JP3715973B2 - 近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置 - Google Patents

近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
半導体メモリの大容量化やCPUの高速化・集積化の進展とともに、光リソグラフィーのさらなる微細化は必要不可欠となっている。一般に光リソグラフィー装置における微細加工限界は、光源の波長程度である。このため、光リソグラフィー装置の光源に近紫外線レーザーを用いるなど短波長化がはかられ、0.1μm程度の微細加工が可能となっている。
【0003】
このように微細化が進む光リソグラフィーであるが、0.1μm以下の微細加工を行なうためには、光源のさらなる短波長化、その波長域でのレンズの開発等解決すべき課題も多い。
【0004】
また、光による0.1μm以下の微細加工を可能にする別の手段として、近接場光学顕微鏡の構成を用いた微細加工装置が提案されている。例えば、100nm以下の大きさの微小開口から滲み出るエバネッセント光を用いてレジストに対し、光波長限界よりも小さな部分への露光を行なう装置である。
【0005】
ところで、これらの近接場光学顕微鏡の構成によるリソグラフィー装置では、いずれも1本(または数本)の加工プローブで一筆書きのように微細加工を行なっていくので、スループットが向上しないという問題点を有していた。
【0006】
これを解決する一つの方法として、光マスクに対してプリズムを設け、全反射の角度で光を入射させ、全反射面から滲み出るエバネッセント光を用いて光マスクのパターンをレジストに対して一括して転写するという提案がなされている(特開平08−179493号公報)。
【0007】
この特開平08−179493号公報に記載のプリズムを用いたエバネッセント光による一括露光装置では、マスクに設ける遮光膜の厚さは、できるだけ薄くする必要がある、と指摘されている。
【0008】
また、同様の近接場露光用マスクの提案(特開2001−005168号公報)においては,遮光膜厚さは数十nmとしなければならず、平坦なマスク母材上に遮光膜を形成する構成のマスクでは,遮光膜マスクの厚さは50nm程度が上限であると指摘している。同提案のマスクは、遮光膜厚さをさらに増大させることを可能にするために、マスク母材に凹凸を形成し、溝の部分に遮光膜を形成するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、近接場光露光用のフォトマスクにおける遮光膜の厚さに関しては、できるだけ薄くすることの必要性、あるいはそれを数十nmとしなければならない等の、膜厚について一定の方向性が示されてはいるが、遮光膜の厚さが遮光膜に形成された開口部の開口幅との関係において、該開口部直下での光強度とどのような相関関係があるか等について、全く明らかにされていなかった。
【0010】
したがって、同一マスク内に幅の異なる微小開口を設けて複雑なパターンを形成する場合等において、マスク開口幅に応じて近接場強度が異なることから、両方のパターンを同時に同等の露光量で露光できる条件を見出すのは容易ではなく、また条件を見出しても許容範囲の狭いものとなるという問題があった。
【0011】
また、一方では微小開口の近接場は開口幅に影響されるので、マスク加工時の微小開口幅の変動が、露光して形成されるレジストパターンのサイズに変動を及ぼすので、このような変動を低減することが望まれていた。また、近接場マスク露光においては、近接場強度が伝搬光の強度に比べて弱くなると考えられ、したがって近接場光を最も効率的に利用可能なマスク構成等が求められている。
【0012】
そこで、本発明は、上記課題を解決し、遮光体の開口部直下で所望の光強度を与えることが可能な近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するため、以下のように構成した近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置を提供するものである。
【0014】
本発明は、透明な母材と、該母材上にマスクパターンを構成する開口部の開口幅が光源波長以下に形成された遮光を有する近接場光露光用のフォトマスクであって、前記遮光は、2つ以上の開口幅の異なる開口部を有し、前記開口幅の異なる開口部直下におけるそれぞれの光強度の差を20%以下にする一様な膜厚を有することを特徴とする。
【0016】
また、前記発明において、前記遮光体の厚さが、開口部直下での光強度が開口幅の変化に対して極大値もしくは極小値をとる厚さに構成されていることも好ましい形態である。
