JP3717607B2 - 利得可変増幅装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利得可変増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、利得可変増幅装置は、特開平4−135307号公報に開示されたものが知られている。図17は従来の利得可変増幅装置の回路図である。図17において、1は信号入力端子、2は出力端子、3は定電圧源であり、10は二つの非反転入力端子を持つ最小値電圧弁別回路、20は二つの非反転入力端子を持つ最大値電圧弁別回路、30および40は抵抗器である。最小電圧弁別回路10の反転入力端子と出力端子が共通接続され、二つの非反転入力端子のうち、一方の非反転入力端子には信号入力端子1が接続され、他方の非反転入力端子には定電圧源3(電圧値Vref)が接続される。最大値電圧弁別回路20の反転入力端子と出力端子が共通接続され、二つの非反転入力端子のうち、一方の非反転入力端子には最小値電圧弁別回路10の出力端子が接続され、他方の非反転入力端子は信号入力端子1に入力される入力信号電圧Vin を抵抗器30および40により抵抗分割した接点に接続される。そして最大値電圧弁別回路20の出力端子は出力端子2に接続され、出力電圧Voutが出力される。
【0003】
上記従来例の動作について、図18を参照しながら説明する。最小値電圧弁別回路10は、反転入力端子と出力端子が共通接続され、二つの非反転入力端子に入力される電圧値のうち、小さい方の電圧値の電圧フォロワとして動作をする。最大値電圧弁別回路20は、最小値電圧弁別回路10と同様に反転入力端子と出力端子が共通接続され、二つの非反転入力端子に入力される電圧値のうち、大きい方の電圧値の電圧フォロワとして動作する。
【0004】
Vref>Vin の時には、最小値電圧弁別回路10の出力電圧Vout' は、
Vout’=Vin ・・・(1)
と表せられ、入力信号電圧Vin と等しい電圧がVout' として出力される。次にVref<Vinの時は、
Vout’=Vref ・・・(2)
と表せられ、入力信号電圧Vin に関わらずにVout' は一定となる。
【0005】
次に、Vout' >Vin ×{R10/(R10+R20) }の時には、最大値電圧弁別回路20の出力電圧Voutは、
Vout=Vout’ ・・・(3)
と表せられ、Vout'<Vin ・ {R10/(R10+R20) }の時には、最大値電圧弁別回路20の出力電圧Voutは、
Vout={R10/(R10+R20)}・Vin ・・・(4)
と表せられる。上式の(1)〜(4)をまとめて、Vin とVoutの入出力特性をグラフ化すると図18のようになり、折れ線特性が得られる。すなわちVin<Vrefの時に出力電圧Voutは、
【0006】
Vout=Vin ・・・(5)
と表せられ、Vref≦Vin ≦{(R10+R20)/R10 }・ Vrefの時に出力電圧Voutは、
Vout=Vref ・・・(6)
と表せられ、Vin >{(R10+R20)/R10 }・ Vrefの時に出力電圧Voutは、(4)式に示す通りである。
【0007】
図18において、Vin=VrefやVin={(R10+R20)/R10 }・ Vrefの時のようにグラフの傾きが変化する点をそれぞれ折れ点aおよび折れ点bとする。また、折れ点bと折れ点aの間の部分をセンター部分C、折れ点bと折れ点aの両端部分のうち、折れ点b側のものを折れ線部分Bとし、折れ点a側のものを折れ線部分Aとする。
【0008】
このように上記従来の利得可変増幅装置では、折れ線部分Aと折れ線部分Bの電圧利得が異なる折れ線特性が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の利得可変増幅装置においては、図18に示すように、折れ線部分Bの電圧利得は最小電圧弁別回路10により決定され、折れ線部分Aの電圧利得は最大圧弁別回路20により決定される。そのため折れ線部分Aの電圧利得は折れ線部分Bの電圧利得以下であるという制約があり、折れ線部分Aの電圧利得と折れ線部分Bの電圧利得はそれぞれ独立して任意に設定できないという第1の課題があった。
【0010】
また、上記従来の利得可変増幅装置においては、図18に示すように、センター部分Cの電圧利得は最小値電圧弁別回路10により決定され、電圧利得は" 0" で固定されて、電圧利得を任意の値に設定することが出来ないという第2の課題があった。
【0011】
また、上記従来の利得可変増幅装置においては、図18に示すように、折れ点aおよび折れ点bは、折れ線部分Aと折れ線部分Bの電圧利得により決定してしまい、折れ線部分Aと折れ線部分Bの電圧利得と独立して折れ点aおよび折れ点bを任意に設定することが出来ないという第3の課題があった。
【0012】
本発明の第1の目的は、上記第1の課題を解決するもので、折れ線部分Aの電圧利得と折れ線部分Bの電圧利得を任意に設定できる利得可変増幅装置を提供することである。
【0013】
本発明の第2の目的は、上記第2の課題を解決するもので、センター部分Cの電圧利得を任意に設定できる利得可変増幅装置を提供することである。
【0014】
本発明の第3の目的は、上記第3の課題を解決するもので、折れ線部分Aと折れ線部分Bの電圧利得と独立して、折れ点aおよび折れ点bを任意に設定できる利得可変増幅装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明の利得可変増幅装置は、入力電圧より変換された電流の方向毎に独立して電流利得を制御する第1の利得可変増幅手段および第2の利得可変増幅手段を設けたものであり、これにより、折れ線部分Aと折れ線部分Bの電圧利得をそれぞれ任意に設定することができる。
【0016】
上記第2の目的を達成するために、本発明の利得可変増幅装置は、折れ点a、折れ点bを設定する折れ点設定手段と並列に入力電圧を電流に変換する第2の電圧電流変換手段を設けたものであり、これにより、センター部分Cの電圧利得を任意に設定することができる。
【0017】
上記第3の目的を達成するために、本発明の利得可変増幅装置は、入力電圧より変換された電流と折れ点を設定するための電流(以下、オフセット電流)を比較し、入力電圧より変換された電流の方が大きい場合にそれらの電流値の差を出力し、入力電圧より変換された電流の方が小さい場合に出力をゼロとする折れ点設定手段を設けたものであり、これにより、折れ点aおよび折れ点bが折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得と独立して任意に設定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I1を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I1を出力する第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I2を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I2を出力する第2の電圧電流変換手段と、前記第1の電流変換手段から出力された出力電流I1を入力し折れ点を設定し出力電流I3及びI4を出力する折れ点設定手段と、前記折れ点設定手段から出力された前記出力電流I3を入力電流とし電流利得を制御し出力電流I5を出力する第1の利得可変増幅手段と、前記折れ点設定手段から出力された前記出力電流I4を入力電流とし電流利得を制御し出力電流I6を出力する第2の利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I5、出力電流I6を加算して入力電流I7とし、前記入力電流I7が流入電流時には負の電圧として変換し、前記入力電流I7が流出電流時には正の電圧として変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えたものであり、折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得がそれぞれ独立して任意に設定でき、さらにセンター部分Cの電圧利得が任意に設定でき、さらに折れ点aおよび折れ点bが折れ線部分の電圧利得と独立して任意に設定できるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項2に記載の発明は、入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I1を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I1を出力する第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I2を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I2を出力する第2の電圧電流変換手段と、前記出力電流I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I1及びオフセット電流の差を出力電流I3として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3をゼロとする折れ点設定手段と、前記出力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I5を出力する利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I5を加算して入力電流I8とし、前記入力電流I8に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えたものであり、折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得がセンター部分Cの電圧利得以上でそれぞれ独立して任意に設定でき、さらにセンター部分Cの電圧利得が任意に設定でき、さらに折れ点aおよび折れ点bが折れ線部分の電圧利得と独立して任意に設定できるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項3に記載の発明は、入力端子から入力された入力信号電圧と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I1を得る電圧電流変換手段と、前記出力I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I3、出力電流I4として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3、出力電流I4をゼロとする折れ点を設定する折れ点設定手段と、前記出力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I5を出力する第1の利得可変増幅手段と、前記出力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I6を出力する第2の利得可変増幅手段と、前記出力電流I5、出力電流I6を加算して入力電流I9とし、前記入力電流I9に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えたものであり、折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得がそれぞれ独立して任意に設定でき、さらに折れ点aおよび折れ点bが折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得と独立して任意に設定できるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項4に記載の発明は、入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I1を得る第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I2を得る第1第2の電圧電流変換手段と、前記出力I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I3、出力電流I4として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3、出力電流I4をゼロとする折れ点を設定する折れ点設定手段と、前記出力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I6を出力する利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I3、出力電流I6を加算して入力電流I10とし、前記入力電流I10に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えたものであり、折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得がそれぞれ独立して任意に設定でき、さらにセンター部分Cの電圧利得が任意に設定でき、さらに折れ点aおよび折れ点bが折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得と独立して任意に設定できるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図1から図16を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図、図2(a) から図2(f) は利得可変増幅装置の各回路における入出力特性図、図3は利得可変増幅装置の入出力特性図である。
【0025】
図1において、100は第1の電圧電流変換手段としての電圧電流変換回路であり、200は第2の電圧電流変換手段としての電圧電流変換回路、300は折れ点設定手段としての折れ点設定回路、400は第1の利得可変増幅手段としての利得可変増幅回路、500は第2の利得可変増幅手段としての利得可変増幅回路、600は電流電圧変換手段としての電流電圧変換回路である。
【0026】
図4は折れ点設定回路300の機能回路例を示す。折れ点設定回路300は、入力電流の方向(流入電流または流出電流)により2つの出力端子を切り換える切換器310と、折れ点aを設定するための電流源(以下、オフセット電流源340)と、折れ点bを設定するための電流源(以下、オフセット電流源350)と、切換器310の出力電流I311とオフセット電流源340のオフセット電流Ioffaを比較し、電流I311の方が大きい場合にそれらの電流値の差を出力し、電流I311の方が小さい場合に出力をゼロとする加算器320と、切換器310の出力電流I312とオフセット電流源350のオフセット電流Ioffbを比較し、電流I312の方が大きい場合にそれらの電流値の差を出力し、電流I312の方が小さい場合に出力をゼロとする加算器330とで構成されている。
【0027】
図5は利得可変増幅回路400の機能回路例を示す。利得可変増幅回路400は、入力電流の方向(流入電流または流出電流)により2つの出力端子を切り換える切換器410と、折れ線部分Aの電流利得を制御するための電流源440と、折れ線部分Bの電流利得を制御するための電流源450と、切換器410の出力電流I411と電流源440の電流Ibaとを乗算する乗算器420と、切換器410の出力電流I412と電流源450の電流Ibbとを乗算する乗算器430とで構成されている。
【0028】
図6は利得可変増幅回路500の機能回路例を示す。利得可変増幅回路500は、利得可変増幅回路400と同様の動作をするようになっており、入力電流の方向(流入電流または流出電流)により2つの出力端子を切り換える切換器510と、折れ線部分Aの電流利得を制御するための電流源540と、折れ線部分Bの電流利得を制御するための電流源550と、切換器510の出力電流I 511と電流源540の電流Icaとを乗算する乗算器520と、切換器510の出力電流I512と電流源550の電流Icb とを乗算する乗算器530とで構成されている。
【0029】
次に、上記利得可変増幅装置の各回路の動作について説明する。図1において、電圧電流変換回路100は、入力端子1から入力された入力信号電圧Vin に比例した電流I1に変換し、入力信号電圧Vin が正の時には、出力電流I1は流入電流として出力され、入力信号電圧Vin が負の時には、出力電流I1は流出電流として出力される。入力信号電圧Vin と出力電流I1の関係は、
