JP3709568B2 - 残留モノマー除去処理法およびそれに用いる残留モノマー除去処理塔 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、塩化ビニル系樹脂(以下、PVCと略称する。)を製造する際に、PVC粒子内部および水性媒体中に残存する塩化ビニルモノマー(以下、VCと略称する。)等を主とする未反応の残留モノマーを効率良く除去し、かつ異物の発生を防止するための残留モノマー除去処理法およびそれに用いる残留モノマー除去処理塔に関する。
【0002】
詳しくは、重合反応終了時のPVCスラリー(PVC粒子と水性媒体と残留モノマーとの混合分散液)に含有されている残留モノマーを水蒸気量処理によって除去する際、該PVCスラリー中より発生する泡を制御し、該PVCスラリーを絶えず安定した流動状態に保ちながら、効率的にPVCスラリー中の残留モノマーを除去し、かつ異物の発生を防止することのできる残留モノマー除去処理法およびそれに用いる残留モノマー除去処理塔に関する。
【0003】
【従来の技術】
PVCは、化学的にも物理的にも優れた特性を備えた樹脂であることより、幅広い分野に使用されている。一般に、PVCは、懸濁重合法、乳化重合法および塊状重合法等によって製造されるが、反応熱を除去しやすい、不純物の少ない製品を得ることができる、および重合後のPVCが粒子状であるため造粒工程が不要であるという利点から、特に懸濁重合法や乳化重合法が広く用いられている。懸濁重合法や乳化重合法は、通常、VC、水性媒体、分散剤、重合開始剤等を攪拌機付き重合器内で、所定温度に保ちながら攪拌することによって行われる。重合反応は、普通、VCが100%PVCとなるまで実施されることはなく、製造効率の良い段階、すなわち重合転化率80〜95%の段階で停止される。従って、重合反応終了後のPVCスラリーには、多量の未反応残留モノマーが存在しているのである。
【0004】
このような残留モノマーは、人的にも有害でなので、PVC粒子に混入していたり、排水や大気に混入したりすることは避けなくてはならない。残留モノマーは、PVCスラリーから、できる限り除去回収されなくてはならないのである。しかし、通常のPVC製造方法では、重合反応によって得られたPVCスラリーから水性媒体を機械的に分離し、PVC中に若干残っている水性媒体と残留モノマーを熱風乾燥等により除去し、最終製品である粉末PVCを得ている。
【0005】
従って、このような製造方法では、乾燥機からの排出される排気中に残留モノマーが混入していたり、得られた粉末PVCに若干の残留モノマーが混入していたりすることがあった。従来の製造方法は、環境保全の見地から、非常に危険なものであった。
【0006】
そこで、より良く未反応の残留モノマーを除去および回収する方法として、内部に複数の多孔板製棚段と底部に水蒸気噴出口を装着した処理塔を用いて、PVCスラリーから残留モノマーを除去回収する方法が考え出された(特開昭54−8693号及び特開昭56−22305号公報参照)。
この方法の特徴は、底面が多孔板で構成され、該多孔板上に千鳥状の処理通路をなすように区画壁が設置された多孔板製棚段にあり、PVCスラリーが、この多孔板製棚段上の処理通路に沿って流れる間、PVCスラリーは、多孔板の細孔を通じて、下から噴入してくる水蒸気に曝され、PVCスラリーに含有している残留モノマーが蒸発分離されるのである。一般に、このように残留モノマーを除去回収する方法を脱モノマー法と言い、現在では、この脱モノマー法が、主流を占めている。
【0007】
しかし、上記脱モノマー法では、PVCスラリーを多孔板製棚段上で流動させ、水蒸気によって残留モノマーを除去する際、該多孔板製棚段上の処理通路を流れるPVCスラリーの流量が多いと、水蒸気によって発生した揮発残留モノマーによる泡立ちが過剰に発生し、以下の障害を起こす。
1.PVCスラリーが区画壁を越えて溢流し、処理通路を通らずに排出されるので、充分に残留モノマーが除去できていないPVCスラリーが混在することになる。
2.泡と共に、PVC粒子が凝縮器へ侵入する。
3.PVC粒子が処理装置の内壁に付着し、付着したPVC粒子が高温の水蒸気に長時間曝されて劣化し、異物の原因となる。
特に、可塑剤吸収性を向上させるために、内部の空隙を多くした改良PVC粒子などでは、重合反応後のPVC粒子の内部に、多量の残留モノマーが含有されている。該PVC粒子が多量に存在するPVCスラリーを、上記の脱モノマー法に用いると、過剰の泡立ちを生じ、上記障害が顕著に起こる。
