11としては、第1実施形態〜第4実施形態ないしは変容例のいずれかを適宜採用することができる。
このように、埋立地D地形に略沿わせて連結体10を敷設して、連結体10に軽量構造の支持体11を多数連結することで陸域敷設電力発生装置Cとなすことができる。そのため、かかる電力発生装置の設置・増設・撤去が容易(整地が不要で基礎工簡易)となる。別の場所への転用も容易に行うことができる。陸域は、沈下の虞のある軟弱地盤(沼地、水田休耕地、浚渫土の埋立地等、もしくはそれらの組み合わせ)や起伏のある土地(崖の斜面、大型河川堤防、丘陵等、もしくはそれらの組み合わせ)、さらには、地盤沈下のある港湾の埋立、地湿地帯、起伏の多い草原、耕作放棄地等に及ぶ。
ここで、雑草が生えている耕作放棄地のようなところでは、図18に示すように、コンクリート製等の連結体支柱90を前後左右方向に間隔を開けて多数立設して、これら連結体支柱90,90間にケーブル状の連結体10を介して多数の支持体11を地面Eから一定高さ離隔させた状態で架設することができる。連結体支柱90の高さは防犯対策を兼ねて、雑草が成長する1.6〜2.0mよりも少し高い程度に設定する。連結体10の中途部は台風や強風に煽られないようにケーブルで支持することができる。従って、雑草が繁殖しているにも拘わらず、吊りケーブル型の陸域敷設電力発生装置Cを敷設することができる。そして、吊りケーブル型の陸域敷設電力発生装置Cでは敷設した状態でも、秋等の一定時期には雑草を比較的容易に刈り取ることもできる。
吊りケーブル型の陸域敷設電力発生装置Cの支持体11としては、第1実施形態〜第4実施形態の内、第4実施形態を採用するのが最も望ましいが、かかる第4実施形態の変容例を採択することもできる。すなわち、第4実施形態の変容例は、中空状の支持体本体80を設けることなく、被覆体81で支持体11を形成して、その上面にソーラーパネル部32としてソーラーフィルムを張設することで、より一層扁平化かつ軽量化を図ることができる。被覆体81としては強化プラスチック版(例えば、190cm×90cmで厚さ3〜5cm)の四隅部に左右方向に伸延する左右伸延連結片を埋設状態に配置して、各連結片の端部に形成したループ状の連結端片をメインケーブルに直接結合することもできる。この際、送電線等はメインケーブルに添えて配置し、洗浄用送水管は設けない。ソーラーパネル部32の表面に付着した黄砂ヤ落ち葉等は別途放水機で適宜洗滌する。
また、日中は本発明に係る電力発生装置で太陽光発電を行い、夜間は風力発電等を行うことでエコ・ハイブリッド発電を行うことができる。高効率な風車としては、例えば、大屋祐二九州大学教授らが開発した世界最高出力効率の小型風レンズ風車(3〜5kW)の改良型(100kW〜5MW)を採用することができる。
上記のように、陸域敷設電力発生装置Cの場合、波浪の心配が無いため設計・施工・メンテは格段に容易になる。このため、2〜3年以内の早期実現が可能と考えられる。運搬・収納やセット・リセット・撤去作業を簡単で省エネ化するため、新しい太陽電池(約1kW)の支持体11としては、硬質発砲ウレタン(比重0.3)を耐久性のある布製や軽量コンクリート製(比重1.8)の薄肉折板で被覆した比較的弾性変形に富む軽量ボックス(面積:2mx2.5m,重量:30〜200kg)とする。そして、強風で飛ばされないように、この軽量な太陽電池支持体を高強度ケーブルネット(直径10mmのポリエチレン等:比重0.95)に連結するとともに、ケーブルネットの端部や中間点を適宜コンクリート杭等でアンカーする。この軽量なフレキシブルシステムは、沼地、水田、埋立地など不等沈下のある軟弱地盤、起伏がある用地、さらには溜池などが混在する敷地でも整地・埋め立て等を不要とする簡略工法で施工できる。また必要に応じて撤去も容易であり、休耕地や埋立地等の高効率利用に資することになる(リース事業も考えられる)。
最近、我が国でも、太陽光発電を生産性の無い用地に上手に活用すれば、採算性の良いエコ発電事業(約25万円/kW以下)を行うことが出来る。ちなみに、従来型太陽光発電のコストは耐震・台風の支持構造のためもあって、個人住宅で約70万円/kW、大型発電で用地費込み約60万円強である。ただし、ソーラーパネルのコストは近い将来低減する傾向に(経済産業省の政策では3〜5年で1/2)あり、その場合には、この発電コストはもっと廉価になると考えられる。