【0017】
さらに、前記発明において、前記遮光体の厚さが、前記開口部直下における光強度の開口幅に対する変化率を1nm当たり2%以下にする厚さに構成されていること、あるいは、前記発明において、前記遮光体の厚さが、所定の開口幅の開口部直下における光強度の極大値を与える厚さ、もしくは、該光強度が極大値の50%以上100%未満となる厚さに構成されていることも、それぞれ本発明の好ましい形態である。
【0018】
本発明は、上記の近接場光露光用のフォトマスクを用い、該フォトマスクを光源波長以下の膜厚を有するフォトレジスト膜を形成した被加工基板上に対向して配置し、露光光源から露光用の光を該フォトマスク裏面に所定の時間照射し、前記フォトマスクの開口パターンをもとに、該フォトレジスト膜に潜像形成・転写を行うパターン作製方法、もしくは、上記の近接場光露光用のフォトマスクと、該フォトマスクを設置するステージと、露光用光源と、光源波長以下の膜厚のフォトレジストが形成された被加工基板を設置する試料台と、該被加工基板と該フォトマスクとの距離制御手段と、を有することを特徴とするパターン作製装置でもある。
【0019】
【発明の実施の形態】
上記構成を適用することにより、遮光体の開口部直下で所望の光強度を与えることが可能な近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置を実現することができるが、それは本発明者らの鋭意研究した結果によるつぎのような知見に基づくものである。
【0020】
上記構成において、フォトマスクを光源からの光で照射すると、遮光体に設けられた光源波長以下の幅の開口において、微小開口内の伝搬モードを励起する。
【0021】
この伝搬モードの伝搬定数すなわち波長は、微小開口の幅に依存して定まる。さて、この伝搬モードの光は、微小開口とレジスト膜の界面で一部が反射される。
【0022】
反射された光は、再び微小開口を逆向きに伝搬して、微小開口とマスク母材の界面でさらに一部が反射される。すなわち、微小開口を有するフォトマスクの微小開口部は、両端での反射によって共振器を構成している。
【0023】
このようなことから、上記共振器構成のもとで、開口直下における光強度は、遮光体の厚さに対応する共振器長および微小開口の幅の関数となることが見出された。
【0024】
[実施の形態1]
上記知見に基づいて、例えばその一つの形態として、遮光体の厚さを適切な厚さに選定することで、前記幅の異なる開口直下それぞれの光強度の差を20%以下にすることができ、これらの開口直下でのレジストの露光量の差を小さくできる。すなわち、線幅の異なるレジストパターンを同時に露光することが容易になる。ここで、光強度の差が20%以下とは、露光時間、現像時間をはじめとするパターニングプロセスの諸条件に対するフォトマスク起因の変動を抑え、効率的なプロセス管理を可能とする目安であり、10%以下に抑えることが望ましく、さらにこの差を0とすることがもっとも望ましい。
【0025】
以下に、これらについて図を用いて詳細に説明する。
【0026】
図2は、本実施の形態1におけるフォトマスクの構成を表す図である。また、図1はこのようなエバネッセント光露光用マスクを用いて露光するようにした露光装置の構成を示す図である。
【0027】
図2に示すフォトマスクは、光源波長に対して透明なマスク母材201の上に、膜厚tの金属膜202を設け、この金属膜に波長の以下の幅の微小開口パターン203を形成したものである。マスク母材201は、0.1〜100μmの膜厚の薄膜からなっており、基板204に支持されている。
【0028】
さて、後に述べるように、このマスクは、試料基板(図1の試料基板106がこれに相当する)に塗布した薄膜レジストに密着させて、これに垂直な方向から光を照射して、パターンを露光するものである。
【0029】
ここでは、マスク近傍での光の振舞いについて、詳細に説明する。
【0030】
遮光膜を構成する金属膜202に設けられた微小開口203を伝搬する光は、この開口内を伝搬モードとして伝搬し、微小開口203とこれに密着するレジスト膜(不図示)の界面で光の一部が反射される。反射された光は、再び伝搬モードとして微小開口203を逆向きに伝搬して、微小開口203とマスク母材201の界面でふたたび反射される。すなわち、フォトマスクの微小開口203は、両端での反射によって共振器を構成しており、この共振器長は遮光膜の厚さtによって決まっている。すなわち、遮光膜の厚さがこのフォトマスクの光学特性を支配する重要なパラメータである。また、微小開口内の伝搬モードの波長は、微小開口の幅に依存して定まるので、微小開口の幅もまた、重要なパラメータである。