このような障害を避けるためには、PVCスラリーの流量を減らせば良いが、流量を減らすと処理効率が著しく低下するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような従来の脱モノマー法において生じていた欠点を克服し、重合反応終了時のPVCスラリーに含有されている残留モノマーを水蒸気量処理によって除去する際、該PVCスラリー中より発生する泡を制御し、該PVCスラリーを絶えず安定した流動状態に保ちながら、効率的にPVCスラリー中の残留モノマーを除去し、かつ異物の発生を防止することのできる残留モノマー除去処理法およびそれに用いる残留モノマー除去処理塔を提供することである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
本発明者等は、上記問題点を鋭意研究した結果、PVCスラリーを多孔板製棚段上で水蒸気処理することによって発生する泡は、PVC粒子内部から脱離した残留モノマーおよび水性媒体が沸騰することにより生ずる気泡であり、この気泡により、多孔板製棚段上を流動するPVCスラリーの体積が見かけ上膨張すること、気泡が過剰に発生すると、PVCスラリーが、多孔板製棚段上の処理通路を区分する区画壁を越えて溢流してしまうこと、5分間の水蒸気処理によって、PVC粒子内の残留モノマーの70重量%以上が除去されるので、発泡現象は、残留モノマー除去処理塔内の最上段に設置されている多孔板製棚段で最も激しく起こることが分かった。
【0010】
そして、本発明者等は、多孔板製棚段を設置した残留モノマー除去処理塔の内径を、上部の方が下部より大である2段以上の異なる形状とし、処理装置上部および下部に、それぞれ少なくとも1段の多孔板製棚段を設置し、塔内に温水噴射装置を少なくとも1つ設置することにより、PVCスラリーから、未反応の残留モノマーを効率的に除去回収でき、かつ除去後のPVCスラリーは異物が極めて少ないものであることを見い出し、本発明を完成した。
【0011】
本発明は下記の構成を有する。
i)重合反応終了後の塩化ビニル系樹脂スラリーから、残留モノマーを効率良く除去する下記構成1〜6を有する残留モノマー除去処理塔を用いた残留モノマー除去処理法。
1)2段以上の異なる塔内径を有する円筒状もしくは逆円錐状の塔であり、
2)塔内径は、塔上部の方が塔下部より大であり、
3)塔内上部には、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
4)塔内下部にも、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
5)塔内底部からは、上部に向かって水蒸気が噴射され、
6)塔内部に少なくとも1つの温水噴射装置が設置されている。
ii)塔上部の塔内径が塔下部の塔内径に対し、1.20〜5倍の大きさである残留モノマー除去処理塔を用いた前記第i項記載の残留モノマー除去処理法。
iii)重合反応終了後の塩化ビニル系樹脂スラリーから、残留モノマーを効率良く除去する下記構成1〜6を有する残留モノマー除去処理塔。
1)2段以上の異なる塔内径を有する円筒状もしくは逆円錐状の塔であり、
2)塔内径は、塔上部の方が塔下部より大であり、
3)塔内上部には、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
4)塔内下部にも、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
5)塔内底部からは、上部に向かって水蒸気が噴射され、
6)塔内部に少なくとも1つの温水噴射装置が設置されている。
iv)塔上部の塔内径が塔下部の塔内径に対し、1.20〜5倍の大きさである前記第iii項記載の残留モノマー除去処理塔。
【0012】
本発明にかかるPVCとは、VCの単独重合体、VCと重合反応し得る重合性モノマーとVCとの共重合体、オレフィン系重合体等へVCをグラフト重合させた重合体およびこれら2種類以上からなる重合体組成物であるが、本発明の残留モノマー除去処理法によって、効率的に残留モノマーを除去するには、VCが重合体の構成単位として50重量%以上含有する重合体が好ましい。
該重合体を得るための重合方法は、懸濁重合法を用いても、乳化重合法を用いてもどちらでも良い。
【0013】