I1=−K1・Vin ・・・(7)
但し、K1は比例定数
と表せられる。図2(a) は電圧電流変換回路100の入力信号電圧Vin に対する出力電流I1の入出力特性を示したものである。
【0030】
図1において、電圧電流変換回路200は、電圧電流変換回路100と同様に、入力端子1から入力された入力信号電圧Vin に比例した電流I2に変換し、入力信号電圧Vin が正の時には、出力電流I2は流入電流として出力され、入力信号電圧Vin が負の時には、流出電流として出力される。入力信号電圧Vin と出力電流I2の関係は、
I2=−K2・Vin ・・・(8)
但し、K2は比例定数
と表せられる。また、第2図(b) は電圧電流変換回路200の入力信号電圧Vin に対する出力電流I2の入出力特性を示したものである。
【0031】
図1において、折れ点設定回路300は、電圧電流変換回路100の出力電流I1を入力電流として、折れ点を設定し出力電流I3、I4を出力するものである。図4において、入力端子301に入力された入力電流I1がゼロまたは流入電流の時には、入力電流I1は切換器310によって出力電流I311として加算器320に入力され、加算器320において電流I311とオフセット電流Ioffaを比較し、電流I311がオフセット電流Ioffaより大きい場合には、I311とIoffaの差の電流(I311−Ioffa)を出力端子302、303から出力し、電流I311がオフセット電流Ioffa以下の場合には出力端子302、303の出力電流をゼロにする。
【0032】
従って、この場合の入力電流I1と出力電流I3および出力電流I4の関係は、
I3=I4=I1−Ioffa ・・・(9)
但し、I1>Ioffa≧0
I3=I4=0 ・・・(10)
但し、I1≦Ioffa
と表せられる。
【0033】
一方、入力端子301に入力された入力電流I1が流出電流の時には、入力電流I1は切換器310によって出力電流I312として加算器330に入力され、加算器330において電流I312とオフセット電流Ioffbを比較し、電流I312がオフセット電流Ioffbより大きい場合には、I312とIoffbの差の電流(I312−Ioffb)を出力端子302、303から出力し、電流I312がオフセット電流Ioffb以下の場合には出力端子302、303の電流をゼロとする。
【0034】
従って、この場合の入力電流I1と出力電流I3および出力電流I4の関係は、
I3=I4=I1−Ioffb ・・・(11)
但し、|I1|>|Ioffb|≧0
I3=I4=0 ・・・(12)
但し、|I1|≦|Ioffb|
と表せられる。図2(c) は折れ点設定回路300の入力電流I1に対する出力電流I3、I4の入出力特性を示したものである。
【0035】
このように、入力電流の方向(流入電流または流出電流)毎に入力電流とオフセット電流を比較し、入力電流の方が大きい場合にそれらの電流の差を出力し、入力電流がオフセット電流以下の場合に出力をゼロとする加算器を設けた折れ点設定回路300によって、折れ点a、bをそれぞれ設定することができ、オフセット電流値Ioffaを可変することで折れ点aを、またオフセット電流値Ioffbを可変することで折れ点bを任意に設定することができる。
【0036】
図1において、利得可変増幅回路400は、折れ点設定回路300の出力電流I3を入力電流として、入力電流の電流利得を制御し出力電流I5を出力するものである。図5において、入力端子401に入力された入力電流I3がゼロまたは流入電流の時には、入力電流I3は切換器410によって出力電流I411として乗算器420に入力され、折れ線部分Aの電流利得を制御するための電流源440の電流Ibaと乗算し、その結果を出力端子402から出力する。
【0037】
入力電流I3と出力電流I5の関係は、
I5=Ba・Iba・I3 ・・・(13)
但し、Baは比例定数、Ba≧0
と表せられ、Ba・Iba=Naとすると、(13)式は、
I5=Na・I3 ・・・(14)
但し、Naは比例定数、Na≧0
と表せられる。
【0038】
一方、入力端子401に入力された入力電流I3が流出電流の時には、入力電流I3は切換器410によって出力電流I412として乗算器430に入力され、折れ線部分Bの電流利得を制御するための電流源450の電流Ibbと乗算し、その結果を出力端子402から出力する。
【0039】
入力電流I3と出力電流I5の関係は、
I5=Bb・Ibb・I3 ・・・(15)
但し、Bbは比例定数、Bb≧0
と表せられ、Bb・Ibb=Nbとすると、(15)式は、
I5=Nb・I3 ・・・(16)
但し、Nbは比例定数、Nb≧0
と表せられる。また、図2(d) は利得可変増幅回路400の入力電流I3に対する出力電流I5の入出力特性を示したものである。
【0040】
このように、入力電流の方向(流入電流または流出電流)毎に折れ線部分の電流利得を制御するための電流源と、入力電流と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算する乗算器を設けた利得可変増幅回路400によって、折れ線部分A、Bの電流利得をそれぞれ設定することができ、電流値Ibaを可変することで折れ線部分Aの電流利得を、また電流値Ibbを可変することで折れ線部分Bの電流利得を任意に設定することができる。
【0041】
図1において、利得可変増幅回路500は、折れ点設定回路300の出力電流I4を入力電流として、入力電流の電流利得を制御し出力電流I6を出力するものである。利得可変増幅回路500は、利得可変増幅回路400と同様の構成になっているので、入力に電流I4が入力されたとすると、I4がゼロまたは流入電流の時の出力電流I6は、
I6=−Ca・Ica・I4 ・・・(17)
但し、Caは比例定数、Ca≧0
と表せられ、Ca・Ica=Aaとすると、( 17) 式は、
I6=−Aa・I4 ・・・(18)
但し、Aaは比例定数、Aa≧0
と表せられる。
【0042】
一方、I4が流出電流の時の出力電流I6は、
I6=−Cb・Icb・I4 ・・・(19)
但し、Cbは比例定数、Cb≧0
と表せられ、Cb・Icb=Abとすると、(19)式は、
I6=−Ab・I4 ・・・(20)
但し、Abは比例定数、Ab≧0
と表せられる。(17)式から(20)式に負号が付いているのは、入力電流I4に対して出力電流I6が反転していることを表し、この点だけが利得可変増幅回路400と異なるところである。図2(e) は利得可変増幅回路500の入力電流I4に対する出力電流I6の入出力特性を示したものである。
【0043】
このように、利得可変増幅回路500も利得可変増幅回路400と同様に構成することで、折れ線部分A、Bの電流利得をそれぞれ設定することができ、電流値Icaを可変することで折れ線部分Aの電流利得を、また電流値Icbを可変することで折れ線部分Bの電流利得を任意に設定することができる。
【0044】
図1において、電流電圧変換回路600は、入力電流I7に比例した電圧に変換するもので、入力電流I7が電流電圧変換回路600への流入電流の時には、出力電流Voutは負の電圧として出力端子2から出力され、入力電流I7が電流電圧変換回路600からの流出電流の時には、出力電流Voutは正の電圧として出力端子2から出力される。入力電流I7は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と、利得可変増幅回路400の出力電流I5と、利得可変増幅回路500の出力電流I6とを加算したもので、
I7=I2+I5+I6 ・・・(21)
と表せられる。従って、電流電圧変換回路600 の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I7 ・・・(22)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。図2(f) は電流電圧変換回路600の入力電流I7に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0045】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I7は、電圧電流変換回路200の出力電流I2のみとなり、その時の出力電圧Voutは、