【0031】
このような微小開口の光学特性を詳細に調べるために、次のようなモデルについて、多重多極子法による電磁界の数値解析を行った。
【0032】
微小開口の幅をwとし、これが繰り返しピッチΛ=150nmで無限に並んでいる。光源の波長は365nmのi線を用いた。このときマスク母材のSiNの屈折率は1.9、レジスト膜の屈折率は1.7−0.008i、金属膜(Cr)の複素屈折率は1.40192−3.25694iとした。Crの膜厚tは、パラメータである。また、それぞれの微小開口の角は曲率半径5nmで丸まっているとした。
【0033】
以下では、入射光の電界ベクトル成分方向が微小開口スリットの長手方向と垂直の場合の結果を示して説明する。これと直交する偏光(入射光の電界ベクトル成分方向が微小開口スリットの長手方向に平行)の場合には、遮光膜直下の光強度は2桁程度以上小さくなり、露光にはほとんど寄与しないためである。
【0034】
図5に、微小開口203直下(2nmの位置)での光強度の平均値を、微小開口幅wと遮光体の厚さtの関数として、等高線図によって示す。入射平面波の振幅を1に規格化している。
【0035】
開口幅を10nmから80nmまでの間の任意の値に設定したうえで、膜厚を変化させたときの光強度の振舞いをみると、一定の開口幅に対する光強度のピークが膜厚40nmから50nmの間に存在することがわかる。
【0036】
また、膜厚を一定として開口幅を変化させたときの振舞いを見ると、膜厚が50nm−120nmの範囲で、光強度が開口幅に対して極小値をとることがわかる。この例では、極小値を与える開口幅は40nm前後である。
【0037】
そこで、開口幅の異なる開口部が2つ以上あるときは、それらの一方が、光強度の極小値を与える開口幅より大きい開口幅となり、別の一方が光強度の極小値を与える開口幅より小さい開口幅となるように設定すれば、両者の光強度を一致させる、もしくは所定範囲内に抑えることができる。微小開口幅として、w1=20nmのものとw2=50nmのものが共存している場合には、図5に示されたC−C´の線分の両端(Cがw=20nm、C´がw=50nmにそれぞれ対応)から、Cr膜厚を70nmとすると、マスク直下の平均近接場強度が、ふたつの幅の異なる微小開口直下で同等となることがわかる。
【0038】
光源波長、金属膜の材質、微小開口の幅が異なったり、各層の屈折率が異なっている場合にも、それぞれのパラメータを用いて、同様の手順で計算を行い、金属膜の厚さを選定することができる。例えば、図6に、光源の波長を436nmに代えた場合の数値計算の結果を示す。このとき、マスク母材のSiNの屈折率は1.9、レジスト膜の屈折率は1.7−0.008i、金属膜のCrの複素屈折率は1.77544−4.03481iとした。
【0039】
図6で、膜厚を一定として開口幅を変化させたときの振舞いを見ると、膜厚が80nm−120nmの範囲で、光強度が開口幅に対して極大値をとることがわかる。この例では、極大値を与える開口幅は膜厚によってやや変化し、20−40nm前後である。
【0040】
図6中の線分C−C´に対応する膜厚を用いることで、先に図5にしたがって説明したものと同様の効果が得られる。
【0041】
[実施の形態2]
上記したように微小開口を有するフォトマスクの微小開口部は、両端に反射のある共振器を構成している。また、微小開口内の伝搬モードの波長は,微小開口の幅に依存している。そこで、共振器において、透過光量や開口直下における光強度は、遮光体の厚さに対応する共振器長および微小開口の幅の関数となる。
【0042】
このようなことから、光強度の開口幅に対する変化率を上記の範囲内にすることで、マスク微小開口の幅が変動しても、開口直下の光強度の変動を小さく抑えることができ、形成されるレジストパターンのサイズの変動を小さくできる。より具体的には,開口幅が微小に変動したときの光強度の変化の割合を、変動1nmあたり2%以下とすることができる。微小開口幅の変動が10nmあったときに,光強度の変動は20%以下となる。ここで,光強度の変動量20%とは、露光時間、現像時間をはじめとするパターニングプロセスの諸条件に対するフォトマスク起因の変動を抑え、効率的なプロセス管理を可能とする目安である。
【0043】
特に、前記遮光体の厚さが、前記開口直下の光強度を前記開口幅で微分した微分係数の極小を与える厚さであるときに、開口幅の変動による光強度変動が最も小さくなり、好適な構成となる。
【0044】