VCと重合反応し得る重合性モノマーとしては、具体的には、酢酸ビニルのようなビニルアルコールのカルボン酸エステル類、アルキルビニルエーテルのようなビニルエーテル類、アクリレート、メタクリレートのような不飽和カルボン酸のエステル類、塩化ビニリデン、弗化ビニリデンのようなハロゲン化ビニリデン類、アクリロニトリルのような不飽和ニトリル類、エチレン、プロピレンのようなオレフィン類などが挙げられる。
【0014】
本発明にかかるPVCスラリーとは、重合反応終了後のPVC、未反応の残留モノマーおよび水を主成分とした水性媒体とのPVC混合分散液である。また、重合反応には、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の分散剤および必要に応じて緩衝剤、粒径調整剤、スケール付着抑制剤、消泡剤等が使用されており、PVCスラリー中には、これらが微少量混入している。
【0015】
本発明で処理されるPVCスラリーは、PVCスラリー中に分散しているPVCの濃度、すなわちスラリー濃度が5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%のものが望ましい。スラリー濃度が45重量%を超えると、残留モノマー除去処理塔内でのPVCスラリーの流動性が悪化する。一方、5重量%未満では、除去処理効率が著しく低下する。
【0016】
本発明で処理されるPVCスラリーは、通常、重合反応が終了した後、重合器内部の圧力が常圧まで降圧するのを待って、PVCスラリータンクに移されるが、重合器内部の圧力が常圧まで降圧する以前、もしくは任意の重合転化率で停止した重合反応途中のPVCスラリーをPVCスラリータンクに移しても良い。
PVCスラリータンクに移されたPVCスラリーは、ポンプを使って、所定の流量速度で、本発明の残留モノマー除去処理塔に流し込まれる。
【0017】
本発明の残留モノマー除去処理法において、PVCスラリーから残留モノマーを除去する工程を、図1〜4に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
スラリータンク13に一時蓄えられた懸濁重合もしくは乳化重合により得られたPVCスラリーは、ポンプ17によって、熱交換器16に導かれ、熱交換器16内で所定温度に加温された後、残留モノマー除去処理塔12の上部に位置するPVCスラリー導入口6より、残留モノマー除去処理塔12の最上段に位置する多孔板製棚段1上に流し込まれる。
【0019】
残留モノマー除去処理塔12の内部に流入するPVCスラリーの流量は、最上段に位置する多孔板製棚段1の底部を有する多孔板2の面積1m2 当たり0.1〜300m3 /h、好ましくは1〜100m3 /hになるように、ポンプ17の輸送量を調整することが望ましい。
【0020】
また、残留モノマー除去処理塔12の内部に流入されるPVCスラリーは、予熱されていると残留モノマーの除去効率が向上する。PVCスラリーは、熱交換器16によって、50〜100℃に予熱されていることが望ましい。
【0021】
本発明の残留モノマー除去処理塔12は、塔上部の方が塔下部よりも塔内径が大きい2段以上の塔径の異なる円筒状、逆円錐状もしくは両者を組み合わせた側面を有するものである。
残留モノマー除去処理塔12の塔内径には、特別な制限はないが、残留モノマー除去処理塔12の下部の塔内径が200〜10000mmで、上部の塔内径が、下部の塔内径に対し、1.05〜5倍、好ましくは1.20〜5倍の大きさであることが望ましい。
また、残留モノマー除去処理塔12の塔内の高さは、塔下部の内径に対し、好ましくは2〜20倍、より好ましくは5〜15倍の大きさであるのが望ましい。
残留モノマー除去処理塔12の側面形状が、3段以上の異なる塔内径を有する円筒状であったり、逆円錐状であったり、もしくは円筒状と逆円錐状との組み合わせであったりする場合は、塔上部と塔下部とを区別する定義が曖昧になるが、本発明においては、残留モノマー除去処理塔12内部に設置されている各多孔板製棚段(多孔板)の直径の平均値により区別する。塔内径が該平均値より大きい部分を塔上部とし、塔内径が該平均値以下の部分を塔下部とする。また、上部の塔内径とは、塔上部に設置されている各多孔板製棚段(多孔板)の直径の平均値であり、下部の塔内径とは、塔下部に設置されている各多孔板製棚段(多孔板)の直径の平均値である。
【0022】
