JP3712694B2 - プレキャストコンクリート部材の接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレキャストコンクリート部材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築用部材であるプレキャストコンクリート部材(以下PCaともいう)の接合構造として、例えば図19乃至図21に示すように、接合する一方のPCa部材101に切欠部102を形成して、該切欠部102に一方のPCa部材101に十分に定着された差し筋103を突設させ、また、接合する他方のPCa部材104に切欠部105を形成して、該切欠部105に他方のPCa部材104に十分に定着された差し筋106を突設させ、これら両差し筋103,106を、現場において、添え筋107を介して溶接接合するとともに切欠部102にコンクリートまたはモルタルを打設するものが知られている。
【0003】
更に、図22及び図23に示すように、鉄骨梁201上に、接合する一方のフルPCa床板202と、他方のフルPCa床板203の縁部を載置し、該両床板202と203の接合部に、コッタを形成する切欠部204,205を形成し、該切欠部204と205に、夫々の床板202,203の床筋206,207を突設して、該両床筋206,207相互を、現場において、添え筋208を介して溶接接合し、更に、前記鉄骨梁201上に固設したスタッド209を切欠部204,205に配置し、その後、切欠部204,205にコンクリートまたはモルタルを打設して、両床板202と203及び鉄骨梁201を一体化させるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のいずれの技術においても、現場において両PCa部材またはPCa床板を組み立てる際に、その現場において溶接作業を必要とすることから、現場において溶接熟練工が必要となる上に工費も嵩む問題があり、更には、溶接技術上での人為的な信頼度のばらつきも生じる。
また、図22及び図23に示すように、両PCa床板202,203を多数の箇所で接合して一体化させるものにおいては、溶接箇所が多くなり、溶接手間がかかり、工期短縮化を阻害する上にコスト高になる問題がある。
【0005】
そこで本発明は、溶接を用いることなくウェットジョイントによって強度の高い接合ができるPCa部材の接合構造を提供し、前記の問題を解消することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部の上下方向の中間部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が水平状態で相互に対向するようにして突設し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面にコ字状の接合筋を突設し、該接合筋の前筋を前記第1と第2のプレキャストコンクリート部材の接合側面間に挿通し、コ字状のジョイント筋を、前記接合筋の前筋をくぐるとともに前記両コッタ筋の前筋を跨ぐようにして配置し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と、前記ジョイント筋と接合筋の外周を囲み、かつ、前記コッタ筋の上部と下部にわたって位置するようにして配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋とジョイント筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするものである。
【0007】
本発明においては、現場において、両プレキャストコンクリート部材間に、コンクリートまたはモルタルを打設すると、拘束筋がタガのような作用をなし、コンファインド効果により、初期の段階でのマイクロクラックが接合部の中央に入ることが抑制され、破壊線が接合部の中央に通ることがなくなる。したがって、溶接を用いることなく接合部の最大強度の向上を図ることができる。
【0009】
本発明においては、更に3枚のPCa部材の接合において前記の効果を発揮する。
【0010】
請求項2記載の第2の発明は、同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が相互に対向するようにして突設し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面に、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の接合面間に挿通する略L字状の2個の接合筋を突設し、該一方の接合筋の前筋を前記第1のプレキャストコンクリート部材におけるコッタ筋の前筋を乗り越えてその前筋の内側面に係止するように折曲し、他方の接合筋の前筋を前記第2のプレキャストコンクリート部材におけるコッタ筋の前筋を乗り越えてその前筋の内側面に係止するように折曲し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と接合筋の外周を囲むように配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするものである。