あるいは、開口幅の増大によってレジストパターンのサイズが増大する効果を、光強度の減少で打ち消すような、開口幅の変化に対する光強度の変化率を選定し、前記開口直下の光強度を前記開口幅で微分した微分係数が、この変化率と等しくなるようなマスク厚を用いることもできる。
【0045】
以下に、このような本発明の実施の形態2について、図を用いて詳細に説明する。
【0046】
図3は、本実施の形態2におけるエバネッセント光露光マスクの構成の断面を表す図である。図3のマスクも、図2のマスクと同様、図1に示す露光装置に用いることができる。
【0047】
図3において、301は、露光波長の光に対して透明なマスク母材、302はこの上に形成した厚さ60nmのCr薄膜であり、30nmの幅の微小開口パターン303を形成してある。マスク母材301は、0.1〜100μmの膜厚の薄膜からなっており、基板304に支持されている。
【0048】
第1の実施形態で説明したのと同じ計算結果をもちいて、本実施形態を説明する。図7は、図5と同じ計算結果であるが、開口幅を10nmから80nmまでの間の任意の値に設定したうえで、膜厚を変化させたときの光強度の振舞いをみると、一定の開口幅に対する光強度のピークが膜厚40nmから50nmの間に存在することがわかる。例えば、微小開口幅wが30nmの場合に、図7のA点を参照して、Cr膜厚を45nmとすることで、近接場の強度を最大にすることができることがわかる。またA点では、wの変動にともなう光強度Iの変動dI/dwなる量は、1nmあたり0.025となっている(入射平面波の振幅を1とする。)。
【0049】
一方、図7のB点に示すように、Cr膜厚を60nmとすると、近接場強度は最大値の75%程度となるものの、wの変動にともなう光強度Iの変動dI/dwを抑えることができ、1nmあたり0.008となる。すなわち、マスクの加工精度に対する要求を緩められることがわかる。
【0050】
図8は、図6と同じ計算結果で本実施形態を説明するものである。
【0051】
図8中の点A、点Bに対応する膜厚を用いることで、先に図7にしたがって説明したものと同様の効果が得られる。
【0052】
[実施の形態3]
上記したように微小開口を有するフォトマスクの微小開口部は、両端での反射によって共振器を構成している。この共振器において、共振器長は遮光体の厚さに対応しており、開口直下における光強度を遮光体の厚さの関数として考えると、光強度に極大が存在する。
【0053】
このようなことから、この強度の極大値を基準にこれより0〜50%減までの範囲の光強度を露光に用いることにすれば、開口直下での光量を大きく、かつ遮光部の光量を十分に抑えることができる。ここで、光強度の減少量50%とは、露光時間、現像時間をはじめとするパターニングプロセスの諸条件に対するフォトマスク起因の変動を抑え、効率的なプロセス管理を可能とする目安である。
【0054】
また、上記極大値を与えるマスク厚の近傍では、光強度の遮光体厚さに対する変化率が小さいので、所定の光強度を得るために用いる遮光体の厚さについての許容誤差を緩めることができ、マスク作製を容易にすることができる。
【0055】
以上のように、遮光体の厚さを、所定の開口幅の開口部直下における光強度の極大値を与える厚さ、もしくは、光強度が極大値の50%以上100%未満となる厚さに構成することにより、露光に必要な光強度を確保し、かつマスク厚の製造ばらつきの許容度を高くすることができる。
【0056】
以下に、このような本発明の実施の形態3について、図を用いて詳細に説明する。
【0057】
図4は、本実施の形態3におけるフォトマスクの構成を表す図である。図4のマスクも、図2や図3のマスクと同様、図1に示す露光装置に用いることができる。
【0058】
図4において、光源波長に対して透明なマスク母材401の上に、膜厚tの金属膜402を設け、この金属膜に波長の以下の幅wの微小開口パターン403を形成したものである。マスク母材401は、0.1〜100μmの膜厚の薄膜からなっており、基板404に支持されている。
【0059】
第1および第2の実施形態で説明したのと同じ計算結果をもちいて、本実施形態を説明する。図9は、図8と同じ計算結果であるが、開口幅を10nmから80nmまでの間の任意の値に定めたときの、膜厚の変化に対する光強度のふるまいをみると、例えば、微小開口幅wが30nmの場合に、光強度のピークが膜厚70nmの点Aに存在するので、図9のA点に対応して、Cr膜厚を70nmとすることで、近接場の強度を最大にすることができることがわかる。
【0060】
また、図9の線分B−B´から、Cr膜厚が40nmから100nmの範囲内にあれば、上記極大値の50%以上の平均光強度が得られることがわかる。
【0061】