本発明において、上部の塔内径を下部の塔内径よりも大にする理由は、処理通路を流動するPVCスラリーの液深を浅くし、PVCスラリー中を通過する水蒸気の滞留時間を減少させることによって、PVCスラリーの泡立ちを制御し、PVCスラリーの流動性を良好に保つためである。流動性が良好であると、脱モノマー処理を連続的に安定して実施することのできるので、残留モノマーを効率良く除去することができる。また、PVCスラリーが、区画壁を越えて溢流することがないので、充分に残留モノマーが除去できていないPVCスラリーが混在することがなくなる。
【0023】
一方、下部に位置する多孔板製棚段では、処理通路を流動するPVCスラリーの液深が深くなるので、PVCスラリーと水蒸気との接触時間が長くなり、塔上部に位置する多孔板製棚段で除去しきれなかったPVCスラリー中の残留モノマーを高度に除去することができる。
下段の多孔板製棚段に行くに従い、PVCスラリー中の残留モノマー濃度は、低下するので、PVCスラリーの液深が深くなっても、上段に比べ泡立ちは減少する。従って、多孔板製棚段の直径を小さくし、処理通路を流動するPVCスラリーの液深が深くなるように設置しても、PVCスラリーは、区画壁を越えて溢流することはない。かえって、PVCスラリー中の残留モノマーを高度に除去することができるので、最下段の多孔板製棚段になるに従い、多孔板製棚段の直径が小さくなる方が効率的である。
【0024】
本発明の残留モノマー除去処理塔12は、塔内上部と塔内下部にそれぞれ少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されたものである。図1では、残留モノマー除去処理塔12は、多孔板製棚段1が塔内上部に設置されており、多孔板製棚段1a〜1cが塔内下部に設置された合計4段の多孔板製棚段を有しているが、特に、この段数に限定する必要はない。ただし、各多孔板製棚段の直径は、1≧1a≧1b≧1cであり、かつ1=1a=1b=1cであってはならない。この関係から外れると、脱モノマー処理を効率的に実施することができない。
【0025】
多孔板製棚段の段数の設定については、PVCスラリーから残留モノマーを除去する時の難易度によつて、その段数を設定する。残留モノマーを除去し難いPVCスラリーでは、段数を多くする必要がある。また、塔内上部に設置される多孔板製棚段の段数と塔内下部に設置される多孔板製棚段の段数は、PVCスラリーの発泡の程度によつて、その段数を設定すると良い。PVCスラリーの発泡が多いものは、塔内上部に設置される多孔板製棚段の段数を増やすと効果的である。
【0026】
多孔板製棚段は、多数の細孔を有する多孔板を底面に持ち、該多孔板の上表面に、数個の区画壁が垂直に設置されたものである。
多孔板の細孔は、PVCスラリーが、多孔板製棚段上を流動する際、細孔より噴入してくる水蒸気によって、脱モノマー処理が施される様に、開けられたものである。
この時、PVCスラリーが細孔を通じて流下せず、細孔が閉塞することがなく、下方から噴入してくる水蒸気が絶えず均一に通過するように、細孔の大きさと水蒸気圧、水蒸気導入量を設定する必要がある。
【0027】
多孔板に開けられている細孔は、直径5mm以下、好ましくは0.5〜2mm、より好ましくは0.7〜1.5mmが望ましい。また、多孔板の開口率(総細孔面積/多孔板面積)は、0.001〜10%、好ましくは0.04〜4%、より好ましくは0.2〜2%が望ましい。
開口率が0.001%より小さいと、多孔板製棚段上を流動するPVCスラリー中に存在するPVC粒子が十分に攪拌されず、PVC粒子が沈降して、PVC粒子からの残留モノマー除去効率が低下する。また、PVCスラリーの流動性も低下する。一方、10%より大きいと、PVCスラリーが細孔から流下する現象(以下、液洩れと言う。)が生じたり、液洩れを防止するために、過剰の水蒸気量を消費する。
【0028】
区画壁は、多孔板製棚段上に、PVCスラリーが流動できる処理通路を確保するためのものである。これにより、PVCスラリーは、多孔板製棚段上で一定時間流動し、その間、水蒸気による脱モノマー処理を受けるのである。図2、3の多孔板製棚段1は、多孔板2の上面に、区画壁19〜26が互い違いに設置されたものである。
【0029】