水力発電ダムの湖や淡水湖を対象にしても、発電コストは(約25万円/kW)と安く、夏場渇水期の電力需要のピーク時に有力な電力供給源になる。特に、アスワンダムを始めとするなど世界の大型発電ダムに適用できる。また、アマゾンや中国などの大湖での発電にも有効である。
水深10m以下の沿岸海域(環礁や消波提、防波堤内海の比較的静穏な海)で、水に浮く小浮体群を設置したケーブルネットを保持するSCFコンクリート製の着床式プラットフォームを採用する。小浮体(被覆する布は水密性でなくて良い。軽量コンクリート薄肉折版はクラック許容出来る。被覆は、太陽光による劣化を防止、耐久性をもたせるためと、隅角部でケーブルネットとアンカーするためである。浮体は発砲ウレタンである)。なお、安全ネット+発光ダイオード/SCF技術で大規模な藻場が創生できる。これによって電力のみならず、海を蘇生し、漁業の振興に寄与できる。
水深30m以下の海域で長寿命のSCFコンクリート製のトラス型浮体を低コスト・プラットフォーム(直径:60m、純浮体コスト:約2000万円)として採用する。このセミサブ方式の浮体は従来型のボックスタイプに比べて上下動やピッチング揺れは1/10になるなど、格段に優れた波浪安定性を発揮することが実証(九大水槽実験;平成20年)された。従って、風車搭載に適し、係留も容易で廉価になる。この発電コストは約35万円/kW程度に推定され、地震、台風、津波に強いエコ洋上発電システムになる。
さらに、沿岸域では、陸域のネット発電システムと有機的に組み合わせて大規模エコ発電を事業化することも可能である。
軽量・柔構造システムでは、地震・台風・津波・地盤沈下の自然災害に強く、施工が簡単でセット・リセットも可能など社会の変化に対応できる柔軟性があり、その上初期建設コストを低減せしめることを特徴とする。さらに、図18のような扁平な超軽量・ソーラーパネル部(太陽電池)+吊りケーブルの方式を採用すれば、猪などの野生動物対策および防犯対策(高価なソ〜ラーパネルの盗みに対する監視カメラの併設)に優れ、しかも建設コストや雑草対策費用が格段に廉価になる。省エネ性に優れた水陸両用発光ダイオード(LED)照明のツールを採用して、両技術を組み合わせれば、省エネ型LED照明灯の波長を制御したハウス栽培および農家への電力供給と余剰電力の売電が可能となり、耕作放棄地問題に対する有効な解決策に成り得ることを示すとともに、エコロジーでエコノミーな農林水産業振興の道が拓きうる。ここでは耕作放棄地にソーラー発電システムを適用した2ケースについて経済シミュレーションによる検証を行い、本構想が耕作放棄地活用した極めて有効な農業振興になるとともに、雇用創出と景気対策、さらにはクリーンエネルギーの確保と地球温暖化防止に寄与するなど一石3鳥の良策であることを示す。
[ソ-ラー発電の経済的シミュレーション]
〔新エネルギーの創出の可能性(耕作放棄地5万ha,1億kW)〕
(1)全国の耕作放棄地(溜池包む)約40万haの約10%を有効利用できると仮定する。
5万ha=5x108 m2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(2)発電効率:0.2kW/m2とし、年間発電可能時間:13%とすれば、
年間発電量=0.2x(13/100)x24x365≒228kWh/m2・・・・・・・・・・・(2)
(3)耕作放棄地5万haの年間総発電量Wは、
W=228x(5x108)≒11.4x1010 kWh・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
これは実に、我が国の年間総発電量約8,800億kWhの(13%)に相当する。
(4)経済産業省の暫定施策(50円/kWh、10年)を採用する。消費電力のコストは一般家庭や業務用、使用量等で異なるが、ここでは簡単のため25円/kWh程度に想定する。余剰電力を60%と仮定すると、年間発電の収益Cは、50x0.6+25x0.4=40円/kWh
C=40 x(1.14x1011)≒4.56兆円 ・・・・・・・・・・・・・・・(4)
売電収益ΔCはΔC=50x0.6x(1.14x1011)=3.42兆円 ・・・・・・・(4’)
建設費を国の新エネ・地球温暖化対策関連補助費等によって、廉価に出来るとする。すなわち、ソーラーパネルのコスト(シャープ等の市販価格参考、3〜5年にはさらに低減される。)は次のようになる。
1)ソーラーパネルの費用 C1(7.9β1=5.53万円/m2、β1=0.7:大規模低減効果)