【0011】
本発明においては、更に、2枚のPCa部材の相対的な離反方向への移動を防止できる。
【0012】
請求項3記載の第3の発明は、同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が相互に対向するようにして突設し、コ字状のジョイント筋を前記両コッタ筋を跨ぐように配置し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面に、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の接合面間に挿通する略L字状の2個の接合筋を突設し、該一方の接合筋の前筋を前記ジョイント筋を乗り越えてそのジョイント筋の一側面に係止するように折曲し、他方の接合筋の前筋を前記ジョイント筋を乗り越えてそのジョイント筋の他側面に係止するように折曲し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と接合筋の外周を囲むように配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするものである。
【0017】
本発明においては、前記第1の発明の作用、効果を発揮するとともに、更に3枚のPCa部材における接合面の長手方向の相対移動を阻止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図1乃至図18に示す実施例に基づいて説明する。
【0031】
図1乃至図4は本発明を、同一方向に配置されるPCa床板相互の接合に適用した第1実施例を示す。
【0032】
1は接合される一方の第1のPCa部材、2は接合される他方の第2のPCa部材で、実施例ではPCa床板を示している。
【0033】
第1のPCa部材1と第2のPCa部材2の相互の接合部には、接合側面1a,2aと表面(上面)が開口する切欠部3,4が形成されている。
【0034】
前記第1のPCa部材1における切欠部3には、該第1のPCa部材1に固着された第1の係止筋である第1のコッタ筋6が突設され、また、第2のPCa部材2における切欠部4には、該第2のPCa部材2に固着された第2の係止筋である第2のコッタ筋8が突設されている。これら両コッタ筋6,8は、図の例では鉄筋を平面視コ字状に折曲して形成され、その脚筋6a,8aが前記PCa部材1,2に十分に定着され、脚筋6a,8aと略直交する前筋6b,8bが、両PCa部材1,2の接合側面1a,2aと平行し、かつ、前筋6b,8bが相互に平行して対向するように配置されている。
【0035】
9は鉄筋からなるジョイント筋で、図3に示すように前筋9aと脚部9bからなるコ字状に形成され、その開口側を下向きにして前記両コッタ筋6,8の前筋6b,8bを跨ぐようにして配置されている。図の実施例では2個並列して配置されている。
【0036】
10は鉄筋からなる拘束筋で、前記コッタ筋6,8の前筋6b,8bとジョイント筋9の外側を囲む直径の環状に形成されており、該第1実施例ではスパイラル筋で形成されている。
【0037】
前記第1実施例におけるPCa部材の接合工程について説明する。
【0038】
先ず、現場において、第1のPCa部材(PCa床板)1と、第2のPCa部材(PCa床板)2を、図1乃至図3に示すように、それぞれの切欠部3と4とが対向するようにして近接し、両コッタ筋6と8の前筋6b,8bを対向させる。
【0039】
次に、ジョイント筋9を、前記両コッタ筋6,8の前筋6b,8bを跨ぐようにして配置する。
【0040】
次に拘束筋10を、コッタ筋6,8の前筋6b,8bとジョイント筋9の外周を囲むように配置する。図の実施例では拘束筋10がスパイラル筋で形成されており、このスパイラル筋をコッタ筋6,8の上部から回転させながら、両コッタ筋6,8の下部に挿入し、このスパイラル筋をコッタ筋6,8の上下部分に配置されるようにする。
【0041】
次に、前記両切欠部3,4内に、図4に示すように現場においてコンクリートまたはモルタル11を打設し、このコンクリートまたはモルタル11を養生、硬化させる。このコンクリートとしては、無収縮コンクリートまたは繊維補強コンクリートを使用し、また、モルタルとしては、無収縮モルタルまたは繊維補強モルタルを使用すると、該コンクリートまたはモルタルとPCa部材、コッタ筋6,8、拘束筋10などとの肌別れをなくして、耐力の向上を図ることができる。
【0042】