残留モノマー除去処理塔12の内部に流し込まれたPVCスラリーは、まず、最上段に位置する多孔板製棚段1の区画壁26、27と残留モノマー除去処理塔12の外郭を形成する銅版3とで形成された溝に流下する。該溝に連続的に流し込まれたPVCスラリーは、多孔板製棚段1上の処理通路、すなわち区画壁26と区画壁25とからなる溝、区画壁25と区画壁24とからなる溝へと、順に流れてゆき、最後には残留モノマー除去処理塔12の外郭を形成する銅版3と流下管壁29からなる流下管4を経由して、流下管4の直下にある上から第2段目に位置する多孔板製棚段1a上へ落下する。
【0030】
PVCスラリーから残留モノマーが除去される時間は、PVCスラリーが多孔板製棚段上の処理通路を通過する時間である。従って、通過時間を長くするには、区画壁の数を増やして処理通路を長くするのが有益である。区画壁の設置の仕方によって、処理通路は決定されるが、図2に示される九十九折り型(羊腸型)が好ましく、その他に渦巻型、矢車型または星型(放射状)等が状況に応じて選択できる。
【0031】
本発明にかかる多孔板製棚段は、区画壁の数や処理通路の幅に特に制限はないが、区画壁の数を増やし、処理通路の幅があまりにも小さくなると、流動するPVCスラリーの液深が高くなり過ぎる上、過剰の泡立ちも起こり、泡が区画壁を越えて溢流してしまうので、処理時間の異なるPVCスラリーが局部的に遍在することになって、製品の品質を低下させるので、望ましくない。
【0032】
また、多孔板製棚段上の通過時間が長いと、PVCスラリー中に存在するPVC粒子から残留モノマーを高度に除去することができる。しかし、長過ぎるとPVCの着色や熱劣化を引き起こしてしまう。PVCスラリーが、残留モノマー除去処理塔12の内部に存在する時間は、1〜60分間、好ましくは2〜45分間、より好ましくは5〜30分間になるように、処理通路を設定する事が望ましい。
【0033】
本発明の残留モノマー除去処理塔12は、塔内底部に水蒸気導入口11を有しており、水蒸気導入口11から噴射される水蒸気が、多孔板の細孔を通して、多孔板製棚段上を流動するPVCスラリーに吹き付けられる。
この時の水蒸気導入量は、PVCスラリー1m3 当たり、1〜100kg/h、好ましくは5〜50kg/hが望ましい。
水蒸気導入量が1kg/h未満であると、PVCスラリー中のPVC粒子が沈降するので、PVCスラリー中の残留モノマーを効率良く除去することができない。一方、100kg/hを越えると、PVCスラリーの飛沫発生が激しくなり、フラッディングが生ずることがある。また、水蒸気導入量が多い割には、PVCスラリー中の残留モノマーの除去効果は向上しない。
【0034】
また、PVCスラリーの温度が高いと、残留モノマーの除去効率は向上するが、該温度が高過ぎると、PVC粒子が着色や熱劣化してしまい、品質を低下させてしまう。従って、PVCスラリーの温度調整をすることが、高品質のPVCを得ることにつながる。温度調整は、一般に、下方から噴入される水蒸気温度に依存しており、最上段に位置する多孔板製棚段1上を流動するPVCスラリー温度が、50〜150℃、好ましくは70〜120℃、より好ましくは80〜110℃になるように、水蒸気温度と水蒸気導入量を調整することが望ましい。
また、残留モノマー除去処理塔12内部の圧力は、0.2〜3kg/cm2 (abs)に保たれていることが望ましい。
【0035】
また、本発明の残留モノマー除去処理塔12には、塔内部に少なくとも1つの温水噴射装置が設置されている。
温水噴射装置5は、多孔板製棚段の真下に設置されているのが望ましい。温水噴射装置5は、所定時間毎に、噴射ノズルから温水を噴射し、残留モノマー除去処理塔12の内部を洗浄する。
温水噴射装置5は、パイプを所定の形に成形し、残留モノマー除去処理塔12内部に設置することにより、多孔板製棚段の下面および胴板内壁に対して、温水を噴射し塔内を洗浄する。噴射ノズルの数やノズル孔の位置に、特に制限はない。また、温水は、噴射ノズルから鉛直線上に噴射されるより、鉛直線との交差角度10〜60度の範囲に噴射されるように設定することが好ましい。
【0036】
温水噴射装置5の形状は、通常、ギリシャ文字のΩ型もしくはΦ型または渦巻型、星型もしくは羊腸型(九十九折り)の様なもので、交互に中心を同じくする多重リング型でも良い。温水噴射装置5は、多孔板製棚段と平行に設置され、塔内部に納まれば良い。ただし、胴板内壁に接近し過ぎると、洗い流されたPVC粒子等が間隙を閉塞する恐れがあるので、塔内壁から内側へ20mm以上離れる距離に、温水噴射装置5の外形がくるように設置すると良い。本発明の残留モノマー除去処理塔12から見て、本発明にかかる温水噴射装置5の外径は、150〜8000mmが好ましい。