図10は、図7と同じ計算結果で本実施形態を説明するものである。図10中の点A、ないし線分BB´に対応する膜厚を用いることで、先に図9にしたがって説明したものと同様の効果が得られる。
【0062】
図7において、点Bの光強度は点Aの極大光強度の75%なので、図7の点Bは図10の線分BB‘の上にある。また、図8において、点Bの光強度は点Aの極大光強度の66%なので、図8の点Bは図9の線分BB’の上にある。すなわち、図7、図8における点Bに対応する膜厚と開口幅を持つマスクは本実施形態の1つであり、露光に必要な光強度を確保し、かつマスク厚の製造ばらつきの許容度を高くするものである。それに加えて、第2の実施形態で説明したように、開口幅の変動に対する光強度の変化率が1nmあたり2%以下になるので、開口幅の変動に対しての許容度も高いマスクであるということができる。
【0063】
また、理由は必ずしも明確ではないが、図9に見られるとおり、光強度が極大値の50%以上の範囲(線分BB‘上)では、開口幅の変動に対する光強度の変化率は、線分BB’のB側のほうがB’側より小さい。すなわち、開口幅の変動に対する光強度の変化率を小さくするには、膜厚を光強度の極大を与える点Aの膜厚よりも厚くするほうが好ましいといえる。図8の点Bが、対応する図9の線分BB’のB側にあるのは、この、好ましい条件に適合するものである。
【0064】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
【0065】
[実施例1]
本発明の実施例1にいては、図2に示されるエバネッセント光露光マスクを構成した。
【0066】
同図において、201は露光波長の光に対して透明なマスク母材、202はこの上に形成した厚さ70nmのCr薄膜であり、20nmの幅および50nm幅の混在した微小開口パターン203が形成されている。その他は、実施の形態1での図5のモデルと同じ条件によるものであり、この状況での数値計算結果は図5に示すとおりである。図中の線分CC´(Cがw=20nm、C´がw=50nmにそれぞれ対応)に示すように、Cr膜厚を70nmに設定すると、光強度は最大値の半分以下とはなるが、20nm幅の開口直下と50nm幅の開口直下で同じ強度となる。本実施例の構成によると、このように開口幅の異なる部分での露光条件を同じものとできるので、2種類の開口幅を有する複雑なマスクパターンを用いても良好なレジストパターンを形成できる。
【0067】
[実施例2]
本発明の実施例2においては、図3に示されるエバネッセント光露光マスクを構成した。
【0068】
同図において、301は露光波長の光に対して透明なマスク母材、302はこの上に形成した厚さ60nmのCr薄膜であり、40nmの幅の微小開口パターン303を形成してある。マスク母301は、0.1〜100μmの膜厚の薄膜からなっており、基板304に支持されている。その他は、実施の形態2での図7のモデルと同じ条件によるものであり、この状況での数値計算結果は図7に示すとおりである。図から、開口幅が30nmのとき、Crの膜厚が45nmの場合には近接場強度は最大となるが、微小開口幅の1nmの変動が開口直下の平均光強度の0.025の変動をもたらすことがわかる。一方、本実施例に示すようにCrの膜厚を60nmとすると、光強度は最大値の3/4に弱まるが、開口幅が1nm変動したときの平均光強度の変動は、0.008以下に低減される。本実施例の構成によると、このようにマスク作製時に開口幅の変動があっても、これに起因する光強度の変化を低減できるので、マスクの許容誤差を拡大できる。
【0069】
[実施例3]
本発明の実施例3にいては、図4に示されるエバネッセント光露光マスクを構成した。
【0070】
図4(a)はマスクのおもて面側から見た図、図4(b)は断面図である。
【0071】
同図において、401は露光波長の光に対して透明なマスク母材、402はこの上に形成した厚さ70nmのCr薄膜であり、30nmの幅の微小開口パターン403を形成してある。ここで30nm幅の微小開口パターンを用いて、光源に波長436nmのg線を用いた場合に、マスクおもて面での近接場の光強度を最大にするように、実施の形態3で用いた図9についてのモデルと同じ条件によることを前提として、Cr膜402の厚さ70nmを選んでいる。マスク母材401はさらに基板404に支持されている。
【0072】
[実施例4]
本発明の実施例4におけるフォトマスク作製方法を、図11を用いて説明する。
【0073】