Vout=M・K2・Vin ・・・(23)
但し、M、K2は比例定数
と表せられ、センター部分Cの電圧利得Gcは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路200の比例定数K2によって決定される。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600への入力電流I7は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と利得可変増幅回路400の出力電流I5と利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Na、Aaは比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600への入力電流I7は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と利得可変増幅回路400の出力電流I5と利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Nb、Abは比例定数
と表せられる。折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1と電流電圧変換回路200の比例定数K2と利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbと利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。また、折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa, Ioffbと利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbと利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。図3はこの時の入力信号電圧Vin に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0046】
以上のように、本実施の形態1における電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、折れ点設定回路300、利得可変増幅回路400、利得可変増幅回路500、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、それぞれ独立して任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcも任意に設定でき、さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立してそれぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0047】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には、切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0048】
また、利得可変増幅回路400において、入力電流I3が流入電流またはゼロの時には、切換器410において出力電流I411として出力され、流出電流の時には、切換器410において出力電流I412として出力されるとしたが、入力電流I3が流入電流の時には、出力電流I411として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I412として出力されるようにしてもよい。
【0049】
また、利得可変増幅回路500において、入力電流I4が流入電流またはゼロの時には、切換器510において出力電流I511として出力され、流出電流の時には、切換器510において出力電流I512として出力されるとしたが、入力電流I4が流入電流の時には、出力電流I511として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I512として出力されるようにしてもよい。
【0050】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0051】
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図であり、図1との相違点は、利得可変増幅回路500を省いた構成になっていることである。
【0052】
本実施の形態における利得可変増幅装置の各回路は、図1と同様の動作をするので、以下には簡単に説明することにする。図7において、電圧電流変換回路100は、入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I1に変換する。出力電圧I1は(7)式に示す通りである。
【0053】
電圧電流変換回路200は、電圧電流変換回路100と同様に、入力端子1により入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I2に変換する。出力電圧I2は(8)式に示す通りである。
【0054】
折れ点設定回路300は、入力電流I1とオフセット電流を比較し、入力電流I1の方が大きい場合には、それらの電流の差を出力電流I3として出力し、入力電流I1のがオフセット電流以下の場合には、出力電流I3はゼロとするものである。入力電流I1がゼロまたは流入電流の時の出力電流I3は、(9)式および(10) 式に示し、入力電流I1が流出電流の時の出力電流I3は、(11) 式および(12)式に示す通りである。
【0055】
利得可変増幅回路400は、入力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算し、その結果を出力電流I5として出力するものである。入力電流I3がゼロまたは流入電流の時の出力電流I5は、(13) 式および(14) 式に示し、入力電流I3が流出電流の時の出力電流I5は、(15) 式および(16) 式に示す通りである。
【0056】
電流電圧変換回路600は、入力電流I8に比例した出力電圧Voutに変換するものである。入力電流I8は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と、利得可変増幅回路400の出力電流I5とを加算したもので、
I8=I2+I5 ・・・(26)
と表せられ、電流電圧変換回路600の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I8 ・・・(27)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。図12は電流電圧変換回路600の入力電流I8に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0057】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I8は、電圧電流変換回路200の出力電流I2のみとなり、その時の出力電圧Voutは、図1と同様に(23)式に示す通りである。センター部分Cの電圧利得Gcは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路200の比例定数K2によって決定される。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600への入力電流I8は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と利得可変増幅回路400の出力電流I5との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Naは比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600への入力電流I8は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と利得可変増幅回路400の出力電流I5との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Nbは比例定数