2)コンバーターの費用 C2
3)周辺電気器機の費用 C3
4)冷却装置の費用 C4
5)支持台の費用 C5
6)整地(軟弱地盤・沈下対策)の費用 C6
7)用地の費用 C7
このうち新システム(図18参照)では、C5〜C7を安く出来る。すなわち、C5+C6≒0.5万円/m2 が可能であろう(陸域では、廉価で比重0.6の気泡セメントを材料など)。また耕作放棄地ではC7≒0 、残りのC2〜C4≒2.0万円/m2 。その結果、C1 + C5+C6+ C7≒ 8.03万円/m2 になる。
ここで国と地方地自体の補助率β2を(1/3〜1/2)とすれば、
C1/3<β2ΣCi≒2.68万円/m2(13.4万円/kW ,β2=1/3)・・・・・・・・(5)
C1/2 =20.1万円/kW(β2=1/2)・・・・・・・・・・・・・・・・・(5’)
従って、ここでは、C1/3=13.4万円/kWを採用する(これらの製造・材料コストの値が多少高くなっても、地球温暖化防止対策の国の補助政策や過疎農村地域活性化制度が強化されると予測される。ゆえにC1/3の程度のレベルは近々、達成可能と考えてよいであろう)。
(5)初期投資額K(耕作放棄地5万ha)は、
K=(5x108)x0.2x(13.4x104)=13.4 兆円・・・・・・・・・・・・・(6)
余剰電力のみによる初期建設費の回収(ここでは利息やメンテ費用等を無視した単純計算にする)は、
K/C=13.4/3.42=3.92年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ドイツの農村事例(2,000kWで30人)を参考にすれば、我国の1億kWでは新たな雇用創出は、
1x108/(2x103)x30 =150 万人/年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
一方、一人当たりの年賃金を約600万円(電気代無料の条件)として、式(4')の3.42兆円を単純に割算すれば、
3.42x1012/(600x104)=60万人/年・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9)
また、関連産業全体への総収入額は(ΣCi≒8.03万円/m2)x 5x108 m2 =40.15 兆円
これを4年で生産するとすれば、年間、約10兆円の新市場になる。
約5割が人件費に当たるとすれば、
0.6x10x1012/(600x104)=83.3万人・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
式(10),(11)から NT≒143万人・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
この雇用の推定値はドイツの事例からの値150万人/年に近いと言える。
〔新エネルギーの創出の可能性(耕作放棄地5万ha,1億kW)〕
(1)全国の耕作放棄地(溜池包む)約40万haの約10%を有効利用できると仮定する。
5万ha=5x108 m2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(2)発電効率:0.2kW/m2とし、年間発電可能時間:13%とすれば、
年間発電量=0.2x(13/100)x24x365≒228kWh/m2・・・・・・・・・・・(2)
(3)耕作放棄地5万haの年間総発電量Wは、
W=228x(5x108)≒11.4x1010 kWh・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
これは実に、我が国の年間総発電量約8,800億kWhの(13%)に相当する。
(4)経済産業省の暫定施策(50円/kWh、10年)を採用する。消費電力のコストは一般家庭や業務用、使用量等で異なるが、ここでは簡単のため25円/kWh程度に想定する。余剰電力を60%と仮定すると、年間発電の収益Cは、50x0.6+25x0.4=40円/kWh
C=40 x(1.14x1011)≒4.56兆円 ・・・・・・・・・・・・・・・(4)
売電収益ΔCはΔC=50x0.6x(1.14x1011)=3.42兆円 ・・・・・・・(4’)
建設費を国の新エネ・地球温暖化対策関連補助費等によって、廉価に出来るとする。すなわち、ソーラーパネルのコスト(シャープ等の市販価格参考、3〜5年にはさらに低減される。)は次のようになる。