図11の(a)に示すように、両面研磨された厚さ500μmのSi(100)基板1101に対し、LP−CVD法を用い、おもて面(図11中では上面)・裏面(図11中では下面)にそれぞれ、膜厚0.8μmのマスク母材となるSi3N4膜1102・エッチング窓とするSi3N4膜1103を成膜する。その後、水晶振動子による膜厚モニターにより制御を行いながら、蒸着法により表面のSi3N4膜1102上に膜厚70nmのCr薄膜1104を成膜する。
【0074】
次に、表面に電子線用のレジスト1105を塗布し、電子線ビーム1106で20nm幅および50nm幅のパターン1107を描画し(図11(b))、現像後にCCl4でドライエッチングを行い,微小開口パターン1108を形成する(図11(c))。
【0075】
続いて、裏面のSi3N4膜1103の一部を除去してエッチング用の窓1109を形成した。(図11(c))KOHを用いて裏面から異方性エッチングを行ってSi基板1101を除去して、Si3N4膜1102とCr膜1104からなるマスク1110を形成する(図11(d))。
【0076】
本実施例では、Cr薄膜1104に対する微小開口パターン1108形成工程に、電子線ビームによる加工法を用いた例を示したが、電子線加工以外にも集束イオンビーム加工法、X線リソグラフィ法、走査型プローブ顕微鏡(SPM)加工法を用いても良い。なかでも走査型トンネル顕微鏡(STM)や原子間力顕微鏡(AFM)、近接場光学顕微鏡(SNOM)に代表されるSPM技術を応用した加工法を用いて微小開口パターン形成を行えば、10nm以下の極微小開口パターン形成が可能であるため、これも本発明に極めて適した加工法である。
【0077】
[実施例5]
本発明の実施例5における上記各実施例のエバネッセント光露光用マスクを用いた露光装置について、図1を用いて説明する。
【0078】
図1において、101は本発明のフォトマスクである。フォトマスク101のおもて面(図1では下側)は圧力調整容器105外に、裏面(図1では上側)は圧力調整容器105内に面するように配置されている。圧力調整容器105は圧力調整手段113によって、内部の圧力を調整することができるようになっている。
【0079】
基板106の表面にレジスト107を形成したものを被露光物とする。レジスト107/基板106をステージ108上に取り付け、ステージ108を駆動することにより、フォトマスク101に対する基板106のマスク面内2次元方向の相対位置合わせを行う。次に、マスク面法線方向にステージ108を駆動し、マスク101を基板106上のレジスト107に密着させる。さらに、圧力調整手段113によって圧力調整容器105内の圧力を調整して、エバネッセント光露光用マスク101のおもて面と基板106上のレジスト107との間隔が全面にわたって100nm以下になるように両者を密着させる。
【0080】
この後、露光光源109から出射される露光光110をコリメーターレンズ111で平行光にした後、ガラス窓112を通し、圧力調整容器105内に導入し、フォトマスク101に対して裏面(図1では上側)から照射し、フォトマスク101おもて面に形成された微小開口パターン104から滲み出すエバネッセント光でレジスト107の露光を行う。
【0081】
ここで、レジスト107の材料としては、通常の半導体プロセスに用いられるフォトレジスト材料を選択すれば良い。これらのレジスト材料に対して露光可能な光波長はおおむね200〜500nmの範囲にあるが、特に350〜450nmの範囲にあるg線・i線対応のフォトレジストを選択すれば、種類も多く、比較的安価であるため、プロセス自由度も高く、コストが低減できる。
【0082】
露光光源109としては、用いるレジスト107を露光可能な波長の光を照射するものを用いる必要がある。例えば、レジスト107として、前述のg線・i線対応のフォトレジストを選択した場合、露光光源109として、HeCdレーザー(光波長:325nm,442nm)、GaN系の青色半導体レーザー(同:〜410nm)や、赤外光レーザーの第2高調波(SHG)レーザーや第3高調波(THG)レーザー、水銀ランプ(g線:436nm,i線:365nm)を用いれば良い。
【0083】
露光光源109の駆動電圧・電流及び照射時間を調節することにより、露光光量の調節を行う。ここでは、水銀ランプのg線(波長436nm)を用いるために、波長選択フィルタを介して、コリメーターレンズを用いて、100mm×100mmの領域を照射した。パワーメータで、光パワーをモニターし、レジストの露光量が露光に関するしきい値を超えるように、露光時間を設定する。ここで、フォトマスクを介して露光をおこなうので、マスクの透過率を考慮して露光量を調整する必要がある。
【0084】
[実施例6]
本発明の実施例6における1層のバッファ層を含むパターン作成方法を、図12を用いて説明する。
【0085】