【0037】
また、温水噴射装置5に設けられている噴射ノズル孔の形状は、円孔、長円孔、スリット等の適当なものを使用目的に応じて選択できる。ここで、円孔もしくは長円孔の最大直径は通常1〜8mm、他方、スリットの最大長も通常1〜8mmに選ぶことが好ましい。
【0038】
多孔板製棚段1によって脱モノマー処理が施されたPVCスラリーは、その後、多孔板製棚段1a、多孔板製棚段1b、多孔板製棚段1cによって、更なる脱モノマー処理が施された後、PVCスラリー排出口10から排出される。排出されたPVCスラリーは、ポンプ18によって、熱交換器16に導かれ、熱交換器16により冷却された後、PVCスラリータンク15に蓄えられる。充分に残留モノマーが除去されたPVCスラリーは、PVCスラリータンク15に一時蓄えられた後、乾燥装置に送り込まれる。充分に残留モノマーが除去され得なかったPVCスラリーは、PVCスラリータンク13に送り込まれ、再度同様の脱モノマー処理が行われる。
【0039】
【実施例】
以下、実施例および比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例で実施した評価方法は次の方法に準じた。
【0040】
(1) 残留モノマー濃度測定
PVCスラリー排出口10からサンプリングした残留モノマー除去処理が施されたPVCスラリーをテトラヒドロフランに溶解し、島津製作所(株)製のガスクロマトグラフ8A(商品名)にて、残留モノマー濃度を測定した。条件は以下の通りで実施した。
検出部:FIDタイプ(水素炎イオン化検出器)
カラム:ステンレススチール製3mmφ×3mm
カラム充填材:Ucon oil LB-550X 20% クロモソルブ W/AW 80-100Me
カラム温度:70℃
気化室温度:70℃
キャリアガス:窒素
デイスクターガス:空気
(2) 異物測定
PVCスラリー排出口10からサンプリングした残留モノマー除去処理が施されたPVCスラリーを乾燥して得られたPVCレジン100gを白色ケント紙上に広げ、薬サジにて全体をよくかき混ぜながら、目視にてPVCレジン中の異物(着色したPVCレジン)を拾い上げて、その数を測定した。
(3) 多孔板製棚段1での泡の発生状態
最上段に位置する多孔板製棚段1上を流動するPVCスラリーから発生する泡の状態を以下の様に判定した。
○:区画壁よりも低い位置に泡があり、PVCスラリーの流動が良好である。
△:泡が時々区画壁を越えて溢流することがある。
×:泡が脱気口9まで到達し、泡に混じったPVC粒子が凝集器14に混入することがある。
【0041】
(実施例1)
細孔直径1.3mm、開口率0.3%の多孔板2を底部に持ち、該多孔板2の上面に垂直に設置した高さ290mmの区画壁19〜28により、処理通路の幅を200mmに設定した直径2000mmの多孔板製棚段1を塔内上部、すなわち塔内底部より高さ5800mmの位置に多孔板2が平行になるように設置し、また、細孔直径1.3mm、開口率0.3%の多孔板を底部に持ち、該多孔板の上面に垂直に設置した高さ500mmの区画壁により、処理通路の幅を200mmに設定した直径1300mmの多孔板製棚段1a〜1cを塔内下部に、各多孔板製棚段の間隔が1600mmになる様に設置した、塔上部の内径が直径2000mmで塔下部の内径が直径1300mm、塔内高さが7400mmの上部と下部の塔内直径が異なる2段の円筒を組み合わせた形状の側面を有する残留モノマー除去処理塔12を用いて脱モノマー処理を実施した。また、塔内直径の変化する場所は、多孔板製棚段1と多孔板製棚段1aの設置されている場所の中間地点であり、塔内底から高さ4600mm〜5400mmの位置である。
また、脱モノマー処理を実施するPVCスラリーは、重合転化率82%の平均重合度1300のストレートPVCであり、PVCスラリー濃度が30重量%、PVC粒子中の残留モノマー濃度30000ppmのものであった。
該PVCスラリーは、重合反応終了後、速やかにスラリータンク13に移され、該タンク13からポンプ17によって流量20m3/h で輸送され、熱交換器16を通り、80℃に予熱され、PVCスラリー導入口6より、残留モノマー除去処理塔12内に流し込んだ。
PVCスラリーは、多孔板製棚段1上の処理通路を流動し、その間、多孔板製棚段1の細孔より噴入してくる水蒸気によって、脱モノマー処理が行われた。