以上のようにコンクリートまたはモルタル11が硬化すると、タガ状の拘束筋10によりコンクリートまたはモルタルを拘束するコンファインド効果により、初期の段階でのマイクロクラックが接合部の中央に入ることが抑制され、破壊線が接合部の中央に通ることがなくなる。したがって、接合部の最大強度の向上を図ることができる。
【0043】
また、PCa部材相互の接合に現場溶接が無くなることにより、溶接する場合に比べて工費が低減でき、更には溶接工も不要になり、溶接熟練工不足も解消できるとともに、施工が簡単になって人為的な信頼度のばらつきも無くなる。
なお、前記第1実施例において、前記ジョイント筋9を無くしてもよく、この場合にも十分な強度の接合が可能である。
【0044】
図5及び図6は第2実施例を示す。
【0045】
本第2実施例は、同一方向に配置されるPCa床板としての第1及び第2のPCa部材1,2と、該両PCa部材1,2の接合部に直交して配置されるPCa壁板としての第3のPCa部材12を接合する場合であって、その第3のPCa部材12に吊りフックとして兼用できる接合筋13を突設し、該接合筋13を前記第1実施例のコッタ筋6,8とともに接合するようにしたものである。
【0046】
すなわち、図5及び図6に示すように、第1及び第2のPCa部材1,2に前記と同様の切欠部3,4とコッタ筋6,8を設け、第3のPCa部材12の上端に、脚筋13aと前筋13bからなるコ字状の接合筋13を突設する。この接合筋13の脚部13aは第3のPCa部材12に十分に定着されている。
【0047】
そして先ず、第3のPCa部材12の上面に第1及び第2のPCa部材1、2を、その切欠部3,4とコッタ筋6,8が接合筋13部に位置するように配置し、次で、前記と同様のジョイント筋9を、その脚部9bを横向きにしてコッタ筋6,8と接合筋13の前筋13b間に挿通した後に脚部9bを下向きにし、前記第1実施例と同様に両コッタ筋6,8に跨がらせる。
【0048】
次に、前記第1実施例と同様に、スパイラル筋からなる拘束筋10を配置する。
【0049】
そして、前記第1実施例と同様に、切欠部3,4内に現場において、コンクリートまたはモルタル11を打設し、養生、硬化させる。
【0050】
本第2実施例においては、第1及び第2のPCa部材1,2のコッタ筋6,8と、ジョイント筋9と、第3のPCa部材12の接合筋13が拘束筋10に囲まれ、この拘束筋10内の硬化したコンクリートまたはモルタルによって、前記第1実施例と同様の作用、効果が得られ、第1及び第2のPCa部材1,2と第3のPCa部材12の3者を強固に連結できる。
【0051】
更に、本第2実施例によれば、第3のPCa部材12の接合筋13が吊りフックとして兼用することができる。
なお、本第2実施例においても、ジョイント筋9を無くしてもよく、この場合にも十分な強度の接合が可能である。
【0052】
図7,8は第3実施例を示す。
【0053】
本第3実施例は、前記第2実施例におけるPCa壁板としての第3のPCa部材12における接合筋13の変形例である。
【0054】
すなわち、前記接合筋13を、1本の脚筋14aと前筋14bとからなるL字状に形成した接合筋14とし、これを図のように2本配設し、各々の前筋14b,14bを、前記第2実施例と同様に配置した1本のジョイント筋9の前筋9aに対して、相反する側面に係止するように折曲したものである。
【0055】
その他の構造は前記第2実施例と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0056】
本第3実施例においても前記第2実施例と同様の作用、効果を発揮できる上に、第1,第2,第3のPCa部材1,2,12における接合側面の長手方向の相対移動を阻止して、接合強度を一層高めることができる。
【0057】
図9,10は第4実施例を示す。
【0058】
本第4実施例は、前記第3実施例におけるジョイント筋9を排し、2本の接合筋14の前筋14bを前記コッタ筋6,8における前筋6b,8bの内側へ入るように斜め下方へ折曲して、一方の接合筋14を一方のコッタ筋6の前筋6bに係止し、他方の接合筋14を他方のコッタ筋8の前筋8bに係止したものである。
【0059】
その他の構造は前記第3実施例と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0060】
本第4実施例においても、前記第2実施例と同様の作用、効果を発揮できる上に、接合筋14の前筋14bがコッタ筋6,8に係止することにより、第1及び第2のPCa部材1,2の相対的な離反方向への移動を防止し、前記ジョイント筋9を使用することなく接合強度を高めることができる。
【0061】
なお、前記各実施例においては、拘束筋10をスパイラル筋としたが、この拘束筋10は、図11及び図12に示すように鉄筋からなる無端状のリングでもよい。この場合は、例えば図12に示すように、前記切欠部3,4の底面にスペーサ15を配置してこのスペーサ15上にリング状の拘束筋10を配置し、更にコッタ筋6,8上にリング状の拘束筋10を配置する。