図12(a)にフォトマスクと被露光物を示す。ここで、フォトマスク1204は、上記各実施例に示したようなフォトマスクである。
【0086】
Si基板1201上に、ポジ型フォトレジストをスピンコータで塗布する。その後、120℃で30分加熱して1層目1202とする。1層目の膜厚は400nmとした。つぎに、この上に、Si含有ネガ型フォトレジストを塗布後、プリベークしてこれを2層目1203とする。2層目の膜厚は、40nmとなるようにして、2層構造のフォトレジストとした。
【0087】
2層構造フォトレジストが塗布されたSi基板1201とフォトマスク1204を図1に示す露光装置によって近接させ、圧力を加えてレジスト層1203とフォトマスク1204を密着させる。
【0088】
フォトマスクを介して露光用光1205(この波長に合わせて、フォトマスクは作製されている)を照射して、フォトマスク1204上のパターンをフォトレジスト層1203に露光する(図12(b))。その後、フォトマスクをフォトレジスト表面から離し、フォトレジストの現像、ポストベークを行い、フォトマスク上のパターンをレジストパターンとして転写した。(図12(c))。
【0089】
その後、2層目のフォトレジスト1203によるパターンをエッチングマスクとして、酸素リアクティブイオンエッチングによって1層目フォトレジスト1202をエッチングする(図12(d))。ここで、酸素リアクティブイオンエッチングは、2層目フォトレジスト1203に含まれているSiを酸化して、この層のエッチング耐性を増加させる作用を有する。
【0090】
以上のような手順で、フォトマスク上の様々なパターンを基板1201上にはっきりとしたコントラストのレジストパターンとして転写することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、遮光体の開口部直下で所望の光強度を与えることが可能な近接場光露光用のフォトマスク、該フォトマスクを用いたパターン作製方法およびパターン作製装置を実現することができる。
【0092】
また、本発明によれば、2つ以上の開口幅の異なる開口部を有し、該遮光体の厚さが該開口幅の異なる開口部直下でのそれぞれの光強度の差を、0〜20%以下にする厚さに構成することで、幅の異なる開口直下における単位面積あたりの近接場光強度の差を低減することができ、線幅の異なるレジストパターンを同時に露光することが容易になり、複雑なパターンの形成を簡便に行うことが可能となる。
【0093】
また、本発明によれば、マスクの加工時に開口幅が設計値から変動しても、開口直下の光強度の変動を抑えることができ、形成されるレジストパターンのサイズの変動を小さくでき、マスク加工の精度を緩やかなものにすることができるので、マスクの作製が容易となる。
【0094】
また、本発明によれば、所定の幅の開口直下で、遮光膜の厚さに対する光強度の極大を与える遮光膜の厚さを定め、この近くの膜厚を用いることで開口直下での光量を大きくすることができ、露光時間の短縮化を図ることが可能となり、露光装置の振動、温度などの環境制御を簡便なものとすることができる。また、マスク作製時の遮光体の厚さについての許容精度をゆるめることができ、マスクの作製が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態及び実施例に係るエバネッセント光露光用マスクを用いた露光装置を表す図である。
【図2】本発明の実施の形態1及び実施例1に係るフォトマスクの構成を表す図である。
【図3】本発明の実施の形態2及び実施例2に係るフォトマスクの構成を表す図である。
【図4】本発明の実施の形態3及び実施例3に係るフォトマスクの構成を表す図であり、(a)はマスクのおもて面側から見た図、図1bは断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1及び実施例1に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図6】本発明の実施の形態1及び実施例1に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図7】本発明の実施の形態2及び実施例2に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図8】本発明の実施の形態2及び実施例2に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図9】本発明の実施の形態3及び実施例3に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図10】本発明の実施の形態3及び実施例3に係る微小開口直下での平均光強度の計算例を表す図である。