水蒸気は、温度110℃の過熱蒸気であり、残留モノマー除去処理塔12の底部に設置されている水蒸気導入口11から、流量600kg/hで導入された。多孔板製棚段1上を流動するPVCスラリーは、該水蒸気により、100℃に加熱された。
また、同様に、PVCスラリーは、多孔板製棚段1aから多孔板製棚段1b、多孔板製棚段1cへと順に流れ、その間も、水蒸気によって、脱モノマー処理が行われた。PVCスラリーの処理時間、すなわちPVCスラリー導入口6から流入されたPVCスラリーが、PVCスラリー排出口10から排出されるまでの時間は、10minであった。
残留モノマー除去処理塔12内の各多孔板製棚段(1、1a、1b)の真下には、パイプ直径50Aの丸型ノズル孔を有する直径800mmのリング形温水噴射装置5が、3つ設置されており、該温水噴射装置5からは、各多孔板製棚段や残留モノマー除去処理塔12内壁に向かって流量0.5m3/h の温水が10分間隔で、5秒間噴射され、塔内が洗浄された。
脱モノマー処理を受けたPVCスラリーは、多孔板製棚段1cの最終通路と直結したPVCスラリー排出口10より排出され、その後、ポンプ18によって、熱交換器16に輸送され50℃まで冷却され、最後に、PVCスラリータンク15に蓄えられた。脱モノマー処理されたPVCスラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、1ppm以下であった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物は全く検出されなかった。これらの結果を表1に示した。
残留モノマー除去処理塔12の塔頂室7で発生した水とVCとの混合蒸気は、脱気口9から排出され、さらに凝縮器14内で凝縮され、水と残留モノマーとに分離回収された。凝縮器14内からは、PVC粒子が全く検出されなかった。
【0042】
(実施例2)
多孔板製棚段1の直径を1600mmとし、区画壁24および25を取り除き、かつ区画壁の高さを350mmとなるように、塔上部を製造した残留モノマー除去処理塔を用いた以外は、実施例1に準拠し、脱モノマー処理されたPVCスラリーを得た。該スラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、1ppm以下であった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物は全く検出なかった。これらの結果を表1に示した。
また、凝縮器14内からは、PVC粒子が全く検出されなかった。
【0043】
(実施例3)
多孔板製棚段1の直径を1400mmとし、区画壁23ないし25を取り除き、処理通路が千鳥状になるように各区画壁を並べ換え、かつ区画壁の高さを500mmとなるように、塔上部を製造した残留モノマー除去処理塔を用いた以外は、実施例1に準拠し、脱モノマー処理されたPVCスラリーを得た。該スラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、13ppmであった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物は全く検出なかった。これらの結果を表1に示した。
また、凝縮器14内からは、PVC粒子が極く微小検出された。
【0044】
(比較例1)
多孔板製棚段1の直径を1300mmとし、区画壁23ないし25を取り除き、処理通路が千鳥状になるように各区画壁を並べ換え、かつ区画壁の高さを500mmとした塔内径が一定の円筒状の側面を有する残留モノマー除去処理塔を用いた以外は、実施例1に準拠し、脱モノマー処理されたPVCスラリーを得た。該スラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、350ppmであった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物は全く検出なかった。これらの結果を表1に示した。
また、最上段に位置する多孔板製棚段を流動するPVCスラリーの発泡が著しく、該泡に混じってPVC粒子が脱気口を通じて、凝縮器に堆積してしまい、凝縮器14を閉塞させ、運転開始25分後に、運転不能となった。
【0045】
(比較例2)
温水噴射装置5からの温水噴射を停止した以外は、実施例1に準拠し、脱モノマー処理されたPVCスラリーを得た。該スラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、1ppm以下であった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物が139個検出された。これらの結果を表1に示した。