と表せられ、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1と電流電圧変換回路200の比例定数K2と利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbによって決定する。また折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa、Ioffbと利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbによって決定する。
【0058】
以上のように、本実施の形態2における電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、折れ点設定回路300、利得可変増幅回路400、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、それぞれ独立してセンター部分Cの電圧利得Gc以上で任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcも任意に設定ができ、さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立してそれぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0059】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には、切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には、切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には、出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0060】
また、利得可変増幅回路400において、入力電流I3が流入電流またはゼロの時には切換器410において出力電流I411として出力され、流出電流の時には切換器410において出力電流I412として出力されるとしたが、入力電流I3が流入電流の時には出力電流I411として出力され、ゼロまたは流出電流の時には出力電流I412として出力されるようにしてもよい。
【0061】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0062】
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図であり、図1との相違点は、電流電圧変換回路200を省いた構成になっている。
【0063】
本実施の形態における利得可変増幅装置の各回路は、図1と同様の動作をするので、以下には簡単に説明することにする。図8において、電圧電流変換回路100は、入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I1に変換する。出力電圧I1は(7)式に示す通りである。
【0064】
折れ点設定回路300は、入力電流I1とオフセット電流を比較し、入力電流I1の方が大きい場合には、それらの電流の差を出力電流I3、I4として出力し、入力電流I1のがオフセット電流以下の場合には、出力電流I3、I4はゼロとするものである。入力電流I1がゼロまたは流入電流の時の出力電流I3、I4は、(9) 式および(10) 式に示し、入力電流I1が流出電流の時の出力電流I3、I4は、(11)式および(12)式に示す通りである。
【0065】
利得可変増幅回路400は、入力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算し、その結果を出力電流I5として出力するものである。入力電流I3がゼロまたは流入電流の時の出力電流I5は、(13) 式および(14)式に示し、入力電流I3が流出電流の時の出力電流I5は、(15)式および(16)式に示す通りである。
【0066】
利得可変増幅回路500は、入力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算し、その結果を出力電流I6として出力するものである。入力電流I4がゼロまたは流入電流の時の出力電流I6は、(17)式および(18)式に示し、入力電流I4が流出電流の時の出力電流I6は、(19) 式および(20)式に示す通りである。
【0067】
電流電圧変換回路600は、入力電流I9に比例した出力電圧Voutに変換するものである。入力電流I9は、利得可変増幅回路400の出力電流I5と、利得可変増幅回路500の出力電流I6とを加算したもので、
I9=I5+I6 ・・・(30)
と表せられ、電流電圧変換回路600の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I9 ・・・(31)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。図13は電流電圧変換回路600の入力電流I9に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0068】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I9はゼロとなり、その時の出力電圧Voutは、
Vout=0 ・・・(32)
と表せられ、センター部分Cの電圧利得Gc=0である。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600への入力電流I9は、利得可変増幅回路400の出力電流I5と利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、Na、Aaは比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600への入力電流I9は、利得可変増幅回路400の出力電流I5と利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、Nb、Abは比例定数
と表せられ、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1と利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbと利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。また折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa、Ioffbと利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbと利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。
【0069】
以上のように、本実施の形態3における電圧電流変換回路100、折れ点設定回路300、利得可変増幅回路400、利得可変増幅回路500、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、それぞれ独立して任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcは、Gc=0で固定されている。さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立して、それぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0070】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には、切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には、切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には、出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0071】