【0062】
また、前記図1乃至図4に示す第1実施例の接合構造を、PCa壁とPCa壁との接合に用いてもよく、また、前記図5と図6に示す第2実施例及び図7と図8に示す第3実施例及び図9と図10に示す第4実施例の接合構造を、3枚のPCa壁板をT状に配置して接合する場合に用いてもよい。また、ジョイント筋9と拘束筋10を結束筋で仮止めしてもよい。
【0063】
図13及び図14は第5実施例を示す。
本第5実施例は、鉄骨梁上に左右のPCa床板の端縁を載置するとともにこの両PCa床板の接合端縁に多数の連結部(コッタ部)を設けてPCa床板相互と鉄骨梁とを一体化させる場合の例である。
【0064】
本第5実施例において、21は接合される第1のPCa床板、22は接合される第2のPCa床板で、夫々の接合端縁21a,22aには、コッタを形成する切欠部23,24が形成され、該切欠部23,24は、接合端縁に沿って複数個、図の例では約200mm間隔で多数形成されている。なお、この切欠部(コッタ)23,24の形状は前記図22のような形状でもよいし、また、曲線でもよく、更に、中層PCa床板のコッタのように上下に段があってもよい。
【0065】
前記第1のPCa床板21の切欠部23には係止筋であるループ筋25が突設され、これら両ループ筋25,26は相互に対向する位置に設けられている。したがって、このループ筋25,26は図の例では約200mm間隔に設けられている。該両ループ筋25,26は、PCa床板22,23内の床筋を端縁21a,22aからコ字状に突出して形成しているが、床筋とは別に設けてもよい。
【0066】
図において27は鉄骨梁で、この鉄骨梁27の上面に前記接合する両PCa床板21,22の接合端縁21a,22aが、その端縁方向を鉄骨梁27の長手方向に沿わせて載置するようになっている。また、該鉄骨梁27の上面には接合筋としてのスタッド28が突設されている。
【0067】
29は鉄筋からなる環状の拘束筋で、図13及び図14の実施例では長尺のスパイラル筋で形成されている。該拘束筋29の直径は、前記両PCa床板21,22を図13,14に示すように鉄骨梁27上に対向配置した状態において、両ループ筋25,26の対向する前筋25a,26aを囲むことができる直径に形成されている。図の例ではスタッド28の上部をも囲むことができる直径に形成されている。更に、該スパイラル筋29は、両PCa床板21,22の接合端縁21a,22aの長手方向に配置された多数のループ筋25,26に共通して挿通するように長尺に形成されている。
【0068】
次に本第5実施例におけるPCa床板の接合について説明する。
先ず、現場において、図13及び図14に示すように第1のPCa床板21と第2のPCa床板22を、これらに突設したループ筋25,26が対向するように、また、これら両PCa床板21,22間に所定の隙間30が生じるようにして鉄骨梁27上に載置する。また、鉄骨梁27上に突設したスタッド28は両PCa床板21,22間の隙間30に位置する。
【0069】
次に、スパイラル筋からなる拘束筋29を、前記隙間30における側端開口部から回転させながら隙間30内へ挿入し、図に示すように、この拘束筋29が両ループ筋25,26の前端25a,26aとスタッド28の上部を囲むように配置する。
【0070】
次に、前記両PCa床板21と22の接合端縁21a,22a間に形成された隙間30内にコンクリートまたはモルタルを打設し、養生、硬化させる。
【0071】
コンクリートまたはモルタルが硬化すると、タガ状のスパイラル筋(拘束筋)29によりコンクリートまたはモルタルを拘束するコンファインド効果により、前記実施例と同様に、初期の段階でのマイクロクラックが接合部の中央に入ることが抑制され、破壊線が接合部の中央に通ることがなく、接合部の最大強度の向上を図ることができる。
【0072】
また、PCa床板21,22相互及びこれらと鉄骨梁27との現場溶接が無くなることにより、溶接する場合に比べて工費が低減でき、更には溶接工も不要になり、溶接熟練工不足も解消できるとともに、施工が簡単になって人為的な信頼度のばらつきも無くなる。
【0073】
図15及び図16は第6実施例を示す。
本第6実施例は、前記第5実施例におけるループ筋25,26の代わりに、図15及び図16に示すように、PCa床板21,22の鉄筋としてネジ鉄筋31,32を用いてその先端を接合端縁21a,22aより突出させ、その突出部に大径頭部付のナット33,34を定着して係止筋としたものである。また、前記スパイラル筋29は、前記ナット33,34の頭部及びスタッド38の上部を囲む直径に形成されている。なお、このナット付ねじ鉄筋31,32の代りに前記スタッドの形状のように、先端に大径の頭部を有する鉄筋を突設してもよい。