1)ソーラーパネルの費用 C1(7.9β1=5.53万円/m2、β1=0.7:大規模低減効果)
2)コンバーターの費用 C2
3)周辺電気器機の費用 C3
4)冷却装置の費用 C4
5)支持台の費用 C5
6)整地(軟弱地盤・沈下対策)の費用 C6
7)用地の費用 C7
このうち新システム(図18参照)では、C5〜C7を安く出来る。すなわち、C5+C6≒0.5万円/m2 が可能であろう(陸域では、廉価で比重0.6の気泡セメントを材料など)。また耕作放棄地ではC7≒0 、残りのC2〜C4≒2.0万円/m2 。その結果、C1 + C5+C6+ C7≒ 8.03万円/m2 になる。
ここで国と地方地自体の補助率β2を(1/3〜1/2)とすれば、
C1/3<β2ΣCi≒2.68万円/m2(13.4万円/kW ,β2=1/3)・・・・・・・・(5)
C1/2 =20.1万円/kW(β2=1/2)・・・・・・・・・・・・・・・・・(5’)
従って、ここでは、C1/3=13.4万円/kWを採用する(これらの製造・材料コストの値が多少高くなっても、地球温暖化防止対策の国の補助政策や過疎農村地域活性化制度が強化されると予測される。ゆえにC1/3の程度のレベルは近々、達成可能と考えてよいであろう)。
(5)初期投資額K(耕作放棄地5万ha)は、
K=(5x108)x0.2x(13.4x104)=13.4 兆円・・・・・・・・・・・・・(6)
余剰電力のみによる初期建設費の回収(ここでは利息やメンテ費用等を無視した単純計算にする)は、
K/C=13.4/3.42=3.92年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ドイツの農村事例(2,000kWで30人)を参考にすれば、我国の1億kWでは新たな雇用創出は、
1x108/(2x103)x30 =150 万人/年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
一方、一人当たりの年賃金を約600万円(電気代無料の条件)として、式(4')の3.42兆円を単純に割算すれば、
3.42x1012/(600x104)=60万人/年・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9)
また、関連産業全体への総収入額は(ΣCi≒8.03万円/m2)x 5x108 m2 =40.15 兆円
これを4年で生産するとすれば、年間、約10兆円の新市場になる。
約5割が人件費に当たるとすれば、
0.6x10x1012/(600x104)=83.3万人・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
式(10),(11)から NT≒143万人・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
この雇用の推定値はドイツの事例からの値150万人/年に近いと言える。
以上の結果より、柔システム方式(風条件がよければ風車を併設し、ハイブリッド発電とする。)を耕作放棄地に導入することは経済性の高い農業経営になることを強く示唆している。
すなわち、国がこのソーラー発電を耕作放棄地に導入する政策を積極的に行えば(補助金額(1−β2)、13.4兆円(パネル価格の低下1/2を考慮)〜26.8兆円)、約140万人の雇用が創出され、若者の農業へのインセンティブが高められ、我が国の食料自給率の向上に貢献できる。それに加えて、総発電量の13%のクリーン電力が得られ、CO2は約0.73億トン(石油換算して0.26億kl) 削減できるのである。
それゆえ、我国は、「柔システム方式のソーラー発電の耕作放棄地への導入」を最重要国策(より効果的な補助率を省庁横断的に施策することが肝要)として行うべきであろう。
すなわち、国がこのソーラー発電を耕作放棄地に導入する政策を積極的に行えば(補助金額(1−β2)、13.4兆円(パネル価格の低下1/2を考慮)〜26.8兆円)、約140万人の雇用が創出され、若者の農業へのインセンティブが高められ、我が国の食料自給率の向上に貢献できる。それに加えて、総発電量の13%のクリーン電力が得られ、CO2は約0.73億トン(石油換算して0.26億kl) 削減できるのである。