【0046】
(比較例3)
多孔板製棚段1の直径を1300mmとし、区画壁23ないし25を取り除き、処理通路が千鳥状になるように各区画壁を並べ換え、かつ区画壁の高さを500mmとした塔内径が一定の円筒状の側面を有する残留モノマー除去処理塔を用い、PVCスラリーをポンプ17によって流量9m3/h で塔内に輸送した以外は、実施例1に準拠し、脱モノマー処理されたPVCスラリーを得た。該スラリーに存在するPVCの残留モノマー濃度を測定したところ、2ppmであった。また、該スラリーに存在するPVC中の異物を測定したところ、異物は全く検出なかった。これらの結果を表1に示した。
【0047】
【発明の効果】
以上の結果より明らかなように、本発明の残留モノマー除去処理塔を用いると、以下の効果を収めることができる。
1.PVCスラリーからの発泡が著しい最上段に位置する多孔板製棚段において、発泡制御ができるので、PVCスラリーが区画壁を越えて溢流したり、脱気口を通じて凝縮器にPVC粒子が堆積することがない。
2.PVCスラリーより、残留モノマーを高度に除去することができる。(1ppm以下)
3.温水噴射装置より、噴出する温水によって塔内部を洗浄できるので、異物が発生しない。
4.効率的に脱モノマー処理を実施できる。特に、処理流量を多くしても、円滑に運転でき、品質に問題のないPVC粒子を得ることができる。
【0048】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】残留モノマー除去処理塔を中心とした脱モノマー装置の全体図
【図2】多孔板製棚段1の模式的平面図
【図3】多孔板製棚段1の模式的縦断面図
【図4】多孔板製棚段1aの模式的縦断面図
【符号の説明】
1 :最上段に位置する多孔板製棚段
1a:上から第2段目に位置する多孔板製棚段
1b:上から第3段目に位置する多孔板製棚段
1c:最下段に位置する多孔板製棚段
2 :多孔板
3 :塔型処理装置の外郭を形成する胴板
4 :流下管
5 :温水噴射装置
6 :PVCスラリー導入口
7 :塔頂室
8 :塔底室
9 :脱気口
10:PVCスラリー排出口
11:水蒸気導入口
12:残留モノマー除去処理塔
13:PVCスラリータンク
14:凝縮器
15:PVCスラリータンク
16:熱交換器
17:ポンプ
18:ポンプ
19〜28:区画壁
29:下流管壁
Claims (4)
- 重合反応終了後の塩化ビニル系樹脂スラリーから、残留モノマーを効率良く除去する下記構成1〜6を有する残留モノマー除去処理塔を用いることを特徴とする残留モノマー除去処理法。
1)2段以上の異なる塔内径を有する円筒状もしくは逆円錐状の塔であり、
2)塔内径は、塔上部の方が塔下部より大であり、
3)塔内上部には、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
4)塔内下部にも、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
5)塔内底部からは、上部に向かって水蒸気が噴射され、
6)塔内部に少なくとも1つの温水噴射装置が設置されている。 - 塔上部の塔内径が塔下部の塔内径に対し、1.20〜5倍の大きさである残留モノマー除去処理塔を用いることを特徴とする請求項1記載の残留モノマー除去処理法。
- 重合反応終了後の塩化ビニル系樹脂スラリーから、残留モノマーを効率良く除去する下記構成1〜6を有することを特徴とする残留モノマー除去処理塔。
1)2段以上の異なる塔内径を有する円筒状もしくは逆円錐状の塔であり、
2)塔内径は、塔上部の方が塔下部より大であり、
3)塔内上部には、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
4)塔内下部にも、少なくとも1段の多孔板製棚段が設置されており、
5)塔内底部からは、上部に向かって水蒸気が噴射され、
6)塔内部に少なくとも1つの温水噴射装置が設置されている。 - 塔上部の塔内径が塔下部の塔内径に対し、1.20〜5倍の大きさであることを特徴とする請求項4記載の残留モノマー除去処理塔。
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