【0074】
その他の構造は前記第5実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明は省略する。
【0075】
また、本第6実施例においても前記第5実施例と同様の工法により、両PCa床板21,22と鉄骨梁27を接合する。
【0076】
以上の構造及び工法により、本第6実施例においても前記第5実施例と同様の作用、効果を発揮できる。
【0077】
図17及び図18は第7実施例を示す。
本第7実施例は、前記図13及び図14に示す第5実施例における拘束筋であるスパイラル筋29の代りに、対向するループ筋(係止筋)25,26毎に囲む環状の拘束筋40にしたものである。すなわち、短いスパイラル筋を用い、これをループ筋25,26の上方から回転させて対向するループ筋25,26の前筋25a,26aを囲むように嵌める拘束筋とし、対向するループ筋25,26を対として、この対毎に設置するようにしたものである。また、この拘束筋40はスタッド28,28の上部も囲むように形成されている。
【0078】
その他の構造は前記第5実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0079】
また、本第6実施例においても前記第5実施例と同様の工法(ただし、拘束筋40の嵌合方法は異なる)により両PCa床板21,22と鉄骨梁27を接合する。
【0080】
以上の構造及び工法により、本第7実施例においても前記第5実施例と同様の作用、効果を発揮できる。
【0081】
なお、本第7実施例において、拘束筋40をスパイラル筋とすることなく、前記図11及び図12に示すような無端状のリングとしてもよい。
【0082】
なお、前記図13及び図14に示す第5実施例と、図17及び図18に示す第7実施例において、ループ筋25,26をU字筋によって結束すると一層接合強度を高めることができる。
【0083】
また、前記図13乃至図18に示す実施例において、その鉄骨梁27の代わりにRC或いはフルPCa或いは半PCaの梁または壁としてもよい。
【0084】
更に、前記図13乃至図18に示す実施例は、PCa床板相互を接合する例で示したが、この実施例の接合構造、方法をPCa床板以外のPCa部材の接合に用いてもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1の発明によれば、3枚のPCa部材を、現場溶接を必要とすることなく強固に接合できる。したがって、現場溶接が無くなることで、工費節約、溶接熟練工不足の解消を図ることができ、更に、熟練を要することなく施工が簡単になり、人為的な信頼度のばらつきも極めて少なくなる。
更に、拘束筋をスパイラル筋で形成することにより、コンファインド効果を確実に発揮することができる。
【0087】
請求項2の発明によれば、更に、2枚のPCa部材の相対的な離反方向への移動を防止できる。
請求項3の発明によれば、更に、3枚のPCa部材における接合面の長手方向の相対移動を阻止し、接合強度を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をPCa床板の接合に適用した第1実施例を示す斜視図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図2】図1における平面図。
【図3】図1におけるA−A線断面図。
【図4】図3において切欠部にコンクリートまたはモルタルを打設した断面図。
【図5】本発明を2枚のPCa床板と1枚のPCa壁板の接合に適用した第2実施例を示す斜視図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図6】図5におけるB−B線断面図。
【図7】図5の第2実施例における接合筋の変形例を示す第3実施例の斜視図。
【図8】図7におけるC−C線断面図。
【図9】本発明を2枚のPCa床板と1枚のPCa壁板の接合に適用した第4実施例を示す斜視図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図10】図9におけるD−D線断面図。
【図11】本発明における拘束筋をリングにした実施例を示す斜視図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図12】図11におけるE−E線断面図。
【図13】本発明を鉄骨梁の上面において2枚のPCa床板を一体的に接合するものに適用した第5実施例の平面図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図14】図13におけるF−F線断面図。
【図15】図13における係止筋の変形例を示す第6実施例で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図16】図15(a)におけるG−G線断面図。