それゆえ、我国は、「柔システム方式のソーラー発電の耕作放棄地への導入」を最重要国策(より効果的な補助率を省庁横断的に施策することが肝要)として行うべきであろう。
〔地方過疎農村の小規模な発電事例(耕作放棄地1ha、2,000kW)〕
(1)耕作放棄地1ha(溜池含む)は集約率が比較的に良いため、100% 有効と仮定する。
1ha=1x104m2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
(2)ソーラー発電は、発電効率:0.2kW/m2 とし、年間発電可能時間:13%とする。
年間発電量=0.2x(13/100)x24x365≒228 kWh/ m2・・・・・・・・・(13)
(3)耕作放棄地1haの年間総発電量Wは、
W=228x(1x104)≒0.228x107 kWh・・・・・・・・・・・・・・・(14)
(4)過疎農村(100世帯+ハウス栽培の消費電力:約670kW)、余剰電力は、約66.7%として、50x0.667+25x0.333=41.68円/kWh 発電収益Cは、
C=41.68x(0.228x107)≒0.95億円/年・・・・・・・・・・・・・・(15)
ΔC≒33.35x(0.228x107)≒0.76億円/年・・・・・・・・・・・・(15’)
(5)建設コストは式(5)に準じて次の値を採用する。
C1/3 =13.4万円/kW・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16)
(6)初期建設コストKは、
K=(2x103)x13.4x104=2.68億円・・・・・・・・・・・・・・・・・(17)
(7)初期建設費回収年月(ここでは利息やメンテ費用等を無視した単純計算にする)は、
K/C=2.68/0.95=2.82年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18)
K/C’=2.68/0.76=3.53年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18’)
(8)ドイツの農村事例を参考にすれば、2,000kWの場合では、
雇用創出は N=30人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(19)
(1)耕作放棄地1ha(溜池含む)は集約率が比較的に良いため、100% 有効と仮定する。
1ha=1x104m2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
(2)ソーラー発電は、発電効率:0.2kW/m2 とし、年間発電可能時間:13%とする。
年間発電量=0.2x(13/100)x24x365≒228 kWh/ m2・・・・・・・・・(13)
(3)耕作放棄地1haの年間総発電量Wは、
W=228x(1x104)≒0.228x107 kWh・・・・・・・・・・・・・・・(14)
(4)過疎農村(100世帯+ハウス栽培の消費電力:約670kW)、余剰電力は、約66.7%として、50x0.667+25x0.333=41.68円/kWh 発電収益Cは、
C=41.68x(0.228x107)≒0.95億円/年・・・・・・・・・・・・・・(15)
ΔC≒33.35x(0.228x107)≒0.76億円/年・・・・・・・・・・・・(15’)
(5)建設コストは式(5)に準じて次の値を採用する。
C1/3 =13.4万円/kW・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16)
(6)初期建設コストKは、
K=(2x103)x13.4x104=2.68億円・・・・・・・・・・・・・・・・・(17)
(7)初期建設費回収年月(ここでは利息やメンテ費用等を無視した単純計算にする)は、
K/C=2.68/0.95=2.82年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18)
K/C’=2.68/0.76=3.53年<4年・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18’)
(8)ドイツの農村事例を参考にすれば、2,000kWの場合では、
雇用創出は N=30人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(19)