【図11】本発明の実施例4に係るフォトマスク作成方法を説明するための図である。
【図12】本発明の実施例6に係るパターン作成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
101,201,301,401 マスク母材
102 フォトマスク
103,203,303,403 微小開口パターン
104,204,304,404 基板
105 圧力調整容器
106 試料基板
107 レジスト
108 ステージ
109 露光光源
110 露光光
111 コリメーターレンズ
112 ガラス窓
113 圧力調整手段
202,302,402 金属薄膜
1101 Si基板
1102,1103 Si3N4薄膜
1104 Cr薄膜
1105 電子線レジスト
1106 電子線ビーム
1107 描画パターン
1108 微小開口パターン
1109 エッチング用の窓
1110 薄膜状のマスク
1201 Si基板
1202 1層目のフォトレジスト層
1203 2層目のフォトレジスト層
1204 フォトマスク
1205 露光用光

Claims (10)

  1. 透明な母材と、該母材上にマスクパターンを構成する開口部の開口幅が光源波長以下に形成された遮光を有する近接場光露光用のフォトマスクであって、前記遮光は、2つ以上の開口幅の異なる開口部を有し、前記開口幅の異なる開口部直下におけるそれぞれの光強度の差を20%以下にする一様な膜厚を有することを特徴とする近接場光露光用のフォトマスク。
  2. 前記遮光の厚さが、開口部直下での光強度が開口幅の変化に対して極大値もしくは極小値をとる厚さに構成されている請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  3. 前記遮光が、前記光強度の極大値もしくは極小値を与える開口幅より大きい開口幅の開口部と、前記光強度の極大値もしくは極小値を与える開口幅より小さい開口幅の開口部とを有する請求項に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  4. 前記遮光の厚さが、開口部直下における光強度の開口幅の微小変動に対する変化率を1nm当たり2%以下にする厚さに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  5. 前記遮光の厚さが、所定の開口幅の開口部直下における光強度の極大値を与える厚さ、もしくは、該光強度が極大値の50%以上100%未満となる厚さに構成されている請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  6. 前記遮光の厚さが、所定の開口幅の微小変動に対する前記光強度の変化率を1nm当たり2%以下にする厚さに構成されていることを特徴とする請求項に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  7. 前記遮光の厚さが、前記光強度の極大値を与える厚さより厚い膜厚に構成されている請求項に記載の近接場光露光用のフォトマスク。
  8. 請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスクを用い、該フォトマスクを光源波長以下の膜厚を有するフォトレジスト膜を形成した被加工基板上に対向して配置し、露光光源から露光用の光を該フォトマスク裏面に所定の時間照射し、前記フォトマスクの開口パターンをもとに、該フォトレジスト膜に潜像形成・転写を行うパターン作製方法。
  9. 請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスクと、該フォトマスクを設置するステージと、露光用光源と、光源波長以下の膜厚のフォトレジストが形成された被加工基板を設置する試料台と、該被加工基板と該フォトマスクとの距離制御手段と、を有することを特徴とするパターン作製装置。
  10. 請求項1に記載の近接場光露光用のフォトマスクを、光源波長以下の膜厚を有するフォトレジスト膜を形成したシリコン基板上に密着して配置し、露光光源から露光用の光を該フォトマスク裏面に所定の時間照射し、前記フォトマスクの開口パターンをもとに、該フォトレジスト膜にパターンを形成し、該パターンをシリコン基板に転写し、該パターンをシリコン基板に加工するシリコン半導体メモリの製造方法。
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