【図17】図13における拘束筋の変形例を示す平面図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図18】図17におけるH−H線断面図。
【図19】従来の第1の接合構造を示す斜視図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図20】図19の平面図。
【図21】図20におけるJ−J線断面図。
【図22】従来の第2の接合構造を示す平面図で、現場において打設するコンクリートまたはモルタルは記載されていない。
【図23】図22におけるK−K線断面図。
【符号の説明】
1 第1のPCa部材
2 第2のPCa部材
1a,2a 接合側面
3,4 切欠部
6,8 係止筋であるコッタ筋
6a,8a 脚筋
6b,8b 係止部である前筋
9 ジョイント筋
10 拘束筋
11 現場において打設したコンクリートまたはモルタル
12 第3のPCa部材
13 接合筋
13a 脚筋
13b 前筋
21,22 プレキャストコンクリート床板
25,26 係止筋であるループ筋
25a,26a 係止部である前筋
27 鉄骨梁
28 接合筋であるスタッド
29,40 拘束筋であるスパイラル筋
33,34 係止筋であるネジ鉄筋のナット部
Claims (3)
- 同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部の上下方向の中間部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が水平状態で相互に対向するようにして突設し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面にコ字状の接合筋を突設し、該接合筋の前筋を前記第1と第2のプレキャストコンクリート部材の接合側面間に挿通し、コ字状のジョイント筋を、前記接合筋の前筋をくぐるとともに前記両コッタ筋の前筋を跨ぐようにして配置し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と、前記ジョイント筋と接合筋の外周を囲み、かつ、前記コッタ筋の上部と下部にわたって位置するようにして配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋とジョイント筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
- 同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が相互に対向するようにして突設し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面に、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の接合面間に挿通する略L字状の2個の接合筋を突設し、該一方の接合筋の前筋を前記第1のプレキャストコンクリート部材におけるコッタ筋の前筋を乗り越えてその前筋の内側面に係止するように折曲し、他方の接合筋の前筋を前記第2のプレキャストコンクリート部材におけるコッタ筋の前筋を乗り越えてその前筋の内側面に係止するように折曲し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と接合筋の外周を囲むように配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
- 同一方向に配置して接合される第1のプレキャストコンクリート部材と第2のプレキャストコンクリート部材に、それぞれの接合側面と表面側が開口する切欠部を形成し、該両切欠部にコ字状のコッタ筋を、それぞれの前筋が相互に対向するようにして突設し、コ字状のジョイント筋を前記両コッタ筋を跨ぐように配置し、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材と直交する第3のプレキャストコンクリート部材の接合側面に、前記第1及び第2のプレキャストコンクリート部材の接合面間に挿通する略L字状の2個の接合筋を突設し、該一方の接合筋の前筋を前記ジョイント筋を乗り越えてそのジョイント筋の一側面に係止するように折曲し、他方の接合筋の前筋を前記ジョイント筋を乗り越えてそのジョイント筋の他側面に係止するように折曲し、スパイラル状の拘束筋を、前記コッタ筋の前筋と接合筋の外周を囲むように配置し、前記切欠部に、前記コッタ筋と接合筋と拘束筋を埋設するようにコンクリートまたはモルタルを打設することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合構造。
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