式(18)、(18’)から、投資額は4年で回収でき、それ以降、余剰電力の売電による6年間(10年間定額)の累積収益は4.56億円(ハウス栽培事業の副収入しかも光熱費&冷暖房の燃料費ゼロで)になる。無論、新たな雇用創出は、ドイツと同じ30人である。
この試算結果は、小規模な耕作放棄地に対しても提案方式のソーラー発電を導入すれば、過疎農村問題の有効な処方箋になり得る(段々畑などを整地することなく、そのまま設置出来る。そのうえ、必要に応じ耕作に再利用できる。)ことを示唆している。
なお、今回建設コスト等の試算に用いた基準値は、国や年によって変り、固定的なものではない。当然、その場合の経済指標は異なった値になるが、農村活性化効果はドイツの寒村の事例と同じように期待できる。
なお、今回建設コスト等の試算に用いた基準値は、国や年によって変り、固定的なものではない。当然、その場合の経済指標は異なった値になるが、農村活性化効果はドイツの寒村の事例と同じように期待できる。
効率の良い発電のみならず、環境を好適にかつ積極的にコントロールすることができる。
A 多目的施設
B 水域敷設電力発生装置
C 陸域敷設電力発生装置
P1 一側プラットフォーム
P2 他側プラットフォーム
S 水面
R 作業者歩行路面
K 海藻類
10 連結体
11 支持体(浮体)
12 緊張・弛緩体
B 水域敷設電力発生装置
C 陸域敷設電力発生装置
P1 一側プラットフォーム
P2 他側プラットフォーム
S 水面
R 作業者歩行路面
K 海藻類
10 連結体
11 支持体(浮体)
12 緊張・弛緩体
Claims (7)
- 軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、
同連結体は水面変位に適応して支持体が浮遊するように側端部を緊張・弛緩自在に固定し、
各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続したことを特徴とする太陽光発電による電力発生装置。 - 軽量構造となした多数の支持体同士を、間隔を開けてケーブル状ないしは網状の連結体を介して一体に連結すると共に、
同連結体は沈下の虞のある軟弱地盤や起伏のある土地の地形に略沿わせて敷設可能とし、
各支持体の上面にはソーラーパネル部を張設して、同ソーラーパネル部に送電用の電線を接続したことを特徴とする太陽光発電による電力発生装置。 - 各支持体は柔構造となしたことを特徴とする請求項1又は2記載の太陽光発電による電力発生装置。
- 各支持体には送水用の水管を配管して、同水管からソーラーパネル部の上面に散水・流下させるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の太陽光発電による電力発生装置。
- 各支持体には線状に伸延する複合供給体を接続すると共に、同複合供給体内には送電用の電線と送水用の水管を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の太陽光発電による電力発生装置。
- 水面に浮遊させた各支持体の下面にはLED等の発光体を設けて、同発光体により支持体直下方の水中を照射するようにしたことを特徴とする請求項1,3〜5のいずれか1項記載の太陽光発電による電力発生装置。
- 連結体の上面は作業者歩行路面となしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の太陽光発電による電力発生装置。
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---|---|---|---|---|
WO2011059062A1 (ja) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | 日本コアパートナー株式会社 | 空中太陽光発電装置 |
JP2012239370A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-12-06 | Toshiaki Ota | 分散型圧縮空気貯蔵発電システム |
JP2014033171A (ja) * | 2012-07-10 | 2014-02-20 | Liberty Japan Kk | 太陽電池装置 |
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