また、利得可変増幅回路400において、入力電流I3が流入電流またはゼロの時には、切換器410において出力電流I411として出力され、流出電流の時には、切換器410において出力電流I412として出力されるとしたが、入力電流I3が流入電流の時には、出力電流I411として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I412として出力されるようにしてもよい。
【0072】
また、利得可変増幅回路500において、入力電流I4が流入電流またはゼロの時には、切換器510において出力電流I511として出力され、流出電流の時には、切換器510において出力電流I512として出力されるとしたが、入力電流I4が流入電流の時には、出力電流I511として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I512として出力されるようにしてもよい。
【0073】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0074】
(実施の形態4)
図9は本発明の実施の形態4における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図であり、図1との相違点は、利得可変増幅回路400を省いた構成になっていることである。
【0075】
本実施の形態における利得可変増幅装置の各回路は、図1と同様の動作をするので、以下には簡単に説明することにする。図9において、電圧電流変換回路100は、入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I1に変換する。出力電圧I1は(7)式に示す通りである。
【0076】
電圧電流変換回路200は、電圧電流変換回路100と同様に、入力端子1により入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I2に変換する。出力電圧I2は(8)式に示す通りである。
【0077】
折れ点設定回路300は、入力電流I1とオフセット電流を比較し、入力電流I1の方が大きい場合には、それらの電流の差を出力電流I3、I4として出力し、入力電流I1のがオフセット電流以下の場合には、出力電流I3、I4はゼロとするものである。入力電流I1がゼロまたは流入電流の時の出力電流I3、I4は(9)式および(10)式に示し、入力電流I1が流出電流の時の出力電流I3、I4は(11)式および(12)式に示す通りである。
【0078】
利得可変増幅回路500は、入力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算し、その結果を出力電流I6として出力するものである。入力電流I4がゼロまたは流入電流の時の出力電流I6は、(17)式および(18)式に示し、入力電流I3が流出電流の時の出力電流I6は、(19)式および(20)式に示す通りである。
【0079】
電流電圧変換回路600は、入力電流I10に比例した出力電圧Voutに変換するものである。入力電流I10は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と、折れ点設定回路300の出力電流I3と、利得可変増幅回路500の出力電流I6とを加算したもので、
I10=I2+I3+I6 ・・・(35)
と表せられ、電流電圧変換回路600の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I10 ・・・(36)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。図14は電流電圧変換回路600の入力電流I10に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0080】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I10は、電圧電流変換回路200の出力電流I2のみとなり、その時の出力電圧Voutは、図1や図7と同様に(23)式に示す通りである。センター部分Cの電圧利得Gcは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路200の比例定数K2によって決定される。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600への入力電流I10は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と、折れ点設定回路300の出力電流I3と、利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Aaは比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600への入力電流I10は、電圧電流変換回路200の出力電流I2と、折れ点設定回路300の出力電流I3と、利得可変増幅回路500の出力電流I6との和となり、その時の出力電流Voutは、
Figure 0003717607
但し、M、K1、K2、Abは比例定数
と表せられ、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1と電流電圧変換回路200の比例定数K2と利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。また折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa、Ioffbと利得可変増幅回路500の比例定数Aa、Abによって決定する。
【0081】
以上のように、本実施の形態4における電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、折れ点設定回路300、利得可変増幅回路500、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、それぞれ独立して任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcも任意に設定でき、さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立して、それぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0082】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には、切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には、出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0083】
また、利得可変増幅回路500において、入力電流I4が流入電流またはゼロの時には、切換器510において出力電流I511として出力され、流出電流の時には、切換器510において出力電流I512として出力されるとしたが、入力電流I4が流入電流の時には出力電流I511として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I512として出力されるようにしてもよい。
【0084】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0085】
(実施の形態5)
図10は本発明の実施の形態5における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図であり、図1との相違点は電流電圧変換回路200と利得可変増幅回路500を省いた構成になっている。
【0086】
本実施の形態における利得可変増幅装置の各回路は図1と同様の動作をするので、以下には簡単に説明することにする。図10において、電圧電流変換回路100は、入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I1に変換する。出力電圧I1は(7)式に示す通りである。
【0087】
折れ点設定回路300は、入力電流I1とオフセット電流を比較し、入力電流I1の方が大きい場合には、それらの電流の差を出力電流I3として出力し、入力電流I1のがオフセット電流以下の場合には、出力電流I3はゼロとするものである。入力電流I1がゼロまたは流入電流の時の出力電流I3は(9)式および(10)式に示し、入力電流I1が流出電流の時の出力電流I3は(11)式および(12)式に示す通りである。
【0088】
利得可変増幅回路400は、入力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算し、その結果を出力電流I5として出力するものである。入力電流I3がゼロまたは流入電流の時の出力電流I5は、(13)式および(14)式に示し、入力電流I3が流出電流の時の出力電流I5は、(15)式および(16)式に示す通りである。電流電圧変換回路600は、入力電流I5に比例した出力電圧Voutに変換する。電流電圧変換回路600 の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I4 ・・・(39)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。また、図15は電流電圧変換回路600の入力電流I5に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0089】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I5はゼロとなり、その時の出力電圧Voutは、図8と同様に、(32)式に示す通りである。センター部分Cの電圧利得Gc=0である。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600の出力電流Voutは、
Vout=M・(Na・K1・Vin+Na・Ioffa)・・・(40)
但し、M、K1、Naは比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600の出力電流Voutは、
Vout=M・(Nb・K1・Vin+Nb・Ioffb)・・・(41)
但し、M、K1、Nbは比例定数
と表せられ、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1と利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbによって決定する。また折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa、Ioffbと利得可変増幅回路400の比例定数Na、Nbによって決定する。
【0090】
以上のように、本実施の形態5における電圧電流変換回路100、折れ点設定回路300、利得可変増幅回路400、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、図7と同様に、それぞれ独立してセンター部分Cの電圧利得Gc以上で任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcは、図8と同様にGc=0で固定されている。さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立して、それぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0091】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0092】
また、利得可変増幅回路400において、入力電流I3が流入電流またはゼロの時には、切換器410において出力電流I411として出力され、流出電流の時には、切換器410において出力電流I412として出力されるとしたが、入力電流I3が流入電流の時には、出力電流I411として出力され、入力電流I3がゼロまたは流出電流の時には、出力電流I412として出力されるようにしてもよい。
【0093】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0094】
(実施の形態6)
図11は本発明の実施の形態6における利得可変増幅装置の構成を示すブロック図であり、図1との相違点は、電流電圧変換回路200と利得可変増幅回路400と利得可変増幅回路500を省いた構成になっていることである。
【0095】
本実施の形態における利得可変増幅装置の各回路は、図1と同様の動作をするので、以下には簡単に説明することにする。図11において、電圧電流変換回路100は、入力された入力信号電圧Vin に比例した出力電流I1に変換する。出力電圧I1は(7)式に示す通りである。
【0096】
折れ点設定回路300は、入力電流I1とオフセット電流を比較し、入力電流I1の方が大きい場合には、それらの電流の差を出力電流I3として出力し、入力電流I1のがオフセット電流以下の場合には、出力電流I3はゼロとするものである。入力電流I1がゼロまたは流入電流の時の出力電流I3は、(9)式および(10)式に示し、入力電流I1が流出電流の時の出力電流I3は、(11)式および(12) 式に示す通りである。
【0097】
電流電圧変換回路600は、入力電流I3に比例した出力電圧Voutに変換する。電流電圧変換回路600の出力電圧Voutは、
Vout=−M・I3 ・・・(42)
但し、Mは比例定数、M>0
と表せられる。図16は電流電圧変換回路600の入力電流I3に対する出力電圧Voutの入出力特性を示したものである。
【0098】
以上の各回路の入出力特性を組み合わせた利得可変増幅装置全体の入出力特性において、入力信号電圧Vin が折れ点aから折れ点bの間の領域のセンター部分Cにおける電流電圧変換回路600への入力電流I3はゼロとなり、その時の出力電圧Voutは、図8と図10と同様に、( 32) 式に示す通りである。センター部分Cの電圧利得Gc=0である。また、入力信号電圧Vin が折れ点aより大きい電圧になる折れ線部分Aにおける電流電圧変換回路600の出力電流Voutは、
Vout=M・(K1・Vin+Ioffa) ・・・(43)
但し、M、K1は比例定数
と表せられる。一方、入力信号電圧Vin が折れ点bより小さい電圧になる折れ線部分Bにおける電流電圧変換回路600の出力電流Voutは、
Vout=M・(K1・Vin+Ioffb) ・・・(44)
但し、M、K1は比例定数
と表せられ、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは共に、電流電圧変換回路600の比例定数Mと電流電圧変換回路100の比例定数K1によって決定する。また折れ点aおよび折れ点bは、電流電圧変換回路600の比例定数Mとオフセット電流Ioffa、Ioffbによって決定する。
【0099】
以上のように、本実施の形態6における電圧電流変換回路100、折れ点設定回路300、電流電圧変換回路600で構成した利得可変増幅装置では、折れ線部分Aの電圧利得Gaと折れ線部分Bの電圧利得Gbは、同時にセンター部分Cの電圧利得Gc以上で任意に設定でき、またセンター部分Cの電圧利得Gcは、Gc=0で固定されている。さらに折れ点aと折れ点bは、折れ線部分Aの電圧利得Gaおよび折れ線部分Bの電圧利得Gbとは独立して、それぞれ任意に設定できるという効果を有する。
【0100】
なお、折れ点設定回路300において、入力電流I1が流入電流またはゼロの時には、切換器310において出力電流I311として出力され、流出電流の時には切換器310において出力電流I312として出力されるとしたが、入力電流I1が流入電流の時には、出力電流I311として出力され、ゼロまたは流出電流の時には、出力電流I312として出力されるようにしてもよい。
【0101】
また、電圧電流変換回路100、電圧電流変換回路200、電流電圧変換回路600の入出力の関係は反転しているが、各回路での電流の流出入の関係を変えることにより、同様の機能を持たせて入出力特性を変えることができる。
【0102】
【発明の効果】
以上のように、上記各実施の形態における利得可変増幅装置で得られる効果をまとめると、以下のようになる。
(1)入力電圧より変換された電流の方向毎に折れ線部分の利得を制御する利得可変増幅手段を設けたので、折れ線部分Aおよび折れ線部分Bの電圧利得がそれぞれ任意に設定できる。
(2)折れ点aおよび折れ点bを設定する折れ点設定手段と並列に入力電圧を電流に変換する第2の電圧電流変換手段を設けたので、センター部分Cの電圧利得が任意に設定できる。
(3)入力電圧より変換された電流と折れ点を設定するための電流を比較し、入力電圧より変換された電流の方が大きい場合にそれらの電流値の差を出力し、入力電圧より変換された電流の方が小さい場合に出力をゼロとする折れ点設定手段を入力電流の方向毎に設けたので、折れ点aおよび折れ点bをそれぞれ任意に設定できる。
(4)入力電圧を電流に変換し折れ点設定や利得制御を行なっているので、折れ点設定や利得制御において電源電圧の変動の影響を小さくできる。
(5)折れ点設定や利得制御は、設定用電流源の電流値を可変することで行っているため、設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における利得可変増幅装置のブロック図
【図2】 (a) 〜(f) 本発明の実施の形態1における利得可変増幅装置の各回路の入出力特性図
【図3】本発明の実施の形態1における利得可変増幅装置の入出力特性図
【図4】本発明の実施の形態1における折れ点設定回路300の機能回路図
【図5】本発明の実施の形態1における利得可変増幅回路400の機能回路図
【図6】本発明の実施の形態1における利得可変増幅回路500の機能回路図
【図7】本発明の実施の形態2における利得可変増幅装置のブロック図
【図8】本発明の実施の形態3における利得可変増幅装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4における利得可変増幅装置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態5における利得可変増幅装置のブロック図
【図11】本発明の実施の形態6における利得可変増幅装置のブロック図
【図12】本発明の実施の形態2における利得可変増幅装置の電流電圧変換回路600の入出力特性図
【図13】本発明の実施の形態3における利得可変増幅装置の電流電圧変換回路600の入出力特性図
【図14】本発明の実施の形態4における利得可変増幅装置の電流電圧変換回路600の入出力特性図
【図15】本発明の実施の形態5における利得可変増幅装置の電流電圧変換回路600の入出力特性図
【図16】本発明の実施の形態6における利得可変増幅装置の電流電圧変換回路600の入出力特性図
【図17】従来の利得可変増幅装置の回路図
【図18】従来の利得可変増幅装置の入出力特性図
【符号の説明】
1 信号入力端子
2 出力端子
3 定電圧源
10 最小値弁別回路
20 最大値弁別回路
30、40 抵抗器
100、200 電圧電流変換回路
300 折れ点設定回路
400 利得可変増幅回路
500 利得可変増幅回路
600 電流電圧変換回路
301、401、501 入力端子
302、303、402、502 出力端子
310、410、510 切換器
320、330 加算器
420、430、520、530 乗算器
340、350、440、450、540、550 電流源

Claims (4)

  1. 入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I1を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I1を出力する第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I2を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I2を出力する第2の電圧電流変換手段と、前記第1の電流変換手段から出力された出力電流I1を入力し折れ点を設定し出力電流I3及びI4を出力する折れ点設定手段と、前記折れ点設定手段から出力された前記出力電流I3を入力電流とし電流利得を制御し出力電流I5を出力する第1の利得可変増幅手段と、前記折れ点設定手段から出力された前記出力電流I4を入力電流とし電流利得を制御し出力電流I6を出力する第2の利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I5、出力電流I6を加算して入力電流I7とし、前記入力電流I7が流入電流時には負の電圧として変換し、前記入力電流I7が流出電流時には正の電圧として変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えた利得可変増幅装置。
  2. 入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I1を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I1を出力する第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧が正の時、流入電流として出力電流I2を出力し、前記入力信号電圧が負の時、流出電流として出力電流I2を出力する第2の電圧電流変換手段と、前記出力電流I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I1及びオフセット電流の差を出力電流I3として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3をゼロとする折れ点設定手段と、前記出力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I5を出力する利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I5を加算して入力電流I8とし、前記入力電流I8に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えた利得可変増幅装置。
  3. 入力端子から入力された入力信号電圧と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I1を得る電圧電流変換手段と、前記出力I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I3、出力電流I4として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3、出力電流I4をゼロとする折れ点を設定する折れ点設定手段と、前記出力電流I3と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I5を出力する第1の利得可変増幅手段と、前記出力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I6を出力する第2の利得可変増幅手段と、前記出力電流I5、出力電流I6を加算して入力電流I9とし、前記入力電流I9に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えた利得可変増幅装置。
  4. 入力端子から入力する入力信号電圧と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I1を得る第1の電圧電流変換手段と、前記入力信号電圧に比例した出力電流I2を得る第1第2の電圧電流変換手段と、前記出力I1とオフセット電流を比較し、前記出力電流I1が前記オフセット電流よりも大きいとき出力電流I3、出力電流I4として出力し、前記出力電流I1がオフセット電流以下のとき出力電流I3、出力電流I4をゼロとする折れ点を設定する折れ点設定手段と、前記出力電流I4と折れ線部分の電流利得を制御するための電流を乗算して出力電流I6を出力する利得可変増幅手段と、前記出力電流I2、出力電流I3、出力電流I6を加算して入力電流I10とし、前記入力電流I10に比例した電圧に変換する電流電圧変換手段と、前記電流電圧変換手段で変換された出力電圧を出力する出力端子とを備えた利得可変増幅装置。
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